JP5391542B2 - 変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼およびその製造方法 - Google Patents

変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、引張強度750MPaを超える高強度ラインパイプ用で,降伏比が85%以下かつ一様伸びが4%以上である,優れた変形能を有する鋼板,およびその製造方法に関する。
近年,天然ガスや原油の輸送用として使用されるラインパイプは,高圧化による輸送効率の向上や薄肉化による現地溶接施工効率の向上のため,年々高強度化されている。
さらに,大地震や凍土地帯における地盤変動を原因として,ラインパイプに大変形が生じても,亀裂を発生しない高変形能の要求もなされるようになってきた。
鋼材の変形能の指標である、降伏比(YR):降伏強度と引張強度の比は,小さくなるほどパイプ座屈発生の限界歪が向上する。
座屈発生後さらにパイプの変形が進む場合,パイプには局部的な歪集中が生じ,延性破壊発生限界歪に到達すると延性破壊が生じる。延性破壊発生限界歪は,鋼材の一様伸びと相関すると考えられている。
鋼材のミクロ組織を軟質なフェライト相と,硬質なベイナイトやマルテンサイトなどが適度に分散した硬質相の2相組織とすることで,低YRとなることが知られており,例えば特許文献1には,軟質相中に硬質相が適度に分散した組織を得る製造方法として、焼入れ(Q)と焼戻し(T)の中間に、フェライトとオーステナイトの2相域からの焼入れ(Q´)を施す熱処理方法が開示されている。
特許文献2には,軟質相である加工フェライトとベイナイトやマルテンサイトの硬質相を混在させた組織により低YR化が達成されることが開示されている。
また,特許文献3には,ベイナイト中に硬質なMA組織を分散させた場合,低YR化が達成されることが開示されている。
特開昭55−97425号公報 特開平08―209291号公報 特開2006―265577号公報
上述したように、ラインパイプは高強度化され、現在は引張強度750MPa以上の高強度ラインパイプの実用化が進展している。しかしながら、引張強度が750MPaを超える高強度鋼における一様伸びを向上させる技術については不明な点が多く、特許文献1〜3にも十分な記載がない。
そこで、本発明は,引張強度が750MPaを超える高強度鋼を用いた鋼管が,地震等の地盤変動に伴う曲げ変形を受けた場合の、座屈発生の防止に必要なYR比と,パイプ座屈後の延性破壊発生の防止に必要な一様伸びを明らかとし、これらの特性を備えた鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は,上記課題を解決するため鋭意検討を行い、まず、引張強度が750MPaを超える高強度鋼を用いた鋼管において,地震等の地盤変動に伴う曲げ変形を受けた場合に、座屈が発生する限界歪を高めるためにはYR比を85%以下とすることが必要で、パイプ座屈後の延性破壊発生の限界歪を高めるために4%以上の一様伸びが必要なことを見出した。
また、引張強度が750MPaを超える高強度鋼においてYR比:85%以下、一様伸び:4%以上を満足する鋼のミクロ組織が、連続冷却で変態生成するベイナイト組織において,ベイナイトラス間に第2相として硬質で、アスペクト比が規定された島状マルテンサイト(Martensite−Austenite constituentsともいう,以降MAと略す)を分散させたものであることを見出した。
本発明は得られた知見をもとに更に検討を加えてなされたもので、すなわち、本発明は、
1.質量%で、
C:0.04〜0.08%
Si:≦0.5%
Mn:1.5〜4.0%
P≦0.010%
S≦0.002%
N≦0.006%
Al:0.01〜0.08%
Cu:0.1〜0.7%
Ni:0.1〜0.7%
Nb:0.010〜0.050%
Ti:0.005〜0.025%
を含有し,さらに
Mo:0.01〜1%
Cr:0.01〜1%
V:0.01〜0.05%
B:0.0005〜0.005%
の1種または2種以上を含有し
残部Feおよび不可避的不純物からなり,ミクロ組織が平均アスペクト比:3.0以下の島状マルテンサイトとベイナイトで構成され、前記島状マルテンサイトは面積率:5〜15%であることを特徴とする降伏比が85%以下かつ一様伸びが4.0%以上の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼。
2.更に,質量%で,
Ca:0.0005〜0.01%
REM:0.0005〜0.02%
Zr:0.0005〜0.03%
Mg:0.0005〜0.01%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする1記載の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼。
3.質量%で、
C:0.04〜0.08%
Si:≦0.5%
Mn:1.5〜4.0%
P≦0.010%
S≦0.002%
N≦0.006%
Al:0.01〜0.08%
Cu:0.1〜0.28
Ni:0.1〜0.7%
Nb:0.010〜0.050%
Ti:0.005〜0.025%
を含有し,さらに
Mo:0.01〜1%
Cr:0.01〜1%
V:0.01〜0.05%
B:0.0005〜0.005%
の1種または2種以上を含有し
残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を
1000〜1200℃に再加熱後、950℃以下の温度域で累積圧下量≧80%,800℃以下の温度域での累積圧下量≧50%とする圧延を行い,Ar以上の温度域から冷却速度20〜80℃/sで加速冷却を開始し,300〜600℃で冷却停止後ただちに630〜700℃に再加熱し,室温まで空冷することを特徴とする、ミクロ組織が平均アスペクト比:3.0以下の島状マルテンサイトとベイナイトで構成され、前記島状マルテンサイトは面積率:5〜15%であり、降伏比が85%以下かつ一様伸びが4.0%以上の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼の製造方法。
4.成分組成にさらに,質量%で,
Ca:0.0005〜0.01%
REM:0.0005〜0.02%
Zr:0.0005〜0.03%
Mg:0.0005〜0.01%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項3記載の、ミクロ組織が平均アスペクト比:3.0以下の島状マルテンサイトとベイナイトで構成され、前記島状マルテンサイトは面積率:5〜15%であり、降伏比が85%以下かつ一様伸びが4.0%以上の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼の製造方法。
5.3または4記載の製造方法による鋼板を冷間加工により鋼管とすることを特徴とする変形性能に優れた高強度鋼管の製造方法。
本発明によれば,地震等の地盤変動によってもパイプの座屈およびその後の延性破壊それぞれを生じにくくする,降伏比が85%以下かつ一様伸び4%以上を両立した引張強度750MPa以上の高強度鋼を提供することが可能で,産業上極めて有用である。
まず、本発明ではミクロ組織は、ベイナイトを第1相とする、ベイナイトと島状マルテンサイトの2相組織とする。島状マルテンサイトは、平均アスペクト比:3.0以下で、面積率:5〜15%とする。
加速冷却の冷却速度不足等でフェライト主体の組織となった場合,750MPa以上の引張強度の達成が困難となる。一方,マルテンサイト組織化すると,強度は十分確保できるものの,靱性が低下するためミクロ組織はベイナイト組織を第1相とする。
島状マルテンサイトは,第2相として,面積率で5〜15%分散させる。第1相であるベイナイト中に、より硬い相を分散させることで,低降伏比を達成させるためで、面積率5%未満では,十分降伏比が低くならず、一方、面積率が15%を超えた場合,後述するMAのアスペクト比が規定を満足していても,一様伸び低下が著しくなることから上限を15%とする。
MAの面積率は、倍率1000〜3000倍程度で鋼の断面SEM写真を4視野以上撮影し,それぞれの写真中に見えるMA粒子の個々の面積を画像解析によって測定,積算し,測定視野面積で除することによって算出する。
MAのアスペクト比は3.0以下とする。MA粒子の形状は,細長い状態であるほどMAとベイナイトの界面から微視的な破壊が生じやすくなり,その結果,一様伸びが低下する。
MAの平均アスペクト比を1.4〜4.7の間で変化させたベイナイトとMAの2相組織鋼の引張試験を行い,一様伸びへの影響を調査した。
図1にベイナイトとMAの2相組織鋼におけるMAの平均アスペクト比と、一様伸びの関係を示す。MAの平均アスペクト比が3.0を超えた場合,一様伸びの値が4.0%を下回ることから、MAの平均アスペクト比の上限を3.0とする。
MAのアスペクト比は,1000〜3000倍程度の倍率で鋼の断面SEM写真を4視野以上撮影し,各視野毎に、個々のMA粒子について、長径および短径を画像解析により計測してアスペクト比を求めた後、平均値を算出し、更に全視野での平均値を求める。
尚、ベイナイトとMAの2相組織を有する鋼の引張変形の2次元数値解析を行うと,ベイナイト−MA界面における歪集中はMAのアスペクト比が大きいほど増大し,界面での破壊が生じやすくなることが認められる。
なお、本発明では、不可避的に生成するパーライトあるいはセメンタイトといった組織は、5%以下の面積率であれば、強度、あるいは一様伸びに対する影響が小さいため、本発明範囲内とする。
上述したミクロ組織を備えた鋼の製造に、好適な成分組成、製造条件について以下に述べる。
[成分組成]%は質量%とする。
C:0.04〜0.08%
Cは十分なMA面積率を確保するために0.04%以上の添加が必要である。一方,0.08%を超えて添加すると,板製造時の加速冷却後の再加熱時に主としてNbの合金炭化物析出し,その析出硬化によって一様伸びが低下するため,上限を0.08%とした。さらに、HAZ靱性劣化防止の観点から、好ましくは0.04〜0.06%とする。
Si:≦0.5%
Siは変態強化によらず固溶強化するため,母材,HAZの強度上昇に有効である。しかし,0.5%を超えて添加すると靱性が著しく低下するため上限を0.5%とする。HAZ靱性劣化防止の観点から、好ましくは0.15%以下とする。
Mn:1.5〜4.0%
Mnは焼入性向上元素として作用する。さらに,多量に添加することで,フェライト相に固溶できるC量を低減する効果があり,鋼のオーステナイト域から加速冷却でベイナイト変態させる際,未変態オーステナイト領域へのC濃化を大きくするので,MAの生成量を増加させる。
MAの面積率を5%以上とするためには,少なくとも1.5%以上の添加が必要である。一方,連続鋳造プロセスでは中心偏析部の濃度上昇が著しく,4.0%を超える添加を行うと,偏析部での遅れ破壊の原因となるため,上限を4.0%とする.好ましくは、1.7〜2.5%とする。
Al:0.01〜0.08%
Alは脱酸元素として作用する。0.01%以上の添加で十分な脱酸効果が得られるが,0.08%を超えて添加すると鋼中の清浄度が低下し,靱性劣化の原因となるため,上限を0.08%とする。好ましくは、0.02〜0.05%とする。
Cu:0.1〜0.7%
Cuは0.1%以上の添加によって焼入性向上元素として作用し,多量のMn添加の代替とすることができる。しかし,0.7%を超えて添加すると,過飽和に固溶したCuが加速冷却後の再加熱時に析出し,特に鋼の降伏強度が析出硬化によって上昇する結果,低YRとすることが困難となるため,上限を0.7%とする。
Ni:0.1〜0.7%
Niもまた,焼入性向上元素として作用するほか,添加しても靱性劣化を起こさないため,有用な元素である。この効果を得るために,0.1%以上の添加が必要であるが,高価な元素であるため,上限を0.7%とする。
Nb:0.010〜0.050%
Nbは炭化物を形成することで,特に2回以上の熱サイクルを受ける溶接熱影響部(HAZ)の焼戻し軟化を防止して,必要なHAZ強度を得るために必要な元素である。また,熱間圧延時のオーステナイト未再結晶領域を拡大する効果もあり,特に950℃まで未再結晶領域とするためには0.01%以上の添加が必要である。
一方,0.05%を超えて添加すると,板製造時の加速冷却後の再加熱時に主としてNbの合金炭化物析出し,その析出硬化によって一様伸びが低下する。また,多数回の溶接熱サイクルを受けたHAZのうちICCGHAZ(Inter critical coarse grain HAZ)での伸長したMA形成が著しくなりHAZ靭性を損なうので,これら一様伸び低下防止およびHAZ靭性劣化防止の観点から,上限を0.05%とする。特に、HAZ靱性の観点から、好ましくは0.010〜0.035%とする。
Mo,Cr,V,B
Mo,Cr,V,Bは母材あるいは溶接熱影響部の強度上昇の目的で1種または2種以上の添加を行う。
Mo:0.01〜1%
Moは0.01%以上の添加によって焼入性向上元素として作用し,多量のMn添加の代替とすることができる。しかし,高価な元素であり,かつ1%を超えて添加しても強度上昇は飽和するため,添加する場合は、上限を1%とする.好ましくは、0.10〜0.40%とする。
Cr:0.01〜1%
Crもまた0.01%以上の添加によって焼入性向上元素として作用し,多量のMn添加の代替とすることができる。しかし,1%を超えて添加するとHAZ靱性が著しく劣化するため,添加する場合は、上限を1%とする.好ましくは0.10〜0.40%とする。
V:0.01〜0.05%
VはNbとの複合添加により,多重溶接熱サイクル時に析出硬化し,溶接熱影響部の強度低下防止に寄与する。0.01%以上添加することで,軟化防止効果が発現するが,0.05%を超えて添加すると析出硬化が著しくHAZ靱性の劣化につながるため,添加する場合は、上限を0.05%とする。好ましくは、0.02〜0.04%とする。
B:0.0005〜0.005%
Bはオーステナイト粒界に偏析し,フェライト変態を抑制することで,特に溶接熱影響部の強度低下の防止に寄与する。この効果を得るために,0.0005%以上の添加を必要とするが,0.005%を超えて添加してもその効果は飽和するため,添加する場合は、上限を0.005%とする。好ましくは、0.002〜0.004%とする。
Ti:0.005〜0.025%
Tiは窒化物を形成し,鋼中の固溶N量低減に有効であるほか,析出したTiNがピンニング効果でオーステナイト粒の粗大化を抑制、防止をすることで,母材,HAZの靱性向上に寄与する。
必要なピンニング効果を得るためには0.005%以上の添加が必要であるが,0.025%を超えて添加すると炭化物を形成するようになり,その析出硬化で靱性が著しく劣化するため,上限を0.025%とする。好ましくは、0.005〜0.015%とする。
P:≦0.010%,S:≦0.002%
P,Sはいずれも鋼中に不可避不純物として存在する。特に中心偏析部での偏析が著しい元素であり,母材の偏析部起因の靱性低下を抑制するために,それぞれ上限を0.010%,0.002%とする。
N:≦0.006%
Nは鋼中に不可避不純物として存在する。上述のようにTi添加時に窒化物を形成し,そのピンニング効果により靱性向上に寄与するが,0.006%を超えて存在すると余ったNが固溶してかえって靱性低下の原因となるため,上限を0.006%とする。
以上が本発明の基本成分組成であるが、更に特性を向上させる場合、Ca,REM,Zr,Mgの一種または二種以上を添加することが可能である。
Ca,REM,Zr,Mg
Ca,REM,Zr,Mgは鋼中の非金属介在物であるMnSの形態制御,あるいは酸化物あるいは窒化物を形成し,主に溶接熱影響部におけるオーステナイト粒粗大化をピンニング効果で抑制するなど,鋼の靱性向上の目的で添加する。
Ca:0.0005〜0.01%
Caは鋼中の硫化物の形態制御に有効な元素であり,0.0005%以上添加することで靱性に有害なMnSの生成を抑制する。しかし,0.01%を超えて添加すると,CaO−CaSのクラスターを形成し,かえって靱性を劣化させるので,添加する場合は、上限を0.01%とする。
REM:0.0005〜0.02%
REMもまた鋼中の硫化物の形態制御に有効な元素であり,0.0005%以上添加することで靱性に有害なMnSの生成を抑制する。しかし,高価な元素であり,かつ0.02%を超えて添加しても効果が飽和するため,添加する場合は、上限を0.02%とする。
Zr:0.0005〜0.03%
Zrは鋼中で炭窒化物を形成し,とくに溶接熱影響部においてオーステナイト粒の粗大化を抑制するピンニング効果をもたらす。十分なピンニング効果をえるためには,0.0005%以上の添加が必要であるが,0.03%を超えて添加すると,鋼中の清浄度が著しく低下し,かえって靱性の低下につながるため,添加する場合は、上限を0.03%とする。
Mg:0.0005〜0.01%
Mgは製鋼過程で鋼中に微細な酸化物として生成し,特に,溶接熱影響部においてオーステナイト粒の粗大化を抑制するピンニング効果をもたらす。十分なピンニング効果を得るためには,0.0005%以上の添加が必要であるが,0.01%を超えて添加すると,鋼中の清浄度が低下し,かえって靱性を低下させるので,添加する場合は、上限を0.01%とする。
[製造条件]
加熱温度:1000〜1200℃
熱間圧延を行う際,鋼片をオーステナイト化するため1000℃以上に加熱する。一方,1200℃を超える温度まで鋼片を加熱すると,TiNでピンニングを行っていても,オーステナイト粒成長が著しく,母材靱性が劣化するため,上限を1200℃とする。好ましくは、1100〜1200℃とする。
950℃以下での累積圧下量≧80%
本発明では,Nb添加によって950℃以下はオーステナイト未再結晶域で、該温度域にて累積で大圧下を行うことにより,オーステナイト粒が伸展し特に板厚方向のオーステナイト粒界間隔が狭まり,加速冷却を行うことにより変態生成するベイナイトラスの伸長が抑制され,その結果ベイナイトラス間に生成するMAのアスペクト比が小さくなる。累積圧下量が80%未満の場合,オーステナイト粒界間隔が十分狭くならないため,MAアスペクト比3.0以下を達成できないため,下限を80%とする。なお、本発明でいう累積圧下量とは、規定した温度のときの板厚から製品厚(最終厚)となるまでに圧下する量と定義する。すなわち、ここでは、950℃のときの板厚に対し、製品厚(最終厚)とするまでに80%以上の圧下量を加えることを意味する。
800℃以下での累積圧下量≧50%
950℃以下のオーステナイト未再結晶域における累積圧下量を80%以上とすることで,加速冷却前のオーステナイトが圧延方向に伸長し,板厚方向には逆にオーステナイト粒界間隔が狭くなり,その後の加速冷却で変態したベイナイトの特に板厚方向に形成されるベイナイトラスの長さが著しく短くなるが,MAの平均アスペクト比を3.0以下とするにはまだ不十分である。
累積圧下量は同じでも圧延パスが800℃以下に集中するような圧延パターンとしたとき,加速冷却で変態したベイナイトラスのうち,旧オーステナイト粒界に属さないベイナイトラスの数が増加し,それに応じてアスペクト比の少ないMA粒子の数が飛躍的に増加する。
特にオーステナイト未再結晶域の低温域で繰り返し熱間圧延をすることでオーステナイト粒の圧延方向への展伸が生じるのと同時に,オーステナイト粒内に変形双晶が多数形成され,その後の加速冷却時にこれら粒内の双晶境界からもベイナイトラスが形成し,上述した板厚方向のオーステナイト粒界間隔が狭くなることとの重畳効果で,伸長ベイナイトラスの形成が阻止され,その後生成するMAのアスペクト比が小さくなり,3.0以下を達成できる。この効果は,800℃以下での累積圧下量を50%以上とすることで得られるため,800℃以下での累積圧下量を50%以上とする。
加速冷却の冷却開始温度≧Ar
熱間圧延後,加速冷却を開始する温度が低いと,その空冷過程においてオーステナイト粒界から初析フェライトが生成し,母材強度低下の原因となるため、加速冷却を開始する温度の下限温度をAr温度以上とする。なお,Ar温度は鋼の化学組成より,下記(1)式を用いて簡易的に計算することができる.
Ar=910−273C−74Mn−56Ni−16Cr−9Mo−5Cu (1)
加速冷却の冷却速度:20〜80℃/s
引張強度750MPa以上の高強度を達成するため,ミクロ組織をベイナイト主体の組織とする。加速冷却の冷却速度が20℃/s未満の場合,比較的高温で変態するので,十分な強度を得ることができない。
一方,80℃/sを超えた冷却速度の場合,後述の冷却停止温度に制御することが難しく,特に表面近傍でマルテンサイト変態が生じ,母材靱性が著しく低下するため,上限を80℃/sとする。好ましくは、30〜60℃/sとする。
加速冷却の冷却停止温度:300〜600℃
本発明において,加速冷却の冷却停止温度管理は重要な製造条件である。本発明では再加熱後に存在する、Cの濃縮した未変態オーステナイトをその後の空冷時にMAへと変態させるため,ベイナイト変態途中の未変態オーステナイトが存在する温度域で冷却を停止する。
冷却停止温度が300℃未満では、ベイナイト変態が完了するため空冷時にMAが生成せず低降伏比化が達成できない。一方,600℃を超えると冷却中に析出するパーライトにCが消費されMAが生成しないため,上限を600℃とする。好ましくは、450〜550℃とする。
冷却停止後の再加熱温度:630〜700℃
加速冷却後ただちに再加熱し,未変態オーステナイトにCを濃縮させその後の空冷過程でMAを生成させる。再加熱開始までの時間が長い場合,その間の温度低下によって未変態オーステナイトが減少し,加熱後の空冷過程で生成するMA量が少なくなる。尚、本発明でただちにとは300秒以内で再加熱を行うものとする。
さらに,再加熱温度が630℃未満では,十分にオーステナイトへのC濃化が起こらず,必要とするMA量を確保することができない。
一方、再加熱温度が700℃を超えると,加速冷却で変態させたベイナイトが再びオーステナイト化し、強度が低下するため、再加熱温度を630℃以上、700℃以下に規定する。好ましくは、640〜670℃とする。
再加熱温度域において,特に温度保持時間を設定する必要はない。また、再加熱後の冷却過程においては、冷却速度によらずMAが生成するため,再加熱後の冷却は特に規定しないが、基本的には空冷とすることが好ましい。
従来の知見において,特に鋼の熱影響部等に生成するMAは靭性低下の原因となると考えられていたが,このような冷却・加熱サイクルではMAが微細かつ均一に分散するため,靱性は低下せず,母相が焼き戻されているため、むしろ向上する。
なお,鋼の製鋼方法については特に限定しないが,経済性の観点から,転炉法による製鋼プロセスと,連続鋳造プロセスによる鋼片の鋳造を行うことが望ましい。
また、上述する製造方法で得られた鋼板を、UOEプロセス、ベンディング・ロールプロセス、あるいはJCOプロセス等の、冷間加工にてパイプ形状への成形の後、サブマージアーク溶接(SAW)により突合せ部を溶接し、さらに拡管あるいは縮管加工を経て所定の外径とすることで、変形性能に優れた高強度鋼管が得られる。鋼板のミクロ組織変化が生じないよう、加工は室温で行う冷間加工とすることが好ましい。
表1に示す化学組成A〜Hの鋼を用い,表2に示す熱間圧延・加速冷却・再加熱条件で鋼板A〜Hを作製した。
Figure 0005391542
Figure 0005391542
得られた鋼板の板幅中央部よりミクロ組織観察用サンプルを採取し、圧延長手方向と平行な板厚断面を鏡面研磨したあと、2段エッチング法を用いてMAを現出させた。その後、面走査型顕微鏡(SEM)を用い2000倍の倍率で無作為に5視野ミクロ組織写真を撮影し,写真中のMAの面積率および平均アスペクト比を画像解析装置にて計測・算出した。
次に,サンプルを再研磨後,ナイタールエッチング法を用い,ミクロ組織を現出させ,MAと同様の方法でベイナイトの面積率の測定,およびその他の相の有無を確認した。
それぞれの鋼板よりAPI−5Lに準拠した全厚引張試験片および板厚中央位置からJIS Z2202(1980改訂版)のVノッチシャルピー衝撃試験片を採取し,鋼板の引張試験,および―30℃の試験温度でシャルピー衝撃試験を実施して,鋼板母材強度と靱性を評価した。
鋼板母材のミクロ組織の画像解析結果および強度・靱性調査結果をまとめて表3に示す。
Figure 0005391542
No.1〜5は鋼板化学組成,圧延・加速冷却・再加熱条件が本発明範囲内であり,かつミクロ組織も本発明範囲内となる発明例で、いずれも750MPaを超える鋼板母材引張強度、80%以下の低降伏比,4.0%以上の高一様伸びを備える。
また、ー30℃でのシャルピー衝撃試験において200Jを超える高いシャルピー吸収エネルギー(シャルピー衝撃値)を示した。
一方,No.6は,鋼板化学組成は本発明の範囲内であるものの, 熱間圧延時の950℃以下の累積圧下量が80%を下回ったため,MAの平均アスペクト比が本願の範囲である3.0を上回った結果,一様伸びが目標を満足しなかった.
同様に,No.7は,950℃以下の累積圧下量が80%以上であったものの,800℃以下の累積圧下量が50%を下回った結果同じくMAの平均アスペクト比が本願の範囲である3.0を上回っており,一様伸びの目標を満足しなかった。
熱間圧延時の加速冷却停止温度が上限を超えたNo.8は,MA面積率が本願の下限5%を下回った結果,降伏比の目標を満足しなかった。逆に加速冷却停止温度が下限を下回ったNo.9もMA面積率が本発明の下限5%以下となり,同様に降伏比の目標を満足しなかった。
加速冷却後の再加熱処理を実施しなかったNo.10は,MAがほとんど生成していないため,同様に降伏比の目標を満足しなかった。一方,再加熱処理温度が上限の700℃を超えたNo.11は,再加熱時にベイナイトの一部がオーステナイト化し,その後の空冷過程でフェライト+パーライト組織が生成したため,引張強度が著しく低下した。
鋼のC量が下限を下回ったNo.12は,熱間圧延条件は本発明の範囲内であったものの,MAの生成量が足りず,引張強度および降伏比の目標を満足しなかった。
鋼のC量が上限を上回ったNo.13は,MA面積率,平均アスペクト比ともに本願の範囲内であったものの,再加熱時に析出したNb炭化物量が多く,析出硬化の影響で一様伸びの目標を満足できなかった。
鋼のNb量が下限を下回ったNo.14は,熱間圧延時のオーステナイト未再結晶温度域が低くなり,制御圧延の効果が十分得られずMAの平均アスペクト比が目標の3.0を上回った結果,一様伸びの目標を満足できなかった。母相のベイナイトも粗い組織であったため,母材シャルピー吸収エネルギーの値が低かった。
一方,鋼のNb量が上限を上回ったNo.15は,No.13のように,加速冷却後の再加熱時に析出したNb炭化物量が多く,析出硬化によって一様伸びが低下した。
次に,作製した一部の鋼板を用い,UOEプロセスにて鋼管の製造を行った。製造した鋼管の母材部より,API−5Lに準拠した全厚引張試験片および管厚中央位置からJIS Z2202(1980改訂版)のVノッチシャルピー衝撃試験片を採取し,引張試験およびー30℃の試験温度でシャルピー衝撃試験を実施し,強度および靭性を評価した。
また,パイプの溶接部から溶接部引張試験片およびノッチ位置がHAZとなるようにシャルピー衝撃試験片を採取し,引張試験および−30℃の試験温度でシャルピー衝撃試験を実施し,溶接部の引張強度およびHAZ靭性を評価した。
鋼管母材の強度・靱性調査結果,溶接部の強度・靭性調査結果をまとめて表4に示す。
Figure 0005391542
本発明に係る鋼板を用いて製造された鋼管は,母材部において750MPaを超える引張強度を満足し,かつ85%以下の低降伏比,および4.0%以上の一様伸びを示した。また,溶接部引張強度においても,母材部と同等以上の強度を示した。
また,母材部の−30℃シャルピー試験においては200J以上の,溶接部HAZの−30℃シャルピー試験においては100J以上の高いシャルピー吸収エネルギーを満足した。
一方,鋼のC量が下限を下回っていたNo.P12は,鋼板の結果と同様母材強度および降伏比が目標を満足しなかったほか,HAZの軟化が著しく,溶接部引張強度も低い値となった。
鋼のC量が上限を上回っていたNo.P13は,鋼板の結果と同様一様伸びの目標を満足しなかったほか,HAZ靭性が著しく劣化していた。鋼のNb量が下限を下回っていたNo.14は,No.12と同じくHAZの軟化が起こり,溶接部引張強度が低かった。一方,鋼のNb量が上限を上回ったNo.15は,ICCGHAZの靭性劣化が著しく,HAZシャルピー吸収エネルギーが低かった。
ベイナイトとMAの2相組織鋼におけるMAの平均アスペクト比と、一様伸びの関係を示す図。

Claims (5)

  1. 質量%で、
    C:0.04〜0.08%
    Si:≦0.5%
    Mn:1.5〜4.0%
    P≦0.010%
    S≦0.002%
    N≦0.006%
    Al:0.01〜0.08%
    Cu:0.1〜0.28
    Ni:0.1〜0.7%
    Nb:0.010〜0.050%
    Ti:0.005〜0.025%
    を含有し,さらに
    Mo:0.01〜1%
    Cr:0.01〜1%
    V:0.01〜0.05%
    B:0.0005〜0.005%
    の1種または2種以上を含有し
    残部Feおよび不可避的不純物からなり,ミクロ組織が平均アスペクト比:3.0以下の島状マルテンサイトとベイナイトで構成され、前記島状マルテンサイトは面積率:5〜15%であることを特徴とする降伏比が85%以下かつ一様伸びが4.0%以上の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼。
  2. 更に,質量%で,
    Ca:0.0005〜0.01%
    REM:0.0005〜0.02%
    Zr:0.0005〜0.03%
    Mg:0.0005〜0.01%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1記載の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼。
  3. 質量%で、
    C:0.04〜0.08%
    Si:≦0.5%
    Mn:1.5〜4.0%
    P≦0.010%
    S≦0.002%
    N≦0.006%
    Al:0.01〜0.08%
    Cu:0.1〜0.28
    Ni:0.1〜0.7%
    Nb:0.010〜0.050%
    Ti:0.005〜0.025%
    を含有し,さらに
    Mo:0.01〜1%
    Cr:0.01〜1%
    V:0.01〜0.05%
    B:0.0005〜0.005%
    の1種または2種以上を含有し
    残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼を
    1000〜1200℃に再加熱後、950℃以下の温度域で累積圧下量≧80%,800℃以下の温度域での累積圧下量≧50%とする圧延を行い,Ar以上の温度域から冷却速度20〜80℃/sで加速冷却を開始し,300〜600℃で冷却停止後ただちに630〜700℃に再加熱し,室温まで空冷することを特徴とする、ミクロ組織が平均アスペクト比:3.0以下の島状マルテンサイトとベイナイトで構成され、前記島状マルテンサイトは面積率:5〜15%であり、降伏比が85%以下かつ一様伸びが4.0%以上の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼の製造方法。
  4. 成分組成にさらに,質量%で,
    Ca:0.0005〜0.01%
    REM:0.0005〜0.02%
    Zr:0.0005〜0.03%
    Mg:0.0005〜0.01%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項3記載の、ミクロ組織が平均アスペクト比:3.0以下の島状マルテンサイトとベイナイトで構成され、前記島状マルテンサイトは面積率:5〜15%であり、降伏比が85%以下かつ一様伸びが4.0%以上の変形性能に優れた引張強度が750MPaを超える高強度鋼の製造方法。
  5. 請求項3または4記載の製造方法による鋼板を冷間加工により鋼管とすることを特徴とする変形性能に優れた高強度鋼管の製造方法。
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