JP5393173B2 - 導電性インク、透明導電層、及び入力デバイス - Google Patents

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本発明は、π共役系導電性高分子を含む導電性インク及び透明導電層に関する。また、透明導電層を備える入力デバイスに関する。
タッチパネルなどの入力デバイスの透明電極を形成する方法として、π共役系導電性高分子を含む導電成分を基材に印刷する方法が知られている。
特許文献1には、ポリチオフェンにポリアニオンをドープしたスクリーン印刷用ペーストが開示されている。このスクリーン印刷用ペーストでは、粘度を100〜20000mPa・sにするために、ポリアクリル酸ナトリウムやメタクリレートのコポリマーなどを増粘剤として添加している。
具体的に、特許文献1の実施例2には、ポリアクリル酸ナトリウム及びNP14−メタクリレートのコポリマーである結合剤と、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸とを含むものが開示されている。
特許文献2には、置換チオフェン含有導電性ポリマーと、非ニュートニアン結合剤としてのポリアクリレートまたは多糖類とを含む印刷用の組成物が開示されている。
増粘剤または非ニュートニアン結合剤は印刷適性を向上させるために添加されている。しかしながら、増粘剤または非ニュートニアン結合剤は、ポリチオフェンのπ共役性を低下させて導電性を低下させるため、得られる透明電極は十分な電気特性が得られず、入力デバイスに適用した際に動作不良を起こすことがあった。
そこで、特許文献3では、π共役系導電性高分子とポリアニオンと増粘剤とレベリング剤とを含む導電性インクが提案されている。
特表2002−500408号公報 特許第3855167号公報 特開2008−300063号公報
しかしながら、特許文献3に記載の導電性インクを用いると、基材に対する密着性が損なわれ、得られた透明電極が繰り返し使用された際に剥離してしまうことがあった。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、印刷適性および導電性が共に優れる上に、基材との密着性にも優れる透明導電層を形成できる導電性インクを提供することを目的とする。また、導電性および基材との密着性が高い透明導電層を提供することを目的とする。さらには、動作不良が起こりにくい入力デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を包含する。
[1] π共役系導電性高分子と、ポリアニオンと、増粘剤と、反応性環状エーテルを有する化合物とを含み、
反応性環状エーテルを有する化合物は、エポキシ基を有する化合物および/またはオキセタン環を有する化合物であり、エポキシ基を有する化合物は、25℃の水100gに対して1g以上溶解する水溶性エポキシ樹脂、及び、2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂が界面活性剤によって分散媒中に乳化分散されたエポキシエマルジョンの少なくとも一方であり、
π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計の含有量が0.05〜5質量%、増粘剤の含有量が1〜99質量%、π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計Pと反応性環状エーテルを有する化合物Qとの質量比(P/Q)が0.1〜5.0であることを特徴とする導電性インク。
[2] 増粘剤が、グリシジル基及び/又はヒドロキシ基と、メタクリル基、アクリル基、メタクリルアミド基、アクリルアミド基よりなる群から選ばれる1種の官能基とを含有する化合物であることを特徴とする[1]に記載の導電性インク。
[3] 硬化剤を含むことを特徴とする[1]または[2]に記載の導電性インク。
[4] ルイス酸を発生させるカチオン発生化合物を含むことを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の導電性インク。
[5] 粘度が300〜10000mPa・sであることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の導電性インク。
[6] 水分量が20質量%以下であることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の導電性インク。
[7] [1]〜[6]のいずれかに記載の導電性インクがパターン印刷され、硬化されて形成されたことを特徴とする透明導電層。
[8] [7]に記載の透明導電層を備えることを特徴とする入力デバイス。
本発明の導電性インクでは、印刷適性および導電性が共に優れる上に、基材との密着性にも優れる透明導電層を形成できる。
本発明の透明導電層は、導電性および基材との密着性が高い。
本発明の入力デバイスは、動作不良が起こりにくい。
本発明の入力デバイスの一実施形態例を示す断面図である。 図1に示す入力デバイスの使用方法について示す図である。 実施例13における第1の引き回し回路を示す上面図である。 実施例13における第1の引き回し回路、第2の引き回し回路及び検出部を示す上面図である。
(導電性インク)
本発明の導電性インクは、π共役系導電性高分子と、ポリアニオンと、増粘剤と、反応性環状エーテルを有する化合物とを含むものである。
[π共役系導電性高分子]
π共役系導電性高分子としては、主鎖がπ共役系で構成されている有機高分子であれば特に制限されず、例えば、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリアニリン類、ポリアセン類、ポリチオフェンビニレン類、及びこれらの共重合体等が挙げられる。空気中での安定性の点からは、ポリピロール類、ポリチオフェン類及びポリアニリン類が好ましい。
π共役系導電性高分子は無置換のままでも、充分な導電性を得ることができるが、導電性をより高めるためには、アルキル基、カルボキシ基、スルホ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基等の官能基をπ共役系導電性高分子に導入することが好ましい。
π共役系導電性高分子の具体例としては、ポリピロール、ポリ(N−メチルピロール)、ポリ(3−メチルピロール)、ポリ(3−エチルピロール)、ポリ(3−n−プロピルピロール)、ポリ(3−ブチルピロール)、ポリ(3−オクチルピロール)、ポリ(3−デシルピロール)、ポリ(3−ドデシルピロール)、ポリ(3,4−ジメチルピロール)、ポリ(3,4−ジブチルピロール)、ポリ(3−カルボキシピロール)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシピロール)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシエチルピロール)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシブチルピロール)、ポリ(3−ヒドロキシピロール)、ポリ(3−メトキシピロール)、ポリ(3−エトキシピロール)、ポリ(3−ブトキシピロール)、ポリ(3−メチル−4−ヘキシルオキシピロール)、ポリチオフェン、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ(3−エチルチオフェン)、ポリ(3−プロピルチオフェン)、ポリ(3−ブチルチオフェン)、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)、ポリ(3−ヘプチルチオフェン)、ポリ(3−オクチルチオフェン)、ポリ(3−デシルチオフェン)、ポリ(3−ドデシルチオフェン)、ポリ(3−オクタデシルチオフェン)、ポリ(3−ブロモチオフェン)、ポリ(3−クロロチオフェン)、ポリ(3−ヨードチオフェン)、ポリ(3−シアノチオフェン)、ポリ(3−フェニルチオフェン)、ポリ(3,4−ジメチルチオフェン)、ポリ(3,4−ジブチルチオフェン)、ポリ(3−ヒドロキシチオフェン)、ポリ(3−メトキシチオフェン)、ポリ(3−エトキシチオフェン)、ポリ(3−ブトキシチオフェン)、ポリ(3−ヘキシルオキシチオフェン)、ポリ(3−ヘプチルオキシチオフェン)、ポリ(3−オクチルオキシチオフェン)、ポリ(3−デシルオキシチオフェン)、ポリ(3−ドデシルオキシチオフェン)、ポリ(3−オクタデシルオキシチオフェン)、ポリ(3−メチル−4−メトキシチオフェン)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(3−メチル−4−エトキシチオフェン)、ポリ(3−カルボキシチオフェン)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシチオフェン)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシエチルチオフェン)、ポリ(3−メチル−4−カルボキシブチルチオフェン)、ポリアニリン、ポリ(2−メチルアニリン)、ポリ(3−イソブチルアニリン)、ポリ(2−アニリンスルホン酸)、ポリ(3−アニリンスルホン酸)等が挙げられる。
[ポリアニオン]
ポリアニオンとしては、例えば、置換若しくは未置換のポリアルキレン、置換若しくは未置換のポリアルケニレン、置換若しくは未置換のポリイミド、置換若しくは未置換のポリアミド、置換若しくは未置換のポリエステルであって、アニオン基を有する構成単位のみからなるポリマー、アニオン基を有する構成単位とアニオン基を有さない構成単位とからなるポリマーが挙げられる。
ポリアルキレンとは、主鎖がメチレンの繰り返しで構成されているポリマーである。
ポリアルケニレンとは、主鎖に不飽和二重結合(ビニル基)が1個含まれる構成単位からなる高分子である。
ポリイミドとしては、ピロメリット酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’−[4,4’−ジ(ジカルボキシフェニルオキシ)フェニル]プロパン二無水物等の酸無水物と、オキシジアミン、パラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、ベンゾフェノンジアミン等のジアミンとからのポリイミドを例示できる。
ポリアミドとしては、ポリアミド6、ポリアミド6,6、ポリアミド6,10等を例示できる。
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等を例示できる。
上記ポリアニオンが置換基を有する場合、その置換基としては、アルキル基、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ基、シアノ基、フェニル基、フェノール基、エステル基、アルコキシ基等が挙げられる。有機溶媒への溶解性、耐熱性及び樹脂への相溶性等を考慮すると、アルキル基、ヒドロキシ基、フェノール基、エステル基が好ましい。
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、へキシル、オクチル、デシル、ドデシル等のアルキル基と、シクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシル等のシクロアルキル基が挙げられる。
ヒドロキシ基としては、ポリアニオンの主鎖に直接又は他の官能基を介在して結合したヒドロキシ基が挙げられ、他の官能基としては、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数2〜7のアルケニル基、アミド基、イミド基などが挙げられる。ヒドロキシ基は、これらの官能基の末端又は中に置換されている。
アミノ基としては、ポリアニオンの主鎖に直接又は他の官能基を介在して結合したアミノ基が挙げられ、他の官能基としては、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数2〜7のアルケニル基、アミド基、イミド基などが挙げられる。アミノ基は、これらの官能基の末端又は中に置換されている。
フェノール基としては、ポリアニオンの主鎖に直接又は他の官能基を介在して結合したフェノール基が挙げられ、他の官能基としては、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数2〜7のアルケニル基、アミド基、イミド基などが挙げられる。フェノール基は、これらの官能基の末端又は中に置換されている。
置換基を有するポリアルキレンの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン、ポリヘキセン、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリ(3,3,3−トリフルオロプロピレン)、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリスチレン等を例示できる。
ポリアルケニレンの具体例としては、プロペニレン、1−メチルプロペニレン、1−ブチルプロペニレン、1−デシルプロペニレン、1−シアノプロペニレン、1−フェニルプロペニレン、1−ヒドロキシプロペニレン、1−ブテニレン、1−メチル−1−ブテニレン、1−エチル−1−ブテニレン、1−オクチル−1−ブテニレン、1−ペンタデシル−1−ブテニレン、2−メチル−1−ブテニレン、2−エチル−1−ブテニレン、2−ブチル−1−ブテニレン、2−ヘキシル−1−ブテニレン、2−オクチル−1−ブテニレン、2−デシル−1−ブテニレン、2−ドデシル−1−ブテニレン、2−フェニル−1−ブテニレン、2−ブテニレン、1−メチル−2−ブテニレン、1−エチル−2−ブテニレン、1−オクチル−2−ブテニレン、1−ペンタデシル−2−ブテニレン、2−メチル−2−ブテニレン、2−エチル−2−ブテニレン、2−ブチル−2−ブテニレン、2−ヘキシル−2−ブテニレン、2−オクチル−2−ブテニレン、2−デシル−2−ブテニレン、2−ドデシル−2−ブテニレン、2−フェニル−2−ブテニレン、2−プロピレンフェニル−2−ブテニレン、3−メチル−2−ブテニレン、3−エチル−2−ブテニレン、3−ブチル−2−ブテニレン、3−ヘキシル−2−ブテニレン、3−オクチル−2−ブテニレン、3−デシル−2−ブテニレン、3−ドデシル−2−ブテニレン、3−フェニル−2−ブテニレン、3−プロピレンフェニル−2−ブテニレン、2−ペンテニレン、4−プロピル−2−ペンテニレン、4−プロピル−2−ペンテニレン、4−ブチル−2−ペンテニレン、4−ヘキシル−2−ペンテニレン、4−シアノ−2−ペンテニレン、3−メチル−2−ペンテニレン、4−エチル−2−ペンテニレン、3−フェニル−2−ペンテニレン、4−ヒドロキシ−2−ペンテニレン、ヘキセニレン等から選ばれる一種以上の構成単位を含む重合体を例示できる。
ポリアニオンのアニオン基としては、−O−SO 、−SO 、−COO(各式においてXは水素イオン、アルカリ金属イオンを表す。)が挙げられる。
すなわち、ポリアニオンは、スルホ基及び/又はカルボキシ基を含有する高分子酸である。これらの中でも、π共役系導電性高分子へのドーピング効果の点から、−SO 、−COOが好ましい。
また、このアニオン基は、隣接して又は一定間隔をあけてポリアニオンの主鎖に配置されていることが好ましい。
上記ポリアニオンの中でも、溶媒溶解性及び導電性の点から、ポリイソプレンスルホン酸、ポリイソプレンスルホン酸を含む共重合体、ポリスルホエチルメタクリレート、ポリスルホエチルメタクリレートを含む共重合体、ポリ(4−スルホブチルメタクリレート)、ポリ(4−スルホブチルメタクリレート)を含む共重合体、ポリメタリルオキシベンゼンスルホン酸、ポリメタリルオキシベンゼンスルホン酸を含む共重合体、ポリスチレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸を含む共重合体等が好ましい。
ポリアニオンの重合度は、モノマー単位が10〜100,000個の範囲であることが好ましく、溶媒溶解性及び導電性の点からは、50〜10,000個の範囲がより好ましい。
ポリアニオンの含有量は、π共役系導電性高分子1モルに対して0.1〜10モルの範囲であることが好ましく、1〜7モルの範囲であることがより好ましい。ポリアニオンの含有量が0.1モルより少なくなると、π共役系導電性高分子へのドーピング効果が弱くなる傾向にあり、導電性が不足することがある。その上、溶媒への分散性及び溶解性が低くなり、均一な分散液を得ることが困難になる。また、ポリアニオンの含有量が10モルより多くなると、π共役系導電性高分子の含有量が少なくなり、やはり充分な導電性が得られにくい。
ポリアニオンは、π共役系導電性高分子に配位している。そのため、π共役系導電性高分子とポリアニオンとは複合体を形成している。
導電性インクにおけるπ共役系導電性高分子とポリアニオンの合計の含有量は、導電性インク100質量%に対して0.05〜5.0質量%であり、0.5〜4.0質量%であることが好ましい。π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計の含有量が0.05質量%未満であると、充分な導電性が得られず、5.0質量%を超えると、分散性が低下し、凝集物が発生しやすくなって、印刷適性が低下し、均一な透明導電層が得られなくなる。
[増粘剤]
増粘剤としては、印刷インクに使用される公知のものを使用できるが、増粘性が高いことから、グリシジル基及び/又はヒドロキシ基と、メタクリル基、アクリル基、メタクリルアミド基、アクリルアミド基から選ばれる1種とを含有する化合物(以下、化合物Aという。)が好ましい。このような化合物Aの具体例として以下のものが挙げられる。
グリシジル基とメタクリル基(アクリル基)を有する化合物として、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート等が挙げられる。
ヒドロキシ基とメタクリル基、アクリル基、メタクリルアミド基、アクリルアミド基を有する化合物として、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、エチル−α−ヒドロキシメチルアクリレート、ジペンタエリストリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド等が挙げられる。これらの化合物は、1種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
化合物Aの中でも、2−ヒドロキシエチルアクリルアミドが好ましい。2−ヒドロキシエチルアクリルアミドは増粘性を示すだけではなく、極性が高いため、π共役系導電性高分子とポリアニオンを含有する水溶液の水を、ゲル化または固体粒子化を生成せずに置換することができる。
増粘剤の含有量は、導電性インク100質量%に対して1〜99質量%であることが好ましい。増粘剤の含有量が1質量%未満であると、所望の粘度にできず、印刷適性が不足することがあり、99質量%を超えると、粘度が高くなりすぎて、やはり印刷適性が不足することがある。また、充分な導電性が得られなくなる傾向にある。
[反応性環状エーテルを有する化合物]
反応性環状エーテルを有する化合物(以下、反応性環状エーテル化合物という。)は、エポキシ基を有する化合物(以下、エポキシ化合物という)、オキセタン環を有する化合物(以下、オキセタン化合物)である。
エポキシ化合物としては、水溶性エポキシ樹脂およびエポキシエマルジョンの一方または両方が挙げられる。
水溶性エポキシ樹脂は、エポキシ基を有し、25℃の水100gに対して1g以上溶解する樹脂である。
水溶性エポキシ樹脂の具体例としては、例えば、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、脂肪酸変性エポキシ、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエーテル、ポリグリセリンポリグリシジルエーテル、ソルビトール系ポリグリシジルエーテル、エチレンオキシドラウリルアルコールグリシジルエーテル、エチレンオキシドフェノールグリシジルエーテル、アジピン酸グリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネート等が挙げられる。
水溶性エポキシ樹脂の中でも、2個以上のエポキシ基を有するものが好ましい。
エポキシエマルジョンは、2個以上のエポキシ基を有する油溶性のエポキシ樹脂が界面活性剤によって、水や有機溶媒等の分散媒中に乳化分散されているものである。
エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、臭素化ビスフェノールA型、水添ビスフェノールA型、ビスフェノールS型、ビスフェノールAF型、ビフェニル型、ナフタレン型、フルオレン型、ポリアルキレングリコール型、アルキレングリコール型等の2官能タイプのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラック型、DPPノボラック型、3官能型、トリス・ヒドロキシフェニルメタン型、テトラフェニロールエタン型等の多官能タイプのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルイソシアヌレート、ヒダントイン型、TRAD−D型、アミノフェノール型、アニリン型、トルイジン型等のグリシジルアミン型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂、ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹脂、ポリブタジエンまたはポリアクリロニトリル−ブタジエンを含有するゴム変性エポキシ樹脂などが挙げられる。
エポキシエマルジョンにおける界面活性剤としては、例えば、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤のいずれであってもよい。界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシプロピレンブロックポリエーテルが好ましい。
オキセタン化合物の具体例としては、例えば、キシリレンビスオキセタン、3−エチル−3{[(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]メチル}オキセタン、4,4’−(3−エチルオキセタン−3−イルメチルオキシメチル)ビフェニル、1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン、ジ{1−エチル(3−オキセタニル)}メチルエーテル、1,6−ビス{(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ}ヘキサン、9,9−ビス{2−メチル−4−[2−(3−オキセタニル)]ブトキシフェニル}フルオレン、9,9−ビス{4−{2−[2−(3−オキセタニル)]ブトキシ}エトキシフェニル}フルオレンなど2官能のオキセタン環を有する化合物、オキセタン化ノボラック樹脂などの多官能オキセタン化合物、3−エチル−3−(ヒドロキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)オキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−フェニルオキセタン等の1官能のオキセタン環を有する化合物が挙げられる。
π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計Pと反応性環状エーテル化合物Qとの質量比(P/Q)は0.1〜5.0であり、0.2〜4.0であることが好ましい。P/Qが0.1未満であると、得られる透明導電層の導電性が低くなり、5.0を超えると、充分な密着性が得られず、塗膜強度が不足する。
[硬化剤]
導電性インクは、該導電性インクから形成される透明導電層の耐久性がより高くなることから、硬化剤を含有することが好ましい。
硬化剤としては、例えば、アミン系硬化剤、酸または酸無水物系硬化剤、塩基性活性水素化合物、イミダゾール類、ポリメルカプタン系硬化剤、イソシアネート系硬化剤等が挙げられる。
アミン系硬化剤としては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の脂肪族ポリアミン、イソホロンジアミン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等の脂環族ポリアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン等の芳香族ポリアミン、直鎖状ジアミン、テトラメチルグアニジン、トリエタノールアミン、ピペリジン、ピリジン、ベンジルジメチルアミン等の2級アミン類または3級アミン類、ダイマー酸とジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等のポリアミンとを反応させて得たポリアミドアミンなどが挙げられる。
酸または酸無水物系硬化剤としては、例えば、アジピン酸、アゼライン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、デカンジカルボン酸等のポリカルボン酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物等の芳香族無水物、無水マレイン酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸等の環状脂肪族酸無水物、ポリアジピン酸無水物、ポリアゼライン酸無水物、ポリセバシン酸無水物、ドデセニル無水コハク酸、ポリ(エチル)オクタデカン二酸)無水物等の脂肪族酸無水物などが挙げられる。
活性水素化合物としては、例えば、有機酸ジヒドラジドなどが挙げられる。
イミダゾール類としては、例えば、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタンデシルイミダゾールなどが挙げられる。
ポリメルカプタン系硬化剤としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート、ジペンタエリスリトールヘキサチオグリコレート等のチオグリコール酸のエステルなどが挙げられる。
イソシアネート系硬化剤としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート等のイソシアネート化合物、イソシアネート基をフェノール、アルコール、カプロラクトン等と反応させてブロックイソシアネート化合物などが挙げられる。
[カチオン発生化合物]
導電性インクは、反応性環状エーテル化合物を迅速にかつ充分に硬化させる点で、カチオン発生化合物を含有することが好ましい。
カチオン発生化合物は、ルイス酸を発生させる化合物である。ここで、カチオン発生化合物の具体例としては、光カチオン開始剤、熱カチオン開始剤等が挙げられる。光カチオン開始剤と熱カチオン開始剤は併用しても構わない。
光カチオン開始剤としては、例えば、ルイス酸のジアゾニウム塩、ルイス酸のヨードニウム塩、ルイス酸のスルホニウム塩等が挙げられる。これらは、カチオン部分が、芳香族ジアゾニウム、芳香族ヨードニウム、芳香族スルホニウム等であり、アニオン部分が、(四フッ化ホウ素(BF )、六フッ化リン(PF )、六フッ化アンチモン(SbF )、[BX(ただし、Xは少なくとも2つ以上のフッ素またはトリフルオロメチル基で置換されたフェニル基である。)等に構成されたオニウム塩である。
具体例としては、例えば、四フッ化ホウ素のフェニルジアゾニウム塩、六フッ化リンのジフェニルヨードニウム塩、六フッ化アンチモンのジフェニルヨードニウム塩、六フッ化ヒ素のトリ−4−メチルフェニルスルホニウム塩、四フッ化アンチモンのトリ−4−メチルフェニルスルホニウム塩、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素のジフェニルヨードニウム塩、アセチルアセトンアルミニウム塩とオルトニトロベンジルシリルエーテル混合体、フェニルチオピリジニウム塩、六フッ化リンアレン−鉄錯体等が挙げられる。
光カチオン開始剤の市販品としては、CD−1012(サートマー社製)、PCI−019、PCI−021(日本化薬社製)、オプトマーSP−150、オプトマーSP−170(ADEKA社製)、UVI−6990(ダウケミカル社製)、CPI−100P、CPI−100A(サンアプロ社製)、TEPBI−S(日本触媒社製)、WPI−031、WPI−054、WPI−113、WPI−116、WPI−170(和光純薬工業社製)、イルガキュア250(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)等が挙げられる。
光カチオン開始剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
光カチオン開始剤としては、安定性、硬化性の点から、アニオン部位が六フッ化リン、カチオン部位がスルホニウム塩のものがより好ましい。
熱カチオン開始剤としては、例えば、アデカオプトンCP−66、CP−77(ADEKA社製)、サンエイドSI−60L、SI−80L、SI−100L、SI−110L、SI−180L(三新化学社製)、CI−2920、CI−2921、CI−2946、CI−2639、CI−2624、CI−2064(日本曹達社製)、FC−520(スリーエム社製)等が挙げられる。
熱カチオン開始剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
硬化剤とカチオン発生剤の合計の含有量は、反応性環状エーテル化合物を100質量%とした際の0.1〜1000質量%であることが好ましく、1〜800質量%であることがより好ましい。硬化剤とカチオン発生剤の合計の含有量が0.1質量%以上であれば、反応性環状エーテル化合物を充分に硬化でき、1000質量%以下であれば、導電性インクから形成される透明導電層において反応性環状エーテル化合物の特性を充分に発揮できる。
[高沸点溶媒]
導電性インクは、印刷時の乾燥を防止するために、高沸点溶媒を含有することが好ましい。
高沸点溶媒としては、例えば、ポリヒドロキシ化合物、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジフェニルエーテル、ジメチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロビレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジフェニルエーテル等が挙げられる。
これらの中でも、高沸点溶媒の効果が優れる点で、ポリヒドロキシ化合物が好ましい。ポリヒドロキシ化合物の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリグリセリン、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール等が挙げられる。
[添加剤]
添加剤としてはπ共役系導電性高分子及びポリアニオンと混合しうるものであれば特に制限されず、例えば、アルカリ性化合物、界面活性剤、消泡剤、カップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを使用できる。
アルカリ性化合物としては、公知の無機アルカリ化合物や有機アルカリ化合物を使用できる。無機アルカリ化合物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア等が挙げられる。
有機アルカリ化合物としては、例えば、脂肪族アミン、芳香族アミン、4級アミン、アミン以外の窒素含有化合物、金属アルコキシド、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。これらの中でも、導電性がより高くなることから、脂肪族アミン、芳香族アミン、4級アミンよりなる群から選ばれる1種もしくは2種以上が好ましい。
界面活性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤;アミン塩、4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤;カルボキシベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリウムベタイン等の両性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド等の非イオン界面活性剤等が挙げられる。
消泡剤としては、シリコーン樹脂、ポリジメチルシロキサン、シリコーンレジン等が挙げられる。
カップリング剤としては、ビニル基、アミノ基、エポキシ基等を有するシランカップリング剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、糖類、ビタミン類等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オギザニリド系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤等が挙げられる。
酸化防止剤と紫外線吸収剤とは併用することが好ましい。
[水分量]
導電性インクの水分量は20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましく、全くないことが最も好ましい。導電性インクの水分量が20質量%を超えると、印刷安定性が低下する傾向にある。
[粘度]
導電性インクの粘度は、適用される印刷方法に応じて適宜選択することが好ましい。例えば、平版印刷では、約5000〜10000mPa・sが好ましい。グラビア印刷及びフレキソグラフィー印刷では、約20〜1000mPa・sが好ましい。スクリーン印刷では、300〜10000mPa・sが好ましく、500〜5000mPa・sがより好ましい。インクジェット印刷では、3〜30mPa・sが好ましい。導電性インクの粘度が前記下限値未満であっても、前記上限値を超えても印刷適性が損なわれる傾向にある。ここで、粘度は、25℃にてB型回転粘度計による定剪断速度にて測定した値である。
導電性インクの粘度は、増粘剤の含有割合により適宜調整できる。
[導電性インクの製造方法]
導電性インクの製造方法としては、例えば、ポリアニオンの水溶液中でπ共役系導電性高分子の前駆体モノマーを化学酸化重合して導電性高分子水溶液を調製し、この水溶液に、増粘剤、反応性環状エーテル化合物と必要に応じて任意成分とを添加し、水を除去する方法等が挙げられる。
このような導電性インクの製造方法によれば、π共役系導電性高分子とポリアニオンの固形分濃度を低下させにくいため、導電性低下を防ぐことができる。
水の除去法としては、例えば、限外ろ過法、エバポレーション法、凍結乾燥法等が挙げられる。これらの方法は、1種を単独でおこなってもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する例としては、π共役系導電性高分子とポリアニオンとを含む水溶液の水を限外ろ過により除去して濃縮し、その後、増粘剤、反応性環状エーテル化合物を添加し、エバポレーション法または凍結乾燥法により水分を除去する方法が挙げられる。また、π共役系導電性高分子とポリアニオンとを含む水溶液に、増粘剤、反応性環状エーテル化合物を添加し、限外ろ過により除去して濃縮し、その後、エバポレーション法または凍結乾燥法により水分を除去する方法が挙げられる。
エバポレーション法を行う場合には、水と増粘剤との沸点差が大きいことが好ましく、増粘剤の沸点(気圧1013hPa)が200℃以上であることが好ましい。
本発明者らが調べた結果、上記導電性インクによれば、印刷適性および導電性が共に優れる上に、基材との密着性にも優れる透明導電層を形成できることが判明した。
(透明導電層)
本発明の透明導電層は、上記導電性インクがパターン印刷され、硬化されて形成されたものである。
導電性インクのパターン印刷方法としては、例えば、平版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、オフセット印刷等が適用される。
導電性インクが印刷される基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネートなどのフィルムまたはシートが挙げられる。また、ガラス基板、シリコン基板なども使用できる。
基材上には、導電性インクの密着性を向上させるために、プライマー層を形成したり、コロナ処理、プラズマ処理等の表面改質をしておいてもよい。プライマー層としては、公知の接着剤、熱硬化性化合物、光硬化性化合物などが挙げられる。
硬化方法としては、加熱が適用される。加熱方法としては、例えば、熱風加熱や赤外線加熱などの通常の方法を採用できる。
本発明の透明導電層は、上記導電性インクを用いたものであるため、導電性および基材に対する密着性に優れる。
(入力デバイス)
本発明の入力デバイスは、上記透明導電層を備えるものである。透明導電層を有する入力デバイスの一例としてタッチパネルが挙げられる。
タッチパネルとして、例えば、抵抗膜式タッチパネル、静電容量式タッチパネルが挙げられる。
図1に、抵抗膜式タッチパネルを示す。この抵抗膜式タッチパネル1は、入力者側に配置された可動電極シート10と、可動電極シート10に対向するように画像表示装置側に配置された固定電極シート20と、これらの間に設けられた透明なドットスペーサ30とを備える抵抗膜式タッチパネルである。
可動電極シート10は、第1の透明基材11と、第1の透明基材11表面に設けられた上記導電性インクにより形成された第1の透明導電層12とを備えている。
固定電極シート20は、第2の透明基材21と、第2の透明基材21表面に設けられた第2の透明導電層22とを備えている。
第1の透明導電層12と第2の透明導電層22とは、互いに対向するように配置されて、第1の透明導電層12が押圧された際に第2の透明導電層22に接触するようになっている。
可動電極シート10を構成する第1の透明基材11としては、例えば、単層または2層以上の透明樹脂フィルム、ガラス板、フィルムとガラス板との積層体が挙げられるが、可撓性を有することから、透明樹脂フィルムが好ましい。
透明樹脂フィルムを構成する透明樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネートなどが挙げられる。
第1の透明基材11の厚さは100〜250μmであることが好ましい。第1の透明基材11の厚さが100μm以上であれば、充分な強度を確保でき、250μm以下であれば、充分な可撓性を確保できる。
第1の透明導電層12の厚さは50〜700μmであることが好ましい。第1の透明導電層12の厚さが50μm以上であれば、充分な導電性を確保でき、700μm以下であれば、充分な可撓性及び透明性を確保できる。
固定電極シート20を構成する第2の透明基材21としては、第1の透明基材11と同様のものを使用でき、中でも、可動電極シート10を、ドットスペーサ30を介して支持しやすいことから、ガラス板を用いたものが好ましい。
第2の透明基材21の厚さは0.8〜2.5mmであることが好ましい。第2の透明基材21の厚さが0.8mm以上であれば、充分な強度を確保でき、2.5mm以下であれば、薄くすることができ、省スペース化を実現できる。
第2の透明導電層22は、透明導電性金属酸化物製である。第2の透明導電層22を構成する透明導電性金属酸化物としては、例えば、酸化インジウム、酸化錫、インジウムドープ酸化錫(ITO)、アンチモンドープ酸化錫(ATO)、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、酸化亜鉛などが挙げられる。
第2の透明導電層22の厚さは0.01〜1.0μmであることが好ましい。第2の透明導電層22の厚さが0.01μm以上であれば、充分な導電性を確保でき、1.0μm以下であれば、薄くすることができ、省スペース化を実現できる。
可動電極シート10と固定電極シート20の非押圧時の間隔は20〜100μmであることが好ましい。可動電極シート10と固定電極シート20の非押圧時の間隔は20μm以上であれば、非押圧時に可動電極シート10と固定電極シート20とを確実に接触させないようにすることができ、100μm以下であれば、押圧時に可動電極シート10と固定電極シート20とを確実に接触させることができる。前記間隔になるようにするためには、ドットスペーサ30の大きさを適宜選択すればよい。
図2に示すように、この入力デバイス1の可動電極シート10の短辺方向(Y方向)の両端には、長辺方向(X方向)に沿って第1の電極13aおよび第2の電極13bが設けられる。また、固定電極シート20の短辺方向(Y方向)の両端には、短辺方向に沿って第3の電極23aおよび第4の電極23bが設けられる。
第1の電極13aには、第1の配線41および第2の配線42を介して電源50が接続され、第3の電極23aには、第1の配線41および第3の配線43を介して電源50が接続される。
第2の電極13bは、第4の配線44を介して接地され、第4の電極23bは、第5の配線45を介して設置される。
第2の配線42は、第6の配線46を介してマルチプレクサ60に接続される。第3の配線43は、第7の配線47を介してマルチプレクサ60に接続される。また、第2の配線42の、第6の配線46の接続点より電源50側には第1のスイッチ71が、第4の配線44には第2のスイッチ72が、第3の配線43の、第7の配線47の接続点より電源50側には第3のスイッチ73が、第5の配線45には第4のスイッチ74が設置される。
マルチプレクサ60には、第8の配線78、サンプル・アンド・ホールド回路80および第9の配線79を介して電圧測定手段90が接続される。
可動電極シート10が押圧された状態にて押圧点のX座標を検出する際には、第1のスイッチ71および第2のスイッチ72をオフにし、第3のスイッチ73および第4のスイッチ74をオンにする。これにより、固定電極シート20の第2の透明導電層22の第3の電極23aと第4の電極23bとの間に電圧分布を形成させ、可動電極シート10の第1の透明導電層12の全体の電位が、第2の透明導電層22における第1の透明導電層12との接点Pと同電位になる状態にする。
そして、可動電極シート10の第1の透明導電層12と固定電極シート20の第2の透明導電層22との接点Pの電位を、第1の透明導電層12、第2の配線72、第6の配線76、マルチプレクサ60、第8の配線78、サンプル・アンド・ホールド回路80および第9の配線79を介して、電圧測定手段90によって測定する。その測定によって求めた測定電位、および第3の電極23aと第4の電極23bとの電位差に基づいて、X座標を求める。
また、押圧点のY座標を検出する際には、第1のスイッチ71および第2のスイッチ72をオンにし、第3のスイッチ73および第4のスイッチ74をオフにする。これにより、可動電極シート10の第1の透明導電層12の第1の電極13aと第2の電極13bとの間に電圧分布を形成させ、固定電極シート20の第2の透明導電層22の全体の電位が、第1の透明導電層12における第2の透明導電層22との接点Pと同電位になる状態にする。
そして、可動電極シート10の第1の透明導電層12と固定電極シート20の第2の透明導電層22との接点Pの電位を、第2の透明導電層22、第3の配線73、第7の配線77、マルチプレクサ60、第8の配線78、サンプル・アンド・ホールド回路80および第9の配線79を介して、電圧測定手段90によって測定する。その測定によって求めた測定電位、および第1の電極13aと第2の電極13bとの電位差に基づいて、Y座標を求める。
上記座標検出においては、第1〜第4のスイッチ71〜74のオン−オフ切換え後、所定時間が経過してから、第1の透明導電層12と第2の透明導電層22との接点Pでの電位を測定することが好ましい。第1の透明導電層12がπ共役系導電性高分子を含んでいると、抵抗値が大きくないにもかかわらず、電位の安定に時間がかかる。しかし、第1〜第4のスイッチ71〜74のオン−オフ後、所定時間経過してから電位を測定すれば、安定した状態での電位を測定できるので、測定精度の低下を抑制できる。
静電容量式タッチパネルは、一対の透明電極が基材を介して設けられた構成になっている。この電極全体に低圧の電界を形成し、指で触れることで表面電荷の変化を捉え、位置を検出するようになっている。
本発明の入力デバイスは、導電性が高い上記透明導電層を備えたものであるため、動作不良が起きにくい。
本発明の入力デバイス1は、例えば、電子手帳、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、PHS、現金自動預け払い機(ATM)、自動販売機、販売時点情報管理(POS)用レジスタなどに使用できる。
以下、本発明の実施例を具体的に示すが、本発明は実施例により限定されるものではない。
(製造例1)ポリスチレンスルホン酸の調製
1000mlのイオン交換水に206gのスチレンスルホン酸ナトリウムを溶解し、80℃で攪拌しながら、予め10mlの水に溶解した1.14gの過硫酸アンモニウム酸化剤溶液を20分間滴下し、この溶液を2時間攪拌した。
これにより得られたスチレンスルホン酸ナトリウム含有溶液に10質量%に希釈した硫酸を1000mlと10000mlのイオン交換水を添加し、限外ろ過法を用いてポリスチレンスルホン酸含有溶液の約10000ml溶液を除去し、残液に10000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法を用いて約10000ml溶液を除去した。上記の限外ろ過操作を3回繰り返した。
さらに、得られたろ液に約10000mlのイオン交換水を添加し、限外ろ過法を用いて約10000ml溶液を除去した。この限外ろ過操作を3回繰り返した。
限外ろ過条件は下記の通りとした(他の例でも同様)。
限外ろ過膜の分画分子量:30K
クロスフロー式
供給液流量:3000ml/分
膜分圧:0.12Pa
得られた溶液中の水を減圧除去して、無色の固形状のポリスチレンスルホン酸を得た。
(製造例2)ポリスチレンスルホン酸ドープポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)水溶液の調製
14.2gの3,4−エチレンジオキシチオフェンと、36.7gの製造例1で得たポリスチレンスルホン酸を2000mlのイオン交換水に溶かした溶液とを20℃で混合した。
これにより得られた混合溶液を20℃に保ち、掻き混ぜながら、200mlのイオン交換水に溶かした29.64gの過硫酸アンモニウムと8.0gの硫酸第二鉄の酸化触媒溶液とをゆっくり添加し、3時間攪拌して反応させた。
得られた反応液に2000mlのイオン交換水を添加し、限外ろ過法を用いて約2000ml溶液を除去した。この操作を3回繰り返した。
そして、上記ろ過処理が行われた処理液に200mlの10質量%に希釈した硫酸と2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法を用いて約2000mlの処理液を除去し、これに2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法を用いて約2000mlの液を除去した。この操作を3回繰り返した。
さらに、得られた処理液に2000mlのイオン交換水を加え、限外ろ過法を用いて約2000mlの処理液を除去した。この操作を5回繰り返し、約1.5質量%の青色のポリスチレンスルホン酸ドープポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT−PSS)水溶液を得た。
得られたPEDOT−PSS水溶液を凍結乾燥して、PEDOT−PSSの固形物を得た。
(実施例1)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物8gに、イオン交換水9gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、ソルビトール系ポリグリシジルエーテル(阪本薬品工業社製SR−SEP)10g、ガーリック酸メチル9g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)0.1g、プロピレングリコール54gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド910gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクAを得た。
導電性インクAについて以下の方法により残留水分量及び粘度を測定した。それらの測定結果を表1に示す。
また、導電性インクAをポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製A4300、厚さ;100μm)に、アニロックスロール(400線)を用いたフレキソ印刷法によりパターン印刷し、130℃、5分間、赤外線照射により乾燥して硬化させて、透明導電層を形成した。透明導電層の表面抵抗と光透過率を以下の方法により測定し、印刷適性を評価した。また、摺動試験後の塗膜の抜けを調べた。それらの結果を表1に示す。
[残留水分量測定]
三菱化学社製微量水分測定装置CA−100型を用い、カールフィッシャー法により導電性インクの残留水分量を測定した。
[粘度測定]
温度25℃にて、(株)東京計器製のB型回転粘度計(回転数;30回転/分、ローターNo.2)により粘度を測定した。
[印刷適性]
基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム)上に、印刷機を用いて印刷した後、導電性インクの濡れ性、ハジキ、基材への乗りを目視観察により評価した。
[表面抵抗値]
三菱化学社製ロレスタMCP−T600を用い、JIS K 7194に準じて測定した。
[光透過率]
日本電色工業社製ヘイズメータ測定器(NDH5000)を用い、JIS K 7136に準じて光透過率を測定した。
[摺動試験]
塗膜強度を測定するため、エタノールで湿らせたキムワイプ(日本製紙クレシア社製)を、400gf/cmの荷重をかけて30往復擦り、塗膜(透明導電層)の抜けを目視により検査した。この結果は基材に対する密着性の指標になる。
◎:剥離なし、×:剥離あり
Figure 0005393173
(実施例2)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物2gに、イオン交換水4gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル5.0g、ガーリック酸4.0g、イミダゾール0.04g、プロピレングリコール385gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド600gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクBを得た。
導電性インクBについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、アニロックスロールの線数を200線に変更したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例3)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物30gに、イオン交換水60gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、ポリグリセリンポリグリシジルエーテル15g、2,3,3’,4,4’,5−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン10g、アジピン酸10g、プロピレングリコール50gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド825gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクCを得た。
導電性インクCについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、アニロックスロールの線数を600線に変更したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例4)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物45gに、イオン交換水90gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル180g、2,3,3’,4,4’,5−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン20g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)1.8g、プロピレングリコール344gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド320gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクDを得た。
導電性インクDについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷法によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例5)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物12gに、イオン交換水20gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、3−エチル−3{[(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]メチル}オキセタン(東亞合成社製OXT221)12g、ガーリック酸メチル8g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)0.12g、プロピレングリコール288gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド700gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクEを得た。
導電性インクEについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、アニロックスロールの線数を300線に変更したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例6)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物1gに、イオン交換水2gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、4,4’−(3−エチルオキセタン−3−イルメチルオキシメチル)ビフェニル(宇部興産社製OXBP)0.2g、ガーリック酸1.0g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)0.002g、プロピレングリコール46gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド950gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクFを得た。
導電性インクFについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、アニロックスロールの線数を200線に変更したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例7)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物20gに、イオン交換水50gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、キシリレンビスオキセタン(東亞合成社製OXT121)16g、2,3,3’,4,4’,5−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン10g、アジピン酸10g、プロピレングリコール460gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド434gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクGを得た。
導電性インクGについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例8)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物35gに、イオン交換水70gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、キシリレンビスオキセタン(東亞合成社製OXT121)12g、2,3,3’,4,4’,5−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン8g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)0.12g、プロピレングリコール50gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド825gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクHを得た。
導電性インクHについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例9)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物40gに、イオン交換水80gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、エポキシエマルジョン(ADEKA社製アデカレジンEM−107−50L、不揮発分50質量%)48g、ガーリック酸メチル20g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)0.24g、プロピレングリコール30gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド782gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクIを得た。
導電性インクIについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例10)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物0.8gに、イオン交換水2gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、エポキシエマルジョン(ジャパンエポキシレジン社製W2811R70、固形分濃度70質量%)2.8g、ガーリック酸1.0g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)0.02g、プロピレングリコール443gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド550gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクJを得た。
導電性インクJについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例11)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物4gに、イオン交換水8gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、エポキシエマルジョン(ジャパンエポキシレジン社製W3432R67、固形分濃度67%)30g、2,3,3’,4,4’,5−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン10g、アジピン酸10g、プロピレングリコール30gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド90.8gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクKを得た。
導電性インクKについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(実施例12)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物22gに、イオン交換水45gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、エポキシエマルジョン(ADEKA社製アデカレジンEM−101−50、不揮発分50質量%)30g、2,3,3’,4,4’,5−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン10g、イミダゾール0.15g、プロピレングリコール792gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド100gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクLを得た。
導電性インクLについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、アニロックスロールの線数を300線に変更したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率と摺動試験後の塗膜の抜けを測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1においてPEDOT−PSSの固形物を0.1gに、イオン交換水を1gに、プロピレングリコールを70gに変更したこと以外は実施例1と同様にして、導電性インクMを得た。
導電性インクMについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、アニロックスロールの線数を300線に変更したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率を測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(比較例2)
実施例4においてPEDOT−PSSの固形物を75gに、イオン交換水を150gに、プロピレングリコールを573gに変更し、2−ヒドロキシエチルアクリルアミドを添加しなかったこと以外は実施例4と同様にして、導電性インクNを得た。
導電性インクNについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率を測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
(比較例3)
製造例2で得たPEDOT−PSSの固形物40gに、イオン交換水80gを添加して、PEDOT−PSSを膨潤させた。
これとは別に、エポキシエマルジョン(ADEKA社製アデカレジンEM−101−50L、不揮発分50質量%)8.0g、ガーリック酸メチル4.0g、サンエイドSI−110L(三新化学社製)0.04g、プロピレングリコール20gを添加し、撹拌した。これにより得た溶液を、前記水に膨潤させたPEDOT−PSS水溶液に添加し、さらに、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド848gを添加し、冷却しながらホモジナイザーで9000rpmの回転速度で10〜15分間撹拌した。その後、吉田機械興業社製ナノマイザーに、150MPaの圧力で5回通して微粒子化し、目開き5μmのろ紙によりろ過し、1分間脱泡させて、導電性インクOを得た。
導電性インクOについて実施例1と同様にして、残留水分量及び粘度を測定した。また、スクリーン印刷によりパターン印刷したこと以外は実施例1と同様にして、透明導電層を形成し、表面抵抗と光透過率を測定し、印刷適性を評価した。それらの結果を表1に示す。
π共役系導電性高分子とポリアニオンと増粘剤と反応性環状エーテル化合物とを含み、π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計の含有量が0.05〜5質量%、増粘剤の含有量が1〜99質量%、π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計と反応性環状エーテル化合物との質量比(P/Q)が0.1〜5.0である実施例1〜12の導電性インクは印刷適性に優れていた。また、得られた透明導電層は導電性、光透過性、基材に対する密着性に優れていた。
π共役系導電性高分子とポリアニオンと増粘剤と反応性環状エーテル化合物とを含み、π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計の含有量が0.05質量%未満であり、P/Qが0.1未満である比較例1の導電性インクでは、印刷適性が低く、透明導電層の導電性が低かった。
π共役系導電性高分子とポリアニオンと増粘剤と反応性環状エーテル化合物とを含み、π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計の含有量が5質量%を超える比較例2の導電性インクでは、ゲル化したため、印刷適性が低く、しかも光透過性が低かった。
π共役系導電性高分子とポリアニオンと増粘剤と反応性環状エーテル化合物とを含み、P/Qが5.0を超える比較例3の導電性インクでは、基材に対する密着性が低かった。
(実施例13)静電容量式タッチパネル
実施例7の導電性インクをスクリーン印刷によりパターン印刷して導電層を形成し、その導電層を静電容量式タッチパネルの動作確認を行った。
具体的には、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ38μm)の一方の面に、図3に示すような、11本の直線111が平行に配列したパターンが形成されるように、導電性ペースト(十条ケミカル(株)製JELCON CH−10)をスクリーン印刷し、乾燥させて、第1の引き回し回路110を形成した。
次いで、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの、第1の引き回し回路110を形成した面に、実施例7の導電性インクを、図4に示すようなパターンでスクリーン印刷し、130℃5分間乾燥させて、検出部120と第2の引き回し回路130を形成した。ここで、検出部120は、11個のスイッチ部121が集合して長方形を形成したパターンからなる。隣接するスイッチ部121,121同士の境界はジグザグになっている。第2の引き回し回路130は、スイッチ部121と第1の引き回し回路110の直線111とを接続するパターンからなる。
その後、第1の引き回し回路110、第2の引き回し回路130及び検出部120のパターンが形成されたポリエチレンテレフタレートフィルムをトムソン刃により外形抜き加工を施して、電極アレイシートを得た。パターンを形成した面に、アクリル系両面テープ(東洋インキ製造(株)製R390)を介して、ポリカーボネートシート(厚さ200μm)を貼り合せて、スイッチアレイを得た。このスイッチアレイをサイプレス社製のCY3212(−CapSense評価キットに接続して)動作検証を実施したところ、正常に動作した。
1 抵抗膜式タッチパネル
10 可動電極シート
11 第1の透明基材
12 第1の透明導電層
20 固定電極シート
21 第2の透明基材
22 第2の透明導電層
30 ドットスペーサ

Claims (8)

  1. π共役系導電性高分子と、ポリアニオンと、増粘剤と、反応性環状エーテルを有する化合物とを含み、
    反応性環状エーテルを有する化合物は、エポキシ基を有する化合物および/またはオキセタン環を有する化合物であり、エポキシ基を有する化合物は、25℃の水100gに対して1g以上溶解する水溶性エポキシ樹脂、及び、2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂が界面活性剤によって分散媒中に乳化分散されたエポキシエマルジョンの少なくとも一方であり、
    π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計の含有量が0.05〜5質量%、増粘剤の含有量が1〜99質量%、π共役系導電性高分子とポリアニオンの合計Pと反応性環状エーテルを有する化合物Qとの質量比(P/Q)が0.1〜5.0であることを特徴とする導電性インク。
  2. 増粘剤が、グリシジル基及び/又はヒドロキシ基と、メタクリル基、アクリル基、メタクリルアミド基、アクリルアミド基よりなる群から選ばれる1種の官能基とを含有する化合物であることを特徴とする請求項1に記載の導電性インク。
  3. 硬化剤を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の導電性インク。
  4. ルイス酸を発生させるカチオン発生化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導電性インク。
  5. 粘度が300〜10000mPa・sであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導電性インク。
  6. 水分量が20質量%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の導電性インク。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の導電性インクがパターン印刷され、硬化されて形成されたことを特徴とする透明導電層。
  8. 請求項7に記載の透明導電層を備えることを特徴とする入力デバイス。
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