JP5401077B2 - 曲線推進工法 - Google Patents

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Description

本発明は、塩化ビニルに代表される合成樹脂推進管を用いる低耐荷力方式において、長距離の曲線推進を可能とする新しい推進工法に関するものである。
下水道の開削工事に用いる管材料は昭和の年代では鉄筋コンクリート管(ヒューム管)が主体であった。しかし、平成の時代に入ると硫化水素等による鉄筋コンクリート構造物の腐食が問題となり、このため、腐食のない合成樹脂管の中でも特に塩化ビニル管が急速に増加し、現在では鉄筋コンクリート管のシェアーは1%程度まで落ち込む結果となった。
一方、下水道の布設は道路の下に埋設されることが大半で、交通量の多い幹線道路や商店街、住宅街などでは交通渋滞、振動、騒音などの環境問題が発生することになる。そこで、これらの問題への対処の点から、立坑を掘り、推進工法で下水道管を布設することが多くなって来た。下水道規格では、推進工法に使用する管材料の種類によって、高耐荷力方式と低耐荷力方式とに分類している。
高耐荷力方式とは、図1にその概要を示したように、鉄筋コンクリート管やレジン管に代表される高耐荷力の推進管1を用いて推進するもので、該管が元押し装置2からの推進力を直接受けてこれを先導体3に伝達して施工する方式である。
また、低耐荷力方式とは、図2にその概要を示したように、塩化ビニル管等の低耐荷力の推進管1を用いて推進するもので、先導体3の推進に必要な元押し装置2からの推進力の初期抵抗を推進力伝達ロッド4に作用させ、推進管1には地山と管外面の抵抗のみを負担させる施工方式である。
つまり、低耐荷力方式は、先導体3の推進力の先端抵抗力を推進力伝達ロッド(ケーシング、スクリュコンベヤ等)4に作用させ、推進管1には地山との周面抵抗力のみを負担させる方式であり、先端抵抗力を推進力伝達ロッド4に負担させたため、先端抵抗分だけ推進距離を伸ばせることになる。
ただ、このような従来の低耐荷力方式では、図3に示したように、推進管1を推進管カラー1aを介して順次接続し、推進管1と地山との周面抵抗力が推進管1の許容耐荷力を越えない推進延長に制限されていた。
すなわち、推進管1を発進立坑の元押し装置で押し込むため、発進立坑に近い推進管に全推進延長分の周面抵抗力に対抗する大きな力がかかることになる。そのため、低耐荷力の推進管では長距離施工ができず、長距離を必要とする推進工事では、高耐荷力方式が採用されていた。
しかし、高耐荷力方式において、レジン推進管は腐食には強いが、鉄筋コンクリート推進管に比較して非常に高価であるため、あまり採用されず、腐食問題を有する鉄筋コンクリート推進管が採用されているのが現状であった。
そこで、本発明者らによって、鉄筋コンクリート推進管の場合の腐食問題についての懸念もなく、高価なレジン推進管を用いることもなく、従来の低耐荷力方式における塩化ビニル推進管等の合成樹脂推進管を用いて長距離推進を可能とする新しい長距離推進工法が提案されている(特許文献1)。
この長距離推進工法では、図4に示すように、低耐荷力に使用される推進管材料を、推進管1と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管1の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニット5に設置された推進管支持部材6で支持することで、地山と推進管材料との摩擦抵抗は推進管1の所要の本数分となり、従来の発進立坑から到達立坑の1スパンの推進延長で発生する地山と推進管材料との摩擦抵抗に比較して非常に小さくすることができる。
このように管径・土質及び施工条件等により変化する推進管1と地山との摩擦抵抗が推進管1の許容耐荷力より下回る本数ごとに推進管支持部材6で支持させることで、推進延長は推進管材料で制限されることなく、低耐荷力方式での長距離推進が実現されている。
しかし、実際の施工現場においては、道路の道幅が狭く、曲がりくねっており、長距離推進では曲線となることも多く、曲線推進工法による施工が必要になる場合も多い。
そのような場合には、この低耐荷力方式での長距離推進工法においても、解決すべき課題がある。
すなわち、直線施工時には複数の推進管1全断面で接続され、推進管1の許容耐荷力は、減少することはないが、曲線施工時に直線推進と同様の推進管を使用した場合には、複数の推進管1の相互の接触面積が減少し、推進管1の耐荷力は有効断面に対して、接触面積/有効断面積に比例して低下してしまう。従って、低耐荷力方式の曲線推進工法においては、直線施工時より大きな耐荷力が必要となり、推進管1の破損を防ぐために、その施工は短い距離に限定されている。
特願2007−108693
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、低耐荷力方式の曲線推進工法における推進管連結部の破断を防止することで、長距離の曲線推進を可能とすることを課題としている。
この出願の発明は、上記の課題を解決するため、以下の特徴を有する推進伝達インナーユニット、推進管およびの曲線推進工法を提供する。
<1>低耐荷力に使用される推進管を、推進管と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニットに設置された推進管支持部材で支持する低耐荷力方式の曲線推進工法に使用される推進伝達インナーユニットであって、前記推進伝達インナーユニットは、2つのインナーユニット管が、管の端面中心に設けられた連結構造によって水平方向に回動可能に連結されて形成され、この連結構造を回動軸とする回動によって、2つのインナーユニット管の端面同士が当接可能とされており、前記推進管は、二つの管を一組とし、二つの管が互いに端面中心で当接した状態で、この端面中心を軸とした水平方向の回動が可能で、この回動によって、前記二つの管の端面同士が当接可能とされており、前記2つのインナーユニット管の当接する側の端面形状は、前記二つの管の当接する側の端面形状と回動角度が同一となる傾斜状に形成されており、前記推進伝達インナーユニットは、前記推進管と同一回動軸で回動可能となっている曲線用推進伝達インナーユニット。<2>連結構造は、ピン構造または球面構造である前記<1>の曲線用推進伝達インナーユニット。<3>曲線用推進伝達インナーユニットを形成する二つのインナーユニット管同士が当接する端面の少なくとも一方の端面は、連結構造による回動軸から水平方向に離れるにしたがって傾斜している形状とされている前記<1>または<2>の曲線用推進伝達インナーユニット。<4>インナーユニット管は、内部に空間を有する角状である前記<1>から<3>の曲線用推進伝達インナーユニット。<5>前記インナーユニット管の連結構造は、2つの前記インナーユニット管を水平方向に回動可能にする構造と、当該構造を覆うように設けられ、2つの前記インナーユニット管を連結する連結部材と、を含んで構成されることを特徴とする前記<1>から<4>の曲線用推進伝達インナーユニット。<6>低耐荷力に使用される推進管を、推進管と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニットに設置された推進管支持部材で支持する低耐荷力方式の曲線推進工法に使用される曲線用推進管であって、前記推進管は、二つの管を一組とし、二つの管が互いに端面中心で当接した状態で、この端面中心を軸とした水平方向の回動が可能で、この回動によって、前記二つの管の端面同士が当接可能とされており、前記推進伝達インナーユニットは、2つのインナーユニット管が、管の端面中心に設けられた連結構造によって水平方向に回動可能に連結されて形成され、この連結構造を回動軸とする回動によって、2つのインナーユニット管の端面同士が当接可能とされており、前記2つの管の当接する側の端面形状は、前記二つのインナーユニット管の当接する側の端面形状と回動角度が同一となる傾斜状に形成されており、前記推進管は、前記推進伝達インナーユニットと同一回動軸で回動可能となっていることを特徴とする曲線用推進管。<>二つの管同士が当接する端面は、少なくとも一方の管の端面が、端面中心軸から水平方向に離れるにしたがって傾斜している形状とされている前記<>の推進管。<>二つの管同士が当接する端面は、互いの端面中心で、凹凸面または球面によって連結されている前記<>または<>の曲線用推進管。<>二つの管同士が当接する端面は、少なくとも一方の管の端面が、端面中心に頂部を有する前記<>または<>の曲線用推進管。<10前記頂部が曲面に加工されている前記<>の曲線用推進管。<11>低耐荷力に使用される推進管を、推進管と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニットに設置された推進管支持部材で支持する低耐荷力方式の曲線推進工法であって、請求項1からのいずれかの推進伝達インナーユニットと請求項から10の推進管は、回動角度が同一となる端面の傾斜形状を有し、この推進管の複数を連結した内部に複数の推進伝達インナーユニットを配置して、推進管と推進伝達インナーユニットを同一回動軸で回動させて推進することを特徴とする曲線推進工法。<12>施工線形の曲率半径に応じて、直線用推進伝達インナーユニット及び直線用推進管を使用する前記<11>の曲線推進工法。
本発明によれば、低耐荷力方式の曲線推進工法において、長距離の推進が可能になる。また、低コストで曲線用推進管、曲線用推進伝達インナーユニットを安価に作製できる。
本発明者は、自身が提案する上記の低耐荷力方式の長距離推進工法を、曲線推進工法に応用するため、さらなる鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至った。
本発明の曲線推進工法は、上記の低耐荷力方式の長距離推進工法と同様に、低耐荷力に使用される推進管を、推進管と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニットに設置された推進管支持部材で支持して推進するものであるが、曲線推進を可能とするため、さらに、以下の特徴を有している。
以下に、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図5(a)は、直線用推進伝達インナーユニットを例示する斜視断面図であり、図5(b)は、本発明の曲線用推進伝達インナーユニットの一実施形態を例示する斜視断面図である。 推進伝達インナーユニットは、推進管を所定の位置まで推進させるため、複数個連結されて使用されるものである。
本発明の曲線推進工法を実施するためには、図5に例示する直線用推進伝達インナーユニット5aと曲線用推進伝達インナーユニット5bを、施工時に必要な曲率半径に応じて適宜組み合わせて使用することが好ましい。例えば、急曲線の時は、曲線用推進伝達インナーユニット5bのみを使用し、緩急線の時は、直線用推進伝達インナーユニット5aを複数と曲線用推進伝達インナーユニット5bを1個組み合わせて使用することもでき、直線用、曲線用推進伝達インナーユニットの組み合わせによって様々な曲率半径に応じた
施工が可能である。本発明の曲線用推進伝達インナーユニット5bは直線用推進伝達インナーユニット5aに対して価格が高いため、経済性を高めるための手段である。
図6は、推進伝達インナーユニットの断面を例示する断面図である。
推進伝達インナーユニット5は泥水方式、泥土圧方式、泥濃方式等で違いがあるが、例えば、切り羽を保持するための送泥管7、排泥管8、掘削するための動力線9又は油圧配管、スクリュー、ロッドと滑材を送る滑材管10等をインナーユニット管内に固定もしくは通す構造とすることができる。
図7は、図5(b)に例示する曲線用推進伝達インナーユニットの回動状態を示す斜視断面図である。この曲線推進伝達インナーユニット5bは、2つのインナーユニット管11が、管の端面中心に設けられた連結構造12によって水平方向に回動可能に連結されて形成され、この連結構造12を回動軸Aとする回動によって、2つのインナーユニット管11の端面11a同士が当接可能とされている。連結構造12は、インナーユニット管11を水平方向に回動可能とするものであれば、特に限定されないが、図7に例示するようなピン構造や、球面を利用した構造は、回動が円滑に行えるため好ましい。
二つのインナーユニット管同士が当接する端面11aの形状は、少なくとも一方の端面が、回動軸Aから水平方向に離れるにしたがって傾斜している形状とされている。言い換えれば、回動軸Aとなる端面中心から回動方向の管端縁部11bに向かって傾斜している形状とされている。したがって、回動時には、端面11a同士が広い面積で当接可能となるため、曲線推進時に推進伝達インナーユニット管の端面にかかる負荷を端面11aで負担することができ、推進伝達インナーユニット管の破損を防ぐことができる。
また、本発明の曲線用推進伝達インナーユニットは、例えば、図8に例示される形態とすることもできる。
この形態の曲線用推進伝達インナーユニットにおいては、インナーユニット管11が角柱状で、内部に空洞を有している。この場合、連結構造12は、図8に例示されるように、2つのインナーユニット管11が、端面中心の2箇所で連結されることが好ましい。そして、2つのインナーユニット管11は、この連結構造12の回動軸Aによって水平方向に回動可能に連結されて、この回動によって、2つのインナーユニット管11の端面11a同士が当接可能とされている。この形態においても、二つのインナーユニット管同士が当接する端面11aの形状は、少なくとも一方の端面が、回動軸Aから水平方向に離れるにしたがって傾斜している形状とされていることが好ましい。この形態の推進管によっても、端面11a同士が広い面積で当接可能となるため、曲線推進時に推進伝達インナーユニット管の端面にかかる負荷を端面11aで負担することができ、推進伝達インナーユニット管の破損を防ぐことができる。
さらに、図8に例示する曲線用推進伝達インナーユニットにおいては、連結構造12に、回動軸としての役割のみをもたせ、この連結構造12を覆う連結部材13によって、インナーユニット管11同士を連結することもできる。連結部材13を設けることでインナーユニット管11同士が確実に連結されるため、推進完了時や、先導体等が故障した場合などに推進伝達インナーユニットを引き抜いて回収する際に、この連結部材13に、引き抜きによる負荷を負担させることができ、確実に推進伝達インナーユニットを回収することが可能になる。なお、連結部材13によるインナーユニット管11同士の連結方法は、特に限定されないが、例えば、インナーユニット管11の外面に凸部を、連結部材13に凹部を設け、これらの凹凸を嵌合させることなどが考慮される。
さらに、この形態の曲線用推進伝達インナーユニットは、インナーユニット管が角柱状で、内部が空洞と有しているため、この空洞内に送泥管、排泥管、滑材管等を通すこともできる。
また、例えば、図9(a)の側面図(b)の断面図に示すように、インナーユニット管11の下方にケーブルトレイ14を設けることで、送泥管7、排泥管8、滑材管10等をこのケーブルトレイ14上に保持し、インナーユニット管11内の空洞を有効利用することもできる。
例えば、このインナーユニット管11内の空洞は、図10(a)の側面図(b)の断面図に示すように、レーザー15を利用した測量用の空間として利用することができ、これによって、さらに正確な施工も可能になる。また、図11(a)の側面図(b)の断面図に示すように、インナーユニット管11内の下方部に、1本または複数本のレール16を設置して測量ロボット17を走行させるための空間として利用することもできる。また、同様のレール16をインナーユニット管11内の上方部に設置することで、図12(a)の側面図(b)の断面図に示すようなモノレール方式で、測量ロボット17を走行させることもできる。測量ロボットを活用することで、さらに正確な施工も可能となる。
そして、推進伝達インナーユニット5は推進完了時には、推進管支持部材を内方に引き込んだ後、回収されるため、上記のいずれの実施形態においても、安易に回収可能とするためのボールまたは車輪を設けることもできる。
図13(a)は直線用推進管を例示した斜視図であり、図13(b)は、本発明の曲線用推進管の一実施形態を例示した斜視図である。
図13(a)に示すとおり、直線用推進管18は、全断面で接続されるため、高い耐荷力を有する。
一方、本発明の曲線用推進管19は、推進管とは、図13(b)に示すように、2つの管20、21を一組としたものとする。
二つの管20、21は、互いの端面中心の2箇所で、凹凸面による結合構造22によって連結され、少なくとも一方の管の端面20aまたは端面21aが、端面中心軸Bから水平方向に離れるにしたがって傾斜している形状とされている。言い換えれば、端面中心軸Bから水平方向の管端縁部20b、または21bに向かって傾斜している形状とされている。図13(b)においては、管20に凸部22a、管21に凹部22bが設けられて結合される。このような形状とされていることで、この端面中心軸(B)を回動軸とする水平方向の回動が可能で、それぞれの管の端面20a、21aが当接する。この回動によって、二つの管の端面20a、21aが広い面積で当接することになり、推進時に曲線用推進管19にかかる負荷を端面20a、21aで負担することができるため、推進管の破損等を防止できる。これによって、低耐荷力管であっても曲線推進が可能となる。なお、図13(b)においては、凹凸面によって結合する形態を例示しているが、球面などを利用した結合構造とすることもできる。
さらに、曲線用推進管は、図14に例示する形態とすることがより好ましい。この形態においては、二つの管20、21のうち、少なくとも一方の管の端面20aは、端面中心に2箇所の頂部23を有するとともに、この頂部23から水平方向に傾斜している形状とされていることで、二つの管の端面20a、21aが頂部23で当接状態において、端面中心(頂部)を軸(B)とする水平方向への回動によって、前記二つの管20、21が互いに端面20a、21aで当接可能とされている。なお、図14においては、管21にも頂部23を有する傾斜面が形成されているが、施工線形の曲率半径に応じて、管21はこの傾斜面を有しないものとすることもできる。
また、この形態の推進管は、図13(b)に示したような複雑な結合部22を形成する必要がなく、一方の推進管の端面のみを前記の傾斜面に加工するだけでよいため、生産性が高く、安価に製作することができるとともに、シンプルな形状であることから、破損等の不具合も生じ難いためより好適である。また、図14の頂部23に曲面加工を施すこともさらに好ましい。頂部を滑らかな曲面とすることで、推進管の回動を円滑に行うことができ、さらに頂部の破損も防止することができる。
さらに、本発明の、曲線推進工法について、図15を参照して説明する。
図15(a)は、曲線推進工法において、従来の曲線用推進伝達インナーユニット24と推進管25を使用した場合を例示する上面図であり、図15(b)は、本発明の曲線用推進伝達インナーユニット5bと曲線用推進管19を使用した場合を例示する上面図である。
図15(a)に示すように、従来の場合、曲線用推進伝達インナーユニット24と推進管25は、それぞれが、管の端縁部24a、25aを回動軸として回動するため、曲線用推進伝達インナーユニット24と曲線用推進管25との開口長の差26が生じることになり、位置関係がずれてしまう。この位置関係のズレにより推進管25に大きな力が生じて破断する恐れもある。
そこで、この出願の曲線推進工法は、本発明の曲線用推進伝達インナーユニット5bと曲線用推進管19を使用する。そして、図15(b)に示すように、インナーユニット管11および推進管19の端面は、回動角度が同一となるように傾斜形状に加工され、曲線用推進伝達インナーユニット5bと曲線用推進管19の回動軸が同一となるように配置することを特徴としている。すなわち、図7、図8に示した回動軸(A)と図13、図14に示した回動軸(B)が一致するように配置する。
この発明の曲線用推進伝達インナーユニット5b、及び曲線用推進管19は、中心部に設けられた連結構造12および結合構造22を同一の回動軸として回動させることで、インナーユニット管の端面11a、同士および推進管の端面20a,21a同士が広い面積で当接するため、前記のとおり、インナーユニットおよび推進管の破損が防止および推進力の向上が図られる。さらに、中心部を回動軸とするため、図15(a)に示すような、開口長の差26が生じることがなく、また、インナーユニット管11と曲線用推進管19の位置関係にズレが生じることがないため、回動時に両者が接触するおそれもなく、推進管19の破断を防ぐことができる。
また、図16に示すように、図14に例示した、頂部23を有する曲線用推進管19を用いた場合も同様に、インナーユニット管11および曲線用推進管19の端面は、回動角度が同一となるような傾斜形状とされて、曲線用推進伝達インナーユニット5bと曲線用推進管19の回動軸が同一となるように配置されることで、それぞれの端面が広い面積で当接するため、インナーユニットおよび推進管の破損が防止および推進力の向上が図られ、また、中心部(頂部23)を回動軸とするため、図15(a)に示すような、開口長の差26が生じることがなく、さらに、インナーユニット管11と曲線用推進管19の位置関係にズレが生じることもなく、回動時に推進伝達インナーユニット管11と曲線用推進管の管15とが接触するおそれもないため、推進管の破断を防ぐことができる。また、図17に示すように、推進管の頂部23に曲面加工を施した場合には、頂部23の破損が防止されるとともに、推進管の回動はさらに円滑になる。そして、前述したように、図16、17に示すような実施形態は、図15(b)に示す実施形態と比較して、端面の加工が容易であるため、生産コストの抑えることができる。
さらに、図18は、本発明の推進伝達インナーユニットおよび推進管の使用形態を示す全体説明図である。
本発明は、図18に例示されるように、複数の推進管の内部に、複数の推進伝達インナーユニットが同一の回動軸で回動するように配置される。また、本発明においては、図18に示される実施形態に限定されず、施工線形の曲率半径に応じて、直線用推進伝達インナーユニット及び直線用推進管を様々に組み合わせて使用することもできる。
以上のように、本発明の曲線用推進伝達インナーユニット、及び曲線用推進管によって、推進管、およびインナーユニットの破損が防止されるため、低耐荷力方式において、長距離の曲線推進が可能となる。
高耐荷力方式の推進工法についての一般説明図である。 低耐荷力方式の推進工法についての一般説明図である。 低耐荷力方式における周面抵抗力との関係を示す一般説明図である。 推進管支持部材を用いた低耐荷力方式の推進延長と周面抵抗力との関係を示す一般説明図である。 (a)は、直線用推進伝達インナーユニットを例示する斜視断面図であり、(b)は、本発明の曲線用推進伝達インナーユニットを例示する斜視断面図である。 推進伝達インナーユニットの管の断面図である。 本発明の曲線用推進伝達インナーユニットの回動状態を示す斜視断面図である。 角状の曲線用推進伝達インナーユニットを例示する斜視図である。 (a)はケーブルトレイを配設した推進伝達インナーユニットの側面説明図、(b)は断面図である。 (a)は、角状のインナーユニット管の内部空間を利用した測量方法の説明図、(b)は断面図である。 (a)は、角状のインナーユニット管の内部空間を利用した測量方法の説明図、(b)は断面図である。 (a)は、角状のインナーユニット管の内部空間を利用した測量方法の説明図、(b)は断面図である。 (a)は直線用推進管を例示した斜視図である。(b)は、本発明の曲線用推進管の一実施形態を例示した斜視図である。 頂部を有する曲線用推進管の一実施形態を例示した斜視図である。 (a)は、曲線推進工法において、従来の直線用推進伝達インナーユニットと直線用推進管を使用した場合を例示する上面図である。(b)は、本発明の曲線用推進伝達インナーユニットと曲線用推進管を使用した場合を例示する上面図である。 曲線推進工法において、本発明の曲線用推進伝達と頂部を有する曲線用推進管を使用した場合を例示する上面図である。 曲線推進工法において、本発明の曲線用推進伝達と曲面頂部を有する曲線用推進管を使用した場合を例示する上面図である。 本発明の推進伝達インナーユニットおよび推進管の使用形態を示す全体説明図である。
符号の説明
1 推進管
1a 推進管カラー
2 元押し装置
3 先導体
4 推進伝達ロッド
5 推進伝達インナーユニット
5a 直線用推進伝達インナーユニット
5b 曲線用推進伝達インナーユニット
6 推進管支持部材
7 送泥管
8 排泥管
9 動力線
10 滑材管
11 インナーユニット管
11a 管端面
11b 管端縁部
12 連結構造
13 連結部材
14 ケーブルトレイ
15 レーザー
16 レール
17 測量ロボット
18 直線用推進管
19 曲線用推進管
20 管
20a 端面
20b 管端縁部
21 管
21a 端面
21b 管端縁部
22 結合構造
23 頂部
24 従来の曲線用推進伝達インナーユニット
24a 管端縁部
25 従来の曲線用推進管
25a 管端縁部
26 開口長の差

Claims (12)

  1. 低耐荷力に使用される推進管を、推進管と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニットに設置された推進管支持部材で支持する低耐荷力方式の曲線推進工法に使用される推進伝達インナーユニットであって、
    前記推進伝達インナーユニットは、2つのインナーユニット管が、管の端面中心に設けられた連結構造によって水平方向に回動可能に連結されて形成され、この連結構造を回動軸とする回動によって、2つのインナーユニット管の端面同士が当接可能とされており、
    前記推進管は、二つの管を一組とし、二つの管が互いに端面中心で当接した状態で、この端面中心を軸とした水平方向の回動が可能で、この回動によって、前記二つの管の端面同士が当接可能とされており、
    前記2つのインナーユニット管の当接する側の端面形状は、前記二つの管の当接する側の端面形状と回動角度が同一となる傾斜状に形成されており、
    前記推進伝達インナーユニットは、前記推進管と同一回動軸で回動可能となっていることを特徴とする曲線用推進伝達インナーユニット。
  2. 連結構造は、ピン構造または球面構造であることを特徴とする請求項1に記載の曲線用推進伝達インナーユニット。
  3. 曲線用推進伝達インナーユニットを形成する二つのインナーユニット管同士が当接する端面の少なくとも一方の端面は、連結構造による回動軸から水平方向に離れるにしたがって傾斜している形状とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の曲線用推進伝達インナーユニット。
  4. インナーユニット管は、内部に空間を有する角状であることを特徴とする請求項1から3に記載の曲線用推進伝達インナーユニット。
  5. 前記インナーユニット管の連結構造は、
    2つの前記インナーユニット管を水平方向に回動可能にする構造と、
    当該構造を覆うように設けられ、2つの前記インナーユニット管を連結する連結部材と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の曲線用推進伝達インナーユニット。
  6. 低耐荷力に使用される推進管を、推進管と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニットに設置された推進管支持部材で支持する低耐荷力方式の曲線推進工法に使用される曲線用推進管であって、
    前記推進管は、二つの管を一組とし、二つの管が互いに端面中心で当接した状態で、この端面中心を軸とした水平方向の回動が可能で、この回動によって、前記二つの管の端面同士が当接可能とされており、
    前記推進伝達インナーユニットは、2つのインナーユニット管が、管の端面中心に設けられた連結構造によって水平方向に回動可能に連結されて形成され、この連結構造を回動軸とする回動によって、2つのインナーユニット管の端面同士が当接可能とされており、
    前記2つの管の当接する側の端面形状は、前記二つのインナーユニット管の当接する側の端面形状と回動角度が同一となる傾斜状に形成されており、
    前記推進管は、前記推進伝達インナーユニットと同一回動軸で回動可能となっていることを特徴とする曲線用推進管。
  7. 二つの管同士が当接する端面は、少なくとも一方の管の端面が、端面中心軸から水平方向に離れるにしたがって傾斜している形状とされていることを特徴とする請求項6の推進管。
  8. 二つの管同士が当接する端面は、互いの端面中心で、凹凸面または球面によって連結されていることを特徴とする請求項6または7の曲線用推進管。
  9. 二つの管同士が当接する端面は、少なくとも一方の管の端面が、端面中心に頂部を有することを特徴とする請求項6または7の曲線用推進管。
  10. 前記頂部が曲面に加工されていることを特徴とする請求項9の曲線用推進管。
  11. 低耐荷力に使用される推進管を、推進管と地山との周辺摩擦抵抗力が推進管の許容耐荷力を下回る本数ごとに、元押しジャッキからの推力を伝達する推進伝達インナーユニットに設置された推進管支持部材で支持する低耐荷力方式の曲線推進工法であって、請求項1から5のいずれかの推進伝達インナーユニットと請求項6から10のいずれかの推進管は、回動角度が同一となる端面の傾斜形状を有し、この推進管の複数を連結した内部に複数の推進伝達インナーユニットを配置して、推進管と推進伝達インナーユニットを同一回動軸で回動させて推進することを特徴とする曲線推進工法。
  12. 施工線形の曲率半径に応じて、直線用推進伝達インナーユニット及び直線用推進管を使用することを特徴とする請求項11に記載の曲線推進工法。
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