JP5395320B2 - X線管装置 - Google Patents
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Description
通常、X線管装置は、被写体厚や撮影手技(透視及び撮影)のバリエーションに適したX線を放出するため、陰極に少なくとも互いに異なる特性を持つ2つのフィラメントを設けているのが一般的である。このため、陰極に同等の特性を持つ2つのフィラメントを設けた場合、バリエーションに富んだX線の放出は困難となる。また、バリエーションに富んだX線を放出させる場合、陽極ターゲット及び陰極間の距離の短縮はできない。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、バリエーションに富んだX線を放出でき、X線管電流を増大できるX線管装置を提供することにある。
前記2つのフィラメントに電気的に接続され、前記2つのフィラメントを同時に駆動させるかどうか制御する制御部と、
抵抗と、を備え、
前記制御部は、前記2つのフィラメントを同時に駆動させる場合、前記2つのフィラメントが直列に接続された直列回路を形成し、前記抵抗を前記2つのフィラメントの何れか一方に電気的に並列に接続させた状態で前記2つのフィラメントを同時に直列駆動させている。
図1に示すように、回転陽極型のX線管装置は、回転陽極型のX線管1と、磁界を発生させるコイルとしてのステータコイル2と、X線管及びステータコイルを収容した筐体3と、筐体内に充填された冷却液としての絶縁油4と、制御部5と、を備えている。
図1、図2及び図3に示すように、陰極10は、第1フィラメント11及び第2フィラメント12を有している。第1フィラメント11及び第2フィラメント12には、端子81、82、83より相対的に負の電圧と電流が与えられる。これにより、第1フィラメント11及び第2フィラメント12は電子(熱電子)を放出する。
図1に示すように、陽極ターゲット60は、管軸a1に沿った方向に、固定シャフト40の他端部に対向配置されている。陽極ターゲット60は、陽極61と、この陽極の外面の一部設けられたターゲット層62と、を有している。
陽極ターゲット60には、固定シャフト40及び回転体30を介し、端子91、92、93より相対的に正の電圧が与えられる。
筐体3は、陰極10と対向したターゲット層62付近にX線を透過させるX線透過窓3aを有している。筐体3の内部には、X線管1及びステータコイル2が収容されている他、絶縁油4が充填されている。
制御部5は、端子81、82、83を介し、陰極10に電気的に接続されている。
図1、図2、図3及び図4に示すように、陰極10は、大焦点を形成する撮影専用の第1フィラメント11と、小焦点を形成する撮影及び透視双方用の第2フィラメント12とを有している。上記したように、第1フィラメント11及び第2フィラメント12の種類は異なり、これらの特性も異なる。第1フィラメント11及び第2フィラメント12の電子放出量は互いに異なる。より詳しくは、第1フィラメント11及び第2フィラメント12の最大電子放出量が互いに異なる。第1フィラメント11が形成する焦点サイズは、第2フィラメント12が形成する焦点サイズより大きい。第1フィラメント11及び第2フィラメント12は、陰極10に形成され、かつ、互いに対向する傾斜面上にそれぞれ設置されている。
導体51が絶縁位置53に位置した状態において、端子14、端子15及び端子16は、導体51と電気的に絶縁される。
始めに、第1フィラメント11を用いた撮影を実施する場合について説明する。陽極ターゲット60が回転を開始すると、まず、制御部5は、端子81及び端子83間に第1フィラメント11を駆動させる電流を与える。すると、第1フィラメント11にのみ相対的に負の電圧及び電流が与えられる。陽極ターゲット60に相対的に正の電圧が与えられる。
上記したことから、X線管1の構造上の制約により、低管電圧領域において、管電流は制限される。
図6に示すように、管電圧を60kVとした場合、管電流がピークとなる管電流Iaは、第1フィラメント電流を許容最大フィラメント電流M1とすることで得られる。このため、第1フィラメント11を単独で用いる場合、第1フィラメント11に許容最大フィラメント電流M1を与えての撮影が限界となる。
図7に示すように、低管電圧領域において、管電流がピークとなる管電流Icは、第2フィラメント電流を許容最大フィラメント電流M2とすることで得られる。このため、第2フィラメント12を単独で用いる場合、第2フィラメント12に許容最大フィラメント電流M2を与えての撮影及び透視が限界となる。
ここで、第1フィラメント11が第2フィラメント12より大きい焦点を形成することから、許容最大フィラメント電流M1、M2の関係は、M1>M2となるのが一般的である。また、管電流Ia、Icの関係は、Ia>Icとなる。
上記したことから、バリエーションに富んだX線を放出でき、管電流を増大できるX線管装置を得ることができる。
この発明は、回転陽極型のX線管装置に限定されることなく、固定陽極型のX線管装置等、他のX線管装置にも適用することができる。
Claims (4)
- 互いに電子放出量の異なる2つのフィラメントを有した陰極と、前記陰極に対向配置され、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を具備したX線管と、
前記2つのフィラメントに電気的に接続され、前記2つのフィラメントを同時に駆動させるかどうか制御する制御部と、
抵抗と、を備え、
前記制御部は、前記2つのフィラメントを同時に駆動させる場合、前記2つのフィラメントが直列に接続された直列回路を形成し、前記抵抗を前記2つのフィラメントの何れか一方に電気的に並列に接続させた状態で前記2つのフィラメントを同時に直列駆動させるX線管装置。 - 前記X線管が収容された筐体を備え、
前記抵抗は、前記筐体内部に設けられている請求項1に記載のX線管装置。 - 前記X線管が収容された筐体を備え、
前記抵抗は、前記筐体外部に設けられている請求項1に記載のX線管装置。 - 互いに電子放出量の異なる2つのフィラメントを有した陰極と、前記陰極に対向配置され、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を具備したX線管と、
前記2つのフィラメントに電気的に接続され、前記2つのフィラメントを同時に駆動させるかどうか制御する制御部と、
複数の抵抗と、を備え、
前記制御部は、前記2つのフィラメントを同時に駆動させる場合、前記2つのフィラメントが直列に接続された直列回路を形成し、前記複数の抵抗を前記2つのフィラメントの何れか一方に電気的に並列に接続させた状態で前記2つのフィラメントを同時に直列駆動させるX線管装置。
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