JP5393354B2 - 電動二三輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源が電動モータである電動二三輪車に関する。
乗員がペダルを踏むことで踏力を検知し、踏力を検知することでモータを作動させる電動二輪車が知られている(例えば、特許文献1(図6)参照。)。
特許文献1の図6に示されるように、電動二輪車のパワーユニットに、ペダル軸(58)(括弧付き数字は特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)と、このペダル軸(58)に回転可能に支持されている駆動スプロケット(82)と、この駆動スプロケット(82)の駆動力を後輪へ伝える第1環状伝達部材(83)と、モータ(100)と、このモータ(100)のモータ軸(106)と、このモータ軸(106)の先端に回転可能に支持されている駆動プーリと、この駆動プーリから後輪に繋がれる第2環状伝達部材(図5、符号75参照)とが備えられている。
ところで、このような電動二輪車のメンテナンスとして、環状伝達部材を交換することがある。電動二輪車は、駆動スプロケット(82)と駆動プーリとが車幅方向反対側に配置されている。このため、一方の環状伝達部材を交換した後、車体を逆向きにして他方の環状伝達部材を交換する必要がある。交換作業の途中で車体の方向を変える必要があり、メンテナンス作業の時間が長くなる傾向にある。
又、人力により回転する駆動スプロケットは、モータが後輪を高速で回転させているときにも駆動力を後輪に加えられるようにすると大径化する必要があり、モータの駆動スプロケットと同一側に配置する上では、干渉などを考慮した工夫も求められることになる。
メンテナンス作業を短時間で行うことができ、駆動スプロケットの配置として、コンパクト及び駆動力の確保が可能な電動二三輪車の提供が望まれる。
特許第3862066号公報
本発明は、メンテナンス作業を短時間で行うことができ、駆動スプロケットの配置として、コンパクト及び駆動力の確保が可能な電動二三輪車の提供を課題とする。
請求項1に係る発明では、乗員に踏まれるペダルと、このペダルの踏み動作に基づいて回されるペダル側駆動スプロケットと、このペダル側駆動スプロケットに巻き掛けた第1環状伝達部材により回され後輪車軸を駆動するペダル側従動スプロケットと、車体に搭載されているモータと、このモータにより回されるモータ側駆動スプロケットと、このモータ側駆動スプロケットに巻き掛けた第2環状伝達部材により回され前記後輪車軸を駆動するモータ側従動スプロケットとを備えているパワーユニットが搭載されている電動二三輪車(電動二輪車又は電動三輪車)において、
前記ペダル側駆動スプロケットと、前記モータ側駆動スプロケットとは、車体平面視で車幅中心線を基準として、同一の側に配置され、且つ前記ペダル側駆動スプロケットよりも前記モータ側駆動スプロケットが車幅中心線よりに配置され、
前記モータ側駆動スプロケットは、前記ペダル側駆動スプロケットに対して車体側面視で少なくとも一部が重なるように設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、モータのモータ軸は、車体側面視でペダル側駆動スプロケットに重なるように設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、パワーユニットは、モータ軸の回転速度を減速させる減速機構を内蔵し、この減速機構の減速機軸にモータ側駆動スプロケットが取付けられ、
この減速機軸と、モータ軸と、ペダルのペダル軸とは、車体平面視で互いに平行にして、車両方からこの順に配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、車体側面視でペダル軸の中心と、モータ軸の中心と、減速機軸の中心とが、同一直線上にあるようにペダル軸、モータ軸及び減速機軸が配置されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ペダル軸と、ペダル側駆動スプロケットとは、同軸上に設けられたトルクカムを介して接続され、
このトルクカムに、トルクに応じて移動する可動カムが含まれ、
この可動カムの移動量を踏力検出手段で検出するようにしたことを特徴とする。
請求項6に係る発明では、可動カムの先端に、可動カムが移動することで共に移動される液圧ピストンが設けられ、
この液圧ピストンは、環状に形成されペダル軸を囲うようにして設けられており、この液圧ピストンの先端は、液体で満たされている液圧室に繋げられ、
踏力検出手段は、液圧ピストンが移動することで液圧室に発生する液圧を検出する、液圧センサが用いられることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、ペダル側従動スプロケットは、第1ワンウェイクラッチを介して後輪車軸に繋げられ、
モータ側従動スプロケットは、第2ワンウェイクラッチを介して後輪車軸に繋げられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ペダル側駆動スプロケットと、モータ側駆動スプロケットとは、車体平面視で車幅中心線を基準として、同一の側に配置されている。モータ側駆動スプロケットとペダル側駆動スプロケットとを同一側に設けることで、これらのメンテナンスを同時に行うことができるようになる。車体の方向を変える手間が省け、メンテナンスを行う時間を短縮することができる。
加えて、モータ側駆動スプロケットは、ペダル側駆動スプロケットに対して車体側面視で少なくとも一部が重なるように設けられている。即ち、モータ側駆動スプロケットは、ペダル側駆動スプロケットの内側近傍に設けられている。従って、これらを近づけて設けるようになれば、パワーユニットの小型化を図ることができるし、ペダル側駆動スプロケットを通常よりもモータ側駆動スプロケットに一部が重なるまで大径化した場合には、後輪がモータで高速回転しているときでも、人力により後輪を回転駆動させられるほどのハイギヤードの設定も可能となる。
請求項2に係る発明では、モータ軸は、車体側面視でペダル側駆動スプロケットに重なるように設けられている。ペダル側駆動スプロケットをさらにモータに近づけて設けることで、さらにパワーユニットを小型化することができる。
請求項3に係る発明では、減速機軸と、モータ軸と、ペダル軸とが、この順に車体平面視で平行に設けられている。ペダルが作動されることでモータが作動され、モータが作動されることで減速機構が作動される。車体平面視で作動される順に前方からペダル、モータ、減速機構を並べることで、パワーユニットの小型化を図ることができる。
請求項4に係る発明では、ペダル軸、モータ軸及び減速機軸は、それぞれの中心が車体側面視で同一直線上に配置されている。軸を同一直線上に設けることで、ペダル、モータ、減速機は同じ高さに設けられる。パワーユニットの厚みを抑えることができ、さらにパワーユニットの薄型化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、トルクカムがペダル軸上に備えられ、トルクカムは、可動カムの移動を検出する踏力検出手段に接続されている。ペダル軸上にトルクカムを設け、これに踏力検出手段を接続するため、ペダル軸の周りに踏力検出手段をコンパクトに配置することができる。
請求項6に係る発明では、液圧ピストンは、環状に形成され、且つペダル軸上に設けられている。ペダル軸上に設けることで、踏力検出手段をペダル軸付近にコンパクトにまとめることができる。
一方で、液圧ピストンを環状とすることで、液体を押圧する押圧面の面積を広くすることができる。押圧面の面積を広くすることで、多量の液体を押圧することができる。多量の液体が押圧されるため、液圧ピストンが少し動かされるだけで、液圧センサは液圧ピストンが動かされたことを検出することができる。
即ち、踏力検出手段のコンパクト化を図りつつ、液圧センサによる検出精度を高めることができる。
請求項7に係る発明では、それぞれの従動スプロケットは、共にワンウェイクラッチを介して後輪車軸上に設けられている。ペダル側従動スプロケットは、乗員がペダルを踏むことで作動され、モータ側従動スプロケットは、モータが作動することで作動される。駆動源の異なるそれぞれの従動スプロケットを、共にワンウェイクラッチを介して後輪車軸上に設けることで、駆動力を効率よく後輪車軸に伝えることができる。
本発明に係る電動二輪車の側面図である。 本発明に係る電動二輪車の要部断面図である。 図2の3矢視図である。 図2の4−4線断面図である。 トルクカムの作用説明図である。 図2の6−6線断面図である。 図2の7−7線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、電動二輪車10は、ヘッドパイプ11に操舵自在に取付けられるフロントフォーク12と、このフロントフォーク12の下端に回転自在に取付けられる前輪13と、この前輪13に取り付けられ前輪13を制動するフロントブレーキ33と、フロントフォーク12に取付けられ前輪13が跳ね上げる泥や石を遮断するフロントフェンダ14と、ヘッドパイプ11の前部に取付けられ進行方向を照らす前照灯15と、ヘッドパイプ11の上部に設けられ車体を操舵するハンドル16と、このハンドル16の近傍に設けられるブレーキレバー17と、ヘッドパイプ11から下方へ且つ車体後方に向かって延びるダウンフレーム18と、このダウンフレーム18の後端から車体後方に延ばされるロアフレーム19と、このロアフレーム19の後端部に接続部材20を介して接続され上方へ延ばされるシートパイプ22と、このシートパイプ22の上端に設けられ乗員が着座するシート23と、このシート23の下方から後輪24に向かって延ばされるリヤフレーム25と、乗員が踏むペダル28を含み後輪24を駆動するパワーユニット30と、このパワーユニット30の下部に取付けられたブラケット31で支持され駐車中に車体を支持するサイドスタンド32と、このサイドスタンド32の上方に設けられているチェーンカバー35と、後輪24を覆うように取付けられ後輪24が跳ね上げる泥や石を遮断するリヤフェンダ36と、後輪24に設けられ後輪24を制動するリヤブレーキ34とからなる。
ロアフレーム19が、ダウンフレーム18に一体的に形成されることで、メインフレーム37が形成されている。ボックス形状のロアフレーム19内にパワーユニット30へ電力を供給するバッテリ39が収容されている。同じくボックス形状のダウンフレーム18内に収容されているのは、第2バッテリ41である。
チェーンカバー35の上面に沿って設けられ想像線で示されているのは、パワーユニット30が制御されるドライバ42を保護するための、サイドカバー43である。
乗員がペダル28を踏むことで、踏力を踏力検出手段(図2、符号98)が検出する。踏力が検出されると、パワーユニット30内に配置されているモータ(図2、符号27)が作動される。乗員がペダル28を踏む力とモータの力で、電動二輪車10が前進される。
一旦モータが作動されると、モータは等速で作動し続ける。このため、乗員がペダル28を踏まなくとも、電動二輪車10は前進し続ける。
さらに電動二輪車10を加速させたい場合は、乗員はさらにペダル28を踏む。この踏力を検知することで、モータはさらに速い速度で作動される。
ブレーキ33、34をかけることで、モータは停止され、電動二輪車10も停止される。
パワーユニット30の詳細を次図で説明する。
図2に示すように、パワーユニット30は、乗員に踏まれるペダル28と、このペダル28のペダル軸46上に設けられているトルクカム47と、ペダル軸46の両端に配置された軸受48、49を介してペダル軸46を支持している分割型のケース53と、このケース53に軸受49を介して支持されペダル28の踏み動作に基づいて回されるペダル側駆動スプロケット54と、このペダル側駆動スプロケット54に巻き掛けた第1環状伝達部材55により回され後輪車軸57を駆動するペダル側従動スプロケット58と、ケース53に軸受61を介してモータ軸62が支持されているモータ63と、このモータ63に接続されモータ軸62の回転速度を減速させる減速機構64と、この減速機構64の減速機軸66に取付けられ、モータ63により回されるモータ側駆動スプロケット67と、このモータ側駆動スプロケット67に巻き掛けた第2環状伝達部材68により回され後輪車軸57を駆動させるモータ側従動スプロケット72とからなる。
ペダル側駆動スプロケット54は、スプロケットカバー73に覆われることで保護されている。
減速機軸66は、ケース53内に配置された軸受74、75によって回転可能に支持されている。
乗員がペダル28を踏んだ際の踏力を、踏力検出手段(図4符号、98)で検出する。この情報に基づいてモータ63が作動され、モータ63に接続される減速機構64も作動される。
ペダル側駆動スプロケット54と、モータ側駆動スプロケット67とは、車体平面視で車幅中心線76を基準として、同一の側に配置され、且つペダル側駆動スプロケット54よりもモータ側駆動スプロケット67が車幅中心線76よりに配置されている。
モータ側駆動スプロケット67とペダル側駆動スプロケット54とを同一側に設けることで、これらのメンテナンスを同時に行うことができるようになる。車体の方向を変える手間が省け、メンテナンスを行う時間を短縮することができる。
パワーユニット30は、モータ軸62の回転速度を減速させる減速機構64を内蔵し、この減速機構64の減速機軸66にモータ側駆動スプロケット67が取付けられ、この減速機軸66と、モータ軸62と、ペダル軸46とは、車体平面視で互いに平行にして、車両前方からこの順に配置されている。
ペダル28が作動されることでモータ63が作動され、モータ63が作動されることで減速機構64が作動される。車体平面視で作動される順にペダル28、モータ63、減速機構64を並べることで、パワーユニット30の小型化を図ることができる。
電動二輪車10の速度が速くなるほど、ペダル28が空回りしやすくなる。ペダル28が空回りしていると、踏力を検知できない。速い速度でもペダル28が空回りしないよう、ペダル側従動スプロケット58を小さくすることや、ペダル側駆動スプロケット54を大きくすることが知られている。本発明に係る電動二輪車10によれば、パワーユニット30を小型化することで、大きなペダル側駆動スプロケット54を搭載するために必要なスペースを確保することができる。
後輪周辺には、一端がねじ状に形成されたねじ部77にナット78が取付けられる支持軸79と、この支持軸79に軸受82、83を介して回転可能に支持され後輪のスポーク84を支持している後輪車軸57と、軸受82、83の軸方向への移動を防ぐカラー85と、支持軸79に軸受86を介して回転可能に支持されペダル側従動スプロケット58を支持する第1ワンウェイクラッチ88と、支持軸79に軸受89を介して回転可能に支持されモータ側従動スプロケット72を支持する第2ワンウェイクラッチ91とが備えられている。
支持軸79、カラー85、軸受82、83、86、89の内周面は回転しない。
一方、後輪車軸57、従動スプロケット58、72、ワンウェイクラッチ88、91、軸受82、83、86、89の外周面は、回転可能に設けられている。
ペダル軸46、モータ軸62、減速機軸66の関係について次図で詳細に説明する。
図3に示すように、車体側面視でペダル軸46の中心46cと、モータ軸62の中心62cと、減速機軸66の中心66cとが、同一直線93上にあるようにペダル軸46、モータ軸62及び減速機軸66が配置され、モータ軸62及び減速機軸66は、車体側面視でペダル側駆動スプロケット54に重なるように設けられている。
モータ軸62及び減速機軸66は、車体側面視でペダル側駆動スプロケット54に重なるように設けられている。ペダル側駆動スプロケット54をモータ63及び減速機軸66に近づけて設けることで、さらにパワーユニット30を小型化することができる。
軸の中心46c、62c、66cを同一直線上に設けることで、ペダル28、モータ63、減速機構64は同じ高さに設けられる。ペダル28、モータ63及び減速機構64を含むパワーユニット30の上下方向の厚みを抑えることができ、さらにパワーユニット30の薄型化を図ることができる。
モータ側駆動スプロケット67は、ペダル側駆動スプロケット54に対して車体側面視で少なくとも一部が重なるように設けられている。即ち、モータ側駆動スプロケット67は、ペダル側駆動スプロケット54の内側近傍に設けられている。従って、これらを近づけて設けるようになれば、パワーユニット30の小型化を図ることができるし、ペダル側駆動スプロケット54を通常よりもモータ側駆動スプロケット67に一部が重なるまで大径化した場合には、後輪(図1、符号24)がモータ(図2、符号63)で高速回転しているときでも、人力により後輪を回転駆動させられるほどのハイギヤードの設定も可能となる。
踏力を検出するための踏力検出手段について、次図で詳細に説明する。
図4に示すように、軸方向に移動可能な可動カム95が備えられたトルクカム47と、このトルクカム47の先端にスラストローラ軸受96を介して設けられ可動カム95が移動することで共に移動される環状の液圧ピストン97と、この液圧ピストン97の先端に設けられ可動カム95の移動量を検出する踏力検出手段98とがペダル軸46を囲うようにして設けられている。
トルクカム47は、トルクに応じて移動する可動カム95と、この可動カム95の溝101に収められている球体102と、この球体102が溝103に収められ軸方向に移動されない静止カム104とからなる。
静止カム104は、ペダル側駆動スプロケット(図2符号、54)に接続される。
可動カム95は、ペダル軸46にスプライン結合されることで、ペダル軸46と共に回転され、且つペダル軸46の軸方向に移動することができる。
一方、静止カム104は、可動カム95、球体102を介してペダル軸46と共に回転されるが、ペダル軸46の軸方向へは移動されない。
踏力検出手段98は、上部にねじ状の蓋体106が備えられた基体107と、この基体107内で蓋体106の内側に配置されるワンウェイバルブ108と、このワンウェイバルブ108の内側にペダル軸46を囲うようにして配置され液圧ピストン97が軸方向に移動されることで液体109が押圧される液圧室112と、この液圧室112にカラー113を介して繋げられ液圧室112で発生される液圧を検出する液圧センサ114とからなる。
液圧ピストン97は、ペダル軸46を囲うようにして軸方向に移動可能に設けられているが、スラストローラ軸受96を介しているため、回転はしない。
踏力検出手段98は、ペダル軸46の軸方向への移動も、回転もされない。
トルクカム47がペダル軸46上に備えられ、トルクカム47は、可動カム95の移動を検出する踏力検出手段98に接続されている。ペダル軸46上にトルクカム47を設け、これに踏力検出手段98を接続するため、ペダル軸46の周りに踏力検出手段98をまとめて配置することができる。踏力検出手段98をコンパクトに配置することができる。
液圧ピストン97は、ペダル軸46上に設けられている。ペダル軸46上に設けることで、踏力検出手段98をペダル軸46付近にコンパクトにまとめることができる。
一方で、液圧ピストン97を環状とすることで、液体を押圧する押圧面115の面積を広くすることができる。押圧面115の面積を広くすることで、多量の液体を押圧することができる。多量の液体が押圧されるため、液圧ピストンが少し動かされるだけで、液圧センサ114は液圧ピストン97が動かされたことを検出することができる。
即ち、踏力検出手段98のコンパクト化を図りつつ、液圧センサ114の検出精度を高めることができる。
トルクカム47の作用を次図で詳細に説明する。
図5(a)に示すように、踏力がかかっていない場合、球体102は、可動カム95及び静止カム104にそれぞれ設けられている溝101、103の内側に収納されている。
乗員がペダル(図2符号、28)を踏むと、ペダル軸(図2符号、46)が僅かに回転し始める。
このとき、ペダル軸にスプライン結合されている可動カム95は、(b)に示すように、静止カム104よりも先に回転し始め、静止カム104との間にねじれが生ずる。このとき、可動カム95によって球体102が図面右方向に移動され、球体102によって可動カム95が軸方向(図面上側)に移動される。
図4に戻り、ペダル軸46が回転し可動カム95が図面右に向かって移動されることで、スラストローラ軸受96、液圧ピストン97も図面右に向かって移動される。液圧ピストン97が移動することで、液体が押され液圧センサ114に液圧がかかり、液圧センサ114はペダルが踏まれたことを検出する。このペダルが踏まれたという情報に基づき、モータ(図2符号、63)は作動される。
図6及び図7で従動スプロケットが接続されるワンウェイクラッチについて説明する。
図6に示すように、第1ワンウェイクラッチ88は、ペダル側従動スプロケット(図2符号、58)に繋がれる外輪117と、この外輪117に向かって付勢されている爪部材118、118と、これらの爪部材118、118を支持し後輪車軸(図2符号、57)に繋がれる内輪119とからなる。
乗員がペダルを踏み、ペダル側従動スプロケットが作動されると、外輪117が反時計回りに回転される。外輪117の壁部122に爪部材118が接触し、反時計回り方向に押される。爪部材118を支持する内輪119も反時計回り方向に回転される。これにより、後輪車軸が回転され電動二輪車が前進する。
一方、乗員がペダルを逆回りさせると、ペダル側従動スプロケットは時計回り方向に回転され、外輪117も時計回りに回転される。この場合、爪部材118は、外輪117のテーパ部123に内側に押し込まれるものの、回転する方向に力は加えられない。このため、内輪119は回転されず、外輪117のみが空回りする。
即ち、ペダルを逆回転させても電動二輪車は後退しない。
モータのみで車体が前進している場合は、後輪車軸及び内輪119が反時計回りに回転される。このとき、爪部材118は、外輪117のテーパ部123に内側に押し込まれるものの、外輪117が回転する方向に力は加えられない。このため、外輪117は回転されず、内輪119のみが空回りする。
駐車時に乗員が車体を後退させる場合は、後輪車軸及び内輪119が時計回りに回転される。外輪117の壁部122に爪部材118が接触し、外輪117が時計回り方向に押される。これにより、内輪119と共に外輪117が回転される。
図7に示すように、第2ワンウェイクラッチ91は、外輪125と、この外輪125の内周側に配置される球体126と、この球体126が収まる溝127が形成されている内輪128とからなる。
作用は、基本的に第1ワンウェイクラッチと同様である。
即ち、外輪125が反時計回りに回転した場合、これにより球体126が反時計回り方向に押されて移動される。球体126が移動されると、球体126が外輪125と内輪128との間に挟まり、内輪128も反時計回り方向に回転される。
一方で、外輪125が時計回り方向に回転された場合、球体126は、内輪128の溝127に収まっている。このとき、球体126は外輪125により回転されるものの、内輪128を回転させる方向に力は伝わらない。このため、外輪125を時計回り方向に回転させた場合は、外輪125が空回りする。
図2に戻って、ペダル側従動スプロケット58は、乗員がペダル28を踏むことで作動され、モータ側従動スプロケット72は、モータ63が作動することで作動される。駆動源の異なるそれぞれの従動スプロケット58、72を、共にワンウェイクラッチ88、91を介して後輪車軸57上に設けることで、駆動力を効率よく後輪車軸57に伝えることができる。
尚、本発明は、電動二輪車を例に説明したが、電動三輪車にも適用可能であり、ペダルを踏むことでモータが作動する自転車であれば、車輪の数は任意である。
加えて、本発明に係る電動二輪車は、ブレーキを掛けるまでモータが作動し続けるタイプのものを例に説明したが、踏力を検出しなくなることでモータが停止するタイプのものにも適用可能であり、これらのものに限られない。
本発明は、駆動源が電動モータである電動二三輪車に好適である。
10…電動二輪車、28…ペダル、30…パワーユニット、46…ペダル軸、47…トルクカム、54…ペダル側駆動スプロケット、55…第1環状伝達部材、57…後輪車軸、58…ペダル側従動スプロケット、62…モータ軸、63…モータ、64…減速機構、66…減速機軸、67…モータ側駆動スプロケット、68…第2環状伝達部材、72…モータ側従動スプロケット、76…車幅中心線、88…第1ワンウェイクラッチ、91…第2ワンウェイクラッチ、93…直線、95…可動カム、97…液圧ピストン、98…踏力検出手段、109…液体、112…液圧室、114…液圧センサ。

Claims (7)

  1. 乗員に踏まれるペダルと、このペダルの踏み動作に基づいて回されるペダル側駆動スプロケットと、このペダル側駆動スプロケットに巻き掛けた第1環状伝達部材により回され後輪車軸を駆動するペダル側従動スプロケットと、車体に搭載されているモータと、このモータにより回されるモータ側駆動スプロケットと、このモータ側駆動スプロケットに巻き掛けた第2環状伝達部材により回され前記後輪車軸を駆動するモータ側従動スプロケットとを備えているパワーユニットが搭載されている電動二三輪車において、
    前記ペダル側駆動スプロケットと、前記モータ側駆動スプロケットとは、車体平面視で車幅中心線を基準として、同一の側に配置され、且つ前記ペダル側駆動スプロケットよりも前記モータ側駆動スプロケットが車幅中心線よりに配置され、
    前記モータ側駆動スプロケットは、前記ペダル側駆動スプロケットに対して車体側面視で少なくとも一部が重なるように設けられていることを特徴とする電動二三輪車。
  2. 前記モータのモータ軸は、車体側面視で前記ペダル側駆動スプロケットに重なるように設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動二三輪車。
  3. 前記パワーユニットは、前記モータ軸の回転速度を減速させる減速機構を内蔵し、この減速機構の減速機軸に前記モータ側駆動スプロケットが取付けられ、
    この減速機軸と、前記モータ軸と、前記ペダルのペダル軸とは、車体平面視で互いに平行にして、車両方からこの順に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動二三輪車。
  4. 車体側面視で前記ペダル軸の中心と、前記モータ軸の中心と、前記減速機軸の中心とが、同一直線上にあるように前記ペダル軸、前記モータ軸及び前記減速機軸が配置されていることを特徴とする請求項3記載の電動二三輪車。
  5. 前記ペダル軸と、前記ペダル側駆動スプロケットとは、同軸上に設けられたトルクカムを介して接続され、
    このトルクカムに、トルクに応じて移動する可動カムが含まれ、
    この可動カムの移動量を踏力検出手段で検出するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の電動二三輪車。
  6. 前記可動カムの先端に、前記可動カムが移動することで共に移動される液圧ピストンが設けられ、
    この液圧ピストンは、環状に形成され前記ペダル軸を囲うようにして設けられており、この液圧ピストンの先端は、液体で満たされている液圧室に繋げられ、
    前記踏力検出手段は、前記液圧ピストンが移動することで前記液圧室に発生する液圧を検出する、液圧センサが用いられることを特徴とする請求項5記載の電動二三輪車。
  7. 前記ペダル側従動スプロケットは、第1ワンウェイクラッチを介して前記後輪車軸に繋げられ、
    前記モータ側従動スプロケットは、第2ワンウェイクラッチを介して前記後輪車軸に繋げられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の電動二三輪車。
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