JP5400730B2 - 光ファイバクロージャおよび分岐ケーブルの保持構造 - Google Patents

光ファイバクロージャおよび分岐ケーブルの保持構造 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバケーブルの分岐部に用いられ、分岐ケーブルとの接続部等を収容して保護するために用いられる光ファイバ用の架空クロージャ等に関するものである。
従来、光ファイバケーブルを架空にて分岐を行う場合には、光ファイバクロージャが用いられる。例えば、光ファイバクロージャ内で、本線光ファイバケーブルと分岐光ファイバケーブルの心線同士が引き出され、互いの端部同士が接続されて接続部が形成され、接続作業時に形成される光ファイバ心線の余長部および接続部が光ファイバクロージャ内の光ファイバトレイに収容され、カバー等で覆われて保護される。
このような光ファイバクロージャにおいては、光ファイバケーブルはケーブル把持金具によって把持される。例えば、特許文献1に示すように、上板と下板とで光ファイバケーブルを挟み込みねじ止めすることで、光ファイバケーブルを保持することができる。
特開2009−98468号公報
しかし、従来のような光ファイバケーブルの保持方法は、ねじやボルトを用いるものであり、固定のための工具が必要であり、また、ボルトやネジを取り付けるための空間を設ける必要がある。また、上板や下板のような固定部材を用いるため、部品点数が増え、さらに、このような固定部材にねじやボルトの取付部を形成する必要があることから、小型化の障害となる。
一方、通常用いられる円断面形状の光ファイバケーブルについては、長手方向に対する保持力として数百N以上が必要であり、例えば平型ケーブルよりも高い保持力が必要である。このため、このような円断面光ファイバケーブルのケーブル保持部としては、前述したようなボルト等用いた保持手段が適用されてきた。しかし、一部の分岐光ファイバケーブルでは、長手方向に対する高い保持力が不要な場合がある。このような場合には、上述したような保持方法は、不必要な保持力を有するものである。
しかしながら、光ファイバケーブルには、長手方向の張力以外にも、曲げ方向の力が加わることもある。したがって、このような力に対しても、簡単に保持が外れてしまうことがなく、簡易で作業性にも優れ、小型な分岐光ファイバケーブルの保持構造が望まれる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で、作業性に優れ、コンパクトな分岐ケーブルの保持構造およびこれを用いた光ファイバクロージャ等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、光ファイバケーブルの分岐部に用いられるクロージャにおける分岐ケーブルの保持構造であって、本線の光ファイバケーブルを保持する本線保持部と、分岐される分岐光ファイバケーブルを保持する分岐保持部と、前記光ファイバケーブルの接続部を収納可能な光ファイバトレイと、前記光ファイバトレイ、前記本線保持部および前記分岐保持部を覆うカバーと、を具備し、前記分岐保持部は、互いに略平行な少なくとも一対の腕部と、前記腕部の互いの対向方向に向かって形成される突起部とを有し、前記突起部は、前記腕部の先端から前記腕部の基部方向に所定長さ形成され、前記分岐光ファイバケーブルが、前記腕部の間に押し込まれており、前記一対の前記突起部の間隔は、前記分岐光ファイバケーブルの外径よりも小さく、かつ、前記分岐光ファイバケーブルの外径からシース厚の2倍の値を引いた前記分岐光ファイバケーブルの心線径よりも大きく、前記分岐光ファイバケーブルを前記腕部の基部まで完全に挿入した状態において、前記突起部の下部が前記分岐光ファイバケーブルのシースに食い込むことを特徴とする分岐ケーブルの保持構造である。
前記突起部は、前記腕部の先端に向かって対向する突起部同士の間隔が広がるようなテーパ形状であり、前記突起部の互いの対向方向の先端は、先端角度が30〜60°の先細り形状であることが望ましい。
前記腕部が三個以上併設され、それぞれの前記腕部の間には、それぞれ前記突起部が形成され、それぞれの前記腕部の間に前記分岐光ファイバケーブルを挿入可能であってもよい。前記分岐光ファイバケーブルは、断面が略円状であってもよい。
第1の発明によれば、分岐光ファイバケーブルが、分岐光ファイバケーブルの外径よりも小さな間隔の一対の突起部間に挿入されるため、突起部によって分岐光ファイバケーブルが挟み込まれて保持される。この際、腕部の先端側に設けられる突起部によって、分岐光ファイバケーブルの抜けが防止される。特に、腕部の基部から突起部下端までの長さが、分岐光ファイバケーブルの外径の1/2よりも長ければ、完全に腕部間に押し込まれた分岐光ファイバケーブルに対して、確実に抜けを防止することができる。また、分岐光ファイバケーブルを腕部間に完全に基部(腕部の最下端)まで挿入した状態で、突起部の下部が分岐光ファイバケーブルに食い込むため、分岐光ファイバケーブルの軸方向の移動を防止することができる。
このような、腕部および突起部による分岐光ファイバケーブルの保持は、断面が略円形状の分岐光ファイバケーブルに対して特に有効である。たとえば、分岐光ファイバケーブルに対し、腕部に平行な方向に力が加わるように曲げ力等を与えても、突起部によって分岐光ファイバケーブルの抜けが確実に防止される。また、腕部間へ押しこむ際には、分岐光ファイバケーブルが変形し、腕部間で確実に保持される。
また、突起部の先端が開口するようにテーパ形状を有すれば、分岐光ファイバケーブルを腕部間への挿入が容易である。
なお、腕部は、分岐光ファイバケーブルの挿入時に容易に変形せず、分岐光ファイバケーブルに対して十分な剛性を有する。すなわち、突起部間に突起部の間隔よりも外径の大きな分岐光ファイバケーブルを挿入しても、腕部はほとんど変形せずに、分岐光ファイバケーブルの外形が変形して(または突起部先端が分岐光ファイバケーブルのシースに食い込んで)挿入される。
第2の発明は、光ファイバケーブルの分岐部に用いられる光ファイバクロージャであって、本線の光ファイバケーブルを保持する本線保持部と、分岐される分岐光ファイバケーブルを保持する分岐保持部と、前記光ファイバケーブルの接続部を収納可能な光ファイバトレイと、前記光ファイバトレイ、前記本線保持部および前記分岐保持部を覆うカバーと、を具備し、前記分岐保持部は、互いに略平行な少なくとも一対の腕部と、前記腕部の互いの対向方向に向かって形成される突起部とを有し、前記突起部は、前記腕部の先端から前記腕部の基部方向に所定長さ形成され、
(C/2)<G<{((C/2)^2)−(D/2−H)^2}^(1/2)+(C/2)
但し、C:分岐光ファイバケーブルの外径、D:腕部間隔、G:腕部基部から突起部突起部下端までの高さ、H:腕部からの突起部の突出代
の関係を満たすことを特徴とする光ファイバクロージャである。
第2の発明によれば、分岐光ファイバケーブルを容易に保持することができ、部品点数も少なく、小型化が可能な光ファイバクロージャを得ることができる。
本発明によれば、簡易な構造で、作業性に優れ、コンパクトな分岐ケーブルの保持構造およびこれを用いた光ファイバクロージャ等を提供することができる。
クロージャ1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図。 分岐保持部10を示す図で、(a)は図1(b)のA部拡大図、(b)は(a)のB−B矢視図。 (a)は分岐保持部10への分岐ケーブル13の保持状態を示す図、(b)は(a)のE−E矢視図。 クロージャ30を示す正面図。 ケーブル保持部31を示す図であり、図4のJ−J線断面図。 (a)は分岐保持部10aへの分岐ケーブル13の保持状態を示す図、(b)は(a)のK−K矢視図。
以下、本発明の実施の形態にかかるクロージャ1について説明する。図1は、光ファイバケーブルの接続部等に用いられる光ファイバ用のクロージャ1を示す図であり、図1(a)は正面図、(b)は平面図である。なお、図1(a)においては、カバー3を透視した状態を示す図であり、図1(b)では、カバー3、端面カバー5等を外した状態を示す図である。
クロージャ1は、主に光ファイバトレイ7、本線保持部9、分岐保持部10、カバー3、端面カバー5等から構成される。なお、以下の説明においては、カバー3および端面カバー5を外した状態のものも、クロージャ1と称する。
クロージャ1は、光ファイバケーブルである本線ケーブル11と分岐ケーブル13との接続部等に用いられ、接続部を保護するためのものである。本線ケーブル11は、クロージャ1の外部においては支持線15によって支持される。支持線15は、例えば鋼線である。
本線ケーブル11等は一対の本線保持部9によって保持される。本線保持部9は、クロージャ1の両端部近傍にそれぞれ設けられる。なお、図に示すクロージャ1は、簡単のため、本線ケーブル11および支持線15を一つのケーブル保持部9によって保持する例を示すが、これらはそれぞれ別々のケーブル保持部によって保持されてもよい。
本線保持部9は、台座に対して押さえ部材をボルト等で固定することで、本線ケーブル11を挟み込み、本線ケーブル11を保持する。本線ケーブル11は、本線保持部9により保持されるため、クロージャ1内部における光ファイバの接続部等に張力等が付与されることが防止される。
本線保持部9は、光ファイバトレイ7に固定される。すなわち、一対の本線保持部9が光ファイバトレイ7によって、クロージャ1の長手方向(光ファイバケーブルの敷設方向)に沿って連結される。
図1(b)に示すように、光ファイバトレイ7は、本線ケーブル11と分岐ケーブル13との接続部19と、余長部21が収容される部位である。余長部21は、接続部19を形成する際に、光ファイバ同士の接続装置等までの取り回しや、切断作業その他の作業において必要とする光ファイバ17の余分長さである。
光ファイバトレイ7の両端部近傍には、分岐保持部10が設けられる。分岐保持部10は、分岐ケーブル13を保持する部位である。なお、分岐ケーブル13は、略円断面形状を有する光ファイバケーブルである。分岐保持部10については詳細を後述する。
ケーブル保持部である本線保持部9と分岐保持部10、および光ファイバトレイ7は、カバー3によって覆われる。なお、支持線15は、カバー3の外部に配置してもよい。この場合、支持線15の保持部が本線保持部9等に連結されてカバー3外部に形成されれば良い。すなわち、本発明における本線保護部9としては、少なくとも本線ケーブル11が保持されればよい。カバー3は、例えば開閉可能な樹脂部材であり、閉じた状態では本線保持部9、分岐保持部10、光ファイバトレイ7を覆うように固定されるが、カバー3を開くと、取り外すことが可能である。すなわち、クロージャ1内部での接続作業等においては、カバー3は取り外される。
クロージャ1の両端面には、端面カバー5がそれぞれ設けられる。端面カバー5は、カバー3の両端面を封止するためのものである。なお、端面カバー5には、各ケーブルが貫通するための孔が形成される。
図に示す例では、本線ケーブル11から光ファイバ17が取り出され、分岐ケーブル13の光ファイバ17と接続されて接続部19が形成される。この際、分岐ケーブル13は、前述の通り、分岐保持部10によって保持される。
図2(a)は、図1(b)のA部拡大図であり、分岐保持部10を示す図である。また、図2(b)は図2(a)のB−B矢視図である。分岐保持部10は主に、少なくとも一対の(図では4つの)腕部23と、互いの腕部23間の内面(対向面)に形成され、互いに対向する方向に向かって突出する突起部25とから構成される。
腕部23は、板状であり、分岐保持部10の台座部に、互いの板面同士が対向するように立設する。なお、腕部23を光ファイバトレイ7に直接設けてもよい。腕部23は互いに板面同士が平行になるように設けられ、この際、腕部23の幅方向がケーブルの敷設方向に対応する。
腕部23の先端部近傍であって、幅方向の一部(略中央)には突起部25が形成される。突起部25は、互いに対向する方向に先細り形状(先端が刃状(鋭利))に形成され、敷設される分岐ケーブル13の敷設方向に対して略垂直な方向に突出する。一対の隣り合う腕部23の間に分岐ケーブル13を押しこむと、突起部25は分岐ケーブル13のシースに対して食い込むように分岐ケーブル13を保持する。
図3(a)は、腕部23と突起部25の詳細を示す図である。突起部25は、腕部23の端部(図中上端部)から所定の範囲にのみ形成される。すなわち、腕部23の基部(図中腕部下端)から突起部25の端部(下端)まで距離Gだけ、突起部25が形成されない範囲が存在する。ここで、腕部23同士の間隔(図中長さD)は、挿入される分岐ケーブル13の外径Cよりもやや広い。また、突起部25間の距離(D−2H)は、分岐ケーブル13の外径Cよりもやや狭い。すなわちD>C>(D−2H)となる。したがって、分岐ケーブル13は、突起部25間に挿入されると、やや変形して(または突起部25先端がケーブルのシースに食い込むように)挿入される。この際、突起部25の上方(分岐ケーブル13の挿入側)には、挿入側端部に行くにつれて徐々に対向する突起部25同士の間隔が広がるように(開口するように)形成されたテーパ形状が設けられる。このため、分岐ケーブル13の挿入性に優れる。
腕部23の長さ(高さ)(図中長さF)は、分岐ケーブル13の外径Cよりも長いため、分岐ケーブル13は、腕部23間に完全に押し込まれる。この際、突起部25は、腕部23の上端から所定範囲(図中F−G)の範囲に形成される。腕部23の基部から突起部25の下端までの長さGは、分岐ケーブル13の外径の1/2よりも長い。すなわち、突起部25までの長さGは、分岐ケーブル13の半径よりも大きい。
なお、分岐ケーブル13の挿入時に、内部の光ファイバ心線等を傷つけることを避けるため、たとえば、シース厚をtとすると、ケーブルの心線径は(C−2t)となるが、突起部25間の距離(D−2H)>(C−2t)とすることが望ましい。また、分岐ケーブル13が押し込まれた状態において、突起部25の下部が分岐ケーブル13のシースに食い込んだ状態であれば、分岐ケーブル13の軸方向への力に対して、より大きな保持力を得ることができる。このため、突起部25の下端までの長さGは、分岐ケーブル13の半径よりも大きく、かつ、分岐ケーブル13を腕部基部まで完全に挿入した状態においても、突起部25の突出長さHとの関係で、分岐ケーブル13の外被に接触する(食い込む)ように設定することが望ましい。すなわち、(C/2)<G<{((C/2)^2)−(D/2−H)^2}^(1/2)+(C/2)である。
このような関係となるような分岐保持部10としては、例えば、9mmφ(シース厚tは1.5mm)の分岐ケーブルを用いた場合には、腕部間隔Dは10mm程度であり、この際の突起部の突出長さHは2mm程度である。また、この場合に、突起高さGは、5mm程度であり、腕部高さFは11mm程度である。なお、ケーブルの押し込み力とケーブルの抜け止め効果を考慮すると、突起部25の間隔は、ケーブル径に対して2mm(片側1mm)程度小さいことが望ましい。突起部間隔がケーブル径に対して狭すぎると、ケーブルの押し込み力が強くなりすぎ、突起部間隔がケーブル径に対して広すぎると、ケーブルの受け止め効果が小さくなるためである。この場合、上式においてC=D−2H+2mmと設定すればよい。
図3(b)は図3(a)のE−E方向矢視図である。突起部25は、腕部23の略中央にのみ形成される。すなわち、突起部25の幅は、腕部23に対して十分に狭い。突起部25の幅(ケーブル敷設方向に対する長さ)は、適宜設定されるが、突起部の先端(腕部に対する突出方向先端)が分岐ケーブルのシース部に食い込むように刃状にとがっている(先細り形状)ことが望ましい。なお、先細り形状である突起部の先端角度は、30〜60°程度が望ましい。30°未満では、ケーブルを挿入する際、またはケーブル挿入後にケーブルに張力等が付与された際に、突起部が破損する恐れがあり、また、60°を超えると、ケーブルへの突起部の食い込みが弱くなり、ケーブルの保持力が低下するためである。さらに望ましくは、先端角度が40〜45°程度である。突起部先端の角度が決まれば、突起部の突出長さHと先端角度によって、突起部の幅(図中I)が決定される。例えば、先端角度40°、でHが2mmであれば、突起部の幅Iは1.4〜1.5mm程度となる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、分岐保持部10は、腕部23および突起部25によって構成されるため、極めて簡易な構造で、分岐ケーブル13を保持することができる。なお、分岐ケーブル13を腕部23間に押し込むと、分岐ケーブル13の外周部に突起部25が食い込むため、分岐ケーブル13に要求される必要な保持力を確保することができ、過剰な保持力は生じない。
また、突起部25の挿入部側にテーパ形状が形成されるため、分岐ケーブル13の挿入が容易である。また、突起部25は、腕部23の基部から所定範囲には形成されず、突起部25の下端(分岐ケーブル挿入側と逆側の端部)から腕部23基部までの長さが分岐ケーブル13の半径よりも長いため、分岐ケーブル13を腕部23間に完全に挿入した際に(分岐ケーブル13が腕部23の基部まで挿入された際に)突起部25によって分岐ケーブル13の抜けが確実に防止される。すなわち、分岐ケーブル13に、腕部23から抜けるように曲げ力が加わった場合でも、分岐ケーブル13が腕部23から抜けることがない。
特に、腕部23を3個以上形成し、それぞれの腕部間に分岐ケーブル13を複数保持させることで、少なくとも中間に位置する腕部23の変形(腕部先端側の腕部間距離Dが離れる方向の変形)が抑制されるため、より確実に分岐ケーブル13の抜けを防止できる。なお、腕部23の剛性が、分岐ケーブル13挿入時の変形量(C>Dー2Hによる変形)における復元力に対して十分に大きければ、腕部23が開くように変形することがない。
次に、第2の実施の形態について説明する。図4は第2の実施の形態にかかるクロージャ30を示す正面図である。なお、以下の実施形態において、クロージャ1と同様の機能を奏する構成については、図1等と同様の符号を付し、重複した説明を省略する。
クロージャ30は、ケーブル保持部31が形成される点でクロージャ1と異なる。ケーブル保持部31は、本線ケーブル11および分岐ケーブル13を一体で保持するものであり、図1における本線保持部9および分岐保持部10が一体で形成されたものである。なお、本実施の形態において、支持線15も一体で保持する例を示したが、支持線15については、クロージャ30の外部において、他の保持部等により保持されてもよい。一対のケーブル保持部31は、光ファイバトレイ7の両端部近傍にそれぞれ固定される。
図5は、ケーブル保持部31を示す図で、図4のJ−J線断面図である。ケーブル保持部31は、台座33および押さえ部材35等から構成される。台座33には、支持線15を保持する支持線保持部39、本線ケーブル11を保持する本線保持部41、分岐ケーブル13を保持する分岐保持部43が形成される。
支持線保持部39には、支持線15の外径に対してやや大きな曲率半径を有する凹部が設けられる。同様に、本線保持部41には、本線ケーブルの外径に対してやや大きな曲率半径を有する凹部が形成される。
支持線15および本線ケーブル11をそれぞれ、支持線保持部39および本線保持部41に配置した状態で、押さえ部材35をボルト37で固定する。すなわち、押さえ部材35と台座33とで支持線15および本線ケーブル11をそれぞれ挟み込むことで、支持線15および本線ケーブル11が保持される。
支持線保持部39、本線保持部41の下方には、分岐保持部43が形成される。分岐保持部43は、前述した分岐保持部10と略同様の構成である。分岐保持部43には、複数の腕部23(図の例では3本)および突起部25が形成され、分岐ケーブル13が縦に並ぶように保持される。すなわち、図に示す例では、支持線15、本線ケーブル11、分岐ケーブル13が略一直線に並ぶように保持される。
分岐ケーブル13は、本線ケーブル11や支持線15のように、ケーブル軸方向に対する強い保持力が不要であるため、押さえ部材35で押さえる必要がない。このため、作業性に優れ、分岐ケーブルの増設時に、押さえ部材35を外す必要もない。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、分岐ケーブル13の保持が容易であり、本線保持部41等と一体であるため、極めて小型な保持部を形成することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、腕部23の形態は、前述した例に限られない。図6は分岐保持部10aを示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)のK−K線矢視図である。腕部23は、ケーブル敷設方向に所定幅を有する板状部材である必要はなく、図6に示すように、突起部25の形成範囲にのみ形成されてもよい。すなわち、腕部23の剛性が十分であれば、腕部23は板状部材である必要はない。また、逆に腕部23の変形(分岐ケーブル13挿入時に、腕部間隔が広がるような変形)をより抑制するためには、分岐ケーブル13の敷設方向に垂直な方向に対する腕部23の長さ(厚み)を大きくすれば、腕部23の変形をより抑えることができる。
1、30………クロージャ
3………カバー
5………端面カバー
7………光ファイバトレイ
9………本線保持部
10、10a………分岐保持部
11………本線ケーブル
13………分岐ケーブル
15………支持線
17………光ファイバ
19………接続部
21………余長部
23………腕部
25………突起部
31………ケーブル保持部
33………台座
35………押さえ部材
37………ボルト
39………支持線保持部
41………本線保持部
43………分岐保持部

Claims (5)

  1. 光ファイバケーブルの分岐部に用いられるクロージャにおける分岐ケーブルの保持構造であって、
    本線の光ファイバケーブルを保持する本線保持部と、
    分岐される分岐光ファイバケーブルを保持する分岐保持部と、
    前記光ファイバケーブルの接続部を収納可能な光ファイバトレイと、
    前記光ファイバトレイ、前記本線保持部および前記分岐保持部を覆うカバーと、
    を具備し、
    前記分岐保持部は、互いに略平行な少なくとも一対の腕部と、前記腕部の一部に互いの対向方向に向かって形成される突起部とを有し、
    前記突起部は、前記腕部の先端から前記腕部の基部方向に所定長さ形成され、前記分岐光ファイバケーブルが、前記腕部の間に押し込まれており、
    一対の前記突起部の間隔は、前記分岐光ファイバケーブルの外径よりも小さく、かつ、前記分岐光ファイバケーブルの外径からシース厚の2倍の値を引いた前記分岐光ファイバケーブルの心線径よりも大きく、
    前記分岐光ファイバケーブルを前記腕部の基部まで完全に挿入した状態において、前記突起部の下部が前記分岐光ファイバケーブルのシースに食い込むことを特徴とする分岐ケーブルの保持構造。
  2. 前記突起部は、前記腕部の先端に向かって対向する突起部同士の間隔が広がるようなテーパ形状であり、前記突起部の互いの対向方向の先端は、先端角度が30〜60°の先細り形状であることを特徴とする請求項1記載の分岐ケーブルの保持構造。
  3. 前記腕部が三個以上併設され、それぞれの前記腕部の間には、それぞれ前記突起部が形成され、それぞれの前記腕部の間に前記分岐光ファイバケーブルを挿入可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の分岐ケーブルの保持構造。
  4. 前記分岐光ファイバケーブルは、断面が略円状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の分岐ケーブルの保持構造。
  5. 光ファイバケーブルの分岐部に用いられる光ファイバクロージャであって、
    本線の光ファイバケーブルを保持する本線保持部と、
    分岐される分岐光ファイバケーブルを保持する分岐保持部と、
    前記光ファイバケーブルの接続部を収納可能な光ファイバトレイと、
    前記光ファイバトレイ、前記本線保持部および前記分岐保持部を覆うカバーと、
    を具備し、
    前記分岐保持部は、互いに略平行な少なくとも一対の腕部と、前記腕部の互いの対向方向に向かって形成される突起部とを有し、
    前記突起部は、前記腕部の先端から前記腕部の基部方向に所定長さ形成され、
    (C/2)<G<{((C/2)^2)−(D/2−H)^2}^(1/2)+(C/2)
    但し、C:分岐光ファイバケーブルの外径、D:腕部間隔、G:腕部基部から突起部下端までの高さ、H:腕部からの突起部の突出代
    の関係を満たすことを特徴とする光ファイバクロージャ。
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