JP5391534B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、電子機器では、電子機器内部の各部品の故障や、前記各部品と電源とを接続する電線の故障、例えば、断線、短絡(ショート)、地絡(事故などにより、接地(アース、GND)された状態)等を検出する技術が知られている。部品故障や電線故障(断線、短絡、地絡等)は、発生箇所で発火等の恐れもあるため、異常を迅速に検出する必要がある。
前記電子機器内部の故障を検出するための技術として、例えば、下記の従来技術(J01)〜(J02)が公知である。
(J01)特許文献1(特開平8−242306号公報)記載の技術
特許文献1には、電池駆動可能なメータ制御器(1)と、前記メータ制御器(1)で収集された通信情報を受信する網制御装置(5)とが通信ライン(3a,3c)で接続されたガスメータの自動検針システムについて記載されている。特許文献1では、電圧レベル検出回路(21,41)および判定器(23,43)により、前記メータ制御器(1)から間欠的に送信される通信ラインチェック信号に基づいて、前記通信ライン(3a)上のA点の電圧が正常であるか否かを判別することで、前記通信ライン(3a,3c)の結線状態を検査する技術が記載されている。また、特許文献1では、前記通信ライン(3a,3c)が断線していることを検知した場合、前記メータ制御器(1)にリトライ通信動作中止命令が出力され、網制御装置(5)に前記通信情報をリトライ通信することを中止して電池の浪費を低減する技術が記載されている。
(J02)特許文献2(特開2001−203777号公報)記載の技術
特許文献2には、電子制御ユニット(1)と、他方の電子制御ユニット(4)とが通信ライン(6)で接続されている電子制御ユニット間制御システムについて記載されている。特許文献2では、他方の電子制御ユニット(4)には、前記通信ライン(6)を接続する通信端子部に電源ライン(VB)へのプルアップ抵抗(R2)を設け、且つ、電子制御ユニット(1)には、通信端子部にGNDプルダウン抵抗(R1)を設けることにより、前記他方の電子制御ユニット(4)側で前記電源ライン(VB)が断線したり、前記通信ライン(6)が断線したりした場合、電子制御ユニット(1)内部にある通信処理CPU(2)の通信処理CPUポート(3)の電位がHIレベルからLOレベルとなり、システム起動直後から結線状態を判別できる技術が記載されている。また、特許文献2では、前記電源ライン(VB)や前記通信ライン(6)が断線していると判別した場合、システム異常時の専用プログラムを実行する技術が記載されている。
特開平8−242306号公報(「0013」〜「0027」、「0031」〜「0037」、「0043」〜「0049」、図1〜図4) 特開2001−203777号公報(「0004」〜「0011」、図1、図2)
(従来技術の問題点)
前記従来技術(J01),(J02)では、電子機器に異常が発生した場合、何らかの異常が発生したことは検出できるが、部品の故障なのか、単なるケーブル(コネクタ)が抜けたのかといった異常の内容を正確に判別することができなかった。よって、部品交換が必要なのか、コネクタを指し直せばよいのかといった対応がわからず、適切な対処ができないという問題があった。
例えば、故障の原因が、部品故障や電線故障(断線、短絡、地絡等)等であって、発火等の懸念があったり、全ての機能が正常に動作できなかったりする場合には、強制的に電源をオフする等の必要がある。しかし、単にケーブルが抜けているだけで発火等の懸念もなく一部の機能がまだ有効である場合でも、強制的に電源をオフしてしまい、全ての機能を使用不能状態にしてしまうといった問題があった。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)異常の内容を正確に診断し、異常に対する対応を適切且つ迅速に行うこと。
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の画像形成装置は、
被給電部材に電力を供給する電力供給部材が接続される端子を複数有する電源であって、1つの前記端子に3つ以上の前記被給電部材が接続された前記電源と、
前記被給電部材の通電状態が正常であるか否かを判別する被給電部材通電判別手段と、
1つの前記端子と接続された前記複数の被給電部材の中の一部の被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別する被給電部材異常判別手段と、
1つの前記端子と接続された前記複数の被給電部材の中の全ての被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、前記端子および前記電力供給部材のいずれか又は両方に異常が発生したものと判別する端子異常判別手段と、
複数の前記端子を介して前記電源と接続された全ての被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、前記電源に異常が発生したものと判別する電源異常判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記電力供給部材を流れる電流を検出する電流検出センサと、
前記被給電部材に対する給電を停止した状態で、前記電流検出センサにより前記電力供給部材を流れる電流が検出された場合に、前記電源に異常が発生したものと判別する電源異常判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載の画像形成装置において、
前記電源に異常が発生したものと判別された場合に、前記電源を停止して前記電力の供給を停止する電力供給停止手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別された場合に、前記電源を停止して前記電力の供給を停止する電力供給停止手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記端子および前記電力供給部材のいずれか又は両方に異常が発生したものと判別された場合に、前記端子と接続された前記全ての被給電部材が提供する機能を使用不可に設定する端子提供機能使用不可設定手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別された場合に、異常が発生した前記一部の被給電部材と、異常が発生した前記一部の被給電部材が接続された前記端子に接続された他の被給電部材と、が提供する機能を使用不可に設定する端子提供機能使用不可設定手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
表面に黒色の可視像に現像される潜像を保持する第1の像保持体と、
表面に黒色とは異なる色の可視像に現像される潜像を保持する第2の像保持体と、
前記第1の像保持体の潜像を黒色の可視像に現像する第1の現像装置により構成された第1の被給電部材と、前記第2の像保持体の潜像を前記黒色とは異なる色の可視像に現像する第2の現像装置とにより構成された第2の被給電部材と、を有する前記被給電部材と、
前記第1の被給電部材が接続された第1の端子と、前記第2の被給電部材が接続された前記第1の端子以外の第2の端子とを有する前記端子と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、判別された異常の発生した箇所を通知する異常発生箇所通知手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記被給電部材から送信される通電信号に基づいて、前記被給電部材の通電状態が正常であるか否かを判別できる。また、請求項1に記載の発明によれば、前記端子と接続された3つ以上の被給電部材について、前記一部の被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合には、前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別できる。さらに、請求項1に記載の発明によれば、前記端子と接続された3つ以上の被給電部材について、全ての被給電部材が同時に故障することが考え難いため、前記全ての被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合には、前記端子および前記電力供給部材のいずれか又は両方に異常が発生したものと判別できる。したがって、本発明の構成を有しない場合に比べて、異常の発生した箇所を正確に診断でき、異常に対する対応を適切且つ迅速に行うことができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、前記複数の端子を介して前記電源と接続された全ての被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、前記電源に異常が発生したものと判別することができる。
請求項に記載の発明によれば、前記被給電部材に対する給電を停止した状態で、前記電流検出センサにより前記電力供給部材を流れる電流が検出された場合に、前記電源に異常が発生したものと判別できる。
請求項に記載の発明によれば、前記電源に異常が発生したものと判別された場合に、前記電源を停止して前記電力の供給を停止することができ、発煙・発火等の事故を防止できる。
請求項に記載の発明によれば、前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別された場合に、前記電源を停止して前記電力の供給を停止することができ、発煙・発火等の事故を防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、前記端子および前記電力供給部材のいずれか又は両方に異常が発生したものと判別された場合に、前記端子と接続された前記全ての被給電部材が提供する機能のみを使用不可に設定することができる。したがって、前記電源を停止して前記画像形成装置が提供する全ての機能を強制的に使用不可とすることなく、使用可能なその他の機能を継続して提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別された場合に、異常が発生した前記一部の被給電部材と、異常が発生した前記一部の被給電部材が接続された前記端子に接続された他の被給電部材と、が提供する機能のみを使用不可に設定することができる。したがって、前記電源を停止して前記画像形成装置が提供する全ての機能を強制的に使用不可とすることなく、使用可能なその他の機能を継続して提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、異なる端子に接続された黒色用の第1の被給電部材および黒色とは異なる色用の第2の被給電部材の通電状態が正常であるか否かを判別することができる。
請求項8に記載の発明によれば、前記被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、判別された異常の発生した箇所を通知することができる。したがって、本発明の構成を有しない場合に比べて、ユーザが異常の発生した箇所を速やかに認識でき、異常に対する対応を適切且つ迅速に行い易くできる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は本発明の実施例1の現像装置を備えた画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのデジタル複写機Uは、画像形成装置本体の一例としてのプリンタ部U1、画像読取り部の一例としてのイメージスキャナU2、自動原稿搬送装置U3を有している。
前記自動原稿搬送装置U3は、イメージスキャナU2上面の透明な原稿台の一例であるプラテンガラスPG上に支持されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿収容部の一例としての原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に収容された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置、すなわち、原稿搬送部材の一例としてのプラテンロールGR1の圧接位置を通過する際に画像が読取られる。画像が読取られた原稿は、原稿排出部材の一例としての原稿排出ロールGR2により搬送され、原稿排出部の一例としての原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、その後端部(図1の紙面の背面側部分)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記プラテンガラスPG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回動される。
前記イメージスキャナU2は、作業者であるユーザが複写開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UI(図1参照)を有している。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U3で自動搬送原稿走査時にプラテンガラスPG上面に搬送されて前記複写位置を通過する原稿または手動設置原稿走査時に手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで電気信号に変換される。
画像処理部IPSは、固体撮像素子CCDから入力されるR,G,B(レッド、グリーン、ブルー)の電気信号をY,M,C,K(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の画像データ(デジタルデータ)に変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとして潜像形成装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じて駆動信号を潜像形成装置ROSのレーザダイオード(図示せず)に出力する。なお、前記操作部UI、画像処理部IPSおよびレーザ駆動回路DLと、後述の現像ロール(現像剤保持体)R0、1次転写ロール(一次転写器)Ty,Tm,Tc,Tk、2次転写ロール(二次転写部材)T2b等にバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作は制御部の一例としてのコントローラCにより制御される。
前記画像処理部IPSが出力するYMCKの4色の画像データ(レーザ駆動データ)が入力されたレーザ駆動回路DLは、入力された前記各色の画像データに応じた各色のレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色の潜像形成装置ROSに出力する。
各像保持体の一例としての感光体Py,Pm,Pc,Pkはそれぞれの帯電器の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電された後、前記各色の潜像形成装置ROSy〜ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームによりその表面に静電潜像が形成される。前記像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像はそれぞれ、各現像装置Gy,Gm,Gc,Gkと対向する現像領域において各色YMCKの可視像の一例としてのトナー像に現像される。前記各色の現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像容器には現像剤補給容器の一例としてのトナーカートリッジTy〜Tkから各色のトナーが補給される。
前記現像された各色YMCKのトナー像は、前記各像保持体Py,Pm,Pc,Pkと、中間転写体の一例としてのエンドレスの中間転写ベルトBとが接触する1次転写領域Q3に搬送される。前記各1次転写領域Q3において中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールTy,Tm,Tc,Tkには、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。前記各像保持体Py〜Pk上のトナー像は前記各1次転写ロールTy,Tm,Tc,Tkに対向する1次転写領域Q3において中間転写ベルトBに重ねて1次転写される。1次転写後の像保持体Py,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは、像保持体清掃器の一例としての像保持体クリーナCLpで除去される。
前記各像保持体Py〜Pk、各色の潜像形成装置ROSy〜ROSk、各色の現像装置Gy〜Gk等によって、前記各像保持体Py〜Pk上に各色のトナー像を形成する各色の可視像形成装置UY(Py+ROSy+Gy),UM(Pm+ROSm+Gm),UC(Pc+ROSc+Gc),UK(Pk+ROSk+Gk)が構成される。
前記各色の像保持体Py,Pm,Pc,Pkの下方には、案内部材の一例としての左右一対のスライドレールSR,SRにより、中間転写体支持枠体の一例としてのスライドフレームF1が前後方向(紙面に垂直な方向、すなわち、X軸方向)にスライド移動可能に支持されている。スライドフレームF1には、中間転写ユニットの一例としてのベルトモジュールBMのベルトフレームF2が上昇した動作位置(像保持体Py〜Pkに接触する位置)と下方に移動したメンテナンス位置(像保持体Py〜Pkから下方に離れた位置)との間で昇降可能に支持されている。前記ベルトモジュールBMが前記ベルトメンテナンス位置に下降した状態では、前記スライドフレームF1およびこれに支持されたベルトモジュールBMを、前記像保持体PRと摩擦接触させることなく、画像形成装置本体U1に対して出入させることができるように構成されている。
前記スライドフレームF1を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇降させる構成は、従来公知(例えば、特開平8−171248号公報参照)であり、従来公知の種々の構成を採用することが可能である。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力作用部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロール(フリーロール)Rf、および二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを含むベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記4個の1次転写ロールTy,Tm,Tc,Tkとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写ロール(二次転写部材)T2bが配置されており、中間転写ベルトBおよび2次転写ロールT2bの対向する領域には2次転写領域Q4が形成される。前記2次転写ロールT2bにはコントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。前記2次転写ロールT2bに対向して配置された前記バックアップロールT2aはアース、すなわち、接地されており、前記2次転写ロールT2bに2次転写電圧が印加されたときには、前記2次転写ロールT2bおよびバックアップロールT2a間には2次転写電界が形成される。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより、実施例1の2次転写器T2が構成される。
前記4個の1次転写ロールTy,Tm,Tc,Tkおよび中間転写ベルトBを含むベルトモジュールBMと、2次転写器T2等により、可視像形成装置(UY,UM,UC,UK)の像保持体Py〜Pk表面に形成されたトナー像を記録シートSに転写する転写装置(BM+T2)が構成されている。
プリンタ部U1の下部には、媒体の一例としてのシートSを収容した媒体収容部の一例としてのカセットトレイ(給紙トレイ)TR1〜TR3および給紙用媒体搬送路SH1が設けられている。また、前記給紙用媒体搬送路SH1には手差給紙部TR4から給紙できるように構成されている。前記カセットトレイ(給紙トレイ)TR1〜TR3に収容されたシートSは、所定のタイミングで媒体取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsで1枚づつ分離される。分離されたシートSは、複数の媒体搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、媒体給紙時期調整部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。また、手差給紙部TR4から給紙されたシートは搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、前記中間転写ベルトBに1次転写された多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動するのにタイミングを合わせて、2次転写領域Q4に搬送される。
前記2次転写領域Q4を記録シートSが通過する際、2次転写ロールT2bに前記2次転写電圧が印加されるので、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4において一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の中間転写ベルトBは、二次転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去される。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後媒体案内部材の一例としての転写後シートガイドSG、媒体搬送部材の一例としてのシート搬送ベルトHBにより定着装置Fに搬送される。定着装置Fは、加熱回転部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧回転部材の一例としての加圧ロールFpとを有しており、前記加熱ロールFhおよび加圧ロールFpの圧接領域により定着領域Q5が形成されている。前記記録シートS上のトナー像は前記定着領域Q5を通過する際に、加熱定着される。トナー像が定着された記録シートSは、排出用媒体搬送路SH2または両面記録用媒体搬送路SH3に搬送される。排出用媒体搬送路SH2に搬送されたシートは、媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに排出され、両面記録用媒体搬送路SH3に搬送されたシートは表裏反転されてから前記レジロールRrに再送される。
前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,SG,HB,SH1,SH2,SH3等で示された要素により、媒体搬送装置の一例としてのシート搬送装置SHが構成されている。
前記符号SH1,SH2,SH3で示された要素により、媒体搬送路の一例としてのシート搬送路(SH1〜SH3)が構成されている。また、前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,HB等で示された要素により、媒体搬送部材の一例としてのシート搬送部材(Rp,Rs,Ra,Rr,HB)が構成されている。
(実施例1の制御回路の説明)
図2は実施例1の画像形成装置の制御回路の説明図である。
(回路部分の説明)
図2Aにおいて、デジタル複写機Uの制御回路CCは、外部の交流電源(外部電源)に接続されるコンセント1と、ユーザが手動でオン・オフ可能なメインスイッチ2を有する。前記コンセント1を介して外部電源から供給される電力は、ヒータ加熱回路4及び交流電圧を低電圧に変換する電源の一例としてのLVPS(Low Voltage Power Supply:低圧電源)に供給される。前記ヒータ加熱回路4は、前記加熱ロールFhのヒータ(図示せず)の加熱を制御する。
また、実施例1の前記LVPSは、コネクタ(端子)6〜11を有し、コネクタ6から制御用電圧(実施例1では5Vまたは3.3V、もしくはその両方)および駆動用電圧(実施例1では24V)を供給すると共に、コネクタ7〜11からも駆動用電圧(24V)を供給する。また、前記LVPSは、駆動用電圧(24V)の供給系に流れる電流を検出する電流検出センサSN1を有している。
前記コネクタ6は、マシンコントロールユニットMCUのコントローラCおよび入出力インターフェースI/Fに接続されている。前記コネクタ6から制御用電圧を供給された前記コントローラCは、デジタル複写機Uの各部品(被給電部材)(M0〜M8,HVPS,LVPS等)に信号ライン(図2の破線参照)で接続され、前記信号ラインを通じて制御信号を送受信して制御する。また、前記入出力インターフェースI/Fは、前記操作部UIとのデータの送受信を行う。
また、前記コネクタ7は、定着装置駆動モータM0、ヒータ用ファン駆動モータM1、HVPS(High Voltage Power Supply:高圧電源)等に接続されている。前記コネクタ7から駆動用電圧を供給された前記定着装置駆動モータM0は、前記定着装置Fを回転駆動させる。前記ヒータ用ファン駆動モータM1は、前記定着装置F近傍に配置された排熱用のファン(図示せず)を回転駆動させる。前記HVPSは、画像形成動作時に前記可視像形成装置(UY,UM,UC,UK)や前記転写装置(BM+T2)に高電圧を供給する。
また、前記コネクタ8は、K像保持体駆動モータM2、K色用現像装置駆動モータM3等に接続されている。前記コネクタ8から駆動用電圧を供給された前記K像保持体駆動モータM2は、画像形成動作時にK像保持体Pkを回転駆動させる。また、前記K色用現像装置駆動モータM3は、画像形成動作時にK色の現像装置Gkを回転駆動させる。
また、前記コネクタ9は、カラー像保持体駆動モータM4、カラー用現像装置駆動モータM5等に接続されている。前記コネクタ9から駆動用電圧を供給された前記カラー像保持体駆動モータM4は、カラー画像の画像形成動作時にY,M,C色用の像保持体Py,Pm,Pcを回転駆動させる。また、前記カラー用現像装置駆動モータM5は、カラー画像の画像形成動作時にY,M,C色用の現像装置Gy,Gm,Gcを回転駆動させる。
さらに、前記コネクタ11は、露光光学系駆動モータM6、原稿搬送用駆動モータM7等に接続されている。前記コネクタ11から駆動用電圧を供給された前記露光光学系駆動モータM6は、手動設置原稿走査時に、前記露光光学系Aをスライド移動させる。また、前記原稿搬送用駆動モータM7は、自動搬送原稿走査時に、前記プラテンロールGR1および前記原稿排出ロールGR2を回転駆動させる。
また、実施例1の制御回路CCにおいて、前記マシンコントロールユニットMCUは、コネクタ12を有し、前記コネクタ12から制御用電圧(24V)を供給する。すなわち、前記マシンコントロールユニットMCUは、コネクタ6から供給された制御用電圧(24V)を、コネクタ12を介してデジタル複写機Uの各部品に供給できる。
前記コネクタ12は、シート搬送部材駆動モータM8等に接続されている。前記コネクタ12から駆動用電圧を供給された前記シート搬送部材駆動モータM8は、画像形成動作時に前記シート搬送部材(Rp,Rs,Ra,Rr,HB)を回転駆動させる。
(コントローラCの説明)
図3は本発明の実施例1の画像形成装置のコントローラが備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
前記コントローラCは、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(コントローラCに接続された信号出力要素)
コントローラCには、入出力インターフェースI/F、操作部UI、電流検出センサSN1等の信号出力要素から出力された信号が入力される
前記入出力インターフェースI/Fは、画像処理部IPSや操作部UIから送信された画像データやプリンタ制御コマンド等の電気信号を受信し、コントローラCに送信する。また、前記操作部UIは、表示部UI1、ジョブ設定キーU2、ジョブスタートキーUI3、テンキーUI4等を備えている。
電流検出センサSN1は、LVPS内で駆動用電圧(24V)の供給系に流れる電流を検出する。
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。
C1:ジョブ制御手段
ジョブ制御手段C1は、前記ROSy〜ROSk、像担持体PRy〜PRk、転写ロールT1y〜T1k、定着装置F等の動作を制御して、画像記録動作であるジョブ(印刷動作、コピー動作、スキャン動作)を実行する。なお、実施例1の前記ジョブ制御手段C1では、ジョブスタートキーUI3の入力に応じて、前記ジョブ設定キーU2で設定されたジョブ(プリント動作、コピー動作、スキャン動作)が実行される。
C2:駆動モータ回転制御手段
駆動モータ回転制御手段C2は、定着装置駆動モータ回転制御手段C2Aと、ヒータ用ファン駆動モータ回転制御手段C2Bと、K像保持体駆動モータ回転制御手段C2Cと、K色用現像装置駆動モータ回転制御手段C2Dと、カラー像保持体駆動モータ回転制御手段C2Eと、カラー用現像装置駆動モータ回転制御手段C2Fと、露光光学系駆動モータ回転制御手段C2Gと、原稿搬送用駆動モータ回転制御手段C2Hと、シート搬送部材駆動モータ回転制御手段C2Jとを有し、LVPSからコネクタ7〜12を介して駆動用電圧(24V)が供給される前記各駆動モータM0〜M8の回転駆動を制御する。実施例1の前記駆動モータ回転制御手段C2は、前記各信号ラインを介して制御信号を送受信することにより、前記各駆動モータM0〜M8の回転駆動を制御する。
C2A:定着装置駆動モータ回転制御手段
定着装置駆動モータ回転制御手段C2Aは、前記信号ラインを介して前記定着装置駆動モータM0の回転駆動を制御して、前記定着装置Fを回転駆動させる。
C2B:ヒータ用ファン駆動モータ回転制御手段
ヒータ用ファン駆動モータ回転制御手段C2Bは、前記信号ラインで接続された前記ヒータ用ファン駆動モータM1を回転駆動して、前記定着装置F近傍の排熱用のファンを回転駆動させる。
C2C:K像保持体駆動モータ回転制御手段
K像保持体駆動モータ回転制御手段C2Cは、前記信号ラインを介して前記K像保持体駆動モータM2の回転駆動を制御して、K像保持体Pkを回転駆動させる。
C2D:K色用現像装置駆動モータ回転制御手段
K色用現像装置駆動モータ回転制御手段C2Dは、前記信号ラインを介して前記K色用現像装置駆動モータM3の回転駆動を制御して、K色の現像装置Gkを回転駆動させる。
C2E:カラー像保持体駆動モータ回転制御手段
カラー像保持体駆動モータ回転制御手段C2Eは、前記信号ラインを介して前記カラー像保持体駆動モータM4の回転駆動を制御して、Y,M,C色用の像保持体Py,Pm,Pcを回転駆動させる。
C2F:カラー用現像装置駆動モータ回転制御手段
カラー用現像装置駆動モータ回転制御手段C2Fは、前記信号ラインを介して前記カラー用現像装置駆動モータM5の回転駆動を制御して、Y,M,C色用の現像装置Gy,Gm,Gcを回転駆動させる。
C2G:露光光学系駆動モータ回転制御手段
露光光学系駆動モータ回転制御手段C2Gは、前記信号ラインを介して前記露光光学系駆動モータM6の回転駆動を制御して、前記露光光学系Aをスライド移動させる。
C2H:原稿搬送用駆動モータ回転制御手段
原稿搬送用駆動モータ回転制御手段C2Hは、前記信号ラインを介して前記原稿搬送用駆動モータM7の回転駆動を制御して、前記プラテンロールGR1および前記原稿排出ロールGR2を回転駆動させる。
C2J:シート搬送部材駆動モータ回転制御手段
シート搬送部材駆動モータ回転制御手段C2Jは、前記信号ラインを介して前記シート搬送部材駆動モータM8の回転駆動を制御して、前記シート搬送部材(Rp,Rs,Ra,Rr,HB)を回転駆動させる。
C3:高圧電源制御手段(HVPS制御手段)
高圧電源制御手段C3は、現像用電源制御手段C3A、帯電用電源制御手段C3B、転写用電源制御手段C3Cを有し、LVPSからコネクタ7を介して駆動用電圧(24V)が供給されるHVPS(高圧電源)を制御して、デジタル複写機Uの各部品への電源供給を制御する。実施例1の前記高圧電源制御手段C3は、前記信号ラインを介して制御信号を送受信することにより、前記HVPS(高圧電源)による各種バイアスの印加を制御する。
C3A:現像用電源制御手段
現像用電源制御手段C3Aは、前記信号ラインを介してHVPSを制御して、前記現像装置Gy〜Gkの現像ロールR0に印加する現像バイアスを制御する。
C3B:帯電用電源制御手段
帯電用電源制御手段C3Bは、前記信号ラインを介してHVPSを制御して、前記帯電ロールCRy〜CRkに印加する帯電バイアスを制御する。
C3C:転写用電源制御手段(転写電圧制御手段)
転写用電源制御手段C3Cは、前記信号ラインを介してHVPSを制御して、前記各1次転写ロールTy〜Tkや前記2次転写ロールT2bに印加する転写バイアス(転写電圧)を制御する。
C4:定着用電源制御手段(ヒータ加熱回路制御手段)
定着用電源制御手段C4は、前記信号ラインを介して前記ヒータ加熱回路4を制御して、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータのオン・オフを制御し、定着装置Fの定着温度を制御する。
C5:駆動電圧供給制御手段(LVPS制御手段)
駆動電圧供給制御手段C5は、駆動電圧供給異常判別手段C5Aと、駆動電圧供給停止手段C5Bと、コネクタ単位機能使用不可設定手段C5Cと、駆動電圧供給異常表示手段C5Dとを有し、前記信号ラインを介してLVPSを制御して、前記各部品(M0〜M6,HVPS等)に対する駆動用電圧(24V)の供給を制御する駆動電圧供給制御処理を実行する。
C5A:駆動電圧供給異常判別手段(被給電部材通電判別手段)
駆動電圧供給異常判別手段C5Aは、コネクタ単位部品生存診断手段C5A1と、第1診断フラグFL1と、第2診断フラグFL2と、第3診断フラグFL3と、第4診断フラグFL4と、第5診断フラグFL5と、ジョブ実行時電源異常判別手段C5A2と、待機時電源異常判別手段C5A3とを有し、前記各部品(M0〜M8,HVPS等)に対する駆動電圧(24V)の供給について異常があるか否かを判別する。
C5A1:コネクタ単位部品生存診断手段
コネクタ単位部品生存診断手段C5A1は、コネクタ7〜12が抜けていることを判別するコネクタ抜け判別手段(端子異常判別手段)C5A1aと、コネクタ7〜12に接続された各部品(M0〜M8,HVPS等)の故障を判別する部品故障判別手段(被給電部材異常判別手段)C5A1bと、故障した部品を記憶する故障部品記憶手段C5A1cを有し、コネクタ7〜12毎に前記各部品(M0〜M8,HVPS等)の生存状態を診断するコネクタ単位部品生存診断処理を実行する。実施例1の前記コネクタ単位部品生存診断手段C5A1では、ジョブ実行時に、前記各部品(M0〜M8,HVPS等)から前記信号ラインを介して、駆動電圧(24V)を供給されていることを示す制御信号、いわゆる、生存信号(通電信号)を受信することにより、前記各部品(M0〜M8,HVPS等)の生存状態を診断する。なお、実施例1の前記生存信号は、H(High)またはL(Low)の電圧レベルで構成されており、前記各部品がLVPSから駆動電圧(24V)が供給されて正常に動作できる場合(生存している場合)、信号ラインから前記生存信号としてHが送信される。
前記コネクタ単位部品生存診断手段C5A1は、受信した前記各部品(M0〜M7,HVPS等)の各生存信号(HまたはL)についてコネクタ7〜12単位で診断する。具体的には、前記生存信号が全てLである場合、コネクタ7〜12が抜けている場合のように、端子異常であると判別する。また、前記コネクタ単位部品生存診断手段C5A1は、コネクタ7〜12単位でHとLの前記生存信号が混在する場合、Lの生存信号が検出された部品の異常であると判別する。例えば、前記コネクタ7について、前記コネクタ7に接続された前記定着装置駆動モータM0、前記ヒータ用ファン駆動モータM1、前記HVPS等の生存信号が全てLである場合、全ての接続部品(M0,M1,HVPS等)が同時に故障することが考え難いため、コネクタ7の異常であると判別し、前記定着装置駆動モータM0の生存信号のみがLである場合、前記定着装置駆動モータM0の故障であると判別し、前記定着装置駆動モータM0が故障したことを記憶する。
FL1:第1診断フラグ
第1診断フラグFL1は、初期値が「00」であり、前記信号ラインから送信される前記コネクタ7に接続された定着装置駆動モータM0、ヒータ用ファン駆動モータM1、HVPS等の生存信号(HまたはL)が全てLであり、コネクタ7の端子異常であると判別されると「01」となり、前記各部品(M0,M1,HVPS等)の生存信号がHとLの混在であり、いずれかの部品の故障であると判別されると「10」となる。
FL2:第2診断フラグ
第2診断フラグFL2は、初期値が「00」であり、前記信号ラインから送信される前記コネクタ8に接続されたK像保持体駆動モータM2、K色用現像装置駆動モータM3等の生存信号(HまたはL)が全てLであり、コネクタ8の端子異常であると判別されると「01」となり、前記各部品(M2,M3等)の生存信号がHとLの混在であり、いずれかの部品の故障であると判別されると「10」となる。
FL3:第3診断フラグ
第3診断フラグFL3は、初期値が「00」であり、前記信号ラインから送信される前記コネクタ9に接続されたカラー像保持体駆動モータM4、カラー用現像装置駆動モータM5等の生存信号(HまたはL)が全てLであり、コネクタ9の端子異常であると判別されると「01」となり、前記各部品(M4,M5等)の生存信号がHとLの混在であり、いずれかの部品の故障であると判別されると「10」となる。
FL4:第4診断フラグ
第4診断フラグFL4は、初期値が「00」であり、前記信号ラインから送信される前記コネクタ11に接続された露光光学系駆動モータM6、原稿搬送用駆動モータM7等の生存信号(HまたはL)が全てLであり、コネクタ11の端子異常であると判別されると「01」となり、前記各部品(M6,M7等)の生存信号がHとLの混在であり、いずれかの部品の故障であると判別されると「10」となる。
FL5:第5診断フラグ
第5診断フラグFL5は、初期値が「00」であり、前記信号ラインから送信される前記コネクタ12に接続されたシート搬送部材駆動モータM8等の生存信号(HまたはL)が全てLであり、コネクタ12の端子異常であると判別されると「01」となり、前記各部品(M8等)の生存信号がHとLの混在であり、いずれかの部品の故障であると判別されると「10」となる。
C5A2:ジョブ実行時電源異常判別手段(電源異常判別手段)
ジョブ実行時電源異常判別手段C5A2は、ジョブ実行時に、LVPS(低圧電源)が原因で、駆動用電圧(24V)の供給系が異常な状態であるか否かを判別する。なお、ジョブ実行時にLVPSが原因で駆動用電圧(24V)の供給系が異常な状態とは、例えば、LVPS内の電線(電力供給部材)が途中で接地(アース、GND)されて駆動用電圧の電流が流れない状態、いわゆる、地絡等が考えられる。実施例1の前記ジョブ実行時電源異常判別手段C5A2は、全てのコネクタ7〜12が端子異常であると判別された場合、すなわち、前記各診断フラグFL1〜FL5が全て「01」である場合、ジョブ実行時にLVPSが原因で駆動用電圧(24V)の供給系が異常な状態であると判別する。
C5A3:待機時電源異常判別手段(電源異常判別手段)
待機時電源異常判別手段C5A3は、ジョブ完了後の待機時に、LVPS(低圧電源)が原因で、駆動用電圧(24V)の供給系が異常な状態であるか否かを判別する。なお、待機時にLVPSが原因で駆動用電圧(24V)の供給系が異常な状態とは、例えば、LVPS内で駆動用電圧(24V)の供給のオン・オフを制御するスイッチ部分が故障したり、回路がショートしたりして駆動用電圧の電流が流れ続けている状態が考えられる。実施例1の前記待機時電源異常判別手段C5A3は、電流検出センサSN1がジョブ完了後に駆動用電圧(24V)の供給系の電流値を検出したか否かを判別することにより、待機時にLVPSに異常が発生しているか否かを判別する。
C5B:駆動電圧供給停止手段(電力供給停止手段)
駆動電圧供給停止手段C5Bは、LVPSによる駆動用電圧の供給を停止する。実施例1の前記駆動電圧供給停止手段C5Bは、前記信号ラインを介してLVPSに駆動電圧供給停止信号を送信することにより、前記駆動用電圧の供給を停止させる。具体的には、前記駆動電圧供給停止手段C5Bは、前記コネクタ単位部品生存診断手段C5A1で各部品(M0〜M8,HVPS等)が故障していると判別された場合、または、前記ジョブ実行時電源異常判別手段C5A2および前記待機時電源異常判別手段C5A3でLVPSに異常が発生していると判別された場合に、前記駆動電圧供給停止信号を送信する。
C5C:コネクタ単位機能使用不可設定手段(端子提供機能使用不可設定手段)
コネクタ単位機能使用不可設定手段C5Cは、コネクタ7〜12毎に接続された前記各部品(M0〜M8,HVPS等)の駆動により提供する各機能を使用不可状態に設定する。実施例1の前記コネクタ単位機能使用不可設定手段C5Cは、前記コネクタ単位部品生存診断手段C5A1のコネクタ抜け判別手段C5A1aで一部のコネクタ7〜12が抜けていると判別された場合(端子異常であると判別された場合)、抜けているコネクタ7〜12に接続された前記各部品(M0〜M8,HVPS等)が提供する各機能を使用不可状態に設定する。
例えば、コネクタ9が端子異常の場合、すなわち、第3診断フラグFL3が「01」の場合には、カラー像保持体駆動モータM4、カラー用現像装置駆動モータM5等の駆動により提供する機能、すなわち、カラー画像の画像形成処理(カラープリント、カラーコピー)の機能を使用不可とする。この場合、前記デジタル複写機Uでは、モノクロ画像の画像形成処理(モノクロプリント、モノクロコピー)およびスキャナの機能が使用可能である。
また、例えば、コネクタ7の端子異常の場合、すなわち、第1診断フラグFL1が「01」の場合には、定着装置駆動モータM0、ヒータ用ファン駆動モータM1、HVPS等の機能、すなわち、定着装置Fによる定着処理やHVPS(高圧電源)によるバイアス印加等の機能を使用不可とし、定着処理等の機能が使用不可ならば、プリント処理自体が実行不可となるため、コネクタ8,9,12の各部品(M2〜M5,M8等)の各機能も使用不可とする。この場合、前記デジタル複写機Uでは、前記イメージスキャナU2および前記自動原稿搬送装置U3によるスキャナの機能のみが使用可能である。
C5D:駆動電圧供給異常表示手段(異常発生箇所通知手段)
駆動電圧供給異常表示手段C5Dは、駆動電圧供給異常判別手段C5Aで前記各部品(M0〜M8,HVPS等)に対する駆動電圧(24V)の供給について異常があると判別された場合に、異常の原因を前記操作部UIの表示部UI1に表示する。実施例1の前記駆動電圧供給異常表示手段C5Dは、前記コネクタ単位部品生存診断手段C5A1のコネクタ抜け判別手段C5A1aによりコネクタ7〜12が抜けていると判別された場合(端子異常であると判別された場合)、前記表示部UI1に抜けている全てのコネクタ7〜12と、使用不可に設定された全機能とを表示する。また、前記駆動電圧供給異常表示手段C5Dは、前記コネクタ単位部品生存診断手段C5A1の部品故障判別手段C5A1bにより部品の故障であると判別された場合、前記表示部UI1に故障部品記憶手段C5A1cに記憶されている故障した全部品を表示する。さらに、前記駆動電圧供給異常表示手段C5Dは、前記ジョブ実行時電源異常判別手段C5A2または前記待機時電源異常判別手段C5A3によりLVPSに異常が発生していると判別された場合に、前記表示部UI1にLVPSが原因で駆動用電圧(24V)の供給系が異常な状態であることを表示する。
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例1のデジタル複写機Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例1のジョブ実行時の駆動電圧供給制御処理のフローチャートの説明)
図4は本発明の実施例1の画像形成装置のジョブ実行時の駆動電圧供給制御処理のフローチャートである。
図4のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記デジタル複写機UのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記デジタル複写機Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図4に示すフローチャートは前記デジタル複写機Uの電源オンにより開始される。
図4のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の(1)〜(5)の処理を実行し、ST3に移る。
(1)コネクタ7に対応する第1診断フラグFL1を「00」に設定する(FL1=「00」)。
(2)コネクタ8に対応する第2診断フラグFL2を「00」に設定する(FL2=「00」)。
(3)コネクタ9に対応する第3診断フラグFL3を「00」に設定する(FL3=「00」)。
(4)コネクタ11に対応する第4診断フラグFL4を「00」に設定する(FL4=「00」)。
(5)コネクタ12に対応する第5診断フラグFL5を「00」に設定する(FL5=「00」)。
ST3において、次の(1)〜(5)の処理を実行し、ST3に移る。
(1)コネクタ7について、コネクタ単位部品生存診断処理(後述する図5のフローチャート参照)を実行し、第1診断フラグFL1を更新する。
(2)コネクタ8について、コネクタ単位部品生存診断処理(後述する図5のフローチャート参照)を実行し、第2診断フラグFL2を更新する。
(3)コネクタ9について、コネクタ単位部品生存診断処理(後述する図5のフローチャート参照)を実行し、第3診断フラグFL3を更新する。
(4)コネクタ11について、コネクタ単位部品生存診断処理(後述する図5のフローチャート参照)を実行し、第4診断フラグFL4を更新する。
(5)コネクタ12について、コネクタ単位部品生存診断処理(後述する図5のフローチャート参照)を実行し、第5診断フラグFL5を更新する。
ST4において、更新された各診断フラグFL1〜FL5が全て「00」であるか否かを判別することにより、各部品(M0〜M8,HVPS等)に対する駆動電圧の供給について異常が発生していないか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に移り、イエス(Y)の場合はST10に移る。
ST5において、更新された各診断フラグFL1〜FL5が全て「01」であるか否かを判別することにより、LVPSが原因で駆動用電圧の供給系に異常が発生したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に移り、ノー(N)の場合はST7に移る。
ST6において、次の(1),(2)の処理を実行し、ST11に移る。
(1)信号ラインを介してLVPSに駆動電圧供給停止信号を送信することにより、駆動用電圧の供給を停止させる。
(2)表示部UI1にジョブ実行時にLVPSが原因で駆動用電圧の供給系が異常な状態であることを表示する。
ST7において、更新された各診断フラグFL1〜FL5がいずれか1つでも「10」であるか否かを判別することにより、コネクタ7〜12に接続された各部品(M0〜M8,HVPS等)が故障したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に移り、ノー(N)の場合はST9に移る。
ST8において、次の(1),(2)の処理を実行し、ST11に移る。
(1)信号ラインを介してLVPSに駆動電圧供給停止信号を送信することにより、駆動用電圧の供給を停止させる。
(2)表示部UI1に故障部品記憶手段C5A1cに記憶されている故障した全部品を表示する。
ST9において、次の(1),(2)の処理を実行し、ST10に移る。
(1)抜けているコネクタ7〜12に接続された各部品(M0〜M8,HVPS等)が提供する各機能を使用不可状態に設定する。
(2)表示部UI1に抜けている全てのコネクタ7〜12と、使用不可に設定された全機能とを表示する。
ST10において、ジョブが完了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST3に戻り、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
ST11において、実行中のジョブを強制終了する。そして、ST1に戻る。
(実施例1のコネクタ単位部品生存診断処理(ST3のサブルーチン)の説明)
図5は本発明の実施例1の画像形成装置のコネクタ単位部品生存診断処理のフローチャートであり、図4のST3のサブルーチンの説明図である。
図5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記デジタル複写機UのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は、コネクタ7〜12毎に並行してマルチタスクで実行され、各診断フラグFL1〜FL5が並行して更新される。なお、この処理は、全てのコネクタ7〜12について同様の処理を実行するため、コネクタ7についてのみ詳細に説明し、その他のコネクタ8〜12については詳細な説明を省略する。
図5のST21において、信号ラインを介して各部品(M0,M1,HVPS等)から受信した生存信号が全てLであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に移り、ノー(N)の場合はST23に移る。
ST22において、コネクタ7が抜けていると診断し(端子異常と診断し)、対応する第1診断フラグFL1を「01」に更新する。そして、コネクタ単位部品生存診断処理を終了し、図4のジョブ実行時の駆動電圧供給制御処理に戻る。
ST23において、信号ラインを介して各部品(M0,M1,HVPS等)から受信した生存信号がHとLの混在であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に移り、ノー(N)の場合はコネクタ単位部品生存診断処理を終了し、図4のジョブ実行時の駆動電圧供給制御処理に戻る。
ST24において、Lの生存信号が検出された部品の異常であると診断し(部品故障と診断し)、対応する第1診断フラグFL1を「10」に更新する。そして、コネクタ単位部品生存診断処理を終了し、図4のジョブ実行時の駆動電圧供給制御処理に戻る。
(実施例1の待機時の駆動電圧供給制御処理のフローチャートの説明)
図6は本発明の実施例1の画像形成装置の待機時の駆動電圧供給制御処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記デジタル複写機UのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記デジタル複写機Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図6に示すフローチャートは前記デジタル複写機Uの電源オンにより開始される。
図6のST31において、ジョブが完了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に移り、ノー(N)の場合はST31を繰り返す。
ST32において、電流検出センサSN1が駆動用電圧(24V)の供給系の電流値を検出したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に移り、ノー(N)の場合はST34に移る。
ST33において、次の(1),(2)の処理を実行し、ST34に移る。
(1)信号ラインを介してLVPSに駆動電圧供給停止信号を送信することにより、駆動用電圧の供給を停止させる。
(2)表示部UI1に待機時にLVPSが原因で駆動用電圧の供給系が異常な状態であることを表示する。
ST34において、ジョブが開始されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST32に戻り、イエス(Y)の場合はST31に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のデジタル複写機Uでは、ジョブ実行時に、コネクタ単位部品生存診断処理(図4のST3、図5のST21〜ST24参照)によって、信号ライン(図2の破線参照)から受信した前記生存信号(HまたはL)によって駆動電圧の供給について異常が発生した場合に、コネクタ7〜12の端子異常であるか、各部品(M0〜M8,HVPS等)の故障であるかを判別できる(図5のST21、ST23参照)。また、前記コネクタ単位部品生存診断処理によって更新された前記各診断フラグFL1〜FL5に基づいて、LVPSが原因で異常が発生したか否かを判別できる(図4のST5参照)。さらに、ジョブ完了後の待機時にも駆動用電圧(24V)の供給系の電流を電流検出センサSN1により監視することにより、LVPSが原因で異常が発生したか否かを判別できる(図6のST32参照)。
したがって、実施例1のデジタル複写機Uでは、駆動電圧供給制御処理(図4のST1〜ST11、図6のST31〜ST34参照)で、各部品(M0〜M8,HVPS等)に対する駆動電圧の供給について異常が発生した場合に、異常の原因を正確に判別することができる。
また、実施例1のデジタル複写機Uでは、駆動電圧の供給について異常が発生した場合に、異常の原因を前記表示部UI1に表示できる(図4のST6(2)、ST8(2)、ST9(2)、図6のST33(2)参照)。
また、実施例1のデジタル複写機Uでは、異常の原因が各部品(M0〜M8,HVPS等)の故障であると判別した場合、または、LVPSが原因で異常が発生した場合には、LVPSに駆動電圧供給停止信号を送信して、駆動用電圧の供給を停止させることができる(図4のST6(1)、ST8(1)、図6のST33(1)参照)。
さらに、実施例1のデジタル複写機Uでは、異常の原因がコネクタ7〜12の端子異常であると判別された場合、抜けているコネクタ7〜12に接続された前記各部品(M0〜M8,HVPS等)が提供する各機能だけを使用不可状態に設定できる(図4のST9(1)参照)。
したがって、実施例1のデジタル複写機Uでは、コネクタ7〜12の端子異常により、デジタル複写機Uの全ての機能が提供できない状態となった場合でも、全ての機能を強制的に使用不可状態とすることなく、使用可能な機能のみ提供することができる。例えば、端子異常によりカラー画像の画像形成処理(カラープリント、カラーコピー)の機能が使用不可となった場合でも、モノクロ画像の画像形成処理(モノクロプリント、モノクロコピー)およびスキャナの機能をそのまま使用可能としたり、プリンタ全体の機能が使用不可となった場合でも、スキャナの機能のみをそのまま使用可能としたりすることができる。
この結果、実施例1のデジタル複写機Uでは、異常の内容を正確に診断し、異常に対する適切な対処を迅速に行うことができる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)本発明は、複写機に限定されず、プリンタ、FAX等の画像形成装置に適用可能である。
(H02)本発明は、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。
(H03)本発明は、カットシート用の画像形成装置に限定されず、連続用紙用の画像形成装置にも適用可能である。
(H04)本発明は、いわゆるタンデム式の画像形成装置に限定されず、ロータリ式等の画像形成装置にも適用可能である。また、現像装置Gy〜Gkの数は4つに限定されず、3つや5つ以上とすることも可能である。
(H05)本発明の実施例では、LVPSの駆動用電圧の供給系に対するコネクタ単位部品生存診断処理(図4のST3、図5のST21〜ST24参照)を例示したが、これに限定されず、ヒータ加熱回路4やその他の制御回路にも適用することが可能である。
(H06)本発明は、実施例1のコネクタ6〜12に限定されず、LVPS、マシンコントロールユニットMCUにおけるコネクタの数等を任意に変更することも可能である。また、コネクタ7〜12に接続された各部品(M0〜M8,HVPS等)の組合せについては、実施例1の組合せに限定されず、任意に変更することも可能である。
(H07)本発明の実施例では、駆動電圧の供給についての異常の原因がコネクタ7〜12の端子異常であると判別された場合のみ、端子異常のコネクタ7〜12に接続された前記各部品(M0〜M8,HVPS等)が提供する各機能を使用不可状態に設定したが、これに限定されず、例えば、部品故障と判別された場合にも、駆動用電圧の供給を停止させることなく、故障した部品が接続されたコネクタ7〜12毎に給電を停止し、提供する各機能を使用不可とすることも可能である。
(H08)本発明の実施例では、駆動電圧の供給についての異常の原因がコネクタ7〜12の端子異常であると判別された場合に、表示部UI1に端子異常の全コネクタ7〜12と、使用不可に設定された全機能とを表示するが、使用不可の機能の表示に限定されず、例えば、使用可能な機能を表示したり、デジタル複写機Uの全ての機能を一覧表示して、チェックボックスやランプ等で使用可能・使用不可を表示したりすることも可能である。
(H09)本発明の実施例では、駆動電圧の供給について異常が発生した場合に、表示部UI1に表示することにより、異常が発生したことをユーザに報告するが、これに限定されず、例えば、警告音のブザーや音声案内およびその組合せ(表示部UI1による表示を含む)等により、異常が発生したことをユーザに報告することも可能である。
図1は本発明の実施例1の現像装置を備えた画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の制御回路の説明図である。 図3は本発明の実施例1の画像形成装置のコントローラが備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。 図4は本発明の実施例1の画像形成装置のジョブ実行時の駆動電圧供給制御処理のフローチャートである。 図5は本発明の実施例1の画像形成装置のコネクタ単位部品生存診断処理のフローチャートであり、図4のST3のサブルーチンの説明図である。 図6は本発明の実施例1の画像形成装置の待機時の駆動電圧供給制御処理のフローチャートである。
符号の説明
6〜12…端子、
C5A…被給電部材通電判別手段、
C5A1a…端子異常判別手段、
C5A1b…被給電部材異常判別手段、
C5A2,C5A3…電源異常判別手段、
C5B…電力供給停止手段、
C5C…端子提供機能使用不可設定手段、
C5D…異常発生箇所通知手段、
LVPS…電源、
M0〜M8,HVPS…被給電部材、
SN1…電流検出センサ、
U…画像形成装置。

Claims (8)

  1. 被給電部材に電力を供給する電力供給部材が接続される端子を複数有する電源であって、1つの前記端子に3つ以上の前記被給電部材が接続された前記電源と、
    前記被給電部材の通電状態が正常であるか否かを判別する被給電部材通電判別手段と、
    1つの前記端子と接続された前記複数の被給電部材の中の一部の被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別する被給電部材異常判別手段と、
    1つの前記端子と接続された前記複数の被給電部材の中の全ての被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、前記端子および前記電力供給部材のいずれか又は両方に異常が発生したものと判別する端子異常判別手段と、
    複数の前記端子を介して前記電源と接続された全ての被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、前記電源に異常が発生したものと判別する電源異常判別手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電力供給部材を流れる電流を検出する電流検出センサと、
    前記被給電部材に対する給電を停止した状態で、前記電流検出センサにより前記電力供給部材を流れる電流が検出された場合に、前記電源に異常が発生したものと判別する電源異常判別手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電源に異常が発生したものと判別された場合に、前記電源を停止して前記電力の供給を停止する電力供給停止手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別された場合に、前記電源を停止して前記電力の供給を停止する電力供給停止手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記端子および前記電力供給部材のいずれか又は両方に異常が発生したものと判別された場合に、前記端子と接続された前記全ての被給電部材が提供する機能を使用不可に設定する端子提供機能使用不可設定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記一部の被給電部材に異常が発生したものと判別された場合に、異常が発生した前記一部の被給電部材と、異常が発生した前記一部の被給電部材が接続された前記端子に接続された他の被給電部材と、が提供する機能を使用不可に設定する端子提供機能使用不可設定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 表面に黒色の可視像に現像される潜像を保持する第1の像保持体と、
    表面に黒色とは異なる色の可視像に現像される潜像を保持する第2の像保持体と、
    前記第1の像保持体の潜像を黒色の可視像に現像する第1の現像装置により構成された第1の被給電部材と、前記第2の像保持体の潜像を前記黒色とは異なる色の可視像に現像する第2の現像装置とにより構成された第2の被給電部材と、を有する前記被給電部材と、
    前記第1の被給電部材が接続された第1の端子と、前記第2の被給電部材が接続された前記第1の端子以外の第2の端子とを有する前記端子と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記被給電部材の通電状態が異常であると判別された場合に、判別された異常の発生した箇所を通知する異常発生箇所通知手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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