JP5399605B2 - ビードエイペックス用ゴム組成物およびそれからなるビードエイペックスを有するタイヤ - Google Patents

ビードエイペックス用ゴム組成物およびそれからなるビードエイペックスを有するタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、ビードエイペックス用ゴム組成物およびそれからなるビードエイペックスを有するタイヤに関する。
近年、自動車の性能の向上、道路網の発達により、タイヤにおいても操縦安定性が必要となっている。タイヤの優れた操縦安定性を得るためには、ビードエイペックスの剛性を向上させる必要があり、従来より、多量のカーボンブラックを配合するビードエイペックス用ゴム組成物が開発されてきた。
しかし、ビードフィラーの剛性は可能であるものの、タイヤ走行中に発熱しやすくなり、動的疲労性の低下により耐久性が損なわれ、かつ損失正接(tanδ)の増大によりタイヤの転がり抵抗が増大する(転がり抵抗性が低減する)という不利益が生じる。
また、近年、環境問題が重視されるようになり、CO2排出の規制が強化され、さらに、石油資源は有限であり、供給量が年々減少していることから、将来的に石油価格の高騰が予測され、カーボンブラックなどの石油資源由来の原材料の使用には限界がある。そのため、将来石油が枯渇した場合を想定すると、NR、シリカ、炭酸カルシウムなどのような石油外資源をビードエイペックス用ゴム組成物にも使用する必要があるが、その場合、従来用いていた石油資源の使用により得られるビードエイペックスの剛性などと同等、またはそれ以上の性能は得られないという問題がある。
特許文献1には、紙繊維を所定の石油外資源を用いることで、タイヤ中の石油外資源比率を上昇させ、従来のタイヤと比較しても遜色ない特性を有するビードエイペックス用ゴム組成物開示されているが、補強用充填剤として、石油資源から得られるカーボンブラックを多量に使用するものであり、有限である石油資源の保護が不充分であり、省資源および環境保護を充分に考慮したものではなかった。
特開2002−37929号公報
本発明は、環境に配慮したうえで、硬度を向上させ、さらに低燃費化を達成できるビードエイペックス用ゴム組成物およびそれからなるビードエイペックスを有するタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分100重量部に対して、紙繊維を2〜40重量部およびシリカを20〜150重量部含有するビードエイペックス用ゴム組成物に関する。
前記紙繊維の平均繊維長(L)が10μm以上であり、かつ平均繊維径(D)に対する平均繊維長の比(L/D)が10以上であることが好ましい。
また、本発明は、前記ビードエイペックス用ゴム組成物からなるビードエイペックスを有するタイヤに関する。
本発明によれば、紙繊維およびシリカをそれぞれ特定量含有することにより、環境に配慮したうえで、硬度を向上させ、さらに低燃費化を達成できるビードエイペックス用ゴム組成物およびそれからなるビードエイペックスを有するタイヤを提供することができる。
本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、ゴム成分、紙繊維およびシリカを含有する。
ゴム成分としては、ジエン系ゴムが好ましい。ここで、ジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンイソプレン共重合体ゴム、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、イソブチレンとp−メチルスチレンとの共重合体のハロゲン化物などがあげられる。なかでも高硬度化、高耐久性、高耐疲労性および転がり抵抗性が得られることから、ジエン系ゴムとしては、NR、ENR、SBR、BR、IRが好ましく、とくに石油資源の保護という点から、NRおよび/またはENRが好ましい。
NRとしては、TSR20、RSS♯3などのゴム工業において一般的に使用されているものでよい。
また、ENRとしては、市販のENRを用いてもよいし、NRをエポキシ化して用いてもよい。NRをエポキシ化する方法としては、とくに限定されるものではないが、クロルヒドリン法、直接酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法、過酸法などの方法を用いて行うことができる。過酸法としてはたとえば、NRに過酢酸や過蟻酸などの有機過酸を反応させる方法などがあげられる。
ゴム成分としてNRおよび/またはENRを含む場合、ゴム成分中のNRおよび/またはENRの含有率は50重量%以上が好ましく、80重量%以上がより好ましい。NRおよび/またはENRの含有率が50重量%未満では、充分に高硬度化、ならびに耐久性、耐疲労性および転がり抵抗性の向上が困難である傾向がある。また、ゴム成分中のNRおよび/またはENRの含有率は石油外資源の含有比率を上げることから、100重量%とすることが最も好ましい。
本発明において紙繊維は、クラフトパルプ、セミケミカルパルプ、機械パルプなどのパルプ化法で得られるパルプ、ケナフ、バガス、竹、コットン、海藻などを由来とする非木材パルプ、使用済コピー用紙、古新聞紙、古段ボール紙などの古紙を脱墨して得られる古紙パルプなど、などから得られる原料紙の1種または2種以上の混合物を用いて調製されることができるが、たとえばクラフト紙粉砕品などの物理的強度が比較的大きい紙繊維が好ましく用いられる。クラフト紙とは、クラフトパルプを抄紙して得られる紙の全般を指し、未晒クラフト紙および晒クラフト紙を含む。クラフトパルプは、化学パルプに分類されるものの主流であり、一般に比較的長い繊維長を有することから、クラフト紙は強度に優れる紙として包装用途などに広く使用される。クラフトパルプとしては針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフトパルプのいずれも使用できるが、針葉樹クラフトパルプは繊維長が比較的長いため好ましい。
クラフトパルプは、一般に以下のような方法で製造される。まず、原料となるチップの不純物を除去するとともに、厚みや長さなどを一定範囲内に均一化する。次にチップを苛性ソーダ、硫化ソーダなどの薬品で、たとえば150〜160℃程度の高温で蒸煮し、チップ中の主にリグニンを溶出させ、パルプ化する。溶出リグニンおよび薬品をパルプと分離するための洗浄工程を経たのち、該パルプを例えば、酵素およびアルカリで処理することなどにより、パルプ中の残存リグニンをさらに溶出させる。最後に異物除去、洗浄を行い、未晒クラフトパルプを得ることができる。未晒クラフトパルプはさらに漂白工程を経ることによって、晒クラフトパルプとされることができる。未晒クラフトパルプを抄紙することにより未晒クラフト紙、晒クラフトパルプを抄紙することにより晒クラフト紙をそれぞれ製造することができる。
紙繊維の平均繊維長(L)は、10μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましい。紙繊維のLが10μm未満では、ゴム組成物の補強効果が得られない傾向がある。また、紙繊維のLは、1000μm以下が好ましい。紙繊維のLが1000μmをこえると、ゴム組成物中における紙繊維の分散不良やゴム組成物の物性の不均一を充分に防止できない傾向がある。
紙繊維の平均繊維径(D)は、10μm以上が好ましい。紙繊維のDが10μm未満では、ゴム組成物に対する補強効果が充分に得られない傾向がある。また、紙繊維のDは、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましい。紙繊維のDが100μmをこえると、ゴム組成物中における紙繊維の分散不良やゴム組成物の物性の不均一が不良となる傾向がある。
紙繊維の平均繊維径に対する平均繊維長の比(平均アスペクト比、L/D)は、10以上が好ましく、20以上がより好ましい。紙繊維のL/Dが10未満では、ゴム組成物に対する補強効果が充分に得られない傾向がある。また、紙繊維のL/Dは、2000以下が好ましく、1000以下がより好ましい。紙繊維のL/Dが2000をこえると、ゴム組成物中における紙繊維の分散不良やゴム組成物の物性の不均一が不良となる傾向がある。
紙繊維の含有量は、ゴム成分100重量部に対して、2重量部以上、好ましくは3重量部以上である。紙繊維の含有量が2重量部未満では、硬度の向上効果が小さい。また、紙繊維の含有量は、40重量部以下、好ましくは15重量部以下である。紙繊維の含有量が40重量部をこえると、加工性に問題が生じる。
本発明においてシリカは補強用充填剤として使用される。
シリカのチッ素吸着比表面積(N2SA)は70m2/g以上が好ましく、80m2/g以上がより好ましい。N2SAは70m2/g未満では、ビードフィラーとして充分な硬度が得られない傾向がある。また、N2SAは200m2/g以下が好ましく、180m2/g以下がより好ましい。N2SAは200m2/gをこえると、ゴムの加工性の点で技術的に困難な傾向がある。
シリカの含有量は、ゴム成分100重量部に対して20重量部以上、好ましくは30重量部以上、より好ましくは60重量部以上である。シリカの含有量が20重量部未満では、ビードフィラーとして充分な硬度が得られない傾向がある。また、シリカの含有量は、ゴム成分100重量部に対して150重量部以下、好ましくは120重量部以下、より好ましくは100重量部以下である。シリカの含有量が150重量部をこえると、ゴムの加工が困難になる傾向がある。
補強用充填剤としては、シリカのほかに、カーボンブラック、クレー、アルミナ、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタンなどがあげられる。
補強用充填剤の合計量に対するシリカの含有率は70重量%以上が好ましく、95重量%以上が好ましい。補強用充填剤の合計量に対するシリカの含有率が70重量%未満では、本発明により得られる効果が充分に得られない傾向がある。また、補強用充填剤の合計量に対するシリカの含有率は、100重量%とすることが最も好ましい。
補強用充填剤としてカーボンブラックも使用する場合、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100重量部に対して50重量部以下が好ましい。含有量が50重量部をこえると、混練中の温度制御が困難であり、シランカップリング剤から放出される硫黄がゴムと反応し、ゴムが硬くなって加工性が悪化する傾向がある。
また、シリカとカーボンブラックとの合計含有量は、ゴム成分100重量部に対して40重量部以上が好ましく、60重量部以上がより好ましい。合計含有量が40重量部未満では、ビードフィラーとして充分な硬度が得られない傾向がある。また、シリカとカーボンブラックとの合計含有量は、ゴム成分100重量部に対して150重量部以下が好ましく、100重量部以下がより好ましい。シリカの含有量が150重量部をこえると、ゴムの加工が困難になる傾向がある。
紙繊維とともにシリカを含有することにより得られた本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、紙繊維が、シュリンクしようとする未加硫ゴムを補強するので、シュリンクが低減することによって、押し出し工程におけるシュリンクを小さくし、押し出し材料の寸法安定性を向上させることで、タイヤの周方向でのビードエイペックス形状を均一なものとして、高速回転中におけるタイヤのバランスを保持するため、ビード部の発熱(tanδ)を低下させ、さらに優れたビードエイペックスの耐久性を得ることが可能となる。
本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、シリカとともにシランカップリング剤を配合することが好ましいが、とくに、混練温度を130〜160℃で混練りすることにより混練り加工性および押し出し加工性を改善することが可能であることから、下記一般式にて表される有機シラン化合物が好ましい。
(RO)3−Si−(CH2x−Sn−(CH2x−Si−(OR)3
(式中、Rは直鎖状または分岐鎖状の1〜8個の炭素数を有するアルキル基を表し、xは1〜8の整数であり、nは2〜8の整数をあらわす)
前記式を満たす化合物としては、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィドなどのスルフィド系があげられる。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100重量部に対して6重量部以上が好ましく、8重量部以上がより好ましい。含有量が6重量部未満では、ゴムの混練りおよび押し出し加工性が悪化する傾向がある。また、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100重量部に対して20重量部以下が好ましく、15重量部以下がより好ましい。含有量が20重量部をこえると、ゴムの混練りおよび押し出し加工性の改善効果は小さいわりに、コストが上昇してしまい経済的ではない。
本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、さらに、硬化レジンを含有することが好ましい。ここで、硬化レジンとは、具体的に、フェノール系硬化レジン、クレゾール系硬化レジンなどがあげられる。
フェノール系硬化レジンとしては、具体的に、アルキルフェノール樹脂、オイル変性フェノール樹脂、カシュー変性フェノール樹脂などがあげられる。
硬化レジンとしては、とくに、フェノール系硬化レジンおよび/またはクレゾール系硬化レジンが好ましく、フェノール系硬化レジンがより好ましい。
硬化レジンの含有量は、ゴム成分100重量部に対して1〜10重量部が好ましい。含有量が1重量部未満では、ビードフィラーとして充分な硬度が得られない傾向がある。また、硬化レジンの含有量が10重量部をこえると、未加硫ゴムが過剰に硬くなり、加工性が悪化する傾向がある。
本発明のビードエイペックス用ゴム組成物は、前記ゴム成分、紙繊維、補強用充填剤、シランカップリング剤および硬化レジン以外にも、タイヤ工業において一般的に使用される硫黄などの加硫剤、加硫促進剤、ワックス、各種老化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛などの添加剤を適宜配合することができる。
加硫促進剤としては、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、アルデヒド・アンモニア系などがあげられる。
スルフェンアミド系としては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド(CBS)、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)などがあげられる。
チアゾール系としては、2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBTS)などがあげられる。
チウラム系としては、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィドなどがあげられる。
アルデヒド・アンモニア系としては、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒド・アンモニアなどがあげられる。
本発明において加硫促進剤としては、硬化レジンとの反応性が大きいことから、アルデヒド・アンモニア系が好ましい。
本発明のタイヤは、本発明のビードエイペックス用ゴム組成物からなるビードエイペックスを有する。ここで、該タイヤは、トレッド部両側で連なる一対のサイドウォール部に形成された一対のビード部と、該ビード部のビードコアで両端部が折り返されたカーカスとを備えており、ビードエイペックスとは、図1に示すように、該カーカス5の折り返しの間に配置され、タイヤのサイドウォール方向に向かって延びるタイヤ部位3をいう。
本発明のタイヤは、通常の方法により製造される。例えば、前記ゴム成分、紙繊維、補強用充填剤、シランカップリング剤および硬化レジン、必要に応じて前記添加剤を混練りし、未加硫の段階でタイヤのビードエイペックスの形状にあわせて押出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することによりタイヤを得ることができる。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例および比較例で使用した各種薬品をまとめて説明する。
天然ゴム(NR):RSS♯3(タイ製)
シリカ1:デグサ製のVN3(窒素吸着比表面積:175m2/g)
シリカ2:ローディア製のZ215GR(窒素吸着比表面積:220m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi75:ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド
硬化レジン:住友デュレツ製のフェノール系硬化レジン「スミライトレジンPR12686」
紙繊維:王子製紙(株)製のネオファイバー
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸「つばき」
亜鉛華:三井金属鉱業(株)製
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C
硫黄:鶴見化学工業(株)製
加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤H:大内新興化学工業(株)製のノクセラーH(ヘキサメチレンテトラミン)
実施例および比較例
(株)神戸製鋼所製1.7Lバンバリーを用いて、硫黄および加硫促進剤を除く前記各種薬品を表1に示す配合内容にて150℃で4分間混練りした。得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を加えて、二軸ローラーにて80℃で4分間練り込んだ未加硫ゴム組成物をビードエイペックスの形状に成形したのち、他のタイヤ部材と貼り合わせて、150℃に、35分、25kgf(245.16625N)の条件で加硫することにより試験用ラジアルタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15、Hレンジ)を作製した。
(試験用ラジアルタイヤの高さおよび厚み)
試験用ラジアルタイヤのビードエイペックスにおいて、任意に選んだ8箇所の高さおよび厚みをそれぞれ測定した。ここで、ビードエイペックスの高さとは、図1に示すaをいい、また、厚みとは、図1に示すbをいう。
そして、得られた8箇所の高さおよび厚みを測定して最大値から最小値を引いた値を算出した。算出結果を表1に示す。この値が小さいほど、ビードエイペックスの寸法のバラツキが小さいことを示す。
得られた試験用ラジアルタイヤを用いて以下の試験を行なった。
(ビード部耐久性)
試験用ラジアルタイヤを6.0JJのリムに装着し、内圧280kPa、荷重4.9Nおよび室温25±5℃の条件下にて、(1)速度0〜170km/hにて10分間、(2)170km/hにて10分間、(3)速度180km/hにて10分間、および(4)190km/hにて10分間、ならびに(5)速度200kmにて20分間、(6)210kmにて20分間、(7)220kmにて20分間、および(8)230kmにて20分間、(1)〜(8)の順にドラム走行をおこない、各ドラム走行終了後において、タイヤ部位のいずれかに損傷が生じていないか確認した。
(転がり抵抗)
粘弾性スペクトロメータVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度70℃で初期歪み10%および動歪み2%の条件下で、試験用ラジアルタイヤのビードエイペックスを切り出して得られた試験片のtanδを測定し、下記計算式により、それぞれ指数表示した(転がり抵抗性能指数)。指数が大きいほど転がり抵抗性能が優れる。
(実施例および比較例の転がり抵抗指数)
=(比較例のtanδ/各tanδ)×100
Figure 0005399605
実施例では、(8)の230km走行段階の開始から1分後にトレッド部で損傷が発生したが、ビード部では損傷は確認されなかった(表1にてAで表す)。
一方、比較例では、(6)の210km走行段階の開始から7分後にビードで損傷が発生し、ビード部における耐久性が好ましくなかった(表1にてBで表す)。
また、実施例の転がり抵抗性は、比較例に比べて向上したものであった。
本発明のビードエイペックス用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤのビード部の断面図である。
符号の説明
1 ビード部
2 サイドウォール
3 ビードエイペックス
4 ビードコア
5 カーカス
a ビードエイペックスの高さ
b ビードエイペックスの厚み

Claims (5)

  1. ゴム成分100重量部に対して、
    紙繊維を2〜40重量部および
    シリカを20〜150重量部含有するビードエイペックス用ゴム組成物であって、
    シリカの窒素吸着比表面積が70〜200m 2 /gであるビードエイペックス用ゴム組成物。
  2. シリカの含有量が、補強用充填剤の合計量に対して70重量%以上である請求項1記載のビードエイペックス用ゴム組成物。
  3. ゴム成分100重量部に対して硬化レジン1〜10重量部をさらに含有する請求項1または2記載のビードエイペックス用ゴム組成物。
  4. シリカ100重量部に対してシランカップリング剤6〜20重量部をさらに含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のビードエイペックス用ゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のビードエイペックス用ゴム組成物からなるビードエイペックスを有するタイヤ。
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