以下、本発明の実施の形態に係るドラム式洗濯乾燥機について、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係るドラム式洗濯乾燥機の側面断面図である。
図1において、洗濯物を収容する前面開口で底面を有する筒状のドラム1(収容部)は、筐体100内に支持されて洗濯水を貯める筒状の水槽2に内包されている。水槽2の背面には、ドラム1の回転軸を前上がりに傾斜して回転させるドラム駆動モータ3が取り付けられている。
筐体100には、ドラム1の開口端側に対向させて扉体35が設けられており、使用者は、扉体35を開くことで、ドラム1に対して洗濯物(衣類)を出し入れすることができる。また、水槽2には、図示しない給水弁が設けられた給水管、および排水弁27が設けられた排水管40が接続されている。
衣類を乾燥させるための乾燥用空気は、送風部4に送風されて、ドラム1内の洗濯物から水分を奪って多湿状態になり、ドラム1の側面周囲に位置する排出口5を通ってドラム1の外へ排出される。排出された乾燥用空気は除湿部6で除湿される。除湿部6で除湿した乾燥用空気は、加熱部7で加熱される。加熱された乾燥用空気は、第1風路9または第2風路11のいずれかに導かれ、再びドラム1内に吹き出す。ここで、第1風路9は、ドラム1の後方に開口した第1吹出口8を有する。一方、第2風路11は、ドラム1の前方周側面に開口した第2吹出口10を有する。第1風路9の第1吹出口8は、第2吹出口10よりも空気通過断面積が大きくなるように形成されており、第2風路11に較べて圧力損失が少なく大風量の乾燥用空気をドラム1内に吹き出すことができるようになっている。また、第2風路11の第2吹出口10は、第1吹出口8よりも空気通過断面積が小さくなっており、第1吹出口8に較べて高圧高速の乾燥用空気をドラム1内に吹き出すことができるようになっている。
通常、ドラム式洗濯乾燥機の場合、回転するドラム1の前方と水槽2との間の隙間は、衣類が噛み込まないように、可能な限り小さく形成されている。よって、この僅かな隙間
に、広い開口で圧力損失の少ない吹出口を設けることはスペース的に困難であるが、空気通過断面積が比較的小さくて高圧高速の風を吹き出す第2吹出口10を設けることはできる。一方、ドラム1の後方奥の底面には、比較的大きな開口を有する第1吹出口8を設けるスペース的な余裕がある。そして、通風可能な多数の小径孔からなる開口率の大きなカバー26で第1吹出口8を覆えば、当該第1吹出口8に衣類が噛み込むことはない。よって、ドラム1後方の底面に、比較的圧力損失の少ない第1吹出口8を設けることができる。
また、ドラム1の回転軸を前上がりに傾斜して回転させて衣類を撹拌する場合、靴下、ハンカチ、ブリーフなどの小物衣類はドラム1の後方奥に偏り易い一方、長袖の肌着、ズボン下、長袖のカッターシャツ、長袖のパジャマなどの長物衣類は、ドラム1の前方に偏り易い。従って、小物衣類および長物衣類が混在した状態で乾燥を行う場合、ドラム1の後方奥に位置する第1吹出口8から大風量の乾燥用空気を吹き出すと、ドラム1の奥に偏った小物衣類に乾燥用空気が先に接触する。さらに、この乾燥用空気は、小物衣類をすり抜けてドラム1前方の長物衣類にも到達する。よって、小物衣類および長物衣類ともに効率よく乾燥でき、特に小物衣類については比較的シワが少ない状態で乾燥できる。一方、乾燥中の撹拌で袖などがねじれ易くてシワが発生し易い長物衣類については、ドラム1の前方に偏り易いため、ドラム1の前方に位置する第2吹出口10から風(乾燥用空気)を当てる方がより乾燥速度が速くなる。さらに、この長物衣類に第2吹出口10から噴出する高圧高速の風(乾燥用空気)を当てることで、長物衣類が広がり易くなるとともに、風によって長物衣類がよく動くので、シワ低減効果が大きい。
風路切換部12は、送風部4の下流側に形成された第1風路9と第2風路11との分岐部に設けられている。この風路切換部12は、乾燥用空気の通過路を、第1風路9又は第2風路11の何れかに切り換えるものである。風路切換部12は、第1風路9と第2風路11との分岐部に回動可能に枢支された弁12aと、当該弁12aを回動駆動する図示しない駆動部とを具備する。そして、弁12aが図1中のa側に回転して第2風路11を閉じると、第1風路9側が開となり、送風部4にて送風された乾燥用空気が第1風路9を通過するようになる。一方、弁12aが同図中のb側に回転して第1風路9を閉じると、第2風路11側が開となり、送風部4にて送風された乾燥用空気が第2風路11を通過するようになる。
なお、本実施の形態では、第1風路9の第1吹出口8を1つだけ設けているが、第1吹出口8を複数とすることもできる。同様に、第2風路11の第2吹出口10を1つだけ設けた例を示しているが、第2吹出口10を複数とすることもできる。
循環風路13は、送風部4と風路切換部12とがその途中に配設されており、ドラム1、排出口5、除湿部6、加熱部7という風路を順に経て、再度、第1吹出口8もしくは第2吹出口10からドラム1へと乾燥用空気を送り込み、乾燥用空気をドラム式洗濯乾燥機内で循環させる。
送風部4は、加熱部7と風路切換部12との間に設けられ、加熱部7で加熱された乾燥用空気を循環風路13の下流側へと送り出す。この送風部4は、送風用ファン4aと送風用ファンモータ4bとを具備している。送風部4においては、後述する風量制御部73の制御により、風路切換部12により第1風路9に切り換えられた場合、第1風路9を通過する風量が第2風路11の風量よりも多い所定風量になるように、送風用ファン4aを回転させる。また、風路切換部12により第2風路11に切り換えられた場合、第2風路11の第2吹出口10を通過する風速が第1吹出口8を通過する風速よりも速い所定風速になるように、送風用ファン4aを回転させる。例えば、第1吹出口8を通過する風速を10m/s程度とし、第2吹出口10を通過する風速を50m/s以上とすることができる
。なお、第1吹出口8および第2吹出口10を通過する風速はこれに限定されるものではなく、第2吹出口10における風速が第1吹出口8における風速よりも速い条件を満たせば任意の風速に設定可能である。
そして、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機は、第1風路9を通過する風量が第2風路11を通過する風量よりも多く、第2風路11の第2吹出口10を通過する風速が第1吹出口8を通過する風速よりも速く、乾燥工程途中に風路切換部12を作動させて第1風路9と第2風路11とを切り換えるものである。
排出口5は、相対的に第1吹出口8からの距離が第2吹出口10からの距離よりも遠い位置に配設されている(換言すれば、排出口5は、相対的に第2吹出口10に近く第1吹出口8からは遠い位置にある)。よって、排出口5は、ドラム1の後方よりも前方に近くなるように設けられている。排出口5は、第1吹出口8からの距離が最も遠くなるように、ドラム1前方にある第2吹出口10の近傍に設けてもよい。
また、排出口5は、ドラム1の上方側に配設されており、衣類に接触後の乾燥用空気を効果的に上方へ排出できるようになっている。なお、洗濯機能のないドラム式衣類乾燥機においては排出口5をドラム1の上方以外の場所に設けることもできるが、ドラム式洗濯乾燥機においては洗濯水の影響を受けるので、洗濯水の水位よりも上方に設けることが望ましい。
また、第2吹出口10は、ドラム1の前方上部に開口している。これにより、ドラム1の回転により持ち上げられた動きのある衣類に対して、効果的に高圧高速の乾燥用空気を吹き付けることができ、シワの低減効果を高めることができる。
水槽2の下方には、水槽2を支えるとともに、脱水時等のドラム1内の衣類の偏りなどで発生する重量アンバランス状態でドラム1を回転した場合の水槽2の振動を減衰させるダンパ14が設けられている。このダンパ14には、支持する水槽2内の衣類などによる重量変化でダンパ14の軸が上下に変位する変位量を検知して衣類の量を検知する布量検知部15が取り付けられている。
本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機はヒートポンプ方式の除湿および加熱を行う構成であり、ヒートポンプ装置50を備えている。このヒートポンプ装置50は、図2に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機16と、圧縮されて高温高圧となった冷媒の熱を放熱する放熱器17と、高圧の冷媒の圧力を減圧するための減圧器18と、減圧されて低圧となった冷媒によって周囲から熱を奪う吸熱器19と、これら4つの部材を連結して冷媒を循環させる管路20とを具備している。そして、図1に示すように、ヒートポンプ装置50における吸熱器19が上記の除湿部6であり、放熱器17が上記の加熱部7である。
本実施の形態では、減圧器18を電動膨張弁とし、膨張弁の絞り量を調整することによって減圧量を変化させることができるように構成している。
図3に示すように、ドラム式洗濯乾燥機は、制御部70を有している。この制御部70は、入力設定部32を介して使用者から入力される設定情報と各部の動作状態監視とに基づいて、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥にわたる一連の運転動作を制御する。例えば、制御部70は、乾燥工程においては、モータ駆動回路22を介してドラム駆動モータ3の回転を制御し、送風部4およびヒートポンプ装置50の動作を制御し、さらに、風路切換部12を制御して第1風路9と第2風路11とを切り換える。制御部70は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、各種処理の実行時にプログラムやデータ
を記憶するRAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース及びこれらを接続するバスにより構成することができる。また、制御部70は、乾燥工程開始からの時間等を計時するタイマ71を有している。このタイマ71としては、制御部70の動作上の内部機能として組み込まれている内部タイマを用いることができる。なお、タイマ71として、制御部70とは独立したタイマ装置を用いることもできる。
また、制御部70は、風路制御部72、風量制御部73、圧縮機制御部74および減圧制御部75を備えている。前記風路制御部72は、乾燥工程中に前記風路切換部12を制御して風路を第1風路9または第2風路11に選択的に切り換える。前記風量制御部73は、前記送風部4を制御して循環風路13内の乾燥用空気の風量を調整する。前記圧縮機制御部74は、前記圧縮機16の回転数を制御する。前記減圧制御部75は、前記減圧器18の減圧量(膨張弁の絞り量)を調整する。そして、風路制御部72、風量制御部73、圧縮機制御部74および減圧制御部75は、例えば、制御部70のROMに記憶された動作プロブラムをCPUが実行することによって実現することができる。
前記風量制御部73は、第1風路9が選択されているときには第2風路11が選択されているときよりも低速大風量の乾燥用空気が第1吹出口8からドラム1内へ吹き出される一方、第2風路11が選択されているときには第1風路9が選択されているときよりも高速の乾燥用空気が第2吹出口10からドラム1内へ吹き出されるように送風部4を制御する。
前記圧縮機制御部74は、循環風路13内の乾燥用空気の風量変動に応じて、圧縮機16の回転数を変化させるようになっている。具体的には、圧縮機制御部74は、循環風路13内の乾燥用空気の風量が低下したときは圧縮機16の回転数を低下させる一方、循環風路13内の乾燥用空気の風量が増加したときは圧縮機16の回転数を増加させる。
前記減圧制御部75は、圧縮機16の回転数の変動に応じて、減圧器18の減圧量を変化させるようになっている。具体的には、減圧制御部75は、圧縮機16の回転数が低下するのに伴い、減圧器18の減圧量を増加させる一方、圧縮機16の回転数が増加するのに伴い、減圧器18の減圧量を減少させる。
以上のように構成されたドラム式洗濯乾燥機について、以下、その動作および作用効果を詳細に説明する。
まず、ヒートポンプ装置50の動作について説明する。圧縮機16により高温高圧に圧縮された冷媒が放熱器17に入り、周囲の空気(循環風路13内を通過する乾燥用空気)と熱交換して空気が加温されると共に、冷媒は冷却されて液化する。液化した高圧冷媒は、減圧器18にて減圧されて低温低圧の液冷媒となった後、吸熱器19に入り、周囲の空気(循環風路13内を通過する乾燥用空気)と熱交換して空気が除湿冷却されると共に、冷媒は加熱されて蒸気冷媒となって圧縮機106に戻る。
一方、送風部4により送り出された乾燥用空気は、水槽2を介してドラム1に入り、ドラム1内の衣類を乾燥させて多湿な空気となってヒートポンプ装置50に入る。ヒートポンプ装置50内では、まず吸熱器19において乾燥用空気が除湿・冷却される。次に、乾燥用空気は、放熱器17へと流入して加温されて高温低湿な空気となり、送風部4へと戻る。
上記のヒートポンプ装置50を用いた乾燥工程において、圧縮機制御部74は、圧縮機16の吐出管に取り付けられた温度センサ16aの検出温度が規定値を超えると圧縮機16の回転数を低下させ、圧縮機16内の潤滑油の劣化を抑制する。また、放熱器17内の
冷媒の凝縮温度を温度センサ17aにより検知し、当該温度センサ17aの検出温度が規定値よりも低ければ、圧縮機制御部74が圧縮機16の回転数を上げる一方、当該温度センサ17aの検出温度が規定値よりも高ければ、圧縮機制御部74が圧縮機16の回転数を下げるといった制御を行っている。もしくは、放熱器17の出口空気温度を温度センサ17aにより検知し、当該温度センサ17aの検出温度が規定値よりも低ければ、圧縮機制御部74が圧縮機16の回転数を上げる一方、当該温度センサ17aの検出温度が規定値よりも高ければ、圧縮機制御部74が圧縮機16の回転数を下げるといった制御を行っている。このような圧縮機制御部74による圧縮機16の回転数制御は、循環風路13内を通過する乾燥用空気の風量の変動に基づく制御ではなく、乾燥用空気の風量が一定の場合においても実行される通常の制御である。
また、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機では、圧縮機制御部74が、循環風路13内の乾燥用空気の風量変動に応じて、圧縮機16の回転数を変化させる制御も行っている。以下、この制御について、図4および図5を参照しながら説明する。
図4は、循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に低下したときの圧縮機制御部74による圧縮機16の回転数制御を示している。同図では、減圧制御部75による減圧器18の減圧量制御についても併せて示している。
乾燥工程の途中において、循環風路13内の乾燥用空気の風量が低下する場合としては、例えば次のようなケースがある。すなわち、乾燥工程の初期には衣類に大量の水分が含まれているため、第1風路9を使用して大風量の風を衣類に当てることにより乾燥を促進させることができるが、大風量の風を発生させ続けると送風部4の消費電力量が増大するため、ある程度乾燥が進行すると、乾燥用空気の風量を低下させて省エネルギー運転を行う。この場合、省エネルギー運転に切り換えるタイミングで循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に低下する。
乾燥工程の途中で乾燥用空気の風量が低下するその他の例としては、第1風路9から第2風路11への風路切り換えがある。すなわち、第2風路11を使用して高圧高速の乾燥用空気を衣類に当てることによって衣類のシワが軽減されるが、乾燥工程の初期から高圧高速の乾燥用空気を発生させるとなると、送風部4を高回転で駆動する必要があり、消費電力量が増大する。そこで、乾燥工程の初期には第1風路9を使用して大風量の乾燥用空気を衣類に当てて乾燥を促進させ、乾燥後期の衣類にシワが形成され易くなったときに第2風路11に切り換えて、小風量ながら高圧高速の乾燥用空気を衣類に当てて衣類のシワを低減する。この場合、第1風路9から第2風路11へ切り換わるタイミングで、循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に低下する。
上記のように、循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に低下した場合、循環風路13に配された吸熱器19と乾燥用空気との熱交換量も急激に低下する。そうなると、吸熱器19において冷媒を完全に蒸気化できなくなるので、次段の圧縮機16で液冷媒を圧縮することとなり、圧縮機16の故障へとつながる危険性がある。そこで、本実施の形態の圧縮機制御部74は、図4に示すように、循環風路13内の乾燥用空気の風量が低下したことに連動し、その低下量に応じて圧縮機16の回転数も低下させる制御を行う。このように圧縮機16の回転数を低下させれば、ヒートポンプ装置50内の冷媒の循環量を小さくすることができる。すなわち、乾燥用空気の風量が低下して吸熱器19での乾燥用空気との熱交換量が小さくなったのに合わせて、冷媒の循環量も小さくする。これにより、乾燥用空気の風量が低下しても、吸熱器19の出口で完全に冷媒を蒸気化することができる。よって、圧縮機16で液冷媒を圧縮して故障するといった不都合を回避でき、ヒートポンプ装置50の信頼性が向上する。
さらに、本実施の形態の減圧制御部75は、図4に示すように、圧縮機16の回転数が低下するのに伴い、減圧器18の減圧量(膨張弁の絞り量)を増加させる制御を行う。圧縮機16の回転数が低下すれば、ヒートポンプ装置50内の高圧側(放熱器17側)冷媒の圧力は下がり、且つ、低圧側(吸熱器19側)冷媒の圧力は上昇することとなる。この場合、低圧側冷媒の温度が上昇するので、吸熱器19における除湿能力は幾分低下する。そこで、圧縮機16の回転数が低下するのに伴い、減圧器18の減圧量を増加させることにより、吸熱器19内の冷媒の圧力上昇を抑制することができる。これにより、吸熱器19における除湿性能を維持することができる。また、減圧器18の減圧量を増加させれば、高圧側(放熱器17側)冷媒の圧力の低下も抑制することができる。これにより、放熱器17における加熱性能も維持することができる。
さらに、減圧器18の減圧量(膨張弁の絞り量)を増加させることにより、ヒートポンプ装置50内の冷媒の循環量をさらに小さくすることができる。よって、圧縮機制御部74による圧縮機16の回転数の低下制御と、減圧制御部75による減圧器18の減圧量の増加制御とを組み合わせれば、冷媒の循環量を低減できる制御範囲を拡大することができる。これにより、乾燥用空気の風量の大幅な変化に対しても容易に対応可能となる。
図5は、循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に増加したときの圧縮機制御部74による圧縮機16の回転数制御を示している。同図では、減圧制御部75による減圧器18の減圧量制御についても併せて示している。
乾燥工程の途中において、循環風路13内の乾燥用空気の風量が増加する場合としては、例えば次のようなケースがある。すなわち、図1に示すように風路が2つある場合ではなく、1つの風路しかない構成を想定した場合、上述のように高速の乾燥用空気を衣類に当てることによって衣類のシワ低減を図るためには、送風部4の回転数を高めて高速大風量の乾燥用空気を発生させる必要がある。この場合、乾燥工程の初期から高速大風量の乾燥用空気を発生させるとなると消費電力量が増大する。そこで、乾燥後期の衣類にシワが形成され易くなったときに送風部4の回転数を上げ、高速大風量の乾燥用空気を衣類に当てて衣類のシワを低減する。この場合、送風部4の回転数を上げたタイミングで、循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に増加する。
乾燥工程の途中で乾燥用空気の風量が増加するその他の例としては、図1に示すように風路が2つある構成において、第2風路11から第1風路9へ風路を切り換える場合がある。乾燥が進んで衣類に水分が殆どなくなった状態では、曲げ方向に機械的な力が働いても、繊維同士の結合が強いため、折り曲がってシワにはなり難い。そこで、衣類にシワが形成され易い期間中は第2風路11を使用して高速小風量の乾燥用空気を衣類に当てて衣類のシワを低減させ、その後乾燥が進んでシワになり難い乾燥終盤になったときに第1風路9に切り換え、低速大風量の乾燥用空気を衣類に当てて乾燥時間の短縮化および消費電力量の低減化を図る。この場合、第2風路11から第1風路9へ切り換わるタイミングで、循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に増加する。
上記のように、循環風路13内の乾燥用空気の風量が急激に増加した場合、循環風路13に配された吸熱器19と乾燥用空気との熱交換量も急激に増大する。そうなると、吸熱器19の出口における冷媒の過熱度が大きくなり、圧縮機16の吐出冷媒温度が規定値を超えてしまえば圧縮機16が停止してしまう。そこで、本実施の形態の圧縮機制御部74は、図5に示すように、循環風路13内の乾燥用空気の風量が増加したことに連動し、その増加量に応じて圧縮機16の回転数も増加させる制御を行う。このように圧縮機16の回転数を増加させれば、ヒートポンプ装置50内の冷媒の循環量を大きくすることができる。すなわち、乾燥用空気の風量が増加して吸熱器19での乾燥用空気との熱交換量が大きくなったのに合わせて、冷媒の循環量も大きくする。これにより、乾燥用空気の風量が
増加しても、吸熱器19の出口における冷媒過熱度の増大を抑制できる。よって、圧縮機16の吐出冷媒の温度を規定値以内に維持することが可能であり、圧縮機16が停止してしまうといった不都合を回避でき、ヒートポンプ装置50の信頼性が向上する。
さらに、本実施の形態の減圧制御部75は、図5に示すように、圧縮機16の回転数が増加するのに伴い、減圧器18の減圧量(膨張弁の絞り量)を低下させる制御を行う。これにより、放熱器17内の冷媒の圧力を低下させることができ、規定値を超えて冷媒の圧力が上昇しないようにすることができる。さらに、減圧器18の減圧量を低下させることにより、ヒートポンプ装置50内の冷媒の循環量をさらに大きくすることができる。よって、圧縮機制御部74による圧縮機16の回転数の増加制御と、減圧制御部75による減圧器18の減圧量の低下制御とを組み合わせれば、冷媒の循環量を増大できる制御範囲を拡大することができる。これにより、乾燥用空気の風量の大幅な変化に対しても容易に対応可能となる。
上記した循環風路13内の乾燥用空気の風量に応じた制御において、乾燥用空気の風量を検出するために、例えば、ベンチュリ管やビラム風速計等のような循環風路13内の風速・風量を直接測定できる検出装置を用いることができる。
本実施の形態では、乾燥用空気の風量の増減を、より簡単かつ安価に検出するために、送風部4の送風能力を決定する入力検出部80を用いる(図3参照)。すなわち、制御部70の圧縮機制御部74は、入力検出部80が検出する送風部入力に基づいて、循環風路13内を流れる乾燥用空気の風量の変動を判断する。送風能力を決定する送風部入力としては、風量制御部73から送風部4に入力されるコントロール信号(送風部4の送風用ファンモータ4bの回転数を決定する信号)などを用いることができる。例えば、風路を第1風路9に固定して考えた場合、入力検出部80が検出する送風部入力が大きくなれば、それだけ第1風路9を通過する乾燥用空気の風量は増加することになるので、風量の増減が容易に判断できる。
但し、空気通過断面積が異なる風路が切り換わる場合は、送風部入力が大きくなったからといって風量が増加するとは限らない。すなわち、第1吹出口8よりも空気通過断面積が小さい第2吹出口10を有する第2風路11が選択的に使用される場合、第1風路9が選択されたときより送風部入力が大きい場合であっても、高速ながら小風量となる。このような場合であっても、各風路の空気通過断面積は既知であるため、現在選択されている風路の空気通過断面積をも考慮すれば、入力検出部80が検出する送風部入力に基づいて、乾燥用空気の風量を算出することが可能である。
ところで、エアコン等にヒートポンプ装置を用いる場合には、吸熱器と放熱器とが室内機と室外機とに分けられて設置される。このため、エアコン等では風量の変化があっても吸熱器側と放熱器側とでそれぞれサイクルの状態を検出し易く、通常の温度検出による制御が可能である。それに対して、本実施の形態のように洗濯乾燥機(または衣類乾燥機)にヒートポンプ装置50を適用する場合には、吸熱器19を通過した空気は直後に放熱器17を通り、空気の流れに対して直列となる。すなわち、洗濯乾燥機や衣類乾燥機に用いるヒートポンプ装置50では、吸熱器19の影響を放熱器17が受けることとなるので、前述した温度検出による制御では応答性が遅れることとなり、これまで述べてきたように風量変化を検出し、それに応じた制御が必要となる。
次に、図6を参照しながら、本実施の形態に係るドラム式洗濯乾燥機における乾燥工程中の風路切換動作について説明する。
風路切換部12を動作させる前後で送風部4の送風量を一定にしていると、風路切換部
12の弁12aには大きな風力が作用するため、風路切換部12をスムーズに動作させるためには回転トルクの大きい駆動モータが必要であり、高コスト化を招来する。そこで、本実施の形態では、風路切換部12を動作させる直前に送風部4の送風能力を一時的に低下させる(送風を停止することも含む)ことにより、安価な構成で風路切換部12をスムーズに動作させる。
ここで、ヒートポンプ方式の洗濯乾燥機(または衣類乾燥機)においては、送風部4の送風能力を一時的に低下させた(または送風を一時的停止した)とき、乾燥用空気が循環風路13を短時間でも流れないとヒートポンプ装置50の高圧側圧力が急速に上昇して加熱部7(放熱器17)の過昇温が生じ、圧縮機16を故障させてしまう可能性がある。そこで、本実施の形態では、加熱部7の過昇温による故障を確実に回避するため、圧縮機16の回転数制御タイミング、送風部4の制御タイミングおよび風路切換部12の制御タイミングを以下に説明するように意図的にずらしている。
図6は、風路切換動作の一例を示すタイムチャートである。同図に示すように、乾燥工程の開始から時間t0−dt1までは低風速大風量モードであり、空気通過断面積が大きく圧力損失の少ない第1風路9を使用し、大風量の乾燥用空気をドラム1後方の第1吹出口8から吹き出して衣類に当てる。すなわち、制御部70は、風路切換部12を制御して第1風路9側を開き、乾燥運転を開始する。また、制御部70は、乾燥運転の開始と同時にタイマ71による計時を開始し、時間t0−dt1まで低風速大風量モードを継続する。ここで、所定の時間であるt0は、布量検知手段15が検知した衣類の量によって可変される変数である、また、dt1、dt2、dt3およびdt4は、それぞれ数十秒程度の定数である。この低風速大風量モードでの乾燥運転中は、第1風路9の圧力損失が少ないため、送風ファン用モータ4bの回転数を比較的低くし、少ない消費電力で送風部4を駆動しても、大風量の風を得ることができる。よって、乾燥序盤における乾燥時間の短縮と、この間の消費電力量の低減を図れる。また、低風速大風量モード中において、圧縮機16は、放熱器17内の冷媒の凝縮温度を検知する温度センサ17aの検出温度が設定温度になるように、圧縮機制御部74により回転数が制御される。
次に、時間t0−dt1からt0+dt3までは切換モードである。時間t0−dt1において、圧縮機制御部74は、圧縮機16の回転数を一時的に低下させる。この例では、圧縮機16の回転数を最低回転数に設定し、放熱器17内の冷媒の凝縮温度を大幅に低下させている。その後、時間t0−dt2において、風量制御部73は、送風部4の送風能力を一時的に低下させる。この例では、送風ファン用モータ4bの回転数を零にして送風を一時的に停止している。ここで、圧縮機16は最低回転数で動作しているので、放熱器17内における冷媒の凝縮温度の上昇は最低限に抑制される。さらにその後、所定時間である時間t0において、風路制御部72が風路切換部12を動作させて、第2風路11が開となるように切り換える。この際、送風部4の送風が停止しているので、風路切換部12には風力が作用しておらず、小さな回転トルクでスムーズに弁12aを駆動できる。また、送風が停止している状況で風路切換部12を駆動させるため、その動作がスムーズに行うことで風路切換音を低く抑えることが出来、騒音防止に効果がある。
その後、時間t0+dt3において、風量制御部73は、一時的に低下(停止)させていた送風部4の送風能力を設定値まで増大させるべく、送風ファン用モータ4bを大回転数で回転させる。その後、時間t0+dt4において、放熱器17内の冷媒の凝縮温度が設定温度になるように、圧縮機制御部74は、一時的に低下させていた圧縮機16の回転数を設定値まで復帰させる。これにより、風路切り換え直後における加熱部7(放熱器17)の過昇温を抑制できる。
そして、時間t0+dt4以降は高風速小風量モードであり、第1吹出口8よりも空気
通過断面積が小さい第2吹出口10から、送風ファン用モータ4bを大回転数で回転させて得られる高圧で高速の乾燥用空気が送風される。この場合、高圧高速の乾燥用空気によって衣類が常時押し広げられるため、シワが低減する。
以上説明したように、乾燥工程中に風路制御部72が風路を変更する前に、圧縮機制御部74が圧縮機16の回転数を一時的に低下させて(例えば、最低回転数に設定して)加熱部7の加熱能力を一時的に低下させた後、風量制御部73が送風部4の送風能力を一時的に低下させ(例えば、送風ファン用モータ4bの回転数を零にして送風を一時的に停止し)、その後に風路制御部72が風路切換部12を動作させて風路を切り換える。これにより、風路切換時における加熱部7の過昇温によるヒートポンプ装置50の故障を未然に防止できる。また、風路切換部12の弁12aに作用する風力を抑制した状態で弁12aを動作させることができるので、当該風路切換部12に大きな回転トルクを発生させるモータを使用する必要が無く、低コスト化を図ることができる。
また、風路制御部72が風路切換部12を動作させて風路を変更した後に、風量制御部73が一時的に低下(停止)させていた送風ファン用モータ4bの回転数を設定値に復帰させ、その後に圧縮機制御部74が一時的に低下させていた圧縮機16の回転数を設定値に復帰させる。これにより、風路切換直後における加熱部7(放熱器17)や圧縮機16の過昇温による故障を未然に防止できる。
また、圧縮機制御部74で駆動される圧縮機16と、放熱器17(加熱部7)と、減圧器18と、吸熱器19(除湿部6)とでヒートポンプ装置50を構成し、圧縮部16の回転数を可変して放熱器17(加熱部7)の加熱能力を可変するものである。これにより、電気ヒータで加熱部を構成するよりも少ない消費電力でより大きな加熱能力を得ることができるので、さらなる消費電力量の削減と乾燥時間の短縮化を実現できる。
また、圧縮機16を駆動する圧縮機制御部74を備え、当該圧縮機制御部74は、圧縮機16を停止させずに能力を最低に低下させ、その後に風量制御部73が送風部4の送風能力を一時的に低下させ、さらにその後に風路制御部72が風路切換部12を動作させて風路を切り換えるものである。これにより、圧縮部16を停止させることなく乾燥時間が無駄に伸びるのを防止できるとともに、加熱部7(放熱器17)や圧縮機16の過昇温を確実に抑制できる。
本実施の形態においては、加熱手段をヒートポンプ装置50を例として説明したが、送風量の変化による加熱手段の過昇温防止のために、送風部と加熱手段の駆動順序と、能力制御を行うものであるため、加熱手段は、各種ヒーターであってもかまわない。風量の急激な変化に対応できる瞬時制御の困難性に鑑み、本実施の形態を例とする本発明は提案されたものであるからである。
また、第1風路9については、第1吹出口8の空気通過断面積を大きくして低速大風量の風をドラム1の後方から吹き出すことが出来るように構成するとともに、第2風路11については、第2吹出口10の空気通過断面積を小さくして高速小風量の風をドラム1の前方から吹き出すことが出来るように構成したものである。そして、乾燥運転開始から終了までの乾燥工程の途中で、衣類の乾燥の進み具合とシワ固着の仕方に応じて、消費電力量を抑えて乾燥する工程と、衣類にシワが固着されないように衣類を常に高速の風で動かして繊維を伸ばす工程とに分けて乾燥工程を実行するものである。すなわち、衣類にシワが固着され易い期間においては、衣類の伸びを大きくしてシワ低減に効果のある高圧高速の風を第2風路11の第2吹出口10から吹き出して衣類に当てるようにしている。そして、それ以外の期間においては、第1風路9の第1吹出口8から大風量の風を吹き込むようにしている。このように、乾燥工程の途中において第1風路9と第2風路11とを切り
換えることにより、1つの送風部4でもって効果的にシワの発生を低減できる。さらに、乾燥工程の途中において、高風速よりも消費電力の少ない大風量で乾燥する領域を設けているため、送風ファン用モータ4bのトータルの消費電力量を低減できる。このように、本実施の形態のドラム式洗濯乾燥機は、省電力化を図りながら、衣類のシワの発生が少ない良好な乾燥仕上がりを実現することができる。
また、排出口5を、ドラム1前方の第2吹出口10に対して近く、第1吹出口8に対して遠い位置に配設している。このように、ドラム1の前方側に排気口5が配設されているので、第1吹出口8と排出口5との距離が長くなり、ドラム1後方の第1吹出口8からの送風中は、当該第1吹出口8から吹き出された乾燥用空気がドラム1内に広く行き渡る。よって、ドラム1内において、衣類と乾燥用空気とが効率よく接触し、少ない消費電力量で衣類を乾燥できる。
また、排気口5が第2吹出口10付近に配設されていても、ドラム1前方の第2吹出口10からの送風中においては、当該第2吹出口10からは高圧高風速の乾燥用空気が吹き出しているため、乾燥用空気はドラム1の前方から後方まで到達することができる。これにより、乾燥用空気と衣類との接触が悪くなることはなく、高圧高風速の乾燥用空気によってシワを伸ばす効果を維持できる。
また、乾燥工程において、乾燥運転を開始してから所定時間が経過するまでの乾燥前半は、空気通過断面積が大きく圧力損失の少ない第1風路9を使用し、大風量の乾燥用空気をドラム1後方の第1吹出口8から吹き出して衣類に当てる。この場合、第1風路9の圧力損失が少ないため、送風ファン用モータ4bの回転数を比較的低くし、少ない消費電力で送風部4を駆動しても、大風量の風を得ることができる。よって、乾燥前半における乾燥時間の短縮と、この間の消費電力量の低減を図れる。
そして、乾燥運転を開始してから所定時間が経過した後の乾燥後半においては、風路切換部12によって第2風路11に切り換え、送風ファン用モータ4bの回転数を上げる。これにより、乾燥後半では、第1吹出口8よりも空気通過断面積が小さい第2吹出口10から、送風ファン用モータ4bを大回転数で回転させて得られる高圧で高速の乾燥用空気が送風される。この場合、高圧高速の風によって衣類が常時押し広げられるため、シワが低減する。
また、布量検知手段15を設け、制御部70が衣類の量に応じて乾燥前半と乾燥後半を分ける所定時間を設定するものである。ここで衣類の量が多ければ乾燥時間が長くなり、所定時間を長くする必要がある。同様に、衣類の量が少なければ乾燥時間が短くなり、所定時間を短くする必要がある。このように、衣類の量によって異なる乾燥進行速度に合わせて、乾燥前半および乾燥後半の時間配分を最適化することにより、高圧で高速の乾燥用空気を常に吹き出すよりもトータルの消費電力量を少なくすることができ、且つ、衣類のシワも少ない良好な乾燥仕上がりを実現することができる。
布量検知部15の動作としては、洗濯開始前に、ドラム1に投入された衣類の量(質量)を次のようにして検知する。すなわち、布量検知部15は、水槽2が空の状態(水槽2内に水が存在せず、ドラム1に衣類が投入されていない状態)におけるダンパ14の軸の位置と、洗濯開始前であって水を水槽2に注入する前の状態(水槽2内に水は存在しないが、ドラム1内には衣類が存在する状態)におけるダンパ14の軸の位置との差によって、ドラム1に投入された衣類の量を検知する。
本実施の形態においては、布量検知部15として、ダンパ14の軸の上下変位量を検知する方式のものを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、ドラム1を回転
させるドラム駆動モータ3の回転数、駆動電流、トルクなどの変動量を検知し、ドラム駆動モータ3の負荷変動からドラム1内の衣類の量を検知する方式の布量検知部を適用してもよい。
また、本実施の形態においては、布量検知部15の検知結果に応じて制御部70が乾燥前半と乾燥後半を分ける所定時間を自動的に変更する構成を示したが、布量検知部15が存在しない場合でも、使用者が入力設定部32から衣類の量を入力し、当該使用者の入力に応じて制御部70が所定時間を変更する構成とすることもできる。
また、本実施の形態においては、洗濯機能および衣類乾燥機能をともに具備するドラム式洗濯乾燥機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、洗濯機能を具備しない衣類乾燥機にも適用できる。衣類乾燥機の構成例としては、図1に示すドラム式洗濯乾燥機から洗濯機能を除いた構成とすることができる。例えば、洗濯機能を具備しない衣類乾燥機としては、図1の水槽2には給水管や排水管40を接続する必要がなく、水槽2を単なるドラム1の外槽として構成し、その他の基本構成を図1のドラム式洗濯乾燥機と同様とすればよい。
また、本実施の形態においては、本発明をドラム式の洗濯乾燥機に適用した例を説明したが、ドラム式に限定されるものではない。すなわち、本発明の衣類乾燥機および洗濯乾燥機は、ヒートポンプ装置の信頼性を高め、乾燥時間を短縮化し、低消費電力量でシワの少ない乾燥を可能とするものであるため、ドラム式以外の吊り干し乾燥やパルセータ方式の縦型洗濯乾燥等の用途にも適応できる。
また、本実施の形態に係る衣類乾燥機は風量が変化しても高い信頼性を得ることが可能となるので、除湿機等の用途にも適用できる。