JP5386669B2 - 遊技機の発射ハンドル - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を弾球遊技機の遊技盤に打ち出す際に遊技者が操作する発射ハンドルに関するものである。
弾球遊技機(以下、遊技機という)においては、遊技盤に遊技球を打ち出す際には発射ハンドルが用いられる(例えば特許文献1)。遊技者はこの発射ハンドルを回動させることにより、発射力を調節し、遊技盤内の所望の箇所に遊技球を到達させ、賞球を狙ったり、図柄変動を行なわせたりする。
特開2001−170267
発射ハンドルの回動される部材と、この部材を固定する部材との隙間に硬貨などの異物を挟み込み、発射ハンドルを固定するといった不正行為が行なわれることがある。このようにして発射力を一定にする行為は禁止されており、遊技球が入賞口に入球するか否かの遊技であるパチンコ遊技機にとっては遊技の公正を害することに値する。また、異物を挟み込むことにより、発射ハンドルの部品が破損することもある。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、発射ハンドルの固定を困難にすることを目的とする。
上記課題を解決するために遊技機に突設され、遊技者によって回動操作を受けることにより、遊技球の発射力を調整する遊技機の発射ハンドルにおいて、前記遊技機に固定される基礎部と、該基礎部に対して回動可能に支持される回動部と、少なくとも、前記基礎部および前記回動部の接続箇所を覆う略筒状部材であって、前記回動部の回動とは独立に該回動部および前記基礎部の周りで回動可能なカバー体とを備えた構成が好ましい。
なお、基礎部は遊技機と一体に形成しても構わない。
このような構成にすることで、回動部と基礎部の接続箇所がカバー体で覆われているため、接続箇所に異物を挟み込むことにより、回動部を基礎部に対して固定することが困難である。敢えて固定を試みても、カバー体を回動部に対して固定するだけでは、カバー体が回動部とは独立に回動してしまうので不十分である。従って、更にこのカバー体を基礎部に対して固定する必要があるが、これでは固定する箇所が2箇所となり、しかもどちらか一方の固定が不十分であっても、回動部は基礎部に対して回動可能となるので、接続箇所に異物を挟みこんで固定した場合に比べ、固定状態が不安定となる。従って、回動部を基礎部に対して固定するのを防止する効果がある。
また、上記記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、前記回動部の回動軸に垂直な任意断面の外形が、前記基礎部、前記回動部とも前記回動軸を中心とする円であり、前記カバー体の、前記回動軸に垂直な断面の内周が、対応する位置の前記基礎部、前記回動部の外径よりも直径が大きな円である構成が好ましい。
このような構成にすることで、回動部および基礎部の断面(回動部が回動される軸に垂直な断面。以下、単に断面という)が円となっており、またこれに外嵌されるカバー体の断面の内径が、対応する位置の基礎部、または回動部の外径よりも直径が大きな円形にされている。これにより、回動部が基礎部に対して回動可能であり、なおかつカバー体は、回動部と基礎部の接続箇所を覆いつつ、回動部の回動とは独立に回動可能な構成を、前記したような簡素な形状により実現できる。
なお、カバー体は「少なくとも基礎部と回動部の接続箇所を覆うもの」であるから、基礎部の一部、および回動部の一部を必ず覆うことになる(可能であれば基礎部や回動部の全体を覆っても構わない)。すなわちカバー体には、前記「基礎部の一部」を覆う部位と、前記「回動部の一部」を覆う部位とが存在することになる。従って「前記カバー体の、前記回動軸に垂直な断面の内周が、対応する位置の前記基礎部、前記回動部の外径よりも大きな円である」とは、基礎部をカバー体とともに回動軸に垂直な断面で切断すると、カバー体の内径は、基礎部の部位の外径よりも大きく、また、回動部をカバー体とともに回動軸に垂直な断面で切断すると、カバー体の内径は、回動部の外径よりも大きいことを指す。なお、これらの内径および外径は、断面の位置によってまちまちであって構わない。
また、上記記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、前記基礎部が略円柱状の部材であり、前記回動部の少なくとも前記接続箇所の近傍が、円柱状に形成された部材である構成が好ましい。
なお、略円柱状とは、外観が円柱の体をなしていればよく、例えば、後述するハンドル軸を内蔵するために中空の構造をしていても構わないし、断面の外周を、円周に所々くぼみや切欠が形成された形状にしたものも含まれる。また、「近傍」とは、カバー体により覆われる箇所であるが、カバー体に覆われない箇所(例えば回動部の全体)まで略円柱状としてもよい。また、回動部の接続箇所の近傍および基礎部は、共に略円柱状であるが、両者の外径や軸方向長さは互いに異なっていても良い。なお、本請求項の主旨には反するが、カバー体の回動を妨げない範囲で基礎部や回動部の断面を円ではなくしてもよい。
このような構成にすることで、基礎部および回動部を製造することが一層容易となる。また、カバー体も、これら2体の円柱状部材(回動部については接続部の近傍)に外嵌される円形の断面を有する筒状の部材であるので、製造が比較的容易となる。
請求項に記載の本発明は、
遊技機に突設され、遊技者によって回動操作を受けることにより、遊技球の発射力を調整する遊技機の発射ハンドルにおいて、
前記遊技機に固定される基礎部と、該基礎部に対して回動可能に支持される回動部と、
少なくとも、前記基礎部および前記回動部の接続箇所を覆う略筒状部材であって、前記回動部の回動とは独立に該回動部および前記基礎部の周りで回動可能なカバー体と、を備え、
前記基礎部が、
略円柱状の部材であって、前記遊技機において平面状に形成された取り付け面に、垂直に突設されるものであり、
前記回動部が、
略円柱状の軸部と、
前記カバー体の内周よりも外側に外周を持つ平面であって、且つ前記取り付け面に平行に対向する対向面を有し、該対向面にて前記軸部に固定され、遊技者に直接回動操作を受ける操作部と、を備え、
前記対向面と前記取り付け面の距離から前記カバー体の軸方向の長さを引いた値は、前記軸部の外径を、前記カバー体の、該軸部を覆う側の端面の内径から引いた値よりも小さいことを特徴とする。
本請求項において軸部は、操作部と共に回動されることになる。なお、軸部と操作部は別々の部材として構成して互いに固着してもよいし、一体成形してもよい。また、「前記対向面と前記取り付け面の距離から前記カバー体の軸方向の長さを引いた値は、前記カバー体の内径から前記軸部の外径を引いた値よりも小さい」とは、カバー体を取り付け面側に寄せた際に、対向面とカバー体との間に空く隙間が、カバー体と軸部との間に空く隙間よりも小さいことを意味している。なお、カバー体の前記断面が円であることから、カバー体の端面も、軸部側・基礎部側に関わらず円である。そして軸部が円柱状であることから、両者の間に開く隙間は軸部を覆う側の端面においても部位によって大きさが異なることになる(前記端面において、カバー体と軸部が接している点では隙間はゼロであり、この点と回動軸に関して対称な点では隙間は最大となる)が、ここでは最大の隙間を指すこととする。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、
前記対向面と前記取り付け面の距離から前記カバー体の軸方向の長さを引いた値は、前記基礎部の外径を、前記カバー体の、該基礎部を覆う側の端面の内径から引いた値よりも小さいことを特徴とする。
本請求項においても軸部は、操作部と共に回動されることになる。また前述のようにカバー体の基礎部側の端面は円であり、基礎部が円柱状であることから、両者の間に開く隙間は、基礎部を覆う側の端面においても部位によって大きさが異なることになるが、軸部を覆う側と同様に、ここでは最大の隙間を指すこととする。
請求項に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、前記カバー体が、フランジと、該フランジに関して前記取り付け面側に位置する円筒状部材である取付側円筒部と、前記フランジに関して前記回動部側に位置する円筒状部材である回動側円筒部とを有するものであり、前記取付側円筒部に外嵌される円筒状部材であって該取付側円筒部の軸方向長さよりも長い軸方向長さを有する第2カバー体と、前記回動側円筒部に外嵌される円筒状部材であって該回動側円筒部の軸方向長さよりも長い軸方向長さを有する第3カバー体とを有することを特徴とする。
つまり、このカバー体は、取付側円筒部、フランジ、および回動側円筒部をこの順で並べたものを主要部とする筒状部材となっている。なお、通常、こうした部材の形状は、「円筒状部材の軸方向の中ほど(中央よりいずれか一方に偏っていても構わない)にフランジを設けた」と表現するのが一般的かもしれないが、本発明においては、フランジによって円筒状部材が、取付側円筒部と回動側円筒部とに分けられているとみなすことにする。また、フランジも含めて円筒状部材とみなすものとする。尚、フランジは1つでなくてもよい。フランジが複数ある場合は、最も回動部寄りにあるフランジから最も取り付け面寄りにあるフランジまでを一つのフランジとみなすことにする。従って、最も回動部寄りにあるフランジから回動部側に位置する円筒部が回動側円筒部、最も取り付け面寄りにあるフランジから取り付け面側に位置する円筒部が取付側円筒部となる(他の請求項においても同様)。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、前記対向面と前記取り付け面の距離から、前記第2カバー体の軸方向の長さと、前記フランジの軸方向の長さと、前記第3カバー体の軸方向の長さとを引いた値は、前記第3カバー体の内径から前記回動側円筒部の外径を引いた値よりも小さいことを特徴とする。
ここで、フランジが複数存在する場合における「フランジの軸方向の長さ」とは、最も回動部よりにあるフランジの回動部側の端面から、最も取り付け面よりにあるフランジの取り付け面側の端面までの長さを指す。
請求項に記載の本発明は、請求項またはに記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、前記対向面と前記取り付け面の距離から、前記第2カバー体の軸方向の長さと、前記フランジの軸方向の長さと、前記第3カバー体の軸方向の長さとを引いた値は、前記第2カバー体の内径から前記取付側円筒部の外径を引いた値よりも小さいことを特徴とする。
求項に記載の遊技機の発射ハンドルによれば、操作部の対向面の外周が、カバー体の断面の外周よりも外側に位置するため、カバー体を容易に取り外すことができない。また、カバー体と対向面との隙間から針金や板金のように容易に変形する異物を挿入し、この異物をカバー体と軸部の間に挟み込んでカバー体を軸部に対して固定しようとしても、対向面とカバー体との間に開く隙間が、カバー体と軸部との間に開く隙間よりも小さいので、異物をカバー体と軸部の間に挟み込むのは非常に困難である。
請求項に記載の遊技機の発射ハンドルにおいても、操作部の対向面の外周が、カバー体の断面の外周よりも外側に位置するため、カバー体を容易に取り外すことができない。また、カバー体と取り付け面との隙間から容易に変形する異物を挿入し、この異物をカバー体と基礎部の間に挟み込んで、カバー体を基礎部に対して固定しようとしても、取り付け面とカバー体との間に開く隙間が、カバー体と基礎部との間に開く隙間よりも小さいので、異物をカバー体と基礎部の間に挟み込むのは非常に困難である。
請求項に記載の遊技機の発射ハンドルによれば、カバー体は、フランジを除き、第2カバー体および第3カバー体により覆われることとなる。従って、前記のようにカバー体を対向面や取り付け面に対して固定することがより一層困難となる。この発射ハンドルの固定を試みると、まず対向面に対して第3カバー体を固定し、この第3カバー体をフランジ(カバー体)に対して固定し、このフランジを第2カバー体に対して固定し、更に第2カバー体を取り付け面または基礎部に対して固定することになる。つまり4箇所も固定する必要があり、非常に煩わしく且つ困難である。仮に固定できたとしても、この固定状態は非常に不安定(すなわち4箇所の固定のうち1箇所でも固定状態が解けると、回動部は回動可能となる)である。
また、第2カバー体の軸方向長さ(以下、単に長さともいう)は取付側円筒部より長く、かつ第3カバー体の長さは軸部より長く構成されている。これにより、第2カバー体を取り付け面に当接させ、且つフランジを第2カバー体に当接させ、更に第3カバー体をフランジに当接させると、第3カバー体と対向面との間の隙間が、同状態における対向面と回動側円筒部の間の隙間よりも小さくなる。よって、第3カバー体と対向面の隙間から異物を挿入し、回動側円筒部と対向面(回動部)とを固定することも困難であり、また第2カバー体と取り付け面の隙間から異物を挿入し、取付側円筒部と取り付け面とを固定することも困難である。
請求項に記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、第3カバー体と対向面の隙間から針金や板金のように容易に変形する異物を挿入し、この異物を第3カバー体と回動側円筒部の間に挟み込むことにより、第3カバー体を回動側円筒部に対して固定しようとしても、対向面と第3カバー体との間に開く隙間が、第3カバー体と回動側円筒部との間に開く隙間よりも小さいので、異物を第3カバー体と回動側円筒部の間に挟み込むのは非常に困難である。
請求項に記載の遊技機の発射ハンドルにおいて、第2カバー体と取り付け面の隙間から針金や板金のように容易に変形する異物を挿入し、この異物を第2カバー体と取付側円筒部の間に挟み込むことにより、第2カバー体を取付側円筒部に対して固定しようとしても、取り付け面と第2カバー体との間に開く隙間が、第2カバー体と取付側円筒部との間に開く隙間よりも小さいので、異物を第2カバー体と取付側円筒部の間に挟み込むのは非常に困難である。
パチンコ遊技機50の正面図。 パチンコ遊技機50の裏面図。 パチンコ遊技機50の電気的構成を示すブロック図。 実施例1の発射ハンドル64の分解斜視図。 実施例1の発射ハンドル64の左側面図。 実施例1の発射ハンドル64がパチンコ機50に取り付けられる様子を示す斜視図。 実施例1の発射ハンドル64の右断面図。 図8の部分拡大図。 実施例2の発射ハンドル64の分解斜視図。 実施例2の発射ハンドル64の左側面図。 実施例2の発射ハンドル64の右断面図。 図11の部分拡大図。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には遊技盤が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤に向けて発射される。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、該演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6(図3を参照)に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、球貸スイッチ57、返却スイッチ58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2に示すように、パチンコ機50の裏側は、前述した遊技盤を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。
また、パチンコ機50の裏側には(図3も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図2では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、この外部接続端子板78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータ87に送られる。なお、従来はホールコンピュータ87へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)と枠用((枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87へ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機50の電気的構成は、図3のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には電源回路は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84、電源基板85にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。主制御装置80には、遊技盤に設けられた第1始動口に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲートに進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、左入賞口に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、右入賞口に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ33aなどの検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10、及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、遊技盤中継端子板74を介して大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口の開閉を制御する。なお、普電役物とは普通電動役物を示す。主制御装置80からの出力信号は、上記のほかにも試験信号端子や、図柄変動や大当たり等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能にされており、払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。図3の構成では、払出制御装置81は裏配線中継端子板75と払出中継端子板76を介して払出モータ20を制御する構成である。また、本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力される構成で、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸スイッチ57、精算を要求するための返却スイッチ58、残高表示器59が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70、前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LEDや各種ランプを制御する。なお、音声出力に関しては、音量調整スイッチ83aにて音量を調節することができる。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能にされており、 演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
図4に発射ハンドル64の分解斜視図を示す。発射ハンドル64は、外枠51にハンドル取り付け部(後述)を介して固定される略円柱状の支柱部34と、該支柱部34に対して回動可能に取り付けられる回動リング35と、該回動リング35が固定される回動部36と、支柱部34に外嵌される円筒状のカバー体38とを主要部として構成されている。
支柱部34内には、回動リング35に固定されたハンドル軸40が挿通されている。回動部36は、遊技者が直接触れるタッチ部41と、支柱部34と共にカバー体38に外嵌される円筒状の軸部43を備えている。軸部43の外径は、支柱部34の外径と同じにされている。また、カバー体38の内径は、これら両者の外径よりもやや大きく(詳しくは後述)されており、これによりカバー体38が軸部43および支柱部34に対してその軸周りに自由に回動するように構成されている。
遊技者が回動部36を回動させると、回動部36に固定された回動リング35が回動し、ハンドル軸40を介してその回動角度が発射制御装置84に伝達される。なお、こうして回動された回動リング35は、遊技者が手を離すとばね44の付勢を受けて元の回動角度まで戻る。
図5に発射ハンドル64の左側面図を示す。発射ハンドル64の図1において左側には、発射停止ボタン29aが設けられている。この発射停止ボタン29aを押すと発射停止スイッチ29が作動して、回動部36の回動角度に関わらず、遊技球の発射が停止される。また本図において発射ハンドル64の左端にはハンドル軸40と一体に回動される連結部45が設けられている。
図6(a)の斜視図に示すように、発射ハンドル取り付け部46には円形の穴46aが形成されており、この穴46aに発射ハンドル64の支柱部34を嵌合させて図6(b)のように固定する。連結部45は、穴46aの座繰り面に形成された穴46bに挿入され、回動部36の回動角度を発射制御装置84に伝達する。
図7は、図6(b)の状態の発射ハンドル64をその軸に沿って発射ハンドル取り付け部46と共に切断した様子を示す断面図である。本図に示すようにカバー体38の軸方向長さは、軸部43の同方向の長さよりも長く、また支柱部34の同方向の長さ(より詳しくは、発射ハンドル取り付け部46から接続部Pまでの長さ)よりも長くされている。そしてカバー体38は、回動部36(特に軸部43)と支柱部34の接続部Pを覆っている。回動部36は支柱部34に対して回動されるので、この接続部Pに硬貨などの異物を挟み込めば、回動部36を固定することが出来るのだが、カバー体38により接続部Pが覆われているので、接続部Pに異物を挟み込むことができない。回動部36を支柱部34に対して固定する方法として、例えば、タッチ部41とカバー体38の隙間(本図において符号Qで表す部位)に異物を挟み込むことが考えられる。しかし、カバー体38が支柱部34や発射ハンドル取り付け部46に対して自由に回動するため、これだけでは回動部36を支柱部34に対して固定したことにならない。従って、Q部に異物を挟み込むに加え、カバー体38と発射ハンドル取り付け部46の隙間(本図において符号Rで表す部位)にも異物を挟み込む必要がある。だが、これは回動部36を、カバー体38という回動自在の部材を介して支柱部34に対して固定することになる。従って、この固定状態は不安定であり、遊技中に継続的に回動部36の回動角度を維持するのは困難である。
しかもこの固定状態の不安定さを解消するのも困難となっている。この理由について図8を用いて説明する。図8(a)は図7のQ部を拡大したもの、図8(b)は図7のR部を拡大したものである。なお、図7もそうであるが、図8においては、カバー体38が重力によりその内周面が支柱部34および軸部43の上部に当接した状態となっている。この結果、図8(a)に示すように、軸部43の下部とカバー体38の内周面との間には隙間Yがあく。図8(b)に示すR部についても同様であり、支柱部34の下部とカバー体38の内周面との間にも隙間Yがあく。カバー体38の、本図において左端面38aとタッチ部41の同右端面41aの隙間をXとし、カバー体38の、右端面38bと発射ハンドル取り付け部46の隙間をX’とすると、X+X’<Yの関係が成立するように、軸部43の外径、支柱部34の外径、カバー体38の長さおよび内径が設定されている。
例えばカバー体38の右端面38bを発射ハンドル取り付け部46に当接させることにより、タッチ部41の右端面41aとカバー体38の左端面38aの隙間を極力大きくしたとする。この隙間から板金や針金のように曲がりやすい異物を挿入することにより、この異物をカバー体38の内周面と軸部43の外周面(特に軸部43の下側の面)に挟み込もうとすると、X+X’よりも小さい異物を挿入することになる。この異物を、X+X’よりも大きな隙間であるYに挿入しても固定できない。
なお、タッチ部41の右端面41aの外周は、カバー体38の外周をなす円よりも大きく形成されており、カバー体38を引き抜くこともできない。また、発射ハンドル取り付け部46は図6(b)に示したようにカバー体38の外周よりも大きくされている。
[実施例2]
本発明の第2の実施例について図9〜12を用いて説明する。なお、本実施例2は、前記実施例1の発射ハンドル64と共通点が多いため、混乱を招かないものについては同じ部品名および符号を用いて説明し、同じ作用・働きをするものは説明を省略する。
図9に実施例2の発射ハンドル68の分解斜視図を示す。発射ハンドル68においてカバー体は、3体の部品からなる。すなわち、直接、支柱部34に外嵌される円筒状の第1カバー体77と、該第1カバー体77から見て連結部45(図5、図10参照)側に外嵌される円筒状の第2カバー体86と、第1カバー体77から見て回動部36側に外嵌される円筒状の第3カバー体79とから構成されている。
第1カバー体77にはその軸方向略中央にフランジ91が形成されており、該フランジ91により第1カバー体77の外周面は、連結部45側の円筒部88と、回動部36側の円筒部89とに分割されている。該円筒部89に第2カバー体86が、円筒部88に第3カバー体79が、それぞれの軸周りに回動可能に外嵌される。なお、以降、円筒部89および円筒部88を、それぞれに外嵌されるカバー体の数字に倣い、それぞれ第2円筒部89および第3円筒部88と呼ぶ。
第2円筒部89および第3円筒部88の外径および内径は、互いに同じにされており、特に内径は支柱部34の外径よりもやや大きく(詳しくは後述)されている。これにより第1カバー体77は、実施例1のカバー体38と同様、軸部43および支柱部34に対してその軸周りに自由に回動するように構成されている。
第2カバー体86および第3カバー体79の外径および内径は、互いに同じにされており、内径は第2円筒部89の外径(=第3円筒部88の外径)よりもやや大きく(詳しくは後述)されている。これにより第2カバー体86は第2円筒部89の軸周りに、第3カバー体79は第3円筒部88の軸周りに、それぞれ自由に回動するように構成されている。
図10に発射ハンドル68の左側面図を示す。フランジ91の外径は、第3カバー体79および第2カバー体86の外径よりも大きくされている。発射ハンドル68は実施例1の発射ハンドル64と同様、その左側には、発射停止ボタン29aが設けられており、発射ハンドル68の左端にはハンドル軸40(図9参照)と一体に回動される連結部45が設けられている。
図11は、発射ハンドル取り付け部46に取り付けた状態の発射ハンドル68を、その軸に沿って切断した様子を示す断面図である。本図に示すように、回動部36(特に軸部43)と支柱部34の接続部Pは、まず第1カバー体77によって覆われている。これにより、実施例1と同様、接続部Pに異物を挟み込むことができない。そして発射ハンドル68においては、回動部36の固定が、実施例1の発射ハンドル64よりも一層困難にされている。それは次のような理由による。まず、第3カバー体79とタッチ部41との間の隙間(例えば図11において符号Sにて示す箇所)に異物を挟み込もうとしても、第3カバー体79が第1カバー体77に対して回動可能に構成されているので、タッチ部41を第3カバー体79に対して固定するのは困難である。次に、これに加えて、第3カバー体79を第1カバー体77に対して固定することを試みても、第1カバー体77自体が支柱部34に対して回動可能に構成されているので、第3カバー体79を第1カバー体77に対して固定するのも困難である。
ここで更に、第2カバー体86を第1カバー体77に対して何らかの方法で固定した上で、第2カバー体86を発射ハンドル取り付け部46に対して固定することを試みると、全体の固定状態は、次のようになる。すなわち、回動部36を第3カバー体79に対して固定し、第3カバー体79を第1カバー体77に対して固定し、更に第1カバー体77を第2カバー体86に対して固定した上で、第2カバー体86を発射ハンドル取り付け部46に対して固定することになる。この状態は、4箇所ある上記各固定を、よほど強固に行なわない限り非常に不安定である。すなわち、実施例1では(不安定とはいえ)2箇所で済んだ固定が、本実施例2の発射ハンドル68では4箇所に増えているので、回動部36を固定するのは非常に困難である。
これとは異なる固定方法として、例えば回動部36を第1カバー体77に対して固定し、第1カバー体77を発射ハンドル取り付け部46に対して固定することも考えられる。これなら固定箇所が2箇所で済むので、固定の困難さは実施例1の発射ハンドル64と同程度まで減退するように見えるかもしれない。しかし本実施例2の発射ハンドル68において、この方法にて回動部36を固定するのは一層困難である。これについて図12を用いて説明する。
図12(a)は図11のS部を拡大したものである。図8と同様、図12においては、第1カバー体77、第3カバー体79と第2カバー体86が、重力によりその内周面がそれぞれ支柱部34および軸部43の上部と第1カバー体77の上部に当接した状態となっている。この結果、図12(a)に示すように、軸部43と第3円筒部88の間に隙間X、第3円筒部88と第3カバー体79の間に隙間Yが空いている。なお、図12(a)においては、第2カバー体86を発射ハンドル取り付け部46に当接させ、更に第1カバー体77のフランジ91を第2カバー体86に当接させた状態となっている(図11参照)。第2円筒部89の軸方向の長さは、第2カバー体86の同方向の長さよりも短くされており、第2カバー体86を発射ハンドル取り付け部46に当接することなく、第2円筒部89(ひいては第1カバー体77)を発射ハンドル取り付け部46に当接することはできないように構成されている。
この状態では、第3カバー体79の端面79aとタッチ部41の端面41aとの間に隙間Zが空いているが、この隙間Zは、第3円筒部88の端面88aとタッチ部41の端面41aとの隙間Wよりも狭くされている。これは、第3円筒部88の軸方向の長さが、第3カバー体79の長さよりも短くされていることによる。従って、第3カバー体79をフランジ91に当接させた状態(本図12(a)の状態)においても、隙間Zが隙間Wよりも広くなることはない。そしてこれにより、隙間Zから異物を挿入してタッチ部41と第3円筒部88を固定することを試みても、この異物として隙間Z以下の寸法のものを用いることとなり、この異物を隙間Zよりも広い隙間Wに挟み込むことは難しく、タッチ部41と第3円筒部88を固定するのは極めて困難である。また、この異物として、針金や板金などの容易に曲がるものを用い、軸部43と第3円筒部88の隙間Xに挟み込むことも極めて困難である。なぜなら、軸部43と第3円筒部88の隙間Xは隙間Zよりも広く設計されているからである。以上により、軸部43と第3円筒部88を固定するのは極めて困難である。なお、補足であるが、第3円筒部88と第3カバー体79の隙間Yも、隙間Zより広く設計されている。従って、第3円筒部88と第3カバー体79の間に異物を挟みこむことも極めて困難となっている。
また、上記したように第2円筒部89の軸方向の長さは、第2カバー体86の長さよりも短くされているので、第2円筒部89と発射ハンドル取り付け部46の固定も極めて困難となっている。なお、発射ハンドル68においては、第2円筒部89の長さと、第2カバー体86の長さの差は、第3円筒部88の長さと、第3カバー体79の長さの差と同じにされている。このため、第3カバー体79の端面79aをタッチ部41の端面41aに当接させると、図12(b)に示すように89の端面89aと46の間の隙間は図12(a)に示した隙間Wと同じ広さとなる。また、同じ状態で、第2カバー体86の端面86aと発射ハンドル取り付け部46との隙間は当然、図12(a)に示した隙間Zと同じ広さとなる。従って図12(b)に示した状態において、第2カバー体86の端面86aと発射ハンドル取り付け部46との隙間Zから異物を挿入して、第2円筒部89と発射ハンドル取り付け部46を固定するのも非常に困難である。以上のことから、回動部36(タッチ部41)を第1カバー体77(第3円筒部88)に対して固定し、第1カバー体77(第2円筒部89)を発射ハンドル取り付け部46に対して固定することは、固定する箇所が2箇所で済むとはいえ、非常に困難であることが分かる。
また、上記したように第2円筒部89および第3円筒部88の外径および内径は、互いに同じにされているので、図12(b)における隙間X、YについてもX>Z、およびY>Zが成立しており、同図に示した隙間Zから針金や板金などの容易に曲がる異物を挿入しても、支柱部34に対して第2円筒部89を固定したり、第2円筒部89に対して第2カバー体86を固定したりするのは極めて困難である。
以上説明したように、実施例2の発射ハンドル68は、実施例1の発射ハンドル64に比べ、回動部36の固定が一層困難となっている。
[その他の実施例]
実施例1の発射ハンドル64を次のように構成し直してもよい。軸部43および支柱部34は、ともに円柱状の外観をしていたが、これ以外の形状にしても本発明の主旨は成立する。例えば、支柱部34の外観を円錐台状(発射ハンドル取り付け部46側が小径)にし、軸部43は、該円錐台の斜面を延長してなる斜面を有する円錐台状の外観を有したものとする。この軸部43を前記支柱部34に取り付けると、ちょうど一つの円錐台のようになる。そしてカバー体38は、この円錐台の斜面に整合する末広がりの外観を持つ筒状の部材にする(ただしカバー体38の内面と、前記円錐台の斜面との間には隙間が開く様にする)。このように構成しても、軸部34と支柱部43の接続部はカバー体38により覆われるので、軸部34と支柱部43の間に異物を挟み込むことができない。従って軸部34、ひいては回動部36を支柱部43に対して固定するのは困難である。また、カバー体38が円錐台の斜面に沿って回動するので、カバー体38を介して回動部36を支柱部43に固定するのは、発射ハンドル64と同様に困難である。もちろん、実施例2の発射ハンドル68を同様の形状に変更してもかまわない。
一般に、軸部43、支柱部34、およびカバー体38の、軸部43(回動部36)の回動軸に垂直な断面がいずれも円形であって、特にカバー体38の同断面は、対応する位置の軸部43または支柱部34の円形断面に比べ、軸部43の回動とは関わりなく自由に回動できる程度に大きな円形にされていて、且つこのカバー体38により、軸部34と支柱部43の接続部が覆われていれば、発射ハンドル64と同様、回動部36を支柱部43に対して固定するのが困難な発射ハンドルとなる。
また、発射ハンドル64,68はいずれも、支柱部34と発射ハンドル取り付け部46とが別部材から構成されていたが、これらを一体に成型してもよい。
ここで本実施例の構成と、本発明の構成要件との対応関係を示す。支柱部34が本発明の「基礎部」に相当し、カバー体38および第1カバー体77が本発明の「カバー体」に相当し、第3円筒部88が本発明の「回動側円筒部」に相当し、第2円筒部89が本発明の「取付側円筒部」に相当し、タッチ部41が本発明の「操作部」に相当し、発射ハンドル取り付け部46が本発明の「取り付け面」に相当し、タッチ部41の右端面41aが本発明の「対向面」に相当し、接続部Pが本発明の「接続箇所」に相当する。
また、隙間Zは本発明の「前記第2カバー体を前記取り付け面に当接させ、且つ前記フランジを前記第2カバー体に当接させ、更に前記第3カバー体を前記フランジに当接させた状態における第3カバー体と前記対向面との間の隙間」に相当し、隙間Wは本発明の「同状態における前記対向面と前記回動側円筒部の間の隙間」に相当する。
34:支柱部
36:回動部
38:カバー体
40:ハンドル軸
41:タッチ部
43:軸部
46:発射ハンドル取り付け部
50:パチンコ機
64、68:発射ハンドル
77:第1カバー体
79:第3カバー体
86:第2カバー体
88:第3円筒部
89:第2円筒部
91:フランジ
P:接続部

Claims (5)

  1. 遊技機に突設され、遊技者によって回動操作を受けることにより、遊技球の発射力を調整する遊技機の発射ハンドルにおいて、
    前記遊技機に固定される基礎部と、該基礎部に対して回動可能に支持される回動部と、
    少なくとも、前記基礎部および前記回動部の接続箇所を覆う略筒状部材であって、前記回動部の回動とは独立に該回動部および前記基礎部の周りで回動可能なカバー体と、
    を備え
    前記基礎部が、
    略円柱状の部材であって、前記遊技機において平面状に形成された取り付け面に、垂直に突設されるものであり、
    前記回動部が、
    略円柱状の軸部と、
    前記カバー体の内周よりも外側に外周を持つ平面であって、且つ前記取り付け面に平行に対向する対向面を有し、該対向面にて前記軸部に固定され、遊技者に直接回動操作を受ける操作部と、を備え、
    前記対向面と前記取り付け面の距離から前記カバー体の軸方向の長さを引いた値は、前記軸部の外径を、前記カバー体の、該軸部を覆う側の端面の内径から引いた値よりも小さいことを特徴とする遊技機の発射ハンドル。
  2. 前記対向面と前記取り付け面の距離から前記カバー体の軸方向の長さを引いた値は、前記基礎部の外径を、前記カバー体の、該基礎部を覆う側の端面の内径から引いた値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の発射ハンドル。
  3. 前記カバー体が、
    フランジと、
    該フランジに関して前記取り付け面側に位置する円筒状部材である取付側円筒部と、
    前記フランジに関して前記回動部側に位置する円筒状部材である回動側円筒部と、
    を有するものであり、
    前記取付側円筒部に外嵌される円筒状部材であって該取付側円筒部の軸方向長さよりも長い軸方向長さを有する第2カバー体と、
    前記回動側円筒部に外嵌される円筒状部材であって該回動側円筒部の軸方向長さよりも長い軸方向長さを有する第3カバー体と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機の発射ハンドル。
  4. 前記対向面と前記取り付け面の距離から、前記第2カバー体の軸方向の長さと、前記フランジの軸方向の長さと、前記第3カバー体の軸方向の長さとを引いた値は、前記第3カバー体の内径から前記回動側円筒部の外径を引いた値よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の遊技機の発射ハンドル。
  5. 前記対向面と前記取り付け面の距離から、前記第2カバー体の軸方向の長さと、前記フランジの軸方向の長さと、前記第3カバー体の軸方向の長さとを引いた値は、前記第2カバー体の内径から前記取付側円筒部の外径を引いた値よりも小さいことを特徴とする請求項3または4に記載の遊技機の発射ハンドル。
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