JP5390810B2 - モータ駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ駆動回路の改良に関する。
モータを駆動するモータ駆動回路にあっては、直列に接続される二つのスイッチング素子間をモータの巻線に接続した複数のアームと、各アームへ電力供給する電源と、アームのスイッチング素子を開閉動作させることで、モータを駆動するようにしている。
他方、モータは、種々の機器を駆動する駆動源として使用され、正常に動作する場合には問題は無いが、機器に異常が生じた際にモータをそのまま動作させるのは好ましくない場合があり、このような場合には速やかにモータを制動させる必要がある。
これに対応するために、モータ駆動回路では、モータを正常動作させるだけでなく、上記構成とは別に、各アームと電源との間に介装したリレーと、各アームの両端に接続されて上記巻線を短絡するバイパスと、バイパスの途中に設けた短絡用スイッチング素子とを備えており、フェール時には、リレーを開動作させるとともに短絡用スイッチング素子を閉動作させて、バイパスで巻線を短絡させてモータを制動させるようにするものがある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−204184号公報
しかしながら、特開2001−204184号公報に開示されているモータ駆動回路では、以下の問題が生じる可能性がある。
というのは、従来のモータ駆動回路にあっては、フェール時にリレーの開動作と短絡用スイッチング素子の閉動作を同時に行うようにしているが、リレーは電磁石によってスイッチングを行う構造となっているため、リレーへの電力供給を断ってもコイルの消磁には時間がかかり、短絡用スイッチング素子の開動作に遅れを生じて、モータと電源との切断が完全に行われる前に巻線が短絡され、短絡用スイッチング素子へ大電流が流れ込んで、上記短絡用スイッチング素子が破壊されてしまい、フェール動作に支障を来たしてしまう危惧があるのである。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、フェール時に短絡用スイッチング素子を保護して確実にフェール動作を行うことが可能なモータ駆動回路を提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の課題解決手段は、直列に接続される二つのスイッチング素子間をモータの巻線に接続した複数のアームと、上記各アームへ電力供給する電源と、上記各アームと上記電源との間に介装したリレーと、上記巻線を短絡するバイパスと、上記バイパスの途中に設けられた短絡用スイッチング素子とを備え、フェール時に上記リレーを開くとともに上記短絡用スイッチング素子を閉動作させるモータ駆動回路において、上記リレーと上記短絡用スイッチング素子を開閉制御する遅延回路を備え、上記遅延回路は、フェール時に異常を示す制御信号の入力を受けると上記リレーを開動作させるとともに上記短絡用スイッチング素子を上記リレーの開動作に遅延させて閉動作させることを特徴とする。
本発明のモータ駆動回路によれば、リレーの開動作に遅延させて短絡用スイッチング素子を閉動作させるので、短絡用スイッチング素子へ大電流が流れ込むことが阻止され、短絡用スイッチング素子の破壊が防止され、フェール動作を確実に行って、モータを巻線の短絡による制動トルクで停止させることができる。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、モータ駆動回路の回路図である。
一実施の形態におけるモータ駆動回路Cは、図1に示すように、モータMの巻線U,V,Wのそれぞれに対応して接続される三つのアーム1,2,3と、各アーム1,2,3へ電力供給する電源4と、各アーム1,2,3と電源4との間に介装したリレー6と、上記巻線U,V,Wを短絡するバイパス7と、バイパス7の途中に設けた短絡用スイッチング素子8と、リレー6の開動作に遅延させて短絡用スイッチング素子8を閉動作させる遅延回路9とを備え、遅延回路9および各アーム1,2,3に設けたスイッチング素子11,12,13,14,15,16を制御する制御装置17とを備えている。
この場合、モータMは、三相の巻線U,V,Wを備えたブラシレスモータとされており、このモータMを駆動するためモータ駆動回路Cは、三つのアーム1,2,3を備えているが、モータMがブラシレスモータの場合には巻線の相数に対応する数のアームを設ければよい。また、モータMがDCブラシ付モータの場合には、アームを二つとして巻線の両端を各アームに接続すればよい。なお、このモータMの場合、図示するところでは、巻線U,V,WがY字型に結線されているが、Δ結線とされてもよく、Δ結線する場合には、結線部分をそれぞれ対応するアーム1,2,3へ接続すればよい。
上記したアーム1は、スイッチング素子11,12を直列に接続して構成され、このスイッチング素子11,12間をモータMの巻線Uの一端に接続している。アーム2は、スイッチング素子13,14を直列に接続して構成され、このスイッチング素子13,14間をモータMの巻線Vの一端に接続している。アーム3は、スイッチング素子15,16を直列に接続して構成され、このスイッチング素子15,16間をモータMの巻線Wの一端に接続している。
そして、これらアーム1,2,3は、並列に接続されており、リレー6を介して各アーム1,2,3の図1中上方側の接続点を電源4に接続し、図1中下方側の接続点が接地してある。そして、電源4からモータ駆動回路Cへの電流供給の可不可は、上記したリレー6によって行われるが、リレー6については周知であり詳しくは説明しないが、リレー6に内蔵されるコイルが励磁されている状態では、リレー6は閉じて各アーム1,2,3Cへ電力供給可能なように設定されている。
したがって、たとえば、上記のスイッチング素子11とスイッチング素子14をオンすると、モータMの巻線U,Vに電流を流すことができ、アーム1,2,3の図1中上方側のスイッチング素子11,13,15と図1中下方側のスイッチング素子12,14,16を適宜オンすることによって、モータMの各巻線U,V,Wに任意に通電することができる。
そして、制御装置17がスイッチング素子11,12,13,14,15,16を開閉制御してモータMの各巻線U,V,Wに回転磁界を作り出すように通電し、モータMを回転駆動するようになっている。
なお、スイッチング素子11,12,13,14,15,16は、具体的にはたとえば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor,FET:Field Effect Transister)とされている。そして、制御装置17は、モータMの図外のロータの回転位置および各巻線U,V,Wに流れる電流に基づいて通電位相切換制御により上記スイッチング素子11,12,13,14,15,16のゲート電極に電圧を印加しこれらを開閉制御することによってモータMを駆動し、さらに、PWM制御によりモータMの出力トルクおよびロータ回転速度を制御するようになっている。
また、バイパス7は、この場合、各アーム1,2,3に対して並列に接続されており、このバイパス7の途中には短絡用スイッチング素子8が設けられている。この短絡用スイッチング素子8は、たとえば、MOSFETとされて、ドレイン電極とソース電極をバイパス7の途中に接続してあり、ゲート電極に電圧が印加されるとオンとなり、電圧の印加が無いとオフとなる。
詳しくは、短絡用スイッチング素子8は、ゲート電極を後述する遅延回路用電源22を接地させるスイッチング用ライン30の途中に接続してあり、短絡用スイッチング素子8の開閉はスイッチング用ライン30の途中に設けたリレー切換スイッチとしてのトランジスタ31によって切換制御される。トランジスタ31は、スイッチング用ライン30の途中であってコレクタを遅延回路用電源22側へ接続するとともにエミッタを接地側に接続してあり、ベースは信号入力ライン32を介して制御装置17に接続されている。なお、スイッチング用ライン30の途中であって短絡用スイッチング素子8より遅延回路用電源22側には抵抗44が介装されている。
そして、制御系統が正常であるときに制御装置17が出力する高い電圧でなる制御信号Hの入力を受けると、トランジスタ31はオン状態となって短絡用スイッチング素子8のゲート電極が印加されず短絡用スイッチング素子8が開動作し、反対に、制御系統が異常であるフェール時には制御装置17が電圧0となる制御信号Lを出力すると、トランジスタ31のベースは印加されずオフ状態となって遅延回路用電源22が接地されず短絡用スイッチング素子8のゲート電極を印加するので、短絡用スイッチング素子8は閉動作するようになっている。なお、制御装置17が電圧0となる制御信号Lを出力することには、制御装置17からの制御信号が途絶えてしまってトランジスタ31を印加できなくなってしまう状態も含まれる。
ここで、スイッチング素子11,12,13,14,15,16がMOSFETとされており、このMOSFETはソース電極からドレイン電極へ向かう向きを順方向としてソース電極とドレイン電極とを接続する寄生ダイオードDを内蔵しているので、上記短絡用スイッチング素子8がオンされて閉じられると、各スイッチング素子11,12,13,14,15,16がオフされて開状態であってもバイパス7と各スイッチング素子11,12,13,14,15,16における寄生ダイオードDとを介して各巻線U,V,Wが短絡されることになる。反対に、短絡用スイッチング素子8がオフされて開状態とされる場合には、バイパス7が遮断されて各スイッチング素子11,12,13,14,15,16がオフされて開状態であると、各巻線U,V,Wは短絡されることはない。
すなわち、制御装置17が正常を示す制御信号Hを出力する場合には、短絡用スイッチング素子8が開いてバイパス7は機能しないので巻線U,V,Wは短絡されず、反対に、制御装置17が異常を示す制御信号Lを出力する場合には、短絡用スイッチング素子8が閉じてバイパス7が機能し巻線U,V,Wは短絡されることになる。
なお、モータMがブラシレスモータの場合であって、アーム1,2,3でモータMをPWM駆動するようにしているので、一つのバイパス7を各アーム1,2,3に並列接続しておくだけでモータMの巻線U,V,Wを短絡でき、モータMがブラシレスモータの場合にはモータMの巻線数が増えても一つのバイパス7のみで巻線U,V,Wを短絡することができる。また、モータMの構造によっては、一つのバイパスのみでは巻線を短絡できない場合もあるが、その場合には、巻線を短絡するのに必要な数のバイパスを設けて各バイパスの途中に短絡用スイッチング素子を設けるようにしてもよい。さらに、モータMがブラシレスモータであっても、各アーム1,2,3を巻線U,V,Wの短絡に使用しない場合には、短絡用スイッチング素子を備えた二つあるいは三つのバイパスを設けて巻線U,V,Wを短絡するようにしてもよい。また、短絡用スイッチング素子が複数設ける場合にあっても、これら短絡用スイッチング素子のゲート電極をスイッチング用ライン30に接続しておけば、上記トランジスタ31によって切換ることができる。
つづいて、遅延回路9は、制御装置17から入力される制御信号L,Hに基づいてリレー6を開閉制御するリレー制御回路20と、同じく制御装置17から入力される制御信号に基づいて短絡用スイッチング素子8を開閉制御するスイッチング素子制御回路21とを備えて構成されている。
リレー制御回路20は、リレー6へ電力供給する遅延回路用電源22と、リレー6への通電の可否を司るトランジスタ23とを備えており、より具体的には、遅延回路用電源22を接地させるリレー用パワーライン24の途中にリレー6が配置され、トランジスタ23は、リレー用パワーライン24の途中のリレー6より接地側に介装されており、詳しくは、コレクタを遅延回路用電源22側にエミッタを接地側にしてリレー用パワーライン24に接続されている。また、トランジスタ23のベースは、信号入力ライン32の途中に接続されて、制御装置17から制御信号L,Hが入力されるようになっている。
そして、制御系統が正常であるときに制御装置17が出力する制御信号Hの入力を受けると、トランジスタ23はオン状態となってリレー用パワーライン24を接地せしめてリレー6が通電されて閉状態となり、電源4からアーム1,2,3へ電力供給され、反対に、制御系統が異常であるときには制御装置17出力が電圧0となる制御信号Lとなって、トランジスタ23のベースは印加されずオフ状態となってリレー6への電流供給が断たれて電源4からアーム1,2,3への電力供給も断たれることになる。
スイッチング素子制御回路21は、キャパシタ25と、遅延回路用電源22を電源としてキャパシタ25を充電するとともにキャパシタ25に蓄電された電荷を放電させる充放電回路26とを備えて構成され、充放電回路26は、信号入力ライン32へ接続されてキャパシタ25の電荷を放電する際に信号入力ライン32を通じてトランジスタ31のベースを印加するようになっている。
なお、信号入力ライン32の途中であって充放電回路26の接続点より制御装置17側には、ダイオード33が設けられており、充放電回路26の放電時に制御装置17側へ電流が逆流することが無いように配慮されている。
充放電回路26は、制御装置17が正常を示す制御信号Hを出力する際には遅延回路用電源22でキャパシタ25を充電し、制御装置17が異常を示す制御信号Lを出力する際にはキャパシタ25に蓄えられた電荷を放電して、トランジスタ31を印加し、キャパシタ25が放電し終えるまで短絡用スイッチング素子8を開状態に保つようになっている。
したがって、制御装置17が制御信号Hを出力する場合には、制御信号Hが信号入力ライン32を介してトランジスタ31へ供給されて短絡用スイッチング素子8が開状態とされ、リレー制御回路20がリレー6を閉状態に維持し、スイッチング素子制御回路21における充放電回路26がキャパシタ25を充電するので、各アーム1,2,3には電源4から正常に電力供給されるとともに、バイパス7による巻線U,V,Wの短絡は行われない。
逆に、制御装置17の出力する信号が制御信号Hから異常を示す制御信号Lに切換ると、リレー制御回路20がリレー6を開状態に切換え、スイッチング素子制御回路21における充放電回路26によってキャパシタ25の電荷を信号入力用ライン32を介してトランジスタ31のベースへ放電するようになる。このとき、制御装置17の制御信号Lは、信号入力用ライン32を介してトランジスタ31のベースへ入力されるようになっているが、上記キャパシタ25の放電によって当該放電が終了するまではトランジスタ31はコレクタエミッタ間を通電状態に維持するので、キャパシタ25の放電時間分だけリレー6の開動作に遅延して短絡用スイッチング素子8が閉動作することになる。
なお、充放電回路26は、この実施の形態の場合、遅延回路用電源22をキャパシタ25へ接続する充電ライン27と、キャパシタ25に蓄えられる電荷を放電する放電ライン28とを備えて構成されている。充電ライン27は、遅延回路用電源22とキャパシタ25との間に抵抗35と遅延回路用電源22からキャパシタ25へ向かう向きを順方向とするダイオード36とを備えている。他方の放電ライン28は、キャパシタ25を信号入力ライン32へ接続しており、途中に、抵抗37とキャパシタ25から信号入力ライン32へ向かう向きを順方向とするダイオード38とを備えている。
また、充放電回路26におけるキャパシタ25の充電と放電の切換を行うために、充電ライン27における抵抗35とダイオード36との間を充放電切換スイッチとしてのトランジスタ39を介して接地してある。このトランジスタ39は、コレクタを充電ライン27へ接続しエミッタを接地してある。さらに、トランジスタ39のベースは、リレー制御回路20におけるリレー用パワーライン24の途中であってリレー6とトランジスタ23との間と遅延回路用電源22とを接続するトランジスタ駆動用ライン40の途中に接続されている。
そして、トランジスタ23のベースが印加されている場合には、トランジスタ39のベースがトランジスタ23を介して接地された状態となるため電位が0となってトランジスタ39は遅延回路用電源22を接地させず、反対に、トランジスタ23のベースが印加されない場合には、トランジスタ39のベースが遅延回路用電源22によって印加された状態となってトランジスタ39が遅延回路用電源22を接地させる状態となる。
すなわち、制御装置17が正常を示す制御信号Hを出力していてトランジスタ23のベースが印加されてリレー6が閉じ、各アーム1,2,3が電源4によって電力供給を受けることができる状況となると、トランジスタ39を介して遅延回路用電源22が接地されないのでキャパシタ25が遅延回路用電源22によって充電される。他方、制御装置17の出力が制御信号Hから異常を示す制御信号Lに切換ると、トランジスタ23のベースへの印加が途絶えてリレー6が開き各アーム1,2,3へ電源4からの電力供給が断たれるとともに、トランジスタ39が遅延回路用電源22を接地させるので充電ライン27の抵抗35とダイオード36との間の電位が0となってキャパシタ25は放電ライン28を通じて蓄えていた電荷を信号入力ライン32へ放電して短絡用スイッチング素子8の閉動作をリレー6の開動作に対して遅延させる。
なお、トランジスタ駆動用ライン40の途中であってトランジスタ39よりリレー用パワーライン24側と、トランジスタ駆動用ライン40とトランジスタ39のベースとの間には、ダイオード41,42が介装されており、ダイオード41はトランジスタ39へリレー用パワーライン24側から電流供給されてしまうことを阻止しており、ダイオード42は電流の向きをトランジスタ39へ向かう方向となるよう制限している。さらに、トランジスタ駆動用ライン40のトランジスタ39より遅延回路用電源22側には抵抗43が介装されている。
なお、上述した抵抗35,37,43,44は、それぞれ、単一の遅延回路用電源22から短絡用スイッチング素子8、トランジスタ31,39の動作電圧を得るために設けられている。
このように遅延回路9における詳細各部が本実施の形態のようにトランジスタ23,31,39、キャパシタ25およびダイオード33,36,38で構成することで、マイコン等の高価な処理装置を使用せずに遅延回路9を実現できる。また、制御装置17への通電が遮断された状態となっても、確実に、リレー6の開動作に対して短絡用スイッチング素子8の閉動作を遅延させることができる。
そして、遅延回路9におけるリレー6の開動作してから短絡用スイッチング素子8を閉動作させるまでの遅延時間は、リレー6のコイルへの通電を停止してから当該コイルが充分に消磁されて電源4から各アーム1,2,3への電力供給を確実に遮断できる時間以上に設定されており、電源4と各アーム1,2,3とが接続した状態で短絡用スイッチング素子8が閉動作して当該短絡用スイッチング素子8へ大電流が流れ込むことがないようになっている。
したがって、本発明のモータ駆動回路Cによれば、リレー6の開動作に対して短絡用スイッチング素子8の閉動作が遅延されるので、短絡用スイッチング素子8へ電源4から大電流が供給されてしまう事態を阻止でき、これによって短絡用スイッチング素子8の破壊が防止されるとともに、フェール動作を確実に行って、モータMを巻線U,V,Wの短絡による制動トルクで停止させることができる。
なお、遅延回路9は、キャパシタ25から放電する放電時間を利用してリレー6の開動作に対して短絡用スイッチング素子8の閉動作を遅延させるようにしているが、モータMの起動時に短絡用スイッチング素子8の開動作に遅れを生じるが充放電回路26に代えて信号入力ライン32の途中にキャパシタ9の放電時間を充分に確保できる程度の時定数に設定されるローパスフィルタを設けて短絡用スイッチング素子8の閉動作を遅延させるようにすることも可能である。換言すれば、充放電回路26を用いることでモータMの起動時に短絡用スイッチング素子8の開動作に遅れを生じさせないという利点があるのである。
また、上記したところでは、電源4と遅延回路用電源22を別々に設けているが、電源4に遅延回路用電源22を集約させて単一の電源でモータMと遅延回路9を駆動するようにしてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
モータ駆動回路の回路図である。
符号の説明
1,2,3 アーム
4 電源
6 リレー
7 バイパス
8 短絡用スイッチング素子
9 遅延回路
11,12,13,14,15,16 スイッチング素子
17 制御装置
20 リレー制御回路
21 スイッチング素子制御回路
22 遅延回路用電源
23,31,39 トランジスタ
24 リレー用パワーライン
25 キャパシタ
26 充放電回路
27 充電ライン
28 放電ライン
30 スイッチング用ライン
32 信号入力ライン
33,36,38,41,42 ダイオード
35,37,43,44 抵抗
40 トランジスタ駆動用ライン
C モータ駆動回路
D 寄生ダイオード
M モータ
U,V,W 巻線

Claims (4)

  1. 直列に接続される二つのスイッチング素子間をモータの巻線に接続した複数のアームと、上記各アームへ電力供給する電源と、上記各アームと上記電源との間に介装したリレーと、上記巻線を短絡するバイパスと、上記バイパスの途中に設けられた短絡用スイッチング素子とを備え、フェール時に上記リレーを開くとともに上記短絡用スイッチング素子を閉動作させるモータ駆動回路において、上記リレーと上記短絡用スイッチング素子を開閉制御する遅延回路を備え、上記遅延回路は、フェール時に異常を示す制御信号の入力を受けると上記リレーを開動作させるとともに上記短絡用スイッチング素子を上記リレーの開動作に遅延させて閉動作させることを特徴とするモータ駆動回路。
  2. ベースへ電圧の印加があると上記短絡用スイッチング素子を開動作させるトランジスタとを備え、上記遅延回路がキャパシタと上記キャパシタを充放電させる充放電回路を有してなり、上記リレーが閉じている状態では上記キャパシタを充電し、上記リレーが開動作すると上記トランジスタのベースへ上記キャパシタの電荷を放電させることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
  3. 上記充放電回路が上記キャパシタの充電と放電の切換を行う充放電切換スイッチを備え、上記充放電切換スイッチを上記リレーへの通電の可否を制御するリレー切換スイッチにて切換動作させることを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動回路。
  4. 上記リレー切換スイッチが上記リレーへ電力供給するリレー用パワーラインの途中に設けられて正常な制御信号の入力に対しては閉じる一方異常な制御信号の入力に対しては開き、上記トランジスタが上記ベースへの正常な制御信号の入力に対しては上記短絡用スイッチング素子を開動作させる一方異常な制御信号の入力に対しては上記短絡用スイッチング素子を閉動作させるように設定されてなり、上記充放電回路は、上記リレー切換スイッチが閉じると上記充放電切換スイッチの動作によって上記キャパシタを充電し、上記リレー切換スイッチが開くと上記充放電切換スイッチの動作によって上記キャパシタの電荷を放電させることを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動回路。
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