JP5395777B2 - 車両用シートの振動低減構造 - Google Patents
車両用シートの振動低減構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5395777B2 JP5395777B2 JP2010248220A JP2010248220A JP5395777B2 JP 5395777 B2 JP5395777 B2 JP 5395777B2 JP 2010248220 A JP2010248220 A JP 2010248220A JP 2010248220 A JP2010248220 A JP 2010248220A JP 5395777 B2 JP5395777 B2 JP 5395777B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- vehicle seat
- sliding member
- frame
- reduction structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
例えば、特許文献1には、車両用シートの背もたれ部のフレーム(シートバックフレーム)に、金属製のダンパマスを弾性部材で上下から支持するダイナミックダンパが開示されている。
このダイナミックダンパは、車両用シートの共振周波数に対応して振動を吸収するようにダンパマスの重さや弾性部材のばね定数がチューニングされている。
また、かかる構成によれば、フレーム部材はシートバックフレームであり、揺動部材が摺動部材に対して車両用シートに着座する乗員側に設置されているので、車両用シートに乗員が着座可能な状態ではシートバックフレームが乗員と反対側に傾斜することにより、揺動部材が重力によって摺動部材に当接してフリクションが発生する。そのため、揺動部材を摺動部材に当接させる押圧機構を省略することができる。
図1は、第1実施形態に係る車両用シートの振動低減構造を備えるシートバックフレームの構造図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、である。
ここで、振動低減構造1が取り付けられるシートバックフレーム10は、図1(a)に示すように、シートバック(図示省略)の骨格を成す部材であり、上フレーム11と、この上フレーム11の左右両端から下方に延在する左フレーム12及び右フレーム13と、によって略門型に形成されている。上フレーム11には、ヘッドレスト18が取り付けられている。
なお、図1(a)では、揺動部材2が左右に揺動した状態を二点鎖線で描いている。
なお、摺動部32の前面及び揺動部材2の後面の少なくともいずれか一方は、例えばサンドブラスト処理などによって目粗し加工が施されており、フリクションが発生し易いようになっている。
コイルばね43は、連結部42と揺動部材2との間に圧縮状態で設置されており、摺動部材3に向かって揺動部材2を押圧している。コイルばね43は、着脱可能に構成されており、コイルばね43を交換することにより、押圧力を調節することができる。なお、コイルばね43の揺動部材2側の端部は、揺動部材2に対して低摩擦状態で滑り接触しており、揺動部材2の揺動運動を阻害しないようになっている。
なお、コイルばね43に替えて板ばねなどの他の弾性部材を用いてもよい。
図2に示すように、上フレーム11に第1計測点P1を設定するとともに、マス部22に第2計測点P2を設定し(図1参照)、シートバックフレーム10に振動を入力して、第1計測点P1及び第2計測点P2における振動加速度(cm/sec2)をそれぞれ計測した。
なお、振動低減構造1のフリクションは、押圧機構4のコイルばね43を交換してばね力を徐々に変化させながら実験を繰り返すことにより、適切なばね力およびフリクションを求めた。
図3に示すように、シートバックフレーム10に入力する振動の周波数を所定の範囲で変化させて、そのときのシートバックフレーム10の応答感度(ハンマリング)を測定した。
また、比較例1と実施例1とを比較すると、実施例1のピーク値となる周波数よりも大きな周波数の範囲で、実施例1の方が、比較例1よりも応答感度が低下していることが分かる。
図4は、第2実施形態に係る車両用シートの振動低減構造を備えるシートバックフレームの構造図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、である。
摺動部材3は、プレート部21Aの上下方向の略中央部の後面に摺動している。また、押圧機構4は、プレート部21Aの上端の支持部21aと摺動部材3との間に配置されている。
第2実施形態に係る振動低減構造1Aについて、押圧機構4のコイルばね43のばね力を、前記した比較例2におけるコイルばねのばね力と略同等に設定して、実施例2を構成した。この実施例2について、図4に示すように、上フレーム11に第3計測点P3を設定するとともに、マス部22に第4計測点P4を設定し、シートバックフレーム10に振動を入力して、振動加速度Gの経時変化を測定した。
図6に示すように、実施例2では、応答感度のピーク値が実施例1よりもさらに低下した。また、ピーク値となる周波数以外のほどんどの範囲で、比較例1よりも応答感度が低下した。
2 揺動部材
21 プレート部
21a 支持部
22 マス部
3 摺動部材
31 梁部
32 摺動部
4 押圧機構
41 脚部
42 連結部
43 コイルばね
10 シートバックフレーム
11 上フレーム
12 左フレーム
13 右フレーム
14 パイプ部材
15 板状部材
16 リクライニング軸
18 ヘッドレスト
Claims (3)
- 車両用シートの振動低減構造であって、
前記車両用シートのフレーム部材に揺動自在に支持される支持部を有する揺動部材と、
前記フレーム部材に固定され、前記揺動部材と摺動してフリクションを発生する摺動部材と、
を備え、
前記フレーム部材はシートバックフレームであり、
前記揺動部材は、前記摺動部材に対して前記車両用シートに着座する乗員側に設置されていることを特徴とする車両用シートの振動低減構造。 - 前記揺動部材は、一端側に前記支持部が設けられたプレート部と、前記プレート部の他端側に設けられ、前記プレート部よりも質量が大きいマス部と、を有し、
前記摺動部材は、前記支持部と前記マス部との間に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シートの振動低減構造。 - 前記揺動部材を前記摺動部材に向かって押圧する押圧機構を更に備え、
前記押圧機構は、前記支持部と前記摺動部材との間に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの振動低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010248220A JP5395777B2 (ja) | 2010-11-05 | 2010-11-05 | 車両用シートの振動低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010248220A JP5395777B2 (ja) | 2010-11-05 | 2010-11-05 | 車両用シートの振動低減構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012096743A JP2012096743A (ja) | 2012-05-24 |
JP5395777B2 true JP5395777B2 (ja) | 2014-01-22 |
Family
ID=46389150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010248220A Expired - Fee Related JP5395777B2 (ja) | 2010-11-05 | 2010-11-05 | 車両用シートの振動低減構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5395777B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101906038B1 (ko) | 2017-03-08 | 2018-10-10 | 현대자동차주식회사 | 차량의 시트 진동 저감 장치 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5621977Y2 (ja) * | 1975-05-01 | 1981-05-23 | ||
JPS63164639U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-26 | ||
JPH10226255A (ja) * | 1997-02-17 | 1998-08-25 | Aichi Mach Ind Co Ltd | ヘッドレスト |
-
2010
- 2010-11-05 JP JP2010248220A patent/JP5395777B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012096743A (ja) | 2012-05-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5608930B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP4860932B2 (ja) | 衝撃吸収可能な自動車用シート | |
JP5765198B2 (ja) | シートバックフレーム | |
KR101598163B1 (ko) | 헤드레스트 지지 구조 | |
JPWO2010150373A1 (ja) | 車両用シート | |
JP5395778B2 (ja) | 車両用シートの振動低減構造 | |
JP2008544179A (ja) | とくに車両座席に取り付けるための振動ダンパ | |
JP5720510B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5047334B2 (ja) | 車両用シート | |
JPWO2014181628A1 (ja) | ヘッドレスト支持構造 | |
JP5395777B2 (ja) | 車両用シートの振動低減構造 | |
JP2013189142A (ja) | 乗物用シート | |
JP5696649B2 (ja) | ヘッドレスト及び車両用シート | |
JP5692205B2 (ja) | ヘッドレスト支持構造 | |
JP5469891B2 (ja) | 乗り物用座席 | |
JP6070433B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6821524B2 (ja) | シート振動低減装置 | |
JP6696764B2 (ja) | ベビーカー | |
JP5803854B2 (ja) | ヘッドレスト支持構造 | |
CN110944872A (zh) | 车辆用座椅及其设计方法 | |
JP2007161102A (ja) | 車両用シートバック | |
JP2003127743A (ja) | 自動車用シート構造 | |
JP6090001B2 (ja) | 乗り物用シート | |
JP6695684B2 (ja) | ベビーカー | |
JP6670471B2 (ja) | 車両用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130625 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130820 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131008 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131018 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5395777 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |