JP5402032B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物との接合溶着性に優れた特性を示す、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含有する樹脂組成物に関するものである。
従来から、製品形状の複雑化に伴う熱可塑性樹脂製の各パーツの接合においては、接着剤による接合、ボルトなどによる機械的接合などが行われてきた。しかしながら、接着剤ではその接着強度が、また、ボルトなどによる機械的接合では、費用、締結の手間、重量増が問題となっている。一方、レーザー溶着、熱板溶着などの外部加熱溶着、振動溶着、超音波溶着などの摩擦熱溶着に関しては短時間で接合が可能であり、また、接着剤や金属部品を使用しないので、それにかかるコストや重量増、環境汚染等の問題が発生しないことから、これらの方法による組立が増えてきている。
一方で、上記のレーザー溶着や振動溶着などの熱融着によって異なる熱可塑性樹脂でできた部品を接合することは、融点や溶融粘度など熱的特性が材料間で異なることや化学構造式が異なることに由来して相溶性が悪いなどの点から難しい。例えば、自動車の電子制御化に必須のソフトウェアを組み込むためにエンジンコントロールユニット(以下、ECUと略す)として搭載するが、内部のソフトウェアをポリブチレンテレフタレート樹脂組成物製カバーとポリフェニレンサルファイド樹脂組成物製のケースから保護されており、その接合には接着剤やスナップフィットが用いられている。従って、異種材同士であるポリブチレンテレフタレート樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂の熱融着性の向上が望まれており、その解決手段としてカバー材であるポリブチレンテレフタレート樹脂を改質する必要があり、その改質する手法の1つにポリブチレンテレフタレート樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂をアロイすることが挙げられる。例えば、特許文献1のようにポリブチレンテレフタレート樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂のアロイが報告されているが、主成分がポリブチレンテレフタレート樹脂からポリフェニレンサルファイド樹脂になるため、製造コストが上がるため好ましくない。また、特許文献1および特許文献2のようにポリブチレンテレフタレート樹脂を主成分とするポリブチレンテレフタレート樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂のアロイも挙げられているが、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂との熱溶着強度は発現しなかった。
特開昭61−204268公報 特開2005−23093公報
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消し、ポリフェニレンサルファイド樹脂組成物との接合溶着性に優れた特性を示す、ポリブチレンテレフタレート樹脂を主成分とする特定の樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリブチレンテレフタレート樹脂を主成分としながらポリフェニレンサルファイド樹脂との熱溶着強度に優れた組成物を見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は
(1)ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)を重量組成比率(B)/(A)が0.2〜0.4の割合で含有する樹脂組成物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計を100重量部としたとき、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)5〜20重量部を含有し、シリンダ設定温度200〜320℃、金型温度80℃、射出速度150mm/秒の条件で厚み1.0mmの角板に射出成形したときにポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)がそれぞれ連続相を形成する樹脂組成物、
(2)降温結晶化温度が170〜190℃の間であり、かつ、2点以上の降温結晶化温度を示さない(1)記載の樹脂組成物、
(3)ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)を、重量組成比率(B)/(A)が0.2〜0.4の割合で含有し、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計を100重量部としたとき、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)5〜20重量部を含有する樹脂組成物を成形してなる成形品であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)がそれぞれ連続相を形成した成形品、
(4)前記樹脂組成物の降温結晶化温度が170〜190℃の間であり、かつ、前記樹脂組成物が2点以上の降温結晶化温度を示さない(3)記載の成形品、
である。
本発明により、ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物またはポリフェニレンサルファイド樹脂組成物との接合溶着性に優れ、かつポリブチレンテレフタレートを主成分とする樹脂組成物であるため安価な樹脂組成物を得ることができる。本発明の樹脂組成物の好ましい形態は、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂が、海島構造ではなく、共連続構造を形成するため、成形時にかかるせん断力による樹脂の再配向が起きず、成形品表面でも共連続構造を維持することができる。
本発明の樹脂組成物は、自動車のECUのケースやカバーなど接合溶着を必要とする部品や、フェンダーやバンパーなど自動車外板用途、機械部品、電気電子部品など、幅広く利用可能である。
PBT樹脂(A)とPPS樹脂(B)が共に連続相を形成した共連続構造の一例を示すモデルである。 PBT樹脂(A)またはPPS樹脂(B)のいずれか一方が連続相を形成している海−島構造を示すモデル図である。 熱板溶着用試験片の概略図である。
S 熱板溶着界面
1 PBT樹脂
2 PPS樹脂
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)を、重量組成比率(B)/(A)が0.2〜0.4の割合で含有する樹脂組成物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計を100重量部としたとき、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)5〜20重量部を含有する樹脂組成物である。
本発明で使用するポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とは、テレフタル酸あるいはそのエステル形成性誘導体と1,4−ブタンジオールあるいはそのエステル形成性誘導体とを主成分とし重縮合反応させる等の通常の重合方法によって得られる重合体であって、特性を損なわない範囲、例えば20重量%程度以下、他の共重合成分を含んでも良い。これら(共)重合体の好ましい例としては、ポリブチレンテレフタレート(以下、必要に応じて、PBT樹脂と略す)、ポリブチレン(テレフタレート/イソフタレート)、ポリブチレン(テレフタレート/アジペート)、ポリブチレン(テレフタレート/セバケート)、ポリブチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート)、ポリブチレン(テレフタレート/ナフタレート)、ポリ(ブチレン/エチレン)テレフタレート等が挙げられ、単独で用いても2種以上混合しても良い。
PBT樹脂と、ポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、必要に応じて、PPS樹脂と略す)は、好ましくは、共連続構造を形成する。ここでいう共連続構造とは、PBTとPPSがそれぞれ連続相を形成していることを意味し、例えば、PBTの連続相内にPBTが粒子化して存在するものではない。
PBT樹脂のメルトインデクサー(以下、MI)の値は1〜40g/10分が好ましく、より好ましくは2〜20g/10分である。MIの値が1〜40g/10分であるとポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、PPS樹脂と略す)と溶融混練して、容易に、共連続構造を形成させることができる。MIは、PBT樹脂5gを110℃、3時間乾燥し、250℃、5分滞留させた後、1kg荷重をかけ測定(ISO−1133準拠)し、求められる値である。
本発明で使用するPPS樹脂(B)とは、下記構造式で示される繰り返し単位を有する重合体を用いることができ、
Figure 0005402032
耐熱性の観点からは前記構造式で示される繰り返し単位を70モル%以上、さらには90モル%以上の含む重合体が好ましい。またPPS樹脂はその繰り返し単位の30モル%未満程度が下記の構造を有する繰り返し単位等で構成されていても良い。
Figure 0005402032
本発明で使用するPPS樹脂は、末端の過半数以上がカルボン酸金属塩であり、好ましくは6割以上、より好ましくは7割以上が好ましい。PPS樹脂のカルボン酸金属塩末端が6割以上であれば、好ましくは、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)との反応を抑制でき、PBT樹脂とPPS樹脂は互いに共連続構造を形成することができる。
本発明で使用するPPS樹脂の製造方法は、洗浄工程として、有機溶媒にて洗浄した後に周期表の第II族の金属元素を含有する水溶液による熱水処理が好ましく用いられる。上記手法であれば、PPS樹脂の末端を容易にカルボン酸金属塩とすることができる。カルボン酸金属塩の末端以外はカルボン酸末端である。
有機溶媒による洗浄の方法としては、有機溶媒中にPPS樹脂を浸漬せしめるなどの方法があり、本発明の効果をより顕著にすることを目的として、撹拌または加熱することが好ましい。PPS樹脂に対する有機溶媒の使用量は、乾燥したPPS樹脂1kgに対して1〜100kgであることが好ましく、2〜50kgであることがより好ましく、3〜15kgであることがさらに好ましい。
有機溶媒でPPS樹脂を洗浄する際の洗浄温度は、常温〜300℃程度の任意の温度が選択できる。ただし、洗浄温度が高くなる程洗浄効率が高くなる傾向があるため、100〜300℃の高温で洗浄することが好ましい。
有機溶媒でPPS樹脂を洗浄する際、圧力容器中で、有機溶媒の沸点以上の温度で加圧下(好ましくは250〜300℃)に洗浄することも可能である。また、洗浄方法は、バッチ式や連続式などが例示できる。
PPS樹脂の洗浄に用いる有機溶媒は、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(以下NMPと略す)、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ヘキサメチルホスホラスアミド、ピペラジノン類などの含窒素極性溶媒、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホランなどのスルホキシド・スルホン系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、アセトフェノンなどのケトン系溶媒、ジメチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエチレン、2塩化エチレン、パークロルエチレン、モノクロルエタン、ジクロルエタン、テトラクロルエタン、パークロルエタン、クロルベンゼンなどのハロゲン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノール、クレゾール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのアルコール・フェノール系溶媒およびベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒などが挙げられる。これらの有機溶媒のうちでも、NMP、アセトン、ジメチルホルムアミドおよびクロロホルムなどの使用が特に好ましい。また、これらの有機溶媒は、1種類または2種類以上の混合で使用される。
PPS樹脂の熱水処理で使用する周期表の第II族の金属元素の中でも好ましい金属元素としては、Ca、Mg、Ba、およびZnなどが例示でき、特に好ましくはCaである。その対アニオンとしては、酢酸イオン、ハロゲン化物イオン、水酸化物イオンおよび炭酸イオンなどが挙げられる。より具体的で好適な化合物としては酢酸Ca、酢酸Mg、酢酸Zn、CaCl、CaBr、ZnCl、CaCO、Ca(OH)およびCaOなどが例示でき、特に好ましくは酢酸Caである。
周期表の第II族の金属元素を含有する水溶液の温度は130℃以上であり、150℃以上がより好ましい。洗浄温度の上限は、通常のオートクレーブを用いる場合には250℃程度が好ましい。
かかる周期表の第II族の金属元素を含む水溶液の浴比は、重量比で乾燥ポリマ1に対して2〜100の範囲が好ましく選択され、4〜50の範囲がより好ましく、5〜15の範囲であることが更に好ましい。
本発明で使用するPPS樹脂(B)としてメルトフローレート(MFR)の高いものを使用するのが好ましく、MFRは1000g/10分以下であることが好ましく、700g/10分以下であることが特に好ましい。MFRの下限としては流動性の損失の点で30g/10分以上であることが好ましい。なお上記MFRは、PPS樹脂粉末5gを130℃、3時間乾燥し、315.5℃、5分滞留させた後、5kg荷重をかけ測定(JIS−K7210準拠)し、求められる値である。
本発明の樹脂組成物は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)を重量組成比率(B)/(A)が0.2〜0.4の割合で含有する。
本発明の樹脂組成物は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計を100重量部としたとき、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)5〜20重量部を含有する。
エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計を100重量部とした場合、5〜20重量部含有され、8〜18重量部含有されるのが好ましい。含有量が5未満の場合、溶融混練時にPBT樹脂との反応が少なくなってPBT樹脂の増粘など改質が不十分である。また、含有量が20重量部を超える場合、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)とPPS樹脂(B)との反応が進んでしまい、PPS樹脂が増粘して目的とする性能が得られない。ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計100重量部に対して、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)5〜20重量部を含有すると、好ましくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂とポリフェニレンサルファイド樹脂が共連続構造を形成する。
本発明のエポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)のオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、ブタジエン、スチレンなどであり、エポキシ基含有不飽和単量体の具体例としては、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジルなどであり、さらに、ビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどのアクリル酸およびメタクリル酸エステル類などを共重合したグリシジルエ−テル類およびグリシジルエステル類が挙げられ、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)の具体例としては、エチレン/グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/アクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/アクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/グリシジルエーテル共重合体などが挙げられる。なかでもエチレン/グリシジルメタクリレート共重合体が最も好ましい。また、エチレンとグリシジルメタクリレートの割合はエチレン65〜97重量%、グリシジルメタクリレート3〜35重量%が好ましく、より好ましくは、エチレン80〜95重量%、グリシジルメタクリレート5〜20重量%、さらに好ましくは、エチレン85〜88重量%、グリシジルメタクリレート12重量%〜15重量%である。グリシジルメタクリレートの割合が3〜35重量%の範囲であれば得られる樹脂組成物とPPS樹脂との高い溶着強度が得られる。
さらに、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)は、3元共重合体でも効果があり、中でも、エチレン/メチルアクリレート/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/エチルアクリレート/メタクリル酸グリシジル共重合体が好ましく、より好ましくは、エチレン/メチルアクリレート/メタクリル酸グリシジル共重合体である。
本発明で用いるエポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)のエポキシ基は、上記のようにエポキシ基含有不飽和単量体を用いてオレフィンと共重合させて得るほかに、オレフィン系共重合体に対してエポキシ基を化学修飾により導入させてもよい。
さらに、本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、強化材、充填剤、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、離型剤、難燃剤などの通常の添加剤および少量の他種ポリマーを添加することができる。
安定剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを含むベンゾトリアゾール系化合物、ならびに2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンのようなベンゾフェノン系化合物、モノまたはジステアリルホスフェート、トリメチルホスフェートなどのリン酸エステルなどを挙げることができる。
これらの各種添加剤は、2種以上を組み合わせることによって相乗的な効果が得られることがあるので、併用して使用してもよい。
なお、例えば酸化防止剤として例示した添加剤は、安定剤や紫外線吸収剤として作用することもある。また、安定剤として例示したものについても酸化防止作用や紫外線吸収作用のあるものがある。すなわち前記分類は便宜的なものであり、作用を限定したものではない。
離型剤としては、カルナウバワックス、ライスワックス等の植物系ワックス、蜜ろう、ラノリン等の動物系ワックス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の石油系ワックス、ひまし油及びその誘導体、脂肪酸及びその誘導体等の油脂系ワックスが挙げられ、高級脂肪酸誘導体としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸等の高級脂肪酸と1価または2価以上のアルコールとのエステル、これら高級脂肪酸エステルを部分的に金属酸化物、例えばCa(OH)、NaOH、Mg(OH)、Zn(OH)、LiOH、Al(OH)を用いてケン化した部分ケン化エステル、高級脂肪酸と金属酸化物または金属水酸化物とから得られる完全ケン化物、高級脂肪酸、多価アルコールのエステルにつなぎ剤としてアジピン酸等のジカルボン酸を用いて縮合させた複合エステル、高級脂肪酸とモノアミンまたはジアミンから得られるモノまたはジアミドなどが挙げられる。
本発明の樹脂組成物の製造方法については通常知られている2軸の押出機による方法により得ることができる。200〜320℃の温度で溶融混練する方法を挙げることができる。各成分は、予め一括して混合しておき、それから溶融混練してもよい。あるいは本発明の樹脂組成物100重量部に対し、例えば1重量部以下であるような少量添加剤成分については、他の成分を上記の方法などで混練しペレット化した後、成形前に添加することもできる。なお、各成分に付着している水分は少ない方がよく、予め事前乾燥しておくことが望ましい。
本発明の樹脂組成物の降温結晶化温度は、好ましくは、170℃〜190℃の間に存在し、本発明の樹脂組成物は、好ましくは、2点以上の降温結晶化温度を示さない。本発明の樹脂組成物は、より好ましくは、降温結晶化温度が170℃〜180℃の間に存在し、かつ、2点以上の降温結晶化温度を示さない。降温結晶化温度が170℃〜190℃に存在し、かつ、2点以上の降温結晶化温度を示さない場合、本発明で使用するPBT樹脂(A)とPPS樹脂(B)が同時に結晶化することを示しており、この時、好ましくは、共連続構造を形成し、PPS樹脂との高い溶着強度を発現する。
本発明の樹脂組成物は、好ましくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)がそれぞれ連続相を形成する。本発明の樹脂組成物は、PPS樹脂との高い接合溶着性を得るために、図1に例示したようにPBT樹脂(A)およびPPS樹脂(B)がともに連続相を形成することが好ましい。図2のように連続相を形成していない場合、つまり、PBT樹脂(A)またはPPS樹脂(B)のいずれか一方のみが連続相を形成し、もう一方が島状に分散した海−島構造を形成している場合、射出成形や押出成形などの成形加工時に、得られる成形品表面付近のモルフォロジーが成形品表面から内部に向かって縞状のモルフォロジーに変化してしまい、PPS樹脂との高い接合溶着性が発現しない場合がある。
本発明の樹脂組成物は、好ましくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物またはポリフェニレンサルファイド樹脂組成物からなる成形品に対して接合溶着が可能である。熱融着の具体的な方法として、熱風溶着、熱板溶着、レーザー溶着、高周波溶着、誘導加熱溶着、スピン溶着、振動溶着、超音波溶着、DSI成形などが挙げられ、用途によって使い分けることができる。
本発明の樹脂組成物は、PPS樹脂との接合溶着性に優れ、自動車のECUのケースやカバーなど接合溶着を必要とする部品や、フェンダーやバンパーなど自動車外板用途など、幅広く利用可能である。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。実施例および比較例に使用した配合組成物を以下に示す。
(A−a)PBT樹脂 MI:2.8g/10分 東レ(株)社製“トレコン”1500S
(A−b)PBT樹脂 MI:8.2g/10分 東レ(株)社製“トレコン”1200S
(A−c)PBT樹脂 MI:28g/10分 東レ(株)社製“トレコン”1100S
(B−a)PPS樹脂 MFR:100g/10分、80%Ca末端、東レ(株)社製“トレリナ”E2080
(B−b)PPS樹脂 MFR:158g/10分、末端の80%がカルボン酸Ca塩、東レ(株)社製“トレリナ”E2280
(B−c)PPS樹脂 MFR:63g/10分、末端の80%がカルボン酸Ca塩、東レ(株)社製“トレリナ”T1881
(B−d)PPS樹脂 MFR:100g/10分、末端の80%がカルボン酸、東レ(株)社製“トレリナ”M2088
(B−e)PPS樹脂 MFR:126g/10分、末端の80%がカルボン酸、東レ(株)社製“トレリナ”L2120
(C−a)エチレン/グリシジルメタクリレート=88/12(重量%)共重合体(住友化学社製 ボンドファースト−E)
(C−b)ブタジエン/スチレン=60/40(重量%)エポキシ基含有共重合体(ダイセル化学社製 エポフレンド AT501)
(C−c)エチレンおよびブチレン/スチレン=80/20(重量%)共重合体(旭化成ケミカルズ社製 タフテック M1943) 。
PPS樹脂(B)の製造方法
[参考例1]
攪拌機付きのオートクレーブに硫化ナトリウム9水塩6.005kg(25モル)、酢酸ナトリウム0.787kg(9.6モル)およびNMP5kgを仕込み、窒素を通じながら徐々に205℃まで昇温し、水3.6リットルを留出した。次に反応容器を180℃に冷却後、1,4−ジクロロベンゼン3.712kg(25.25モル)ならびにNMP2.4kgを加えて、窒素下に密閉し、270℃まで昇温後、270℃で2.5時間反応した。次に100℃に加熱されたNMP10kg中に投入して、約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、さらに80℃の熱水で30分の洗浄を3回繰り返した。これを濾過し、酢酸カルシウムを10.4g入れた水溶液25リットル中に投入し、密閉されたオートクレーブ中で192℃で約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、濾液のpHが7になるまで約90℃のイオン交換水で洗浄後、80℃で24時間減圧乾燥し、融点278℃、降温結晶化温度180℃、MFR100g/10分のPPS(B−a)を得た。
[参考例2]
攪拌機付きのオートクレーブに硫化ナトリウム9水塩6.005kg(25モル)、酢酸ナトリウム0.787kg(9.6モル)およびNMP5kgを仕込み、窒素を通じながら徐々に205℃まで昇温し、水3.6リットルを留出した。次に反応容器を180℃に冷却後、1,4−ジクロロベンゼン3.712kg(25.25モル)ならびにNMP2.4kgを加えて、窒素下に密閉し、270℃まで昇温後、270℃で2.5時間反応した。次に100℃に加熱されたNMP10kg中に投入して、約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、さらに80℃の熱水で30分の洗浄を3回繰り返した。これを濾過し、9.8gの酢酸を含む20リットルの温水中に投入し、密閉されたオートクレーブ中で、192℃で約1時間攪拌し続けたのち、濾過し、80℃で24時間減圧乾燥し、融点278℃、降温結晶化温度232℃、MFR100g/10分のPPS(B−d)を得た。
なお、MFRは、PPS樹脂粉末5gを130℃、3時間乾燥し、315.5℃、5分滞留させた後、5kg荷重をかけ測定(JIS−K7210準拠)して求めた。
[実施例1〜10] [比較例1〜8]
(A)成分、(B)成分および(C)成分を表1に示す割合で室温混合し、スクリュー径35mmφの2軸押出機TEM35B(東芝社製)を用いて溶融混練を行った。なお(A)成分、(B)成分、(C)成分の供給は押出機元込め部から行い、またシリンダ温度は300℃に設定した。ダイスから吐出されたストランドは冷却バス内で冷却した後、ストランドカッターにてペレット化して得た。このペレットを用いて下記の各特性を評価した。なお、実施例、比較例中の物性の測定および試験は、次の方法で行った。
(1)降温結晶化温度
熱可塑性樹脂のペレットから約10mgをサンプルとして採取し、パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC−7を用い、昇温速度20℃/分で昇温し、340℃で5分間保持後、20℃/分の速度で降温させた時の結晶化のピーク(発熱ピーク)温度を測定し、降温結晶化温度とした。表1、2に、170〜180℃のピークの数を記載した。
(2)モルフォロジー
ペレットを”JSW55D”射出成形機(日鋼社製)に供し、射出速度150mm/秒、射出圧力50〜100MPa、シリンダ設定温度200〜320℃の条件で連続成形(射出時間/冷却時間=10.0/20.0秒,スクリュウ回転数150rpm,背圧2MPa,サックバック3mm,金型温度80℃)を行い、角板試験片(80mm四方,厚み1.0mm、フィルムゲート)を成形し、透過型電子顕微鏡で観察した。表1、2に、図1のようにPBT樹脂(A)およびPPS樹脂(B)が共に連続相を形成しているものを「共連続」、図2のようにPBT樹脂(A)またはPPS樹脂(B)どちらか一方のみが連続相を形成しているものを「海島」と記載した。
(3)熱板溶着強度
ペレットを”JSW55D”射出成形機(日鋼社製)に供し、射出速度150mm/秒、射出圧力50〜100MPa、シリンダ設定温度200〜320℃の条件で連続成形(射出時間/冷却時間=10.0/20.0秒,スクリュウ回転数150rpm,背圧2MPa,サックバック3mm,金型温度80℃)を行い、角板試験片(80mm四方,厚み1.0mm、フィルムゲート)を成形し、得られた成形品を幅19mm、長さ80mmに切削した後、PPS樹脂からなる成形品(相手材)に対し、熱板温度320℃、加熱時間10秒、冷却時間20秒にて19mm×1.0mmの面同士を熱板溶着して図3のように熱板溶着用試験片を作成した。得られた熱板溶着用試験片を用いて、引張速度1mm/秒、チャック間距離80mmの条件で引張試験を行い、得られた荷重を試験片の断面積19mm×1mmで除した値を溶着強度とした。
なお、本試験の相手材であるPPS樹脂からなる成形品は、ペレット化した東レ(株)社製PPS樹脂“トレリナ”L2120(B−e)を”JSW55D”射出成形機(日鋼社製)に供し、射出速度150mm/秒、射出圧力50〜100MPa、シリンダ設定温度200〜320℃の条件で連続成形(射出時間/冷却時間=10.0/20.0秒,スクリュウ回転数150rpm,背圧2MPa,サックバック3mm,金型温度80℃)を行い、角板試験片(80mm四方,厚み1.0mm、フィルムゲート)を成形し、得られた成形品を幅19mm、長さ80mmに切削した試験片である。
これらの結果を表1、表2に示した。
Figure 0005402032
Figure 0005402032
比較例8は、本発明の目的であるポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)を、重量組成比率(B)/(A)が0.2〜0.4の割合で含有する樹脂組成物ではない。比較例8は、PPS樹脂成分の割合が高いため、PPS樹脂同士の溶着で発現する強度であって、PBT樹脂とPPS樹脂の溶着強度を示していない。
以上の結果から、本発明の樹脂組成物は、ポリブチレンテレフタレートを主成分とする樹脂組成物であり、PPS樹脂との接合溶着強度に優れることがわかる。

Claims (4)

  1. ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)を、重量組成比率(B)/(A)が0.2〜0.4の割合で含有する樹脂組成物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計を100重量部としたとき、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)5〜20重量部を含有し、シリンダ設定温度200〜320℃、金型温度80℃、射出速度150mm/秒の条件で厚み1.0mmの角板に射出成形したときにポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)がそれぞれ連続相を形成する樹脂組成物。
  2. 降温結晶化温度が170〜190℃の間であり、かつ、2点以上の降温結晶化温度を示さない請求項1記載の樹脂組成物。
  3. ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)と過半数以上の末端がカルボン酸金属塩であるポリフェニレンサルファイド樹脂(B)を、重量組成比率(B)/(A)が0.2〜0.4の割合で含有し、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)の総計を100重量部としたとき、エポキシ基含有オレフィン系樹脂(C)5〜20重量部を含有する樹脂組成物を成形してなる成形品であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(A)とポリフェニレンサルファイド樹脂(B)がそれぞれ連続相を形成した成形品。
  4. 前記樹脂組成物の降温結晶化温度が170〜190℃の間であり、かつ、前記樹脂組成物が2点以上の降温結晶化温度を示さない請求項3記載の成形品。
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