JP5391755B2 - 着信転送制御装置、方法、およびプログラム - Google Patents

着信転送制御装置、方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電話制御技術に関し、特に災害発生時に着信を転送する着信転送制御技術に関する。
緊急地震速報は、気象庁において、地震の発生直後に、震源に近い地震計で捉えた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を推定し、これら推定内容を速報として知らせるための情報である。
従来、ボタン電話装置の主装置、PBX、あるいはIP電話サーバなどの電話制御装置では、IPネットワークを介して地震速報配信システムから緊急地震速報を受信し、電話装置で可視表示あるいは可聴表示を行うことにより、その地震警報を利用者へ報知する技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
特開2008−077299号公報
しかしながら、このような従来技術では、緊急地震速報の受信に応じて、その地震警報の内容が利用者へ報知されるものの、例えば当該地震により発生した停電が原因で電話装置に障害が発生した場合や、当該電話装置を含む被災地域のIPネットワークで輻輳が発生した場合には、当該電話装置を呼び出すことができず、その呼び出しに対して応対することができないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、地震による障害発生の可能性が高い対象地域にある電話装置への着信を、当該対象地域外の電話装置へ、自動的に着信転送することができる着信転送制御技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる着信転送制御装置は、IPネットワークに接続された複数のIP電話装置と、IPネットワークを介してIP電話装置の呼制御を行う呼制御装置とを含むIP電話ネットワークシステムのIP電話装置に実装される着信転送制御装置であって、IP電話装置ごとに、当該IP電話装置の設置地域を示す設置地域情報と当該IP電話装置を呼び出すためのURL情報とを含む装置情報を記憶する記憶部と、IPネットワークを介して受信した緊急地震速報の受信に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、対象地域として確認する対象地域確認部と、装置情報の設置地域情報を参照して、対象地域の地域外に設置されているIP電話装置のうちから、自己のIP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択する転送先選択部と、装置情報のURL情報を参照して、自己のIP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した要求メッセージを呼制御装置へ送信する着信転送設定部と
を備えている。
この際、対象地域確認部は、対象地域に設置されている被災IP電話装置から通知された、当該被災IP電話装置の設置場所が緊急地震速報により被災地域として通知された旨を示す被災該当通知に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、対象地域として確認し、転送先選択部は、装置情報の設置地域情報を参照して、対象地域の地域外に設置されているIP電話装置のうちから、被災IP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択し、着信転送設定部は、装置情報のURL情報を参照して、被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを呼制御装置へ送信するようにしてもよい。
また、本発明にかかる着信転送制御方法は、IPネットワークに接続された複数のIP電話装置と、IPネットワークを介してIP電話装置の呼制御を行う呼制御装置とを含むIP電話ネットワークシステムのIP電話装置で用いられる着信転送制御方法であって、記憶部が、IP電話装置ごとに、当該IP電話装置の設置地域を示す設置地域情報と当該IP電話装置を呼び出すためのURL情報とを含む装置情報を記憶する記憶ステップと、対象地域確認部が、IPネットワークを介して受信した緊急地震速報の受信に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、対象地域として確認する対象地域確認ステップと、転送先選択部が、装置情報の設置地域情報を参照して、対象地域の地域外に設置されているIP電話装置のうちから、自己のIP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択する転送先選択ステップと、着信転送設定部が、装置情報のURL情報を参照して、自己のIP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを呼制御装置へ送信する着信転送設定ステップとを備えている。
この際、対象地域確認ステップは、対象地域に設置されている被災IP電話装置から通知された、当該被災IP電話装置の設置場所が緊急地震速報により被災地域として通知された旨を示す被災該当通知に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、対象地域として確認し、転送先選択ステップは、装置情報の設置地域情報を参照して、対象地域の地域外に設置されているIP電話装置のうちから、被災IP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択し、着信転送設定ステップは、装置情報のURL情報を参照して、被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを呼制御装置へ送信するようにしてもよい。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータに、前述した着信転送制御装置の機能を実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、地震による障害発生の可能性が高い対象地域にあるIP電話装置への着信を、当該対象地域外のIP電話装置へ、自動的に着信転送することができる。このため、地震による停電で停止したIP電話装置に対する着信に対して、対象地域外のIP電話装置で応対することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御装置の構成を示すブロック図である。 装置情報の構成例である。 緊急地震速報の構成例である。 本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御装置の着信転送制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる他の着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる着信転送制御装置を用いたIP電話ネットワークシステムの構成例である。 本発明の第2の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる着信転送制御装置を用いたIP電話ネットワークシステムの構成例である。 本発明の第3の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる他の着信転送制御動作例を示すシーケンスである。 本発明の第4の実施の形態にかかる着信転送制御装置を用いたIP電話ネットワークシステムの構成例である。 本発明の第4の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御装置の構成を示すブロック図である。
IP電話ネットワークシステム1は、VoIP技術を用いた音声通話を実現する一般的なネットワークシステムであり、主な構成として、IPネットワーク50に接続された複数のIP電話装置20(20A,20B,20C)と、IPネットワーク50を介してIP電話装置20の呼制御を行う呼制御装置30とを含んでいる。
IP電話装置20は、複数の電話端末を内線収容するIPボタン電話装置の主装置、IPPBX、あるいはIP電話サーバなどのIP電話制御装置であってもよく、IP電話機やIPファクシミリ装置などの単独のIP電話端末であってもよい。このIP電話装置20は、IPネットワーク50を介して地震速報配信システム40から受信した緊急地震速報に応じて、地震警報表示を行う機能を有している。
本実施の形態では、このIP電話ネットワークシステム1のIPネットワーク50に、緊急地震速報配信システム40と着信転送制御装置10とが接続されている。
緊急地震速報配信システム40は、全体としてサーバなどの通信処理装置からなり、地震観測データから推定した、震源や地震規模、各地での主要動の到達時刻や震度を含む緊急地震速報を、予め契約した契約者のIP電話装置20に対して、IPネットワーク50を介して配信する機能を有している。
着信転送制御装置10は、全体としてサーバなどの通信処理装置からなり、緊急地震速報配信システム40から配信された緊急地震速報の内容に基づいて、地震による障害発生の可能性が高い対象地域にあるIP電話装置20への着信を、当該対象地域外のIP電話装置20へ転送させるための着信転送を、呼制御装置30へ自動的に設定する機能を有している。
[着信転送制御装置の構成]
着信転送制御装置10には、主な機能部として、通信インターフェース部(以下、通信I/F部)11、記憶部12、対象地域確認部13、転送先選択部14、および着信転送設定部15が設けられている。
通信I/F部11は、専用の通信回路からなり、IPネットワーク50との間で各種データを送受信することにより、IP電話装置20、呼制御装置30、緊急地震速報配信システム40などの各種装置とデータ通信を行う機能を有している。
記憶部12は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、各機能部での処理動作に用いる各種処理情報やプログラムを記憶する機能を有している。この記憶部12で記憶する主な処理情報として、装置情報12Aがある。
図2は、装置情報の構成例である。装置情報12Aには、IP電話装置20ごとに、設置地域情報、URL情報、および転送先情報の組が、それぞれ登録されている。
設置地域情報は、緊急地震速報で用いられる地域情報に対応した区分に基づき、当該IP電話装置20の設置されている地域を示す情報である。
URL情報は、電話番号やユーザIDを含むIPネットワーク50上で固有のアドレスを示す情報からなり、予め固有の識別情報が付与されている。通常、URL情報は、IP電話装置20Aで用いる仮想的な通話回線を識別することを目的として、公衆電話網の電話番号と同様に、当該IP電話装置20の呼び出す際や、発信元を特定するために用いられる。
転送先情報は、地震による障害発生の可能性が高い場合に、当該IP電話装置20への着信を転送すべき転送先となるIP電話装置20のURL情報を示す情報である。この転送先情報では、転送先として選択すべき優先順位が各URL情報に対して割り当てられている。図2の例では、それぞれのURL情報に予め付与されている識別情報が、優先順位の高い順に、先頭から列挙されている。また、括弧「()」内に記載された複数の識別情報は、互いに優先順位が等しいことを表している。転送先情報の記述方法については、これに限定されるものではなく、他の方法を用いてもよい。
図2の例によれば、IP電話装置20Aが、地域「a」に設置されており、URL情報として「A1」,「A2」,「A3」という識別情報を持つURL情報が予め割り当てられていることがわかる。また、これらURL情報には、それぞれ個別に転送先情報が登録されている。例えば、URL情報「A1」には、転送先として、IP電話装置20Bの「B1」というURL情報と、IP電話装置20Cの「C1」というURL情報が登録されており、「C1」より「B1」の優先順位が高く設定されていることがわかる。
また、URL情報として、外線番号に相当するURL情報だけでなく、内線番号に相当するURL情報を登録してもよい。一般に、IPネットワーク50を介して2つのIP電話装置20間で通話を行う際、外線番号に相当するURL情報を用いて通話相手を呼び出すことになる。この際、IPネットワーク50を介してIP電話装置20A,20B,20C相互間でシステム接続している場合には、同一IP電話装置20内の電話端末間での内線通話と同様に、内線番号に相当するURL情報を用いて、異なるIP電話装置20間で呼び出しを行うことができる。図2の例では、「A1」,「A2」は外線番号に相当し、URL情報「A3」は内線番号に相当している。
対象地域確認部13は、IPネットワーク50を介して通信I/F部11で受信した、緊急地震速報配信システム40からの緊急地震速報、またはこの緊急地震速報を受信したIP電話装置20からの被災該当通知に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が、記憶部12に予め設定されている基準値以上の被災地域を、対象地域として確認する機能を有している。
図3は、緊急地震速報の構成例である。緊急地震速報60には、地震の震源地や規模などの震源に関する震源情報61のほかに、当該地震の影響を受ける地域を示す地域情報ごとに、観測データから予測した震度や到達時刻などの揺れに関する震度情報62が含まれている。対象地域確認部13は、緊急地震速報60内の各震度情報62に含まれている対象地域とその震度により、対象地域を確認する。
転送先選択部14は、記憶部12から読み出した装置情報12Aの設置地域情報を参照して、IP電話装置20のうちから、対象地域確認部13で確認された対象地域に設置されている被災IP電話装置を選択する機能と、当該対象地域外に設置されているIP電話装置のうちから、被災IP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択する機能とを有している。
着信転送設定部15は、記憶部12から読み出した装置情報12AのURL情報を参照して、被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを生成し、通信I/F部11からIPネットワーク50を介して呼制御装置へ送信することにより、被災IP電話装置から転送先IP電話装置への着信転送を設定する機能を有している。
なお、対象地域確認部13、転送先選択部14、および着信転送設定部15の機能部については、専用の演算処理回路で実現してもよいが、CPUなどのマイクロプロセッサと周辺装置を有する演算処理部で、記憶部12に保存されているプログラムを実行することにより、これら機能部を実現してもよい。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図4を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御装置の動作について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御装置の着信転送制御処理を示すフローチャートである。
着信転送制御装置10は、IPネットワーク50を介して通信I/F部11で受信した、緊急地震速報配信システム40からの緊急地震速報、またはこの緊急地震速報を受信したIP電話装置20からの被災該当通知に応じて、図4の着信転送制御処理を開始する。
まず、対象地域確認部13は、通信I/F部11で受信した、緊急地震速報配信システム40からの緊急地震速報、またはこの緊急地震速報を受信したIP電話装置20からの被災該当通知に応じて、当該緊急地震速報で通知された各被災地域を確認する(ステップ100)。
続いて、対象地域確認部13は、確認した各被災地域のうち、当該震度が、記憶部12に予め設定されている基準値以上の被災地域を、対象地域として確認する(ステップ101)。
次に、転送先選択部14は、記憶部12から読み出した装置情報12Aの設置地域情報を参照して、IP電話装置20のうちから、対象地域確認部13で確認された対象地域に設置されている被災IP電話装置を選択する(ステップ102)。
続いて、転送先選択部14は、記憶部12から読み出した装置情報12Aの設置地域情報と転送先情報とを参照して、対象地域確認部13で確認された対象地域外に設置されているIP電話装置20のうちから、被災IP電話装置への着信の転送先となる転送先IP電話装置のURL情報を選択する(ステップ103)。
この際、転送先選択部14は、記憶部12から読み出した装置情報12Aのうち、被災IP電話装置に対応する転送先情報を参照して、当該被災IP電話装置の転送先となるIP電話装置のうちから、対象地域外に設置されているIP電話装置20であって、かつ当該優先順位の最も高いIP電話装置20を、転送先IP電話装置として選択する。
この後、着信転送設定部15は、記憶部12から読み出した装置情報12AのURL情報を参照して、被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを生成する。そして、この着信転送要求メッセージを、通信I/F部11からIPネットワーク50を介して呼制御装置へ送信することにより、被災IP電話装置から転送先IP電話装置への着信転送を設定し(ステップ104)、一連の着信転送制御処理を終了する。
[第1の実施の形態の動作例]
図5は、本発明の第1の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。
ここでは、着信転送制御装置10の記憶部12に、前述した図2の装置情報12Aの内容が設定されているものとする。
また、IP電話装置20A,20B,20Cごとに、それぞれの設置地域a,b,cが被災地域に該当する場合に緊急地震速報が配信される設定が、緊急地震速報配信システム40に対して予め行われているものとし、着信転送制御装置10については、少なくともIP電話装置20A,20B,20Cの設置地域a,b,cのいずれかが被災地域に該当する場合に緊急地震速報が配信される設定が、緊急地震速報配信システム40に対して予め行われているものとする。
地域a,bを被災地域に含む地震が予測された場合、緊急地震速報配信システム40から、被災地域a,bに該当するIP電話装置20A,20Bに対して緊急地震速報が配信される(ステップ200)。この際、被災地域外に該当するIP電話装置20Cに対して緊急地震速報は配信されていない。
一方、被災地域a,bに該当する着信転送制御装置10に対しても、緊急地震速報が配信される(ステップ201)。
着信転送制御装置10は、この緊急地震速報の受信に応じて、前述した図4の着信転送制御処理を実行して、着信転送の設定が必要な対象地域a,bを確認するとともに(ステップ202)、当該対象地域a,bに設置されている被災IP電話装置20A,20Bの各URL情報に対する着信転送先として、対象地域a,b外である地域cに設置されている転送先IP電話装置20CのURL情報を選択する(ステップ203)。
この際、図2に示されているように、IP電話装置20AのURL情報「A1」については、転送先情報「B1,C1」のうち最も優先順位の高い「B1」がIP電話装置20BのURL情報であって、対象地域bに該当するため、転送先として相応しくないと判定される。次に、優先順位の高い「C1」は対象地域a,b外の地域cに設置されているIP電話装置20CのURL情報であることから、「A1」の転送先として「C1」が選択される。
また、IP電話装置20BのURL情報「B1」については、転送先情報「A1,(C1,C2)」のうち最も優先順位の高い「A1」がIP電話装置20BのURL情報であって、対象地域aに該当するため、転送先として相応しくないと判定される。次に、優先順位の高い「C1,C2」は対象地域a,b外の地域cに設置されているIP電話装置20CのURL情報であることから、「A1」の転送先として「C1,C2」のいずれか、例えば「C1」が選択される。
このようにして、被災IP電話装置20A,20Bの各URL情報「A1」,「A2」,「A3」,「B1」,「B2」,「B3」の着信転送先として、「C1」,「C2」,「C3」,「C1」,「C2」,「C3」が選択される。
着信転送制御装置10は、これら被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを呼制御装置30へ送信する(ステップ204)。
呼制御装置30は、この着信転送要求メッセージの内容に基づいて、着信転送を設定する(ステップ205)。なお、呼制御装置30での着信転送設定機能および着信転送機能については、既存のサービス機能を利用すればよい。
したがって、任意の電話装置から呼制御装置30に対して、IP電話装置20AのURL情報「A1」を指定した呼出要求が行われた場合(ステップ210)、呼制御装置30において、「A1」の転送先として「C1」が確認される(ステップ211)。
この後、呼制御装置30から、IPネットワーク50を介してIP電話装置20Cへ着信が通知され(ステップ212)、IP電話装置20Cで着信表示が表示されることになる(ステップ213)。
図5の着信転送制御動作例では、着信転送制御装置10が、緊急地震速報配信システム40から受信した緊急地震速報に応じて着信転送制御処理を開始する場合を例として説明したが、IP電話装置20からの被災該当通知に応じて着信転送制御処理を開始してもよい。
図6は、本発明の第1の実施の形態にかかる他の着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。
図5と比較して、緊急地震速報配信システム40から着信転送制御装置10へ緊急地震速報が配信されていない。この代わり、緊急地震速報を受信したIP電話装置20A,20Bから着信転送制御装置10へ、IPネットワーク50を介して被災該当通知が送信されており(ステップ201)、着信転送制御装置10は、この被災該当通知の受信に応じて、前述したステップ202−204の処理を実行する。
被災該当通知は、IP電話装置20A,20Bの設置場所が急地震速報により被災地域として通知された旨を示す通知であり、緊急地震速報を受信したIP電話装置20A,20Bで生成されて、予め通知先として設定されている着信転送制御装置10へ送信される。なお、被災該当通知として、受信した緊急地震速報をそのまま着信転送制御装置10へ転送してもよい。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、着信転送制御装置10において、対象地域確認部13により、緊急地震速報または被災該当通知に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、対象地域として確認し、転送先選択部14により、IP電話装置20のうちから当該対象地域に設置されている被災IP電話装置を選択し、当該対象地域外に設置されているIP電話装置20のうちから被災IP電話装置への着信の転送先となる転送先IP電話装置を選択し、着信転送設定部15により、被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送を呼制御装置30へ設定している。
したがって、地震による障害発生の可能性が高い対象地域にあるIP電話装置への着信を、当該対象地域外のIP電話装置へ、自動的に着信転送することができる。
このため、例えば、対象地域の支店において地震による停電でIP電話装置が停止した場合でも、この支店に対する着信が、対象地域外の本店や他の支店へ自動的に着信転送されるため、取引先や顧客からの呼び出しに対して本店や他の支店で応対することが可能となる。
また、本実施の形態では、装置情報12Aに、IP電話装置20ごとに、IP電話装置20のうちから優先順位を付けて当該IP電話装置20停止時の転送先として予め選択した複数のIP電話装置20を示す転送先情報を含み、転送先選択部14において、転送先IP電話装置を選択する際、被災IP電話装置に対応する転送先情報を参照して、当該被災IP電話装置の転送先となるIP電話装置20のうちから、対象地域外に設置されているIP電話装置20であって、かつ当該優先順位の最も高いIP電話装置20を、転送先IP電話装置として選択するようにしたので、個々の転送先で期待される応対の質が高い転送先を優先的に選択することが可能となる。
また、本実施の形態では、IP電話装置20ごとに1つ以上のURL情報を含み、転送先選択部14において、転送先IP電話装置を選択する際、装置情報のURL情報を参照して、被災IP電話装置のURL情報ごとに、当該対象地域外に設置されているIP電話装置20のURL情報のうちから、当該URL情報の転送先となるURL情報を選択するようにしたので、それぞれのURL情報を呼出先とする着信の重要性や頻度に応じて、最適な転送先を個別に設定することができる。
また、本実施の形態では、記憶部12の装置情報12Aにおいて、外線番号だけでなく内線番号に対応するURL情報についても、その転送先情報を管理するようにしたので、内線番号への着信についても、個別に着信転送を設定することができ、特に複数のIP電話装置20がIPネットワーク50を介してシステム間接続されている場合において、極めて効果的である。
[第2の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる着信転送制御装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態にかかる着信転送制御装置を用いたIP電話ネットワークシステムの構成例である。
第1の実施の形態では、IP電話装置20A,20B,20Cが、呼制御装置30の配下に位置しており、着信転送制御装置10が単独でIPネットワーク50に接続されている場合を例として説明した。
本実施の形態では、IP電話装置20A,20B,20Cに専用の呼制御装置31が設けられており、この呼制御装置31の一機能として着信転送制御装置10が実装されているIP電話ネットワークシステム2を例として説明する。
IPネットワーク50を介して、IP電話装置20A,20B,20Cをシステム間接続する場合、これらIP電話装置20A,20B,20Cに対する、より詳細な呼制御を行うため、これらIP電話装置20A,20B,20Cの呼制御を行う呼制御装置31を、一般の呼制御装置30とは別個に設ける場合がある。この際、呼制御装置31とIP電話装置20A,20B,20Cとは、IPネットワーク50を介して接続されていてもよく、IPネットワーク50とは別個の通信ネットワーク、例えばVPNや専用回線で接続されていてもよい。
したがって、このようなIP電話ネットワークシステム2では、IP電話装置20A,20B,20Cに対する着信について、呼制御装置31で呼制御を行うため、着信転送の設定も、呼制御装置31で行うことができる。このため、呼制御装置30に対する着信転送の設定は行う必要がなくなる。
なお、呼制御装置31の構成は、一般的な呼制御装置が持つ構成に対して、第1の実施の形態で説明した図1の着信転送制御装置10の構成が実装されているものであり、ここでの詳細な説明は省略する。また、呼制御装置31で行われる着信転送制御処理は、前述した図4と同等であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[第2の実施の形態の動作例]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる着信転送制御動作例について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。
ここでは、呼制御装置31(着信転送制御装置10)の記憶部12に、前述した図2の装置情報12Aの内容が設定されているものとする。
また、呼制御装置31については、少なくともIP電話装置20A,20B,20Cの設置地域a,b,cのいずれかが被災地域に該当する場合に緊急地震速報が配信される設定が、緊急地震速報配信システム40に対して予め行われているものとする。
地域a,bを被災地域に含む地震が予測された場合、緊急地震速報配信システム40から、被災地域a,bに該当するIP電話装置20A,20Bを配下に置く呼制御装置31に対して、緊急地震速報が配信される(ステップ220)。
呼制御装置31は、この緊急地震速報の受信に応じて、前述した図4の着信転送制御処理を実行して、着信転送の設定が必要な対象地域a,bを確認し(ステップ221)、当該対象地域a,bに設置されている被災IP電話装置20A,20Bに対して、緊急地震速報を転送する(ステップ222)。
続いて、呼制御装置31は、当該対象地域a,bに設置されている被災IP電話装置20A,20Bの各URL情報に対する着信転送先として、対象地域a,b外である地域cに設置されている転送先IP電話装置20CのURL情報を選択する(ステップ223)。
この後、呼制御装置31は、これら被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送を自装置内で設定する(ステップ224)。
したがって、任意の電話装置から呼制御装置30に対して、IP電話装置20AのURL情報「A1」を指定した呼出要求が行われた場合(ステップ230)、呼制御装置30から呼制御装置31に対して当該着信が通知され(ステップ231)、呼制御装置31において、「A1」の転送先として「C1」が確認される(ステップ232)。
この後、呼制御装置31から、IPネットワーク50を介してIP電話装置20Cへ着信が通知され(ステップ233)、IP電話装置20Cで着信表示が表示されることになる(ステップ234)。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、IP電話装置20A,20B,20Cに対して専用の呼制御装置31が設けられており、この呼制御装置31の一機能として着信転送制御装置10が実装されているIP電話ネットワークシステム2のような構成であっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
また、本実施の形態によれば、IP電話装置20A,20B,20Cの呼制御を行う呼制御装置31内に、IP電話装置20A,20B,20Cの着信転送制御を行う機能が実装されていることから、よりきめ細かい着信転送処理を実現することが可能となる。
例えば、図2に示したように、転送先情報には、優先順位の等しい複数の転送先が指定される場合がある。このような場合、第1の実施の形態のように、優先順位の等しい複数の転送先のうちいずれか1つを実際の着信転送先として選択してもよいが、これら転送先を逐次切り替えて用いることもできる。
この場合、転送先の切替方法としては、着信の順序に応じて順番に異なる転送先を選択してもよく、物理的回線が複数存在する場合には、着信が通知された物理回線に応じて転送先を選択してもよい。これにより、着信転送先での応対作業の負担を分散することができ、実際の運用において極めて効果的である。
[第3の実施の形態]
次に、図9を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる着信転送制御装置について説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態にかかる着信転送制御装置を用いたIP電話ネットワークシステムの構成例である。
第2の実施の形態では、呼制御装置31の一機能として着信転送制御装置10が実装されているIP電話ネットワークシステム2を例として説明したが、本実施の形態では、各IP電話装置21の一機能として着信転送制御装置10が実装されているIP電話ネットワークシステム3を例として説明する。
このようなIP電話ネットワークシステム3では、IP電話装置21(21A,21B,21C)内に、着信転送制御装置10が実装されているため、緊急地震速報配信システム40から受信した緊急地震速報に応じて、着信転送制御処理を各IP電話装置21で個別に実行して、呼制御装置30へ自装置に関する着信転送の設定を行うことになる。
なお、IP電話装置21の構成は、一般的なIP電話装置20が持つ構成に対して、第1の実施の形態で説明した図1の着信転送制御装置10の構成が実装されているものであり、ここでの詳細な説明は省略する。また、呼制御装置31で行われる着信転送制御処理は、前述した図4と同等であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[第3の実施の形態の動作例]
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる着信転送制御動作例について説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。
ここでは、各IP電話装置21(着信転送制御装置10)の記憶部12に、前述した図2の装置情報12Aの内容が設定されているものとする。
また、IP電話装置21A,21B,21Cごとに、それぞれの設置地域a,b,cが被災地域に該当する場合に緊急地震速報が配信される設定が、緊急地震速報配信システム40に対して予め行われているものとする。
地域a,bを被災地域に含む地震が予測された場合、緊急地震速報配信システム40から、被災地域a,bに該当するIP電話装置21A,21Bに対して緊急地震速報が配信される(ステップ240)。この際、被災地域外に該当するIP電話装置21Cに対して緊急地震速報は配信されていない。
IP電話装置21Aは、この緊急地震速報の受信に応じて、前述した図4の着信転送制御処理を実行して、着信転送の設定が必要な対象地域a,bを確認し(ステップ241)、当該対象地域aに設置されている自装置の各URL情報に対する着信転送先として、対象地域a,b外である地域cに設置されている転送先IP電話装置21CのURL情報を選択する(ステップ242)。
この後、IP電話装置21Aは、これら自装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを呼制御装置30へ送信する(ステップ243)。
一方、IP電話装置21Bは、この緊急地震速報の受信に応じて、前述した図4の着信転送制御処理を実行して、着信転送の設定が必要な対象地域a,bを確認し(ステップ244)、当該対象地域aに設置されている自装置の各URL情報に対する着信転送先として、対象地域a,b外である地域cに設置されている転送先IP電話装置21CのURL情報を選択する(ステップ245)。
この後、IP電話装置21Bは、これら自装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを呼制御装置30へ送信する(ステップ246)。
呼制御装置30は、これら着信転送要求メッセージの内容に基づいて、着信転送を設定する(ステップ247)。なお、呼制御装置30での着信転送設定機能および着信転送機能については、既存のサービス機能を利用すればよい。
したがって、任意の電話装置から呼制御装置30に対して、IP電話装置20AのURL情報「A1」を指定した呼出要求が行われた場合、前述した図5のステップ210−213と同様にして着信転送動作が実行される。
図10の着信転送制御動作例では、緊急地震速報配信システム40から緊急地震速報を受信したIP電話装置21A,21Bが、それぞれ別個に着信転送制御処理を実行する場合を例として説明したが、これらIP電話装置21A,21Bからの被災該当通知に応じて、対象地域外のIP電話装置21Cで、着信転送制御処理を実行してもよい。
図11は、本発明の第3の実施の形態にかかる他の着信転送制御動作例を示すシーケンスである。
この着信転送制御動作例では、緊急地震速報配信システム40から、被災地域a,bに該当するIP電話装置21A,21Bに対して緊急地震速報が配信された後(ステップ260)、これらIP電話装置21A,21Bから被災地域外に該当するIP電話装置21Cに対して、被災該当通知が送信されている(ステップ261)。被災地域外に該当するIP電話装置21Cを選択する方法としては、例えば対象地域確認部13と転送先選択部14の機能を利用すればよい。
IP電話装置21Cは、この被災該当通知の受信に応じて、前述した図4の着信転送制御処理を実行して、着信転送の設定が必要な対象地域a,bを確認し(ステップ262)、当該対象地域aに設置されている自装置の各URL情報に対する着信転送先として、対象地域a,b外である地域cに設置されている転送先IP電話装置21CのURL情報を選択する(ステップ263)。
この後、IP電話装置21Cは、これら自装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを呼制御装置30へ送信する(ステップ264)。
呼制御装置30は、これら着信転送要求メッセージの内容に基づいて、着信転送を設定する(ステップ265)。なお、呼制御装置30での着信転送設定機能および着信転送機能については、既存のサービス機能を利用すればよい。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、各IP電話装置21の一機能として着信転送制御装置10が実装されているIP電話ネットワークシステム3のような構成であっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
また、着信転送制御装置10や呼制御装置31のような別個の装置を、IPネットワーク50上に新たに設ける必要がなくなり、本実施の形態を容易に実施することが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる着信転送制御装置について説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態にかかる着信転送制御装置を用いたIP電話ネットワークシステムの構成例である。
第2の実施の形態では、呼制御装置31の一機能として着信転送制御装置10が実装されている場合を例として説明した。
本実施の形態では、IP電話装置22Aの一機能として着信転送制御装置10の機能を含む呼制御装置31の機能が実装されているIP電話ネットワークシステム4を例として説明する。
このようなIP電話ネットワークシステム4では、IP電話装置22A,20B,20Cに対する着信について、IP電話装置22Aで呼制御を行うため、着信転送の設定も、IP電話装置22Aで行うことができる。このため、呼制御装置30に対する着信転送の設定は行う必要がなくなる。
なお、IP電話装置22Aの構成は、一般的なIP電話装置20と呼制御装置30が持つ構成に対して、第1の実施の形態で説明した図1の着信転送制御装置10の構成が実装されているものであり、ここでの詳細な説明は省略する。また、呼制御装置31で行われる着信転送制御処理は、前述した図4と同等であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[第4の実施の形態の動作例]
次に、図13を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる着信転送制御動作例について説明する。図13は、本発明の第4の実施の形態にかかる着信転送制御動作例を示すシーケンス図である。
ここでは、IP電話装置22A(着信転送制御装置10)の記憶部12に、前述した図2の装置情報12Aの内容が設定されているものとする。
また、IP電話装置22Aについては、少なくともIP電話装置22A,20B,20Cの設置地域a,b,cのいずれかが被災地域に該当する場合に緊急地震速報が配信される設定が、緊急地震速報配信システム40に対して予め行われているものとする。
地域a,bを被災地域に含む地震が予測された場合、緊急地震速報配信システム40から、被災地域a,bに該当するIP電話装置22Aに対して、緊急地震速報が配信される(ステップ280)。
IP電話装置22Aは、この緊急地震速報の受信に応じて、前述した図4の着信転送制御処理を実行して、着信転送の設定が必要な対象地域a,bを確認し(ステップ281)、当該対象地域a,bに設置されている被災IP電話装置22A,20Bのうち、自装置以外の被災IP電話装置20Bに対して、緊急地震速報を転送する(ステップ282)。
続いて、IP電話装置22Aは、当該対象地域a,bに設置されている被災IP電話装置22A,20Bの各URL情報に対する着信転送先として、対象地域a,b外である地域cに設置されている転送先IP電話装置20CのURL情報を選択する(ステップ283)。
この後、呼制御装置31は、これら被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送を自装置内で設定する(ステップ284)。
したがって、任意の電話装置から呼制御装置30に対して、IP電話装置20AのURL情報「A1」を指定した呼出要求が行われた場合、前述した図8のステップ230−234と同様にして着信転送動作が実行される。
[第4の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態によれば、IP電話装置22Aの一機能として着信転送制御装置10の機能を含む呼制御装置31の機能が実装されているような構成であっても、第4の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
また、着信転送制御装置10や呼制御装置31のような別個の装置を、IPネットワーク50上に新たに設ける必要がなくなり、本実施の形態を容易に実施することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態において、設定した着信転送を解除する場合には、それぞれIP電話装置20でのオペレータ操作に応じて、着信転送を設定した呼制御装置30へ、着信転送制御装置10を介して、あるいはIP電話装置20から直接、転送設定の解除を要求するメッセージを送信すればよい。なお、呼制御装置30での着信転送解除機能については、既存のサービス機能を利用すればよい。
また、以上の各実施の形態において、着信転送制御装置10で着信転送を設定した際、着信転送制御装置10から転送先となるIP電話装置20に対して、着信転送先として設定した旨を、着信転送制御装置10から通知するようにしてもよい。通知の方法としては、音声ガイダンスや電子メールなど、周知の通知方法を用いればよい。
1,2,3,4…IP電話ネットワークシステム、10…着信転送制御装置、11…通信I/F部、12…記憶部、12A…装置情報、13…対象地域確認部、14…転送先選択部、15…着信転送設定部、20,20A,20B,20C,21A,21B,21C,22A…IP電話装置、30,31…呼制御装置、40…緊急地震速報配信システム、50…Pネットワーク。

Claims (5)

  1. IPネットワークに接続された複数のIP電話装置と、前記IPネットワークを介して前記IP電話装置の呼制御を行う呼制御装置とを含むIP電話ネットワークシステムの前記IP電話装置に実装される着信転送制御装置であって、
    前記IP電話装置ごとに、当該IP電話装置の設置地域を示す設置地域情報と当該IP電話装置を呼び出すためのURL情報とを含む装置情報を記憶する記憶部と、
    前記IPネットワークを介して受信した緊急地震速報の受信に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、対象地域として確認する対象地域確認部と、
    前記装置情報の設置地域情報を参照して、前記対象地域の地域外に設置されている前記IP電話装置のうちから、自己のIP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択する転送先選択部と、
    前記装置情報のURL情報を参照して、自己のIP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに前記転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを前記呼制御装置へ送信する着信転送設定部と
    を備えることを特徴とする着信転送制御装置。
  2. 請求項1に記載の着信転送制御装置において、
    前記対象地域確認部は、前記対象地域に設置されている被災IP電話装置から通知された、当該被災IP電話装置の設置場所が前記緊急地震速報により被災地域として通知された旨を示す被災該当通知に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、前記対象地域として確認し、
    前記転送先選択部は、前記装置情報の設置地域情報を参照して、前記対象地域の地域外に設置されている前記IP電話装置のうちから、前記被災IP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択し、
    前記着信転送設定部は、前記装置情報のURL情報を参照して、前記被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに前記転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを前記呼制御装置へ送信する
    ことを特徴とする着信転送制御装置。
  3. IPネットワークに接続された複数のIP電話装置と、前記IPネットワークを介して前記IP電話装置の呼制御を行う呼制御装置とを含むIP電話ネットワークシステムの前記IP電話装置で用いられる着信転送制御方法であって、
    記憶部が、前記IP電話装置ごとに、当該IP電話装置の設置地域を示す設置地域情報と当該IP電話装置を呼び出すためのURL情報とを含む装置情報を記憶する記憶ステップと、
    対象地域確認部が、前記IPネットワークを介して受信した緊急地震速報の受信に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、対象地域として確認する対象地域確認ステップと、
    転送先選択部が、前記装置情報の設置地域情報を参照して、前記対象地域の地域外に設置されている前記IP電話装置のうちから、自己のIP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択する転送先選択ステップと、
    着信転送設定部が、前記装置情報のURL情報を参照して、自己のIP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに前記転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを前記呼制御装置へ送信する着信転送設定ステップと
    を備えることを特徴とする着信転送制御方法。
  4. 請求項3に記載の着信転送制御方法において、
    前記対象地域確認ステップは、前記対象地域に設置されている被災IP電話装置から通知された、当該被災IP電話装置の設置場所が前記緊急地震速報により被災地域として通知された旨を示す被災該当通知に応じて、当該緊急地震速報で通知された被災地域であって、かつ当該震度が基準値以上の被災地域を、前記対象地域として確認し、
    前記転送先選択ステップは、前記装置情報の設置地域情報を参照して、前記対象地域の地域外に設置されている前記IP電話装置のうちから、前記被災IP電話装置の着信転送先となる転送先IP電話装置を選択し、
    前記着信転送設定ステップは、前記装置情報のURL情報を参照して、前記被災IP電話装置のURL情報を転送元として指定するとともに前記転送先IP電話装置のURL情報を転送先として指定した着信転送要求メッセージを前記呼制御装置へ送信する
    ことを特徴とする着信転送制御方法。
  5. コンピュータに、請求項1または請求項2に記載の着信転送制御装置の機能を実現させるためのプログラム。
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