JP5390579B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
この基本要素に対し、バックシートの裏面側にたとえば不織布などからなる外装シートを設け、バックシートとしてプラスチックシートを使用した場合における肌触りを改良する形態、製品の両側にいわゆるバリヤーカフスを形成する形態など、ウエスト周りや腹周りのフィット性を改良するために弾性伸縮性を付与する形態などが、適宜付加される。
使用面側のトップシートを透過した液を受け入れ保持する吸収要素としては、従来は、パルプ短繊維の積繊体が一般的に使用されている。また、液に吸収量を高めるために高吸収性ポリマー粒子(以下「SAP」ともいう。)を使用することも知られている。
SAPはパルプ短繊維の積繊体上に散布する場合のほか、パルプ短繊維のSAPを分散保持させ積繊体させる場合(特許文献1)がある。
一方、近年では、特表2002−524399号(WO99/27879:特許文献2)及び特表2004−500165号(米国特許第6,646,180号:特許文献3)に示されるように、セルロースアセテートのトウを液体取得層、つまり吸収要素として使用することが提案されている。この吸収要素では、トウを構成するフィラメントは前後方向に沿って、吸収要素の前後端部まで延在している。
そこで、本発明の主たる課題は、吸収要素の縁部に対する液の過供給に起因する漏れを防止することにある。
<請求項1記載の発明>
使用面側のトップシートを透過した液を吸収する吸収要素を備え、
前記吸収要素は、セルロースエステルフィラメントのトウを開繊して得られ且つ吸収量が自重の1.0倍以下の難吸収フィラメント集合体と、このフィラメント集合体の前記トップシート側の面に設けられるか又は周囲全体を包むように設けられた不織布からなる液透過性シートとを有する、吸収体を含んでおり、
前記吸収体における前記液透過性シートと前記フィラメント集合体とはホットメルト接着剤により貼り合わされて一体化されており、
前記フィラメント集合体は、フィラメントがトップシートに沿って前後方向に延在しており、かつフィラメントの両端が吸収要素の周縁から内側に離間しており、
前記吸収体における表面側に、前記液透過性シートの表面側から前記フィラメント集合体に達する深さで溝状に連続するエンボス凹部が形成されており、このエンボス凹部は前後方向に延在する部分を有している、
ことを特徴とする吸収性物品。
本発明では、フィラメントの両端が吸収要素の周縁から内側に離間しているため、液がフィラメントを伝ってその両端まで拡散したとしても、吸収要素の周縁の手前で拡散を止めることができる。よって、吸収要素の端部に対する液の過供給が抑制されるようになり、漏れ防止が図られるようになる。
なお、本発明の吸収量とは次の手順で測定されるものである。
(1) サンプル繊維を5.0g秤量し、人工尿1L中に5分間浸漬する。
(2) 次に、サンプルを人工尿中から取り出して1分間吊り下げる。
(3) 次に、遠心分離機を用いて2250rpmで6分間液分を分離する。
(4) 次に、サンプルの重量を測定し、繊維重量(5.0g)を差し引いた値を吸収量とする。
しかし、このような製造方法では、フィラメントの両端が吸収要素の周縁まで延在している吸収体しか製造することができず、前述したような漏れの問題を回避することができない。このため、フィラメントの集合体を吸収体内の所望の位置に配置できる製造技術の開発が望まれた。
これに対して、後述するように、切断に先立って、連続状のフィラメント集合体を、連続状の液透過性シートに貼り付けるか又は液透過性シートで包むと、フィラメント集合体が散けたり、型崩れを起こしたりし難くなる。またシートと一体化されたフィラメント集合体に対しては、スリップカッターのようなシート向けの加工装置を用いることができ、特別な設備を要せずにフィラメントの集合体を吸収体内の所望の位置に配置できるようになる。
前記フィラメント両端の前記吸収要素の周縁からの離間距離が10〜125mmとされている、請求項1記載の吸収性物品。
フィラメント両端と吸収要素の周縁との離間距離が本項記載の範囲内にあると、他の性能を損ねることなく、前述の漏れ防止効果に優れたものとなる。離間距離が短すぎると、漏れ防止効果に乏しくなるおそれがある。
前記エンボス凹部は、少なくとも股間部の両側に、前後方向に沿って延在するとともに前後方向中間部が幅方向中央側に膨出する形状をもって、前記トップシートの使用面側から前記吸収体におけるフィラメント集合体に達するように形成されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
この場合、幅方向中央の使用面を両脇よりも隆起させ、股間や臀裂に対するに対するフィット性を高めることができる。
使用面側のトップシートを透過した液を吸収する吸収要素を備え、
前記吸収要素は、下層吸収体と、そのトップシート側に設けられた上層吸収体とを有しており、
前記上層吸収体は、セルロースエステルフィラメントのトウを開繊して得られ且つ吸収量が自重の1.0倍以下の難吸収フィラメント集合体と、このフィラメント集合体の前記トップシート側の面に設けられるか又は周囲全体を包むように設けられた不織布からなる液透過性シートとからなり、
前記上層吸収体における前記液透過性シートと前記フィラメント集合体とはホットメルト接着剤により貼り合わされて一体化されており、
前記上層吸収体における前記フィラメント集合体は、フィラメントがトップシートに沿って前後方向に延在しており、かつフィラメントの両端が前記下層吸収体の周縁から内側に離間しており、
前記上層吸収体における表面側に、前記液透過性シートの表面側から前記フィラメント集合体に達する深さで溝状に連続するエンボス凹部が形成されており、このエンボス凹部は前後方向に延在する部分を有している、
ことを特徴とする吸収性物品。
この場合、上層吸収体に供給された液分が上層吸収体内を通りフィラメントの両端に達したとしても、そこで液の拡散が止まり、吸収要素の周縁までは拡散しない。そして、上層吸収体内に拡散した液分は下層吸収体に移行して保持されるようになる。よって、吸収要素の端部に対する液の過供給が抑制されるようになり、漏れ防止が図られるようになる。
しかし、このような製造方法では、フィラメントの両端が吸収要素の周縁まで延在している吸収体しか製造することができず、前述したような漏れの問題を回避することができない。このため、フィラメントの集合体を吸収体内の所望の位置に配置できる製造技術の開発が望まれた。
これに対して、後述するように、切断に先立って、連続状のフィラメント集合体を、連続状の液透過性シートに貼り付けるか又は液透過性シートで包むと、フィラメント集合体が散けたり、型崩れを起こしたりし難くなる。またシートと一体化されたフィラメント集合体に対しては、スリップカッターのようなシート向けの加工装置を用いることができ、特別な設備を要せずにフィラメントの集合体を吸収体内の所望の位置に配置できるようになる。
前記下層吸収体が、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合し積繊してなるものである、請求項4記載の吸収性物品。
下層吸収体は、吸収した液を保持(貯蔵)する役割を担うため、本項記載のように吸水量に優れる吸収体を採用するのが好ましい。
前記下層吸収体が、フィラメント集合体及び高吸収性ポリマー粒子を混合し積繊してなるものである、請求項4記載の吸収性物品。
前記フィラメント両端の前記下層吸収体の周縁からの離間距離が10〜300mmとされている、請求項4〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
フィラメント両端と下層吸収体の周縁との離間距離が本項記載の範囲内にあると、他の性能を損ねることなく、前述の漏れ防止効果に優れたものとなる。離間距離が短すぎると、漏れ防止効果に乏しくなり、長すぎると上層吸収体による拡散距離が短くなり、拡散性能が乏しくなるおそれがある。
前記エンボス凹部は、少なくとも股間部の両側に、前後方向に沿って延在するとともに前後方向中間部が幅方向中央側に膨出する形状をもって、前記トップシートの使用面側から前記上層吸収体におけるフィラメント集合体に達するように形成されている、請求項4〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
この場合、幅方向中央の使用面を両脇よりも隆起させ、股間や臀裂に対するに対するフィット性を高めることができる。
<パンツ型使い捨ておむつの例>
図1には、パンツ型使い捨ておむつの例が示されている。このパンツ型使い捨ておむつ10は、外面(裏面)側の外装シート12と内面(表面)側の内装体20とを備えており、外装シート12に内装体20が固定されているものである。内装体20は、尿や軟便などの液(後述する生理用ナプキンでは経血)を受け止めて吸収保持する部分である。外装シート12は着用者に装着するための部分である。
外装シート12は、胴開口部WOから脚開口部LOの上端に至る前後方向範囲として定まる胴周り部12Tと、脚開口部LOを形成する部分の前後方向範囲として定まる中間部12Lとを有する。胴周り部12Tは、概念的に「胴周り上端部」12Wと「胴周り下部」12Uとに分けることができる。これらの前後方向の長さは、製品のサイズによって異なり、適宜定めることができるが、一例を挙げると、胴周り上端部12Wは15〜40mm、胴周り下部12Uは65〜120mmとすることができる。一方、中間部12Lの両側縁は被着者の脚周りに沿うように括れており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。この結果、外装シート12は、全体としては略砂時計形状をなしている。図示例では、股間部における外装シート12の幅が、内装体20より短くされているが、この幅の関係は逆でもよいし、同一の幅でもよい。
内装体20は、図3に示されるように、液透過性のトップシート30と、液不透過性シート(バックシートとも呼ばれる)70と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えている。この液不透過性シート70の裏面側には、前述した外装シート12が設けられている。さらに、内装体20の両側部に、使用面側に突出するバリヤーカフス60、60が設けられている。
トップシート30は、液透過性の素材を用いて形成することができ、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。不織布としては、原料繊維により限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを用いることができる。さらに、不織布は、製造法により限定されるものでもなく、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等の公知の方法により製造したものを用いることができる。このうち、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が好ましく、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が好ましい加工方法となる。
液不透過性シート70は、吸収体56の裏面側に配されるシートである。液不透過性シートの素材としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを用いることができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
吸収要素50は、下層吸収体56Bと、そのトップシート30側に設けられた上層吸収体56Aとを有しており、このうち上層吸収体56Aが、トウを開繊して得られ且つ吸収量が自重の1.0倍以下の難吸収フィラメント52の集合体で形成されている。そして、上層吸収体56Aのフィラメント52はトップシート30に沿って図示形態では前後方向に延在しており、かつ図2に示されるように、フィラメント52の両端(先端及び基端)が下層吸収体56Bの前縁及び後縁(吸収要素50の周縁)から内側に離間している。
下層吸収体56B中に高吸収性ポリマー粒子54を含有させる場合、包被シート58で包むのが好ましい。上層吸収体56A中に高吸収性ポリマー粒子54を含有させる場合も同様である。この包被シート58も吸収要素50の構成要素である。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体56Aへ移行させるために、トップシート30の裏面に直接接触するように、トップシート30より液の透過速度が速い中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれる)40を設けることができる。この中間シート40も吸収要素50の構成要素である。中間シート40は、液を速やかに上層吸収体56Aへ移行させて吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の「逆戻り」現象を防止するものである。
吸収要素50として、高吸収性ポリマー粒子54を用いる場合、図6や図8に示すように、高吸収性ポリマー粒子54の配設部分よりも裏面側、すなわち図示形態では、下層吸収体56Bまたは吸収体56の裏面と、包被シート58との裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80を設けることができる。この保持シート80も吸収要素50の構成要素である。この保持シート80は必須の構成要素ではなく、従って設けなくても良い。
吸収要素50の下層吸収体56Bは、上記例のようにパルプ繊維55と高吸収性ポリマー粒子54の混合積繊体とするのが好ましいが、上層吸収体56Aと同様の難吸収フィラメント52の集合体に、高吸収性ポリマー粒子54を含有させることもできる。この場合、高吸収性ポリマー粒子54は、フィラメント52の集合体に対して、実質的に厚み方向全体に分散されるのが望ましい。この実質的に厚み方向全体に分散されている状態を図3の要部拡大図に概念的に示した。なお、フィラメント集合体の上部、下部、及び中間部に高吸収性ポリマー粒子54が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、フィラメント集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部の高吸収性ポリマー粒子54がフィラメント集合体表面に残存している形態や、一部の高吸収性ポリマー粒子54がフィラメント集合体から抜け落ちて包被シート58上にある形態、保持シート80上にある形態も排除されるものではない。
製品の両側に設けられたバリヤーカフス60、60は、トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために設けられている。
図3や図7等に示すように、トップシート30の表面側から吸収体56A(または56B)の厚さ方向一部または略全体に達するようにエンボスによる凹部Fが形成されている。このようなエンボスによる凹部E,Fを形成させるためには、中間シート40としては、坪量が8〜60g/m2、厚さ0.2〜1.5mm、トップシート30としては、坪量が15〜80g/m2、厚さ0.2〜3.5mmの範囲にあるのが、透液性を阻害しない条件で、十分なエンボス加工を行えるため好ましい。
なお、図示しないが、内装体20の各構成部材は、ホットメルト接着剤などのベタ、ビードまたはスパイラル塗布などにより相互に固定することができる。
一方、図9及び図10はテープ式使い捨ておむつの例を示している。図10は図9における9−9線矢視図であるが、内装体20についてはやや誇張して図示してある。
次に、本発明の吸収体製造方法を適用した紙おむつの製造方法の実施形態について説明する。
図11は、図3や図10等に示される吸収要素50の製造工程例を示している。ラインに上流側から包被シート58が供給され、次に保持シート80を設ける場合には保持シート80が供給される。この保持シート80に対しては、後に供給される下層吸収体56Bを固定するために、予め粘着性を有するホットメルト接着剤等の接着剤を塗布することができる。
次に、パンツ型の使い捨ておむつの場合、図12に示すように、上方からバリヤーカフス60の構成要素及びトップシート30が、下方から液不透過性シート70がそれぞれ供給される。ここで、バリヤーカフス60を構成するバリヤーシート64の供給ラインでは、予め、図示しない装置により2枚の不織布間に糸ゴム62が伸張下で、かつ第2液不透過性シート72が固定された状態での供給がなされ、トップシート30と共に主ラインに供給される。主ラインに供給されたバリヤーカフス60の構成要素、トップシート30及び液不透過性シート70は、図3等に示す形状に、セーラ96により折り畳みがなされる。
他方、図13は、図9及び図10に示すテープ式の使い捨ておむつの製造方法例を示している。個別の吸収要素50を得るまでは、パンツ型の場合と同様である。この個別の吸収要素に対して、上方からトップシート30が、下方から液不透過性シート70がそれぞれ供給され、その後にバリヤーカフス60を構成するバリヤーシート64が供給される。バリヤーシート64の供給ラインでは、予め、図示しない装置により2枚の不織布間に糸ゴム62が伸張下で固定された状態での供給がなされる。ラインの最後では、吸収性本体を備える半製品がカッター装置98により分断され、製品10が得られる。
開繊工程は、例えば図14に示す形態のラインにより実施できる。すなわち、ベール52Xからトウ52Yが引き出され、拡幅装置120を介して段階的に拡幅されながら第1ニップ126A、第2ニップ126B、及び第3ニップ126Cを通り、拡厚装置110に導かれ、ここで厚さが拡大され、略最終的なフィラメントの集合体52Zとされた後、その上に、高吸収性ポリマー粒子散布手段90により高吸収性ポリマー粒子54が散布供給され、しかる後にセーラ92へと送り込まれる。ベール52Xからのトウの引き出しは、第1ニップ126A(駆動ニップロールに相当)による引き込みにより行われるようになっている。
SAP供給装置90としては、フィラメント集52Z合体に対して高吸収性ポリマー粒子を実質的に厚み方向全体に分散させるものが好ましい。このような高吸収性ポリマー粒子散布手段90としては、高吸収性ポリマー粒子自体の自重よる落下力のみならず、加速力を与える手段が望ましい。この例を図18に示した。すなわち、下部に開口を有するケーシング90a内に投射孔90dを有する回転ドラム90bがウェブの移動方向(図18での反時計方向)に回転するように構成され、その内部にシャッタドラム90cが設けられたものである。これらを要素とする投射部90Aは、高吸収性ポリマー粒子を貯留するホッパーと連結されており、ホッパーからの高吸収性ポリマー粒子54は回転ドラム90b内に供給されるように構成されている。
Claims (8)
- 使用面側のトップシートを透過した液を吸収する吸収要素を備え、
前記吸収要素は、セルロースエステルフィラメントのトウを開繊して得られ且つ吸収量が自重の1.0倍以下の難吸収フィラメント集合体と、このフィラメント集合体の前記トップシート側の面に設けられるか又は周囲全体を包むように設けられた不織布からなる液透過性シートとを有する、吸収体を含んでおり、
前記吸収体における前記液透過性シートと前記フィラメント集合体とはホットメルト接着剤により貼り合わされて一体化されており、
前記フィラメント集合体は、フィラメントがトップシートに沿って前後方向に延在しており、かつフィラメントの両端が吸収要素の周縁から内側に離間しており、
前記吸収体における表面側に、前記液透過性シートの表面側から前記フィラメント集合体に達する深さで溝状に連続するエンボス凹部が形成されており、このエンボス凹部は前後方向に延在する部分を有している、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記フィラメント両端の前記吸収要素の周縁からの離間距離が10〜125mmとされている、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記エンボス凹部は、少なくとも股間部の両側に、前後方向に沿って延在するとともに前後方向中間部が幅方向中央側に膨出する形状をもって、前記トップシートの使用面側から前記吸収体におけるフィラメント集合体に達するように形成されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 使用面側のトップシートを透過した液を吸収する吸収要素を備え、
前記吸収要素は、下層吸収体と、そのトップシート側に設けられた上層吸収体とを有しており、
前記上層吸収体は、セルロースエステルフィラメントのトウを開繊して得られ且つ吸収量が自重の1.0倍以下の難吸収フィラメント集合体と、このフィラメント集合体の前記トップシート側の面に設けられるか又は周囲全体を包むように設けられた不織布からなる液透過性シートとからなり、
前記上層吸収体における前記液透過性シートと前記フィラメント集合体とはホットメルト接着剤により貼り合わされて一体化されており、
前記上層吸収体における前記フィラメント集合体は、フィラメントがトップシートに沿って前後方向に延在しており、かつフィラメントの両端が前記下層吸収体の周縁から内側に離間しており、
前記上層吸収体における表面側に、前記液透過性シートの表面側から前記フィラメント集合体に達する深さで溝状に連続するエンボス凹部が形成されており、このエンボス凹部は前後方向に延在する部分を有している、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記下層吸収体が、パルプ繊維及び高吸収性ポリマー粒子を混合し積繊してなるものである、請求項4記載の吸収性物品。
- 前記下層吸収体が、フィラメント集合体及び高吸収性ポリマー粒子を混合し積繊してなるものである、請求項4記載の吸収性物品。
- 前記フィラメント両端の前記下層吸収体の周縁からの離間距離が10〜300mmとされている、請求項4〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記エンボス凹部は、少なくとも股間部の両側に、前後方向に沿って延在するとともに前後方向中間部が幅方向中央側に膨出する形状をもって、前記トップシートの使用面側から前記上層吸収体におけるフィラメント集合体に達するように形成されている、請求項4〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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