JP5387854B2 - 走行可能距離算出装置及びこれを用いた車両 - Google Patents

走行可能距離算出装置及びこれを用いた車両 Download PDF

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本発明は、走行可能距離算出装置及びこれを用いた車両に関する。
近年、二次電池からの電力によってモーターを駆動して走行する電気自動車が、無公害性などの点から注目されている。電気自動車の走行距離は、ガソリンを燃料とするエンジンによって走行駆動されるガソリン車よりも短いため、正確な走行可能距離を算出し、かつ、その走行可能距離の表示の分解能は細かいことが求められている。
この場合に、電気自動車は、残電気量を正確に測定することが、残ガソリン量も物理的に測定するガソリン車に比べて難しい。また、電気自動車は、回生運転を行うことにより、残電気量が増えることがあるため、残電気量を正確に測定することが難しく、その結果、走行可能距離を正確に算出することが難しい。
そこで、従来、データベースに蓄積した車両データを集計・解析してエネルギー管理を行う電気自動車のエネルギー管理システムにおいて、モータ指令トルクとモータ回転数とを軸とするマップの各領域毎に、単位電力量当たりの走行距離を燃費として算出し、上記データベースの燃費マップに登録する燃費マップ登録手段と、モータ指令トルクとモータ回転数とを軸とするマップの各領域毎に、上記データベースへの登録毎の追加データ数を走行状態を表す度数として算出し、上記データベースの度数マップに登録する度数マップ登録手段と、上記燃費マップ及び上記度数マップによる電力履歴及び走行履歴に基づいて、現在の車両の残存電力で走行可能な距離を予測し、予測した走行可能距離を運転者に報知する走行可能距離予測手段とを備えているエネルギー管理システムが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−312581号公報
特許文献1に記載された発明では、燃費マップ及び度数マップを用いて過去の電力消費履歴と走行履歴を正確に把握することができ、現在の残存電力で走行可能な距離を高精度に予測することができる。しかしながら、この発明では、データ数が多いために、簡易に構成することができないという問題がある。
そこで、本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決することにあり、簡易に、かつ、現在の走行状態を反映して正確に走行可能距離を予測することができる走行可能距離算出装置及びこれを用いた車両を提供しようとするものである。
本発明の走行可能距離算出装置は、二次電池を搭載した車両の走行可能距離を算出する走行可能距離算出装置であって、単位走行距離当たりの最新の電力消費率を算出する電力消費率算出手段と、記録部に記録された複数の過去の電力消費率を更新し、前記記録部に記録する電力消費率更新手段と、前記記録部に記録された複数の電力消費率と前記二次電池の電池残量とから走行可能距離を算出する走行可能距離算出手段と、二次電池の電池状態を検出する検出手段とを備え、前記電力消費率更新手段は、所定の条件が満たされている場合には、前記記録部に記録された複数の過去の電力消費率を全て設定された所定のデフォルト電力消費率に更新し、それ以外の場合には、前記記録部に記録された複数の過去の電力消費率のうち、最も古い過去の電力消費率を、前記最新の電力消費率に更新し、前記所定の条件は、該検出手段から、前記二次電池が満充電状態であることを示す満充電判定信号が入力された場合であることを特徴とする。
本発明の走行可能距離算出装置では、前記電力消費率更新手段は、所定の条件が満たされている場合には、前記記録部に記録された複数の過去の電力消費率を全て設定された所定のデフォルト電力消費率に更新することで、所定の条件が満たされている場合には、今までの走行状態によらずに、正確に今後の走行可能距離を算出することができる。また、それ以外の場合、即ち所定の条件が満たされていない場合には、前記記録部に記録された複数の過去の電力消費率のうち、最も古い過去の電力消費率を、前記最新の電力消費率に更新することで、最も古い走行状態を示す電力消費率を削除することができるので、現在の走行状態を最も反映した走行可能距離を算出することができる。また、満充電時にデフォルト電力消費率に更新することで、例えば、満充電時に今までの走行状態によらずに走行可能距離を運転者に表示することが可能である。
前記所定の条件には、さらに、前記デフォルト電力消費率に更新することをキャンセルするキャンセル信号が前記電力消費率更新手段に入力されていないことが含まれることが好ましい。例えば、運転者がデフォルト電力消費率に更新することを望まない場合には、運転者によりキャンセル信号が入力できるように構成することで、例えば長距離運転中など充電後も走行記録を保持したい場合には、キャンセル信号を入力してデフォルト電力消費率に更新しないようにすることができる。
本発明の車両は、前記いずれかの走行可能距離算出装置と、算出された走行可能距離を運転者に報知する報知手段とを備えることを特徴とする。報知手段を備えることで、現在の走行状態を反映し正確に算出された走行可能距離を運転者に報知することが可能である。
本発明の走行可能距離算出装置によれば、簡易に構成でき、かつ、正確に今後走行可能な距離を予測することができるという優れた効果を奏し得る。
本実施形態の走行可能距離算出装置を説明するためのブロック図である。 本実施形態の電力消費率更新手段を説明するためのブロック図である。 本実施形態の走行可能距離算出装置を説明するためのフローチャートである。 本実施形態の走行可能距離算出装置を説明するためのフローチャートである。
本発明の二次電池を搭載した電気自動車の走行可能距離算出装置について、図1〜2を用いて説明する。
電気自動車である車両Iは、駆動用電池として二次電池Vを備える。二次電池Vは、リチウムイオンバッテリー(電池セル)が直列に複数接続されてなる。また、車両Iは、車両Iにおける各種制御を行うECU1を備える。ECU1は、二次電池Vにも接続されており、二次電池Vの充電器系統等の制御を行っている。
このECU1には、本実施形態の走行可能距離算出装置2が設けられている。走行可能距離算出装置2は、二次電池Vの電池残量と、走行時の単位走行距離当たりの電力の消費量を示す電力消費率の平均とをかけることで、車両Iの走行可能距離を算出するためのものである。
以下、詳細に走行可能距離算出装置2の構成について説明する。
走行可能距離算出装置2は、単位走行距離当たりの最新電力消費率を算出する電力消費率算出手段3と、記録された複数の過去電力消費率を所定の電力消費率に更新し、記録する電力消費率更新手段4と、記録された電力消費率の平均である平均電力消費率を算出し、この平均電力消費率より走行可能距離を算出する走行可能距離算出手段5とを備える。走行可能距離算出装置2には、電源状態判定部21が接続されている。この電源状態判定部21が、車両Iの電源がオフ状態からオン状態になったか、即ち、イグニッションスイッチがオンとなったどうかを判断する。そして、電源状態判定部21は、オフ状態からオン状態になった場合には、オフ状態からオン状態になったことを示す電源信号を電力消費率更新手段4に入力する。また、電源がオン状態である場合には、オフ状態からオン状態になっていないことを示す電源信号を後述する判定部22に入力する。なお、電源オフ時には、走行可能距離算出装置2は作動しない。
また、この走行可能距離算出装置2には、走行可能距離の算出を行うかどうかを判定する判定部22が接続されている。判定部22は、単位走行距離を走行した場合に、走行可能距離算出装置2に走行可能距離の算出を実行する指示信号を入力する。走行可能距離算出装置2は、この指示信号に応じて走行可能距離の算出を実行するものである。
電力消費率算出手段3は、二次電池Vの最新電力消費量を算出する電力消費量算出部31と、最新走行距離と最新電力消費量から最新電力消費率を算出する電力消費率算出部32とを備える。
電力消費量算出部31は、二次電池Vに設けた電流センサーS01から検出された電流値及び二次電池Vに設けた電圧センサーS02から検出された電圧値から、単位走行距離を走行する間の消費電力を最新消費電力量として算出する。算出された最新消費電力量は、電力消費率算出部32に入力される。
電力消費率算出部32は、単位走行距離を、電力消費量算出部31で算出された最新消費電力量で割ることにより、現在の最新電力消費率を算出する。単位走行距離は、車両Iに設けられた走行距離検出部33で検出された走行距離から算出する。ここで、電力消費率とは、消費電力1kWh当たりの走行距離を意味し、その単位は[km/kWh]である。算出された最新電力消費率は、電力消費率更新手段4に入力される。
電力消費率更新手段4は、上述のように、過去電力消費率を所定の電力消費率に更新するものであり、電力消費率判断部41と、記録部42と、電力消費率更新部43と、リセット判断部44とを備える。
電力消費率判断部41は、電力消費率算出部32から入力された最新電力消費率が所定の範囲内にあるかどうかを判定し、最新電力消費率が所定の範囲を外れている場合には、電力消費率更新手段4から入力された最新電力消費率の値を所定の値に書き換える。これは、本実施形態では、走行可能距離を求めるために必要な電力消費率を、単位走行距離を最新消費電力量で割って求めることに起因する。即ち、下り坂を連続走行した場合に、走行により消費した電力と回生により得られた電力とがほとんど等しくなると、電力消費量はほとんど0となる。その結果、電力消費率が発散してしまう。また、回生により得られた電力が走行により消費した電力を上回ると、電力消費量は負の値となり、電力消費率も負の値になってしまう。従って、本実施形態では、上述のように最新電力消費率の0以上所定値以下の所定の範囲を定め、この最新電力消費率が所定の範囲を超えている場合には、電力消費率算出部32から入力された最新電力消費率を所定の値に書き換えて、最新電力消費率が非常に小さな値にならないように調整している。
記録部42には、複数の過去電力消費率が記録されている。具体的には、記録部42には、記録部42の1番地からn番地までそれぞれに一つずつ、新しい順に過去電力消費率が記録されている。
電力消費率更新部43は、記録部42に記録された電力消費率を更新する。この場合に、電力消費率更新部43は、最も古い過去電力消費率については、最新電力消費率に更新する。そして、それ以外の過去電力消費率については、それぞれ、1つ新しい過去電力消費率に書き換える。即ち、記録部42には、1番地からn番地までにそれぞれ新しい順で過去電力消費率が記録されている。例えば、1番地目の過去電力消費率が最も新しく、次いで、2番地目の過去電力消費率が2番目に新しく、n番地目の過去電力消費率が最も古い。そして、電力消費率更新部43は、電力消費率判断部41から最新電力消費率が入力されると、1番地目の過去電力消費率を、最新電力消費率に書き換える。そして、2番地目に記録されていた過去電力消費率を、1番地目に記録されていた過去電力消費率に書き換える。即ち、2番目に新しい過去電力消費率を、1番目に新しい過去電力消費率に書き換える。これを繰り返して行い、n番地目の過去電力消費率については、n−1番地目の過去電力消費率に書き換え、n番地目の過去電力消費率については削除する。このようにして、電力消費率更新部43は、全ての過去電力消費率を、最新電力消費率を含めた一つ新しい過去電力消費率(以下、新規電力消費率という)に書き換える。このようにして、全ての過去電力消費率を更新する。
ところで、電力消費率更新手段4によれば、電力消費率は常に最新の走行状態を反映して更新される。従って、悪路を走行した後で、車両が充電を行い、満充電後に走行可能距離を表示装置7に表示させると、実際走行できる距離よりも短く表示されることがあるので、これを抑制する必要がある。
そこで、本実施形態においては、電力消費率更新部43は、電力消費率更新部43により更新された電力消費率をデフォルト電力消費率にリセットする所定の条件が満たされているかどうかを判断するリセット判断部44を備えている。そして、リセット判断部44が所定の条件が満たされていると判断する場合には、リセット判断部44は、リセット許可信号を電力消費率更新部43に入力する。リセット許可信号が入力されると、電力消費率更新部43は、全ての記録された電力消費率をデフォルト電力消費率にリセットする。本実施形態では、このように構成することで、満充電後には、過去の走行状態を示す過去電力消費率が記録部42に残存することにより走行可能距離が実際走行できる距離よりも短く表示されることを抑制している。以下、リセット判断部44について詳細に説明する。
リセット判断部44は、電源がオフ状態からオン状態になった場合に、電源状態判定部21から、オフ状態からオン状態になったことを示す電源信号が入力されると作動する。リセット判断部44における「電力消費率更新部43により更新された電力消費率をデフォルト電力消費率にリセットする所定の条件」とは、本実施形態では、満充電判定信号が入力され、かつ、キャンセル信号が入力されていないことである。満充電判定信号は、電池残量算出手段6により入力されるものである。この電池残量算出手段6は、ECUに設けられると共に二次電池Vに接続されており、二次電池Vの電気残量を算出するものである。電池残量算出手段6は、この電気残量の算出において用いる二次電池VのSOC(state of charge)状態を、図示しない電池電圧測定手段から電池の電圧を測定し、測定された電圧値に基づいて検出する(検出手段)。このSOC状態が充電により100%になった場合が、満充電時である。電池残量算出手段6は、検出されたSOC状態が100%である場合には、満充電であるとして、満充電判定信号をリセット判断部44に入力する。
リセット判断部44におけるキャンセル信号とは、車両の運転者がリセットを望まない場合に、車両Iの運転者によって入力されるリセットをキャンセルするための信号をいう。このキャンセル信号の入力手段としては、例えば、車両Iに設けられた表示装置7に表示されるメニュー画面にリセットのキャンセルを示す選択肢が表示され、運転者がこの選択肢を選択することにより、リセット判断部44に入力されることが挙げられる。
リセット判断部44が所定の条件が満たされていると判断する場合には、電力消費率更新部43は、全ての記録された過去電力消費率をデフォルト電力消費率にリセットする。
電源状態がオフ状態からオン状態となった場合において、リセット判断部44が所定の条件が満たされていると判断する場合に、即ち、満充電であり、かつ、キャンセル信号も入力されていない場合には、リセット判断部44は、リセット許可信号を電力消費率更新部43に入力する。電力消費率更新部43は、リセット許可信号に応じて全ての記録された過去電力消費率をデフォルト電力消費率にリセットする。また、リセット判断部44が所定の条件が満たされていないと判断する場合には、リセット判断部44は、リセット禁止信号を走行可能距離算出手段5へ入力する。即ち、電源状態がオフ状態からオン状態となった場合にリセット判断部44が作動し、作動したリセット判断部44はリセットを行うかどうかを判断する。そして、リセット判断部44は、この結果に応じて信号を送出する。
このように、電力消費率更新部43が、全ての過去電力消費率を、デフォルト電力消費率か、新規電力消費率のいずれかに更新した後、これらの値を記録部42に入力すると、記録部42に記録される。電力消費率更新部43は、記録部42での記録が終了すると、走行可能距離算出手段5に記録が終了したことを示す終了信号を送出する。
走行可能距離算出手段5は、電力消費率更新部43から終了信号が入力されるか、リセット判断部44からリセット禁止信号が入力されると、記録部42に記録された複数の電力消費率の平均である平均電力消費率を算出する。また、走行可能距離算出手段5は、ECUに設けられた電池残量算出手段6に接続している。電池残量算出手段6は、電池残量を算出し、走行可能距離算出手段5に入力する。具体的には、電池残量算出手段6は、初期電池容量に、検出したSOC状態をかけて、電池残量を算出する。走行可能距離算出手段5は、平均電力消費率にこの電池残量をかけることで走行可能距離を算出する。
算出された走行可能距離は、車両Iに設けられた表示装置7に表示され、運転者はこれを基に充電をせずにどの程度の距離を走行することができるのかを認識することができる。
このように、本実施形態では、最新電力消費率を含める新規電力消費率から、平均的な電力消費率を算出し、これにより走行可能距離を求めていることで、正確に最新の走行状態が反映された走行可能距離を算出できる。特に、最も古い走行状態を示す過去電力消費率を除去して最新電力消費率を入力するので、現在の走行状態を走行可能距離により反映することができる。また、記録部に記録されている電力消費率の平均値を用いていることで、走行可能距離の算出毎に急激に走行可能距離が変更されることがないため、運転者が表示された走行可能距離を信頼することができる。
また、本実施形態では、車両に通常搭載されている走行距離検出部33や、電池残量算出手段6から車両の最新電力消費率と過去電力消費率とから、平均的な電力消費率を算出し、これにより走行可能距離を求めている。従って、特段の装置を新たに車両に搭載する必要がなく、コストを抑制できる。
さらに、本実施形態では、電源がオフ状態からオン状態となった場合、即ち、イグニッションスイッチをオンとした場合に、リセット判断部44により所定の条件が満たされているかどうかを判断し、所定の条件が満たされている場合に、電力消費率をデフォルト電力消費率に更新する。このようにデフォルト電力消費率に更新することで、キャンセル信号が入力されていない満充電時に、過去の走行状態によらず、どの程度の距離を走ることができるのか正確に算出して表示できるので、運転者に認識させることができる。さらにまた、キャンセル信号が入力されている場合には、電力消費率がリセットされない。従って、例えば長距離移動の途中での充電時など、充電後も充電前の運転者の走行状態を反映したい場合等、リセットが望まれない場合にも有用である。
このような本実施形態の走行可能距離の算出方法を、図3及び図4に示すフローチャートを示して説明する。
ステップS1では、電源状態判定部21が、車両Iの電源がオフ状態からオン状態となったか、即ちイグニッションスイッチがオンとなったかどうかを判定する。車両Iの電源がオフ状態からオン状態になった場合には(Y)、ステップS2へ進む。車両Iの電源がオン状態であった場合には(N)、ステップS10へ進む。
ステップS2では、リセット判断部44が、二次電池Vが満充電状態かどうか、即ち電池残量算出手段6から検出された満充電判定信号が入力されているかどうかを判断する。満充電である場合(Y)、ステップS3へ進む。満充電ではない場合(N)、リセット禁止信号を出力し、ステップS7へ進む。
ステップS3では、リセット判断部44が、キャンセル信号が入力されているかどうかを判断する。キャンセル信号が入力されていない場合(N)、ステップS4へ進む。キャンセル信号が入力されている場合(Y)、リセット禁止信号を出力し、ステップS7へ進む。
ステップS4では、満充電であり、かつ、キャンセル信号が入力されていないことから、リセット判断部44は所定の条件を満たしたものと判断して、リセット許可信号を電力消費率更新部43に入力する。ステップS5へ進む。
ステップS5では、電力消費率更新部43が、リセット許可信号が入力されたことにより、電力消費率更新部43は、過去電力消費率を、デフォルト電力消費率に更新する。ステップS6へ進む。
ステップS6では、電力消費率更新部43は、記録部42に全ての更新された電力消費率(この場合は、全てのデフォルト電力消費率)を記録する。電力消費率更新部43は、終了信号を走行可能距離算出手段5に入力する。ステップS7へ進む。
ステップS7では、走行可能距離算出手段5は、終了信号が入力されたか、又はリセット禁止信号が入力されたことにより、記録部42に記録された電力消費率を取得して、電力消費率の平均である平均電力消費率を算出する。ステップS8へ進む。
ステップS8では、走行可能距離算出手段5は、算出された平均電力消費率と電池残量とをかけて走行可能距離を算出する。算出された走行可能距離は、表示装置7へ入力される。ステップS9へすすむ。
ステップS9では、表示装置7が、走行可能距離を表示画面に表示する。これにより、運転者は、車両Iの走行可能距離を正確に把握することができる。
即ち、運転者は、車両電源がオフ状態からオン状態となった場合に、所定の条件が満たされていれば、リセットを実行することで、過去の走行状態によらず、満充電時にどの程度走行可能であるかどうかを表示することができる。原則、二次電池Vの満充電時には今までの走行状態がリセットされるように構成されることで、本実施形態においては、満充電時の走行可能距離を正確に運転者が認識できる。例えば、リセットを予め設定しないと走行状態がリセットされないとすれば、通常車両を使用する場合に正確な走行可能距離を運転者が認識できない。従って、本実施形態のように構成することが好ましいのである。また、キャンセル信号が入力されることで所定の条件が満たされていない場合には、電源がオフ状態となる前の過去の走行状態に基づいて走行可能距離を表示することができるので、過去の走行状態と同一の走行状態を続ければどの程度走行可能であるかどうかを表示することができる。
次に、ステップS10以降、即ち、車両Iの電源がオン状態である場合について説明する。
ステップS10では、判定部22が走行可能距離の算出工程を開始するタイミングかどうかを判定する。判定部22が走行可能距離の算出工程を開始する指示信号を送出した場合には(Y)、ステップS11へ進む。判定部22が走行可能距離の算出工程を開始する指示信号を送出しない(例えば、所定距離を走行していない場合)場合には(N)、ステップS10で滞留し、判定部22の走行可能距離の算出工程を開始する指示信号の送出を待つ。
ステップS11では、電力消費量算出部31が、二次電池Vに設けた電流センサーS01及び電圧センサーS02からの出力に基づいて単位走行距離当たりの最新電力消費量を算出し、電力消費率算出部32にこの最新電力消費量を入力する。ステップS12へ進む。
ステップS12では、電力消費率算出部32が、電力消費量算出部31からの最新電力消費量に基づいて最新電力消費率を算出し、電力消費率更新手段4の電力消費率判断部41へ入力する。ステップS13へ進む。
ステップS13では、電力消費率判断部41が、電力消費率判断部41に入力された最新電力消費率が所定の範囲内にあるかどうかを判断する。最新電力消費率が所定の範囲外である場合には(N)、ステップS14へ進む。最新電力消費率が所定の範囲内にある場合には(Y)、ステップS15へ進む。
ステップS14では、電力消費率判断部41により最新電力消費率が所定値に書き換えられる。その後、ステップS15へ進む。
ステップS15では、電力消費率更新部43が、電力消費率判断部41を経た最新電力消費率を取得する。ステップS16へ進む。
ステップS16では、電力消費率更新部43が、記録部42から、記録されていた複数の過去電力消費率を取得する。ステップS17へ進む。
ステップS17では、電力消費率更新部43は、過去電力消費率を、新規電力消費率に更新する。即ち、電力消費率更新部43は、1番地目の過去電力消費率は、最新電力消費率に更新し、2番地目の過去電力消費率は、1番目の過去電力消費率に更新する。更新ステップS18へ進む。
ステップS18では、電力消費率更新部43は、全ての過去電力消費率について更新を行ったかどうかを判断する。全ての過去電力消費率について更新が終わっていれば、ステップS6へ進む。全ての過去電力消費率について更新を行っていなければ、ステップS17へ戻る。具体的には、1番地目の過去電力消費率を更新し、このステップS18まで進んだ後、ステップS17に戻り2番地目の過去電力消費率を更新する。これを繰り返し、n番地目まで全ての過去電力消費率について更新を行えば、更新が終了したとしてステップS6へ進む。
その後は、上述したステップS6〜S9を実行する。即ち、ステップS6では、電力消費率更新部43は、記録部42に全ての更新された電力消費率(この場合には、新規電力消費率)を記録する。ステップS7へ進む。
ステップS7では、走行可能距離算出手段5は、記録部42に記録された電力消費率を取得して、電力消費率の平均である平均電力消費率を算出する。ステップS8へ進む。
ステップS8では、走行可能距離算出手段5は、算出された平均電力消費率と電池残量とをかけて走行可能距離を算出する。算出された走行可能距離は、表示装置7へ入力される。ステップS9へすすむ。
ステップS9では、表示装置7が、走行可能距離を表示画面に表示する。これにより、運転者は、現在の走行状態に基づいて車両Iの走行可能距離を正確に把握することができる。
そして、このまま走行を続けると走行可能距離の算出を行う指示信号が判定部22より走行可能距離算出装置2に入力され、その時点での最新電力消費率が算出される。そして、現在記録部42に記録されている電力消費率を過去電力消費率として、同様の算出工程を繰り返す。その後、運転者が残りの走行可能距離を認識し、必要があれば、充電を行うことで、スムーズに走行を続けることができる。従って、本実施形態によれば、走行中においては、現在の走行状態とは最も離れた走行状態を示す過去電力消費率を最新電力消費率に更新するので、より現在の走行状態を走行可能距離に反映させることができる。従って、走行可能距離が正確なものとなる。
このように、本実施形態では、簡易な構成で現在の走行状態を反映した走行可能距離を正確に算出し、表示することができる。また、リセット判断部44により、リセットの実行を判断して、所定の場合には記録部42に記録される過去電力消費率をデフォルト電力消費率にリセットすることで、過去の運転状態によらずに、車両がどの程度走行することができるかどうかを運転者に表示することができる。さらにまた、リセットをキャンセルできるので、長距離運転中など、過去の走行状態を示す過去電力消費率を保存しておきたい場合には、デフォルト電力消費率にリセットされないようにすることもできる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態では、満充電時に原則記録部42に記録されている過去電力消費率をリセットしたが、リセット時は満充電時に限定されない。例えば、車両電源を入れた場合(イグニッションスイッチをオン状態とした場合)に原則記録部42に記録されている過去電力消費率をリセットしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態では、満充電時に車両電源がオン状態となると原則記録部42に記録されている過去電力消費率をリセットしたが、満充電時に限定されない。例えば、車両電源を入れた場合(イグニッションスイッチをオン状態とした場合)には原則記録部42に記録されている過去電力消費率がリセットされるように構成してもよい。また、二次電池Vの充電終了を検出すると、直ちに過去電力消費率を全てデフォルト値に更新するようにリセット手段を別途構成してもよい。
本実施形態では、図1及び図2に示すブロック図のように走行可能距離算出装置を構成したが、これに限定されない。例えば、電池残量算出手段6及び記録部42に接続するリセット判断部44を設け、満充電判定信号がリセット判断部44に入力され、リセット判断部44がリセットを判断すると、電力消費率更新手段4によらずに、記録部42に記録されている過去電力消費率を全てデフォルト電力消費率に置き換えるように構成してもよい。
また、さらに図3及び図4に示すフローチャートと同一の手順で走行可能距離の算出を必ずしも行う必要はない。例えば、本実施形態では電源がオフ状態からオン状態となった直後にリセット判断部44がリセットの実行を判断したが、車両が走行を開始した直後にリセット判断部44がリセットの実行を判断し、所定の場合には直接記録部42に記録されている過去電力消費率を全てデフォルト電力消費率に置き換えるように構成してもよい。
報知手段としては、本実施形態では表示装置7を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、音声で運転者に報知することも可能である。
本実施形態では、車両として電気自動車を例にとって説明したが、車両としてはこれに限定されず、いわゆるハイブリット車であってもよい。
本発明の走行可能距離算出装置は、車両の走行可能距離を正確に算出することができる。従って、車両製造分野において利用可能である。
2 走行可能距離算出装置
3 電力消費率算出手段
4 電力消費率更新手段
5 走行可能距離算出手段
6 電池残量算出手段
7 表示装置
21 電源状態判定部
22 判定部
31 電力消費量算出部
32 電力消費率算出部
33 走行距離検出部
41 電力消費率判断部
42 記録部
43 電力消費率更新部
44 リセット判断部

Claims (3)

  1. 二次電池を搭載した車両の走行可能距離を算出する走行可能距離算出装置であって、
    単位走行距離当たりの最新の電力消費率を算出する電力消費率算出手段と、
    記録部に記録された複数の過去の電力消費率を更新し、前記記録部に記録する電力消費率更新手段と、
    前記記録部に記録された複数の電力消費率と前記二次電池の電池残量とから走行可能距離を算出する走行可能距離算出手段と、二次電池の電池状態を検出する検出手段とを備え、前記電力消費率更新手段は、所定の条件が満たされている場合には、前記記録部に記録された複数の過去の電力消費率を全て設定された所定のデフォルト電力消費率に更新し、
    それ以外の場合には、前記記録部に記録された複数の過去の電力消費率のうち、最も古い過去の電力消費率を、前記最新の電力消費率に更新し
    前記所定の条件は、該検出手段から、前記二次電池が満充電状態であることを示す満充電判定信号が入力された場合であることを特徴とする走行可能距離算出装置。
  2. 前記所定の条件には、さらに、前記デフォルト電力消費率に更新することをキャンセルするキャンセル信号が前記電力消費率更新手段に入力されていないことが含まれることを特徴とする請求項に記載の走行可能距離算出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の走行可能距離算出装置と、算出された走行可能距離を運転者に報知する報知手段とを備えたことを特徴とする車両。
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