JP5388780B2 - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents
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Description
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
前記各画素の近傍に設定された複数の点の各補間値を、当該点の位置と、当該点に対応する前記画素における前記エッジの方向と、前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
前記補間値算出部により算出された前記複数の点の各補間値に基づいて、前記複数の点に対応する前記画素の出力画素値を算出する出力画素値算出部と、
前記エッジ方向算出部が算出した前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出する混合エッジ方向算出部と、
を備え、
前記補間値算出部は、前記混合エッジ方向算出部により算出された前記混合エッジ方向に基づいて、前記複数の点の各補間値を次式により算出する、
ことを特徴とするものである。
画像処理装置による画像処理方法であって、
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似するステップと、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するステップと、
前記各画素の近傍に設定された複数の点の各補間値を、当該点の位置と、当該点に対応する前記画素における前記エッジの方向と、前記連続関数とに基づいて算出するステップと、
前記複数の点の各補間値に基づいて、前記複数の点に対応する前記画素の出力画素値を算出するステップと、
前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出するステップと、
を含み、
前記補間値を算出するステップは、前記混合エッジ方向を算出するステップにより算出された前記混合エッジ方向に基づいて、前記複数の点の各補間値を次式により算出する、
ことを特徴とするものである。
画像処理装置として機能するコンピュータを、
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
前記各画素の近傍に設定された複数の点の各補間値を、当該点の位置と、当該点に対応する前記画素における前記エッジの方向と、前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
前記補間値算出部により算出された前記複数の点の各補間値に基づいて、前記複数の点に対応する前記画素の出力画素値を算出する出力画素値算出部と、
前記エッジ方向算出部が算出した前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出する混合エッジ方向算出部と、
として機能させ、
前記補間値算出部は、前記混合エッジ方向算出部により算出された前記混合エッジ方向に基づいて、前記複数の点の各補間値を次式により算出する、
ことを特徴とするものである。
図3は、関数近似処理を説明するための図である。関数近似処理では、任意の整数x′について、x′−0.5からx′+0.5までをひとつの区間(区間x′と呼ぶ)とし、各区間を3次関数で近似する。ここでは、区間x′における関数値をVx′として、下式で表す。
区間x′における右端の値と区間x′+1における左端の値が一致する。
Vx′(x′+1/2)−Vx′+1(x′+1/2)=0 ・・・(1)
区間x′における関数の平均値が画素x′の値に一致する。
区間x′における右端の接線の傾きと区間x′+1における左端の接線の傾きが一致する。
dVx′(x′+1/2)/dx−dVx′+1(x′+1/2) /dx=0 ・・・(3)
区間x′の中央の接線の傾きが、左右の画素値を結ぶ直線の傾きに一致する。
dVx′(x′) /dx={z(x′+1) −z(x′−1)}/2 ・・・(4)
x′<0のときはz(x′) =z(0)、x′>n(nはx′の最大値)のときはz(x′) =z(n)とする。
(αx′−αx′+1)+(βx′+βx′+1)/2
+(γx′−γx′+1)/4+(δx′+δx′+1)/8=0 ・・・(5)
となる。また、
αx′=−γx′/12+z(x′) ・・・(6)
が得られる。
αx′+1=−γx′+1/12+z(x′+1)
となり、式5の左辺第1項は、
αx′−αx′+1=−(γx′−γx′+1)/12+z(x′)−z(x′+1)
となる。これを式(5)に代入すると、
(βx′+βx′+1)/2+(γx′−γx′+1)/6
+(δx′+δx′+1)/8+z(x′)−z(x′+1)=0 ・・・(7)
となる。また、
dVx′(x)/dx=βx′+2γx′(x−x′)+3δx′(x−x′)2
であるので、式(3)から、
(βx′−βx′+1)+(γx′+γx′+1)+3(δx′−δx′+1)/4=0 ・・・(8)
となる。この式(8)を変形して得られる、
γx′−γx′+1=2γx′+(βx′−βx′+1)+3(δx′−δx′+1)/4
を式(7)に代入すると、
γx′=−(2βx′+βx′+1)−3δx′/4
−3{z(x′)−z(x′+1)} ・・・(9)
が得られる。
γx′+1=−(2βx′+1+βx′+2)−3δx′+1/4
−3{z(x′+1)−z(x′+2)}
γx′+γx′+1=−(2βx′+3βx′+1+βx′+2)−3(δx′+δx′+1)/4
−3{z(x′)−z(x′+2)}
となる。この結果を、式(8)に代入して、x′から1を引くと、
δx′=−2(βx′-1+4βx′+βx′+1)/3−2{z(x′−1)−z(x′+1)}
が得られる。また、このδx′を式(9)に代入すると、
γx′=(βx′-1−βx′+1)/2
+3{z(x′−1)−2z(x′)+z(x′+1)}/2
が得られる。また、式(4)より、
βx′={z(x′+1)−z(x′−1)}/2
が得られる。
図4は、エッジ方向算出処理を説明するための図である。図4に示すX軸、Y軸、Z軸は、それぞれ画像の水平軸、垂直軸、輝度値に対応している。入力画像データの画素x,yにおける輝度値をz(x,y)としたとき、下記の4点P0,P1,P2,P3を3次元空間にプロットすると、図4に示すような平面となる。
図5(a)および(b)は、混合エッジ方向算出処理を説明するための図である。上述したエッジ方向算出処理により算出されるエッジ方向は、隣接する4画素から決定した局所的なエッジ方向である。このため、エッジ方向がばらつき、そのばらつきにより出力画像にノイズが出る場合がある。そこで、混合エッジ方向算出処理により、局所的にエッジ方向を混合させて、エッジ方向のばらつきを抑制し、出力画像のノイズを軽減する。
補間値算出処理では、上記の混合エッジ方向算出処理で算出された固有ベクトルMが、零ベクトルでない場合、以下のように補間値を算出する。図6(a)は、この場合の補間値算出処理の概要を説明するための図である。
補間値平均化処理では、補間値算出処理で解像度が倍化された画像の補間値を混合して解像度を元に戻す。すなわち、図6(b)に示した画素(i,j)の出力値F(i,j)を得る場合は、画素(i,j)に対して設定された4点の補間値の平均値を算出する。すなわち、
F(i,j)={f(i-1/4,j-1/4)+f(i-1/4,j+1/4)
+f(i+1/4,j-1/4)+f(i+1/4,j+1/4)}/4
を算出する。ただし、画素(i,j)における混合エッジ方向が零ベクトルの場合は、画素(i,j)の周辺画素の例えば移動平均値を出力値F(i,j)とする。
2 関数近似部
3 エッジ方向算出部
4 混合エッジ方向算出部
5 補間値算出部
6 出力画素値算出部
Claims (3)
- 行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
前記各画素の近傍に設定された複数の点の各補間値を、当該点の位置と、当該点に対応する前記画素における前記エッジの方向と、前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
前記補間値算出部により算出された前記複数の点の各補間値に基づいて、前記複数の点に対応する前記画素の出力画素値を算出する出力画素値算出部と、
前記エッジ方向算出部が算出した前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出する混合エッジ方向算出部と、
を備え、
前記補間値算出部は、前記混合エッジ方向算出部により算出された前記混合エッジ方向に基づいて、前記複数の点の各補間値を次式により算出する、
ことを特徴とする画像処理装置。
- 画像処理装置による画像処理方法であって、
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似するステップと、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するステップと、
前記各画素の近傍に設定された複数の点の各補間値を、当該点の位置と、当該点に対応する前記画素における前記エッジの方向と、前記連続関数とに基づいて算出するステップと、
前記複数の点の各補間値に基づいて、前記複数の点に対応する前記画素の出力画素値を算出するステップと、
前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出するステップと、
を含み、
前記補間値を算出するステップは、前記混合エッジ方向を算出するステップにより算出された前記混合エッジ方向に基づいて、前記複数の点の各補間値を次式により算出する、
ことを特徴とする画像処理方法。
- 画像処理装置として機能するコンピュータを、
行列に配列された複数の画素からなる入力画像データに基づいて、前記行列の行毎および列毎に画素値を連続関数により近似する関数近似部と、
前記入力画像データに基づいて、前記各画素のエッジの方向を算出するエッジ方向算出部と、
前記各画素の近傍に設定された複数の点の各補間値を、当該点の位置と、当該点に対応する前記画素における前記エッジの方向と、前記連続関数とに基づいて算出する補間値算出部と、
前記補間値算出部により算出された前記複数の点の各補間値に基づいて、前記複数の点に対応する前記画素の出力画素値を算出する出力画素値算出部と、
前記エッジ方向算出部が算出した前記画素のエッジの方向と、当該画素の周辺画素のエッジの方向とを混合した混合エッジ方向を算出する混合エッジ方向算出部と、
として機能させ、
前記補間値算出部は、前記混合エッジ方向算出部により算出された前記混合エッジ方向に基づいて、前記複数の点の各補間値を次式により算出する、
画像処理プログラム。
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