JP5396952B2 - 筐体及び筺体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、筐体及び筺体の製造方法に関する。
貫通孔を有した筐体を鋳造により成形する場合、金型ピンを用いて貫通孔を形成する方法がある。このような筐体は、例えば内部に電子装置を格納しており、貫通孔からは、この電子装置と外部装置とを接続するためのコネクタが露出している。
特開平6−36831号公報 特開2000−314828号公報 特開平10−136529号公報
鋳造時においては、金型ピン周辺の溶湯の流れが乱れる恐れがある。これにより、貫通孔周辺で鋳巣が生じる恐れがある。また、成形品の表面に湯じわが生じる恐れもある。
また、このような筐体を屋外で使用する場合には、防塵防水の観点から貫通孔にカバーを取付ける場合がある。しかしながら、カバーと貫通孔の隙間から粉塵等が筐体内に進入する恐れがある。特に、貫通孔周辺に湯じわがある場合、カバーとの隙間が生じやすい。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、湯流れ性及び防塵防水性が向上した筐体、当該筺体の製造方法を提供することを目的とする。
本明細書に開示の筐体は、鋳造により成形され、機械加工により貫通孔の形成の対象となる加工領域と、前記加工領域の周辺の周辺領域と、を備え、前記加工領域には、前記周辺領域と連続し前記周辺領域よりも薄い薄肉部、前記薄肉部上に設けられ前記薄肉部よりも厚く前記周辺領域間をつなぐように延びた厚肉部、が設けられている。
本明細書に開示の筺体の製造方法は、上記筐体を鋳造により成形し、成形された筺体の加工領域を機械加工により貫通孔を形成する。
湯流れ性及び防塵防水性が向上した筐体及び当該筺体の製造方法を提供できる。
筺体の説明図。 溶湯の流れの説明図。 加工領域の変形例の説明図。
図1A〜Cは、筐体1の説明図である。
図1Aは、筐体1の外観を例示している。筐体1は、鋳造により成形されている。詳細には、筐体1は、アルミダイカストにより成形されている。筐体1は、内部に電子装置を収納可能な空間を有している。筐体1の正面3は、周辺領域10、加工領域20を有している。加工領域20は、機械加工して加工領域20を貫通させて、貫通孔を形成することが可能な領域である。貫通孔は、筐体1内に収納された電子装置と、外部装置とを接続するためのコネクタを露出するための孔である。周辺領域10は、加工領域20の周辺の領域であり、加工領域20と異なり機械加工の対象ではない領域である。正面3は、複数の加工領域20を有している。複数の加工領域20は、図1Aにおいては水平方向に沿うように並んでいる。複数の加工領域20は、それぞれ略同一形状である。
図1Bは、加工領域20の拡大図である。図1Cは、図1BのA―A断面図である。尚、図1Cは、時計回りに90度回転させて示している。加工領域20は、周辺領域10より厚みが薄く形成されている。加工領域20は略円形状に形成されている。加工領域20には、薄肉部21、薄肉部21上に形成された厚肉部25、が形成されている。薄肉部21は、例えば2〜5mm程度である。薄肉部21は、周辺領域10と連続している。厚肉部25は、薄肉部21上に設けられている。厚肉部25は、周辺領域10間をつなぐように延びている。厚肉部25は、略水平方向に沿うように延びている。厚肉部25は、複数の加工領域20が並んだ方向に延びている。
図1Bに示すように、また、厚肉部25は、2つのテーパ部26、2つのテーパ部26の間に位置する絞り部27、を含む。テーパ部26は、加工領域20から絞り部27にかけて幅が狭くなっている。絞り部27の幅は一定である。絞り部27は直線状に延びている。テーパ部26の最大幅は、絞り部27の最大幅よりも広い。このように厚肉部25は、端部から中心にかけて幅が狭くなっている。また、図1Cに示すように、厚肉部25は、薄肉部21よりも厚い。詳細には、テーパ部26は、絞り部27よりも厚い。また、テーパ部26、絞り部27は、周辺領域10よりも薄い。
次に、筐体1をアルミダイカスト成形する際の、溶湯の流れについて説明する。
図2A〜Cは、溶湯の流れの説明図である。図2A〜Cは、溶湯の流れのシミュレーション結果を示している。尚、図2A〜Cにおいては、見易さを考慮して符合は付していない。図2A〜Cにおいて、溶湯の流れの方向は矢印で示されている。図2Aは、本実施例の筐体1の正面3での溶湯の流れを示している。図2Bは、図2Aの加工領域20周辺部の拡大図である。図2Bに示すように、溶湯の流れは、厚肉部25及び薄肉部21を通過して、隣接する加工領域20の間の周辺領域10にまでスムーズに流れる。
詳細に検討すると、周辺領域20からテーパ部26に溶湯が流入して、絞り部27を通過することにより、溶湯の流速及び圧力が増大する。絞り部27を流出する溶湯は、流速が増した状態となってテーパ部26に流れる。このように絞り部27により、厚肉部25を通過する流路断面積が絞られる。このため、絞り部27からテーパ部26へ流出する溶湯の流速は、周辺領域10からテーパ部26へと流入する溶湯の流速よりも速くなる。これにより、テーパ部26から流出した溶湯の流れが渦になることを防止できる。従って、鋳巣や湯じわの発生が抑制され、湯流れ性が向上している。また、テーパ部26は、周辺領域20側で幅が拡大しているため、より多くの溶湯をテーパ部26内に導入することができる。
図2Cは、リブが一定の幅で水平方向に延びている場合での溶湯の流れを示している。尚、図2Cのリブの幅は、上述した厚肉部25のテーパ部26の最大幅よりも狭い。図2Cに示すように、リブの幅が一定の場合にも、溶湯がリブ内を流れるので、この場合においても溶湯の流れの乱れを防止できる。
但し、リブの幅が狭い場合には、リブ内に流入する溶湯の流量も少なく、また、リブ内で流速が減速される。従って、リブから流出する溶湯の流速、流量は、上述したテーパ部26から流出する溶湯の流速、流量よりも小さい。
尚、溶湯は、図1の矢印で示すように、側面2から正面3へと流れる。正面3側にまで流れた溶湯は、図2A〜Cにも示すように、正面3の両側部から中央に向かって流れる。従って、図2A〜Cにおいては、溶湯は水平方向に沿うように流れる。厚肉部25は、このような溶湯の流れに沿った方向に延びている。これにより、溶湯をスムーズに流すことができる。また、加工領域20は、水平方向に複数並んでいる。厚肉部25は複数の加工領域20が並んでいる方向に沿うように延びているので、加工領域20間の周辺領域10での溶湯の流れの乱れが抑制されている。
また、図1B、Cに示すように絞り部27には凹部29が形成されている。凹部29は、加工領域20を機械加工する際に用いられるドリルの先端の位置を規定するためのものである。凹部29は、円錐状の内面を有している。凹部29は、機械加工を行う治具の位置を規定する位置決め部に相当する。凹部29は、加工領域20の略中心にある。加工領域20を機械加工して貫通孔を形成する場合には、凹部29によりドリルの先端の位置を規定して薄肉部21、厚肉部25を切削する。これにより、貫通孔の加工精度が向上する。
貫通孔を形成する必要がない場合には、加工領域20を加工する必要がない。貫通孔を形成する必要がない場合とは、例えば、貫通孔によって露出されるコネクタを使用しない場合である。例えば、複数ある加工領域20のうち、一部について貫通孔を形成すれば充分な場合には、それ以外の加工領域20を機械加工しなくてもよい。これにより、例えば、使用しない貫通孔をカバーで塞ぐ場合と比較し、防塵防水性が向上する。また、貫通孔を使用しない場合であっても、カバーを用いる必要はないため、部品点数の削減及びコストの低下を図ることができる。また、貫通孔の使用の有無に関わらず、同一の金型で成形された筐体1を用いることができるので、筐体1の汎用性が向上している。
また、図1B、1Cに示したように、厚肉部25は、薄肉部21上に設けられている。これにより、厚肉部25は薄肉部21を補強する機能を有している。但し、厚肉部25の幅が大きすぎると、加工領域20全体の厚みが増し、貫通孔を形成する作業の負荷が増える。従って、薄肉部21を設けることにより、機械加工の容易化を図りつつ、厚肉部25を設けることにより薄肉部21の補強を図っている。
次に、加工領域の変形例について説明する。
図3A〜Cは、加工領域の変形例の説明図である。図3Aは、変形例に係る加工領域の拡大図である。図3Aに示すように、加工領域20aには、薄肉部21a、薄肉部21a上に放射状に設けられた厚肉部25a、が形成されている。厚肉部25aは、薄肉部21aの略中心に設けられた絞り部27a、絞り部27aから放射状に延びて周辺領域10aと連続している4つのテーパ部26a、を含む。各テーパ部26aは、水平方向又は鉛直方向に沿うように延びている。テーパ部26aは、加工領域20a側から絞り部27aにかけて幅が狭くなっている。例えば、加工領域20a側からテーパ部26aに流入した溶湯の流れは、絞り部27aにて絞られ、絞り部27aからテーパ部26aへ溶湯が勢いよく流出する。このような形状によっても、湯流れ性が向上する。
図3B、3Cは、厚肉部の断面形状の変形例である。図3Bに示すように、厚肉部25bの断面形状は、台形状であり、先端に行くに従って幅が狭くなる形状であってもよい。また、図3Cに示すように、厚肉部25cの断面形状は、先端が半円状であってもよい。尚、図3B、3Cにおいては、厚肉部25b、25cよりも上方側が、正面3の手前側に相当し、厚肉部25b、25cの下方側が、薄肉部21側に相当する。
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 筐体
2 側面
3 正面
10 周辺領域
20 加工領域
21 薄肉部
25 厚肉部
26 テーパ部
27 絞り部
29 凹部

Claims (5)

  1. 鋳造により成形された筐体において、
    機械加工により貫通孔の形成の対象となる加工領域と、
    前記加工領域の周辺の周辺領域と、を備え、
    前記加工領域には、前記周辺領域と連続し前記周辺領域よりも薄い薄肉部、前記薄肉部上に設けられ前記薄肉部よりも厚く前記周辺領域間をつなぐように延び端部から中心にかけて幅が狭くなる厚肉部、が設けられている、筐体。
  2. 前記厚肉部には、前記機械加工を行う治具の位置を規定する位置決め部が形成されている、請求項1の筐体。
  3. 前記加工領域は、並ぶように設けられた複数の前記加工領域を含み、
    前記厚肉部は、前記複数の前記加工領域が並んだ方向に延びている、請求項1又は2の筐体。
  4. 前記厚肉部は、溶湯の流れの方向に沿うように延びている、請求項1乃至3の何れかの筐体。
  5. 請求項1乃至4の何れかの筐体を鋳造により成形し、
    成形された前記筺体の前記加工領域を機械加工により貫通孔を形成する、筺体の製造方法。
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