JP5394311B2 - 耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法 - Google Patents
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Description
現在行われている一面せん断補強工法では、図5に示すように、地下鉄駅部102における地盤101と接するRC側壁103に対して、RC側壁103内側の表面に鋼板105を貼り付け、RC側壁103を貫通しない後施工アンカー104で定着させることにより、RC側壁103のせん断耐力を部分的に上げることができる。なお、106は地表面である。
本発明は、上記状況に鑑みて、地盤と接する構造物において、鋼板補強のできない地盤側の構造物表面に対して、地盤に達する先端部拡開アンカーにより抑え力を与え、構造物の側壁の補強を行うことができる、耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法を提供することを目的とする。
〔1〕耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法において、構造物の側壁に地盤まで達する穿孔を形成し、中空ロッド及び先端拡大部を具備する枝鉄筋座屈先端部拡開アンカーを前記穿孔に植設し、前記中空ロッドの先端側に配置された拡開可能な枝鉄筋を前記中空ロッドの後端部に引張荷重をかけて前記中空ロッドの先端部を中心に一定角度で座屈させて拡開することにより、前記先端拡大部を形成して、前記構造物の側壁の地盤側表面に定着させ、前記構造物の側壁の構造物側表面側から前記中空ロッドの内部穴を介して前記先端拡大部にセメントを充填して鉄筋・セメント拡大部を形成し、側壁補強鋼板及びナットを設置して前記構造物の側壁を前記地盤に強固に固定することを特徴とする地盤と接する。
〔3〕上記〔1〕記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法において、前記構造物の側壁が土留め壁であることを特徴とする。
〔5〕上記〔1〕記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法において、前記中空ロッドの外径が25.4mmであることを特徴とする。
〔7〕上記〔1〕記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する地中構造物の耐震補強工法において、前記先端拡大部の枝鉄筋の拡開後の直径が500〜800mmであることを特徴とする。
図1は本発明の第1実施例を示す枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いるRC側壁の耐震補強配置を示す断面図、図2はその耐震補強配置の地盤側から見た側面図である。
これらの図において、1は地盤、2は地下鉄駅部のRC側壁、2AはRC側壁2の地下鉄駅部側表面、2BはRC側壁2の地盤側表面、3はRC側壁の縦方向鉄筋、4は穿孔、5は枝鉄筋6の座屈による先端部拡開アンカーであり、この先端部拡開アンカー5は中空ロッド7と先端拡大部8(図3参照)から構成されている。10は中空ロッド7の先端ネジ部、11は枝鉄筋6先端の座屈部位、12はセメント、13は先端拡大部8にセメント12を充填して形成される鉄筋・セメント拡大部、14はRC側壁2の地下鉄駅部側表面2Aの内側補強鋼板としてのベアリング・プレート、15はワッシャー、16はナット(ここでは、六角ナット)である。
(1)まず、図3(a)に示すように、地盤1に接する地下鉄駅部のRC側壁(例えば、厚さ150〜350mm)2の縦方向鉄筋3の位置の点検やRC側壁2の地下鉄駅部側表面の清掃を行う。
このように、本発明の構造物の耐震補強工法では、先端拡大部8を拡大させる前の先端部拡開アンカー5を地盤1に挿入した後、中空ロッド7の後端部に引張荷重を掛けて、枝鉄筋6の後端部を一定角度で座屈させて大きく開く。次いで、その部位にセメント12を注入し、最後に、中空ロッド7の後端部においてRC側壁2の地下鉄駅部側補強鋼板としてのベアリング・プレート14、ワッシャー15などを設置してナット16で定着する。
上記実施例では、地下鉄駅部の側壁へ本発明の先端部拡開アンカーを適用した場合について説明したが、この実施例では、地盤(地山)の土留め壁の耐震補強に適用する場合について述べる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
2 地下鉄駅部のRC側壁
2A RC側壁2の地下鉄駅部側表面
2B RC側壁2の地盤側表面
3 RC側壁の縦方向鉄筋
4 穿孔
5,25 先端部拡開アンカー
6 枝鉄筋
7 中空ロッド
7A 中空ロッドの内部穴
7B 中空ロッドの先頭穴
8 先端拡大部
10 先端ネジ部
11 枝鉄筋の先端の座屈部位
12 セメント
13 鉄筋・セメント拡大部
14 側壁補強鋼板(ベアリング・プレート)
15 ワッシャー
16 ナット(六角ナット)
21 地盤(地山)
22 地表
23 地盤の壁面
24 土留め壁
Claims (7)
- (a)構造物の側壁に地盤まで達する穿孔を形成し、
(b)中空ロッド及び先端拡大部を具備する枝鉄筋座屈先端部拡開アンカーを前記穿孔に植設し、
(c)前記中空ロッドの先端側に配置された拡開可能な枝鉄筋を、前記中空ロッドの後端部に引張荷重をかけて前記中空ロッドの先端部を中心に一定角度で座屈させて拡開することにより、前記先端拡大部を形成して、前記構造物の側壁の地盤側表面に定着させ、
(d)前記構造物の側壁の構造物側表面側から前記中空ロッドの内部穴を介して前記先端拡大部にセメントを充填して鉄筋・セメント拡大部を形成し、
(e)側壁補強鋼板及びナットを設置して前記構造物の側壁を前記地盤に強固に固定することを特徴とする耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法。 - 請求項1記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法において、前記構造物の側壁が地下鉄駅部のRC側壁であることを特徴とする耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法。
- 請求項1記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法において、前記構造物の側壁が土留め壁であることを特徴とする耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法。
- 請求項1記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する地中構造物の耐震補強工法において、前記中空ロッドの先端の基部が前記枝鉄筋を束ねるネジ部であることを特徴とする耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法。
物の耐震補強工法。 - 請求項1記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法において、前記中空ロッドの外径が25.4mmであることを特徴とする耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法。
- 請求項1記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法において、前記枝鉄筋の直径が13〜15mmであることを特徴とする耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法。
- 請求項1記載の耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する地中構造物の耐震補強工法において、前記先端拡大部の枝鉄筋の拡開後の直径が500〜800mmであることを特徴とする耐震補強用枝鉄筋座屈による先端部拡開アンカーを用いた地盤と接する構造物の耐震補強工法。
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