JP2006123171A - インクジェット記録装置及び複合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で、小スペースで、手や服を汚すおそれが少なく、廃インクエラーで停止した記録装置を再び稼働させることができる廃インク貯蔵手段を備えたインクジェット記録装置及びその複合装置を提供する。
【解決手段】記録に寄与しない廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部2、2aと、機械的外力、気体圧力又は毛管力によって廃インク貯蔵部から液体を抽出する抽出手段5、16、18と、抽出手段で抽出された液体を保持するための密閉構造の液体容器4、4a、4bとを有し、液体容器は液体を破棄するために取り外したときに開放される。
【選択図】 図3
【解決手段】記録に寄与しない廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部2、2aと、機械的外力、気体圧力又は毛管力によって廃インク貯蔵部から液体を抽出する抽出手段5、16、18と、抽出手段で抽出された液体を保持するための密閉構造の液体容器4、4a、4bとを有し、液体容器は液体を破棄するために取り外したときに開放される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置、並びに該インクジェット記録装置を用いる複合装置に関する。
画像情報に基づいて記録媒体に記録するプリンタ機能を備えた記録装置、あるいは該プリンタ機能の他にファクシミリ機能、原稿読み取り機能あるいは撮像機能などの他の機能を付加した複合装置、さらには、前記記録装置をコンピュータ等のホスト機に接続して構成される複合装置が使用されている。上記記録装置の一つの方式として、記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置が使用されている。
このインクジェット記録装置、並びに該インクジェット記録装置を用いる上記複合装置においては、記録ヘッドのインク吐出性能を維持回復するための回復処理として、記録を目的としないインクを吐出する予備吐出、あるいは吐出口からインクを吸引して記録ヘッド内のインクをリフレッシュする吸引回復が行われている。これらの処理によって発生する記録に寄与しないインク(廃インク)を回収し、廃インク貯蔵部に貯蔵することが行われている。また、ふちなし(縁無し)記録を行う場合に生じるはみ出しインクも、同様に廃インクとして回収し貯蔵することが行われている。
上記のように廃インクを回収し貯蔵するインクジェット記録装置及び複合装置においては、廃インク貯蔵部が満タンになると、プリントエラーとなってプリント作業(記録動作)ができなくなるように構成されている。そこで、廃インク貯蔵部をパック交換などによって新しいものと交換することになる。一方、近年では、省スペースを目指した記録装置の小型化が益々進んでおり、上記廃インク貯蔵部の交換頻度が益々高くなりつつある。
このような廃インク貯蔵部に関する従来技術を開示する文献には、特開平4−135865号公報(特許文献1)がある。
特開平4−135865号公報
このような廃インク貯蔵部に関する従来技術を開示する文献には、特開平4−135865号公報(特許文献1)がある。
しかしながら、インクジェット記録装置及び複合装置においては、廃インク貯蔵部を構成する廃インクパックをその都度交換する必要があり、そのため買い置きのパックが必要であり、ランニングコストに廃棄用パックが加わって高価なものになっていた。また、交換のときに手や服を汚してしまう恐れもあった。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、安価で、小スペースで、手や服を汚すおそれが少なく、廃インクエラーで停止した記録装置を再び稼働させることができる廃インク貯蔵手段を備えたインクジェット記録装置及び複合装置を提供することである。
本発明(請求項1)は、上記目的を達成するため、記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、記録に寄与しない廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部と、前記廃インク貯蔵部から液体を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された液体を保持する液体容器と、を有することを特徴とする。
前記液体容器は、密閉された構造を有し、抽出して回収した液体を破棄するときに開放される構成とすることが好ましい。
また、前記抽出手段は、機械的外力、気体による圧力及び毛管力の少なくとも1によって、前記廃インク貯蔵部から液体を抽出する構成とし、前記液体容器が前記廃インク貯蔵部に接続されているときに作動するように構成することが好ましい。
前記液体容器は、密閉された構造を有し、抽出して回収した液体を破棄するときに開放される構成とすることが好ましい。
また、前記抽出手段は、機械的外力、気体による圧力及び毛管力の少なくとも1によって、前記廃インク貯蔵部から液体を抽出する構成とし、前記液体容器が前記廃インク貯蔵部に接続されているときに作動するように構成することが好ましい。
別の本発明(請求項8)は、上記目的を達成するため、プリンタ機能の他にファクシミリ機能、原稿読み取り機能あるいは撮像機能などの他の機能を付加した複合装置において、上記構成のインクジェット記録装置を包蔵することを特徴とする。
さらに別の本発明(請求項9)は、上記目的を達成するため、記録装置をコンピュータ等のホスト機に接続して構成される複合装置において、前記記録装置は請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置であることを特徴とする。
さらに別の本発明(請求項9)は、上記目的を達成するため、記録装置をコンピュータ等のホスト機に接続して構成される複合装置において、前記記録装置は請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置であることを特徴とする。
本発明によれば、記録に寄与しない廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部と、該廃インク貯蔵部から液体を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された液体を保持する液体容器と、を有する構成としたので、安価で、小スペースで、手や服を汚すおそれが少なく、廃インクエラーで停止した記録装置を再び稼働させることができる廃インク貯蔵手段を備えたインクジェット記録装置及び複合装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明によるインクジェット記録装置の第1の実施形態を示す模式的斜視図である。図2〜図5は図1の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の廃インク処理手段の動作手順を示す模式的縦断面図であり、図2は廃インクを貯蔵部で受けるときの状態、図3は貯蔵部から液体を抽出しているときの状態を、図4は抽出された液体が容器に溜まるときの状態を、図5は液体が溜まった容器を取り外した状態を、それぞれ示す。
図1のインクジェット記録装置100においては、ガイドシャフト21に沿って往復移動(主走査)可能に案内支持されたキャリッジ22が使用されており、該キャリッジ22には記録ヘッド1が位置決め搭載されている。該記録ヘッド1にインクを供給するためのインクタンク23が前記キャリッジ22又は該記録ヘッド1に対して着脱可能にセットされている。前記キャリッジ22にはタイミングベルト24が連結されている。このキャリッジ22は、不図示のキャリッジモータの駆動を該タイミングベルト24を介して伝達されることで往復駆動される。前記キャリッジ22を記録用紙等の記録媒体に沿って移動させながら、これに同期して記録ヘッド1を画像情報に基づいて駆動することにより記録が行われる。1ライン分の記録が終了すると、記録媒体を所定ピッチだけ紙送りした後、次のラインの記録が行われる。このような記録と紙送りを交互に繰り返すことにより記録媒体全体の記録が行われる。
インクジェット記録装置100、並びに該インクジェット記録装置を用いる複合装置においては、記録ヘッドのインク吐出性能を維持回復するための回復処理として、記録を目的としないインクを吐出する予備吐出、あるいは吐出口からインクを吸引して記録ヘッド内のインクをリフレッシュする吸引回復が行われており、これらの処理によって記録に寄与しないインク(廃インク)が発生する。また、ふちなし記録を行う場合に生じるはみ出しインクによっても、記録に寄与しない廃インクが発生する。そこで、記録装置の底部近傍、あるいは記録ヘッド1の移動経路の下側には、上記廃インクを受け止めて貯蔵するとともに、所望の箇所に回収するための廃インク処理手段10が配設されている。
図1〜図5において、廃インク処理手段10は、記録に寄与しない廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部2と、前記廃インク貯蔵部から液体を抽出する抽出手段5と、前記抽出手段で抽出された液体を保持する液体容器4と、を備えている。廃インク貯蔵部2は、インク吸収性に優れかつインクによっては侵されないインク吸収体(容器に装填されたインク吸収体等)13で構成されている。本実施形態では、このインク吸収体13としてウレタン系の多孔質材が使用された。また、本実施形態では、抽出手段5として、廃インク貯蔵部2から液体を絞り出すように構成された加圧ローラ機構が使用されている。
貯蔵部2の下側には液体容器4が着脱可能に取り付けられている。この容器4の上面には開口部6が形成され、該容器4の内部は、貯蔵部2の底面に形成された複数の通孔7を通して該貯蔵部の内部に連通している。液体容器4は密閉された構造を有し、廃インク貯蔵部2の底面に固着されたゴムパッキン8によって密封性が確保されている。廃インク処理手段10の近傍、もしくは記録装置の所定箇所には、容器4を取り外したときに該容器の開口部6を閉塞するための容器ふた3が設けられている。
廃インク処理手段10の動作は以下の通りである。図2に示すように、記録ヘッド1から直接、又は回復機構部のポンプ等を介して排出される廃インクは、廃インク貯蔵部2に向けて排出され、該廃インク貯蔵部によって受けられる。そして、図3に示すように、貯蔵部2内の廃インク量が所定量に達したとき、あるいは一定の期間ごとに、加圧ローラ機構5を作動させることにより貯蔵部2(そのインク吸収体13)から液体(廃インク等の液体成分)が絞り出される(抽出される)。この加圧ローラ機構5は、貯蔵部2のインク吸収体13に機械的外力を作用させることで、該インク吸収体13から液体を抽出する装置の一つである。
図4は貯蔵部2から抽出された液体9が容器4に溜まった状態を示す。容器4内の液体9が所定量に達したり、所定の使用期間が経過すると、図5に示すように、廃インク処理手段10から容器4を取り外し(分離し)、該容器の開口部6を容器ふた3で閉塞(密閉)する。そして、新しい空の液体容器4をセットするとともに、液体9が溜まった容器4の方は適宜廃棄処分される。なお、取り外した容器4は、溜まった液体9を廃棄した後、再び廃インク処理手段10に装着して使用しても良い。
以上説明した実施形態によれば、記録に寄与しない廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部2と、廃インク貯蔵部2から液体を抽出する抽出手段5と、抽出手段5で抽出された液体9を保持する液体容器4と、を有する構成としたので、安価で、小スペースで、手や服を汚すおそれが少なく、廃インクエラーで停止した記録装置を再び稼働させることができる廃インク貯蔵手段を備えたインクジェット記録装置及び複合装置が提される。
図6は本発明によるインクジェット記録装置の第2の実施形態を示す模式的斜視図であり、図7は図6のインクジェット記録装置において廃インク処理手段の液体容器を取り外した状態を示す模式的斜視図である。図8は図6中の廃インク処理手段の液体容器の模式的縦断面図である。図1〜図5の第1の実施形態の液体容器4は一定形状を有する箱体の容器であったが、本実施形態の液体容器4aはシート材で作った袋状の容器で構成されている。この袋状の容器4aは、図8に示すように、プラスチックシート等のシート材の袋11の内部にリブ12を立てて配置することにより、つぶれることなく密閉空間を形成する構造になっている。
本実施形態に係る廃インク処理手段10は、以上説明した液体容器の構成の点で前述の第1の実施形態と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有しており、それぞれ対応する部分を同じ符号で表示し、それらの詳細説明は省略する。なお、本実施形態の容器4aの上面には前述の容器4と同様に開口部6が形成されており、液体が溜まったところで取り外す場合は、前述の容器ふた3に対応するふた部材、例えばシート材を接着するなどして開口部6を密閉するように構成される。図6〜図8の第2の実施形態によっても、図1〜図5の第1の実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。
図9〜図11は本発明によるインクジェット記録装置の第3の実施形態の廃インク処理手段10の構成及び動作を示す縦断面図であり、図9は廃インクを貯蔵部で受けるときの状態を示し、図10は貯蔵部から抽出される液体を容器に溜めるときの状態を示し、図11は容器に溜まった液体を廃棄するときの状態を示す。本実施形態における廃インク貯蔵部2aは、上部より下部の方が密度が高くなるような密度差を有する構造により、廃インク等の液体を下方へ誘導して液体を抽出できるインク吸収体13aによって構成されている。本実施形態では、抽出手段は密度差を有するインク吸収体13aによって構成されている。廃インク貯蔵部2aの底面には抽出される液体の流出口14が設けられている。
貯蔵部2aの下側には全体として密閉形状をした液体容器4bが配置されており、この容器4bの上面の前記流出口14と対応する位置には前記流出口14と密着される液体の流入口15が設けられている。インク吸収体13aの密度差を利用して貯蔵部2aから抽出された液体は、流出口14及び流入口15を通して容器4bへ導入され、該容器の内部に溜められる。容器4b内の液体の量が所定量に達したり、所定の使用期間が経過したときには、該容器4bを取り外してその流入口15から液体9を排出させて廃棄し、空になった容器4bは再び廃インク処理手段10に装着して再利用される。
図9〜図11の第3の実施形態に係る廃インク処理手段10は、以上説明した点で前述の第1の実施形態及び第2の実施形態と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有しており、それぞれ対応する部分を同じ符号で表示し、それらの詳細説明は省略する。以上説明した第3の実施形態によっても、図1〜図5の第1の実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。
図12〜図15は本発明によるインクジェット記録装置の第4の実施形態の廃インク処理手段10の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図12は記録ヘッドからの廃インクを貯蔵部で受けるときの状態を示し、図13は貯蔵部から抽出された液体が容器に溜まるときの状態を示し、図14は液体が溜まった容器を取り外した状態を示す。図15は図13において貯蔵部から液体を抽出するときの状態を模式的に示す部分拡大斜視図である。本実施形態では、抽出手段として気体による圧力が使用され、気体による圧力を利用して廃インク貯蔵部から液体を抽出するように構成されている。
図12〜図15において、廃インク貯蔵部2を構成するインク吸収体13の内部の上部に気体(空気)を下方へ向けて噴出する配管が埋設されており、噴出する気体の圧力によってインク吸収体13内の液体を下方へ移動させ、それによって貯蔵部2(そのインク吸収体13)から液体を抽出するように構成されている。貯蔵部2の下側には液体容器4aが着脱可能に取り付けられている。この容器4aは、第2の実施形態で説明したようなシート材で作った袋状の容器であり、プラスチックシート等のシート材の袋11の内部にリブ12を立てて配置することにより、つぶれることなく密閉空間を形成する構造になっている。
この容器4aの上面には開口部6が形成され、該容器4aの内部は、貯蔵部2の底面に形成された複数の通孔7を通して該貯蔵部の内部に連通している。液体容器4aは密閉された構造を有し、廃インク貯蔵部2の底面に固着されたゴムパッキン8によって密封性が確保されている。図12〜図15の第4の実施形態に係る廃インク処理手段10は、以上説明した点で前述の第1の実施形態及び第2の実施形態と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有しており、それぞれ対応する部分を同じ符号で表示し、それらの詳細説明は省略する。
本実施形態においても、記録ヘッド1から直接、又は回復機構部のポンプ等を介して排出される廃インクは、廃インク貯蔵部2のインク吸収体13に向けて排出され、該廃インク貯蔵部によって受けられる。そして、貯蔵部2内の廃インク量が所定量に達したとき、あるいは一定の期間ごとに、図13及び図15に示すように、加圧装置の駆動源を作動させて配管16から下向きに気体(空気)を噴出することにより、インク吸収体13内の液体を下方へ移動させ、該液体を分離して抽出する。抽出された液体9は通孔7及び開口部6を通して容器4a内へ導入され、該容器内に溜められる。
容器4a内の液体9が所定量に達したり、所定の使用期間が経過すると、図14に示すように廃インク処理手段10から容器4aを分離し(取り外し)、新しい空の液体容器4aをセットするとともに、液体9が溜まった容器4aの方は適宜廃棄処分する。なお、取り外した容器4aは、溜まった液体9を廃棄した後、再び廃インク処理手段10に装着して使用しても良い。本実施形態は、前述の各実施形態に比べてやや高価で若干余分のスペースを必要とするが、産業用のインクジェット記録装置及び複合装置において使用するのに好適である。以上説明した第4の実施形態によっても、安価で、小スペースで、手や服を汚すおそれが少なく、廃インクエラーで停止した記録装置を再び稼働させることができる廃インク貯蔵手段を備えたインクジェット記録装置及び複合装置が提供される。
図16〜18は本発明によるインクジェット記録装置の第5の実施形態の廃インク処理手段10の構成及び動作を示す模式的縦断面図であり、図16は記録ヘッドからの廃インクを貯蔵部で受けるときの状態を示し、図17は貯蔵部から抽出された液体が容器に溜まるときの状態を示し、図18は液体が溜まった容器を取り外した状態を示す。本実施形態では、抽出手段として毛管力が使用され、液体容器内のインク吸収体の毛管力を利用して廃インク貯蔵部のインク吸収体から液体を抽出するように構成されている。
図16〜図18において、廃インク貯蔵部2の内部にはインク吸収体13が充填されており、該貯蔵部2の底面には前述の複数の通孔7(図12〜図14)に代えて中央部に開口部17が形成されている。この貯蔵部2の下側には図12〜図14中の液体容器4aと同様の構成を有する液体容器4aが着脱可能に装着されている。すなわち、この容器4aも、シート材で作った袋状の容器であり、プラスチックシート等のシート材の袋11の内部にリブ12を立てて配置することにより、つぶれることなく密閉空間を形成する構造になっている。この容器4aの上面にも開口部6が形成されているが、該容器4aの開口部6は廃インク貯蔵部2の底面に固着されたゴムパッキン8によって密封され、該容器4aは装着状態では密封構造になっている。
本実施形態では、液体容器4aの中に、インク吸収性に優れたインク吸収体18が装填されている。このインク吸収体18も、例えばウレタン系などの多孔質材で形成される。そこで、この容器4a内のインク吸収体18は、図示のように、前記開口部6及び開口部17を通して上方へ突出し、その上端面は廃インク貯蔵部2のインク吸収体13の下面に当接している。図16〜図18の第5の実施形態は、以上説明した点で前述の各実施形態と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有しており、それぞれ対応する部分を同じ符号で表示し、それらの詳細説明は省略する。
本実施形態においても、記録ヘッド1から直接、又は回復機構部のポンプ等を介して排出される廃インクは、廃インク貯蔵部2のインク吸収体13に向けて排出され、該廃インク貯蔵部によって受けられる。この廃インクの液体成分は、重力によってインク吸収体13内を下向きに浸透していくとともに、液体容器4a側のインク吸収体18の毛管力によってさらに下向きに移動させられ、さらに、該インク吸収体18の毛管力によって貯蔵部2(そのインク吸収体13)から抽出される。抽出された液体は、該インク吸収体18に吸収され、その内部に溜められる。
容器4aのインク吸収体18の毛管力によって該インク吸収体18内に浸透して溜まった液体の量が所定量に達したり、あるいは所定の使用期間が経過すると、図18に示すように容器4aを取り外し(分離し)、該容器4aの上面開放部に汚れ防止シート(又は汚れ防止テープ)19を接着等で固着し、インク吸収体18を含む液体容器4aを密封する。インク吸収体18に液体が吸収された状態で密封された液体容器4aは、廃棄処分される。なお、場合によっては、上記汚れ防止シート19を省くことも可能である。
以上説明した第5の実施形態によっても、安価で、小スペースで、手や服を汚すおそれが少なく、廃インクエラーで停止した記録装置を再び稼働させることができる廃インク貯蔵手段を備えたインクジェット記録装置及び複合装置が提供される。
以上説明した第5の実施形態によっても、安価で、小スペースで、手や服を汚すおそれが少なく、廃インクエラーで停止した記録装置を再び稼働させることができる廃インク貯蔵手段を備えたインクジェット記録装置及び複合装置が提供される。
なお、以上の各実施形態では、主として本発明の実施対象がインクジェット記録装置である場合を説明したが、本発明は、インクジェット記録装置自体のみならず、インクジェット記録装置を含む装置であれば、プリンタ機能の他にファクシミリ機能、原稿読み取り機能あるいは撮像機能などの他の機能を付加した複合装置、あるいは、記録装置をコンピュータ等のホスト機に接続して構成される複合装置においても同様に実施可能であり、同様の作用効果を奏するものである。
なお、本発明は、インクジェット記録装置及び該記録装置を用いる複合装置であれば、記録ヘッドの主走査と記録媒体の副走査で記録していくシリアル記録装置、あるいは、副走査のみで記録していくライン記録装置など、記録方式の如何に関わらず適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、インクジェット記録装置及びその複合装置であれば、単色又は複数色で記録する1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
また、本発明は、インクジェット記録装置及び該記録装置を用いる複合装置であれば、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。さらに、本発明は、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録ヘッドなど、他の作動方式で駆動される記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。
1 記録ヘッド
2、2a 廃インク貯蔵部
3 容器ふた
4、4a、4b 液体容器
5 抽出手段(加圧ローラ)
6 開口部
7 通孔
8 ゴムパッキン
9 液体
10 廃インク処理手段
11 袋
12 リブ
13、13a インク吸収体
14 流出口
15 流入口
16 配管
17 開口部
18 インク吸収体
19 汚れ防止シート
21 ガイドシャフト
22 キャリッジ
23 インクタンク
24 タイミングベルト
100 インクジェット記録装置
2、2a 廃インク貯蔵部
3 容器ふた
4、4a、4b 液体容器
5 抽出手段(加圧ローラ)
6 開口部
7 通孔
8 ゴムパッキン
9 液体
10 廃インク処理手段
11 袋
12 リブ
13、13a インク吸収体
14 流出口
15 流入口
16 配管
17 開口部
18 インク吸収体
19 汚れ防止シート
21 ガイドシャフト
22 キャリッジ
23 インクタンク
24 タイミングベルト
100 インクジェット記録装置
Claims (9)
- 記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、記録に寄与しない廃インクを貯蔵するための廃インク貯蔵部と、前記廃インク貯蔵部から液体を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された液体を保持する液体容器と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記液体容器は、密閉された構造を有し、抽出して回収した液体を破棄するときに開放されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記抽出手段は、機械的外力、気体による圧力及び毛管力の少なくとも1によって、前記廃インク貯蔵部から液体を抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記抽出手段は、前記液体容器が前記廃インク貯蔵部に接続されているときに作動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記廃インク貯蔵部は、インク吸収部材からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記廃インク貯蔵部は、上部より下部の方が密度が高くなるような密度差を有し、液体を下方へ誘導することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記液体容器の開放部は、重力方向と逆向きの面に設けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- プリンタ機能の他にファクシミリ機能、原稿読み取り機能あるいは撮像機能などの他の機能を付加した複合装置において、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置を包蔵することを特徴とする複合装置。
- 記録装置をコンピュータ等のホスト機に接続して構成される複合装置において、前記記録装置は請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置であることを特徴とする複合装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004310360A JP2006123171A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | インクジェット記録装置及び複合装置 |
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JP2004310360A JP2006123171A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | インクジェット記録装置及び複合装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062837A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2014124892A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Seiko Epson Corp | 廃インク吸収体、廃インクタンク、液滴吐出装置 |
JP2018039219A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | ブラザー工業株式会社 | 液体回収装置、及びこれを備えた液体消費装置 |
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2004
- 2004-10-26 JP JP2004310360A patent/JP2006123171A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060629 |