JP5397140B2 - 固体電解質及び二次電池 - Google Patents
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Description
前記アニオンを包接する機能を有する化合物(B)が、下記一般式(1)から(3)までのいずれか一つで表される構造を有することを特徴とする固体電解質。
一般式(2)中、R 1 からR 5 は、各々フッ化炭化水素基または窒化炭化水素基を表す。n2は0から50の整数を表す。
一般式(3)中、R 6 、R 7 は、各々フッ化炭化水素基または窒化炭化水素基を表す。m1、n3は各々0から50の整数を表す。〕
本発明の固体電解質に用いられるイオン液体としては、常温(25℃)付近で液体であることが好ましい。これらの化合物の融点は80℃以下であることが好ましく、より好ましくは60℃以下、さらに好ましくは30℃以下である。
Z+−(Ra)n X−
上記一般式(A)において、Zは窒素原子、硫黄原子またはリン原子を表す。Raは置換基を有してもよい、同一または異なるアルキル基を表し、Zと共に環、もしくは複素環を形成してもよく、Zが窒素原子またはリン原子の時はnは4を、Zが硫黄原子の時はnは3を表す。Xは、N(SO2CF3)2、N(SO2F)2、BF3YまたはN(CN)2を表し、Yはアルキル基またはパーフルオロアルキル基を表す。
本発明の固体電解質においては、アニオンを包接する機能を有する化合物(B)を含有することを特徴の1つとする。
1−1)3,6,14,17,23,14−ヘキサアザトリシクロ[17.3.1.18,12]テトラコサ−1(23),8(24),9,11,19,21−ヘキサエン−2,7,13,18−テトラオン、
1−2)3,6,14,17,23,14−ヘキサアザトリシクロ[17.3.1.18,12]テトラコサ−1(23),8(24),9,11,19,21−ヘキサエン−2,7,13,18−テトラチオン
等を挙げることができる。
2−1)N,N,N′,N′−テトラトリフルオロメタンスルホニルエチレンジアミン、
2−2)N,N,N′,N′,N″−ペンタトリフルオロメタンスルホニルジエチレントリアミン、
2−3)N,N,N′,N′,N″,N′″−ヘキサトリフルオロメタンスルホニルトリエチレンテトラミン、
2−4)N,N,N′,N′−テトラトリフルオロメタンカルボニルエチレンジアミン、
2−5)N,N,N′,N′,N″−ペンタトリフルオロメタンカルボニルジエチレントリアミン、
2−6)N,N,N′,N′,N″,N′″−ヘキサトリフルオロメタンカルボニルトリエチレンテトラミン
等を挙げることができる。
3−1)1,4,7,10−トリフルオロメタンスルホニル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、
3−2)1,4,8,11−トリフルオロメタンスルホニル−1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン、
3−3)1,4,8,12−トリフルオロメタンスルホニル−1,4,8,12−テトラアザシクロペンタデカン、
3−4)1,4,7,10,13,16−トリフルオロメタンスルホニル−1,4,7,10,13,16−ヘキサアザシクロオクタデカン、
3−5)1,4,7,10−トリフルオロメタンカルボニル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、
3−6)1,4,8,11−トリフルオロメタンカルボニル−1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン、
3−7)1,4,8,12−トリフルオロメタンカルボニル−1,4,8,12−テトラアザシクロペンタデカン、
3−8)1,4,7,10,13,16−トリフルオロメタンカルボニル−1,4,7,10,13,16−ヘキサアザシクロオクタデカン
等を挙げることができる。
本発明の固体電解質においては、上記説明したイオン液体及びアニオンを包接する機能を有する化合物と共に、電解質塩(C)を含有することを特徴とする。
本発明の固体電解質においては、無機化合物粒子を含有することを特徴とする。
本発明の固体電解質では、上記構成材料に加えて、更に高分子化合物を含有することが好ましい。
次いで、本発明の固体電解質を適用した二次電池について説明する。
本発明において、正極活物質としては、無機系活物質、有機系活物質、これらの複合体を用いることができるが、無機系活物質あるいは無機系活物質と有機系活物質の複合体が、特にエネルギー密度が大きくなる点から好ましい。
負極の構成としては、特に制限は無く、集電体に負極活物質を密着させたものが利用できる。黒鉛系やスズ合金系などの粉末を、スチレンブタジエンゴムやポリフッ化ビニリデンなどの結着剤とともにペースト状として、集電体上に塗布して、乾燥後、プレス成形して作製したものが利用できる。物理蒸着(スパッタリング法や真空蒸着法など)によって厚さ3〜5μmのシリコン系薄膜を、集電体上に直接形成したシリコン系薄膜負極なども利用できる。リチウム金属負極の場合は、銅箔上に厚さ10〜30μmのリチウム箔を付着させたものが好適である。高容量化の観点からは、シリコン系薄膜負極やリチウム金属負極からなるものであることが好ましい。
本発明の二次電池に適用可能な電極合剤としては、導電剤、結着剤やフィラーなどの他に、リチウム塩、非プロトン性有機溶媒等が添加されたものが挙げられる。
正・負極の集電体としては、本発明の二次電池において、化学変化を起こさない電子伝導体が用いられる。
次いで、本発明の固体電解質を用いた二次電池の電極作製について説明する。
〔イオン液体の調製〕
(イオン液体aの調製)
1−エチル−1−メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルフォニル)イミド(以下、EMIFSIと略記する)をイオン液体aとした。
1−エチル−1−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルフォニル)イミド(以下、EMITFSIと略記する)に対し、EMIFSIを、EMIFSI:EMITFSI=1:9になるよう混合、攪拌して、イオン液体bを調製した。
エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)を1:1で混合して、イオン液体cを調製した。
(電解質塩a)
リチウムビスフルオロスルホニルイミド(以下、LiBFSIと略記する)を電解質塩aとし、イオン液体aと共に用いる。
リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(以下、LiBTFMSIと略記する)を電解質塩bとし、イオン液体bと共に用いる。
LiPF6を電解質塩cとし、イオン液体cと共に用いる。
(シクロデキストリン誘導体)
CD1:α−シクロデキストリン
CD2:β−シクロデキストリン
CD3:γ−シクロデキストリン
(環状ラクタム誘導体の調製)
100mgのジメチル2,6−ピリジンジカルボキシレートと30mgのエチレンジアミンを50mlメタノール中で混合した後、1週間放置し、得られた結晶をメタノールで洗浄し、真空下、90℃で乾燥して、CnF2n+1SO2置換の環状ラクタムaを調製した。
〈鎖状アザエーテルaの調製〉
クロロホルム100mlにテトラエチレンペンタミン0.12gおよびトリエチルアミン15gを溶解した溶液に、クロロホルム50mlにトリフルオロメタンスルホン酸無水物を45g添加した溶液を加え、窒素雰囲気下で−20度に保った。室温に戻し、沈殿が精製するまで攪拌した。得られた沈殿をクロロホルムで洗浄し、アセトンに溶解し再結晶により精製して、CnF2n+1SO2置換の鎖状アザエーテルaを調製した。
クロロホルム100ml中にトリエチレンテトラミン2.9gおよびトリエチルアミン15gを溶解した溶液に、クロロホルム50mlにトリフルオロメタンスルホン酸無水物を45g添加した溶液を加え、窒素雰囲気下で−20度に保った。室温に戻し、沈殿が精製するまで攪拌した。沈殿をクロロホルムで洗浄後、アセトンに溶解し再結晶により精製して、CnF2n+1SO2置換の鎖状アザエーテルbを調製した。
〈環状アザエーテルaの調製〉
1,4,7,10,13,16−ヘキサアザシクロオクタデカン1.5gを無水クロロホルム100mlに溶解した溶液中に、50mlのクロロホルムにトリフルオロメタンスルホン酸無水物10gを溶解した溶液を添加し、窒素雰囲気下で−20度に1時間保った。室温で3時間攪拌し、得られた沈殿をクロロホルムで洗浄、アセトンに溶解し再結晶により精製して、CnF2n+1SO2置換の1,4,7,10,13,16−ヘキサアザシクロオクタデカンを調製し、これを環状アザエーテルaとした。
1,4,8,12−テトラアザシクロペンタデカン1.27gを無水クロロホルム100mlに溶解した溶液中に、50mlのクロロホルムにトリフルオロメタンスルホン酸無水物10gを溶解した溶液を添加し、窒素雰囲気下で−20度に1時間保った。室温で3時間攪拌し、得られた沈殿をクロロホルムで洗浄、アセトンに溶解し再結晶により精製して、CnF2n+1SO2置換の1,4,8,12−テトラアザシクロペンタデカンを調製し、これを環状アザエーテルbとした。
Nanogel:Nanogel TLD201(キャボット社製 表面有機修飾多孔質シリカ粒子 比表面積800m2/g 細孔径3nm 平均粒径8μm)を無機化合物粒子とした。
PVDF:ポリフッ化ビニリデン(ポリビニリデンジフルオリド)
《固体電解質の調製》
〔固体電解質1の調製〕
下記のイオン液体a、電解質塩a(リチウム塩)を水分量60ppmのアルゴングローブボックス中において、乳鉢で混合した。次いで、無機化合物粒子(Nanogel TLD201、平均粒径8μm)及びアニオンを包接する機能を有する化合物として、シクロデキストリン誘導体であるCD1(α−シクロデキストリン)を添加混合して、固体電解質1を調製した。なお、粉体形態で用いた各添加剤粒子については、あらかじめ乾燥機に入れ、減圧ポンプで13.3Paまで減圧し、100℃で4時間の乾燥を行ったものを用いた。
電解質塩a:リチウムビスフルオロスルホニルイミド(LiBFSI) 10質量%
無機化合物粒子:Nanogel TLD201(キャボット社製 表面有機修飾多孔質シリカ粒子 比表面積800m2/g 細孔径3nm 平均粒径8μm) 10質量%
アニオンを包接する機能を有する化合物:CD1(α−シクロデキストリン)
20質量%
〔固体電解質2〜16の調製〕
上記固体電解質1の調製において、イオン液体、電解質塩及びアニオンを包接する機能を有する化合物の種類を、表1に記載の組み合わせに変更した以外は同様にして、固体電解質2〜16を調製した。
下記のイオン液体a、電解質塩a(リチウム塩)を水分量60ppmのアルゴングローブボックス中において、乳鉢で混合した。次いで、予め調製したポリビニリデンジフルオリド(高分子化合物、PVDF)の6質量%N−メチルピロリドン溶液、無機化合物粒子(Nanogel TLD201、平均粒径8μm)及びアニオンを包接する機能を有する化合物として、シクロデキストリン誘導体であるCD2(β−シクロデキストリン)を添加混合して、固体電解質17を調製した。なお、粉体形態で用いた各添加剤粒子については、あらかじめ乾燥機に入れ、減圧ポンプで13.3Paまで減圧し、100℃で4時間の乾燥を行ったものを用いた。
電解質塩a:リチウムビスフルオロスルホニルイミド(LiBFSI) 7質量%
高分子化合物:ポリフッ化ビニリデン(ポリビニリデンジフルオリド、PVDF)
固形分として20質量%
無機化合物粒子:Nanogel TLD201(キャボット社製 表面有機修飾多孔質シリカ粒子 比表面積800m2/g 細孔径3nm 平均粒径8μm) 8質量%
アニオンを包接する機能を有する化合物:CD2(β−シクロデキストリン)
16質量%
〔固体電解質18〜20の調製〕
上記固体電解質17の調製において、アニオンを包接する機能を有する化合物の種類を、表1に記載の化合物に変更した以外は同様にして、固体電解質18〜20を調製した。
イオン液体aを86質量%、電解質塩aを14質量%の比率で混合し、水分量60ppmのアルゴングローブボックス中で乳鉢を用いて混合し、固体電解質21を調製した。
イオン液体bを86質量%、電解質塩bを14質量%の比率で混合し、水分量60ppmのアルゴングローブボックス中で乳鉢を用いて混合し、固体電解質22を調製した。
下記のイオン液体a、電解質塩a(リチウム塩)を水分量60ppmのアルゴングローブボックス中において、乳鉢で混合した。次いで、予め調製したポリビニリデンジフルオリド(高分子化合物、PVDF)の6質量%N−メチルピロリドン溶液及び無機化合物粒子(Nanogel TLD201、平均粒径8μm)を添加混合して、固体電解質23を調製した。なお、粉体形態で用いた各添加剤粒子については、あらかじめ乾燥機に入れ、減圧ポンプで13.3Paまで減圧し、100℃で4時間の乾燥を行ったものを用いた。
電解質塩a:リチウムビスフルオロスルホニルイミド(LiBFSI) 10質量%
高分子化合物:ポリフッ化ビニリデン(ポリビニリデンジフルオリド、PVDF)
固形分として20質量%
無機化合物粒子:Nanogel TLD201(キャボット社製 表面有機修飾多孔質シリカ粒子 比表面積800m2/g 細孔径3nm 平均粒径8μm) 10質量%
〔固体電解質24の調製〕
イオン液体に代えて、有機溶媒cとして、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の1:1の混合液を86質量%、電解質塩c(LiPF6)を14質量%の比率で混合し、水分量60ppmのアルゴングローブボックス中で乳鉢を用いて混合し、固体電解質24を調製した。
下記の有機溶媒c、電解質塩c(リチウム塩)を水分量60ppmのアルゴングローブボックス中において、乳鉢で混合した。次いで、無機化合物粒子(Nanogel TLD201、平均粒径8μm)及びアニオンを包接する機能を有する化合物として、環状アザエーテルaを添加混合して、固体電解質25を調製した。なお、粉体形態で用いた各添加剤粒子については、あらかじめ乾燥機に入れ、減圧ポンプで13.3Paまで減圧し、100℃で4時間の乾燥を行ったものを用いた。
電解質塩c:LiPF6 10質量%
無機化合物粒子:Nanogel TLD201(キャボット社製 表面有機修飾多孔質シリカ粒子 比表面積800m2/g 細孔径3nm 平均粒径8μm) 10質量%
アニオンを包接する機能を有する化合物:環状アザエーテルa 20質量%
〔固体電解質26、27の調製〕
上記固体電解質25の調製において、アニオンを包接する機能を有する化合物の種類を、表1に記載の化合物に変更した以外は同様にして、固体電解質26、27を調製した。
上記調製した各固体電解質を用いてリチウムイオン輸率測定用セルを作製し、下記の方法に従ってリチウムイオン輸率を測定し、得られた結果を表1に示す。
ステンレス製の容器に、0.5mm厚み、13mmφリチウム箔、0.3mm厚みのポリプロピレン製スペーサーと共に各固体電解質を封入した。次いで、13mmφのリチウム箔を用いて固体電解質を挟み込んだ。このようにして作製した測定セルの上下から電流導入端子を取った。次いで、このセルについて、交流インピーダンスを測定し、更にクロノアンペロメトリーを行い、リチウムイオン輸率を計算した。
ドライボックス中で、幅54mm×長さ49mmの脱水乾燥済み正極上に、N−メチルピロリドンを適宜添加して粘度を調製した各固体電解質をワイヤーバーで塗布し、80℃で減圧乾燥することによって膜厚40μmの層を形成した。ステンレス製の容器に0.5mm厚み、13mmφリチウム箔を封入し、上記作製した膜厚40μmの固体電解質層を封入した後、13mmφのリチウム箔を用いて固体電解質膜を挟み込んだ。このようにして作製した測定セルの上下から電流導入端子を取った。このセルに対して、交流インピーダンス測定、さらにクロノアンペロメトリーを行い、リチウムイオン輸率を計算した。
上記調製した各固体電解質を用いて、下記の方法に従って二次電池1〜27を作製した。
正極活物質として、LiCoO2を43質量部、鱗片状黒鉛を2質量部、アセチレンブラックを2質量部、更に結着剤としてポリアクリロニトリルを3質量部加え、アクリロニトリルの100質量部を媒体として混練して得られたスラリーを、厚さ20μmのアルミニウム箔にエクストルージョン式塗布機を使って塗設し、乾燥後カレンダープレス機により圧縮成形した後、端部にアルミニウム製のリード板を溶接し、厚さ95μm、幅54mm、長さ49mmの正極シートを作製し、露点−40℃以下の乾燥空気中、230℃で30分脱水乾燥した。
ドライボックス中で、幅54mm×長さ49mmの脱水乾燥済みの正極上に、N−メチルピロリドンを適宜添加して粘度を調製した各固体電解質をワイヤーバーで塗布し、80℃で減圧乾燥することによって、膜厚40μmの固体電解質層を形成した。更に、リード版を溶接した幅55mm×長さ50mmの負極シート(リチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30μm、銅箔の膜厚20μm))を積層し、減圧下で80℃に3時間加熱した。その後、ポリエチレン(50μm)−ポリエチレンテレフタレート(50μm)のラミネートフイルムよりなる外装材を使用して、四辺を真空下で熱融着して密閉し、二次電池1〜27を作製した。
上記作製した各二次電池について、下記の各評価を行った。
上記作製した各二次電池を、0.2Cの定電流で4.2Vになるまで、引き続き4.2Vの定電流で充電を行った。定電流充電開始から、定電圧終了までの総時間は7時間とした。充電後の各二次電池について、4.2Vから3.0Vになるまで、0.2Cで放電させて初期化を行った。さらに50℃のオーブンに入れ、上記の条件での初期化後の各二次電池について、0.2Cでの充放電を行った。初期化後の充電容量の80%を下回った時点での充放電回数をサイクル数とし、これをサイクル性(耐久性)の尺度とした。数値が大きいほど、耐久性に優れていることを表す。
(高温下における電池膨張耐性の評価)
上記作製した各二次電池について、4.2Vまで0.2Cの定電流で充電後、総充電時間が8時間となるまで定電圧充電し、90℃の環境下で4時間貯蔵した。次いで、取り出した後、20℃雰囲気で2時間冷却した後の電池の厚みを測定して、貯蔵前後の電池の厚み測定データを基に、下式に従って電池膨張率を算出し、安全性の尺度の1つとした。
(過充電耐性の評価)
各二次電池をそれぞれ5個ずつ、4.2Vまで0.2Cの定電流で充電した後、総充電時間が8時間となるまで定電圧で充電し、その後1Aで5.0Vまで定電流充電を行い、5.0Vに達した後は5.0Vでの定電圧充電を行った。過充電耐性の評価は、上記の操作を定電流充電開始から4時間継続して行い、その間に二次電池の破裂した個数を調べ、これを、過充電耐性の尺度とした。
各二次電池をそれぞれ5個ずつ、4.25Vまで0.2Cの定電流で充電した後、総充電時間が8時間となるまで定電圧充電を行った。釘刺し試験は、2.5mmφ釘を用いて50cm/秒の速さで貫通するまで突き刺し、その後、電池温度が120℃以上になった個数を調べた。
Claims (5)
- イオン液体(A)、アニオンを包接する機能を有する化合物(B)、電解質塩(C)及び無機化合物粒子(D)を含有し、
前記アニオンを包接する機能を有する化合物(B)が、下記一般式(1)から(3)までのいずれか一つで表される構造を有することを特徴とする固体電解質。
一般式(2)中、R 1 からR 5 は、各々フッ化炭化水素基または窒化炭化水素基を表す。n2は0から50の整数を表す。
一般式(3)中、R 6 、R 7 は、各々フッ化炭化水素基または窒化炭化水素基を表す。m1、n3は各々0から50の整数を表す。〕 - 前記アニオンを包接する機能を有する化合物(B)が、アザエーテル誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の固体電解質。
- 前記アニオンを包接する機能を有する化合物(B)が、前記一般式(1)で表される環状ラクタム誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の固体電解質。
- 高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の固体電解質。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の固体電解質を有することを特徴とする二次電池。
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