JP5391659B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に対してプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置に関する。
半導体装置やLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)の製造工程においては、半導体ウェハ(以下、ウェハという)やLCD用のガラス板(以下、LCD基板という)などの基板に対して、例えばエッチング処理や成膜処理などのプラズマ処理を行う工程がある。
エッチング処理を行う場合には、例えば基板の表面にパターンマスクを形成し、このパターンマスクを介して下層膜例えば上記のウェハの場合には反射防止膜、アモルファスカーボン膜、シリコン酸化膜及びエッチングストップ膜などの互いに組成の異なる膜が上側からこの順番で積層された積層膜に対して処理を行っている。また、このように多層の膜からなる積層膜に対してエッチング処理を行う場合には、各々の膜毎にエッチングガスを切り替えると共に、このエッチングガスの流量や圧力などの処理条件を調整するようにしている。そのため、面内において各々の膜を均一にエッチングするためには、各々の膜の処理条件に応じて、ウェハの上方の処理領域における濃度分布が面内において均一となるように処理ガスを供給すると共に、この処理ガスを均一にプラズマ化する必要がある。
ここで、処理ガスをプラズマ化してプラズマ処理を行う装置としては、例えば平行平板型のプラズマ処理装置が知られており、この装置ではウェハを処理容器内の載置台に載置すると共に、下面に多数のガス吐出孔が形成された金属製のガスシャワーヘッドから下方側のウェハに向けて処理ガスを供給し、載置台とガスシャワーヘッドとの間に高周波電力を供給して処理ガスをプラズマ化している。この装置では、上記のようにガスシャワーヘッドを用いているのでウェハに対して処理ガスを均一に供給できるが、載置台とガスシャワーヘッドとの間に流れる電流の道筋が複雑であるため、処理条件に応じて例えばウェハの径方向においてプラズマの分布が不均一になりやすい。
一方、プラズマ処理装置として、例えばICP(inductively coupled plasma:誘導結合プラズマ)方式を用いた装置も知られている。この装置では、処理容器の天壁を誘電体例えば石英により構成すると共に、載置台上のウェハと同心円状に複数周あるいは渦巻き状に巻回したコイルを天壁上に設置して、このコイルに高周波電圧を供給して処理容器内にウェハの周方向に沿って電界を形成することによって処理ガスをプラズマ化している。そのため、この装置はコイルの巻回位置を変更することにより電界強度分布(プラズマの濃度分布)を容易に調整できるが、誘電体からなる天壁を用いているのでガスシャワーヘッドを設けることができない。即ち、誘電体は加工が難しいためこの誘電体によりガスシャワーヘッドを構成するのは現実的には困難であるし、また金属製のガスシャワーヘッドを天壁上に設けると、コイルの電界がガスシャワーヘッドにより遮断されてしまう。そのため、この装置では処理容器の天壁の例えば中央にガス吐出孔を設けて、このガス吐出孔から処理ガスを供給しているので、処理ガスの分布が不均一になりやすい。
そこで、例えば特許文献1に記載されているように、底部コンデンサ電極60上のウェハに対向するように頂部コンデンサ電極62を設けると共に、この頂部コンデンサ電極62の周囲の天壁を誘電体により構成し、この誘電体上に周方向に巻回した誘導コイル74を設置する技術が知られている。この技術では、ウェハの中心部側の領域では底部コンデンサ電極60と頂部コンデンサ電極62との間に供給する高周波電流により処理ガスをプラズマ化し、ウェハの周縁部側では誘導コイル74の電界により処理ガスをプラズマ化できる。そのため、例えばこの頂部コンデンサ電極62の下面に多数のガス吐出孔を形成して、この頂部コンデンサ電極62から処理ガスを供給することにより、面内に亘って処理ガスの濃度分布を均一化すると共に、ウェハの径方向におけるプラズマの濃度分布を調整できると考えられる。
しかし、更にプラズマの濃度分布を均一化する手法が求められており、例えば既述のパターンマスクの開口径が小さくなるに従って処理の面内均一性が重要になっていくことから、配線構造の微細化が進むにつれてプラズマをより均一化する技術が必要になる。更にまた、現在の300mm(12インチ)サイズのウェハに代えて、450mm(18インチ)といった大型のウェハが採用される場合には、あるいはLCD基板の大型化が進むにつれて、これらの基板のサイズに合わせた大きなプラズマを形成するために、プラズマを更に均一に形成する必要がある。また、このような大口径のウェハでは、周方向においてもプラズマ処理のばらつくおそれがあるので、径方向におけるプラズマの分布に加えて、周方向のプラズマの分布についても均一化する技術が必要とされる可能性がある。更に、大型のLCD基板では、中央部側に比べてエッジ部分においてプラズマ処理のばらつくおそれがあるので、このようなエッジ部においても良好なプラズマ処理が行われるようにプラズマの分布を均一化する必要がある。
特開平09−074089(図3)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板に対してプラズマ処理を行うにあたり、面内均一性の高い処理を行うことのできるプラズマ処理装置を提供することにある。
本発明のプラズマ処理装置は、
処理容器内に下部電極である載置台と上部電極でありかつ処理ガスの供給部をなすガスシャワーヘッドとを設け、両電極の間にプラズマ発生用の高周波電力を印加して処理ガスをプラズマ化し、そのプラズマにより載置台上の基板に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
前記上部電極及び下部電極の一方の電極に接続され、前記プラズマ発生用の高周波電力を出力するための第1の高周波電源部と、
この第1の高周波電源部の出力周波数と同じ出力周波数に設定される第2の高周波電源部と、
前記第1の高周波電源部に接続される前記一方の電極を上から見たときに当該一方の電極を囲むように配置され、前記第2の高周波電源部から供給される高周波電力により前記処理容器内に当該処理容器の側壁と前記基板の中央部の上方領域との間を結ぶラインに沿って横方向の電界を形成するための誘導コイルと、
第1の高周波電源部からの高周波電力が供給されることにより前記処理容器内における前記一方の電極付近に発生する横方向の電界と前記誘導コイルにより形成される前記横方向の電界とを合成した電界の強度を調整するために、第1の高周波電源部及び第2の高周波電源部から出力される各々の高周波の互いの位相差を調整するための位相差調整手段と、を備えたことを特徴とする。
合成した電界の強度の調整作業は、前記第1の高周波電源部により形成される前記横方向の電界と第2の高周波電源部により形成される前記横方向の電界とを同位相または逆位相に設定する作業であることが好ましい。
前記誘導コイルは、処理容器の周方向に沿って複数配置され、
当該複数の誘導コイルの各々と前記第2の高周波電源部とを接続する各導電路の長さが揃っていることが好ましい。
また、このプラズマ処理装置は、前記ガスシャワーヘッドに接続され、前記誘導コイルにより誘導された前記電界を前記処理容器の中央部側に引き込むための負電圧供給手段を備えたていても良い。
前記位相差調整手段は、前記第1の高周波電源部により形成される前記横方向の電界と第2の高周波電源部により形成される前記横方向の電界との位相差を調整するための制御信号を出力する制御部を備えていることが好ましい。
前記制御部は前記第1の高周波電源部により形成される前記横方向の電界と第2の高周波電源部により形成される前記横方向の電界とを同位相に調整するための制御信号と逆位相に調整するための制御信号とを選択的に出力する機能を備えていることが好ましい。
また、このプラズマ処理装置は、基板に対して行われる処理のレシピと、前記位相差調整手段による位相の調整量と、を対応づけて記憶した記憶部を備え、
前記制御部は、この記憶部から前記レシピに応じた前記調整量を読み出して制御信号を出力することが好ましい。
本発明は、平行平板型のプラズマ処理装置において、上から見たときに第1の高周波電源部に接続される上部電極または下部電極を囲むように誘導コイルを配置し、第2の高周波電源部により誘導コイルに高周波電力を供給して処理容器内にこの処理容器の側壁と基板の中央部の上方領域とを結ぶラインに沿って横方向の電界を形成し、この電界と第1の高周波電源部により上部電極または下部電極の一方の電極付近に形成される横方向の電界とにより合成電界を形成している。そして、両者の横方向の電界の位相差を調整することで前記合成電界の大きさを調整しているので、プラズマの発生に関与する制御因子が一つ増えたことになり、このためプラズマの密度分布の調整の自由度が大きくなり、結果として基板に対するプラズマ処理の均一性を向上させることに寄与する効果がある。
[第1の実施の形態:角型コイル、電源共通]
本発明のプラズマ処理装置をプラズマエッチング装置に適用した第1の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。
このプラズマエッチング処理装置は、真空チャンバからなる処理容器21と、この処理容器21内の底面中央に配設された載置台3と、を備えている。処理容器21は電気的に接地されており、またこの処理容器21の底面における載置台3の側方位置には排気口22が形成されている。この排気口22には、圧力調整手段である圧力調整バルブ24aを備えた排気管24を介して真空ポンプ等を含む真空排気手段23が接続されている。処理容器21の側壁には、ウェハWの搬入出を行うための搬送口25が設けられており、この搬送口25はゲートバルブ26により開閉可能に構成されている。
載置台3は、下部電極31とこの下部電極31を下方側から支持する支持体32とからなり、処理容器21の底面に絶縁部材33を介して配設されている。載置台3の上部には静電チャック34が設けられており、高圧直流電源35からスイッチ35aによりこの静電チャック34に電圧が印加されることによって、載置台3上にウェハWが静電吸着される。
載置台3の内部には、温調媒体が通流する温調流路37が形成されており、この温調媒体によってウェハWの温度を調整するように構成されている。また、載置台3の内部には熱伝導性ガスをバックサイドガスとしてウェハWの裏面に供給するためのガス流路38が形成されており、このガス流路38は載置台3の上面の複数箇所にて開口している。既述の静電チャック34には、このガス流路38に連通する複数の貫通孔34aが形成されており、上記のバックサイドガスは、この貫通孔34aを介してウェハWの裏面側に供給される。
下部電極31には、例えば周波数が13.56MHz、電力が0〜4000Wのバイアス用の高周波電源31aが整合器31bを介して接続されている。この高周波電源31aから供給される高周波バイアスは、後述するように、プラズマ中のイオンをウェハW側に引き寄せるためのものである。尚、この下部電極31に供給する高周波の周波数としては、後述のガスシャワーヘッド4に供給する高周数と同じであっても良いし、あるいはこの高周波電源31aを設けずに上部1周波のプラズマエッチング処理装置としても良い。
この下部電極31の外周縁上には、静電チャック34を囲むようにフォーカスリング39が配置されており、このフォーカスリング39を介してプラズマが載置台3上のウェハWに収束するように構成されている。
また、この載置台3に対向するように、処理容器21の天壁にはガスシャワーヘッド4が上部電極及び処理ガスの供給部として配置されている。このガスシャワーヘッド4は、下面側が円形状に窪んだ例えばアルミニウムなどの導電性部材からなる電極部42と、この電極部42の下面側を覆うように設けられた導電性部材例えば多結晶シリコンからなる円板状のシャワープレートをなす支持部材43と、から構成されている。導電性部材は、この例のように半導体であっても良いが、導体例えば金属であっても良い。この電極部42と支持部材43とにより区画される空間は、処理ガスが拡散するガス拡散空間41をなす。また、載置台3上のウェハWとガスシャワーヘッド4との間の領域は処理領域をなす。
このガスシャワーヘッド4には、処理領域にプラズマ生成用の電界を形成するための例えば出力周波数が40MHz、電力が500〜3000Wの第1の高周波電源部4aが整合器4bを介して接続されている。
既述の電極部42の中央部には、ガス拡散空間41と連通する処理ガス供給路45が形成されており、この処理ガス供給路45の上流側には、ガス供給管48を介して処理ガス供給系49が接続されている。この処理ガス供給系49は、ウェハWに対して処理ガスを供給するためのものであり、この例では処理ガスとしてエッチング処理を行うためのエッチングガス例えばフロロカーボンガス、塩素(Cl)ガス、一酸化炭素(CO)ガス、臭化水素(HBr)ガスあるいはO(オゾン)ガスなどをAr(アルゴン)ガスなどの希釈ガスと共に処理容器21内に供給できるように構成されている。また、この処理ガス供給系49は、図示を省略しているが、例えばバルブや流量調整部が介設された複数の分岐路と、これらの分岐路の各々に接続され、上記のエッチングガスや希釈ガスが貯留されたガス源と、を備えており、エッチング処理を行う被エッチング膜の種類に応じて、所定のエッチングガスやArガスを所望の流量比で供給できるように構成されている。
支持部材43は、例えば上面の周縁に形成された図示しないシール部材などを介して電極部42に気密に圧着されており、またガス拡散空間41からウェハWに対して高い面内均一性をもってガスを供給できるように、多数のガス吐出孔44が配列されている。また、このガスシャワーヘッド4内には、図示しない温調流体通流路が形成されており、この温調流体通流路を通流する温調流体により当該ガスシャワーヘッド4を温度調整できるように構成されている。
処理容器21の天壁部における既述のガスシャワーヘッド4を囲むリング状の領域は、外側天板60をなし、誘電体例えば石英などにより構成されている。この外側天板60とガスシャワーヘッド4とは、例えば当該外側天板60の内周端にリング状に形成された図示しないシール部材などによって気密に圧着されており、また下端面の高さ位置が同じ高さとなるように固定されている。この外側天板60は、外周端において処理容器21の側壁により支持されており、処理容器21の天壁(ガスシャワーヘッド4及び外側天板60)が当該処理容器21内に入り込んでガスシャワーヘッド4と載置台3とが近接するように、外周端の高さ位置が内周側よりも高くなるように形成されている。また、処理容器21の側壁の上端部には、周方向に亘ってリング状の溝61が形成されており、この溝61内には、例えばOリングなどのシール部材62が収納されている。そして、例えば処理容器21内の雰囲気が既述の真空排気手段23により真空引きされると、外側天板60が処理容器21側に引きつけられて、シール部材62を介して処理容器21が気密に構成されることとなる。
この外側天板60上には、図2及び図3にも示すように、例えば金属からなる導線が複数周巻回された誘導導体である誘導コイル70が周方向に複数箇所例えば8カ所に等間隔に設けられており、この誘導コイル70は、ウェハWの外縁に沿って円弧状に巻回されると共に、上下面が載置台3上のウェハWの表面と平行になるように角型に形成されている。尚、既述の図1に示すように、この誘導コイル70は、下側が外側天板60の内部に入り込むように設けられているが、この図2及び図3では模式的に描画している。
これらの誘導コイル70は、処理容器21内における当該誘導コイル70の下方側の領域つまり上から見たときにガスシャワーヘッド4の下方空間(処理領域)を囲む周縁領域において、外側天板60を介して電磁誘導により周方向に亘って処理容器21の側壁とウェハWの中心部の上方領域との間を結ぶラインに沿って水平に放射状に横方向に伸びる(振幅する)第2の電界E2を形成するためのものであり、例えば出力周波数が既述の第1の高周波電源部4aの出力周波数と同じ40MHz、電力が200〜1200Wの共通の第2の高周波電源部71に各々導電路72を介して並列に接続されている。
また、中心部側から外周側に向かう方向と外周側から中心部側に向かう方向との間において振幅を繰り返すこの第2の電界E2の位相を周方向に亘って揃えるために、これらの誘導コイル70と第2の高周波電源部71との間を接続する複数本の導電路72は、同じ長さのものが用いられており、また各々の誘導コイル70により形成される各々の電界E2の大きさを揃えるために、各々のインピーダンスが揃うように、例えば同じ径となっている。この場合は、第2の高周波電源部71は例えばガスシャワーヘッド4の上方位置であって且つ各誘導コイル70から等距離の位置に設置され、導電路72の配線のレイアウトについては後述するように、この導電路72を、トーナメントを決める組み合わせ線図のごとく配置しても良い。また、図3においては、便宜上一つの誘導コイル70だけを拡大して示している。また、図2及び図3では図示を簡略化しているが、この誘導コイル70は多数周巻回されている。既述の図1は、図2におけるA−A線で処理容器21を切断した時の縦断面図を示している。
ここで、第1の高周波電源部4aからの高周波電力を上部電極(ガスシャワーヘッド4)に供給した時に、ガスシャワーヘッド4と下部電極(載置台3)との間に電界が形成されるが、同時に処理容器21内におけるガスシャワーヘッド4の下面近傍領域と処理容器21の側壁との間でその向きが横方向である(横方向に振動する)第1の電界E1も形成される。この第1の電界E1の向きはより詳しくは上から見ると処理容器21の中央部から径方向に放射状に伸びるラインに沿っている。そして、この実施の形態では、第2の高周波電源部71により誘導コイル70に高周波電力を供給することにより処理容器21内に形成される横(径)方向の第2の電界E2と、前記第1の電界E1と、の合成電界の強さを調整するために、これら電界E1、E2の位相を調整するようにしている。そのために、第1の高周波電源部4aと第2の高周波電源部71との出力周波数が同じ値に設定され、第1の高周波電源部4aから出力される高周波と第2の高周波電源部71から出力される高周波との位相差を調整できるようにシステムが構成されている。このような位相差の調整方法の一例を挙げる。
第1の高周波電源部4a及び第2の高周波電源部71の各々は、外部から入力されるクロックに基づいて高周波を生成するように構成される。そして、外部にクロック発生源92を設け、このクロック発生源92から第1の高周波電源部4a及び第2の高周波電源部71に信号ライン(信号路95)を分配して引き回し、いずれかの分配信号ライン95に移相器91を介在させる。この移相器91はコントローラからのアナログ信号あるいはデジタル信号によって位相調整できるようになっており、第1の電界E1と第2の電界E2との位相差が所望の値、例えば同位相あるいは逆位相となるように、第1の高周波電源部4a及び第2の高周波電源部71の各高周波の位相差が調整される。尚、前記同位相あるいは逆位相とするにあたり、前記出力周波数の位相差を例えば同位相または逆位相とすることで達成できるが、例えば後述のようにシミュレーションによって第1の電界E1と第2の電界E2とが同位相の場合には処理領域の中央部側よりも周縁部側の方がプラズマ密度が高くなり、一方逆位相の場合には処理領域の周縁部側よりも中央部側の方がプラズマ密度が高くなることを把握しているので、装置の立ち上げ時にプラズマ密度を複数ポイント測定し、その測定結果により同位相あるいは逆位相のポイントを把握することもできる。
また、図4にも示すように、このプラズマエッチング処理装置には制御部7が接続されている。この制御部7はCPU11、プログラム12、作業用のワークメモリ13及び記憶部であるメモリ14を備えている。このメモリ14には、エッチング処理を行う膜(被エッチング膜)の種類、エッチングガスの種類、ガス流量、処理圧力、ガスシャワーヘッド4に供給する第1の高周波電源部4aの電力の大きさ及び誘導コイル70に供給する第2の高周波電源部71の電力の大きさなどの処理条件と、移相器91により調整される高周波の位相と、が書き込まれる領域がレシピ毎に設けられている。
後述するように、ウェハW上には互いに種類の異なる多層の膜が積層されており、そのためこの多層膜に対してエッチング処理を行う場合には、各々の膜毎にエッチングガスの種類が異なり、また各々の膜毎にエッチングガスの流量や処理圧力などの処理条件も異なる。そのため、処理条件によっては、後述の実施例にも示すように、プラズマの濃度分布がウェハWの径方向においてばらつく場合がある。
そこで、本発明では、面内において均一にプラズマエッチング処理を行うために、ウェハWの径方向においてプラズマの濃度分布がばらつく場合には、このプラズマの濃度が径方向において均一化するように、例えば中央部側においてプラズマの濃度が高くなる場合にはプラズマを周縁部側に引き延ばし、逆に周縁部側においてプラズマの濃度が高くなる場合にはプラズマを中央部側に押し込むようにしている。具体的には、ウェハWの中央部側のプラズマの濃度が高くなる場合には、処理領域において形成される(振幅する)第1の電界E1の位相に対して、図5(a)に示すように周縁領域の第2の電界E2の位相が同位相となるように、一方ウェハWの周縁部側のプラズマの濃度が高くなる場合には同図(b)に示すように第1の電界E1に対して第2の電界E2が逆位相になるように、移相器91により第2の高周波電源部71に供給する高周波(電圧)の位相を各々の膜(処理条件)毎に調整している。尚、電界E1、E2は図5中左右方向に振幅しているため、この図5中ではある瞬間の電界E1、E2の向き(位相)を模式的に示している。また、誘導コイル70中に示した矢印は、この電界E2が形成されるときに当該誘導コイル70を通流している高周波の向きを示している。
また、第1の電界E1と第2の電界E2との合成電界の大きさを調整する因子として、上記のメモリ14には、例えば予め実験や計算を行うことにより、各々の膜(レシピ)毎に移相器91により調整する高周波の位相に加えて高周波電源4a、71から供給する夫々の高周波の電力を求めておき、これらの値を各々のレシピ毎に記憶するようにしている。
上記のプログラム12は、エッチング処理を行う膜毎にCPU11を介してメモリ14から既述のレシピを作業用のワークメモリ13に読み出して、このレシピに応じてプラズマエッチング処理装置の各部に制御信号を送り、後述の各ステップを進行させることでエッチング処理を行うように命令が組み込まれている。このプログラム(処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムも含む)12は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体8に格納され、この記憶媒体8から制御部7にインストールされる。
次に、上記のプラズマエッチング処理装置の作用について、図6〜図10を参照して説明する。ここで、被処理基板である半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)Wについて簡単に説明すると、このウェハWは、例えば所定のパターンがパターニングされたフォトレジストマスク、例えば有機物からなる反射防止膜、アモルファスカーボン膜、絶縁膜(SiO膜やSiCOH膜)あるいはPoly−Si(多結晶シリコン)膜及び例えば無機膜からなるエッチングストップ膜などからなる積層膜が上側からこの順番でシリコン膜上に積層されて構成されている。
先ず、ウェハWの表面に形成された被エッチング膜に応じたレシピをメモリ14からワークメモリ13に読み出す。この例においては、表層の被エッチング膜が例えば反射防止膜であることから、この膜に応じたレシピを読み出しておく。そして、真空雰囲気に保たれた真空搬送室から基板搬送手段(いずれも図示せず)により処理容器21内にウェハWを搬入して載置台3に載置して吸着保持した後、ゲートバルブ26を閉じる。次いで、真空排気手段23により処理容器21内を例えば圧力調整バルブ24aを全開にして引き切りの状態にすると共に、温調流路37及びガス流路38から所定の温度に温調された温調媒体及びバックサイドガスを供給してウェハWを所定の温度に調整する。
一方、制御部7はレシピを読み出した後、図示しないコントローラに制御信号を出力し、これにより当該コントローラはレシピに記憶された移相量となるように移相器91を調整する。そして、この調整された移相量に応じた位相差で第1の高周波電源部4aと第2の高周波電源部71とから夫々例えば40MHzの高周波電力が出力される。これによりガスシャワーヘッド4と載置台3との間に高周波電界が形成されるが、既述のように横(径)方向の第1の電界E1も発生する。また、誘導コイル70に高周波電力が供給されることで、処理容器21の周縁領域には横(径)方向に且つ概略的に言えば放射状に伸びるラインに沿って振動する第2の電界E2が形成される。また、載置台3に高周波電源31aから例えば周波数が13.56MHz、電力が例えば500Wのバイアス用の高周波を供給する。
そして、処理ガス供給系49から処理容器21内に例えばエッチングガスとArガスとからなる処理ガスを供給して処理容器21内を所定の圧力に調整すると、この処理ガスが処理容器21内に拡散してガスシャワーヘッド4と載置台3との間に供給される高周波電力によりプラズマ化されていく。また、処理ガスは第1の電界E1及び第2の電界E2の合成電界、別の言い方をすれば第2の電界E2によってその大きさが調整された第1の電界E1がプラズマの発生に寄与する。
ここで、例えば移相器91により位相を調整せずに第2の高周波電源部71に高周波を供給した時に、処理領域のプラズマ濃度が図7に示すように周縁部側よりも中央部側の方が高くなる場合には、既述の図5(a)に示すように電界E1と電界E2との同位相となるように移相器91が調整されているので、周縁部側に押し広げられた合成電界が形成され、即ち見かけ上電界E1が周縁部側に押し広げられて、プラズマの濃度が処理領域内に亘って均一化する。また、周縁領域には電界E2が形成されており、既述のように各電界E1、E2の強度が調整されていることから、外側に向かって押し広げられた電界E1とこの電界E2とが重なり合って、図8に示すように面内に亘って均一なプラズマが形成されることとなる。
一方、位相を調整せずに第2の高周波電源部71に高周波を供給した時のプラズマの濃度が図9に示すように中央部側よりも周縁部側の方が高くなる場合には、既述の図5(b)のように、電界E1、E2が互いに逆位相となるように移相器91が調整されているので、同様に処理領域内に亘ってプラズマの濃度が均一化され、また電界E1、E2の強度が調整されているので、面内に亘って均一な濃度のプラズマが形成されることになる。尚、これらの図7及び図9において、プラズマの濃度が高くなる部分には斜線を付してある。
そして、このプラズマが処理ガスに接触すると、当該処理ガスもプラズマ化され、順次プラズマが生成されていくことになる。こうして生成されたプラズマ中のイオンが図10に示すようにバイアス用の高周波により載置台3側に引き寄せられていくので、垂直性の高いエッチング処理が進行していくこととなる。そして、反射防止膜の下層のアモルファスカーボン膜が露出するまで、当該反射防止膜のエッチング処理を行う。
その後、処理ガスの供給を停止すると共に、誘導コイル70及びガスシャワーヘッド4への高周波の供給を停止する。そして、処理容器21内を真空排気して、続いてエッチング処理を行う膜であるアモルファスカーボン膜に応じたレシピをメモリ14から読み出し、このアモルファスカーボン膜のエッチング処理を行う。しかる後、アモルファスカーボン膜の下層側の膜に対して、同様に順次レシピを読み出してエッチング処理を行っていく。
上述の実施の形態によれば、上から見たときに第1の高周波電源部4aに接続されるガスシャワーヘッド4を囲むように誘導コイル70を配置し、第2の高周波電源部71により誘導コイル70に高周波電力を供給して処理容器21内にこの処理容器21の側壁とウェハWの中央部の上方領域とを結ぶラインに沿って横方向の電界E2を形成し、この電界E2と第1の高周波電源部4aによりガスシャワーヘッド4付近に形成される横(径)方向の電界E1とにより合成電界を形成している。そして、両者の横方向の電界E1、E2の位相差を調整することで前記合成電界の大きさを調整しているので、プラズマの発生に関与する制御因子が一つ増えたことになり、このためプラズマの密度分布の調整の自由度が大きくなり、結果としてウェハWに対するプラズマ処理の均一性を向上させることに寄与する効果がある。
そのため、いわば電界E1を中央部側に押し込めたり周縁部側に引き延ばしたりすることができるので、処理のレシピに応じて径方向におけるプラズマの濃度分布を均一化することができる。従って、面内に亘ってプラズマの濃度を均一化することができるので、ウェハWに対して面内均一性の高いプラズマ処理、この例ではエッチング処理を行うことができる。また、第2の高周波電源部71に供給する高周波の位相を調整するだけで処理領域におけるプラズマの濃度を調整できることから、エッチング処理を行う膜(レシピ)に応じてプラズマの濃度を容易に調整できる。
また、高周波電源4a、71の各々から処理容器21内に供給する高周波の各々の電力を調整することによって、周縁部側に引き延ばしたり中央部側に押し込めたりするプラズマの量を調整できると共に、処理領域と周縁領域とにおけるプラズマの濃度についても均一化することができるので、更に面内に亘ってプラズマの濃度を均一化できる。
更に、上記のように誘導コイル70に供給する高周波の位相を調整するにあたり、第2の高周波電源部71と複数の誘導コイル70の各々との間におけるインピーダンスが各々同じ値となるように、また各々の導電路72を同じ長さにしているので、誘導コイル70に供給される高周波の位相及び電界E2の大きさを周方向に亘って同じように調整することができる。
尚、上記の例では誘導コイル70を円弧状に巻回し、また上下面が水平となるように角型に形成したが、ウェハWの中心部側と周縁部側において振幅する電界E2が形成されるのであれば、例えば円形に巻回しても良いし、あるいは上方から見たときの複数の誘導コイル70の内周端同士及び外周端同士を夫々結ぶ形状が3角形以上の多角形となるように配置しても良い。また、誘導コイル70の配置数としては、複数箇所例えば16箇所でも良いし、2箇所以上であれば良い。
また、上記の例ではガスシャワーヘッド4に第1の高周波電源部4aを接続して上部1周波のプラズマエッチング処理装置あるいは更に載置台3に高周波電源31aを接続して上下2周波の装置を構成したが、載置台3に第1の高周波電源部4aを接続して下部1周波あるいは下部2周波の装置としても良い。この場合には、図11に示すように、例えば載置台3の周囲に周方向に亘って誘電体部材101を配置して、この誘電体部材101の下方側に誘導コイル70が配置されることになる。また、この場合には排気口22は処理容器21の天壁例えば外側天板60あるいは処理容器21の側壁などに形成される。尚、この場合に外側天板60を導電体により構成する場合には、当該外側天板60とガスシャワーヘッド4との間にリング状の絶縁部材102を設けることが好ましい。この装置においても、上記の例と同様にプラズマエッチング処理が行われ、同様の効果が得られる。
[第2の実施の形態:平板型コイル、電源共通]
上記の例においては、角型の誘導コイル70について説明したが、この第2の実施の形態では、第2の電界E2を形成するために、例えば図12に示すように、直線状の導線111を周方向に亘って放射状に複数本配置している。この例においては、この図12(b)に示すように、導線111の内周端と外周端とが露出するように例えば誘電体からなるリング状の平板112内に複数の導線111を埋設し、この平板112を複数の導線111と共に外側天板60上に設置することになる。
また、これらの複数の導線111に対して第2の高周波電源部71との間のインピーダンスが各々同じ値となるように導電路72を接続するためには、例えば図13に示すように、当該導電路72を既述のトーナメント形状となるように配置すれば良い。具体的には、例えば第2の高周波電源部71をガスシャワーヘッド4の上位置に設けると共に、図13(a)に示すように、第2の高周波電源部71から伸びる1本の導電路72を2本に分岐させ、また当該2本の導電路72の各々を同様に2本に分岐させ、こうして順次導電路72を分岐させて各々が同じ長さの複数本の導電路72を形成する。そして、これら複数本の導電路72の端部を各々の導線111の一端側例えば外周端に接続し、また図13(b)に示すように、同様に導線111の他端側例えば内周端に第2の高周波電源部71から伸びる各々が同じ長さの別の複数本の導電路72を接続して、いわばトーナメントの組み合わせを決める線図のごとく当該導電路72を配線することによって、第2の高周波電源部71と各々の導線111とが同じ長さの導電路72により接続されることになる。
尚、既述の図12(a)では導線111を線状に模式化して示しており、また図13においては導線111の本数を省略して示している。また、図13では平板112の描画を省略しており、この図13では実際には導電路72は導線111の両端に接続されているが、図が煩雑になるためこの図13(a)と図13(b)とに分けて導電路72を描画している。
この例においても、同様にプラズマエッチング処理が行われて同様の効果が得られる。また、角型の誘導コイル70を設ける場合よりも、各々の導線111のインピーダンスが小さくなるので、効率的にプラズマを生成させることができる。この場合においても、既述の図11と同様に処理容器21の下方側にこの導線111を設置しても良い。
また、第2の電界E2を形成するためには、図14に示すように、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などの金属からなるリング体200を外側天板60上に設けても良い。この図14中の211、212は夫々リング体200の内周側から径方向(外側)に向かって複数箇所に形成されたスリット、リング体200の内周側と外周側との間に電流を供給するための複数の接点であり、これらの接点212、212間に高周波電流を供給することによって、既述の導線111と同様に径方向に放射状の電界E2が形成されることとなる。
[第3の実施の形態:角型コイル、複数の電源]
既述の第1の実施の形態においては、共通の第2の高周波電源部71から複数の誘導コイル70に高周波を供給したが、この第3の実施の形態では、例えば図15に示すように、各々の誘導コイル70毎に第2の高周波電源部71を接続している。この場合においても、各々の第2の高周波電源部71と各々の誘導コイル70との間におけるインピーダンスが同じ値となるように、各々の導電路72が同じ長さに設定される。また、これらの複数の第2の高周波電源部71には共通の移相器91が接続され、移相器91とこれらの複数の第2の高周波電源部71との間におけるインピーダンスが同じ値となるように、信号路95が同じ長さに設定される。この場合の信号路95の接続方法としては、例えば移相器91をガスシャワーヘッド4の上方位置に設けると共に、既述のトーナメント形状となるように配置しても良い。
この装置においては、上記の各例と同じようにプラズマエッチング処理を行うようにしても良いが、ウェハWの径方向におけるプラズマの濃度分布に加えて、ウェハWの周方向におけるプラズマの濃度分布についても均一化するように構成しても良い。その場合には、具体的には既述の制御部7のメモリ14には、図16に示すように、上記の処理条件や高周波電源部4aから供給する高周波の電力あるいは移相器91により調整する高周波の位相に加えて、ウェハWの周方向におけるプラズマの濃度についても均一化するように、各々の誘導コイル70に供給する高周波の電力の各々の大きさが記憶される領域が各レシピ毎に設けられている。各誘導コイル70に供給する高周波の電力についても同様に、予め実験や計算を行うことにより求められることになる。
そして、ウェハW上の被エッチング膜に対してエッチング処理を行うときには、径方向におけるプラズマの濃度に加えて周方向においてもプラズマの濃度が均一化され、面内に亘って垂直性の高いエッチング処理が行われることになる。この例においては、各々の第2の高周波電源部71に対して共通の移相器91を接続するようにしたが、各々の第2の高周波電源部71に対して別々の移相器91を設けても良い。
この例においても、既述の図11のように誘導コイル70を処理容器21の下方側に設置しても良いし、また図12、図13のようにこの誘導コイル70として複数本の導線111を設けて、これらの複数本の導線111に対して各々複数の第2の高周波電源部71を接続しても良い。
[第4の実施の形態:角型コイル、DC]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。既述の電極部42には、図17に示すように、スイッチ52を介して例えば0〜−2000Vの負の直流電圧を印加するための直流電源53が負電圧供給手段として接続されている。この直流電源53は、図18に示すように、プラズマの発生時にガスシャワーヘッド4の下方側の領域に電圧の大きさに応じた厚さのシース121を形成するためのものであり、このシース121によって誘導コイル70により処理領域の周縁部に形成(誘導)される電界E2を当該処理領域の中央部側に引き寄せることができるように構成されている。
従って、既述のメモリ14には、図19に示すように、処理条件や高周波電源4a、71から供給する高周波電圧の大きさ及び移相器91により調整する高周波の位相などに加えて、直流電源53に印加する負の直流電圧の大きさがレシピ毎に記憶されている。この負の直流電圧の大きさについても、予め実験や計算を行うことにより求められることになる。
この実施の形態においてエッチング処理を行う時には、各高周波電源4a、71から供給される高周波の電力の大きさ及び高周波電源71から供給される高周波の位相に加えて、シース121により処理容器21の中央部側に引き寄せられる電界E2についても調整されるので、面内に亘って電界の密度が更に均一化され、そのためプラズマの量についても面内に亘って均一化することになり、エッチング処理を均一に行うことができる。
尚、この実施の形態においても、図11のように誘導コイル70を処理容器21の下方に設けても良いし、図12及び図13のように誘導コイル70に代えて導線111を配置しても良いし、更に複数の誘導コイル70あるいは複数の導線111に個別に第2の高周波電源部71を接続しても良い。
[第5の実施の形態:角型基板]
上記の各例においては、円形のウェハWについて説明したが、この第5の実施の形態で説明するように、角型の基板例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)用のガラス基板(以下、LCD基板という)Gに本発明を適用しても良い。この場合には、図20(a)に示すように、プラズマエッチング処理装置としては、上方から見たときの平面形状が角型の処理容器21及びガスシャワーヘッド4が用いられることになり、誘導コイル70については当該LCD基板Gの外縁に沿って直線状に伸びる軸の回りに巻回されることになる。この例においては、上から見たときに処理容器21の側壁とLCD基板Gの中央の上方領域とを結ぶラインに沿って横方向の電界が形成されることになる。尚、この例において上記のラインとは、処理容器21の側壁からLCD基板Gの縦横のいずれかの辺に水平に直交して伸びるラインを言う。
このような角型のLCD基板Gにおいても、既述のウェハWと同様にエッチング処理が均一に行われ、同様の効果が得られる。
このような角型のLCD基板Gにおいては、例えば中央部側よりもエッジ(コーナー)部のプラズマ処理がばらついてしまう場合があるので、その場合には、同図(b)に示すように、上記の同図(a)に示す誘導コイル70に加えて、当該エッジ部に臨むように誘導コイル70aを配置しても良い。このようにエッジ部に対して誘導コイル70aを配置することにより、更に面内均一性の高いエッチング処理を行うことができる。
尚、このような角型のLCD基板Gに対しても、既述のように処理容器21の下方に誘導コイル70を配置しても良いし、誘導コイル70に代えて導線111を設けても良いし、複数の誘導コイル70や導線111に対して複数の第2の高周波電源部71を個別に接続したりあるいは負の直流電源53を設けたりしても良い。
上記の各例においては、プラズマ生成用の第1の電界E1を形成するためにガスシャワーヘッド4に供給する高周波に加えて、誘導コイル70にも高周波を供給しているので、この誘導コイル70を設けない場合よりも処理容器21内に供給されるエネルギーが増加するため、容易にプラズマを得ることができる。
また、上記の各例においては、高周波の位相を調整するにあたり、クロック発生源92と第2の高周波電源部71との間に移相器91を介設したが、クロック発生源92と第2の高周波電源部71との間には設けずにクロック発生源92と第1の高周波電源部4aとの間に移相器91を介設し、第1の高周波電源部4aに供給する高周波の位相を調整するようにしても良い。この場合には、例えばガスシャワーヘッド4に供給する高周波電力を複数のレシピ毎に共通化して、誘導コイル70に供給する高周波電力により径方向におけるプラズマの濃度を調整しても良い。更に、クロック発生源92と第1の高周波電源部4a及び第2の高周波電源部71との間に各々移相器91を設けて、夫々の高周波電源4a、71に供給する高周波の位相の各々を調整しても良い。更にまた、第1の高周波電源部4aと第2の高周波電源部71とに対して共通のクロック発生源92から高周波を供給したが、夫々別のクロック発生源92、92を接続しても良い。その場合には、クロック発生源92と第1の高周波電源部4a及び第2の高周波電源部71との間の各々に移相器91を設けても良いし、あるいは一方の高周波電源4a(71)と他方の高周波電源71(4a)とに供給される高周波の位相差を予め求めておき、一方の高周波電源4a(71)にだけ移相器91を設けて、他方の高周波電源71(4a)に対する一方の高周波電源4a(71)の位相を調整するようにしても良い。
また、ガスシャワーヘッド4及び誘導コイル70に供給する高周波の周波数としては、上記の40MHz以外にも、後述の実施例に示すように、13.56MHzや100MHzなどであっても良いし、あるいはそれ以外の例えば60MHzなどであっても良い。更に、上記の例ではガスシャワーヘッド4と誘導コイル70とに対して同じ周波数の高周波を供給する例について説明したが、例えばガスシャワーヘッド4と誘導コイル70との一方に供給する高周波の周波数に対して他方に供給する高周波の周波数が2倍、3倍あるいは整数倍となる高周波を用いても良い。また、第1の高周波電源部4a及び第2の高周波電源部71から供給する高周波の位相が同じ位相(位相差:0度)あるいは逆位相(位相差:180度)となる例について説明したが、例えば位相差が45度などといった値となるように移相器91を調整しても良い。
上記の例においては、誘導コイル70(導線111)を処理容器21の外側に設置するようにしたが、外側天板60(誘電体部材101)を上側部分と下側部分との分割構造体(いずれも図示せず)として構成すると共に、この下側部分に例えば周方向に複数の凹部を等間隔に形成して、この凹部内に誘導コイル70(導線111)を収納しても良い。また、例えば処理容器21内に誘導コイル70(導線111)を設置するようにしても良い。
尚、処理容器21内に電界E2を形成するためには単相コイルに限らず、例えばスター結線あるいは△結線された三相コイルを処理容器21の周方向に配置するようにしても良い。
上記の各例においては、プラズマ処理としてエッチング処理を例に挙げて説明したが、本発明のプラズマエッチング処理装置を例えばプラズマを用いたCVD(Chemical Vapor Deposition)法を利用した成膜処理装置に適用しても良いし、アッシング装置に適用しても良い。例えば成膜装置においては、成膜ガスの種類やガス流量、圧力などの処理条件に応じて高周波電源4a、71から供給される高周波電力の大きさや移相器91において調整される高周波の位相がレシピに記憶され、面内において均一な成膜速度で成膜処理が行われることとなる。
(実験例1)
誘導コイル70に高周波を供給せずに、高周波電源4aからガスシャワーヘッド4に高周波を供給して処理ガスをプラズマ化した時に、面内におけるプラズマ(電子)が処理条件に応じてどのように分布するか確認する実験を行った。実験は低圧力(2.7Pa(20mTorr))及び高圧力(13.3Pa(100mTorr))にて行い、ラングミュアープローブを用いて処理容器21の中央から周縁におけるプラズマ密度を測定した。そして、図21(a)に例えば処理容器21内の圧力が低い場合について、同図(b)に例えば処理容器21内の圧力が高い場合について得られた結果を示す。この結果から、圧力が低い場合には、ガスシャワーヘッド4と対極(載置台3)とが電気的に結合し、統計(Stochastic)加熱となり、そのため中央部でのプラズマ密度が強くなり、逆に周縁部ではプラズマ密度が弱くなることが分かった。一方、圧力が高い場合には、ガスシャワーヘッド4と処理容器21の側壁とが電気的に結合し、誘導(Ohmic)加熱により中央部側よりも周縁部側においてプラズマの密度が強くなることが分かった。
このような中央部側と周縁部側とにおけるプラズマ密度の偏析は、圧力だけでなく様々な処理条件により起こっていた。従って、既述のように、面内に亘って均一にプラズマエッチング処理を行うためには、処理条件毎にプラズマ密度を均一化する必要のあることが分かった。
(実験例2)
そこで、ガスシャワーヘッド4に高周波電源4aから高周波を供給すると共に、誘導コイル70に高周波を供給することにより、プラズマ密度がどのように変化するか確認する実験を行った。先ず、誘導コイル70を用いずに処理容器21内のプラズマの濃度が均一化するように処理条件(第1の高周波電源部4a:13.45MHz、50V)を調整した。そして、この処理条件において第1の高周波電源部4a(13.56MHz)と同じ周波数で電圧が20Vの高周波を第2の高周波電源部71から誘導コイル70に供給して、このプラズマの分布がどのように変化するか測定した。この時、電界E1に対して電界E2の向きが逆位相及び同位相となるように誘導コイル70に供給する高周波の位相を夫々調整して、これらの例と誘導コイル70に高周波を供給しなかった場合(比較対象)と比較した。この結果を図22及び図23に示す。
図22(a)は比較対象のプラズマ密度を示しており、同図(b)及び図23(a)は電界E1に対して電界E2が逆位相となり、図22(c)及び図23(b)は電界E1と電界E2とが同位相となるように高周波の位相を調整したときのプラズマの密度分布を示している。その結果、電界E1に対して逆位相の電界E2を形成することによりプラズマが中央部側に押し込められ、いわば電界E1が中央部側に閉じこめられていることが分かる。一方、電界E1と同位相の電界E2を形成することによりプラズマが周縁部側に引き寄せられているが、例えば処理容器21の側壁に吸収されるプラズマはほとんど見られず、そのためプラズマのエネルギー損失はほとんど起こっていないことが分かった。従って、電界E1と電界E2とが同位相あるいは逆位相となるように誘導コイル70に供給する高周波の位相を調整することにより、プラズマの濃度が面内において均一化するようにプラズマ密度を調整できることが分かった。
(実験例3)
次に、上記の実験2の各例について、数値シミュレーションを用いて処理容器21内の全電流密度を計算した。この結果を図24に示す。この結果からも、電界E1に対して電界E2が逆位相となることによりプラズマが中央部側に押し込まれ、逆に電界E1と電界E2とが同位相となることによりプラズマが周縁部側に引き寄せられていることが分かった。
(実験例4)
上記の実験例3と同じ数値シミュレーションを用いてガスシャワーヘッド4及び誘導コイル70に供給する高周波の周波数を40MHz(図25)及び100MHz(図26)に変えて行った結果を示す。その結果、ガスシャワーヘッド4及び誘導コイル70に供給する高周波の周波数に寄らずに同様の結果が得られることが分かった。
本発明のプラズマエッチング処理装置の一例を示す縦断面図である。 上記のプラズマエッチング処理装置のガスシャワーヘッドを上面から見た平面図である。 上記のガスシャワーヘッドを切り欠いて当該ガスシャワーヘッド上のコイルを示した斜視図である。 上記のプラズマエッチング処理装置の制御部を示した概略図である。 上記のプラズマエッチング処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマエッチング処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマエッチング処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマエッチング処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマエッチング処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマエッチング処理装置においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を表した模式図である。 上記のプラズマエッチング処理装置の他の例を示す縦断面図である。 上記のコイルの他の例を示すガスシャワーヘッドのコイルの模式図である。 上記のコイルを示す斜視図である。 上記のコイルの他の例を示すガスシャワーヘッドのコイルの模式図である。 上記のコイルの他の例を示すガスシャワーヘッドの上面図である。 上記の他の例における制御部の一例を示す概略図である。 上記のプラズマエッチング処理装置の他の例を示す縦断面図である。 上記の他の例においてエッチングガスがプラズマ化されていく様子を示す模式図である。 上記の他の例における制御部の一例を示す概略図である。 上記のコイルの他の例を示すガスシャワーヘッドの上面図である。 本発明の実施例で得られた結果を示す特性図である。 本発明の実施例で得られた結果を示す特性図である。 本発明の実施例で得られた結果を示す特性図である。 本発明の実施例で得られた結果を示す特性図である。 本発明の実施例で得られた結果を示す特性図である。 本発明の実施例で得られた結果を示す特性図である。
符号の説明
G LCD基板
W ウェハ
E1 第1の電界
E2 第2の電界
3 載置台
4 ガスシャワーヘッド
4a 第1の高周波電源部
21 処理容器
70 誘導コイル
71 第2の高周波電源部
91 移相器
92 クロック発生源

Claims (7)

  1. 処理容器内に下部電極である載置台と上部電極でありかつ処理ガスの供給部をなすガスシャワーヘッドとを設け、両電極の間にプラズマ発生用の高周波電力を印加して処理ガスをプラズマ化し、そのプラズマにより載置台上の基板に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
    前記上部電極及び下部電極の一方の電極に接続され、前記プラズマ発生用の高周波電力を出力するための第1の高周波電源部と、
    この第1の高周波電源部の出力周波数と同じ出力周波数に設定される第2の高周波電源部と、
    前記第1の高周波電源部に接続される前記一方の電極を上から見たときに当該一方の電極を囲むように配置され、前記第2の高周波電源部から供給される高周波電力により前記処理容器内に当該処理容器の側壁と前記基板の中央部の上方領域との間を結ぶラインに沿って横方向の電界を形成するための誘導コイルと、
    第1の高周波電源部からの高周波電力が供給されることにより前記処理容器内における前記一方の電極付近に発生する横方向の電界と前記誘導コイルにより形成される前記横方向の電界とを合成した電界の強度を調整するために、第1の高周波電源部及び第2の高周波電源部から出力される各々の高周波の互いの位相差を調整するための位相差調整手段と、を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 合成した電界の強度の調整作業は、前記第1の高周波電源部により形成される前記横方向の電界と第2の高周波電源部により形成される前記横方向の電界とを同位相または逆位相に設定する作業であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記誘導コイルは、処理容器の周方向に沿って複数配置され、
    当該複数の誘導コイルの各々と前記第2の高周波電源部とを接続する各導電路の長さが揃っていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記ガスシャワーヘッドに接続され、前記誘導コイルにより誘導された前記電界を前記処理容器の中央部側に引き込むための負電圧供給手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記位相差調整手段は、前記第1の高周波電源部により形成される前記横方向の電界と第2の高周波電源部により形成される前記横方向の電界との位相差を調整するための制御信号を出力する制御部を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の高周波電源部により形成される前記横方向の電界と第2の高周波電源部により形成される前記横方向の電界とを同位相に調整するための制御信号と逆位相に調整するための制御信号とを選択的に出力する機能を備えていることを特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 基板に対して行われる処理のレシピと、前記位相差調整手段による位相の調整量と、を対応づけて記憶した記憶部を備え、
    前記制御部は、この記憶部から前記レシピに応じた前記調整量を読み出して制御信号を出力することを特徴とする請求項5または6に記載のプラズマ処理装置。
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