JP5392351B2 - 中継局、受信局、送信局、および、パケット通信システム - Google Patents

中継局、受信局、送信局、および、パケット通信システム Download PDF

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Description

本発明は、送信局と受信局との間で送信パケットを中継する中継局、送信局からの送信パケットのデータを中継局を経由して受信する受信局、送信パケットのデータを中継局を経由して受信局に送信する送信局、および、送信局と受信局との間で送信パケットを中継局が中継するパケット通信システムに関する。
今日、無線通信路を介して通信を行う無線通信システム、例えばWCDMAやCDMA2000等の無線通信システムが世界的に普及している。この無線通信システムでは、複数の無線基地局が設置され、無線端末装置はいずれかの無線基地局を介して他の通信装置、例えば通信端末装置と通信を行う。この無線基地局が無線端末装置と通信できるサービスエリアには、隣接する無線基地局のサービスエリアとの間で重複部分が設けられている。これにより、無線チャネルの状態が悪化したとき、隣接する無線基地局へのハンドオーバが実現される。
一方、無線方式としては、例えば、符号分割多重、時分割多重、周波数多重、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)等の技術が用いられ、1つの無線基地局に対して複数の無線端末装置が同時に接続できる。
しかし、無線基地局が無線通信可能なサービスエリア内にあっても、このエリアの境界に近い場所では、無線環境が良好でないために高速通信が困難であることが多い。また、サービスエリア内部であったとしても、ビルの建築物等の、無線信号の伝播を妨げる要因があり、無線基地局との良好な無線接続が困難なエリア、いわゆる不感地帯ができてしまう場合もある。そこで、無線基地局のサービスエリア内に中継局(以降、RSという)を設置し、無線端末装置と無線基地局とがRSを介して無線通信できるようにした方式が提案されている。
OFDM技術を利用するIEEE802.16仕様の無線通信システムにおいても、IEEE802.16jのタスクグループが中継局の仕様を定義している。
図17は、IEEE802.16jにおける自動再送制御(ARQ: Automatic Repeat Request)の流れの一例を説明する図である。図17は、無線基地局(以降、BSという)と無線端末装置(以降、MSという)でARQを行うEnd-to-Endモードの例を示す。
パケット送信の単位となるPDU(Protocol Data Unit)は、固定ブロックを単位として、BSN(Block Sequence Number)で番号付けされている。図17の例では,BSが送信するPDUは、5個の固定ブロックに相当するサイズである。PDUの先頭の固定ブロックが例えばBSN=5であれば、PDUの最後尾に相当する固定ブロックのBSNは9となる。また、PDUは、先頭の固定ブロックのBSNをヘッダ情報に含めて送信される。図17に示す例では、BSN=5がヘッダ情報に含まれている。
ここで、BSから送信されたPDUを受信したRSが、無線チャネルの状態が良好でないために、PDUを分割してMSに送信する場合、個々の分割PDUの先頭に位置する固定ブロックのBSNをヘッダ情報に含めて送信する。図17に示す例では、2つの分割PDUのヘッダ情報に、BSN=5およびBSN=7がそれぞれ含まれる。RSにおいてPDUが分割されるとき、固定ブロック単位で行われる。
MSは、RSからの分割PDUの受信の成否を表す情報、すなわち、受信確認情報(ACK:Acknowledgement)、未受信情報(NAK:Not Acknowledgement)を用いて、BSに通知する。図17に示す例では、2つの分割PDUのうち、BSN=5の分割PDUが受信に失敗している。このため、BSN=5−6についてはNAKが送信され、BSN=7−9については、ACKがBSに通知される。NAKおよびACKの通知を受けたBSは、BSN=5−6に相当する固定ブロックを再送信する。この動作により、BSは、MSで受信に失敗した情報、図17に示す例では、BSN=5−6の分割PDUを、RSを経由して送信する。以上のIEEE802.16に関する事項は、例えば非特許文献1,2に記載されている。
一方、IEEE802.16jで定められる中継局がパケットを分割するとき、パケットの分割に伴って生じるFSN(Fragment Sequence Number)の衝突発生を防止することのできる中継局および中継方法が知られている。例えば、下記特許文献1が挙げられる。
国際公開2008/078365号パンフレット
IEEE Std 802.16-2009 IEEE Std 802.16j-2009
今日、IEEE802.16mのタスクグループが新たに立ち上がり、次世代の無線リンクの仕様を開発検討中である。このとき、新しく無線リンクの仕様に対応する中継局の開発も含まれている。
IEEE802.16mでは、可変長ブロックサイズのPDUに対してARQ処理を実現する。すなわち、IEEE802.16mで用いるPDUのサイズは可変長であり、BSは、各PDUに連続番号(SN:Sequence Number)のパケット番号を付与して送信する。MSは、PDUの受信の成否を示すACKあるいはNAKを生成し、RSを経由してBSに送信する。このACKあるいはNAKは、PDUを特定できるSNを含む。
しかし、このようなARQ処理を可変長ブロックサイズで実現する次世代の無線リンクの仕様において、中継局と受信局との間で分割PDUをどのようにして生成してARQ処理を円滑に行うか、については未だ提案されていない。
そこで、本発明は、送信局と受信局との間で送信パケットを中継する中継局、送信局からの送信パケットのデータを中継局を経由して受信する受信局、送信パケットのデータを、中継局を経由して受信局に送信する送信局、および、送信局と受信局との間で送信パケットを中継局が中継するパケット通信システムにおいて、可変長ブロックサイズのパケット送信の際、ARQ処理を円滑に行うことを目的とする。
本発明の一態様によれば、送信局と受信局との間で送信パケットを中継する中継局は、
(1)前記送信局から送信された、パケット番号が付与された送信パケットを受信する第1の通信部と、
(2)受信した前記送信パケットのデータを分割することにより分割データを生成し、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報と前記パケット番号とを前記分割データに付与した分割パケットを生成するパケット再構成部と、
(3)生成した前記分割パケットを前記受信局に送信する第2の通信部と、を有する。
本発明の一態様によれば、送信局と受信局との間で送信パケットを中継する中継局は、
(4)前記送信局から送信された、第1のパケット番号が付与された送信パケットを受信し、さらに、前記受信局から情報を受信する第1の通信部と、
(5)受信した前記送信パケットのデータを分割することにより分割データを生成し、前記第1のパケット番号を、前記第1のパケット番号と同一の又は異なる第2のパケット番号に替え、該第2のパケット番号を前記分割データに付与することにより、再構成パケットを生成するパケット再構成部と、
(6)前記第1のパケット番号と前記第2のパケット番号との間の対応関係を示す対応テーブルを管理する管理テーブル部と、
(7)前記再構成パケットを前記受信局に送信する第2の通信部と、
(8)前記第1の通信部が、前記再構成パケットを前記受信局が受信できたか否かを示す、前記第2のパケット番号を含んだ、前記再構成パケットの受信確認/未受信情報を前記受信局から受信したとき、前記送信パケットのデータ全部を、前記受信局が、前記再構成パケットを用いて受信できたか否かの判定を、前記対応テーブルと前記受信局から受信した前記再構成パケットの受信確認/未受信情報に含まれる前記第2のパケット番号とを用いて行う送信制御部と、を有する。
本発明の一態様によれば、送信局からの送信パケットのデータを、中継局を経由して受信する受信局は、
(9)前記中継局において前記送信パケットのデータを分割した分割データを含み、前記送信パケットのパケット番号と、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報とが付与された分割パケットを受信する第3の通信部と、
(10)受信した前記分割パケットの前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を受信したか否かを判定する受信制御部と、を有する。
本発明の一態様によれば、送信パケットのデータを、中継局を経由して受信局に送信する送信局は、
(11)送信パケットを前記中継局に送信する第5の通信部と、
(12)前記送信パケットのデータを前記中継局が分割して生成した分割データを含む分割パケットであって、前記送信パケットのパケット番号と、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報とが付与された分割パケットを、前記受信局が受信できたか否かを示す、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ、前記分割パケットの受信確認/未受信情報を受信する第6の通信部と、
(13)前記受信確認/未受信情報のうち未受信情報を受信したとき、該未受信情報に応じて、前記未受信情報に含まれる前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて前記送信パケットのデータから前記分割データを取り出すことにより再送信パケットを生成するパケット生成部と、を有する。
(14)その際、前記第5の通信部は、生成した前記再送信パケットを前記中継局に送信する。
上述の中継局、受信局、送信局、および、パケット通信システムは、可変長ブロックサイズのパケット送信の際、ARQ処理を円滑に行うことができる。さらに、可変長ブロックサイズの分割パケットを用いた通信およびARQ処理を行うことができるので、無線リソースの有効利用が実現できる。
実施形態1のパケット通信システムを示すブロック図である。 に示す中継局のPDU再構成部を詳細に説明するブロック図である。 に示す中継局で行われる分割PDUの生成のフローの一例を説明する図である。 (a)は、図3に示すフローにおいて、オリジナルSDUの分割を説明する図であり、(b)は分割SDUを示す図であり、(c)は、分割SDUのサイズの例を説明する図である。 図1に示すパケット通信システムの受信局である無線端末装置のブロック構成図である。 図5に示す無線端末装置で行われるARQ処理のフローの一例を説明する図である。 図5に示す無線端末装置で行われるARQ処理のフローの他の例を説明する図である。 図1に示すパケット通信システムの送信局である無線基地局の概略を示すブロック構成図である。 図8に示す無線基地局のARQ送信制御部の詳細なブロック構成図である。 図8に示す無線基地局で行われるARQ処理のフローの一例を説明する図である。 〜(c)のそれぞれは、図1に示すパケット通信システムにおけるARQ処理の全体の流れの一例を説明する図である。 IEEE802.16mにおいて、本実施形態1を用いない場合の問題点を説明する図である。 実施形態2のパケット通信システムを示すブロック図である。 (a)は、図3に示す中継局のPDU再構成部を詳細に説明するブロック図であり、(b)は、図3に示す中継局のSN管理テーブル部が保管管理する対応テーブルの一例を説明する図である。 3に示す中継局で行われるPDUの再構成のフローの一例を説明する図である。 図13に示すパケット通信システムにおけるARQ処理の全体の流れの一例を説明する図である。 IEEE802.16jにおける自動再送制御の流れの一例を説明する図である。
以下、本発明の中継局、受信局、送信局、および、パケット通信システムを詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1のパケット通信システム10を示すブロック図である。図1に示すパケット通信システム10は、BS(無線基地局)12と、MS(無線端末装置)14と、BS12とMS14との間のパケット通信を中継するRS(中継局)16と、を有する。MS14は、RS16を介してBS12と通信する。なお、ダウンリンクにおいて、BS12は送信局に、MS14は受信局となる。MS14が送信局となり、BS12が受信局となる場合もある。以降では、BS12を送信局とし、MS14を受信局とするダウンリンクの場合を用いて説明する。パケット送信の単位となるMAC−PDUは、ヘッダ情報とペイロード部にあるデータであるMAC−SDU(MAC-Service Data Unit)を含む。以降、MAC−PDUは単にPDUといい、MAC−SDUは単にSDUという。
(実施形態1:中継局の構成)
図1は、中継局であるRS16の概略の構成を示す。
RS16は、BS12とMS14との間でパケット送信を中継する。その際、RS16は、BS12から送信されたPDU(以降、オリジナルPDUという)を受信し、受信したオリジナルPDUから、無線チャネルの状態に応じて、オリジナルPDUよりサイズの小さい分割PDU#1、分割PDU#2、・・・等の分割PDUを順次生成する。RS16は、生成した分割PDUをMS14に順次送信する。RS16が受信したオリジナルPDUを、分割PDU#1、分割PDU#2、・・・等に分割するとき、オリジナルPDUのデータの分割位置情報(以降、オフセット情報という)を、分割PDU#1、分割PDU#2、・・・等に付与してMS14に送信する。
オフセット情報(分割位置情報)とは、分割PDUからヘッダ情報を取り除いた分割SDUの、オリジナルSDUにおける分割位置を示す情報である。オリジナルSDUは、オリジナルPDUからヘッダ情報を取り除いたSDUである。
なお、RS16は、無線チャネルの状態によっては、オリジナルPDUを分割することなく、オリジナルPDUをそのままMS14に送信する。すなわち、RS16は、オリジナルPDUを無線チャネルの状態に応じて選択的に分割する。
以下、RS16の構成を具体的に説明する。
RS16は、第1の通信部18と、第2の通信部20と、ACK抽出部22と、PDU抽出部24と、PDUバッファ部26と、PDU再構成部28と、ACK管理部30と、送信制御部32と、デュプレクサ34と、送受信アンテナ36と、を有する。
第1の通信部18は、BS12から送信されたオリジナルPDUあるいは再送信のための分割PDUを受信する他、MS14からACKあるいはNAKを受信する。オリジナルPDUは、パケット番号をヘッダ情報に含んでいる。第1の通信部18は、より詳細には、受信部18a、復調部18b、および、復号化部18cを有する。ACKとは、オリジナルPDUの受信が完了したことを示す受信完了情報であり、あるいは分割PDUが正常に受信されたことを示す受信確認情報である。NAKは、オリジナルPDUの受信が未完了であることを示す受信の未完了情報であり、あるいは分割PDUが正常に受信されたかったことを示す未受信情報である。後述するように、パケット番号および分割位置情報を含んでいるACKは、分割PDUの受信確認情報であり、パケット番号を含み、分割位置情報を含んでいないACKは、オリジナルPDUの受信完了情報である。NAKについても、ACKと同様に、パケット番号および分割位置情報を含んでいるNAKは、分割PDUの未受信情報であり、パケット番号を含み、分割位置情報を含んでいないNAKは、オリジナルPDUの受信の未完了情報である。
また、正常に受信する、あるいは受信完了とは、後述するPDU抽出部24が行うCRC(Cyclic Redundancy Check)により正常に受信したと判定されることをいう。したがって、未受信あるいは受信未完了とは、オリジナルPDUを受信できない場合や分割PDUを受信できない場合、および、オリジナルPDUあるいは分割PDUを受信したが、CRC(Cyclic Redundancy Check)により正常な受信と見做されない場合を含む。
受信部18aは、送受信アンテナ36で受信されデュプレクサ34に入力された受信信号に、低雑音増幅器による増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換等を含む無線受信処理を施す。
復調部18bは、受信部18aにおいて無線受信処理が施された受信信号を、BS12あるいはMS14が用いた変調方式に対応した復調方式で復調する。
復号化部18cは、復調部18bで復調された受信信号をBS12あるいはMS14が用いた符号化方式、符号化レートに応じた方式、レートで復号する。
一方、第2の通信部20は、PDU再構成部28から送られた、パケット番号およびオフセット情報が付与された分割PDUをMS14に送信する他、第1の通信部18で受信したACKあるいはNAKをBS12に送信する。また、送信制御部32で生成されたACKあるいはNAKをBS12に送信する。
第2の通信部20は、より詳細には、符号化部20a、変調部20b、および、送信部20cを有する。
符号化部20aは、PDU再構成部28から送られる信号に、ターボ符号等の誤り訂正符号化処理を施す。
変調部20bは、符号化部20aから送られた符号化データをQPSKや16QAM等の変調方式で変調する。
送信部20cは、変調部20bから送られた変調信号に、DA変換、無線周波数(RF)への周波数変換(アップコンバート)、および、高出力増幅器による所定の送信電力への増幅等を含む無線送信処理を施し、送信信号を生成する。
デュプレクサ34は、送信信号と受信信号とを分離する。具体的には、デュプレクサ34は、送信部20cから送られた送信信号を送受信アンテナ36へ出力するとともに、送受信アンテナ36からの受信信号を受信部18aに出力する。
送受信アンテナ36は、デュプレクサ34から送られる送信信号をMS14あるいはBS12に向けて空間へ放射するとともに、MS14あるいはBS12から空間へ向けて放射された信号を受信する。
ACK抽出部22は、復号化部18cから送られた復号データから、パケット番号、およびオフセット情報を含んだACKあるいはNAKを取り出す。取り出したACKあるいはNAKは、ACK管理部30に送られる。
PDU抽出部24は、復号化部18cから送られた復号データから、オリジナルPDUを抽出する。具体的に、CRC(Cyclic Redundancy Check)を行って正常にオリジナルPDUを受信したか否かを確認してオリジナルPDUを取得する。取得したオリジナルPDUは、PDUバッファ部26に送られる。
PDUバッファ部26は、PDU再構成部28からの読み出しを受けるまで、オリジナルPDUを一時的に蓄積する。
PDU再構成部28は、PDUバッファ部26に蓄積されたPDUを読み出し、必要に応じてPDUのペイロード部に含まれているSDUを取り出して所定のサイズに分割することにより、分割PDUのデータ(分割SDU)を生成する。ここで、PDUバッファ部26に蓄積されて読み出されるPDUは、オリジナルPDU、さらには、オリジナルPDUから分割されたPDUを含む。
さらにPDU再構成部28は、分割SDUに、分割前のオリジナルSDUのどの位置から分割して取り出したかを示すオフセット情報およびオリジナルPDUのパケット番号を含んだヘッダ情報を付与して分割PDU#1を生成する。同様にして、PDU再構成部28は、分割PDU#1に用いた分割SDU以降の残りの分割SDUにヘッダ情報を付与して分割PDU#2を生成し、PDUバッファ部26に蓄積する。この後、PDU再構成部28は、分割PDU#2をPDUバッファ部26から読み出す。同様に、PDU再構成部28は、分割PDU#2、分割PDU#3、・・・を生成する。ここで、分割SDUを必要に応じて生成するのは、無線チャネルの状態が変化し、パケット送信に割り当てられる送信可能なデータ量Dが変わるからである。無線チャネルの状態が良好で送信可能なデータ量Dが十分に大きい場合、分割PDUを生成せず、PDUをそのまま送信することができる。送信可能なデータ量Dは、例えば、パケット送信の開始前に、RS16とMS14との間の無線チャネルの状態に応じた変調方式及び符号化率と使用できる無線リソース量で決まる。
なお、分割PDUのサイズは、予め定められた設定サイズの整数倍で定められてもよい。分割PDUのサイズを設定サイズの整数倍に定める場合、設定サイズは、パケット通信の開始前に、BS12、MS14およびRS16間のコネクションセットアップ時のシグナリング等により、BS12、MS14およびRS16間で共有することが好ましい。この場合、オフセット情報は、設定サイズに分けたブロックのうち、何ブロック目であるかを示す情報であってもよい。設定サイズを定めることにより、BS12、MS14およびRS16においてデータの制御及び管理が容易になる。
図2は、PDU再構成部28を詳細に説明するブロック図である。
PDU再構成部28は、PDU長判定部28aと、SDU抽出部28bと、SDU分割部28cと、分割PDU生成部28dと、セレクタ28eと、を有する。
PDU長判定部28aは、送信制御部32から指示されるPDUの送信タイミングに応じてPDUバッファ部26からPDUを読み出し、送信制御部32により指定された送信可能なデータ量Dに基づいて、PDUを分割して送信するか否かを判定する。送信可能なデータ量Dとは、RS16およびMS14における無線チャネルの状態と利用可能な無線リソース量に応じて定まる量である。
判定の結果、分割不要である場合、PDU長判定部28aは、PDUバッファ部26から読み出したPDUをセレクタ28eに送る。判定の結果、PDUの分割が必要である場合、PDU長判定部28aは、PDUをSDU抽出部28bに送る。
SDU抽出部28bは、PDU長判定部28aから送られたPDUを、GMH(Generic MAC Header)とFPEH(Fragment and Packing Extended Header)を備えるヘッダ情報とペイロード部に格納されているSDUとに分離し、分離したSDUをSDU分割部28cに送る。一方、ヘッダ情報については、分割PDU生成部28dに送る。図2では、FPEHをEH(Extended Header)と記している。
SDU分割部28cは、SDU抽出部28bから送られたSDUに対して、送信制御部32により指定された上述の送信可能なデータ量Dから、後述するオフセット情報とヘッダ情報のサイズを差し引いた残りのデータ量となるように、分割する。SDUを分割して生成された分割SDUは、分割PDU生成部28dに送られる。このとき、SDUにおける分割位置を示すオフセット情報も分割PDU生成部28dに送られる。
分割PDU生成部28dは、SDU分割部28cから送られてきたオフセット情報とSDU抽出部28bから送られてきたヘッダ情報を、SDU分割部28cから送られた分割SDUに付与することにより、分割PDUを生成する。
ここで、PDUのヘッダ情報には、オリジナルPDUのパケット番号が含まれているが、分割PDU生成部28dは、このパケット番号を分割PDUのヘッダ情報として用いる。
分割PDU生成部28dは、生成された分割PDUをセレクタ28eに送る。
セレクタ28eは、PDU長判定部28aから送られた分割を不要と判定されたPDUを送信するか、分割PDU生成部28dから送られた分割PDUを送信するか、PDU長判定部28aの結果に基づいて切り替えて、分割を不要と判定されたPDUあるいは分割PDUを第2の通信部20に送る。
ACK管理部30は、ACK抽出部22で抽出されたACKあるいはNAKにパケット番号とオフセット情報が含まれている場合、パケット番号とオフセット情報を取り出し、MS14が、BS12が送信したオリジナルPDUのデータ全部、すなわち、オリジナルSDU全部を、分割PDUを用いて受信できたか否かの判定をパケット番号およびオフセット情報を用いて行う管理部である。
パケット番号およびオフセット情報がACKあるいはNAKに含まれる場合、ACKあるいはNAKは、分割PDUの受信確認あるいは未受信を示す。したがって、この場合、上記判定は、オフセット情報およびパケット番号を用いて行われる。すなわち、ACK管理部30は、パケット番号が同じACKに関して、ACKに含まれるオフセット情報に不足がないかどうかを判定する。1つのオリジナルPDUを分割して最後に生成された分割PDUには、最後の分割PDUであることを知らせるために、特定の情報を含ませることにより、最後の分割PDUを識別することができる。
一方、ACK管理部30は、ACK抽出部22で抽出されたACKあるいはNAKにオフセット情報が含まれず、パケット番号が含まれている場合、ACKは、オリジナルPDUをMS14が受信完了したことを示し、NAKは受信未完了であることを示す。
いずれの場合も、ACK管理部30は、オリジナルPDUまたは分割PDUのACKあるいはNAKの報告を送信制御部32に送る。
送信制御部32は、PDU再構成部28にて行われる分割PDUの生成を制御し、無線チャネルの状態に応じて送信可能なデータ量を定める。送信可能なデータ量は、使用可能な無線リソース(サブチャネル数、シンボル数)、変調方式および符号化レートから定められる。
また、送信制御部32は、RS16が有するスケジューラがQS(Quality of Service)を保証できるように送信のタイミングを定め、このタイミングに応じて送信の制御を行う。あるいはBS12によって定められた送信のタイミングに応じて送信の制御を行う。送信制御部32は、PDU再構成部28に送信のためのトリガ信号を出して、送信のために分割PDUの生成等を開始させる。
さらに送信制御部32は、分割PDUの受信確認あるいは未受信を示すACKあるいはNAK、さらに、オリジナルPDUの受信完了あるいは未完了を示すACKあるいはNAKの報告をACK管理部30から受けることにより、ACKあるいはNAK生成し送信処理を開始するように制御する。
(実施形態1:分割PDUの生成のフロー)
次に、RS16にて行われる分割PDUの生成のフローを説明する。図3は、図1に示す中継局で行われる分割PDUの生成のフローの一例を説明する図である。分割PDUの生成のフローは、送信可能なデータ量Dの割り当てがあるか否かに依存して異なる。
まず、PDU再構成部28は、カウンタkを1にセットし(ステップS10)、PDU長判定部28aは、パケット送信を行うための送信可能なデータ量Dの割り当てが有るか否かを判定する(ステップS20)。送信可能なデータ量Dの割り当ては、無線チャネル状態に応じて変わる。
送信可能なデータ量Dの割り当てがない場合、送信可能なデータ量Dが割り当てられるまでRS16は送信待ちの状態となる(ステップS25)。
一方、送信可能なデータ量Dの割り当てがある場合、PDU長判定部28aは、PDUバッファ部26に蓄積されているPDUを読み出し(ステップS30)、送信可能なデータ量DとPDUの送信サイズとの比較を行う(ステップS40)。比較の結果、PDUの送信サイズが送信可能なデータ量Dと等しいか、あるいは送信可能なデータ量Dより小さい場合、PDU長判定部28aは、PDUの分割は不要と判定し、このPDUをセレクタ28eに送る。セレクタ28eは、PDU長判定部28aから送られたPDUを符号化部20aに送る。これにより、PDUバッファ部26に蓄積されて読み出されたPDUは分割されることなく、MS14に送信される(ステップS50)。
ステップS40の比較の結果、PDUの送信サイズがデータ量Dより大きい場合、PDU長判定部28aは、PDUの分割が必要であると判定し、このPDUをSDU抽出部28bに送る。
SDU抽出部28bは、まず、PDUをヘッダ情報とSDUに分離する(ステップS60)。ヘッダ情報は、GMHとFPEHを含む。パケット番号は、FPEHに含まれる。
SDU抽出部28bは、分離されたSDUを、SDU分割部28cに送り、ヘッダ情報を分割PDU生成部28dに送る。
SDU分割部28cは、送信可能なデータ量Dからヘッダ情報のデータ量Hと分割位置を表すオフセット情報のデータ量Oを差し引いて得られるデータ量(D−H−O)に相当する分の、SDUの先頭からのデータをSDUから取り出す。取り出したデータは、分割SDU#kとし、残りのデータは分割SDU#(k+1)とする。これにより、SDUは、分割SDU#kと分割SDU#(k+1)に分割される(ステップS70)。SDU分割部28cは、分割SDU#kおよび分割SDU#(k+1)を分割PDU生成部28dに送る。
図4(a)は、送信可能なデータ量Dとしてデータ量D1が割り当てられているとき、SDU#1とSDU#2の分割を説明する図である。
分割PDU生成部28dは、SDU分割部28cから送られた分割SDU#kおよび分割SDU#(k+1)に、オフセット情報とヘッダ情報を付与した分割PDU#kと、分割PDU#(k+1)を生成する(ステップS80)。分割PDU#(k+1)を生成しない場合、分割PDU#kが最後の分割PDUであるので、最終の分割PDUを識別できるように、特定の情報を含ませる。
分割PDU生成部28dは、分割PDU#(k+1)をPDUバッファ部26に送り、PDUバッファ部26は、分割PDU#(k+1)をPDUとして蓄積する(ステップS90)。一方、分割PDU生成部28dは、分割PDU#kをセレクタ28eに送る。
セレクタ28eは、分割PDU生成部28dの指示に応じて、分割PDU#kを符号化部20aに送る。これにより、分割PDU#kは送信される(ステップS100)。
図4(b)は、分割PDU#1と分割PDU#2を示している。
さらに、送信制御部32は、次のパケット送信の指示のタイミングに応じて、PDUバッファ部26に蓄積されているPDUがあるか否かを判定する(ステップS110)。PDUバッファ部26に蓄積されているPDUがない場合、PDUバッファ部26に蓄積されていたPDUの送信は終了する。一方、PDUバッファ部26に蓄積されているPDUがある場合、kを1つ増加し(ステップS120)、ステップS20に戻る。
以上のようにして、ステップS110において蓄積された分割PDU#(k+1)がなくなるまで、分割PDUを順次生成し送信する。なお、ステップS60において、PDUバッファ部26から読み出されたPDUがオフセット情報を含む場合、PDUからヘッダ情報とオフセット情報とSDUとが分離される。
図4(c)は、分割PDU#2がPDUバッファ部26から読み出され、ステップS40の比較の結果、送信可能なデータ量D1に対して分割PDU#2のサイズが小さいことを示している。この結果、分割PDU#2はさらに分割されることなく、ステップS50において送信される。
以上のように、分割PDU#1、分割PDU#2、・・・等の分割PDUには、分割SDUの分割位置を示すオフセット情報が含まれているので、MS14は、RS16から送られてくる分割PDUからオリジナルSDUを容易に再生することができる。このため、MS14は、オリジナルSDUが再生できない場合、BS12からオリジナルPDUあるいは分割PDUの送信を依頼するARQ処理を円滑に行うことができる。
また、RS16およびBS12も、MS14に送信された分割パケットに含まれるパケット番号とオフセット情報を用いることにより、ARQ処理を円滑に行うことができる。
(実施形態1:受信局の構成)
図5は、受信局であるMS14のブロック構成図である。
MS14は、RS16から順次送られてくる分割PDU#1、分割PDU#2、・・・を受信し、オフセット情報を用いてオリジナルSDUを再生する。MS14が分割PDUをすべて、あるいはオリジナルPDUを正常に受信して、オリジナルSDUを再生できる場合、MS14によるオリジナルSDU全部の受信が完了したことを示すACKを送信する。あるいは、MS14がオリジナルSDUを再生できない場合、MS14によるオリジナルSDU全部の受信が未完了であることを示すNAKを送信する。あるいは、分割PDU#1、分割PDU#2、・・・等順次送られてくる分割PDUの受信確認を示すACKあるいは分割PDUの未受信を示すNAKを送信する。
MS14は、具体的には、第3の通信部38と、第4の通信部40と、ARQ受信制御部42と、データ処理部44と、PDUバッファ部46と、制御部48と、デュプレクサ50と、送受信アンテナ52と、を有する。
第3の通信部38は、RS16から送信される分割PDU#1、分割PDU#2、・・・等の分割PDUを順次受信する。第3の通信部38は、より詳細には、受信部38a、復調部38b、および、復号化部38cを有する。
受信部38aは、送受信アンテナ52で受信されデュプレクサ50に入力された受信信号に、低雑音増幅器による増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換等を含む無線受信処理を施す。
復調部38bは、受信部38aにおいて無線受信処理が施された受信信号を、RS16が用いた変調方式に対応した復調方式で復調する。
復号化部38cは、復調部38bで復調された受信信号をRS16が用いた符号化方式、符号化レートに応じた方式、レートで復号する。
一方、第4の通信部40は、PDUバッファ部46に蓄積されているPDUを送信する他、ARQ処理のためにACKあるいはNAKを送信する。ACKあるいはNAKは、BS12から送信されたオリジナルPDUの受信完了あるいは未完了の情報、あるいは、オリジナルPDUから分割された分割PDUの受信確認あるいは未受信の情報を含む。
第4の通信部40は、より詳細には、符号化部40a、変調部40b、および、送信部40cを有する。
符号化部40aは、PDUバッファ部46から送られるPDU(オリジナルPDUあるいは分割PDU)の信号あるいはACKあるいはNAKに、ターボ符号等の誤り訂正符号化処理を施す。
変調部40bは、符号化部40aから送られた符号化データをQPSKや16QAM等の変調方式で変調する。
送信部40cは、変調部40bから送られる変調信号に、DA変換、無線周波数(RF)への周波数変換(アップコンバート)、および、高出力増幅器による所定の送信電力への増幅等を含む無線送信処理を施し、送信信号を生成する。
デュプレクサ50は、送信信号と受信信号とを分離するためのもので、送信部40cから送られた送信信号を送受信アンテナ52へ出力するとともに、送受信アンテナ52からの受信信号を受信部38aに出力する。
送受信アンテナ52は、デュプレクサ50から送られた送信信号をRS16に向けて空間へ放射するとともに、RS16から空間へ向けて放射された信号を受信する。
ARQ受信制御部42は、分割PDUを正常に受信したか否かの判定、オリジナルPDUの受信が完了したか否かの判定、あるいは、複数の分割PDUの受信を通してオリジナルSDU全部を受信できたか否かを判定する。判定結果に応じて、ARQ受信制御部42は、オリジナルSDUを再生する。また、ARQ受信制御部42は、内蔵するタイマを起動して、同一のパケット番号を有する分割PDUを受信する時間を制限する。
データ処理部44は、再生されたSDUを用いた画面表示処理、音声出力処理等を行い、さらに、MS14が送信局となって送信しようとするPDUを生成する。
PDUバッファ部46は、データ処理部44で生成されたPDUを一時的に蓄積し、制御部48の送信の指示に応じて符号化部40aに送る。
制御部48は、MS14の送信、受信のための各機能を監視し制御する。例えば、ARQ受信制御部42の受信の判定結果に応じて、ACKあるいはNAKの信号を生成し、ACKあるいはNAKを送信のために第4の通信部40に送る。また、制御部48は、BS12と送受信する制御データの処理も行う。例えば、MS14をサポートする機能の登録、認証、認証キー生成、認証キーの交換、無線チャネルの状態の管理等を行う。また、制御部48は、BS12から送信されるアップリンクの周波数帯域の割り当て情報に基づいて第4の通信部40を制御し、ユーザデータあるいは制御データをBS12に送信するように制御する。
(実施形態1:受信局におけるARQ処理1)
図6は、MS14で行われるARQ処理のフローの一例を説明する図である。図6に示す例をARQ処理1とする。図7は、MS14で行われるARQ処理のフローの他の例を説明する図である。図7に示す例をARQ処理2として、ARQ処理1の後に説明する。
図6に示すARQ処理1のフローを概説する。
MS14は、ARQ処理1において、RS16から遂次送信される分割PDUを用いてBS12が送信したオリジナルSDU全部を受信して、オリジナルSDUを再生できるか否かを判定する。MS14は、オリジナルSDU全部を受信してオリジナルSDUを再生できる場合、オリジナルPDUの受信が完了したことを示すACKをRS16に送信する。オリジナルSDU全部を受信できずオリジナルSDUを再生できない場合、MS14は、オリジナルPDUの受信が未完了であることを示すNAKをRS16に送信する。
具体的には、まず、第3の通信部38においてPDUが受信される(ステップS200)。このとき、第3の通信部38は、受信したPDUがRS16においてオリジナルPDUから生成された分割PDUであるか、オリジナルPDUであるか、区別することはできない。
次に、ARQ受信制御部42は、受信したPDUにオフセット情報が含まれるか否かを判定する(ステップS210)。この判定により、ARQ受信制御部42は、受信したPDUが分割PDUであるか否かを知ることができる。受信したPDUがオフセット情報を含んでいる場合、受信したPDUは分割PDUである。
ステップS210において、受信したPDUが分割PDUでない場合、すなわち、受信したPDUがオリジナルPDUである場合、ステップS260に進む。制御部48は、受信したオリジナルPDUのヘッダ情報に含まれるパケット番号を取り出し、このパケット番号を含んだACKの信号を生成して、第4の通信部40を用いて、RS16に送信する。
一方、ステップS210の判定結果、受信したPDUにオフセット情報が含まれている場合、すなわち受信したPDUがオリジナルPDUを分割した分割PDUである場合、ARQ受信制御部42は、ヘッダ情報からパケット番号を取り出し、このパケット番号(以降、SNという)が新規な数であるか否かを判定する(ステップS220)。一般にオリジナルPDUは、BS12から連続番号のパケット番号を用いて順次送信されるため、SNが新規である場合、新たなオリジナルPDUの分割PDUと判定される。この場合、ARQ受信制御部42は、内蔵するタイマを起動する(ステップS230)。タイマの起動は、分割PDUを順次受信する時間を定めて分割PDUの受信を監視するためである。
次に、ARQ受信制御部42は、受信した分割PDUのデータを用いて、オリジナルSDU全部を正常に受信して再生できるか否かを判定する(ステップS240)。オリジナルSDU全部を正常に受信して再生できるか否かの判定は、受信した分割PDUのデータである分割SDUが不足していないかを分割PDUのオフセット情報とパケット番号を用いて行う。なお、BS12からオリジナルPDUは順次生成されて送信されるので、RS16において、分割PDUは、同じSNを持つ複数のPDUとして順次送信される。このとき、RS16において、最後の分割PDUには、特定の情報を含ませているので、MS14は、この特定の情報が含まれる分割PDUは最後の分割PDUであると認識することができる。勿論、特定の情報を含ませた最後の分割PDUを受信していない場合、ステップS240の判定結果は否定となる。
ステップS240において再生できなかった場合、ARQ受信制御部42は、ステップS230のタイマの起動から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS250)。所定時間が経過していない場合、さらに、分割PDUを受信するために待機する。この待機状態で、PDUを受信する(ステップS200)と、ステップS210以降のステップを繰り返す。一方、ステップS240において、分割PDUを用いてオリジナルSDU全部を正常に受信し再生できる場合、この結果を、ARQ受信制御部42は制御部48に報告する。制御部48は、オリジナルSDU全部の受信は完了した報告を受けて、オリジナルPDUの受信が完了したことを示す、SNを含んだACKを生成する。さらに、制御部48は、第4の通信部40を用いて、生成したACKをRS16に送信させる(ステップS260)。
一方、ARQ受信制御部42は、ステップS240の判定において、分割PDUを用いてオリジナルSDU全部を正常に受信せず、したがってオリジナルSDUを再生できず、さらに、ステップS250において所定の時間が経過した場合、この判定結果をARQ受信制御部42は制御部48に報告する。制御部48は、判定結果の報告を受けて、受信した分割PDUのSNを含んだNAKを生成する。さらに、制御部48は、第4の通信部40を用いて、生成したNAKをRS16に送信させる(ステップS270)。
以上のARQ処理1により、MS14は、オリジナルSDU全部の受信完了あるいは受信未完了の情報を示すACKあるいはNAKを送信する。このため、BS12は、RS16を経由して、SNで特定される分割前のPDUの受信完了あるいは未完了の情報を受信できるので、受信未完了のPDUを再送することができる。
上記ARQ処理1では、MS14が、受信した分割PDUを用いてオリジナルSDU全部を正常に受信できたか否かを判定し、この判定結果に応じてACKあるいはNAKを送信する。しかし、MS14は、以下に述べるARQ処理2のように、MS14が受信した各分割PDUのSNおよびオフセット情報を含んだACKあるいはNAKをRS16に送信してもよい。この場合、RS16が、オリジナルSDU全部をMS14が正常に受信したか否かを判定するとよい。また、RS16は、BS12に分割PDUのACKあるいはNAKを送信してもよい。
(実施形態1:受信局におけるARQ処理2)
図7は、MS14が、分割PDUのSNおよびオフセット情報を含んだACKあるいはNAKをRS16に送信するARQ処理2のフローを示す図である。
まず、第3の通信部38によってPDUが受信される(ステップS300)。このとき、受信したPDUが分割PDUであるか、オリジナルPDUであるかを区別することはできない。
次に、ARQ受信制御部42は、受信したPDUにオフセット情報が含まれるか否かを判定する(ステップS310)。この判定により、ARQ受信制御部42は、受信したPDUが分割PDUであるか否かを知ることができる。受信したPDUが分割PDUでない場合、すなわち、オリジナルPDUの場合、制御部48は、SNを含んだACKを生成し、第4の通信部を用いて、生成したACKをRS16に向けて送信させる(ステップS380)。
一方、受信したPDUにオフセット情報が含まれている場合、すなわち受信したPDUが分割PDUである場合、ARQ受信制御部42は、ヘッダ情報からパケット番号であるSNを取り出し、このSNが新規な数であるか否かを判定する(ステップS320)。一般にオリジナルPDUは、BS12から連続番号のパケット番号を用いて順次送信されるため、SNが新規である場合、新たなオリジナルPDUと判定される。この場合、ARQ受信制御部42は、内蔵するタイマを起動する(ステップS330)。タイマの起動は、分割PDUを順次受信する時間を定めて受信を監視するためである。
新規なSNでない場合、ステップS340に進む。
次に、ARQ受信制御部42は、受信した分割PDUのSNとオフセット情報を抽出する(ステップS340)。
ARQ受信制御部42は、受信した分割PDUのSNおよびオフセット情報を制御部48に送る。
制御部48は、受信した分割PDUのSNとオフセット情報を含んだACKを生成し、第4の通信部40を用いて、生成したACKをRS16あるいはBS12に送信させる。
このACKは、SNとオフセット情報で特定される分割PDUが受信されたことを示す受信確認情報である。
次に、制御部48は、タイマ起動から所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS360)。所定時間が経過していない場合、さらに、BS16から送信されるPDUを受信するために待機する。この待機状態で、PDUを受信する(ステップS310)と、ステップS310以降のステップに進む。一方、ステップS360において所定時間が経過した場合、制御部48は、未受信の分割PDUのオフセット情報とSNを求め、このSNとオフセット情報を含んだNAKを生成する。未受信の分割PDUのオフセット情報は、受信した分割PDUのオフセット情報から不足分のオフセット情報を求めることができる。制御部48は、第4の通信部40を用いて、生成したNAKをRS16に送信させる(ステップS370)。なお、未受信の分割PDUのSNは、受信した分割PDUのSNと同じであり、オフセット情報が異なる。
以上説明した図7に示すARQ処理2により、MS14は、未受信の分割PDUのオフセット情報をRS16に向けて送信するので、BS12は、RS16を経由して受信したNAKに含まれるオフセット情報により特定できる未受信のデータのみを取り出してパケット送信をすることができる。
このように、ARQ処理2により、MS14から送信されたSNおよびオフセット情報を含んだACKあるいはNAKは、RS16を経由してBS12に受信される。
(実施形態1:送信局の構成)
次に、ARQ処理1または2の結果に応じてパケット送信を行うBS12について説明する。
BS12は、RS16が中継を行うオリジナルPDUを送信するほか、ARQ処理1あるいはARQ処理2の結果としてMS14から受信したNAKに応じて、オリジナルPDUの再送信あるいは分割PDUの送信を行う。
図8は、BS12の概略を示すブロック構成図である。
BS12は、ネットワークインターフェース部60と、パケット識別部62と、パケットバッファ部64と、ARQ送信制御部66と、第5の通信部68と、第6の通信部70と、制御メッセージ抽出部72と、ACK抽出部74と、パケット再生部76と、制御部78と、記憶部80と、デュプレクサ82と、送受信アンテナ84と、を有する。
ネットワークインターフェース部60は、ネットワークに接続され、ネットワークを経由して送信されてきたデータを受ける。パケット識別部62は、パケット識別子を含むヘッダ情報を作成し、このヘッダ情報を上記データに付与して、オリジナルPDUを作成する。
パケットバッファ部64は、生成されたオリジナルPDUを蓄積する。このオリジナルPDUは、制御部78の送信のタイミングの指示に応じてARQ送信制御部66から読み出される。
ARQ送信制御部66は、制御部78から送られたNAKに応じてPDUあるいは分割PDUを生成する。さらに、ARQ送信制御部66は、BS12が受信局である場合、オリジナルPDUの受信を確認したか否かを示すACKあるいはNAKを生成する。
ARQ送信制御部66の詳細は後述する。
第5の通信部68は、ARQ送信制御部66から送られたPDUあるいは分割PDUに基づいて送信信号を生成する。第5の通信部68は、符号化部68a、変調部68b、および送信部68cを有する。
符号化部68aは、ARQ送信制御部66から送られた信号に、ターボ符号等の誤り訂正符号化処理を施す。
変調部68bは、符号化部68aから送られた符号化データをQPSKや16QAM等の変調方式で変調する。
送信部68cは、変調部68bから送られた変調信号に、DA変換、無線周波数(RF)への周波数変換(アップコンバート)、および、高出力増幅器による所定の送信電力への増幅等を含む無線送信処理を施し、送信信号を生成する。
第6の通信部70は、MS14からRS16を経由して送信されたACKあるいはNAKを受信し、あるいは、PDUを受信する。第6の通信部70は、受信部70a、復調部70b、および復号化部70cを有する。
受信部70aは、送受信アンテナ84で受信されデュプレクサ82に入力された受信信号について、低雑音増幅器による増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換等を含む無線受信処理を施す。
復調部70bは、受信部70aにおいて無線受信処理が施された受信信号を、RS16が用いた変調方式に対応した復調方式で復調する。
復号化部70cは、復調部70bで復調された受信信号をRS16が用いた符号化方式、符号化レートに応じた方式、レートで復号する。
制御メッセージ抽出部72は、受信信号に含まれる制御メッセージを抽出し、制御部78に送る。
ACK抽出部74は、受信信号からACKあるいはNAKを抽出する。抽出したACKあるいはNAKは、制御部78を経由して、ARQ送信制御部66に送られる。
パケット再生部76は、BS12を受信局としたとき他の送信局から送られてくるPDUを用いてデータを再生する。再生されたPDUは、ネットワークインターフェース部60に送られる。
制御部78は、BS12の各部分の動作を管理し制御する。ARQ処理において、ACK抽出部74にて抽出されたACKあるいはNAKを受け取り、ARQ送信制御部66に送る。
記憶部80は、送信および受信のためのパラメータ、例えば、変調周波数、変調方式、符号化方式、符号化レート等のパラメータ等を記憶保持し、制御部78から必要に応じてパラメータが読み出される。
デュプレクサ82は、送信信号と受信信号とを分離するためのもので、送信部68cから送られた送信信号を送受信アンテナ84に出力するとともに、送受信アンテナ84からの受信信号を受信部70aに出力する。
送受信アンテナ84は、デュプレクサ82から送られた送信信号をRS16に向けて空間へ放射するとともに、RS16から空間へ向けて放射された信号を受信する。
図9は、ARQ送信制御部66の詳細なブロック構成図である。
ARQ送信制御部66は、PDU生成部66a、ARQバッファ部66b、およびARQ制御部66cを有する。
PDU生成部66aは、ARQ制御部66cの指示に応じて送信すべきPDUを生成する。すなわち、NAKを受信したとき、このNAKに応じて、NAKに含まれるパケット番号およびオフセット情報を用いてオリジナルSDUから分割SDUを取り出すことにより再送信用の分割PDUを生成する。具体的には、PDU生成部66aは、ARQバッファ部66bに蓄積されているオリジナルPDUを読み出し、オリジナルSDUの一部分を取り出して、ヘッダ情報を付与して分割PDUを生成する。PDU生成部66aは、この分割PDUを符号化部68aに送る。あるいは、PDU生成部66aは、制御部78の指示に応じてパケットバッファ部64から蓄積されたオリジナルPDUを読み出し、このオリジナルPDUにPDU生成部66aは処理を施さずに、符号化部68aに送る。
ARQバッファ部66bは、以前に送信したオリジナルPDUを蓄積する。
ARQ制御部66cは、制御部78から送られたACKあるいはNAKに含まれるSNを取り出し、ARQバッファ部66bのオリジナルPDUの蓄積の管理と、PDU生成部66aが送信すべきPDUを生成するための制御を行う。具体的には、SNを含んだACKが制御部78から送られた場合、ARQ制御部66cは、ARQバッファ部66b内に蓄積されたSNに対応したオリジナルPDUを廃棄するように指示する。一方、SNを含んだNAKが制御部78から送られた場合、ARQバッファ部66b内に蓄積されたSNに対応したオリジナルPDUを、PDU生成部66aが読み出すように指示する。PDU生成部66aは、読み出されたオリジナルPDUを、送信のために復号化部68aに送る。
なお、NAKにSNの他にオフセット情報が含まれている場合、ARQ制御部66cは、PDU生成部66aにSNおよびオフセット情報を送る。PDU生成部66aは、SNに基づいて、ARQバッファ部66bから該当するオリジナルPDUを読み出し、このオリジナルPDUのうちオリジナルSDUを、上記オフセット情報に基づいて分割して、分割SDUを生成する。PDU生成部66aは、この分割SDUにヘッダ情報を付与して分割PDUを生成する。PDU生成部66aは、この分割PDUを、送信のために符号化部68aに送る。
(実施形態1:送信局におけるARQ処理)
図10は、BS12で行われるARQ処理のフローの一例を説明する図である。
ARQ処理のフローを概説すると、BS12は、ARQ処理において、MS14からRS16を経由して送信されるACKあるいはNAKを受信して、オリジナルSDU全体の受信が完了したか否かを判定する。MS14によるオリジナルSDU全体の受信が未完了である場合、BS12は、以前送信したオリジナルPDUを、あるいは受信が未完了のオリジナルPDUの一部から生成される分割PDUを送信する。
以下、具体的に説明する。
まず、BS12はACKあるいはNAKを受信すると、ACK抽出部74はACKあるいはNAKを抽出する(ステップS400)。抽出されたACKあるいはNAKは制御部78に送られる。
次に、制御部78は、ACK抽出部74から送られたACKあるいはNAKにオフセット情報が含まれているか否かを判定する(ステップS410)。オフセット情報が含まれている場合、ACKあるいはNAKは、RS16においてオリジナルPDUを分割して生成した分割PDUに関する受信確認あるいは未受信の情報である。一方、オフセット情報が含まれていない場合、ACKあるいはNAKは、オリジナルPDUそのものの受信完了あるいは受信が未完了の情報である。この情報、RS16がPDUを分割することなくオリジナルPDUをMS14に送信した場合、あるいは、RS16がオリジナルPDUを複数に分割して送信したが、一部の分割PDUが正常に受信できなかっため、オリジナルPDUの受信が未完了である場合に送信される。しかし、いずれの場合においても、オリジナルPDUの受信は未完了であるため、以降の処理は同じである。
ステップS410の判定において、ACKあるいはNAKがオフセット情報を含む場合、すなわち、受信した情報が分割PDUのACKあるいはNAKである場合、制御部78は、受信した情報がACKか否かを判定する(ステップS420)。判定の結果、受信した情報がACKである場合、制御部78は、オフセット情報からオリジナルSDU全部を受信完了したか否かを判定する(ステップS430)。制御部78は、オリジナルSDUのデータのサイズを、ARQバッファ部66bに蓄積されている該当するオリジナルPDUから知ることができ、このサイズと受信した複数のACKに含まれるオフセット情報とパケット番号を用いて、BS12が送信したオリジナルSDU全部をMS14が受信完了したか否かを判定することができる。オリジナルSDU全部を受信した場合、制御部78は、ARQ制御部66cにACKを送り、オリジナルPDUの廃棄の指示をする。この指示に基づいて、ARQバッファ部66bは該当するオリジナルPDUを廃棄する(ステップS440)。一方、ステップS430において、オリジナルSDU全部の受信を完了していない場合、MS14からRS16を経由してACKが順次送られてくることを想定して分割PDUのACKあるいはNAKの受信のために待機する(ステップS470)。
ステップS420において、ACKを受信しない、すなわちNAKを受信した場合、制御部78は、NAKをARQ制御部66cに送るとともに、ARQ送信制御部66がオフセット情報に基づいて分割PDUを生成して送信するようにARQ制御部66cに指示をする。ARQ制御部66cは、該当するオリジナルPDUをARQバッファ部66bから読み出し、オリジナルPDUの一部のデータ、すなわちオリジナルSDUの一部をオフセット情報に基づいて取り出し、分割PDUを生成するように、PDU生成部66aに指示をする。こうして、BS12は、第5の通信部68を用いて分割PDUをRS16に送信する(ステップS460)。RS16の第1の通信部18は、この分割PDUを受信し、受信した分割PDUを第2の通信部20を用いてMS16に送信する。送信後、BS12は、送信した分割PDUのACKあるいはNAKの受信を待つ(ステップS470)。こうして、ARQ処理はステップS400に戻る。
ステップS410においてACKあるいはNAKがオフセット情報を含まない場合、制御部78は、受信した情報がACKか否かを判定する(ステップS450)。受信した情報がACKである場合、BS12が送信したオリジナルPDUの受信が完了したことを示す。したがって、ステップS440に進み、制御部78は、該当するオリジナルPDUの廃棄の指示をACKとともにARQ制御部66cに送る。ARQバッファ部66bは、該当するオリジナルPDUを廃棄する(ステップS440)。
一方、ステップ450において、受信した情報がACKでなく、NAKである場合、制御部78は、ARQ制御部66cにNAKを送り、PDU生成部66aが該当するオリジナルPDUをARQバッファ部66bから読み出して、送信するように指示をする。これにより、PDU生成部66aは、NAKに含まれているSNに基づいて該当するオリジナルPDUをARQバッファ部66bから読み出して、符号化部68aに送る。これにより、BS12はRS16にオリジナルPDUの再送信を行う(ステップS480)。この後、BS12は、再送信したオリジナルPDUのACKあるいはNAKの受信のために待機する(ステップS490)。こうして、ARQ処理はステップS400に戻る。
以上のように、BS12は、オリジナルPDUの再送信あるいは分割PDUの送信、およびオリジナルPDUの廃棄を行う。
(実施形態1:ARQ処理の全体のフロー1)
図11(a)は、BS12、RS16、およびMS14を含むパケット通信システム10におけるARQ処理の全体の流れの一例を説明する図である。
まず、BS12の第5の通信部68は、SDUが200バイトのオリジナルPDUをRS16に送信する。このときのSNを10とする。RS16の第1の通信部18は、このオリジナルPDUを受信する。
RS16のPDU長判定部28a(図2参照)は、送信可能なデータ量Dが無線チャネルの状態に応じて設定され、このデータ量DをPDUの送信サイズと比較する。この結果、PDUの送信サイズがデータ量Dに比べて大きく、SDUの送信可能なデータが100バイトに制限される場合、分割PDU生成部28dは、SDUが100バイトの分割PDU#1を生成する。RS16の第2の通信部20は、分割PDU#1をMS14に送信する。このとき、分割PDU#1には、SN=10とオフセット情報OS=0が付与されている。オフセット情報OS=0とは、分割前のオリジナルSDUの先頭が分割位置、すなわち、分割SDUの先頭がオリジナルSDUの先頭であることを示す。
同様に、分割PDU生成部28dは、SDUが100バイトの分割PDU#2を生成する。RS16の第2の通信部20は、分割PDU#2をMS14に送信する。このとき、分割PDU#2には、SN=10とオフセット情報OS=100が付与されている。オフセット情報OS=100とは、分割前のオリジナルSDUの分割位置が99バイトと100バイトとの間であることを示す。すなわち、分割PDU#2のデータは、SDUの100バイト目以降のデータであることを示す。また、分割PDU#2は、オリジナルPDUを分割した最後の分割PDUであるので、最後であること示す特定の情報が加えられる。
一方、MS14の第3の通信部38は、分割PDU#1および分割PDU#2を順次受信する。MS14では、ARQ受信制御部42(図5参照)が正常に分割PDU#1および分割PDU#2を受信することによって、分割前のオリジナルSDU全部を正常に受信したか否かの判定を行う。図11(a)に示す例では、判定の結果、MS14は、オリジナルSDU全部を正常に受信している。このため、MS14の制御部48はSN=10を含むACK(以降、ACK(SN=10)という)を生成し、MS14の第4の通信部40は、このACK(SN=10)をRS16に送信する。
RS16の第1の通信部18は、MS14から送信されたACK(SN=10)を受信し、このACK(SN=10)を第2の通信部20は、BS12に送信する。
BS12の第6の通信部70は、ACK(SN=10)を受信し、ACK抽出部74(図8参照)がACK(SN=10)を抽出し、制御部78に送る。制御部78は、ACK(SN=10)に基づいて、ARQ送信制御部66に、ARQバッファ部66bに蓄積するSN=10のオリジナルPDUを廃棄するように指示する。こうして、ARQバッファ部66bは、SN=10のオリジナルPDUを廃棄する。
なお、MS14がNAK(SN=10)を、RS16を経由してBS12に送信した場合、BS12は、SN=10のオリジナルPDUを、RS16を経由してMS14に送信する。したがって、RS16の第1の通信部18は、NAK(SN=10)をBS12に送信したとき、BS12からSN=10のオリジナルPDUを再受信することになる。
(実施形態1:ARQ処理の全体のフロー2)
図11(b)は、ARQ処理の全体の流れの他の例を説明する図である。
図11(b)に示す例は、MS14が分割PDU#2を正常に受信したが、分割PDU#1を所定の時間内に受信できなかった例である。この他、分割PDU#1を受信したが、CRC(Cyclic Redundancy Check)の結果、正常な受信でない例も同様である。
MS14のARQ受信制御部42(図5参照)が分割PDU#1および分割PDU#2の受信が正常に受信されたか否かを判定する。図11(b)に示す例では、判定の結果、MS14は、オフセット情報OS=0の分割PDU#1が正常に受信できなかったことを判定する。このため、MS14の制御部48は分割PDU#1に対してNAKを生成し、分割PDU#2に対してACKを生成する。MS14は、このACKおよびNAKを、第4の通信部40を通してRS16に送信する。NAKには、オリジナルPDUのSN=10とオフセット情報OS=0が含まれ、ACKには、オリジナルPDUのSN=10とオフセット情報OS=100が含まれている。以降、上記NAKおよびACKは、NAK(SN=10,OS=0)、ACK(SN=10,OS=100)とする。
RS16では、第1の通信部18がMS14から送信されたNAK(SN=10,OS=0)、ACK(SN=10,OS=100)をMS14から受信し、このNAK(SN=10,OS=0)、ACK(SN=10,OS=100)を、第2の通信部20がBS12に送信する。
BS12では、ACK抽出部74(図8参照)がNAK(SN=10,OS=0)およびACK(SN=10,OS=100)を抽出し、制御部78に送る。制御部78は、NAK(SN=10,OS=0)に基づいて、ARQ送信制御部66に指示を送る。この指示に応じて、PDU生成部66aは、ARQバッファ部66bに蓄積する送信したSN=10のオリジナルPDUを読み出し、オフセット情報OS=0に基づいてオリジナルSDUの先頭(0バイト)から99バイトまでのデータを取り出して、分割PDU(SN=10,OS=0)を生成する。このとき、BS12は、NAK(SN=10,OS=0)から、99バイトまでのデータを取り出すことを確定できない。しかし、BS12は、ACK(SN=10,OS=100)のオフセット量OS=100に基づいて、99バイトまでのデータを取り出すことを確定することができる。こうして、BS12は、未受信の分割PDU(SN=10,OS=0)を生成して、第5の通信部68は分割PDU(SN=10,OS=0)を、RS16に送信する。RS16では、第1の通信部18がBS12で新たに生成した分割PDU(SN=10,OS=0)を受信し、この分割PDU(SN=10,OS=0)を第2の通信部20はMS14に送信する。
MS14は、分割PDU(SN=10,OS=0)を正常に受信すると、ARQ受信制御部42は、ACK(SN=10,OS=0)を生成し、このACK(SN=10,OS=0)を第4の通信部40はRS16に送信する。RS16は、受信したACK(SN=10,OS=0)を処理することなくそのままBS12に中継にして送信する。
BS12では、ACK抽出部74(図8参照)がACK(SN=10,OS=0)を抽出し、制御部78に送る。制御部78は、すでに、ACK(SN=10OS=100)を得ているので、受信したACK(SN=10,OS=0)に応じて、ARQ送信制御部66に、ARQバッファ部66bに蓄積するSN=10のオリジナルPDUを廃棄するように指示する。こうして、ARQバッファ部66bは、SN=10のオリジナルPDUを廃棄する。
(実施形態1:ARQ処理の全体のフロー3)
図11(c)は、ARQ処理の全体の流れの、さらに他の例を説明する図である。
図11(c)に示す例は、MS14が分割PDU#2を正常に受信したが、図11(b)と同様に、分割PDU#1を受信できなかった例である。この他、分割PDU#1を受信したが、CRC(Cyclic Redundancy Check)の結果、正常な受信でない例も挙げられる。
MS14では、ARQ受信制御部42(図5参照)が分割PDU#1および分離PDU#2のACKあるいはNAKに基づいてオリジナルSDUの受信が完了したか否かを判定する。図11(c)に示す例では、図11(b)に示す例と同様に、判定の結果、MS14は、オフセット情報OS=0を含む分割PDU#1が正常に受信できなかった場合である。この場合、MS14の制御部48は分割PDU#1に対してNAK(SN=10,OS=0)を生成し、分割PDU#2に対してACK(SN=10,OS=100)を生成する。MS14の第4の通信部40は、ACK(SN=10,OS=100)およびNAK(SN=10,OS=0)をRS16に送信する。
RS16の第1の通信部18は、ACK(SN=10,OS=100)およびNAK(SN=10,OS=0)を受信する。RS16のACK管理部30は、受信したNAK(SN=10,OS=0)およびACK(SN=10,OS=100)を用いて、オリジナルSDU全部の受信が未完了であると判定する。この結果、ACK管理部30は、オリジナルPDUが受信未完了であることを示すNAK(SN=10)を生成する。RS16の第2の通信部20は、生成したNAK(SN=10)をBS12に送信する。このとき、NAK(SN=10)はオフセット情報OS=0を含まない。
BS12の第6の通信部は、NAK(SN=10)を受信する。さらに、ARQ送信制御部66は、SN=10のオリジナルPDUをARQバッファ部66bから読み出し、第5の通信部68は、SN=10のオリジナルPDUをRS16に送信する。
RS16の第1の通信部18はSN=10のオリジナルPDUを受信する。RS16のPDU再構成部28は、分割PDU#1および分割PDU#2を生成して、第2の通信部20は分割PDU#1および分割PDU#2をMS14に送信する。この送信により、MS14が分割PDU#1および分割PDU#2の正常な受信ができたとき、MS14は、ACK(SN=10,OS=0)およびACK(SN=10,OS=100)を生成しRS16に送信する。RS16は、受信したACK(SN=10,OS=0)およびACK(SN=10,OS=100)から、オリジナルSDU全部の受信が完了したと判定して、ACK(SN=10)を生成し、BS12に送信する。
BS12のACK抽出部74(図8参照)はACK(SN=10)を抽出し、制御部78に送る。制御部78は、ACK(SN=10)に基づいて、ARQバッファ部66bに蓄積するSN=10のオリジナルPDUを廃棄するようにARQ送信制御部66に指示する。こうして、ARQバッファ部66bは、SN=10のオリジナルPDUを廃棄する。
このように、図11(a)〜(c)に示すARQ処理がBS12、RS16およびMS14の間で行われる。
パケット通信システム10では、図11(a)〜(c)のいずれの場合も、RS16が、オリジナルPDUのパケット番号とオフセット情報を付与した分割PDUを送信することにより、ARQ処理が円滑に行われる。しかし、図12に示すように、このオフセット情報を分割PDUに付与することなく、SNを付け替えた場合、ARQの状態に不整合が生じて、ARQ処理が適切にできない不都合が生じる。
具体的には、図12に示すBSがSN=3のオリジナルPDUを送信し、RSがSN=3のオリジナルPDUを分割して、SN=3の分割PDUとSN=4の分割PDUを生成し、MSに送信する。このとき、MSが、SN=3の分割PDUを正常に受信せず、SN=4の分割PDUを正常に受信した場合、NAK(SN=3)およびACK(SN=4)をBSに送信する。
一方、BSは、SN=4のPDUを送信していないにもかかわらず、ACK(SN=4)を受信する。このため、BSは、ARQ処理の同期がとれていないと判断してBSとMSとの間のARQの状態をリセットする。
パケット通信システム10は、RS16がオリジナルPDU内のオリジナルSDUの分割位置を示すオフセット情報を分割PDUに含めて送信するので、このオフセット情報を用いることにより、ARQの状態の不整合を解消することができる。
図11(a)に示す例では、MS14、RS16およびBS12は、ACKあるいはNAKに含まれるパケット番号とオフセット情報を用いることにより、ARQ処理を円滑に行うことができる。
BS12は、オリジナルPDUの再送信の要否を容易に判定し、オリジナルPDUの再送信あるいは廃棄をすることができる。MS14は、オリジナルSDU全部を受信できたか否かの判定を、ACKあるいはNAKに含まれるパケット番号およびオフセット情報を用いて行うので、この判定を容易かつ迅速に行うことができる。すなわち、パケット通信システム10は、ARQ処理を円滑に行うことができる。
図11(b)に示す例では、RS16は、MS14から送信されたパケット番号とオフセット情報を含んだACKあるいはNAKをそのままBS12に送信する。このため、BS12は、パケット番号とオフセット情報を用いて未受信の分割PDUを容易かつ迅速に生成し、MS12に送信することができる。すなわち、パケット通信システム10は、ARQ処理を円滑に行うことができる。特に、BS12はオリジナルPDUに比べてデータサイズが小さい分割PDUを送信するので、無線リソースの有効利用が可能である。
図11(c)に示す例では、RS16は、MS14から分割PDUのACKあるいはNAKを受信する。このとき、RS16は、パケット番号とオフセット情報を含んだACKあるいはNAKを用いて、オリジナルSDU全部の受信を完了したかあるいは未完了かの判定を容易かつ迅速に行うことができる。また、BS12は、受信したACKあるいはNAKに基づいて、円滑にオリジナルPDUの廃棄あるいは再送信をすることができる。すなわち、パケット通信システム10は、ARQ処理を円滑に行うことができる。
(実施形態2)
図13は、実施形態2のパケット通信システム100を示すブロック図である。図13に示すパケット通信システム100は、BS(無線基地局)12と、MS(無線端末装置)14と、BS12とMS14との間で送信パケットを中継するRS(中継局)116とを有する。MS14は、RS116を介してBS12と通信する。なお、ダウンリンクにおいて、BS12は送信局になり、MS14は受信局になる。MS14が送信局になり、BS12が受信局となる場合もある。以降では、BS12を送信局とし、MS14を受信局とするダウンリンクの場合を用いて説明する。
(実施形態2:中継局の構成)
図13は、中継局であるRS116の概略の構成を示す。
RS116は、BS12とMS14との間で通信を中継するとき、RS116は、順次BS12から送られて来るオリジナルPDUについて、無線チャネルの状態に応じて分割の要否を判定し、分割PDUをMS14に送信し、あるいはオリジナルPDUを分割することなくそのままMS14に送信する。すなわち、RS116は、オリジナルPDUの分割を選択的に行う。その際、分割PDUを生成するか否かに関わらず、RS116は、オリジナルPDUのヘッダ情報に含まれる連続番号であるパケット番号(以降、オリジナルパケット番号という)を、新たな連続番号であるパケット番号(以降、新たなパケット番号という)に付け替える。RS116は、この新たなパケット番号を、送信しようとするオリジナルPDU、あるいは分割PDUのヘッダ情報に含ませてMS14に送信する。
以下、RS116の構成を具体的に説明する。
RS116は、第1の通信部118と、第2の通信部120と、ACK抽出部122と、PDU抽出部124と、PDUバッファ部126と、PDU再構成部128と、SN管理テーブル部130と、送信制御部132と、デュプレクサ134と、送受信アンテナ136と、を有する。
第1の通信部118は、BS12から送信された、オリジナルパケット番号をヘッダ情報に含むオリジナルPDUを受信する他、MS14から送信されたACKあるいはNAKを受信する。第1の通信部118は、より詳細には、受信部118a、復調部118b、および、復号化部118cを有する。ACKとは、オリジナルPDUが受信を完了したことを示す情報、あるいは分割PDUが正常に受信されたことを示す受信確認情報である。NAKは、オリジナルPDUの受信が未完了であることを示す受信の未完了情報、あるいは分割PDUが正常に受信されていないことを示未受信情報である。
受信部118aは、送受信アンテナ136で受信されデュプレクサ134に入力される受信信号について、低雑音増幅器による増幅、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)、AD変換等を含む無線受信処理を施す。
復調部118bは、受信部118aにおいて無線受信処理が施された受信信号を、BS12あるいはMS14が用いた変調方式に対応した復調方式で復調する。
復号化部118cは、復調部118bで復調された受信信号をBS12あるいはMS14が用いた符号化方式、符号化レートに応じた方式、レートで復号する。
一方、第2の通信部120は、PDU再構成部128から送られた、新たなパケット番号をヘッダ情報に含む分割PDUあるいはオリジナルPDUを、MS14に送信する他、MS14から送信したACKあるいはNAKをBS12に送信する。第2の通信部20は、より詳細には、符号化部120a、変調部120b、および送信部120cを有する。
符号化部120aは、PDU再構成部128から送られる分割PDUあるいはオリジナルPDU、あるいは、ACKあるいはNAKに、ターボ符号等の誤り訂正符号化処理を施す。
変調部120bは、符号化部120aから送られた符号化データをQPSKや16QAM等の変調方式で変調する。
送信部120cは、変調部120bから送られる変調信号に、DA変換、無線周波数RFへの周波数変換アップコンバート、および、高出力増幅器による所定の送信電力への増幅等を含む無線送信処理を施し、送信信号を生成する。
デュプレクサ134は、送信信号と受信信号とを分離する。具体的には、デュプレクサ134は、送信部120cから送られた送信信号を送受信アンテナ136へ出力するとともに、送受信アンテナ136からの受信信号を受信部118aに出力する。
送受信アンテナ136は、デュプレクサ134から送られた送信信号をMS14あるいはBS12に向けて空間へ放射するとともに、MS14あるいはBS12から空間へ向けて放射された信号を受信する。
ACK抽出部122は、復号化部118cから送られた復号データから新たなパケット番号を含んだACKあるいはNAKを取り出す。取り出したACKあるいはNAKは、送信制御部132に送られる。
PDU抽出部124は、復号化部118cから送られた復号データから、オリジナルPDUを抽出する。その際、オリジナルPDUのCRCを行い、正常に受信できたか否かも確認する。
PDUバッファ部126は、PDU再構成部128から読み出しを受けるまで、オリジナルPDUを一時的に蓄積する。
PDU再構成部128は、PDUバッファ部126に蓄積されたオリジナルPDUを読み出し、無線チャネルの状態に応じて、読み出したオリジナルPDU内のオリジナルSDUを分割することにより、分割SDUを生成して、分割PDUを生成する。勿論、無線チャネルの状態が良好な場合、読み出したオリジナルPDUは分割されない。さらに、PDU再構成部128は、ヘッダ情報に含まれているオリジナルパケット番号を、このオリジナルパケット番号と異なる新たなパケット番号に付け替えることにより、上記ヘッダ情報を変更する。PDU再構成部128は、この変更したヘッダ情報を、分割SDUあるいはオリジナルSDUに付与することにより、オリジナルPDUを再構成する。
PDU再構成部128は、図14(a)に示すように、PDU長判定部128a、SDU抽出部128b、SDU分割部128c、分割PDU生成部128d、およびSN付替部128eを有する。
PDU長判定部128aは、送信制御部132から指示されたPDUの送信タイミングに応じてPDUバッファ部126からPDUを読み出し、送信制御部132により指定された送信可能なデータ量Dに基づいて、分割して送信するか否かを判定する。ここで、PDUバッファ部126に蓄積されているPDUは、オリジナルPDU、あるいはオリジナルPDUから分割され、送信の順番を待っている分割PDUを含む。送信可能なデータ量Dとは、RS116およびMS14における無線チャネルの状態と利用可能な無線リソース量に応じて定まる量である。
なお、送信するために生成される分割PDUのサイズは、予め定められた設定サイズの整数倍で定められてもよい。この分割PDUのサイズを設定サイズの整数倍に定める場合、設定サイズは、パケット通信の開始前に、BS12、MS14およびRS116間のコネクションセットアップ時のシグナリング等により、BS12、MS14およびRS116間で共有することが好ましい。設定サイズを定めることにより、BS12、MS14およびRS116においてデータの制御および管理が容易になる。
分割の要否の判定の結果、分割が不要である場合、PDU長判定部128aは、読み出したPDUをSN付替部128eに送る。判定の結果、PDUの分割が必要である場合、PDU長判定部128aは、PDUをSDU抽出部28bに送る。
SDU抽出部128bは、送られたPDUを、GMH(Generic MAC Header)とSH(extended Sub Header)を備えるヘッダ情報と、ペイロード部に格納されているデータであるSDUに分離して、SDUをSDU分割部128cに送る。一方、ヘッダ情報は分割PDU生成部128dに送る。
SDU分割部128cは、SDU抽出部128bから送られたSDUを分割する。このとき、分割SDUのデータ量が、送信制御部132により指定された上述の送信可能なデータ量Dから、ヘッダ情報のサイズを差し引いた残りのサイズのデータ量になるように、SDU分割部128はSDUを分割する。生成された分割SDUは、分割PDU生成部128dに送られる。
分割PDU生成部128dは、SDU抽出部128bから送られたヘッダ情報を、SDU分割部128cから送られた分割SDUに付与し、分割PDUを生成する。
分割PDU生成部28dは、生成された分割PDUをSN付替部128eに送る。
SN付替部128eは、分割PDU生成部128dから送られてくる分割PDUのヘッダ情報、あるいはPDU長判定部128aから送られてくるPDUのヘッダ情報に含まれるオリジナルパケット番号を、このオリジナルパケット番号と異なる新たなパケット番号に付け替えることにより、ヘッダ情報を変更する。
例えば、オリジナルパケット番号SN=6をヘッダ情報に含んだオリジナルPDUを分割して分割PDU#1、分割PDU#2を順次生成するとき、SN付替部128eは、分割PDU#1のヘッダ情報に含まれるオリジナルパケット番号SN=6を、新たなパケット番号、例えばSN=31に付け替えて、符号化部120aに送る。さらに、SN付替部128eに送られてくる分割PDU#2のヘッダ情報に含まれるオリジナルパケット番号SN=6を、例えば新たなパケット番号SN=32に付け替える。この後、RS116がオリジナルパケット番号SN=7をヘッダ情報に含んだオリジナルPDUを受信し、PDU長判定部128aがこのオリジナルPDUの分割を不要と判定したとき、SN付替部128eは、オリジナルPDUのヘッダ情報のオリジナルパケット番号SN=7を、例えば新たなパケット番号SN=33に付け替える。付け替える新たなパケット番号は、オリジナルPDUのオリジナルパケット番号が小さいほど小さく、同じオリジナルPDUから生成される分割PDUの順番が早いほど小さく設定された連続番号である。
なお、SN付替部128eは、オリジナルパケット番号を、連続番号である新たなパケット番号に付け替えるが、付け替える新たなパケット番号自体がオリジナルパケット番号と同一の番号となり得る場合もある。
送信制御部132は、PDU再構成部128にて行われる分割PDUの生成を制御し、無線チャネルの状態に応じて送信可能なデータ量を定める。送信可能なデータ量は、使用可能な無線リソース(サブチャネル数、シンボル数)、変調方式および符号化レートから定められる。
また、送信制御部132は、RS116が有するスケジューラがQS(Quality of Service)を保証できるように送信のタイミングを定め、このタイミングに応じて送信の制御を行う。あるいはBS12によって定められた送信のタイミングに応じて送信の制御を行う。送信制御部132は、PDU再構成部128に送信のためのトリガ信号を出して、送信のために分割PDUの生成等を開始させる。
さらに、送信制御部132は、MS14から送られてくる、分割PDUの受信確認あるいは未受信を示すACKあるいはNAKを用いて、オリジナルSDU全部をMS14が受信完了したか否かを判定する。判定結果に応じて、送信制御部132は、オリジナルPDUのACKあるいはNAKを生成し、PDU再構成部128を経由して符号化部120aに送る。例えば、オリジナルパケット番号SN=6をヘッダ情報に含むSDU全部を、分割PDU#1および分割PDU#2によって受信を完了したか否かを示すACKあるいはNAKを生成し、このACKあるいはNAKをPDU再構成部128を経由して符号化部120aに送る。
SN管理テーブル部130は、オリジナルパケット番号と新たなパケット番号との対応関係を示す対応テーブルを保管管理する。上述の例では、オリジナルパケット番号SN=6と、新たなパケット番号SN=31および32とが対応し、オリジナルパケット番号SN=7と新たなパケット番号SN=33が対応する。
図14(b)は、対応テーブルの一例を示している。MS14から送られる新たなパケット番号を含んだACKあるいはNAKと対応テーブルとを用いて、送信制御部132は、対応テーブルを参照することによって、MS14において受信が完了したオリジナルPDU、あるいは受信が未完了のオリジナルPDUのオリジナルパケット番号を求めることができる。これにより、RS116は、オリジナルパケット番号を含んだACKあるいはNAKを生成し、BS12に送る。
BS12は、RS116から送信されるACKあるいはNAKを受信して、オリジナルSDU全部をMS14が受信完了したか否かを知ることができる。
(実施形態2:PDUの再構成のフロー)
次に、RS116にて行われるPDUの再構成のフローを説明する。PDUの再構成は、オリジナルPDUあるいは分割PDUのヘッダ情報に含まれるオリジナルパケット番号を、オリジナルパケット番号と異なる新たなパケット番号に替え、この新たなパケット番号をオリジナルSDUあるいは分割SDUに付与することをいう。
図15は、PDUの再構成のフローの一例を説明する図である。
まず、PDU長判定部128aは、カウンタkを1にセットし(ステップS610)、パケット送信を行うための送信可能なデータ量Dの割り当てが有るか否かを判定する(ステップS620)。データ量Dの割り当ては、無線チャネルの状態に応じて変わる。
送信可能なデータ量Dの割り当てがない場合、送信可能なデータ量Dが割り当てられるまでRS116は送信待ちの状態となる(ステップS625)。
一方、ステップS620において、送信可能なデータ量Dの割り当てがある場合、PDU長判定部128aは、PDUバッファ部126から該当するオリジナルパケット番号を有するオリジナルPDUを読み出し(ステップS630)、送信可能なデータ量DとオリジナルPDUの送信サイズとの比較を行う(ステップS640)。比較の結果、PDUの送信サイズが送信可能なデータ量Dと等しいか、あるいは送信可能なデータ量Dより小さい場合、PDU長判定部28aは、PDUの分割を不要と判定し、オリジナルPDUをSN付替部128eに送る。SN付替部128eは、PDU長判定部128aから送られたオリジナルPDUのヘッダ情報に含まれるオリジナルパケット番号を、新たなパケット番号に付け替えて(ステップS650)、符号化部120aに送る。これにより、BS12から送信されたオリジナルPDUは、分割されることなく、ヘッダ情報のオリジナルパケット番号が新たなパケット番号に付替られて、MS14に送信される(ステップS660)。
ステップS640の比較の結果、オリジナルPDUの送信サイズがデータ量Dより大きい場合、PDU長判定部128aは、オリジナルPDUの分割が必要であると判定し、オリジナルPDUをSDU抽出部128bに送る。
SDU抽出部128bは、まず、送られたオリジナルPDUをヘッダ情報とオリジナルSDUに分離する(ステップS670)。ヘッダ情報は、GMHとSHを含む。パケット番号はSHに含まれている。
SDU抽出部128bは、分離されたオリジナルSDUを、SDU分割部128cに送り、ヘッダ情報を分割PDU生成部128dに送る。
SDU分割部128cは、送信可能なデータ量Dからヘッダ情報のデータ量Hを差し引いて得られるデータ量(D−H)分に相当する、オリジナルSDUの先頭から続くデータを分割SDUとして取り出す。取り出したデータは、分割SDU#kとし、残りのSDUは分割SDU#(k+1)とする。これにより、オリジナルSDUは分割SDU#kと分割SDU#(k+1)に分割される(ステップS680)。SDU分割部128cは、分割SDU#kおよび分割SDU#(k+1)を分割PDU生成部128dに送る。
分割PDU生成部128dは、SDU分割部128cから送られた分割SDU#kおよび分割SDU#(k+1)に、SDU抽出部128bから送られるオリジナルパケット番号を含んだヘッダ情報を付与することにより、分割PDU#kと分割PDU#(k+1)を生成する(ステップS690)。分割PDU生成部128dは、分割PDU#(k+1)を生成しない場合、分割PDU#kが最後の分割PDUであるので、最終の分割PDUを識別できるように、特定の情報を加える。
分割PDU生成部128dは、分割PDU#(k+1)をPDUバッファ部126に送り、分割PDU#(k+1)はPDUとして蓄積される(ステップS700)。一方、分割PDU生成部128dは、分割PDU#kをSN付替部128eに送る。
SN付替部128eは、PDU長判定部128aから送られるオリジナルPDUのヘッダ情報、あるいは分割PDU生成部128dから送られる分割PDU#kのヘッダ情報に含まれるオリジナルパケット番号を、送信制御部132からの指示に応じて、連続番号である新たなパケット番号SNに付け替える(ステップS710)。SN付替部128eは、付け替えたオリジナルパケット番号と新たなパケット番号をSN管理テーブル部130に送る。SN管理テーブル部130は、オリジナルパケット番号と新たなパケット番号の対応を対応テーブルに保管管理する。
SN付替部128eは、新たなパケット番号を持つ分割PDU#kを、符号化部120aに送信する。これにより、RS116から分割PDU#kが送信される。(ステップS720)。
さらに、送信制御部132は、次のパケット送信の指示のタイミングに応じて、PDUバッファ部126に蓄積されているPDUがあるか否かを判定する(ステップS730)。PDUバッファ部126に蓄積されているPDUがない場合、PDUの送信は終了する。一方、PDUバッファ部126に蓄積されているPDUがある場合、kを1つ増加し(ステップS740)、PDUの再構成の処理は、ステップS620に戻る。
以上のようにして、ステップS730において、蓄積されたPDUがなくなるまで、PDUあるいは分割PDUが順次生成され送信される。
以上のように、PDUあるいは分割PDU#1、分割PDU#2、・・・等の分割PDUは、オリジナルパケット番号ではなく、新たなパケット番号をヘッダ情報に有し、RS116は、オリジナルパケット番号と新たなパケット番号との対応を表す対応テーブルを保管管理する。このため、RS116が、ARQ処理において、MS14から新たなパケット番号を含んだACKあるいはNAKを受信しても、送信制御部132がSN管理テーブル部130に保管管理されている対応テーブルを参照することにより、オリジナルパケット番号毎のACKあるいはNAKを生成し、このACKあるいはNAKをBS12に送信させることができる。
(実施形態2:送信局の構成)
実施形態2の送信局であるBS12は、オリジナルPDUを送信するほか、ARQ処理の結果としてMS14から受信するNAKに応じて、オリジナルPDUを再送信する。BS12は、図8に示すように、ネットワークインターフェース部60と、パケット識別部62と、パケットバッファ部64と、ARQ送信制御部66と、第5の通信部68と、第6の通信部70と、制御メッセージ抽出部72と、ACK抽出部74と、パケット再生部76と、デュプレクサ82と、送受信アンテナ84と、を有する。これらの機能は上述したので説明は省略する。
(実施形態2:受信局の構成)
実施形態2のMS14は、RS16から順次送られてくるオリジナルPDUあるいは分割PDUを受信し、オリジナルPDUあるいは分割PDUのACKあるいはNAKを送信する。このとき、受信したオリジナルPDUあるいは分割PDUのヘッダ情報には、新たなパケット番号が含まれているので、MS14は、この新たなパケット番号を用いて、オリジナルPDUあるいは分割PDUのACKあるいはNAKを送信することができる。
MS14は、具体的には、図5に示すように、第3の通信部38と、第4の通信部40と、ARQ受信制御部42と、データ処理部44と、PDUバッファ部46と、制御部48と、デュプレクサ50と、送受信アンテナ52と、を有する。第3の通信部38、第4の通信部40、データ処理部44、PDUバッファ部46、デュプレクサ50、および送受信アンテナ52の機能は上述したので、説明は省略する。
ARQ受信制御部42は、RS116から送信されて、新たなパケット番号毎に、MS14がPDUあるいは分割PDUを受信したか否かを判定し、判定結果を制御部48に送る。制御部48は、送られた判定結果に基づいて、新たなパケット番号毎にACKあるいはNAKを生成し、第4の通信部40に送る。これにより、MS14はACKあるいはNAKをRS116に送信する。
(実施形態2:ARQ処理の全体のフロー)
図16は、実施形態2のARQ処理の全体の流れの一例を説明する図である。
まず、BS12が、オリジナルSDUが200バイトのPDUを送信する。このときのSN=6とする。RS116は、このオリジナルPDUを受信する。RS116のPDU長判定部128a(図14(a)参照)は、送信可能なデータ量Dが無線チャネルの状態に応じて設定され、オリジナルPDUの送信サイズと送信可能なデータ量Dを比較する。この結果、オリジナルPDUの送信サイズが送信可能なデータ量Dに比べて大きく、SDUが100バイトに制限される場合、分割PDU生成部128dは、分割SDUが100バイトである分割PDU#1を生成する。このとき、分割PDU#1のヘッダ情報には、オリジナルパケット番号SN=6が含まれているが、SN付替部128eは、このオリジナルパケット番号SN=6を新たなパケット番号であるSN=31に付け替える。この後、RS116は、分割PDU#1を第2の通信部120を用いてMS14に送信する。
次に、同様に、分割PDU生成部128dは、分割SDUが100バイトである分割PDU#2を生成する。このとき、分割PDU#2のヘッダ情報には、オリジナルパケット番号SN=6が含まれているが、SN付替部128eは、このオリジナルパケット番号SN=6を新たなパケット番号であるSN=32に付け替える。この後、RS116は、分割PDU#2を第2の通信部120を通してMS14に送信する。
一方、MS14では、分割PDU#1および分割PDU#2を順次受信する。MS14では、ARQ受信制御部42(図5参照)は、分割PDU#1および分割PDU#2を正常に受信したか否かの判定を行う。図16に示す例では、判定の結果、MS14は、分割PDU#1および分割PDU#2をいずれも正常に受信している。このため、MS14の制御部48はACK(SN=31)およびACK(SN=32)を生成する。MS14は、生成したACK(SN=31)およびACK(SN=32)を、第4の通信部40を用いてRS116に送信する。
RS116の第1の通信部118は、MS14から送信されたACK(SN=31)およびACK(SN=32)を受信し、RS116は、SN管理テーブル部130の対応テーブルを参照して、オリジナルパケット番号SN=6を取り出す。この場合、オリジナルパケット番号SN=6に対応する新たなパケット番号SN=31および32がいずれもACKであるので、送信制御部132は、ACK(SN=6)を生成する。第2の通信部120は、ACK(SN=6)をBS12に送信する。
BS12では、ACK抽出部74(図8参照)がACK(SN=6)を抽出し、制御部78に送る。制御部78は、ACK(SN=6)に基づいて、ARQ送信制御部66に、ARQバッファ部66bに蓄積しているSN=6のオリジナルPDUを廃棄するように指示する。こうして、ARQバッファ部66bは、SN=6のオリジナルPDUを廃棄する。
なお、上記例は、分割PDU#1および分割PDU#2がいずれも正常に受信された場合であるが、RS116の第1の通信部118が、新たなパケット番号SN=31および32の分割PDUのうち少なくとも一方についてNAKを受信した場合、送信制御部132は、NAK(SN=6)を生成し、第2の通信部120は、NAK(SN=6)をBS12に送信する。例えば、分割PDU#1が正常に受信されず、分割PDU#2が正常に受信された場合、すなわち、RS116がMS14からNAK(SN=31)およびACK(SN=32)を受信した場合、RS116は、BS12が送信したオリジナルSDU全部を受信完了していないので、NAK(SN=6)を生成し、BS12に送信する。
このように、RS116とMS14との間における、オリジナルPDUあるいは分割PDU、あるいはACKあるいはNAKの通信は、新たなパケット番号を用いて行われ、RS116とBS12との間における、PDUあるいは分割PDU、あるいはACKあるいはNAKの通信は、オリジナルパケット番号を用いて行われる。その際、RS116は、オリジナルパケット番号と新たなパケット番号との間の対応テーブルを持って互いに変換するので、BS12とMS14との間のARQ処理の中継も円滑に行うことができる。すなわち、パケット通信システム100は、ARQ処理を円滑に行うことができる。
また、BS12およびMS14は、RS116を中継したARQ処理のために新たな拡張機能を追加しなくてもよい。
以上、本発明の中継局、受信局、送信局、およびパケット通信システムについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10,100 パケット通信システム
12 無線基地局
14 移動端末装置
16 中継局
18,118 第1の通信部
18a,38a,70a,118a 受信部
18b,38b,70b,118b 復調部
18c,38c,70c,118c 復号化部
20,120 第2の通信部
20a,40a,68a,120a 符号化部
20b,40b,68b,120b 変調部
20c,40c,68c,120c 送信部
22,122 ACK抽出部
24,124 PDU抽出部
26,126 PDUバッファ部
28,128 PDU再構成部
28a,128a PDU長判定部
28b,128b SDU抽出部
28c,128c SDU分割部
28d,128d 分割PDU生成部
28セレクタ
128e SN付替部
30 ACK管理部
32 送信制御部
34,50,82,134 デュプレクサ
36,52,84,136 送受信アンテナ
38 第3の通信部
40 第4の通信部
42 ARQ受信制御部
44 データ処理部
46 PDUバッファ部
48 制御部
60 ネットワークインターフェース部
62 パケット識別部
64 パケットバッファ部
66 ARQ送信制御部
66a PDU生成部
66b ARQバッファ部
66c ARQ制御部
68 第5の通信部
70 第6の通信部
72 制御メッセージ抽出部
74 ACK抽出部
76 パケット再生部
80 記憶部
82 制御部
130 SN管理テーブル部
132 送信制御部

Claims (13)

  1. 送信局と受信局との間で送信パケットを中継する中継局であって、
    前記送信局から送信された、パケット番号が付与された送信パケットを受信する第1の通信部と、
    受信した前記送信パケットのデータを分割することにより分割データを生成し、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報と前記パケット番号とを前記分割データに付与した分割パケットを生成するパケット再構成部と、
    生成した前記分割パケットを前記受信局に送信する第2の通信部と、
    前記送信パケットのデータ全部を、前記受信局が受信できたか否かの判定を行う受信確認管理部と、
    を有し、
    前記第1の通信部は、前記パケット番号および前記分割位置情報で特定される前記分割パケットの受信の成否を示す情報であって、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ前記分割パケットの受信確認/未受信情報を、前記受信局から受信し、
    前記受信確認管理部は、前記分割パケットの受信確認/未受信情報に含まれる前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を前記受信局が受信できたか否かの判定を行い、
    前記第2の通信部は、前記受信確認管理部の判定結果に基づいて、前記送信パケットのデータ全部の前記受信局による受信が完了したか否かを示す前記送信パケットの受信完了/未完了情報を前記送信局に送信する
    中継局。
  2. 送信局と受信局との間で送信パケットを中継する中継局であって、
    前記送信局から送信された、パケット番号が付与された送信パケットを受信する第1の通信部と、
    受信した前記送信パケットのデータを分割することにより分割データを生成し、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報と前記パケット番号とを前記分割データに付与した分割パケットを生成するパケット再構成部と、
    生成した前記分割パケットを前記受信局に送信する第2の通信部と、
    を有し、
    前記第1の通信部は、前記分割パケットの前記パケット番号および前記分割位置情報で特定される前記分割パケットの受信の成否を示す情報であって、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ、前記分割パケットの受信確認/未受信情報を、前記受信局から受信し、
    前記第2の通信部は、前記受信確認/未受信情報を前記送信局に送信する
    中継局。
  3. 前記パケット再構成部は、前記送信パケットから複数の分割パケットを順次生成し、
    前記第2の通信部は、前記複数の分割パケットを前記受信局に順次送信し、
    前記受信確認管理部は、前記複数の分割パケットそれぞれの前記受信確認/未受信情報を用いて、前記判定を行
    請求項に記載の中継局。
  4. 前記第2の通信部が、前記受信確認/未受信情報のうち未受信情報を前記送信局に送信したとき、前記第1の通信部は、前記送信局から、前記送信パケットのデータの一部であり、前記分割位置情報に基づいて特定されるデータを含んだ新たな送信パケットを受信する
    請求項2に記載の中継局。
  5. 前記第1の通信部は、前記送信パケットのデータ全部を、複数の分割パケットを用いて前記受信局が受信したか否かを示す情報であって、前記パケット番号を含んだ受信完了/未完了情報を、前記受信局から受信し、
    前記第2の通信部は、前記受信完了/未完了情報を前記送信局に送信する
    請求項1又は2に記載の中継局。
  6. 前記第2の通信部が、前記受信完了/未完了情報のうち受信未完了の情報を前記送信局に送信したとき、前記第1の通信部は、前記送信パケットを前記送信局から再受信する
    請求項5に記載の中継局。
  7. 前記分割パケットのサイズは、予め定められた設定サイズの整数倍である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の中継局。
  8. 送信局からの送信パケットのデータを、中継局を経由して受信する受信局であって、
    前記中継局において前記送信パケットのデータを分割した分割データを含み、前記送信パケットのパケット番号と、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報とが付与された分割パケットを受信する第3の通信部と、
    受信した前記分割パケットの前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を受信したか否かを判定する受信制御部と、
    を有し、
    前記パケット番号および前記分割位置情報で特定される前記分割パケットの受信の成否を示す情報であって、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ、前記分割パケットの受信確認/未受信情報を前記中継局に送信し、
    前記受信確認/未受信情報を前記受信局から受信した前記中継局において、前記受信確認/未受信情報に含まれる前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を前記受信局が受信できたか否かの判定を行い、当該判定の結果に基づいて前記送信パケットのデータ全部の前記受信局による受信が完了したか否かを示す前記送信パケットの受信完了/未完了情報を前記送信局に送信する処理が行われる
    受信局。
  9. 送信局からの送信パケットのデータを、中継局を経由して受信する受信局であって、
    前記中継局において前記送信パケットのデータを分割した分割データを含み、前記送信パケットのパケット番号と、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報とが付与された分割パケットを受信する第3の通信部と、
    受信した前記分割パケットの前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を受信したか否かを判定する受信制御部と、
    を有し、
    前記分割パケットの前記パケット番号および前記分割位置情報で特定される前記分割パケットの受信の成否を示す情報であって、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ、前記分割パケットの受信確認/未受信情報を前記中継局に送信し、
    前記受信確認/未受信情報を受信した前記受信局において前記受信確認/未受信情報を前記送信局に送信する処理が行われる
    受信局。
  10. 前記受信制御部が、前記送信パケットのデータ全部を受信できたと判定したとき、前記パケット番号を含んだ、前記送信パケットの受信完了情報を、前記中継局に送信し、
    前記受信制御部が、前記送信パケットのデータ全部を受信できなかったと判定したとき、前記パケット番号を含んだ、前記送信パケットの受信未完了情報を、前記中継局に送信する第4の通信部を有する
    請求項8又は9に記載の受信局。
  11. 送信パケットのデータを、中継局を経由して受信局に送信する送信局であって、
    前記送信パケットを前記中継局に送信する第5の通信部と、
    前記送信パケットのデータを前記中継局が分割して生成した分割データを含む分割パケットであって、前記送信パケットのパケット番号と、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報とが付与された分割パケットを、前記受信局が受信できたか否かを示す、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ、前記分割パケットの受信確認/未受信情報を受信する第6の通信部と、
    前記受信確認/未受信情報のうち未受信情報を受信したとき、該未受信情報に応じて、前記未受信情報に含まれる前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて前記送信パケットのデータから前記分割データを取り出すことにより再送信パケットを生成するパケット生成部と、
    を有し、
    前記第5の通信部は、生成した前記再送信パケットを前記中継局に送信する
    送信局。
  12. 送信局と受信局との間で送信パケットを中継局が中継するパケット通信システムであって、
    前記送信局は、パケット番号が付与された送信パケットを前記中継局に送信し、
    前記中継局は、
    前記送信局から送信された前記送信パケットを受信する第1の通信部と、
    受信した前記送信パケットのデータを分割することにより分割データを生成し、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報と前記パケット番号を前記分割データに付与した分割パケットを生成するパケット再構成部と、
    生成した前記分割パケットを前記受信局に送信する第2の通信部と、
    前記送信パケットのデータ全部を、前記受信局が受信できたか否かの判定を行う受信確認管理部と、
    を有し、
    前記受信局は、
    前記分割パケットを受信する第3の通信部と、
    前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を受信したか否かを判定する受信制御部と、
    を有し、
    前記第1の通信部は、前記パケット番号および前記分割位置情報で特定される前記分割パケットの受信の成否を示す情報であって、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ、前記分割パケットの受信確認/未受信情報を、前記受信局から受信し、
    前記受信確認管理部は、前記受信確認/未受信情報に含まれる前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を前記受信局が受信できたか否かの判定を行い、
    前記第2の通信部は、前記受信確認管理部の判定結果に基づいて、前記送信パケットのデータ全部の前記受信局による受信が完了したか否かを示す前記送信パケットの受信完了/未完了情報を前記送信局に送信する
    パケット通信システム。
  13. 送信局と受信局との間で送信パケットを中継局が中継するパケット通信システムであって、
    前記送信局は、パケット番号が付与された送信パケットを前記中継局に送信し、
    前記中継局は、
    前記送信局から送信された前記送信パケットを受信する第1の通信部と、
    受信した前記送信パケットのデータを分割することにより分割データを生成し、前記送信パケットのデータにおける前記分割データの分割位置情報と前記パケット番号を前記分割データに付与した分割パケットを生成するパケット再構成部と、
    生成した前記分割パケットを前記受信局に送信する第2の通信部と、
    を有し、
    前記受信局は、
    前記分割パケットを受信する第3の通信部と、
    前記パケット番号および前記分割位置情報を用いて、前記送信パケットのデータ全部を受信したか否かを判定する受信制御部と、
    を有し、
    前記第1の通信部は、前記分割パケットの前記パケット番号および前記分割位置情報で特定される前記分割パケットの受信の成否を示す情報であって、前記パケット番号および前記分割位置情報を含んだ、前記分割パケットの受信確認/未受信情報を、前記受信局から受信し、
    前記第2の通信部は、前記受信確認/未受信情報を前記送信局に送信する
    パケット通信システム。
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