JP4235401B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロセスカートリッジ及び前記プロセスカートリッジを着脱可能な電子写真画像形成装置に関するものである。ここで画像形成装置としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写真ファクシミリ装置、及び、電子写真ワードプロセッサ等が含まれる。
【0002】
また、プロセスカートリッジとしては、現像手段またはクリーニング手段と帯電手段及び電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。あるいは現像手段、クリーニング手段の少なくとも一つと帯電手段及び電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そのためこのプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く用いられている。
【0004】
以下で、画像形成装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置とプロセスカートリッジの着脱構成の例を説明する。
【0005】
<モノクロレーザビームプリンタの全体構成>
電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)A'は、図10に示すように、スキャナユニット11から画像情報に基づいた情報光をドラム形状の電子写真感光体である感光体ドラム18ヘ照射して該感光体ドラム18に潜像を形成し、この潜像を現像剤(以下「トナー」という)で現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、記録媒体である転写紙34を収容した普通紙用カセット22からピックアップローラ20a及びこれに圧接する圧接部材20cで一枚ずつ分離給送すると共に、搬送ローラ20d、レジストローラ21等からなる搬送手段20で搬送し、かつプロセスカートリッジBとしてカートリッジ化された前記電子写真感光体である感光体ドラム18に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ57に電圧印加することによって転写紙34に転写し、その転写紙34を転写紙搬送ベルト54によって定着器23へと搬送する。この定着器23は加圧ローラ33と、ヒータを内蔵すると共に支持体によって回転可能に支持された筒状シートで構成した定着ローラ35からなり、通過する転写紙34に熱及び圧力を印加して転写トナー像を定着する。そしてこの転写紙34を排出ローラ55a,55bで搬送し、反転搬送経路を通して排出部56へ排出する如く構成している。なお、この画像形成装置A'は、手差しトレイ28及び手差し給紙用ピックアップローラ20bによって手差し給送も可能となっている。
【0006】
<プロセスカートリッジ>
一方、前記プロセスカートリッジBは、電子写真感光体である感光体ドラム18と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば感光体ドラム18を帯電させる一次帯電器16、感光体ドラムに形成された潜像を現像する現像器14、感光体ドラム18表面に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング装置15等がある。本実施の形態のプロセスカートリッジBは、図6に示すように、感光層を有する感光体ドラム18を回転し、一次帯電器の帯電ローラ16ヘ電圧印加して前記感光体ドラム18の表面を一様に帯電し、この帯電した感光体ドラム18に対してスキャナユニット11からのレーザ光13を露光開口部36を介して露光して潜像を形成し、該潜像を現像器14によって現像するように構成している。
【0007】
前記現像器14は、トナー収納枠体14a内のトナー送り手段である回転可能なトナー送り部材14cでトナー収納枠体14aの開口部14gへ送り出し、トナー現像枠体の開口部14hを通じてトナー現像枠体内へ送り出し、このトナーをトナー撹拌部材14bで撹拌し、固定磁石14dを内蔵した現像回転体である現像ローラ14eを回転させると共に、現像ブレード14fによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ14eの表面に形成し、そのトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム18へ転移させることによってトナー像を形成して可視像化するものである。
【0008】
そして転写器(転写ローラ)19に前記トナー像と逆極性の電圧を印加してトナー像を転写紙34に転写した後に、クリーニングブレード15a(クリーニングブレード:電子写真感光体上のトナー像を転写材へ転写した後に残留したトナーをこすり落として除去する目的で設置されている)によって感光体ドラム18に残留したトナーを掻き落とすと共に、スクイシート15bによってすくい取り、廃トナー収納部15cへ集めるクリーニング装置15によって感光体ドラム18上の残留トナーを除去するように構成している。
【0009】
なお、プロセスカートリッジBは、電子写真画像形成装置Aに設けたカートリッジ装着手段に対して着脱可能に装着される。
【0010】
<プロセスカートリッジの着脱構成>
次に前記プロセスカートリッジBを画像形成装置Aに対して着脱するための構成について説明する。
【0011】
プロセスカートリッジBの着脱は図7に示すように、開閉部材37を開いて行う。カートリッジ装着手段は、開閉部材37を開くとカートリッジ装着スペースの左右両側面に前下がりであって、下方へ膨出する湾曲形状(本実施の形態では略円弧形状)に形成したガイドレール38が略対称に設けてある。(図8にプロセスカートリッジの着脱ガイドする画像形成装置の右側ガイド構成例の斜視図を示す)その上方にはガイド部材39が取り付けてある。さらに前記ガイドレール38の入口側にはプロセスカートリッジBに備えるシャッタ部材44を支持するリンク45の当接部46(図4、図5参照)が係合する引掛け部として第1傾斜面38aとこれに続いて前記第1傾斜面38aよりも大きな傾斜の第2傾斜面38bが形成してある。
【0012】
一方、ガイドレール38に対応してプロセスカートリッジBの長手方向両外側面にはガイドレール38に沿ってガイドされるガイド部が形成してある。このガイド部は、カートリッジ枠体の長手方向両外側面の略左右対称位置から突出するように構成したものであり、図4及び図5に示すように、第1ガイド部となるボス40aと、第2ガイド部となるリブ40bを一体化して構成している。前記ボス40a部は感光体ドラム18の中心軸線の延長線上に位置し、リブ40bは前記ボス40aから連続してプロセスカートリッジBの挿入方向後方にガイドレール38の形状に合わせて下方へ膨出した湾曲形状(本実施の形態では略円弧形状)延設している。
【0013】
上記構成において、プロセスカートリッジBを装着する場合には、ボス40a及びリブ40bをガイドレール38に沿わせてプロセスカートリッジBの先端を画像形成装置Aの光学系の下に潜り込ませるように挿入する。ガイドレール38は略円弧状に形成してあると共に、その上方にあるガイド部材39もこれに倣った形状をしており、且つリブ40bも同様な略円弧状であるために、挿入するに従ってプロセスカートリッジBは略水平になる。更にプロセスカートリッジBを押し込むと、画像形成装置Aに設けた突当部材(不図示)がクリーニング枠体15dの先端の両端部付近に設けた当接面41に当接し、次にプロセスカートリッジBのボス40aがガイドレール38の終端に形成した受け凹部38cに落ち込む。これにより、感光体ドラム18の側端に固着され外周がドラムギア18aをなすドラムフランジ48(図9参照)が電子写真画像形成装置本体A側のカップリング(図9参照)と連結し、プロセスカートリッジBへ駆動力を伝達可能となる。
【0014】
<画像形成装置とプロセスカートリッジの間のカップリング構成>
以下で、カップリングの位相合わせについて図9を用いて詳しく説明する。本実施例における画像形成装置本体AとプロセスカートリッジB間の結合手段(以下、カップリングと呼ぶ)の構成を図9に示す。画像形成装置本体Aに設けられた大ギア53とプロセスカートリッジBに設けられた感光体ドラム18に係る詳細図である。大ギア53は画像形成装置本体Aに備えた図示されないモータから動力伝達部材を介して駆動される。大ギア53と一体成形された回転体であるカップリング凹軸52はその先端に凹部51を有する。凹部51はその断面が三角形の捩じれた穴を持つ。一方、感光体ドラム18はその端部にドラムフランジ48が嵌入固定されている。ドラムフランジ48にはドラムギア18a、カップリング凸軸52、カップリング凸部50が一体成形されている。カップリング凸部50は捩じれた三角柱形状を持ち、画像形成装置本体AにプロセスカートリッジBを挿入した際、大ギア53と感光体ドラム18は同軸線上にあるため図9のように互いに連結する。この状態でカップリング凹軸52が回転すると、カップリング凹部51の内面とカップリング凸部50の三角柱の3本の稜線とが当接して回転駆動力が伝達される。そしてこの時、共にカップリング凹部51の内面とカップリング凸部50の稜線とが等しく当接するように、カップリング凸軸49がカップリング凹軸52の中心と一致するように移動し、カップリング凸軸49及びカップリング凹軸52が自動的に調芯される。且つ、回転することにより互いの当接部が引きつけあう様に凸部50と凹部51の捩じれ方向が設定されているため、カップリング凸軸49とカップリング凹軸52が引きつけられる。
【0015】
次に、タンデム方式のカラーレーザビームプリンタを例にとり、その画像形成プロセスについて図3を用いて説明する。なお、カラーレーザビームプリンタのプロセスカートリッジ着脱構成もモノクロレーザビームプリンタと基本的に同様の構成であるため説明は省略する。
【0016】
<カラーレーザビームプリンタの全体構成>
タンデム方式の一例として図3を挙げ、図3をもとに電子写真方式の画像形成動作について以下で説明する。
【0017】
タンデムタイプの電子写真画像形成装置Aは、イエロー画像(Y),マゼンタ画像(M),シアン(C) ,ブラック画像(B)画像の各色ごとに画像形成部を設けている。それぞれの画像形成部には、感光体ドラム18、感光体ドラム18を一様に帯電するための一次帯電器(帯電ローラ)16、レーザ光12を照射して感光体ドラム18上に潜像を形成するスキャナユニット11、潜像を現像して可視像とする現像器14、現像器14内の現像剤を感光体ドラム18に送り出すスリーブローラ17、可視像を記録媒体である転写紙34に転写する転写器19、感光体ドラム18の残留トナーを除去するクリーニング装置15等がある。13はクリーニングと一次帯電を行うブロックである。本実施例では、13Y〜18Yは交換可能なプロセスカートリッジ方式であり、内部に現像剤であるイエロートナーを有している。同様に、13M〜18M、13C〜18C、13K〜18Kもそれぞれ別個に交換可能なプロセスカートリッジBであり、13M〜18Mはマゼンタカートリッジ、13C〜18Cはシアンカートリッジ、13K〜18Kはブラックカートリッジとする。
【0018】
転写紙34は普通紙用カセット22または手差しトレイ28から給紙される。普通紙用カセット22からの給紙は、カセット給紙用ピックアップローラ20aによって行われる。手差しトレイ28からの給紙は、手差し給紙用ピックアップローラ20bによって行われる。給紙された転写紙34は、画像形成部とタイミングをとるために、レジストローラ21で待機する。
【0019】
また、レジストローラ21の近傍には、給紙された転写紙34の先端を検知するための1stレジセンサ24が設けてある。画像形成部を制御する画像形成制御部は1stレジセンサ24の検出結果により、紙の先端がレジストローラ21に到達したタイミングを検知し、1色目(図の例ではイエロー色)のトナー像を、像担持体である感光体ドラム18上に形成するとともに、定着器23のヒータ温度を所定の温度になるよう制御する。29は吸着ローラであり、該ローラの軸に吸着バイアスを印加し、転写紙34をエンドレスベルト30上に静電的に吸着させる。レジストローラ21で待機した転写紙34は、1stレジセンサ24の検出結果と画像形成プロセスとのタイミングをとって、各色画像形成部を貫通するように配置されたエンドレスベルト30上を搬送されるとともに、転写器19により1色目の画像が転写紙34の上に転写される。エンドレスベルト30は駆動用モータによって回転するエンドレスベルト支持ローラ(A)32、駆動ローラ32が回転することで従動するエンドレスベルト支持ローラ(B)31によって支持され、周回運動を行う構成となっている。感光体ドラム18Y、18M、18C、18K及びエンドレスベルト30は、それぞれ一対一で対応する大ギア53(図9参照)の回転により駆動され、大ギア53は駆動モータにより駆動される構成となっている。また、感光体ドラム18とエンドレスベルト30は当接配置される構成となっている。
【0020】
同様に、2色目(図3の例ではマゼンタ)のトナー像は、2ndレジセンサ25の検出結果と、2色目像形成プロセスとのタイミングを取って、エンドレスベルト30上を搬送される転写紙34の上の、1色目の像の上に重畳転写される。以降同様に、3色目(図の例ではシアン)のトナー像は3rdレジセンサ26を,4色目(図の例ではブラック)のトナー像は4thレジセンサ27の検出結果をもとに、各像形成プロセスとのタイミングを取って、転写紙34の上に順次重畳転写される。定着器23は、4色のトナー像を転写された転写紙34を、搬送させながら溶融定着させるものであり、転写紙34を加熱する定着ローラ35と、転写紙34を定着ローラ35に圧接させるための加圧ローラ33とを備えている。定着ローラ35は中空状に形成され、内部に転写紙を加熱するためのヒータが内蔵されている。すなわち、4色のトナー像を転写された転写紙34は、定着ローラ35と加圧ローラ33とにより搬送され、熱と圧力を加えられることによりトナーが転写紙34の表面に定着される。その後、トナー定着された転写紙34は機外に排出され、画像形成動作を終了する。
【0021】
以上説明したように、プロセスカートリッジ方式においては、現像手段を独立な現像ユニットとしている。また、前記現像ユニットと電子写真感光体、帯電手段、クリーニング手段を一体としたプロセスカートリッジとに分けることも行なわれている。この方式によれば、前記現像ユニットとプロセスカートリッジを各々独立して装置本体へ着脱が可能である。特にカラーレーザビームプリンタでは、電子写真感光体、クリーニングユニット及び廃トナー容器が一体となったプロセスカートリッジ(感光体ドラムカートリッジ)と、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック色のトナーが入った各色の現像カートリッジを画像形成装置本体に着脱可能としている。上記構成とすることでメンテナンスフリーを実現し、なおかつそれぞれ主要部品の寿命に則した使い方ができる。
【0022】
このような画像形成装置では、例えば、長期使用によりプロセスカートリッジに組み込まれた構成部品の機能が低下した場合、プロセスカートリッジ全体が交換されている。この交換作業はワンタッチで、画像形成装置本体を開放して装置本体内部から古いカートリッジを取り出し、装置本体に新品のプロセスカートリッジを装着するといった極めて簡単な作業であり、操作者自身で容易に実施し得るものである。
【0023】
更に、最近では上述の従来技術を更に発展させ、画像形成装置の利用者のユーザビリティを向上させるために以下のような機能を付加する試みがなされている。
【0024】
(1)プロセスカートリッジにメモリ等の電子デバイスを搭載することによって、製造出荷時に製造条件等のデータを書き込み、このプロセスカートリッジを画像形成装置に装着した際、画像形成装置本体がこのデータを参照し、そのプロセスカートリッジの最適条件での画像形成動作を行わせる機能。
【0025】
(2)感光体ドラムの残寿命を画像形成動作中に検出し、このデータをメモリに保持することによって、感光体ドラムの残寿命の逐次参照を可能とする機能。
【0026】
(3)画像形成装置本体の診断データをプロセスカートリッジのメモリに保持し、異常発生時、あるいはメンテナンス時にサービス提供者がこの内容を参照することにより迅速なサービス対応を可能とする画像形成装置の自己診断機能。
【0027】
上述の機能を画像形成装置に付加する場合、プロセスカートリッジには例えばEEPROM等の電子デバイスが搭載されている。このようなプロセスカートリッジでは、メモリ等の電子デバイス及びコネクタをプリント基板上に設け、このプリント基板をプロセスカートリッジに装着する構成となっている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構成では、プロセスカートリッジの交換等で画像形成装置にプロセスカートリッジを脱着した際に、プロセスカートリッジに内包される電子写真感光体と画像形成装置本体との間のカップリングの位相が合っていない恐れがある。
【0029】
電子写真感光体と搬送手段が当接配置し、搬送手段によって記録媒体を搬送して電子写真感光体上のトナー像を記録媒体に転写する画像形成装置において、カップリングの位相が合っていない状態で画像形成プロセスを開始すると、電子写真感光体はカップリングの位相が合うまで停止状態を維持するのに対し、搬送手段は回転駆動を開始する。電子写真感光体は画像形成装置本体との間のカップリングの位相が合致し回転駆動を開始するまでの間、搬送手段と当接する部分が摺擦されるという問題がある。
【0030】
また、電子写真感光体と転写手段の間に形成される当接ニップ部で記録媒体を搬送しつつ、電子写真感光体から記録媒体へトナー像を転写する転写手段を用いた場合、カップリングの位相が合っていない状態で画像形成プロセスを開始すると、電子写真感光体はカップリングの位相が合うまで停止状態を維持するのに対し、転写手段は回転駆動を開始する。電子写真感光体は画像形成装置本体との間のカップリングの位相が合致し回転駆動を開始するまでの間、転写手段と当接する部分が摺擦されるという問題がある。
【0031】
上記問題により、電子写真感光体上の摺擦部分に形成されるトナー像には画像欠陥が生じてしまう恐れがある。さらに、電子写真感光体上で摺擦が行われると、摺擦部分での摩擦抵抗μが変化(通常μは減少する)してしまう。電子写真感光体上で局部的に摩擦抵抗μが減少すると、電子写真感光体が回転して摺擦部分がクリーニングブレードとの当接部を通過する際に速度が上昇してしまう。その結果、電子写真感光体に一定周期の回転ムラが生じ、出力画像に一定周期で生じる横スジ等の不良画像の原因となる。
【0032】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明は、上述の課題を解決することを目的としてなされたもので、上述の課題を解決する手段として、以下の4つの構成を備える。
【0033】
第一の構成として、トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するために該記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、前記記録媒体搬送手段を駆動する第二駆動手段と、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジが新品でない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが新品である場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第一結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする。
【0034】
第二の構成として、トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するために該記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、前記記録媒体搬送手段を駆動する第二駆動手段と、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジ交換されていない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが交換された場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第1結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする。
【0035】
上記第一又は第二の構成とすることで、カップリング完了前に、電子写真感光体と搬送手段が当接する部分のみが摺擦されてしまうことを防げるため、電子写真感光体上に局部的な摺擦が発生するのを防ぐことができる。
【0036】
第三の構成として、トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、前記転写手段を駆動する第二駆動手段とを有し、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジが新品でない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが新品である場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第1結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする。
【0037】
第四の構成として、トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するための転写手段と、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、前記転写手段を駆動する第二駆動手段とを有し、前記画像形成装置に装着された前記カートリッジが交換されていない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが交換された場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第1結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする。
【0038】
上記第三又は第四の構成とすることで、カップリング完了前に、電子写真感光体の転写手段が当接する部分のみが摺擦されてしまうことを防げるため、電子写真感光体上に局部的な摺擦が発生するのを防ぐことができる。
【0039】
その結果、電子写真感光体上に生じた局部的な摺察に起因する画像欠陥の発生を防ぐことができる。さらに、局部的な摺擦によって電子写真感光体上に生じる局部的な摩擦抵抗μの減少を防ぐことができるため、摺擦部分がクリーニングブレード等を通過する際に生じる回転ムラを防ぎ、一定周期で生じる横スジ等の不良画像を防ぐことができる。
【0040】
さらに、本発明によれば、画像形成装置本体とプロセスカートリッジの間のカップリング位相にずれが発生している場合(新品のプロセスカートリッジが装着された場合や、元々入っていたプロセスカートリッジと異なるプロセスカートリッジが装着された場合)に限定して位相合わせを行うことで、感光体ドラム上の局部的な摺擦だけでなく、カップリング位相が合っている場合に生じてしまう感光体ドラム全体における摺擦も防止することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
(第一の実施例)
本発明の第一の実施例について、図1のフローチャート図、及び図2のブロック図、図3のタンデム方式のカラーレーザビームプリンタ図、図9のカップリング斜視図を用いて説明する。
【0042】
ステップ101:画像形成装置本体Aの電源ON
ステップ102:プリントコマンド受理
画像形成装置本体AはメインスイッチがONされて電力が投入され(ステップ101)、プリントコマンドを受理後に画像形成プロセスを開始する。(ステップ102)
ステップ103:センサ出力は正常
画像形成プロセスを開始するに先立ち、画像形成装置本体A内のCPU60はプリント動作上問題が無いかどうかセンサ出力の確認を行う。例えば、プロセスカートリッジBを挿入するための開閉部材の開閉動作に伴いON/OFFされる開閉状態検知スイッチ(センサ)、画像形成装置本体Aに滞留した記録媒体である転写紙34を除去するための開閉部材の開閉状態検知スイッチ(センサ)、さらに画像形成装置本体Aに滞留した転写紙34の有無を検出するセンサ等の出力状態を検出し、画像形成装置本体Aの開閉カバーがきちんと閉じられているか、また、画像形成装置本体A内に転写紙が滞留していないか等、プリント動作上問題が無いかバス12を介して確認をする。問題がある場合にはそれが解決されるまでプリント動作を開始せず、本ステップでセンサ出力の確認を繰り返し行う。問題がない場合、また、問題が解決された場合に画像形成装置Aはプリント動作を開始する。(ステップ104へ)
ステップ104:本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBは新品か
本ステップでは画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBが新品であるかどうかチェックを行う。(以下、新品チェックと呼ぶ)新品チェックする具体的な方法として、例えば、プロセスカートリッジBに不揮発性のメモリを設けておき(以下、CRGメモリ62と呼ぶ)、それまでの累積プリント枚数をCRGメモリ62に記憶できるようにする。新品のプロセスカートリッジBを初期設定でプリント枚数をゼロに設定しておくことで、CPU60がプリント枚数ゼロのプロセスカートリッジBを検出した際、そのプロセスカートリッジBは新品であると検出させることができる。
【0043】
本実施例では、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4つのプロセスカートリッジBが存在するため、順次、4つのプロセスカートリッジBについて新品チェックを行っていくことになる。まず初めにシアンのプロセスカートリッジB(以下、シアンカートリッジ)について新品チェックを行う。CPU60はバス1を介してCRGメモリ62Cにアクセスし、CRGメモリ62Cに記憶された累積プリント枚数を読み取る。読み取った累積プリント枚数がゼロのときシアンカートリッジは新品であるため、ユーザ又はサービスマンによって新品のプロセスカートリッジBに交換されたことになる。その場合、画像形成装置本体Aの大ギア53に構成されるカップリング凹軸52と、シアンカートリッジ内の感光体ドラム18に構成されるカップリング凸部50の位相が合致していない恐れがあるため、カップリングの位相合わせを行う。(ステップ106へ)
累積プリント枚数がゼロでなかった場合、シアンカートリッジは新品でなく、すでにカップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相は合っていることになる。(ステップ105へ)
ステップ105:全てのプロセスカートリッジBについて新品チェックを行ったか
本ステップでは、画像形成装置Aに搭載された全てのプロセスカートリッジBについて新品チェックを行ったかどうか確認を行う。先のステップ104ではシアンカートリッジの新品チェックを行った。そして、シアンカートリッジは新品でないことを確認した。シアンカートリッジと同様に、イエロー、マゼンタ、ブラックのプロセスカートリッジBについて、CPU60はそれぞれバス2、バス3、バス4を介してCRGメモリ62Y、62M、62Kに順次アクセスして新品チェックを行っていく。ここで、順次新品チェックを行っていく上で、4つのプロセスカートリッジBのうちひとつでも新品だと検出された場合には、その時点でステップ106へ進み、画像形成装置本体Aの大ギア53に構成されるカップリング凹軸52と、プロセスカートリッジB内の感光体ドラム18に構成されるカップリング凸部50の間のカップリング位相合わせを行う。4つ全てのプロセスカートリッジBの新品チェックを行い、ひとつとして新品のプロセスカートリッジBがなかった場合には、全てのプロセスカートリッジBのカップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相は合っていることになるので、カップリング位相合わせを行う必要はない。(ステップ109へ)
ステップ106:ドラムモータ59回転駆動開始
ステップ104で画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBの中で、一つでも新品であることが検出された場合には、本ステップと次ステップ107でカップリング凸部50とカップリング凹軸52の間のカップリング位相を合わせる。カップリング位相を合わせるために、まず最初に大ギア53(図9)の回転駆動用モータ(以下、ドラムモータ59と呼ぶ)の駆動を開始する。CPU60からバス10を介してモータドライバ63へドラムモータ59の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63は、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック各カートリッジに対応する大ギア53を回転させるためのドラムモータ59を全て回転駆動させる。なお、この時点では、エンドレスベルト30の回転駆動用モータ(以下、ベルトモータ58と呼ぶ)は停止しておく。
【0044】
ステップ107:ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒間経過したか
本ステップでは、ドラムモータ59の回転駆動を開始してからT秒間経過したかどうか判定する。ここで、T秒間とは、プロセスカートリッジBに内包される感光体ドラム18の端部に挿入固定されているドラムフランジ48と、画像形成装置本体Aに設けられた大ギア53のカップリング部の位相合わせが完了するのに十分な時間を意味する。
【0045】
本実施例においては、カップリング凸部50、カップリング凹軸共に正三角形の形状であるため、ドラムモータ59が回転駆動開始された時点から、画像形成装置本体A側のカップリング凹軸52が1/3回転するのに要する時間をTとする。よって、ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過している場合には、カップリング凹軸52とカップリング凸部50との位相が合っていることになる。(ステップ108へ)ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過していない場合には、カップリング位相合わせが完了していない恐れがあるため、T秒経過するまでベルトモータ58の回転駆動を開始せず、停止状態に保つものとする。
【0046】
ステップ108:ベルトモータ58回転駆動開始
ドラムモータ59の回転駆動を開始後、大ギア53のカップリング凹軸52と感光体ドラム18に設けられたカップリング凸部50との位相が合った時点で初めて感光体ドラム18は回転を始める。その後、本ステップでは感光体ドラム18と当接するエンドレスベルト30の回転駆動用モータ(ベルトモータ58)の駆動を開始する。CPU60はバス10を介してモータドライバ63へベルトモータ58の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス9を介してベルトモータ58の回転駆動を開始する。(ステップ110へ)
ステップ109:ドラムモータ59、ベルトモータ58の回転駆動開始
4つ全てのプロセスカートリッジBが新品でないとき、全てのプロセスカートリッジBのカップリング凸部50とカップリング凹軸52のカップリング位相合わせが既に行われていることになるので、カップリング位相は合致していることになる。その場合、感光体ドラム18はドラムモータ59の起動と同時に回転を開始するため、ドラムモータ59とベルトモータ58を同時に回転駆動開始しても感光体ドラム18とエンドレスベルト30の間で摺擦は発生しない。よって、ドラムモータ59の回転駆動とベルトモータ58の回転駆動の起動に時間差を設ける必要がなくなるため、ドラムモータ59とベルトモータ58の回転起動を同時に行う。CPU60はバス10を介し、モータドライバ63へ4つのドラムモータ59とベルトモータ58の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス5〜バス9を介して、4つのドラムモータ59とベルトモータ58の回転駆動を開始する。
【0047】
ステップ110:プリント
画像形成装置本体Aは、感光体ドラム18とエンドレスベルト30の回転駆動を開始して、スキャナユニット内のポリゴンミラーの定常回転到達や、定着器23のヒータ温度の所定温度への到達等、画像形成の準備が整い次第に転写紙34を普通紙用カセット22または手差しトレイ28から給紙して画像形成を行う。転写紙34は、画像形成プロセスとのタイミングをとって、各色画像形成部を貫通するように配置されたエンドレスベルト30上を搬送されるとともに、転写器19によりトナー像が転写紙34の上に順次(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に)重畳して転写される。その後、4色のトナー像を転写された転写紙34はさらに搬送され定着器23を通過する際に、定着ローラ35と加圧ローラ33とにより搬送され、熱と圧力によりトナー像が転写紙34の表面に溶融定着させられる。その後、トナー定着された転写紙34は機外に排出される。(詳細な画像形成の手段及び方法は先述した従来例<カラーレーザビームプリンタの全体構成>を参照)なお、プリント枚数はCPU60からバス1〜4を介して、4つのCRGメモリ62に逐次累積された状態で記憶される。
【0048】
ステップ111:プリント終了
画像形成装置本体Aはプリントコマンドで要求された画像を、要求された枚数プリント出力した時点でプリント動作を終了する。
【0049】
(第二の実施例)
第一の実施例では、画像形成装置本体Aに挿入されている4つのプロセスカートリッジBのうち1つでも新品と検出された場合に、4つ全てのプロセスカートリッジBのカップリング凸部50とカップリング凹軸52のカップリング位相合わせを行った。
【0050】
しかしながら、実使用上、各カートリッジのトナーの消費量はまちまちであることから、4つのプロセスカートリッジBを同時に新品に交換することは稀である。また、ある特定のプロセスカートリッジBのトナーの消費量が突出して大きい場合も考えられる。
【0051】
よって第二の実施例は第一の実施例の効果をさらに有効にさせるものであり、4つのプロセスカートリッジBのうち新品と検出したものだけについて、カップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相合わせ制御を行うものである。こうすることで、既にカップリング位相の合っている新品でないプロセスカートリッジBに内包される感光体ドラム18とエンドレスベルト30の摺擦を防止することができる。
【0052】
以下で、本発明の第二の実施例について、図11のフローチャート図、及び図2のブロック図、図3のタンデム方式のカラーレーザビームプリンタ図、図9のカップリング斜視図を用いて説明する。
【0053】
ステップ201:画像形成装置本体Aの電源ON
ステップ202:プリントコマンド受理
画像形成装置本体AはメインスイッチがONされて電力が投入され(ステップ201)、プリントコマンドを受理後に画像形成プロセスを開始する。(ステップ202)
ステップ203:センサ出力は正常
画像形成プロセスを開始するに先立ち、画像形成装置本体A内のCPU60はプリント動作上問題が無いかどうかセンサ出力の確認を行う。例えば、プロセスカートリッジBを挿入するための開閉部材の開閉動作に伴いON/OFFされる開閉状態検知スイッチ(センサ)、画像形成装置本体Aに滞留した記録媒体である転写紙34を除去するための開閉部材の開閉状態検知スイッチ(センサ)、さらに画像形成装置本体Aに滞留した転写紙34の有無を検出するセンサ等の出力状態を検出し、画像形成装置本体Aの開閉カバーがきちんと閉じられているか、また、画像形成装置本体A内に転写紙が滞留していないか等、プリント動作上問題が無いかバス12を介して確認をする。問題がある場合にはそれが解決されるまでプリント動作を開始せず、本ステップでセンサ出力の確認を繰り返し行う。問題がない場合、また、問題が解決された場合に画像形成装置Aはプリント動作を開始する。(ステップ204へ)
ステップ204:本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBは新品か
本ステップでは画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBが新品であるかどうかチェックを行う。(以下、新品チェックと呼ぶ)新品チェックする具体的な方法として、例えば、プロセスカートリッジBに不揮発性のメモリを設けておき(以下、CRGメモリ62と呼ぶ)、それまでの累積プリント枚数をCRGメモリ62に記憶できるようにする。新品のプロセスカートリッジBを初期設定でプリント枚数をゼロに設定しておくことで、CPU60がプリント枚数ゼロのプロセスカートリッジBを検出した際、そのプロセスカートリッジBは新品であると検出させることができる。
【0054】
本実施例では、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4つのプロセスカートリッジBが存在するため、順次、4つのプロセスカートリッジBについて新品チェックを行っていくことになる。まず初めにシアンのプロセスカートリッジB(以下、シアンカートリッジ)について新品チェックを行う。CPU60はバス1を介してCRGメモリ62Cにアクセスし、CRGメモリ62Cに記憶された累積プリント枚数を読み取る。読み取った累積プリント枚数がゼロのときシアンカートリッジは新品であるため、ユーザ又はサービスマンによって新品のプロセスカートリッジBに交換されたことになる。その場合、画像形成装置本体Aの大ギア53に構成されるカップリング凹軸52と、シアンカートリッジ内の感光体ドラム18に構成されるカップリング凸部50の位相が合致していない恐れがある。(ステップ205へ)累積プリント枚数がゼロでなかった場合、シアンカートリッジは新品でなく、すでにカップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相は合っていることになる。(ステップ206へ)
ステップ205:新品検出情報を本体メモリ61に記憶
ステップ204でシアンカートリッジが新品であると検出した場合、カップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相が合致していない恐れがあるため、シアンカートリッジのカップリング位相合わせを行う必要がある。よって、シアンのプロセスカートリッジBが新品であるという新品検出情報を、CPU60はバス11を介して本体メモリ61に記録しておく。
ステップ206:全てのプロセスカートリッジBについて新品チェックを行ったか
本ステップでは、画像形成装置Aに搭載された全てのプロセスカートリッジBについて新品チェックを行ったかどうか確認を行う。先のステップ104ではシアンカートリッジの新品チェックを行った。そして、シアンカートリッジは新品である場合にはその新品検出情報を本体メモリ61に記憶した。シアンカートリッジと同様に、イエロー、マゼンタ、ブラックのプロセスカートリッジBについて、CPU60はそれぞれバス2、バス3、バス4を介してCRGメモリ62Y、62M、62Kに順次アクセスして新品チェックを行っていく。4つ全てのプロセスカートリッジBの新品チェックが終了次第にステップ207へ進む。
【0055】
ステップ207:本体メモリ61に新品検出情報は記憶されているか
本ステップでは、本体メモリ61にプロセスカートリッジBが新品と検出された場合の新品検出情報が存在するかどうか確認を行う。CPU60はバス11を介して本体メモリ61にアクセスし、そこにプロセスカートリッジBの新品検出情報が存在するか確認する。新品検出情報が一つもない場合は、4つ全てのプロセスカートリッジBについて、既にカップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相は合っているのでステップ210へ進む。新品検出情報が一つでもあった場合、新品検出されたプロセスカートリッジB全てについて、カップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相が合っていない恐れがあるので、ステップ208〜209でカップリングの位相合わせを行う。
【0056】
ステップ208:新品検出されたドラムモータ59の回転駆動開始
ステップ207で画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBの中で、一つでも新品であることが検出された場合には、新品検出されたプロセスカートリッジB全てについてカップリング凸部50とカップリング凹軸52の間のカップリング位相を合わせる必要がある。
【0057】
カップリング位相を合わせるために、まず最初に大ギア53(図9)の回転駆動用モータ(以下、ドラムモータ59と呼ぶ)の駆動を開始する。CPU60からバス10を介してモータドライバ63へ新品検出したプロセスカートリッジBに対応するドラムモータ59の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63は、全ての新品のプロセスカートリッジBに対応する大ギア53を回転させるためのドラムモータ59を回転駆動させる。なお、この時点では、新品でないプロセスカートリッジBに対応するドラムモータ59、及びエンドレスベルト30の回転駆動用モータ(以下、ベルトモータ58と呼ぶ)は停止しておく。
【0058】
ステップ209:ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒間経過したか
本ステップでは、ステップ208で起動したドラムモータ59について、回転駆動を開始してからT秒間経過したかどうか判定する。ここで、T秒間とは、プロセスカートリッジBに内包される感光体ドラム18の端部に挿入固定されているドラムフランジ48と、画像形成装置本体Aに設けられた大ギア53のカップリング部の位相合わせが完了するのに十分な時間を意味する。
【0059】
本実施例においては、カップリング凸部50、カップリング凹軸共に正三角形の形状であるため、ドラムモータ59が回転駆動開始された時点から、画像形成装置本体A側のカップリング凹軸52が1/3回転するのに要する時間をTとする。よって、ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過している場合には、カップリング凹軸52とカップリング凸部50との位相が合っていることになる。(ステップ210へ)ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過していない場合には、カップリング位相合わせが完了していない恐れがあるため、T秒経過するまでベルトモータ58の回転駆動を開始せず、停止状態に保つものとする。
【0060】
ステップ210:ドラムモータ59、ベルトモータ58の回転駆動開始
本ステップに到達するまでに、全てのプロセスカートリッジBのカップリング凸部50とカップリング凹軸52のカップリングの位相は既に合致しているので、4つ全てのドラムモータ59とベルトモータ58の回転駆動を開始する。CPU60はバス10を介し、モータドライバ63へ4つのドラムモータ59とベルトモータ58の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス5〜バス9を介して、4つのドラムモータ59とベルトモータ58の回転駆動を行う。
【0061】
ステップ211:プリント
画像形成装置本体Aは、感光体ドラム18とエンドレスベルト30の回転駆動を開始して、スキャナユニット内のポリゴンミラーの定常回転到達や、定着器23のヒータ温度の所定温度への到達等、画像形成の準備が整い次第に転写紙34を普通紙用カセット22または手差しトレイ28から給紙して画像形成を行う。転写紙34は、画像形成プロセスとのタイミングをとって、各色画像形成部を貫通するように配置されたエンドレスベルト30上を搬送されるとともに、転写器19によりトナー像が転写紙34の上に順次(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に)重畳して転写される。その後、4色のトナー像を転写された転写紙34はさらに搬送され定着器23を通過する際に、定着ローラ35と加圧ローラ33とにより搬送され、熱と圧力によりトナー像が転写紙34の表面に溶融定着させられる。その後、トナー定着された転写紙34は機外に排出される。(詳細な画像形成の手段及び方法は先述した従来例<カラーレーザビームプリンタの全体構成>を参照)なお、プリント枚数はCPU60からバス1〜4を介して、4つのCRGメモリ62に逐次累積された状態で記憶される。
【0062】
ステップ212:プリント終了
画像形成装置本体Aはプリントコマンドで要求された画像を、要求された枚数プリント出力した時点でプリント動作を終了する。
【0063】
(第三の実施例)
第一の実施例、及び第二の実施例は画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBが新品であるとき、画像形成装置本体Aの大ギア53に構成されるカップリング凹軸52と、プロセスカートリッジBに内包される感光体ドラム18に構成されるカップリング凸部50の位相を合わせるものである。これに対し本実施例は、画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBが交換されたときにカップリング位相を合わせるものである。
【0064】
第三の実施例について、図12のフローチャート図、及び図2のブロック図、図3のタンデム方式のカラーレーザビームプリンタ図、図9のカップリング斜視図を用いて説明する。
【0065】
ステップ301:画像形成装置本体Aの電源ON
ステップ302:プリントコマンド受理
画像形成装置本体AはメインスイッチがONされて電力が投入され(ステップ301)、プリントコマンドを受理後に画像形成プロセスを開始する。(ステップ302)
ステップ303:センサ出力は正常
画像形成プロセスを開始するに先立ち、画像形成装置本体A内のCPU60はプリント動作上問題が無いかどうかセンサ出力の確認を行う。例えば、プロセスカートリッジBを挿入するための開閉部材の開閉動作に伴いON/OFFされる開閉状態検知スイッチ(センサ)、画像形成装置本体Aに滞留した記録媒体である転写紙34を除去するための開閉部材の開閉状態検知スイッチ(センサ)、さらに画像形成装置本体Aに滞留した転写紙34の有無を検出するセンサ等の出力状態を検出し、画像形成装置本体Aの開閉カバーがきちんと閉じられているか、また、画像形成装置本体A内に転写紙が滞留していないか等、プリント動作上問題が無いかバス12を介して確認をする。問題がある場合にはそれが解決されるまでプリント動作を開始せず、本ステップでセンサ出力の確認を繰り返し行う。問題がない場合、また、問題が解決された場合に画像形成装置Aはプリント動作を開始する。(ステップ304へ)
ステップ304:本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBは交換されたか
本ステップでは画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBが交換されたかどうかチェックを行う。(以下、交換チェックと呼ぶ)交換チェックする具体的な方法として、例えば、プロセスカートリッジBに不揮発性のメモリを設けておき(以下、CRGメモリ62と呼ぶ)、CRGメモリ62の出荷時にそのプロセスカートリッジB固有のID番号を記憶するようにする。またプリント動作の終了時に、その時点で挿入されているプロセスカートリッジBのID番号が、CPU60からバス11を介して本体メモリ61へ、各色毎にそれぞれ記憶されるようにしておく。そうすることで、CPU60がプロセスカートリッジのID番号を読み取った際、本体メモリ61に記憶されたそのプロセスカートリッジBのステーションに対応するID番号と比較することで、そのプロセスカートリッジBは交換されているか否かを検出することができる。
【0066】
本実施例では、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4つのプロセスカートリッジBが存在するため、順次、4つのプロセスカートリッジBについて交換チェックを行っていくことになる。まず初めにシアンのプロセスカートリッジB(以下、シアンカートリッジ)について交換チェックを行う。CPU60はバス1を介してCRGメモリ62Cにアクセスし、CRGメモリ62Cに記憶されたID番号を読み取る。
【0067】
CPU60は読み取ったID番号と、本体メモリ61に記憶されたシアンカートリッジのID番号とを照合する。2つのID番号が異なっていた場合にはシアンカートリッジは交換されたことになり、画像形成装置本体Aの大ギア53に構成されるカップリング凹軸52と、シアンカートリッジに内包される感光体ドラム18に構成されるカップリング凸部50の位相が合致していない恐れがあるため、カップリングの位相合わせを行う。(ステップ306へ)2つのID番号が一致した場合には、シアンカートリッジは交換されていないため、すでにカップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相は合っていることになる。(ステップ305へ)
ステップ305:全てのプロセスカートリッジBについて交換チェックを行ったか
本ステップでは、画像形成装置Aに搭載された全てのプロセスカートリッジBについて交換チェックを行ったかどうか確認を行う。先のステップ304ではシアンカートリッジの交換チェックを行った。そして、シアンカートリッジは交換されていないことを確認した。同様に、イエロー、マゼンタ、ブラックのプロセスカートリッジBについて、CPU60はそれぞれバス2、バス3、バス4を介してCRGメモリ62Y、62M、62Kに順次アクセスして交換チェックを行っていく。ここで、順次交換チェックを行っていく上で、4つのプロセスカートリッジBのうちひとつでも交換されたことを検出した場合には、その時点でステップ306へ進み、画像形成装置本体Aの大ギア53に構成されるカップリング凹軸52と、プロセスカートリッジB内の感光体ドラム18に構成されるカップリング凸部50の間のカップリング位相合わせを行う。4つ全てのプロセスカートリッジBの交換チェックを行い、ひとつとして交換されたプロセスカートリッジBがなかった場合には、全てのプロセスカートリッジBのカップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相は合っていることになるので、カップリング位相合わせを行う必要はない。(ステップ309へ)
ステップ306:ドラムモータ59回転駆動開始
ステップ304で画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBの中で、一つでも交換されていることが検出された場合には、本ステップと次ステップ307でカップリング凸部50とカップリング凹軸52の間のカップリング位相を合わせる。カップリング位相を合わせるために、まず最初に大ギア53(図9)の回転駆動用モータ(以下、ドラムモータ59と呼ぶ)の駆動を開始する。CPU60からバス10を介してモータドライバ63へドラムモータ59の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63は、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック各カートリッジに対応する大ギア53を回転させるためのドラムモータ59を全て回転駆動させる。なお、この時点では、エンドレスベルト30の回転駆動用モータ(以下、ベルトモータ58と呼ぶ)は停止しておく。
【0068】
ステップ307:ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒間経過したか
本ステップでは、ドラムモータ59の回転駆動を開始してからT秒間経過したかどうか判定する。ここで、T秒間とは、プロセスカートリッジBに内包される感光体ドラム18の端部に挿入固定されているドラムフランジ48と、画像形成装置本体Aに設けられた大ギア53のカップリング部の位相合わせが完了するのに十分な時間を意味する。
【0069】
本実施例においては、カップリング凸部50、カップリング凹軸共に正三角形の形状であるため、ドラムモータ59が回転駆動開始された時点から、画像形成装置本体A側のカップリング凹軸52が1/3回転するのに要する時間をTとする。よって、ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過している場合には、カップリング凹軸52とカップリング凸部50との位相が合っていることになる。(ステップ308へ)ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過していない場合には、カップリング位相合わせが完了していない恐れがあるため、T秒経過するまでベルトモータ58の回転駆動を開始せず、停止状態に保つものとする。
【0070】
ステップ308:ベルトモータ58回転駆動開始
ドラムモータ59の回転駆動を開始後、大ギア53のカップリング凹軸52と感光体ドラム18に設けられたカップリング凸部50との位相が合った時点で初めて感光体ドラム18は回転を始める。その後、本ステップでは感光体ドラム18と当接するエンドレスベルト30の回転駆動用モータ(ベルトモータ58)の駆動を開始する。CPU60はバス10を介してモータドライバ63へベルトモータ58の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス9を介してベルトモータ58の回転駆動を開始する。(ステップ310へ)
ステップ309:ドラムモータ59、ベルトモータ58の回転駆動開始
4つ全てのプロセスカートリッジBが交換されていないとき、全てのプロセスカートリッジBのカップリング凸部50とカップリング凹軸52のカップリング位相合わせが既に行われていることになるので、カップリング位相は合致していることになる。その場合、感光体ドラム18はドラムモータ59の起動と同時に回転を開始するため、ドラムモータ59とベルトモータ58を同時に回転駆動開始しても感光体ドラム18とエンドレスベルト30の間で摺擦は発生しない。よって、ドラムモータ59の回転駆動とベルトモータ58の回転駆動の起動に時間差を設ける必要がなくなるため、ドラムモータ59とベルトモータ58の回転起動を同時に行う。CPU60はバス10を介し、モータドライバ63へ4つのドラムモータ59とベルトモータ58の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス5〜バス9を介して、4つのドラムモータ59とベルトモータ58の回転駆動を開始する。
【0071】
ステップ310:プリント
画像形成装置本体Aは、感光体ドラム18とエンドレスベルト30の回転駆動を開始して、スキャナユニット内のポリゴンミラーの定常回転到達や、定着器23のヒータ温度の所定温度への到達等、画像形成の準備が整い次第に転写紙34を普通紙用カセット22または手差しトレイ28から給紙して画像形成を行う。転写紙34は、画像形成プロセスとのタイミングをとって、各色画像形成部を貫通するように配置されたエンドレスベルト30上を搬送されるとともに、転写器19によりトナー像が転写紙34の上に順次(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に)重畳して転写される。その後、4色のトナー像を転写された転写紙34はさらに搬送され定着器23を通過する際に、定着ローラ35と加圧ローラ33とにより搬送され、熱と圧力によりトナー像が転写紙34の表面に溶融定着させられる。その後、トナー定着された転写紙34は機外に排出される。(詳細な画像形成の手段及び方法は先述した従来例<カラーレーザビームプリンタの全体構成>を参照)
ステップ311:プリント終了
画像形成装置本体Aはプリントコマンドで要求された画像を、要求された枚数プリント出力した時点でプリント動作を終了する。
【0072】
同時に、プリント動作の終了時に、その時点で挿入されているプロセスカートリッジBのID番号が、CPU60からバス11を介して本体メモリ61へ、各色毎にそれぞれ更新して記録されるようにしておき、次回プリントコマンド受理時にプロセスカートリッジBの交換チェックができるようにしておく。
【0073】
(第四の実施例)
本発明の第一〜第三の実施例はタンデム方式のカラーレーザビームプリンタを例にとり、搬送手段であるエンドレスベルトと電子写真感光体である感光体ドラムの間の摺擦を防止する方法について説明を行った。これに対し、本実施例ではモノクロレーザビームプリンタを例にとり、転写手段である転写ローラと電子写真感光体である感光体ドラムの間の摺擦を防止する実施例について説明する。
【0074】
本発明の第四の実施例について、図13のフローチャート図、図9のカップリング斜視図、図10のモノクロレーザビームプリンタ図、図14のブロック図、を用いて説明する。
【0075】
ステップ401:画像形成装置本体A'の電源ON
ステップ402:プリントコマンド受理
画像形成装置本体A'はメインスイッチがONされて電力が投入され(ステップ401)、プリントコマンドを受理後に画像形成プロセスを開始する。(ステップ402)
ステップ403:センサ出力は正常
画像形成プロセスを開始するに先立ち、画像形成装置本体A内のCPU60はプリント動作上問題が無いかどうかセンサ出力の確認を行う。例えば、プロセスカートリッジBを挿入するための開閉部材37の開閉動作に伴いON/OFFされる開閉状態検知スイッチ(センサ)、画像形成装置本体A'に滞留した記録媒体である転写紙34を除去するための開閉部材の開閉状態検知スイッチ(センサ)、さらに画像形成装置本体A'に滞留した転写紙34の有無を検出するセンサ等の出力状態を検出し、画像形成装置本体A'の開閉カバーがきちんと閉じられているか、また、画像形成装置本体A'内に転写紙が滞留していないか等、プリント動作上問題が無いかバス12を介して確認をする。問題がある場合にはそれが解決されるまでプリント動作を開始せず、本ステップでセンサ出力の確認を繰り返し行う。問題がない場合、また、問題が解決された場合に画像形成装置A'はプリント動作を開始する。(ステップ404へ)
ステップ404:本体A'に挿入されているプロセスカートリッジBは新品か本ステップでは画像形成装置本体Aに挿入されているプロセスカートリッジBが新品であるかどうかチェックを行う。(以下、新品チェックと呼ぶ)新品チェックする具体的な方法として、例えば、プロセスカートリッジBに不揮発性のメモリを設けておき(以下、CRGメモリ62と呼ぶ)、それまでの累積プリント枚数をCRGメモリ62に記憶できるようにする。新品のプロセスカートリッジBを初期設定でプリント枚数をゼロに設定しておくことで、CPU60がプリント枚数ゼロのプロセスカートリッジBを検出した際、そのプロセスカートリッジBは新品であると検出させることができる。
【0076】
まず、プロセスカートリッジB(ブラック)について新品チェックを行う。CPU60はバス4を介してCRGメモリ62Kにアクセスし、CRGメモリ62Kに記憶された累積プリント枚数を読み取る。読み取った累積プリント枚数がゼロのときプロセスカートリッジBは新品であるため、ユーザ又はサービスマンによって新品のプロセスカートリッジBに交換されたことになる。その場合、画像形成装置本体A'の大ギア53に構成されるカップリング凹軸52と、プロセスカートリッジB内の感光体ドラム18に構成されるカップリング凸部50の位相が合致していない恐れがあるため、カップリングの位相合わせを行う。(ステップ405へ)
累積プリント枚数がゼロでなかった場合、プロセスカートリッジBは新品でなく、すでにカップリング凸部50とカップリング凹軸52の位相は合っていることになる。(ステップ408へ)
ステップ405:ドラムモータ59回転駆動開始
ステップ404で画像形成装置本体A'に挿入されているプロセスカートリッジBは新品であることが検出された場合には、本ステップと次ステップ107でカップリング凸部50とカップリング凹軸52の間のカップリング位相を合わせる。カップリング位相を合わせるために、まず最初に大ギア53(図9)の回転駆動用モータ(以下、ドラムモータ59と呼ぶ)の駆動を開始する。CPU60からバス10を介してモータドライバ63へドラムモータ59の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス8を介し、大ギア53を回転させるためのドラムモータ59を回転駆動させる。なお、この時点では、転写ローラ57の回転駆動用モータ(以下、ローラモータ64と呼ぶ)は停止しておく。
【0077】
ステップ406:ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒間経過したか
本ステップでは、ドラムモータ59の回転駆動を開始してからT秒間経過したかどうか判定する。ここで、T秒間とは、プロセスカートリッジBに内包される感光体ドラム18の端部に挿入固定されているドラムフランジ48と、画像形成装置本体Aに設けられた大ギア53のカップリング部の位相合わせが完了するのに十分な時間を意味する。
【0078】
本実施例においては、カップリング凸部50、カップリング凹軸共に正三角形の形状であるため、ドラムモータ59が回転駆動開始された時点から、画像形成装置本体A側のカップリング凹軸52が1/3回転するのに要する時間をTとする。よって、ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過している場合には、カップリング凹軸52とカップリング凸部50との位相が合っていることになる。(ステップ407へ)ドラムモータ59の回転駆動開始後T秒経過していない場合には、カップリング位相合わせが完了していない恐れがあるため、T秒経過するまでローラモータ64の回転駆動を開始せず、停止状態に保つものとする。
【0079】
ステップ407:ローラモータ64回転駆動開始
ドラムモータ59の回転駆動を開始後、大ギア53のカップリング凹軸52と感光体ドラム18に設けられたカップリング凸部50との位相が合った時点で初めて感光体ドラム18は回転を始める。その後、本ステップでは感光体ドラム18と当接する転写ローラ57の回転駆動用モータ(ローラモータ64)の駆動を開始する。CPU60はバス10を介してモータドライバ63へローラモータ64の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス13を介してローラモータ64の回転駆動を開始する。(ステップ409へ)
ステップ408:ドラムモータ59、ローラモータ64の回転駆動開始
プロセスカートリッジBが新品でないとき、カップリング凸部50とカップリング凹軸52のカップリング位相合わせが既に行われていることになるので、カップリング位相は合致していることになる。その場合、感光体ドラム18はドラムモータ59の起動と同時に回転を開始するため、ドラムモータ59とローラモータ64を同時に回転駆動開始しても感光体ドラム18と転写ローラ64の間で摺擦は発生しない。よって、ドラムモータ59の回転駆動とローラモータ64の回転駆動の起動に時間差を設ける必要がなくなるため、ドラムモータ59とローラモータ64の回転起動を同時に行う。CPU60はバス10を介し、モータドライバ63へドラムモータ59とローラモータ64の起動コマンドを送る。コマンドを受け取ったモータドライバ63はバス8及びバス13を介して、ドラムモータ59とローラモータ64の回転駆動を開始する。
【0080】
ステップ409:プリント
画像形成装置本体A'は、感光体ドラム18と転写ローラ57の回転駆動を開始して、スキャナユニット内のポリゴンミラーの定常回転動作到達や、定着器23のヒータ温度が所定の温度への到達等、画像形成の準備が整い次第、転写紙34を普通紙用カセット22または手差しトレイ28から給紙して画像形成を行う。転写紙34は、画像形成プロセスとのタイミングをとって搬送手段20によって搬送され、転写ローラ57によりトナー像が転写紙34の上に転写される。その後、トナー像を転写された転写紙34はさらに搬送され定着器23を通過する際に、定着ローラ35と加圧ローラ33とにより搬送され、熱と圧力によりトナー像が転写紙34の表面に溶融定着させられる。その後、トナー定着された転写紙34は転写紙排出部56に排出される。(詳細な画像形成の手段及び方法は先述した<モノクロレーザビームプリンタの全体構成>を参照)なお、プリント枚数はCPU60からバス4を介して、CRGメモリ62に逐次累積された状態で記憶される。
【0081】
ステップ410:プリント終了
画像形成装置本体A'はプリントコマンドで要求された画像を、要求された枚数プリント出力した時点でプリント動作を終了する。
【0082】
以上で説明した実施例1〜4における構成とすることで、感光体ドラム18上に発生する局部的な摺擦を防ぎ、出力画像における一定周期で生じる横スジ等の不良画像の発生を防止できる。
【0083】
なお、実施例1〜3では、感光体ドラム18の回転駆動(ドラムモータ59)と、エンドレスベルト30(ベルトモータ58)の回転駆動のタイミングを規定したものであり、その他の回転部材(定着器回転駆動用モータ、スキャナユニット内のポリゴンミラー回転駆動用モータ等)の回転駆動開始時期を制限するものではない。また、実施例4では、感光体ドラム18の回転駆動(ドラムモータ59)と、転写ローラ57(ローラモータ64)の回転駆動のタイミングを規定したものであり、その他の回転部材(定着器回転駆動用モータ、スキャナユニット内のポリゴンミラー回転駆動用モータ等)の回転駆動開始時期を制限するものではない。その他の回転部材については所望のタイミングで回転起動を開始してよい。
【0084】
さらに、実施例1〜3においてはカラーレーザビームプリンタとしてタンデム方式を例にとり説明を行ったものの、1ドラム式のカラーレーザビームプリンタにおいても同様な構成とすることで、感光体ドラム18上に発生する局部的な摺擦を防ぎ、出力画像における一定周期で生じる横スジ等の不良画像の発生を防止することができる。
【0085】
さらに、上記実施例1〜4において、露光方式としてレーザビームを用いるレーザビームプリンタを例に記述した。しかし、露光方式としてLEDを用いるLEDプリンタ等、様々なプリンタに応用可能であることは言うまでもない。また、実施例1〜3ではカラーレーザビームプリンタを例として挙げ、実施例4ではモノクロレーザビームプリンタを例として挙げた通り、本発明はモノクロ、カラーを問わず、どちらにも適用できることは言うまでもない。
【0086】
さらに、上記実施例1〜4において、感光体ドラム18および大ギア53の駆動伝達手段のカップリング形状について、三角柱と三角形の穴の対を例にとり、Tは1/3回転する時間以上に設定するものとして説明した。このようにすることで、画像形成装置本体A及びA'側のカップリング凹軸52が1/3回転する間に少なくとも1回は、カップリング凹軸52の位相とプロセスカートリッジB側のカップリング凸部50の位相を合わせることが可能となる。しかし、カップリング形状はこれに限定されず、例えばn角柱、n角形の穴の対を用いた場合、Tは1/n回転する時間以上に設定すれば何ら問題ない。
【0087】
さらに、上記実施例1〜4において、感光体ドラム18および大ギア53の駆動伝達手段のカップリング形状として、大ギア53側はカップリング凹軸52、感光体ドラム18側はカップリング凸部50として説明した。しかし、カップリング形状について、感光体ドラム18をカップリング凹軸52、大ギア53側をカップリング凸部50としても同様な効果が得られる。
【0088】
さらに、上記実施例1、2、4においては、プロセスカートリッジBの新品検出の際、プロセスカートリッジBに設けられたCRGメモリに記憶された情報をもとに検出した。
【0089】
しかし、新品検出方法についてはこれに限定されず、例えば、新品プロセスカートリッジBに電流ヒューズを設けておき、画像形成装置本体A又はA'に装着後に溶断する構成とし、ヒューズが切れているか切れていないかの状態でプロセスカートリッジBの新品検出を行う方法もある。(特開平11−258968)さらに、上記実施例3においては、プロセスカートリッジBの交換検出の際、プロセスカートリッジBに設けられたCRGメモリに記憶された情報をもとに検出した。しかし、交換検出方法についてはこれに限定されず、電子写真感光体の膜厚の測定結果からプロセスカートリッジBが交換されたかどうかを検出する方法もある。(特開平8−220950)
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜14に係る発明によれば、電子写真感光体と搬送手段が当接する部分において、電子写真感光体上の局部的な摺擦を防ぐことができる。また、請求項15〜28に係る発明によれば、電子写真感光体と転写手段が当接する部分において、電子写真感光体上の局部的な摺擦を防ぐことができる。
【0091】
その結果、局部的に生じた摺擦部分における画像欠陥の発生を防ぐことができるだけでなく、局部的な摺擦によって電子写真感光体上に生じる局部的な摩擦抵抗μの変化を防ぐことができるため、摺擦部分がトナーを除去するために電子写真感光体に接して設けられたクリーニングブレードを通過する際に生じる回転ムラを防ぎ、一定周期で生じる横スジ等の不良画像を防ぐことができる。
【0092】
さらに、本発明によれば、画像形成装置本体とプロセスカートリッジの間のカップリング位相にずれが発生している場合(新品のプロセスカートリッジが装着された場合や、元々入っていたプロセスカートリッジと異なるプロセスカートリッジが装着された場合)に限定して位相合わせを行うことで、感光体ドラム上の局部的な摺擦だけでなく、カップリング位相が合っている場合に生じてしまう感光体ドラム全体における摺擦も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例形態を表わすフローチャート図である。
【図2】本発明の第一〜第三の実施例形態を表わすブロック図である。
【図3】本発明の第一〜第三の実施例形態に関係する画像形成装置(カラーレーザビームプリンタ)を表わす図である。
【図4】本発明の実施の形態のプロセスカートリッジの左外側側面外観斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態のプロセスカートリッジの上面外観平面図である。
【図6】プロセスカートリッジの構成を表す縦断面図である。
【図7】プロセスカートリッジを着脱する状態を説明する画像形成装置の斜視図である。
【図8】プロセスカートリッジの着脱ガイドする画像形成装置の右側ガイド構成の斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態の装置本体に設けられたカップリングとプロセスカートリッジに設けられたカップリングの斜視図である。
【図10】本発明の第四の実施例形態に関係する画像形成装置(モノクロレーザビームプリンタ)を表わす図である。
【図11】本発明の第二の実施例形態を表わすフローチャート図である。
【図12】本発明の第三の実施例形態を表わすフローチャート図である。
【図13】本発明の第四の実施例形態を表わすフローチャート図である。
【図14】本発明の第四の実施例形態を表わすブロック図である。
【符号の説明】
A 電子写真画像形成装置(カラーレーザビームプリンタ)
A' 電子写真画像形成装置(モノクロレーザビームプリンタ)
B プロセスカートリッジ
11 スキャナユニット
12 レーザ光
13 クリーニングと一次帯電を行うブロック
14 現像器 14a:トナー収納枠体 14b:トナー撹拌部材
14c トナー送り部材 14d:固定磁石 14e:現像ローラ
14f 現像ブレード 14g,14h:開口部 14i:蓋部材
15 クリーニング装置
15a クリーニングブレード
15b スクイシート
15c 廃トナー収納部
15d クリーニング枠体
16 一次帯電器(帯電ローラ)
17 スリーブローラ
18 感光体ドラム
18a ドラムギア
19 転写器
20 搬送手段
20a カセット給紙用ピックアップローラ
20b 手差し給紙用ピックアップローラ
20c 圧接部材
20d 搬送ローラ
21 レジストローラ
22 普通紙用カセット
23 定着器
24 1stレジセンサ
25 2ndレジセンサ
26 3rdレジセンサ
27 4thレジセンサ
28 手差しトレイ
29 吸着ローラ
30 エンドレスベルト
31 エンドレスベルト支持ローラ(B)
32 エンドレスベルト支持ローラ(A)
33 加圧ローラ
34 転写紙
35 定着ローラ
36 露光開口部
37 開閉部材
38 ガイドレール
38a 第1傾斜面
38b 第2傾斜面
38c 受け凹部
39 ガイド部材
40a ボス
40b リブ
41 当接面
42 帯電接点
43 アース端子
44 ドラムシャッタ部材
45 リンク
46 当接部
47 板ばね
48 ドラムフランジ
49 カップリング凸軸
50 凸部
51 凹部
52 カップリング凹軸
53 大ギア
54 転写紙搬送ベルト
55a,55b 排出ローラ
56 転写紙排出部
57 転写ローラ
58 エンドレスベルト30駆動用ローラ(ベルトローラ)
59 大ギア53駆動用ローラ(ドラムモータ)
60 CPU
61 プリンタ本体搭載メモリ(本体メモリ)
62 プロセスカートリッジ搭載メモリ(カートリッジメモリ)
63 モータ駆動用ドライバ(モータドライバ)
64 転写ローラ回転駆動用モータ(ローラモータ)

Claims (15)

  1. トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、
    前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するために該記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、
    前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、
    前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、
    前記記録媒体搬送手段を駆動する第二駆動手段とを有し
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジが新品でない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが新品である場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第一結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有し、前記第二結合部は前記捩じれたn(n≧3)角柱の形状であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一結合部は、捩じれたn(n≧3)角柱の形状であり、前記第二結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録媒体搬送手段は、エンドレスベルトであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  5. トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、
    前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するために該記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と、
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、
    前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、
    前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、
    前記記録媒体搬送手段を駆動する第二駆動手段とを有し
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジ交換されていない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが交換された場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記第一結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有し、前記第二結合部は捩じれたn(n≧3)角柱の形状であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第一結合部は、捩じれたn(n≧3)角柱の形状であり、前記第二結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録媒体搬送手段は、エンドレスベルトであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、
    前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、
    前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、
    前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、
    前記転写手段を駆動する第二駆動手段とを有し、
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジが新品でない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが新品である場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記第一結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有し、前記第二結合部は捩じれたn(n≧3)角柱の形状であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第一結合部は捩じれたn(n≧3)角柱の形状であり、前記第二結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記転写手段は、転写ローラであることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  13. トナー像を担持するための像担持体を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置であって、
    前記像担持体に当接しており、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジの前記像担持体を駆動するための第一駆動手段と、
    前記第一駆動手段からの駆動力を前記像担持体に伝達する第一結合部と、
    前記像担持体に設けられ、前記第一結合部と結合する第二結合部と、
    前記転写手段を駆動する第二駆動手段とを有し、
    前記画像形成装置に装着された前記カートリッジが交換されていない場合は、前記第一駆動手段と前記第二駆動手段を同時に駆動開始するように制御し、前記カートリッジが交換された場合は、前記第一駆動手段が駆動開始してから前記第結合部が前記第二結合部と結合するまでに要する時間以上経過した後に前記第二駆動手段の駆動を開始するように制御することを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記第一結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有し、前記第二結合部は捩じれたn(n≧3)角柱の形状であることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記第一結合手段は捩じれたn(n≧3)角柱の形状であり、前記第二結合部は断面がn(n≧3)角形の捩じれた穴を有することを特徴とする請求13に記載の画像形成装置。
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