JP5395777B2 - 車両用シートの振動低減構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートの振動を低減する振動低減構造に関する。
従来、従来、例えば走行時の路面からの振動の入力などによる車両用シートの共振を低減するために、車両用シートにダイナミックダンパを取り付けることが行われている。
例えば、特許文献1には、車両用シートの背もたれ部のフレーム(シートバックフレーム)に、金属製のダンパマスを弾性部材で上下から支持するダイナミックダンパが開示されている。
このダイナミックダンパは、車両用シートの共振周波数に対応して振動を吸収するようにダンパマスの重さや弾性部材のばね定数がチューニングされている。
特開2004−116654号公報
しかしながら、特許文献1に記載のダイナミックダンパは、車両用シートの固有振動数に合わせた弾性部材を用いて特定の周波数の振動のみを吸収するものであり、車両に発生する様々な車両用シートへの振動を幅広く吸収することが困難であった。
本発明は、これらの問題に鑑みて成されたものであり、幅広い周波数に対応してシートに発生する振動を低減することができる車両用シートの振動低減構造を提供することを課題とする。
本発明は、車両用シートの振動低減構造であって、前記車両用シートのフレーム部材に揺動自在に支持される支持部を有する揺動部材と、前記フレーム部材に固定され、前記揺動部材と摺動してフリクションを発生する摺動部材と、を備え、前記フレーム部材はシートバックフレームであり、前記揺動部材は、前記摺動部材に対して前記車両用シートに着座する乗員側に設置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、車両用シートに振動が入力することにより、フレーム部材に揺動自在に支持された揺動部材が、フレーム部材に固定された摺動部材に対して相対的に揺動する。その結果、揺動部材と摺動部材とが摺動して両者の間にフリクションが発生し、振動エネルギーが吸収される。これにより、特定の周波数以外の振動が入力して車両用シートが振動しても、フリクションによって振動を抑制することができる。
また、かかる構成によれば、フレーム部材はシートバックフレームであり、揺動部材が摺動部材に対して車両用シートに着座する乗員側に設置されているので、車両用シートに乗員が着座可能な状態ではシートバックフレームが乗員と反対側に傾斜することにより、揺動部材が重力によって摺動部材に当接してフリクションが発生する。そのため、揺動部材を摺動部材に当接させる押圧機構を省略することができる。
また、前記揺動部材は、一端側に前記支持部が設けられたプレート部と、前記プレート部の他端側に設けられ、前記プレート部よりも質量が大きいマス部と、を有し、前記摺動部材は、前記支持部と前記マス部との間に配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、マス部が配置されている部分よりも振幅の小さい位置(支持部に近い位置)に摺動部材が当接するので、摺動部材を小型化することができる。
また、前記揺動部材を前記摺動部材に向かって押圧する押圧機構を更に備え、前記押圧機構は、前記支持部と前記摺動部材との間に設けられる構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、押圧機構が、摺動部材よりも支持部に近い位置を押圧しているので、押圧機構を小型化することができる。
本発明によれば、幅広い周波数に対応してシートに発生する振動を低減することができる車両用シートの振動低減構造を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用シートの振動低減構造を備えるシートバックフレームの構造図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、である。 シートバックフレームにおける振動加速度の経時変化を示すグラフであり、(a)は振動低減構造を設けない比較例1、(b)は、振動低減構造のフリクションを適切に調整した実施例1、(c)は、振動低減構造のフリクションを実施例1よりも強くした比較例2、を示している。 シートバックフレームにおける周波数と応答感度の関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る車両用シートの振動低減構造を備えるシートバックフレームの構造図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、である。 実施例2におけるシートバックフレームの振動加速度の経時変化を示すグラフである。 実施例2を含めたシートバックフレームにおける周波数と応答感度の関係を示すグラフである。
本発明の実施形態について、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。なお、説明において方向を示すときは、車両の前後左右上下を基準にして説明する。
図1は、第1実施形態に係る車両用シートの振動低減構造を備えるシートバックフレームの構造図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、である。
第1実施形態に係る車両用シートの振動低減構造1(以下、単に「振動低減構造1」という場合がある。)は、例えば自動車の運転席のシートバック(背もたれ部)に適用して、運転席の振動の低減を図る装置である。なお、振動低減構造の適用は、運転席に限定されるものではなく、助手席や後部座席などの他の車両用シートにも適用可能である。
ここで、振動低減構造1が取り付けられるシートバックフレーム10は、図1(a)に示すように、シートバック(図示省略)の骨格を成す部材であり、上フレーム11と、この上フレーム11の左右両端から下方に延在する左フレーム12及び右フレーム13と、によって略門型に形成されている。上フレーム11には、ヘッドレスト18が取り付けられている。
また、シートバックフレーム10は、門型に形成された鋼製のパイプ部材14と、鋼板をプレス成形してなる一対の板状部材15,15と、を接合して構成されている。一対の板状部材15,15の上端部15a,15aは、パイプ部材14の左右の脚部14a,14aに溶接固定されている。一対の板状部材15,15の下端部15b,15bは、図1(b)に示すように、上端部15a,15aよりも前後方向に幅広に形成されている。また、一対の板状部材15,15の下端部15b,15bには、貫通孔15c、15cが設けられており、貫通孔15c、15cは、リクライニング軸16の左右端部に傾動可能に軸支されている。これにより、シートバックフレーム10は、リクライニング軸16を支点として前後に傾動可能となっている。
図1(a),(b)に示すように、振動低減構造1は、シートバックフレーム10の上フレーム11に揺動自在に吊り下げ支持された揺動部材2と、シートバックフレーム10に固定されて、揺動部材2と摺動してフリクションを発生する摺動部材3と、同じくシートバックフレーム10に固定されて、揺動部材2を摺動部材3に向かって押圧する押圧機構4と、から構成されている。
揺動部材2は、車両用シートに振動が入力したときに、振り子のように揺動する部材である。揺動部材2は、上下方向に細長い板状のプレート部21と、プレート部21の下端側に取り付けられたマス部22と、を有している。
なお、図1(a)では、揺動部材2が左右に揺動した状態を二点鎖線で描いている。
プレート部21は、その上端側に貫通孔からなる支持部21aを有している。支持部21aは、上フレーム11に突設されたピン11aに揺動自在に支持されている。プレート部21は、下端側の後面で、後記する摺動部材3と摺動している。プレート部21の材質は、特に限定されるものではないが、例えば金属製或いは樹脂製の板材を用いることができる。
マス部22は、振り子の錘として機能する部材であり、プレート部21よりも質量が大きくなっている。マス部22は、プレート部21の下端側の前側の面に接着剤などで取り付けられている。マス部22の材質は、特に限定されるものではないが、例えば鉛などの比較的比重の大きい材料を用いることで、小型化することができる。
摺動部材3は、揺動部材2と摺動することでフリクションを発生する部材である。摺動部材3は、左フレーム12と右フレーム13の間に水平方向に沿って架け渡された梁部31と、梁部31の略中央に設けられ、梁部31よりも幅広に形成された摺動部32と、を有している。摺動部材3は、図1(b)に示すように、揺動部材2に対して後側に配置されており、プレート部21の後面に摺動部32の前面が当接して摺動面が構成されている。
ここで、摺動部材3は、揺動部材2の後側に設置されているので、車両用シートに乗員が座ってシートバックが後方に傾くと、重力によって揺動部材2が摺動部材3に当接してフリクションが発生する。
なお、摺動部32の前面及び揺動部材2の後面の少なくともいずれか一方は、例えばサンドブラスト処理などによって目粗し加工が施されており、フリクションが発生し易いようになっている。
押圧機構4は、揺動部材2を摺動部材3に押し付けてフリクションを調節する機能を有する部材である。押圧機構4は、左フレーム12及び右フレーム13から前方に延出する一対の脚部41,41と、この一対の脚部41,41の間に架け渡された連結部42と、連結部42と揺動部材2の間に設けられたコイルばね43と、を有している。
連結部42は、コイルばね43が揺動部材2を摺動部材3に向かって押圧する反力を受ける部材であり、揺動部材2よりも前側であって、支持部21aとマス部22との間に配置されている。
コイルばね43は、連結部42と揺動部材2との間に圧縮状態で設置されており、摺動部材3に向かって揺動部材2を押圧している。コイルばね43は、着脱可能に構成されており、コイルばね43を交換することにより、押圧力を調節することができる。なお、コイルばね43の揺動部材2側の端部は、揺動部材2に対して低摩擦状態で滑り接触しており、揺動部材2の揺動運動を阻害しないようになっている。
なお、コイルばね43に替えて板ばねなどの他の弾性部材を用いてもよい。
第1実施形態に係る振動低減構造1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、この振動低減構造1の作用効果について図1乃至図3を参照して説明する。
図2は、シートバックフレームにおける振動加速度の経時変化を示すグラフであり、(a)は振動低減構造を設けない比較例1、(b)は、振動低減構造のフリクションを適切に調整した実施例1、(c)は、振動低減構造のフリクションを実施例1よりも強くした比較例2、を示している。
図2に示すように、上フレーム11に第1計測点P1を設定するとともに、マス部22に第2計測点P2を設定し(図1参照)、シートバックフレーム10に振動を入力して、第1計測点P1及び第2計測点P2における振動加速度(cm/sec)をそれぞれ計測した。
なお、振動低減構造1のフリクションは、押圧機構4のコイルばね43を交換してばね力を徐々に変化させながら実験を繰り返すことにより、適切なばね力およびフリクションを求めた。
比較例1では、振動低減構造1を設置していないシートバックフレーム10に所定の振動を入力して、図2(a)に示すように、第1計測点P1における振動加速度G(cm/sec)の経時変化を計測した。その結果、第1計測点P1の振動は略一定の振幅及び周期で続いていることがわかる。
次に、実施例1では、図1に示すように、シートバックフレーム10に振動低減構造1を取り付け、押圧機構4のコイルばね43のばね力を調節して、揺動部材2と摺動部材3とのフリクションを適切に調節し、比較例1と同様の振動を入力して、第1計測点P1及び第2計測点P2で計測を行った。
その結果、図2(b)に示すように、第1計測点P1及び第2計測点P2における振動は、振動開始から所定時間だけ位相がずれた状態となった。この位相のずれによって揺動部材2と摺動部材3とが摺動して両者の間にフリクションが発生し、この摩擦抵抗によって振動エネルギーが消費(吸収)され、その後の振動加速度Gが減衰した。
一方、比較例2では、コイルばね43のばね力を、実施例1の場合よりも強く設定して計測を行った。その結果、第1計測点P1及び第2計測点P2における振動は、図2(c)に示すように、位相のずれがほとんど生じなかった。そのため、揺動部材2と摺動部材3との間にフリクションがほとんど発生せず、振動エネルギーの減衰効果が減少した。
図3は、シートバックフレームにおける周波数と応答感度の関係を示すグラフである。
図3に示すように、シートバックフレーム10に入力する振動の周波数を所定の範囲で変化させて、そのときのシートバックフレーム10の応答感度(ハンマリング)を測定した。
その結果、応答感度のピーク値で比較すると、振動低減構造のフリクションを適切に調整した実施例1が最も小さく、振動低減構造1を設けていない比較例1が最も大きくなった。また、振動低減構造のフリクションを実施例1よりも強くした比較例2は、比較例1よりはピーク値が小さくなったが、実施例1よりはピーク値が大きくなった。
また、比較例1と実施例1とを比較すると、実施例1のピーク値となる周波数よりも大きな周波数の範囲で、実施例1の方が、比較例1よりも応答感度が低下していることが分かる。
これにより、シートバックフレーム10に振動低減構造1を設け、揺動部材2と摺動部材3とのフリクション(押圧力)を適切に調節することにより、特定の周波数以外の車両用シートの振動を低減できることがわかる。
以上、第1実施形態に係る振動低減構造1によれば、シートバックフレーム10に揺動自在に支持される揺動部材2と、シートバックフレーム10に固定され、揺動部材2と摺動してフリクションを発生する摺動部材3と、を備えるので、シートバックフレーム10に振動が入力することにより、シートバックフレーム10に揺動自在に支持された揺動部材2が、シートバックフレーム10に固定された摺動部材3に対して相対的に揺動する。その結果、揺動部材2と摺動部材3とが摺動して両者の間にフリクションが発生し、振動エネルギーが吸収される。これにより、特定の周波数以外の振動が入力してシートバックフレーム10が(つまり車両用シートが)振動しても、フリクションによって振動を抑制(減衰)することができる。
また、第1実施形態に係る振動低減構造1によれば、揺動部材2を摺動部材3に押圧する押圧機構4を備えているので、揺動部材2と摺動部材3との押圧力を適切に設定することで、揺動部材2と摺動部材3とが同位相で振動することを防止して、フリクションを確実に発生させて、振動を適切に吸収することができる。
また、第1実施形態に係る振動低減構造1によれば、摺動部材3に対して揺動部材2が乗員側に設置されているので(換言すれば、摺動部材3が、揺動部材2よりも後方に設置されているので)、シートバックフレーム10が後方に傾斜することにより、重力によって揺動部材2が摺動部材3を押圧する。これにより、押圧機構4を簡略化、小型化することができる上に、重力による押圧力だけで十分な場合(適切な場合)は、押圧機構4を省略することもできる。
また、第1実施形態に係る振動低減構造1によれば、押圧機構4が摺動部材3よりも支持部21aに近い位置に配置されているので、押圧機構4の当接部位における揺動部材2の揺動幅が小さくなる。そのため、この揺動幅に対応して押圧機構4の小型化、軽量化を図ることができる。
つづいて、図4乃至図5を参照して、第2実施形態に係る振動低減構造1Aについて説明する。なお、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図4は、第2実施形態に係る車両用シートの振動低減構造を備えるシートバックフレームの構造図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、である。
図4(a),(b)に示すように、第2実施形態に係る振動低減構造1Aは、揺動部材2のプレート部21Aが、摺動部材3よりも下方に大きく延出している点が、前記した第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明する。
揺動部材2のプレート部21Aは、第1実施形態のプレート部21(図1参照)よりも長尺に構成されており、プレート部21Aの下半部は、摺動部材3よりも下方に突出している。そして、摺動部材3よりも下方に突出したプレート部21Aの下端部にマス部22が固定されている。
摺動部材3は、プレート部21Aの上下方向の略中央部の後面に摺動している。また、押圧機構4は、プレート部21Aの上端の支持部21aと摺動部材3との間に配置されている。
このように、プレート部21Aを長尺化することにより、支持部21aとマス部22との距離が長くなり、揺動部材2のモーメント(慣性モーメント)が増加するので、揺動部材2が揺動し易くなるとともに、揺動部材2と摺動部材3の位相のずれが大きくなる。その結果、押圧機構4の押圧力を大きくすることができるので、揺動部材2と摺動部材3のフリクションを大きくして、振動の減衰効果を高めることができる。
図5は、実施例2におけるシートバックフレームの振動加速度の経時変化を示すグラフである。
第2実施形態に係る振動低減構造1Aについて、押圧機構4のコイルばね43のばね力を、前記した比較例2におけるコイルばねのばね力と略同等に設定して、実施例2を構成した。この実施例2について、図4に示すように、上フレーム11に第3計測点P3を設定するとともに、マス部22に第4計測点P4を設定し、シートバックフレーム10に振動を入力して、振動加速度Gの経時変化を測定した。
その結果、図5に示すように、第3計測点P3及び第4計測点P4(図4(a)参照)における振動は、振動開始から所定時間だけ位相がずれた状態となった。なお、図2(b)との比較から了解されるように、位相がずれている時間は、実施例1よりも実施例2の方が長かった。この位相のずれと実施例1よりも大きいばね力によって、揺動部材2と摺動部材3との間に実施例1よりも大きいフリクションが発生し、実施例1(図2(b)参照)よりも効率よく振動エネルギーを吸収して振動を減衰させることができる。
図6は、実施例2を含めたシートバックフレームにおける周波数と応答感度の関係を示すグラフである。
図6に示すように、実施例2では、応答感度のピーク値が実施例1よりもさらに低下した。また、ピーク値となる周波数以外のほどんどの範囲で、比較例1よりも応答感度が低下した。
以上のように、第2実施形態に係る振動低減構造1Aによれば、第1実施形態に比較して、揺動部材2の支持部21aとマス部22の間隔が大きいので、揺動部材2のモーメント(慣性モーメント)が増加して、揺動部材2が揺動し易くなるとともに、揺動部材2と摺動部材3の位相のずれが大きくなる。その結果、第1実施形態よりも押圧機構4の押圧力を大きくすることができるので、揺動部材2と摺動部材3のフリクションを大きくして、振動の減衰効果を高めることができる。
また、第2実施形態に係る振動低減構造1Aによれば、摺動部材3が、支持部21aとマス部22との中間部に配置されているので、マス部22が配置されている部分(プレート部21Aの下端部)よりも揺動幅の小さい位置に摺動部材3が当接する。そのため、摺動部材3を小型化することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、押圧機構4を揺動部材2の乗員側(前側)に配置したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、揺動部材2とシートバックフレーム10との間に引張ばねを配置して、揺動部材2を摺動部材3に押し付けるように構成してもよい。
また、シートバックフレーム10が傾斜することにより、または、振動低減構造1自体を傾斜して設置することにより、重力によって揺動部材2が摺動部材3に適切に押圧される場合には、押圧機構4を省略して構造を簡素化することができる。
また、本実施形態では、別々の部材で構成したプレート部21とマス部22を結合することで揺動部材2を構成したが、例えば長尺の板材の一端側の厚さ寸法を大きくするなどの手法により、単一の部材でプレート部21とマス部22を形成して揺動部材2を構成してもよい。
また、本実施形態では、振動低減構造1,1Aをシートバックフレーム10に適用した場合について説明したが、フレーム部材はシートバックフレーム10に限定されるものではなく、例えばシートクッションのフレーム部材(シートクッションフレーム)に本発明の振動低減構造1を適用してもよい。
1 振動低減構造
2 揺動部材
21 プレート部
21a 支持部
22 マス部
3 摺動部材
31 梁部
32 摺動部
4 押圧機構
41 脚部
42 連結部
43 コイルばね
10 シートバックフレーム
11 上フレーム
12 左フレーム
13 右フレーム
14 パイプ部材
15 板状部材
16 リクライニング軸
18 ヘッドレスト

Claims (3)

  1. 車両用シートの振動低減構造であって、
    前記車両用シートのフレーム部材に揺動自在に支持される支持部を有する揺動部材と、
    前記フレーム部材に固定され、前記揺動部材と摺動してフリクションを発生する摺動部材と、
    を備え
    前記フレーム部材はシートバックフレームであり、
    前記揺動部材は、前記摺動部材に対して前記車両用シートに着座する乗員側に設置されていることを特徴とする車両用シートの振動低減構造。
  2. 前記揺動部材は、一端側に前記支持部が設けられたプレート部と、前記プレート部の他端側に設けられ、前記プレート部よりも質量が大きいマス部と、を有し、
    前記摺動部材は、前記支持部と前記マス部との間に配置されている、ことを特徴とする請求項に記載の車両用シートの振動低減構造。
  3. 前記揺動部材を前記摺動部材に向かって押圧する押圧機構を更に備え、
    前記押圧機構は、前記支持部と前記摺動部材との間に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの振動低減構造。
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