JP5388553B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、接離可能な第1回転体と第2回転体とを圧接して記録材の加熱ニップを形成する画像加熱装置、詳しくは第1回転体を開いた側から第2回転体にアクセスするためのフレーム開閉構造に関する。
第1回転体(ローラ又はベルト)と第2回転体(ローラ又はベルト)とを圧接して記録材の加熱ニップを形成する画像加熱装置を搭載した電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。
画像加熱装置では、第2回転体の点検、清掃、交換、ジャムシートの除去等を目的として、加熱ニップを大きく開放して第1回転体の側から第2回転体にアクセスする必要がある。
特許文献1には、第1回転体の一例である定着ローラと第2回転体の一例である加圧ローラとを圧接してトナー像の定着ニップを形成する定着装置が示される。ここでは、定着ローラを回転自在に支持する定着側フレームに対して加圧ローラを回転自在に支持する加圧側フレームが、所定の回動軸を中心にして開閉可能に組み立てられている。
特許文献2には、第1回転体の一例である定着ベルトと第2回転体の一例である加圧ベルトとを圧接してトナー像の定着ニップを形成する定着装置が示される。ここでは、定着ベルトに対して加圧ベルトを下方へ離間して定着ニップを解除する接離機構が示され、画像形成に際して記録材の搬入ごとに加圧ベルトを上昇させて定着ニップを形成している。
特開2006−267865号公報 特開2004−341346号公報
特許文献1の定着装置は、所定の回動軸を中心にして回動可能な定着側フレームと加圧側フレームの回動端側が開閉方向にねじ固定されている。このため、ねじの位置決め精度や締め付け状態が定着ローラと加圧ローラの平行度を狂わせたり、定着ニップの長手方向の圧力分布を不均一にしたりする。
特許文献2の定着装置は、定着ベルトユニットを支持する定着側フレームを上方へ取り外せば、下方の加圧側フレームに保持された加圧ベルトユニットを上方へ取り出し可能である。しかし、このようなフレーム開閉構造を採用すると、一端が回動軸である特許文献1の定着装置に比べてねじの数が増えるため、分解/再組み立て後の定着ニップの再現性が悪くなる。
また、特許文献1には図示されていないが、通常、定着ローラと加圧ローラとはギア列で連結されており、定着ニップの開放に伴って定着ローラ側の歯車と加圧ローラ側の歯車とが噛み合わせを解除する。そして、再組み立ての際には、定着側フレームと加圧側フレームとを閉じ合わせる過程で、定着ローラ側の歯車と加圧ローラ側の歯車とを噛み合わせる。しかし、閉じ合わせたときに、定着ローラ側の歯車と加圧ローラ側の歯車とが歯先で突き当たると、定着側フレームと加圧側フレームとを閉じ合わせることができない。衝突した歯先が損傷して金属粉が発生すると、定着ローラに付着して画像品質を損なわせる可能性が出てくる。
本発明の第1の目的は、記録材の加熱ニップの精度と再組み立て後の再現性とを高く確保しつつ、交換作業性、分解・再組み立て性を高めた筐体構造の画像加熱装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、第1回転体と第2回転体の加熱ニップの開閉に伴って、第1回転体側の歯車と第2回転体側の歯車との噛み合わせを円滑に着脱可能な画像加熱装置を提供することである。
本発明の画像加熱装置は、第1フレームに回転可能に支持された第1回転体と、第2フレームに回転可能に支持され、前記第1回転体に圧接して記録材の加熱ニップを形成する第2回転体と、前記加熱ニップを解除するように前記第1回転体と前記第2回転体とを離間させる離間機構とを備えたものである。そして、前記第2フレームから前記第2回転体を取り出し可能な状態まで、所定の回動軸の周りで前記第1フレームを開閉可能にするとともに、前記離間機構によって前記加熱ニップを解除した状態で、前記所定の回動軸に沿って前記第1フレームをスライド移動可能な回動機構と、前記所定の回動軸に沿った前記第1フレームのスライド移動に伴って、前記所定の回動軸から離れた位置で前記第2フレームに前記第1フレームを係合させて位置関係を固定する係合部材とを備える。
本発明の画像加熱装置では、所定の回動軸に沿って第1フレームを移動させると、第1フレームと第2フレームとの係合が解除されて、第2フレームに対して第1フレームを開閉可能となる。所定の回動軸を中心にして第1フレームを回動させて第2フレームとの間隔を開放することで、第2回転体へのアクセス経路又は第2回転体の取り出し空間が確保される。
作業終了後は、所定の回動軸を中心にして第1フレームを回動させて第2フレームの間隔を閉じる。その後、所定の回動軸に沿って第1フレームを最初の位置まで移動させることで、第1フレームと第2フレームとの係合が回復して第2フレームに対して第1フレームが最初のとおりに位置決め固定される。
従って、画像加熱装置の交換作業性、分解・再組み立て性を高められ、しかも、記録材の加熱ニップの精度と分解・再組み立て後の再現性とを高く確保できる。
また、第2フレームに対する第1フレームの開動作に先立たせて、第1フレームが所定の回動軸に沿ってスライド移動し、第2フレームに対する第1フレームの閉じ動作の後に第1フレームが所定の回動軸に沿って逆方向にスライド移動する。このため、所定の回動軸に沿った両方向のスライド移動に伴って第1回転体側の歯車と第2回転体側の歯車とを歯幅方向に着脱する構成を採用可能である。このような構成を採用した場合は、フレーム開閉動作に伴う歯車同士の軸間距離方向の移動過程で歯車の歯先が衝突しない。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、回動軸に沿った移動で回動軸を中心としたフレーム開放が可能となる限りにおいて、実施形態の構成の一部又は全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
本実施形態では、画像加熱装置としてベルト加熱方式の定着装置を説明するが、本発明はローラ加熱方式、ベルト−ローラ加熱方式の定着装置、画像面の光沢処理装置でも実施できる。
本実施形態では、感光ドラムから枚葉式に記録材へトナー像を転写する画像形成装置を説明するが、中間転写ベルトから記録材へトナー像を転写する方式や記録材搬送体ベルトを用いる方式でも本発明を実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1、2に示される画像形成装置の構成や画像加熱装置の制御に関する一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<画像形成装置>
図1は実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、電子写真プロセスを利用して記録材にトナー像を転写して、定着装置110で記録材にトナー像を加熱定着させるレーザービームプリンタである。
画像形成装置100は、回転する感光ドラム101の周囲に帯電ローラ102、露光装置103、現像装置104、転写ローラ105を配置している。
感光ドラム101は、回転ドラム型の電子写真感光体であり、矢印R1方向に所定の周速度をもって回転駆動される。感光ドラム101は、OPC、アモルファスシリコン等の感光材料をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基体上に形成してある。
帯電ローラ102は、感光ドラム101に当接して従動回転し、不図示の電源から直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を印加されることにより、感光ドラム101の表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電させる。
露光装置103は、画像データを展開した画像信号に応じてON−OFF変調されたレーザービームを走査して、感光ドラム101の表面に画像の静電像を形成する。レーザービームによる露光部分の帯電が解除されて電位が明部電位VLに低下する。
現像装置104は、負極性に帯電させた一成分現像剤を現像スリーブに磁気的に担持させて、一成分現像剤の磁気穂で感光ドラム101を摺擦する。不図示の電源から現像スリーブに、負極性の直流電圧Vdcに交流電圧を重畳した振動電圧を印加することにより、相対的に正極性となった明部電位VLの部分に負極性に帯電したトナーが付着して静電像が反転現像される。
転写ローラ105は、回転駆動されて感光ドラム101とウイズ方向に回転し、感光ドラム101に圧接して記録材Pを挟持搬送する転写ニップT1を形成する。不図示の転写電源から転写ローラ105へ正極性の電圧を印加することにより、負極性に帯電して感光ドラム101に担持されたトナー像が転写ニップT1を挟持搬送される記録材Pへ転写される。
記録材Pは、カセット106から給紙ローラ107によって取り出され、レジストローラ108で待機し、感光ドラム101のトナー像に同期させてレジストローラ108により転写ニップT1へ給送される。
転写ニップT1でトナー像を転写されて感光ドラム101から分離された記録材Pは、定着装置110へ搬送される。定着装置110は、未定着のトナー像を担持した記録材Pを加熱・加圧してトナー画像を記録材P上に定着して永久画像とする。画像を定着された記録材Pは、排紙ローラ111によって筐体上の排紙トレイ112へ排出・積載される。
<定着装置>
図2は定着装置の構成の説明図である。
図2に示すように、定着装置110は、定着ベルト30に加圧ベルト13が圧接して、記録材を加熱しつつ挟持搬送する定着ニップが形成される。定着装置110は、第1フレーム(40)に回転可能に支持された第1回転体(30)と、第2フレーム(20)に回転可能に支持され、第1回転体に圧接して記録材の加熱ニップを形成する第2回転体(13)とを備える。併せて、加熱ニップを解除するように第1回転体と第2回転体とを離間させる離間機構(24)を備える。
定着ベルト30は、定着ローラ31と定着テンションローラ32とに掛け渡されて回転する。定着ベルト30は、誘導加熱コイル35によって発熱可能であるとともに耐熱性を持つ材料で無端状に形成されている。
誘導加熱コイル35に交流電流を通電すると、コイル周りに磁力線が発生し、定着ベルト30の金属層に渦電流を生じさせる。そして、渦電流が金属層の抵抗によってジュール熱に変換されて金属層を発熱させることで、定着ベルト30が加熱される。
定着ベルト30の内側面にサーミスタが配設される。不図示の温度制御部は、サーミスタの出力信号に基づいて定着ベルト30の温度を検出して、定着ベルト30の温度が180℃になるように、誘導加熱コイル35の出力を制御する。
加圧ベルト13は、加圧ローラ14と加圧テンションローラ15とに掛け渡されて回転する。
加圧ローラ14の内部には、発熱体として不図示のハロゲンランプヒータが配置されて、加圧ベルト13を内側から加熱する。
加圧ベルト13の外周面に当接して接触型のサーミスタが配設される。不図示の温度制御部は、サーミスタの出力信号に基づいて加圧ベルト13の温度を検出して、加圧ベルト13の表面温度が100℃になるようにハロゲンランプヒータの出力を制御する。
定着ベルト30は、厚さ100μm、幅380mm、周長200mmのニッケル金属層もしくはステンレス層などの磁性金属層に、厚さ500μmのシリコンゴムをコーティングして、表層にPFAチューブを被覆している。
定着ローラ31は、ステンレス中実材料の外径をφ19mmに形成した芯金の表面に耐熱シリコンゴム弾性層を一体成形してある。
定着テンションローラ32は、ステンレス材料で外径φ20、内径φ16程度に形成された中空ローラである。定着テンションローラ32は、張力付勢ばねによって外側へ付勢されて、定着ベルト30のベルト張力を120Nに維持する。
定着ローラ31の上流側における定着ベルト30の内側にステンレス材料で形成された定着パッド37が配設されている。定着パッド37は、加圧ベルト13の内側面を支持する加圧パッド18に向かって設定圧400Nで押し当てられている。
加圧ローラ14は、ステンレス材料の中空棒材であり、外径φ21mm、内径φ19mm程度に形成されている。
加圧テンションローラ15は、ステンレス材料によって外径がφ22mm、内径φ20mm程度に形成された中空ローラである。加圧テンションローラ15は、張力付勢ばねによって外側へ付勢されて、加圧ベルト13のベルト張力を100Nに維持する。
加圧ローラ14の上流側における加圧ベルト13の内側にシリコンゴムで形成された加圧パッド18が配設されている。加圧パッド18は、定着ベルト30の内側面を支持する定着パッド37に向かって設定圧400Nで押し当てられている。
以上のように構成された定着装置110は、定着ベルト30と加圧ベルト13の重なりを介して、定着ローラ31、定着パッド37に対してそれぞれ加圧ローラ14、加圧パッド18が圧接する。このとき、定着ベルト30と加圧ベルト13の表層のシリコンゴム層が弾性的に変形して搬送方向に連続した定着ニップが形成される。トナー像が転写された記録材が定着ニップを通過する過程で、記録材にトナー像が定着される。
定着ベルト30の近傍には、記録材の定着ベルト30からの分離を補助するための分離部材50が配置される。トナー像が定着された後に定着ベルト30から曲率分離せずに連れ回ろうとする記録材は、分離部材50によって定着ベルト30から強制的に分離される。
加圧ベルトユニット27は、消耗部品として、市場において交換作業が必要なことが多いため、定着装置110の筐体構造は、交換作業性を考慮した設計が必要である。
また、高画質な画像を得るためには、定着ニップのニップ圧の精度は重要な要素であるため、定着装置110の筐体構造は、ニップ圧の精度を向上させる必要がある。
また、交換作業の際、分離部材と定着ベルトの接触による傷の発生を確実に避ける必要もある。
<加圧ベルトユニットの取り出し構造>
図3は定着装置の分解構造の説明図、図4は加圧ローラユニットの取り出し作業の説明図である。
図2に示すように加圧ローラ14と加圧テンションローラ15とは、加圧カム24が回転することで、一体に昇降して、定着ベルト30に対して加圧ベルト13を圧接/離間させて定着ニップを形成/解除する。
下ユニット枠体20は、下ユニットベース21から加圧ベルト13の外側を囲んで四隅に起立した断面コの字型の支柱構造(図5参照)を形成している。
下ユニット枠体20の下流側に配置された回動軸26に軸支された前後一対の回転板対25は、下ユニットベース21に前後一対配設された加圧カム24を回転させることで、加圧バネ対23が配置された回動端を一体に昇降させる。
回転板対25は、同じ回動軸26の周りで回動可能なアーム対22の回動端を、加圧バネ対23を介して下方から支持している。加圧ベルト13を掛け渡された加圧ローラ14及び加圧テンションローラ15は、前後一対のアーム対22に対してそれぞれの軸端を支持されている。
従って、下ユニットベース21に配設された加圧カム24を回転すると、回動軸26の周りで回転板対25が上方へ回動して加圧バネ対23の下端を押し上げる。加圧バネ対23の上端に押されてアーム対22が上方へ回動することで、加圧ローラ14及び加圧テンションローラ15が上昇する。これにより、定着ベルト30に加圧ベルトが押し付けられて、加圧バネ対23によってニップ圧力を付与された定着ニップが形成される。調整ネジ44を回転して加圧バネ対23の上端位置を変化させることにより、ニップ圧力は任意に調整可能である。
画像形成時、加圧ベルト13と定着ベルト30は、離間して回転してそれぞれ別々の温度に温度調整されている。記録材の進入に同期して加圧カム24が回転することにより、加圧ベルト13と定着ベルト30とが圧接して定着ニップを形成し、記録材の出力後、再び加圧カム24が回転して、加圧ベルト13と定着ベルト30を離間させる。
回転板対25、加圧バネ対23、アーム対22、加圧ローラ14、加圧テンションローラ15、加圧ベルト13は、一体に組み立てられた交換部品として加圧ベルトユニット27を構成している。加圧ベルトユニット27は、消耗ユニットとして、下ユニットベース21から分離して交換可能な構成となっている。
一方、定着ベルト30を掛け渡された定着ローラ31及び定着テンションローラ32は、上ユニット枠体40によってそれぞれの軸端を支持されている。上ユニット枠体40は、下ユニット枠体20の上流側に配置された所定の回動軸42の周りで上方へ回動させて、加圧ベルトユニット27との間隔を開閉可能である。
図3の(a)に示すように、上ユニット枠体40が紙面と垂直方向にスライド移動して前後一対の係合ピン41が解除されることで、上ユニット枠体40は、前後一対の所定の回動軸42の周りで開閉可能となる。
図3の(b)に示すように、上ユニット枠体40は、所定の回動軸42の周りで矢印R2方向へ回動させることにより、下ユニット枠体20との間隔を開放することができる。
図4に示すように、上ユニット枠体40を回動して下ユニット枠体20から開放させた状態で、回動軸26と回動孔26aの係合を解除すると、下ユニット枠体20から加圧ベルトユニット27が上方へ取り出される。
<係合ピン>
図5は係合ピンの平面配置の説明図、図6は定着ローラと加圧ローラとを連動させる歯車列の配置の説明図、図7は歯車の噛み合い・噛み合い解除の説明図である。
図5の(a)に示すように、上ユニット枠体40は、止めネジ43を外すことで、下ユニット枠体20に対して所定の回動軸42に沿った方向にスライド移動可能となる。
回動軸42は、先端側にリング溝を形成したステンレスの平行ピンであって、上ユニット枠体40に固定して配置され、下ユニット枠体20に形成したピン孔にスライド可能に挿入されている。リング溝には、下ユニット枠体20からの抜け落ちを防止するためのCリング44が固定されている。
回動軸42の反対側で上ユニット枠体40の回動を拘束する係合ピン41は、平行ピンであって、上ユニット枠体40に固定して配置され、下ユニット枠体20に形成したピン孔20aにスライド可能に挿入されている。
図5の(b)に示すように、係合ピン41の長さは、Cリング44で規制される上ユニット枠体40の可動距離αよりも短い。このため、下ユニット枠体20にCリング44が突き当たるまで上ユニット枠体40を所定の回動軸42に沿った方向へスライド移動させると、係合ピン41がピン孔20aから抜けて係合が解除される。これにより、上ユニット枠体40は、図4に示すように、上方へ回動して下ユニット枠体20に保持された加圧ベルトユニット27との間隔を開放可能となる。
図6に示すように、定着装置110の背面側で下ユニット枠体20の内側に、加圧ローラ14と定着ローラ31とを連動させるための歯車71a〜71fが配置される。定着ローラ31の歯車71aと反対側に画像形成装置(100:図1)の本体側から回転駆動を受けるための駆動入力ギアが配置されている。駆動入力ギアの回転が定着ローラ31を回転させ、歯車71a〜71fを介して加圧ローラ14へ伝達される。
歯車71dは、加圧ベルトユニット27の回動軸26と同軸線上に配置されているので、加圧カム24を回転して加圧ベルトユニット27を昇降させた際に、歯車71cとの噛み合いが変化しない。
しかし、歯車71a〜71cが上ユニット枠体40に配設される一方、歯車71d〜71eは加圧ベルトユニット27に配設されている。このため、所定の回動軸42の周りで上ユニット枠体40を回動させると、歯車71dと歯車71cとの軸間距離が変化する。図3の(a)に示すように、下ユニット枠体20の内側に加圧ベルトユニット27を保持させた状態で上ユニット枠体40を閉じると、歯車71dと歯車71cの歯先が衝突する可能性がある。
そこで、歯車71dと歯車71cの噛み合わせ幅を、Cリング44で規制される上ユニット枠体40の可動距離αよりも短くして、上ユニット枠体40の回動中には、歯車71dと歯車71cとが噛み合い解除するようにしている。
図7の(a)に示すように、係合状態では、歯車71dと歯車71cとの噛み合わせ幅はβである。
図7の(b)に示すように、上ユニット枠体40の可動距離αが噛み合わせ幅βよりも大きいため、係合の解除状態では、歯車71dと歯車71cとは軸方向に離れて位置している。このため、係合の解除状態で図3の(b)から(a)へ上ユニット枠体40を閉じた際に、歯車71dと歯車71cとが衝突しないで済む。
定着装置110では、下ユニット枠体20と上ユニット枠体40は、下ユニット枠体20に設けた4箇所の孔に上ユニット枠体40の係合ピン41と所定の回動軸42が係合することで位置決めされている。上ユニット枠体40の側面に配置された軸と下ユニット枠体20に形成された孔とによって位置決めされるので、両枠体の位置決め精度は非常に高い状態を確保できる。また、係合ピン41近傍に下ユニット枠体20と上ユニット枠体40とが2本の止めネジ43のみで固定されるため、分解・再組み立てが容易である。
<分離部材>
図8は分離部材の退避機構の説明図、図9は退避機構の部分的な拡大図である。
定着ベルト30の表層に欠陥が生じると、画像スジなどの問題を発生するため、定着ベルト30から記録材を引き剥がす分離部材は、その先端を定着ベルトに近接させつつ、接触させない、非接触方式である。しかし、係合ピン41の下ユニット枠体20との係合が外れた瞬間に、ガタつきの範囲で下ユニット枠体20が少し落ちる。このとき定着ベルト30に分離部材50が衝突して損傷を与える可能性がある。
そこで、係合ピン41と下ユニット枠体20とが係合している間に、下ユニット枠体20が落ちても定着ベルト30に接触しない位置まで、分離部材50を定着ベルト30から大きく離間させている。
図8の(a)に示すように、分離部材50は、回動軸51に軸支して配置され、トーションバネ53によって定着ベルト30に近接する方向に付勢されている。分離部材50は、厚さ0.5mmのアルミ板の表面にフッ素樹脂をコーティングして形成される。分離部材50の回動範囲を制限するストッパ54によって、分離部材50の先端は、定着ベルト30に接触する直前位置で保持される。
図5に示すように、下ユニット枠体20に対して上ユニット枠体40を所定の回動軸42に沿って係合解除方向へスライド移動させる過程で、図9の(b)に示すように、分離部材50は、定着ベルト30から退避する方向に移動する。上ユニット枠体40に設けられたコロ45が分離部材50と接触し、図9の(a)から(b)に示すように、分離部材50を押し下げる。これにより、分離部材50が回転軸51を中心に回動して定着ベルト30と分離部材50との距離を定着装置110の使用時より広げ、係合ピン41の下ユニット枠体20との係合が外れた際に、定着ベルト30に分離部材50が衝突しない。
<加圧ベルトユニットの交換手順>
消耗ユニットである加圧ベルトユニット27の交換作業手順にそって本実施例構成を説明する。加圧ベルトユニット27を交換する場合の手順は以下である。
図5の(a)に示すように、止めネジ43を外し、上ユニット枠体40を図5の(b)に示す矢印方向にスライド移動させる。スライドさせる距離(α)は、図7の(a)に示す歯車71c、71dの噛み合い幅(β)よりも大きく設定している。係合ピン41の長さは所定の回動軸42の長さよりも長さγだけ短くして、α>γ>βの関係を満たすように設計している。これにより、スライド移動によって、図7に示すように歯車71c、71dの噛み合いが解除された後に図5の(b)に示すように、係合ピン41による下ユニット枠体20の拘束が解除される。
スライド移動の終了位置は、所定の回動軸42に固定されたCリング44が下ユニット枠体20と接触することで決められる。
その後、上ユニット枠体40は、図4に示すように、所定の回動軸42を中心にして150°回転し、加圧ベルトユニット27を上方へ取り外す作業が可能となる。
以上の構成によって、ニップ圧精度を悪化させる要因となる下ユニット枠体20と上ユニット枠体40の位置精度を高いレベルで確保できる。同時に、消耗部品である加圧ベルトユニット27を交換する作業において発生の危険性の高い、分離部材50と定着ベルト30との接触が回避される。また、下ユニット枠体20と上ユニット枠体40との間で駆動を伝達している歯車列の歯先同士の激突による割れや欠け、傷の発生を防止できる。
<実施例2>
実施例1では、上下ベルトを採用したベルト方式定着装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例2では、ローラ方式定着装置において、実施例1と同様に、以下のような構成を採用した。
(1)第2フレームから第2回転体を取り出し可能な状態まで、所定の回動軸で第1フレームを回動可能にするとともに、離間機構によって加熱ニップを解除した状態で、所定の回動軸に沿って第1フレームを移動可能な回動機構を備える。
(2)所定の回動軸に沿った第1フレームの移動過程で、所定の回動軸から離れた位置で第2フレームに第1フレームを係合させて位置関係を固定する係合部材を備える。
(3)第1回転体を回転させるために前記第1フレーム側に配置した第1歯車と、第2回転体を回転させるために第2フレーム側に配置した第2歯車とを有する。
(4)所定の回動軸に沿った係合方向の第1フレームの移動過程で、第1歯車と第2歯車とが歯厚方向に係合される。
以上の構成によって、ニップ圧精度を悪化させる要因となる第2フレームと第1フレームとの位置精度を高いレベルで確保できる。同時に、消耗部品である第2回転体を交換する作業において発生の危険性の高い、第1フレーム側と第2フレーム側との間で駆動を伝達している歯車列の歯先同士の激突による割れや欠け、傷の発生を防止できる。
実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 定着装置の構成の説明図である。 定着装置の分解構造の説明図である。 加圧ローラユニットの取り出し作業の説明図である。 係合ピンの平面配置の説明図である。 定着ローラと加圧ローラとを連動させる歯車列の配置の説明図である。 歯車の噛み合い・噛み合い解除の説明図である。 分離部材の退避機構の説明図である。 退避機構の部分的な拡大図である。
符号の説明
13 加圧ベルト
14 加圧ローラ
15 加圧テンションローラ
18 加圧パッド
20 下ユニット枠体
21 下ユニットベース
22 アーム対
23 加圧バネ
24 加圧カム
25 回転板対
26 回動軸
27 加圧ベルトユニット
30 定着ベルト
31 定着ローラ
32 定着テンションローラ
35 誘導加熱コイル
37 定着パッド
40 上ユニット枠体
41 係合ピン
42 所定の回動軸
43 止めネジ
44 Cリング
45 コロ
50 分離部材
51 回転軸
52 位置決め軸
53 トーションバネ
71a、71b、71c、71d、71e、71f 歯車
100 画像形成装置
110 定着装置

Claims (5)

  1. 第1フレームに回転可能に支持された第1回転体と、
    第2フレームに回転可能に支持され、前記第1回転体に圧接して記録材の加熱ニップを形成する第2回転体と、
    前記加熱ニップを解除するように前記第1回転体と前記第2回転体とを離間させる離間機構と、を備えた画像加熱装置において、
    前記第2フレームから前記第2回転体を取り出し可能な状態まで、所定の回動軸の周りで前記第1フレームを開閉可能にするとともに、前記離間機構によって前記加熱ニップを解除した状態で、前記所定の回動軸に沿って前記第1フレームをスライド移動可能な回動機構と、
    前記所定の回動軸に沿った前記第1フレームのスライド移動に伴って、前記所定の回動軸から離れた位置で前記第2フレームに前記第1フレームを係合させて位置関係を固定する係合部材と、を備えていることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記第1回転体を回転させるために前記第1フレーム側に配置した第1歯車と、
    前記第2回転体を回転させるために前記第2フレーム側に配置した第2歯車と、を有し、
    前記所定の回動軸に沿った前記第1フレームの係合方向のスライド移動に伴って、前記第1歯車と前記第2歯車とが歯厚方向に係合されることを特徴とする請求項1記載の画像加熱装置。
  3. 前記所定の回動軸は、記録材の搬送方向における前記第2回転体よりも上流側もしくは下流側に前記第2回転体の回転軸と平行に配置され、
    前記係合部材は、記録材の搬送方向における前記第2回転体を挟んだ前記所定の回動軸の反対側に前記第2回転体の回転軸と平行に配置された平行ピンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記第2フレームは、記録材の搬送方向における前記第2回転体よりも上流側と前記第2回転体よりも下流側とに位置させて、前記第2回転体を内側に保持するように前記第2回転体の外側の四隅に起立させた支柱構造を有し、
    記録材の搬送方向における上流側の前記支柱構造に前記所定の回動軸が配置され、下流側の前記支柱構造に前記係合部材が配置されることを特徴とする請求項3記載の画像加熱装置。
  5. 前記支柱構造に対して回動可能に取り付けられて、先端が前記第1回転体に連れ送りされる記録材を前記第1回転体から分離する分離部材と、
    前記第1回転体に向かって前記分離部材を付勢するばね部材と、
    前記所定の回動軸に沿った係合解除方向の前記第1フレームのスライド移動に伴って前記ばね部材に逆らって前記分離部材を前記第1回転体から退避させる退避機構と、を有することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の画像加熱装置。
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