JP5401291B2 - 自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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(a)低分子キレート剤を1〜20質量%、
(b)アクリル酸(塩)由来のモノマー構成単位とマレイン酸(塩)由来のモノマー構成単位が、9/1〜4/6のモル比で含有されてなる、重量平均分子量1,000〜40,000の高分子化合物を1〜20質量%、
(c)アルカリ剤を0.1〜20質量%、
(d)(d1)下記一般式(1)の化合物及び(d2)ポリプロピレングリコールを含有し、(d1)成分の含有割合が0.01〜2質量%(d2)成分の含有割合が1〜5質量%、
(e)下記一般式(2)の化合物を0.005〜2質量%、
(f)(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、並びに水を含有し、
(a)成分/(b)成分の質量比が0.1〜20であり、
(a)成分及び(b)成分の合計が10〜30質量%であり、
(d2)成分/(e)成分の質量比が0.1〜10であり、
さらに20℃における粘度が500〜5,000mPa・sであり、且つ25℃におけるpHが8〜11である自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を提供する。
〔式中;
R1は炭素数8〜18の炭化水素基であり、l、mは平均付加モル数であり、lは0〜10の数であり、mは0〜100の数であり、lとmが同時に0になることはない。“/”はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
R2は炭素数6〜24の炭化水素基であり、R3、R4は同一又は異なってもよい、炭素数1〜3の炭化水素基、Dは、−COO−、−CONH−、−O−から選ばれる基であり、
Eは炭素数1〜5の2価の炭化水素基、a、bはa=0且つb=0であるか、又はa=1且つb=1である。〕
(a)成分の低分子キレート剤としては、特に限定されるものではないが、分子量が40〜400である水溶性有機酸を挙げることができる。好ましくは分子量90〜360、より好ましくは100〜300の水溶性有機酸、特に分子中に2つ以上、好ましくは2〜6個のカルボン酸基を有する多価カルボン酸を挙げることができる。(a)成分は、本発明で用いる(c)成分のアルカリ剤との塩として組成物中に存在することが好ましい。
(b)成分は、アクリル酸(塩)(アクリル酸又はその塩を意味する)由来のモノマー構成単位とマレイン酸(塩)(マレイン酸又はその塩を意味する)由来のモノマー構成単位とを含有する高分子化合物とは、アクリル酸(塩)とマレイン酸(塩)とを必須モノマーとして重合してなる共重合体のことである。なお、出発原料として無水マレイン酸を用いる場合には、無水マレイン酸は重合中又は重合後に加水分解され、マレイン酸のモノマー構成単位と同じ構造になっている。(b)成分は、本発明で用いる(c)成分のアルカリ剤との塩として組成物中に存在することが好ましい。
このようなモノマー構成単位としては、非イオン系のモノマーに由来するモノマー構成単位が好ましく、そのために用いる具体的なモノマーとしては、アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアクリル(又はメタクリル)アミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリル酸(又はメタクリル酸)アミド、N−ビニル−2−カプロラクタム、N−ビニル−2−ピロリドン等のアミド基含有化合物、アクリル酸アルキル(炭素数1〜5)、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−N,N−ジメチルアミノアルキル(炭素数1〜5)、酢酸ビニル等のエステル基含有化合物、エチレン、プロピレン、N−ブチレン、イソブチレン、N−ペンテン、イソプレン、2−メチル−1−ブテン、N−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、スチレン、ビニルトルエン、及びα−メチルスチレン等のオレフィン系化合物を挙げることができる。
(c)成分のアルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから選ばれる無機アルカリ剤、アミン化合物から選ばれる有機アルカリ剤を挙げることができる。アミン化合物としては下記一般式(3)〜(6)で表されるアミン化合物が好適である。
一般式(4)で表される化合物としては、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン等を挙げることができ、
一般式(5)で表される化合物としては、ジエチレントリアミン等を挙げることができ、
一般式(6)で表される化合物としては、モルホリン、N−エチルモルホリン等を挙げることができる。
本発明の組成物は、(d)成分として(d1)下記一般式(1)の化合物、及び(d2)ポリプロピレングリコールを含有する。
R1O(C2H4O)l/(C3H6O)mH (1)
〔式中;R1は炭素数8〜18の炭化水素基、好ましくはアルキル基であり、l、mは平均付加モル数であり、lは0〜10の数であり、mは0〜100の数であり、lとmが同時に0になることはない。“/”はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
具体的には下記(I)〜(III)の化合物が好適である。
本発明の組成物は、(e)成分として下記一般式(2)の化合物を含有する。
R2は炭素数6〜24の炭化水素基であり、R3、R4は、同一又は異なってもよい、炭素数1〜3の炭化水素基、Dは、−COO−、−CONH−、−O−から選ばれる基であり、Eは炭素数1〜5の2価の炭化水素基、a、bはa=0且つb=0であるか、又はa=1且つb=1である。〕
本発明の組成物は、貯蔵安定性の観点から、(f)成分として(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体を含有する。(メタ)アクリル酸エステルは、エステルを構成する炭化水素基はアルキル基が好ましく、その炭素数は8〜30、更に10〜30、特に10〜22が好ましい。
本発明の組成物は、任意ではあるが、洗浄力をさらに向上させる目的から酵素〔以下(g)成分という〕を含有することが好ましい。好適な(g)成分としては、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、エステラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼおよびペルオキシダーゼを挙げることができ、特にプロテアーゼ、アミラーゼが好適である。
本発明ではプロテアーゼとアミラーゼを併用することが好ましく、酵素タンパク質の量としてアミラーゼ/プロテアーゼの質量比は、好ましくは1/99〜94/6、より好ましくは2/98〜90/10、特に好ましくは20/80〜80/20である。
本発明の組成物における各成分の含有割合、各成分の比率は、以下のとおりである。
(b)成分の含有割合は、貯蔵安定性の観点から、0.1〜20質量%、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜10質量%、特に好ましくは3〜7質量%である。
(c)成分の含有割合は、0.1〜20質量%、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは3〜15質量%、特に好ましくは7〜15質量%である。
(d)成分中、(d1)成分の一般式(1)の化合物の含有割合は、粘度低下抑制の観点から、0.01〜2質量%、好ましくは0.1〜1質量%、より好ましくは0.3〜0.8質量%であり、(d2)成分のポリプロピレングリコールの含有割合は、泡立ち抑制及び洗浄性能の観点から、1〜5質量%であり、好ましくは1.5〜3質量%、より好ましくは1.8〜2.5質量%である。
(e)成分の含有割合は、経時増粘性の抑制と貯蔵安定性の観点から、0.005〜2質量%、好ましくは0.01〜1質量%、より好ましくは0.05〜0.7質量%、特に好ましくは0.2〜0.5質量%である。
使用洗浄機として松下電器産業株式会社製自動食器洗い機(機種NP−C10)を用い、表1の液状洗浄剤組成物を入れて標準コースで運転した。この洗浄機は、2.2Lの水を20℃から60℃まで徐々に昇温して洗浄し、その後すすぎを3回(昇温しない)行い、最終すすぎ(20℃から70℃まで徐々に昇温してすすぎ)後、乾燥する形式のものである。
運転開始1分、4分、9分、14分、19分後に洗浄機上部より光をあてながら噴射ノズルの回転数を数え、最も回転数の少なくなる時間の回転数を表1に示した。この場合、回転数が多いほど洗浄剤組成物が低泡性であることの指標となり、24回転/分以上であれば問題ないレベルである。
表1の液状洗浄剤組成物200gをプラスティック製透明容器(花王株式会社製ファミリーフレッシュ容器)に入れ、50℃で20日間保存し、保存後の組成物の様子を観察し、保存前と変化ない場合を○、やや油分が浮いている場合を×、分離が見られるものを××として評価し、表1に示した。
表1の液体洗浄剤組成物200gをプラスティック製透明容器(花王株式会社製ファミリーフレッシュ容器)に入れ、50℃で20日間保存し、保存後の粘度上昇を測定した。その結果、粘度上昇が1000mPa・s未満である場合を○、1000mPa・s以上である場合を×として評価し、表1に示した。
アクリル酸/マレイン酸共重合体の塩:重量平均分子量約3万、アクリル酸/マレイン酸のモル比=7/3
(b)成分の比較成分:アクリル酸/マレイン酸共重合体の塩:重量平均分子量約7万、アクリル酸/マレイン酸のモル比=7/3
(d1-1)界面活性剤1:一般式(1)中、アルキル基の炭素数が12〜14の第2級高級アルコールに、オキシエチレン基が平均3モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル
(d1-2)界面活性剤2:一般式(1)中、アルキル基の炭素数が12の直鎖第1級高級アルコールに、オキシエチレン基が平均4モル付加した、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
(d2)PPG:ポリプロピレングリコール,重量平均分子量約3,000、平均縮合度約50(ジオールタイプ、和光純薬工業株式会社)
界面活性剤(AO):一般式(2)中、R2は炭素数が8のアルキル基、R3、R4はメチル基、a=0、b=0であるアミンオキサイド
アクペックHV701EDR(架橋型ポリアクリル酸/アクリル酸アルキル(炭素数10〜30)共重合体,住友精化(株)製)(20℃の粘度:前記アクペックHV701EDRを0.2質量%含有し、水酸化ナトリウムでpH7.0に調整した水溶液を、20℃にてブルックフィールド型粘度計<ローターNo.4、回転数12r/m>で測定した粘度が13,000mPa・s)
(f)成分の比較成分:アクペック501(架橋型ポリアクリル酸重合体,住友精化(株)製)(20℃の粘度:前記アクペック501を0.2質量%含有し、水酸化ナトリウムでpH7.0に調整した水溶液を、20℃にてブルックフィールド型粘度計<ローターNo.4、回転数12r/m>で測定した粘度が7,000mPa・s)
α−アミラーゼ:デュラミル300L(ノボザイムズジャパン株式会社)
プロテアーゼ:エバラーゼ16L(ノボザイムズジャパン株式会社)
Claims (2)
- (a)低分子キレート剤を1〜20質量%、
(b)アクリル酸(塩)由来のモノマー構成単位とマレイン酸(塩)由来のモノマー構成単位が、9/1〜4/6のモル比で含有されてなる、重量平均分子量1,000〜40,000の高分子化合物を1〜20質量%、
(c)アルカリ剤を0.1〜20質量%、
(d)(d1)下記一般式(1)の化合物及び(d2)ポリプロピレングリコールを含有し、(d1)成分の含有割合が0.01〜2質量%(d2)成分の含有割合が1〜5質量%、
(e)下記一般式(2)の化合物を0.005〜2質量%、
(f)(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、並びに水を含有し、
(a)成分/(b)成分の質量比が0.1〜20であり、
(a)成分及び(b)成分の合計が10〜30質量%であり、
(d2)成分/(e)成分の質量比が0.1〜10であり、
さらに20℃における粘度が500〜5,000mPa・sであり、且つ25℃におけるpHが8〜11である自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
R1O(C2H4O)l/(C3H6O)mH (1)
〔式中;
R1は炭素数8〜18の炭化水素基であり、l、mは平均付加モル数であり、lは0〜10の数であり、mは0〜100の数であり、lとmが同時に0になることはない。“/”はエチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
R2は炭素数6〜24の炭化水素基であり、R3、R4は同一又は異なってもよい、炭素数1〜3の炭化水素基、Dは、−COO−、−CONH−、−O−から選ばれる基であり、Eは炭素数1〜5の2価の炭化水素基、a、bはa=0且つb=0であるか、又はa=1且つb=1である。〕 - (a)成分が、分子量が40〜400の水溶性有機酸である、請求項1に記載の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
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