JP5402159B2 - 空気熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、空気熱交換器、特に、扁平管と波形フィンとを有する空気熱交換器に関する。
従来より、扁平管と波形フィンとを有する空気熱交換器として、扁平管の幅広の平面部が上下方向に向く状態で上下方向間に平面部の幅方向に向かって空気が流れる通風空間を空けて複数配置されており内部に熱媒体が流れる扁平管と、板状素材が扁平管の長手方向に沿って波形に折り曲げられることによって構成されており通風空間に配置された波形フィンとを有するものがある。このような空気熱交換器においては、熱媒体の加熱器(蒸発器)として使用する際に、波形フィンの表面で発生した結露水が溜まってしまい、下方へ流れにくいことから、水はけ性が悪いという問題がある。
このような問題に対して、特許文献1(特開2008−101847号公報)に示されるように、波形フィンの幅方向寸法を扁平管の平面部の幅方向寸法よりも大きくするとともに扁平管の幅方向外方に向かって突出する部分の上端及び下端を切り起こして上下方向に隣り合う突出部分同士を接触又は近接させる構造を採用することで、これらの突出部分を介して結露水を下方に流し、これにより、水はけ性能を向上させるようにした空気熱交換器がある。
しかし、上記従来の波形フィンの扁平管の幅方向外方に向かって突出する部分(以下、フィン縁部とする)を介して結露水を下方に流す構造では、フィン縁部のフィン幅方向の曲げ強度(すなわち、空気熱交換器を通風方向から見た際における左右方向の曲げに対する強度)が弱く、フィン縁部が曲がりやすい。
このため、このような構造では、何らかの外力によって、フィン縁部が曲がったり脱落してしまうおそれがあり、このようなフィン縁部の曲がりや脱落が生じると、性能上の観点では、所望のフィン縁部同士の接触・近接状態が得られなくなってしまい、水はけ性能が向上しないおそれがあり、また、空気熱交換器を通風方向から見た際における波形フィン間の隙間が小さくなってしまい、空気の通風抵抗の増大による風量低下及びこれによる熱交換性能の低下が生じるおそれがあり、また、熱媒体の加熱器として使用する際においては、熱媒体や空気の温度が低い条件下で、波形フィンに付着した霜の除去性能の低下及びこれによる熱交換性能の低下が生じるおそれがある。また、製造上の観点では、空気熱交換器を設置場所に応じて平面視L字形や平面視U字形に曲げ加工する必要がある場合、曲げ加工の際の曲げローラ等と波形フィンとの接触によって、フィン縁部の曲がりや脱落が生じるおそれもある。
本発明の課題は、波形フィンの幅方向寸法を扁平管の平面部の幅方向寸法よりも大きくするとともに扁平管の幅方向外方に向かって突出する部分を切り起こして上下方向に隣り合うフィン縁部同士を接触又は近接させる構造を採用した空気熱交換器において、フィン縁部の強度不足を改善して、所望の水はけ性能や熱交換性能を得ることができるようにすることにある。
第1の発明にかかる空気熱交換器は、熱媒体伝熱管と伝熱フィンとを備えている。熱媒体伝熱管は、幅広の平面部が上下方向に向く状態で上下方向間に平面部の幅方向に向かって空気が流れる通風空間を空けて複数配置されており、内部に熱媒体が流れる扁平管からなる。伝熱フィンは、平面部の幅方向寸法よりも幅方向寸法の大きい板状素材が熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げられることによって構成されており、各通風空間に配置される部分であり上端及び下端が平面部に接合されるフィン本体部と、各通風空間から熱媒体伝熱管の幅方向外方に向かって突出する部分であり板状素材を熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げる際の中央線である折り曲げ中央線上又は折り曲げ中央線の近傍に設けられた切り込みによって板状素材が熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げられる際に上端及び下端が切り起こされるフィン縁部とを有しており、上下方向に隣り合うフィン縁部同士が接触又は近接する波形フィンからなる。そして、フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部の幅方向の曲げ強度が高い。
上記従来の波形フィンの扁平管の幅方向外方に向かって突出するフィン縁部を介して結露水を下方に流す構造では、波形フィンの各通風空間に配置される部分であるフィン本体部については、その上端及び下端が扁平管の平面部に接合されていることから、フィン本体部自体の曲げ強度は高くないものの、空気熱交換器を通風方向から見た際における左右方向の曲げ荷重が作用しても曲がってしまうおそれが小さい。
しかし、フィン縁部は、波形フィンを構成する板状素材を熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げる際の中央線である折り曲げ中央線上又は折り曲げ中央線の近傍に設けられた切り込みによって、板状素材が熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げられる際に上端及び下端が切り起こされた部分であり、フィン本体部とは異なり、扁平管の平面部に接合されていないことから、上述のように、空気熱交換器を通風方向から見た際における左右方向の曲げ荷重が作用すると曲がってしまうおそれが高い。
そこで、この空気熱交換器では、フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部の幅方向の曲げ強度が高くなるようにして(すなわち、フィン本体部自体の空気熱交換器を通風方向から見た際における左右方向の曲げ強度よりもフィン縁部の空気熱交換器を通風方向から見た際における左右方向の曲げ強度が高くなるようにして)、フィン縁部の幅方向の曲げ強度不足を改善し、フィン縁部に外力が作用しても、フィン縁部が曲がったり脱落してしまうおそれを少なくするようにしている。
これにより、この空気熱交換器では、性能上の観点では、所望のフィン縁部同士の接触・近接状態が得られるようになり、水はけ性能を向上することができ、また、空気熱交換器を通風方向から見た際における伝熱フィン間の隙間が確保されるようになり、空気の通風抵抗の増大による風量低下及びこれによる熱交換性能の低下を生じにくくすることができ、また、熱媒体や空気の温度が低い条件下において、伝熱フィンに付着した霜の除去性能の低下及びこれによる熱交換性能の低下を生じにくくすることができる。また、製造上の観点では、曲げ加工の際の曲げローラ等と伝熱フィンとの接触によって、フィン縁部の曲がりや脱落を生じにくくすることができる。
第2の発明にかかる空気熱交換器は、第1の発明にかかる空気熱交換器において、フィン本体部には、フィン本体部の上下方向中央部分を切り起こすことによって本体側切り起こし部が形成されており、フィン縁部には、フィン縁部の上下方向中央部分が切り起こされていない。
この空気熱交換器では、フィン本体部に切り起こし部(本体側切り起こし部)が形成されているのに対して、フィン縁部に切り起こし部(縁側切り起こし部)が形成されないようにすることで、フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部の幅方向の曲げ強度が高くなるようにしている。
第3の発明にかかる空気熱交換器は、第1の発明にかかる空気熱交換器において、フィン本体部には、フィン本体部の上下方向中央部分を切り起こすことによって本体側切り起こし部が形成されており、フィン縁部には、フィン縁部の上下方向中央部分を切り起こすことによって本体側切り起こし部よりも上下方向幅が短い縁側切り起こし部が形成されている。
この空気熱交換器では、フィン本体部及びフィン縁部の両方に切り起こし部(フィン本体部については本体側切り起こし部、フィン縁部については縁側切り起こし部)が形成されているが、本体側切り起こし部よりも縁側切り起こし部の上下方向幅を短くすることで、フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部の幅方向の曲げ強度が高くなるようにしている。
第4の発明にかかる空気熱交換器は、第2の発明にかかる空気熱交換器において、フィン縁部には、伝熱フィンの幅方向に沿って延びる折り目又はリブが形成されている。
この空気熱交換器では、フィン縁部に伝熱フィンの幅方向に沿って延びる折り目又はリブが形成されるようにすることで、フィン縁部の幅方向の曲げ強度がさらに高くなるようにしている。
第5の発明にかかる空気熱交換器は、第4の発明にかかる空気熱交換器において、折り目は、上下方向に並んで複数形成されており、フィン縁部は、折り目によって波形になるように折り曲げられている。
この空気熱交換器では、伝熱フィンの幅方向に沿って延びる折り目が上下方向に複数並んで形成されるようにすることで、フィン縁部の幅方向の曲げ強度がさらに高くなるようにしている。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部の幅方向の曲げ強度が高くなるようにすることで、フィン縁部の強度不足を改善して、所望の水はけ性能や熱交換性能を得ることができる。
第2の発明では、フィン本体部に切り起こし部(本体側切り起こし部)が形成されているのに対して、フィン縁部に切り起こし部(縁側切り起こし部)が形成されないようにすることで、フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部の幅方向の曲げ強度が高くなるようにしている。
第3の発明では、本体側切り起こし部よりも縁側切り起こし部の上下方向幅を短くすることで、フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部の幅方向の曲げ強度が高くなるようにしている。
第4の発明では、フィン縁部に伝熱フィンの幅方向に沿って延びる折り目又はリブが形成されるようにすることで、フィン縁部の幅方向の曲げ強度がさらに高くなるようにしている。
第5の発明では、伝熱フィンの幅方向に沿って延びる折り目が上下方向に複数並んで形成されるようにすることで、フィン縁部の幅方向の曲げ強度がさらに高くなるようにしている。
本発明の一実施形態にかかる空気熱交換器の概略構成図である。 図1のA部の拡大斜視図である。 図2のB矢視図である。 波形に折り曲げられる前の波形フィンの展開図である。 変形例1にかかる空気熱交換器を示す図であって、図3に相当する図である。 変形例1にかかる空気熱交換器の波形フィンを示す図であって、図4に相当する図である。 変形例2にかかる空気熱交換器を示す図であって、図3に相当する図である。 変形例2にかかる空気熱交換器の波形フィンを示す図であって、図4に相当する図である。 変形例3にかかる空気熱交換器を示す図であって、図3に相当する図である。 変形例3にかかる空気熱交換器の波形フィンを示す図であって、図4に相当する図である。 変形例4にかかる空気熱交換器を示す図であって、図2に相当する図である。 変形例4にかかる空気熱交換器の波形フィンを示す図であって、図4に相当する図である。
以下、本発明にかかる空気熱交換器の実施形態について、図面に基づいて説明する。
<空気熱交換器の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態にかかる空気熱交換器1の概略構成図であり、図2は、図1のA部の拡大斜視図であり、図3は、図2のB矢視図であり、図4は、波形に折り曲げられる前の波形フィン3の展開図である。空気熱交換器1は、空気を冷却源又は加熱源として、熱媒体(例えば、フロンや二酸化炭素等の冷媒)の放熱(凝縮)や加熱(蒸発)を行う熱交換器であり、例えば、蒸気圧縮式の冷凍装置の冷媒回路を構成する熱交換器として採用されるものである。空気熱交換器1は、主として、熱媒体伝熱管2と、伝熱フィン3と、ヘッダー管4、5とを有している。
<熱媒体伝熱管>
熱媒体伝熱管2は、長尺で幅広の平面部21が上下方向に向く状態で上下方向間に平面部21の幅方向(図1及び図3においては、紙面手前−奥方向、図2においては、矢印B方向)に向かって空気が流れる通風空間を空けて複数(ここでは、8つ)配置されており、内部に熱媒体が流れる扁平管からなる。
平面部21内には、平面部21を長手方向に貫通するように幅方向に並んだ複数の流路穴22が形成されており、熱媒体は、各流路穴22を流れるようになっている。尚、熱媒体伝熱管2は、アルミニウム等の金属素材からなり、押し出し成形等により製造されている。
このように、熱媒体伝熱管2として、複数の流路穴22が形成された扁平多穴管を採用しているため、熱媒体側の熱伝達率が向上している。
<ヘッダー管>
ヘッダー管4、5は、熱媒体伝熱管2を支持する機能と、熱媒体を熱媒体伝熱管2(ここでは、複数の流路穴22)内に流入させる機能と、熱媒体伝熱管2(ここでは、複数の流路穴22)から熱媒体を流出させる機能とを有する部材であり、上下方向に複数配置された熱媒体伝熱管2の両端に接合されている。ここでは、図1における紙面右側のヘッダー管を第1ヘッダー管4とし、図1における紙面左側のヘッダー管を第2ヘッダー管5とする。
第1ヘッダー管4は、上部に熱媒体のやりとりを行うための第1開口41が設けられるとともに下端が閉じられている上下方向に延びる筒状の部材であり、ここでは、上下方向の中央よりもやや上側の位置(より具体的には、上から3段目の熱媒体伝熱管2と上から4段目の熱媒体伝熱管2との間の位置)に、第1ヘッダー管4内の空間を上下2つに仕切る第1仕切板42が設けられている。これにより、第1ヘッダー管4は、上から1段目から3段目までの3つの熱媒体伝熱管2及び第1開口41に連通する第1上部ヘッダー43と、残りの5つの熱媒体伝熱管2に連通する第1下部ヘッダー44とを有している。
第2ヘッダー管5は、下部に熱媒体のやりとりを行うための第2開口51が設けられるとともに上端が閉じられている上下方向に延びる筒状の部材であり、ここでは、上下方向の中央よりもやや下側の位置(より具体的には、上から6段目の熱媒体伝熱管2と上から7段目の熱媒体伝熱管2との間の位置)に、第2ヘッダー管5内の空間を上下2つに仕切る第2仕切板52が設けられている。これにより、第2ヘッダー管5は、下から1段目から2段目までの2つの熱媒体伝熱管2及び第2開口51に連通する第2下部ヘッダー54と、残りの6つの熱媒体伝熱管2に連通する第2上部ヘッダー53とを有している。
これにより、空気熱交換器1が熱媒体の放熱器(凝縮器)として機能する場合には、熱媒体は、第1開口41を通じて第1上部ヘッダー43に流入し、上から1段目から3段目までの3つの熱媒体伝熱管2に分配されて流入し、これら3つの熱媒体伝熱管2内を流れた後に、第2上部ヘッダー53に流出して集合される。この第2上部ヘッダー53において集合した熱媒体は、上から4段目から6段目までの3つの熱媒体伝熱管2に分配されて流入し、これら3つの熱媒体伝熱管2内を流れた後に第1下部ヘッダー44に流出して集合される。この第1下部ヘッダー44において集合した熱媒体は、上から7段目から8段目までの2つの熱媒体伝熱管2に分配されて流入し、これら2つの熱媒体伝熱管2内を流れた後に第2下部ヘッダー54に流出して集合され、第2開口51を通じて第2下部ヘッダー54から流出する。また、空気熱交換器1が熱媒体の加熱器(蒸発器)として機能する場合には、熱媒体は、第2開口51を通じて第2下部ヘッダー54に流入し、上から7段目から8段目までの2つの熱媒体伝熱管2に分配されて流入し、これら2つの熱媒体伝熱管2内を流れた後に、第1下部ヘッダー44に流出して集合される。この第1下部ヘッダー44において集合した熱媒体は、上から4段目から6段目までの3つの熱媒体伝熱管2に分配されて流入し、これら3つの熱媒体伝熱管2内を流れた後に第2上部ヘッダー53に流出して集合される。この第2上部ヘッダー53において集合した熱媒体は、上から1段目から3段目までの3つの熱媒体伝熱管2に分配されて流入し、これら3つの熱媒体伝熱管2内を流れた後に第1上部ヘッダー43に流出して集合され、第1開口41を通じて第1上部ヘッダー43から流出する。
<伝熱フィン>
伝熱フィン3は、熱媒体伝熱管2の平面部21の幅方向寸法よりも幅方向寸法の大きい板状素材P(ここで、平面部21の幅方向寸法をW1とし、板状素材P及び伝熱フィン3の幅方向寸法をW2とする)が熱媒体伝熱管2の長手方向に沿って波形に折り曲げられることによって構成されており、フィン本体部31とフィン縁部36とを有する波形フィンからなる。
フィン本体部31は、平面部21の上下方向間の通風空間に配置される部分であり、板状素材Pを熱媒体伝熱管2の長手方向に沿って波形に折り曲げる際の中央線である折り曲げ中央線Xを山折りすることによって上端32が形成され、折り曲げ中央線Xを谷折りすることによって下端33が形成されている。上端32は、平面部21の下面にロウ付け等によって接合され、下端33は、平面部21の上面にロウ付け等によって接合されている。また、フィン本体部31には、熱交換効率を向上させるために、フィン本体部31の上下方向中央部分を切り起こすことによって複数の本体側切り起こし部34が形成されている。ここでは、本体側切り起こし部34は、ルーバー状に切り起こされており、通風方向の上流側の部分と下流側の部分とで通風方向に対する傾斜方向が逆になるように形成されている。
フィン縁部36は、各通風空間から熱媒体伝熱管2の幅方向外方(ここでは、幅方向両外方)に向かって突出する部分であり、折り曲げ中央線X上又は折り曲げ中央線Xの近傍に設けられた切り込み37によって板状素材Pが熱媒体伝熱管2の長手方向に沿って波形に折り曲げられる際に上端38及び下端39が切り起こされている。より具体的には、ここでは、切り込み37は、折り曲げ中央線X上を伝熱フィン3の幅方向端から平面部21の幅方向端に相当する位置まで延びる幅方向切り込み37aと、幅方向切り込み37aの幅方向内方端から長手方向に延びる長手方向切り込み37bとを有しており、このような切り込み37によって、板状素材Pが熱媒体伝熱管2の長手方向に沿って波形に折り曲げられる際に、フィン縁部36の上端38及び下端39が、折り曲げ中央線Xに沿って折り曲げられることなく切り起こされ、上下方向に隣り合うフィン縁部36同士が接触又は近接している(より具体的には、上端38と下端39とが接触又は近接している)。尚、伝熱フィン3を構成する板状素材は、アルミニウム等の金属素材からなる。
これにより、空気熱交換器1を熱媒体の放熱器(凝縮器)として機能させる際には、熱媒体伝熱管2内を流れる熱媒体と通風空間を流れる冷却源としての空気とが伝熱フィン3及び熱媒体伝熱管2を介して熱交換を行い、熱媒体の放熱が行われる(凝縮する)ことになる。また、空気熱交換器1を熱媒体の加熱器(蒸発器)として機能させる際には、熱媒体伝熱管2内を流れる熱媒体と通風空間を流れる加熱源としての空気とが伝熱フィン3及び熱媒体伝熱管2を介して熱交換を行い、熱媒体の加熱が行われる(蒸発する)ことになる。この際、伝熱フィン3の表面に結露水が発生するが、上述のように、上下方向に隣り合うフィン縁部36同士が接触又は近接しているため、フィン縁部36を介して結露水を下方に流すことができるようになっており、水はけ性能が向上している。
<伝熱フィンの強度改善>
ところで、このようなフィン縁部32を介して結露水を下方に流す構造では、伝熱フィン3の各通風空間に配置される部分であるフィン本体部31については、その上端32及び下端33が熱媒体伝熱管2の平面部21に接合されていることから、フィン本体部31自体の曲げ強度は高くないものの、空気熱交換器1を通風方向から見た際における左右方向の曲げ荷重が作用しても曲がってしまうおそれが小さい。
しかし、フィン縁部36は、伝熱フィン3を構成する板状素材Pを切り込み37によって、板状素材Pが熱媒体伝熱管2の長手方向に沿って波形に折り曲げられる際に上端38及び下端39が切り起こされた部分であり、フィン本体部31とは異なり、熱媒体伝熱管2の平面部21に接合されていないことから、空気熱交換器1を通風方向から見た際における左右方向の曲げ荷重が作用すると曲がってしまうおそれが高い。
そこで、この空気熱交換器1では、フィン本体部31に切り起こし部(本体側切り起こし部34)が形成されているのに対して、フィン縁部36に切り起こし部(縁側切り起こし部)が形成されないようにすることで、フィン本体部31の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部36の幅方向の曲げ強度が高くなるようにして(すなわち、フィン本体部31自体の空気熱交換器1を通風方向から見た際における左右方向の曲げ強度よりもフィン縁部36の空気熱交換器1を通風方向から見た際における左右方向の曲げ強度が高くなるようにして)、フィン縁部36の幅方向の曲げ強度不足を改善して、フィン縁部36に外力が作用しても、フィン縁部36が曲がったり脱落してしまうおそれを少なくするようにしている。
これにより、この空気熱交換器1では、性能上の観点では、所望のフィン縁部36同士の接触・近接状態が得られるようになり、水はけ性能を向上することができ、また、空気熱交換器1を通風方向から見た際における伝熱フィン3間の隙間が確保されるようになり、空気の通風抵抗の増大による風量低下及びこれによる熱交換性能の低下を生じにくくすることができ、また、熱媒体や空気の温度が低い条件下において、伝熱フィンに付着した霜の除去性能の低下及びこれによる熱交換性能の低下を生じにくくすることができる。また、製造上の観点では、空気熱交換器1を設置場所に応じて平面視L字形や平面視U字形に曲げ加工する必要がある場合であっても、曲げ加工の際の曲げローラ等と伝熱フィン3との接触によるフィン縁部36の曲がりや脱落を生じにくくすることができる。
<変形例1>
上述の実施形態における空気熱交換器1では、フィン縁部36に切り起こし部が形成されないようにすることで、フィン本体部31の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部36の幅方向の曲げ強度が高くなるようにしているが、図5及び図6に示されるように、フィン縁部36に伝熱フィン3の幅方向に沿って延びる折り目Yが形成されるようにしてもよい。
これにより、本変形例における空気熱交換器1では、フィン縁部36の幅方向の曲げ強度をさらに高くすることができる。
<変形例2>
上述の変形例1における空気熱交換器1では、フィン縁部36に切り起こし部が形成されないようにするとともに、フィン縁部36に伝熱フィン3の幅方向に沿って延びる1つの折り目Yが形成されるようにしているが、図7及び図8に示されるように、複数(ここでは、2つ)の折り目Zを設けて、フィン縁部36を通風方向から見た際に波形になるように折り曲げるようにしてもよい。
これにより、本変形例における空気熱交換器1では、フィン縁部36の幅方向の曲げ強度をさらに高くすることができる。
<変形例3>
上述の変形例1、2における空気熱交換器1では、フィン縁部36に切り起こし部が形成されないようにするとともに、フィン縁部36に伝熱フィン3の幅方向に沿って延びる1つ以上の折り目Y、Zが形成されるようにしているが、このような折り目に代えて、図9及び図10に示されるように、フィン縁部36に伝熱フィン3の幅方向に沿って延びるリブ36aを設けるようにしてもよい。
これにより、本変形例における空気熱交換器1においても、上述の実施形態に比べて、フィン縁部36の幅方向の曲げ強度をさらに高くすることができる。
<変形例4>
上述の実施形態における空気熱交換器1では、フィン縁部36に切り起こし部が形成されないようにすることで、フィン本体部31の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部36の幅方向の曲げ強度が高くなるようにしているが、図11及び図12に示されるように、フィン縁部36には、フィン縁部36の上下方向中央部分を切り起こすことによって本体側切り起こし部34よりも上下方向幅が短い縁側切り起こし部40を形成することで、フィン本体部31の幅方向の曲げ強度よりもフィン縁部36の幅方向の曲げ強度が高くなるようにしてもよい。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)
上述の実施形態及びその変形例における空気熱交換器1では、フィン縁部36がフィン本体部31の幅方向両側に設けられているが、フィン本体部31の幅方向片側のみに設けられていてもよい。この場合には、結露水が伝熱フィン3の通風方向の下流側の部分に滞留しやすいことを考慮して、フィン本体部31の通風方向の下流側のみに設けることが好ましい。
(2)
上述の実施形態及びその変形例における空気熱交換器1では、切り込み37の長手方向切り込み37b全体がフィン縁部36の折り曲げ中央線X上に配置されているが、上下方向に隣り合うフィン縁部36同士が接触又は近接してフィン縁部32を介して結露水を下方に流す構造が得られるのであれば、長手方向切り込み37bが折り曲げ中央線Xからずれて配置されたり、折り曲げ中央線Xに対して傾斜して配置されていてもよい。
本発明を利用すれば、波形フィンの幅方向寸法を扁平管の平面部の幅方向寸法よりも大きくするとともに扁平管の幅方向外方に向かって突出する部分を切り起こして上下方向に隣り合うフィン縁部同士を接触又は近接させる構造を採用した空気熱交換器において、フィン縁部の強度不足を改善して、所望の水はけ性能や熱交換性能を得ることができるようになる。
1 空気熱交換器
2 熱媒体伝熱管
3 伝熱フィン
21 平面部
31 フィン本体部
34 本体側切り起こし部
36 フィン縁部
36a リブ
37 切り込み
40 縁側切り起こし部
P 板状素材
X 折り曲げ中央線
Y 折り目
Z 折り目
特開2008−101847号公報

Claims (5)

  1. 幅広の平面部(21)が上下方向に向く状態で上下方向間に前記平面部の幅方向に向かって空気が流れる通風空間を空けて複数配置されており、内部に熱媒体が流れる扁平管からなる熱媒体伝熱管(2)と、
    前記平面部の幅方向寸法よりも幅方向寸法の大きい板状素材(P)が前記熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げられることによって構成されており、前記各通風空間に配置される部分であり上端及び下端が前記平面部に接合されるフィン本体部(31)と、前記各通風空間から前記熱媒体伝熱管の幅方向外方に向かって突出する部分であり前記板状素材を前記熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げる際の中央線である折り曲げ中央線(X)上又は前記折り曲げ中央線の近傍に設けられた切り込み(37)によって前記板状素材が前記熱媒体伝熱管の長手方向に沿って波形に折り曲げられる際に上端及び下端が切り起こされるフィン縁部(36)とを有しており、上下方向に隣り合う前記フィン縁部同士が接触又は近接する波形フィンからなる伝熱フィン(3)と、
    を備え、
    前記フィン本体部の幅方向の曲げ強度よりも前記フィン縁部の幅方向の曲げ強度が高い、
    空気熱交換器(1)。
  2. 前記フィン本体部(31)には、前記フィン本体部の上下方向中央部分を切り起こすことによって本体側切り起こし部(34)が形成されており、
    前記フィン縁部(36)には、前記フィン縁部の上下方向中央部分が切り起こされていない、
    請求項1に記載の空気熱交換器(1)。
  3. 前記フィン本体部(31)には、前記フィン本体部の上下方向中央部分を切り起こすことによって本体側切り起こし部(34)が形成されており、
    前記フィン縁部(36)には、前記フィン縁部の上下方向中央部分を切り起こすことによって前記本体側切り起こし部よりも上下方向幅が短い縁側切り起こし部(40)が形成されている、
    請求項1に記載の空気熱交換器(1)。
  4. 前記フィン縁部(36)には、前記伝熱フィンの幅方向に沿って延びる折り目(Y、Z)又はリブ(36a)が形成されている、請求項2に記載の空気熱交換器(1)。
  5. 前記折り目(Z)は、上下方向に並んで複数形成されており、
    前記フィン縁部(36)は、前記折り目によって波形になるように折り曲げられている、
    請求項4に記載の空気熱交換器(1)。
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