(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る広告表示装置1の構成を示すブロック図である。本発明の広告表示システムは、広告主からの広告情報の表示要求に応答して、広告表示端末4に広告情報を表示させる。広告情報は、広告を表す情報であり、静止画像および動画像などの映像情報と、音声情報とからなる。広告は、たとえば商品または興行物などを多くの人に知らしめるためのものである。以後の説明において、広告表示システムを「広告表示装置」といい、広告情報を「コンテンツデータ」といい、広告を「コンテンツ」という。本発明に係る広告表示方法は、広告表示装置1によって実現される。広告主がコンテンツデータの表示を要求することを「広告表示要求」といい、広告表示要求を表す情報であって、広告表示端末に対してコンテンツデータの表示を要求するための情報を「広告表示要求情報」という。
広告表示装置1は、コンテンツサーバ2と、複数の広告表示端末4a,4b,4c(総称する場合には、添え字a,b,cを省略し、「広告表示端末4」と記す)と、データ送受信端末3とを含んで構成される。コンテンツサーバ2と広告表示端末4との間、およびコンテンツサーバ2とデータ送受信端末3との間は、たとえばインターネットなどの通信回線網によって互いに通信可能に接続され、情報の送受信を行うことが可能である。図1には、説明の便宜上、3つの広告表示端末4a,4b,4cを例示的に示すが、このような構成に限られず、1以上の任意の数の広告表示端末4によって広告表示装置1を構築することができる。
図1には、説明の便宜上、3つの広告表示端末4を含んで構成されているけれども、このような構成に限られず、3つの広告表示端末4a,4b,4cを例示的に示すが、1以上の任意の数の広告表示端末4を含めて構成させることができる。
広告主は、コンテンツデータを自己のデータ送受信端末3からコンテンツサーバ2へ送信する。コンテンツサーバ2は、受信したコンテンツデータを記憶して管理する。コンテンツサーバ2は、広告主によってデータ送受信端末3から広告表示要求情報を受信すると、コンテンツデータを広告表示端末4へ送信して、広告表示端末4にコンテンツデータを表示させる。
各広告表示端末4は、たとえば街頭や施設内に設置されたプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、LEDなどを利用して、IPネットワークからダウンロードした広告やプロモーション、インフォメーション映像などを流すツールである。広告表示端末4は、路面だけでなくさまざまな業種の小売店舗や、飲食店、サービス業の店舗に設置され、ネットワーク化することによって、設置場所を特定することができ、設置された場所や店舗の種類、閲覧する消費者数、消費者年代などを広告表示端末4毎に属性情報としてコンテンツサーバ2に収集し、データ送受信端末3からコンテンツサーバ2にアクセスすることが可能である。したがって、目的に合った属性を持つデジタルサイネージを選択し、時間帯や天候などを考慮して、効果が上げられると思われるタイミングで適切な広告を送信することができる。ネットワークによりリアルタイムのコンテンツをマルチキャストで配信することによって、期間を限定してプロモーション映像をたとえば駅やショッピングモールなどのデジタルサイネージ端末によって放映し、同時に配信される情報を携帯電話で受信することによって、ユーザを一番近い店舗まで誘導することも可能である。
図2は、データ送受信端末3の構成を示すブロック図である。データ送受信端末3は、パーソナルコンピュータなどによって実現され、広告主によって使用される。データ送受信端末3は、送受信端末中央処理装置(Central Processing Unit:以下「CPU」という)と、送受信端末入出力部12と、送受信端末接続部13と、送受信端末メモリ14と、送受信端末記憶部15とを含んで構成される。送受信端末CPU11、送受信端末入出力部12、送受信端末接続部13、送受信端末メモリ14、および送受信端末記憶部15は、データバス19によって互いに接続される。
送受信端末入出力部12は、キーボード、マウス、モニタ、プリンタなどによって実現され、ユーザによる入出力操作が可能である。送受信端末接続部13は、入出力インタフェースなどによって実現される。送受信端末入出力部12は、通信回線網を介して、コンテンツサーバ2との間でコンテンツデータ51などの情報の送受信を行う。送受信端末記憶部15は、ハードディスクなどの記憶装置によって実現され、コンテンツデータ51を記憶する。
送受信端末メモリ14は、RAM(Random Access Memory)などの半導体記憶装置によって実現され、データ送受信処理プログラム41を記憶する。さらに送受信端末メモリ14は、送受信端末CPU11がデータ送受信端末3を制御するための制御プログラムを記憶する。送受信端末CPU11は、送受信端末メモリ14に記憶されるデータ送受信処理プログラム41、および制御プログラムを呼び出して実行する。
図3は、コンテンツサーバ2の構成を示すブロック図である。コンテンツサーバ2は、コンピュータシステムによって実現され、たとえば広告代理店などに設置される。コンテンツサーバ2は、サーバCPU21と、サーバ接続部22と、サーバ入出力部23と、サーバメモリ24と、広告記憶手段であるサーバ記憶部25とを含んで構成される。サーバCPU21、サーバ入出力部23、サーバ接続部22、サーバメモリ24、およびサーバ記憶部25は、データバス19によって互いに接続される。
サーバ接続部22は、入出力インタフェースなどによって実現される。サーバ接続部22は、広告表示端末4との間およびデータ送受信端末3との間で、通信回線網を介して、コンテンツデータなどの情報の送受信を行う。
サーバ入出力部23は、キーボード、マウス、モニタ、プリンタなどによって実現され、ユーザによる入出力操作が可能である。サーバ記憶部25は、ハードディスクなどの記憶装置によって実現され、コンテンツ管理テーブル52、コンテンツデータ51、コンテンツ審査結果データ53、および決済データ54を記憶する。
サーバメモリ24は、RAMなどの半導体記憶装置によって実現され、データ送受信処理プログラム41、コンテンツ審査結果登録処理プログラム42、および広告料金決済処理プログラム43を記憶する。さらにサーバメモリ24は、サーバCPU21がコンテンツサーバ2を制御するための制御プログラムを記憶する。
サーバCPU21は、サーバメモリ24に記憶されるデータ送受信処理プログラム41、コンテンツ審査結果登録処理プログラム42、広告料金決済処理プログラム43、および制御プログラムを呼び出して実行する。
図4は、サーバ記憶部25が記憶するコンテンツ管理テーブル52の一例を示す図である。コンテンツ管理テーブル52は、行方向の要素として、参照符52aで示すパスコード、参照符52bで示すコンテンツデータID、参照符52cで示す審査結果データID、および参照符52dで示すユーザ決済情報IDを含む。
また、コンテンツ管理テーブル52の列方向の要素として、パスコード52aは、たとえば「Pqa6&F3」、「d#$dD67」、「f8tYdgd」、「tyd8s#s」、……などの各データから成り、コンテンツデータID52bは、たとえば「C00001」、「C00002」、「C00003」、「C00004」、……などの各データから成り、審査結果データID52cは、たとえば「R00001」、「R00002」、「R00003」、「R00004」、……などの識別可能なデータから成り、ユーザ決済情報ID52dは、たとえば「U001」、「U002」、「U003」、「U004」、……などの各データから成る。これらのパスコード52a、コンテンツデータID52b、審査結果データID52cおよびユーザ決済情報ID52dは、行方向および列方向に互いに関連付けられている。
図5は、サーバ記憶部25が記憶するコンテンツ審査結果データ53の一例を示す図である。コンテンツ審査結果データ53は、参照符53aで示す審査結果データID、参照符53bで示すサービス(飲食)、参照符53cで示すサービス(レジャー)、および参照符53dで示す年齢制限を含む。サービス(飲食)は、飲食に関するサービス業を示し、サービス(レジャー)は、レジャーに関するサービス業を示す。
たとえばコンテンツ審査結果データ53は、審査結果データID「R00001」について、飲食に関するサービス業「該当」、レジャーに関するサービス業「非該当」、および年齢制限「R−18」を示し、審査結果データID「R00002」について、飲食に関するサービス業「非該当」、レジャーに関するサービス業「該当」、および年齢制限「なし」を示し、審査結果データID「R00003」について、飲食に関するサービス業「非該当」、レジャーに関するサービス業「非該当」、および年齢制限「R−15」を示している。
図6は、サーバ記憶部25が記憶する決済データ54の一例を示す図である。決済データ54は、参照符54aで示すユーザ決済情報ID、参照符54bで示す姓、参照符54cで示す名、参照符54dで示す生年月日、および参照符54eで示す口座情報を含む。
たとえば決済データ54は、ユーザ決済情報ID「U001」についての姓、名、生年月日、および口座情報を互いに関連付け、ユーザ決済情報ID「U002」およびID「U003」についても同様に、それぞれ姓、名、生年月日、および口座情報を互いに関連付けている。
図7は、広告表示端末4の構成を示すブロック図である。広告表示端末4は、たとえば交通機関、公共施設、商業施設などに設置されるデジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)である。
広告表示端末4は、判定手段である表示端末CPU31と、表示端末接続部32と、表示制御手段である映像出力部33と、広告表示部34と、表示端末入出力部35と、表示端末メモリ36と、表示許可記憶手段である表示端末記憶部37とを含んで構成される。表示端末CPU31、表示端末接続部32、映像出力部33、表示端末入出力部35、表示端末メモリ36、および表示端末記憶部37は、データバス19によって互いに接続される。映像出力部33と広告表示部34とは、配線によって互いに接続される。
表示端末接続部32は、入出力インタフェースなどによって実現される。表示端末接続部32は、広告表示端末4との間およびデータ送受信端末3との間で、通信回線網を介して、コンテンツデータなどの情報の送受信を行う。
映像出力部33は、広告表示部34にコンテンツデータを出力して、広告表示部34にコンテンツデータを表示させる。広告表示部34は、たとえば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ、発光ダイオード、映像プロジェクタ、またはブラウン管などによって実現され、コンテンツデータを表示する。
表示端末入出力部35は、キーボード、マウス、モニタ、プリンタなどによって実現され、ユーザによる入出力操作が可能である。表示端末記憶部37は、ハードディスクなどの記憶装置によって実現され、コンテンツデータ51、および表示許可設定データ55を記憶する。
表示端末メモリ36は、RAMなどの半導体記憶装置によって実現され、表示許可設定処理プログラム44、データ送受信処理プログラム41、表示指示操作処理プログラム45、および表示許可照合処理プログラム46を記憶する。さらに表示端末メモリ36は、表示端末CPU31が広告表示端末4を制御するための制御プログラムを記憶する。
表示端末CPU31は、表示端末メモリ36に記憶される表示許可設定処理プログラム44、データ送受信処理プログラム41、表示指示操作処理プログラム45、表示許可照合処理プログラム46、および制御プログラムを呼び出して実行する。
広告表示端末4は、音声再生部として図示しないスピーカを含み、コンテンツデータに含まれる音声情報を、このスピーカによって再生する構成であってもよい。これによって、広告表示端末4は、コンテンツデータの映像情報を表示することに加えて音声情報をも再生して、コンテンツの視聴者への訴求効果をさらに高めることができる。
図8は、表示端末記憶部37が記憶する表示許可設定データ55の一例を示す図である。表示許可設定データ55は、ロケーションオーナーまたは広告代理店などの広告表示端末の管理者が、広告表示端末4にコンテンツデータを表示することが可能な状態に設定するためのものであり、予め定める項目ごとに設定される。ロケーションオーナーとは、広告表示端末4の所有者または広告表示端末4の設置場所の所有者である。表示許可設定データ55には、コンテンツデータが示すコンテンツの分野に関する項目、コンテンツデータが示すコンテンツの視聴者の年齢に関する項目、コンテンツデータを表示させる時刻に関する項目などが含まれる。
表示許可設定データ55は、参照符55aで示す設定項目、参照符55bで示す許可フラグ、および参照符55cで示す緩和条件を含む。設定項目55a中の「PG−12」は、コンテンツデータに12歳未満の鑑賞に不適切な内容が含まれることを示し、「R−15」は、15歳未満の鑑賞に不適切な内容が含まれることを示し、「R−18」は、18歳未満の鑑賞に不適切な内容が含まれることを示す。
たとえば表示許可設定データ55は、設定項目「サービス(飲食)」について、許可フラグ「禁止」および緩和条件「追加料金10000円」を示し、設定項目「サービス(レジャー)」について、許可フラグ「許可」および緩和条件「なし」を示し、設定項目「サービス(金融)」について、許可フラグ「禁止」および緩和条件「なし」を示す。緩和条件55cに含まれる「追加料金」は、コンテンツデータの表示の許可に対する追加料金であり、広告主から支払われる。広告主から広告代理店またはロケーションオーナーに追加料金が支払われることによって、許可フラグ55bで禁止された設定項目が緩和される。
表示許可設定データ55は、設定項目「小売(家電)」について、許可フラグ「許可」および緩和条件「なし」を示し、設定項目「小売(コンビニ)」について、許可フラグ「許可」および緩和条件「なし」を示す。
表示許可設定データ55は、設定項目「商品(アルコール)」について、許可フラグ「禁止」および緩和条件「時間帯18:00以降」を示し、設定項目「商品(タバコ)」について、許可フラグ「許可」および緩和条件「なし」を示す。
表示許可設定データ55は、設定項目「PG−12」について、許可フラグ「許可」および緩和条件「なし」を示し、設定項目「R−15」について、許可フラグ「禁止」および緩和条件「時間帯19:00以降」を示し、設定項目「R−18」について、許可フラグ「禁止」および緩和条件「時間帯21:00以降」を示す。
図9は、広告表示装置1を用いてコンテンツデータを表示させる手順を説明するための図である。第1手順a1では、広告主は、データ送受信端末3からコンテンツサーバ2へ、コンテンツデータを送信させる。広告代理店は、データ送受信端末3から送信されたコンテンツデータを、コンテンツサーバ2によって受信させる。広告代理店は、受信したコンテンツデータの内容について審査を行う。広告代理店は、コンテンツデータの内容について検討し、コンテンツの分野、年齢制限などの予め定める項目にコンテンツデータを分類する。コンテンツデータが分類されたか結果に関する情報を分類結果または審査結果と称す。この審査は、広告代理店以外に、公共性の高い何らかの機関、広告業界団体が支持する審査機関などの第三者機関などによって行われてもよい。コンテンツサーバ2には、コンテンツデータと、分類結果とが互いに関連付けて記憶される。
図10は、コンテンツデータの分類結果の一例を示す図である。分類結果は、コンテンツデータを予め定める項目によって分類するものであり、前述のコンテンツ審査結果データ53の基となる。分類結果は、参照符61aで示す分野、参照符61bで示す内容制限、参照符61cで示す著作権情報、および参照符61dで示す出演者を含む。内容制限は、年齢制限および暴力的な表現を含む。
たとえば分類結果は、審査したコンテンツデータが、分野のうち「サービス(飲食)」に該当、「サービス(レジャー)」に非該当、「サービス(金融)」に非該当、「商品(タバコ)」に該当することを示す。
分類結果は、内容制限のうちの年齢制限が「R−15」、暴力的な表現が「3」であることを示す。分類結果は、著作権情報としてコンテンツデータの権利保持者、およびコンテンツデータの出演者に関する情報を含む。
図9に示す第2手順a2では、コンテンツサーバ2は、コンテンツデータおよび分類結果に互いに関連付けられたID(Identification)であるパスコードを作成する。IDは、コンテンツデータおよび分類結果を個別認識するための識別情報である。コンテンツサーバ2は、作成したパスコードをデータ送受信端末3へ送信する。データ送受信端末3は、コンテンツサーバ2から送信されたパスコードを受信する。また、広告表示端末4の設置場所の所有者であるロケーションオーナーは、各広告表示端末4に、前述の表示許可条件を予め設定しておく。
第3手順a3では、広告主は、任意の日時に、コンテンツデータを表示させたい広告表示端末4に対して、コンテンツの表示要求を行う。このコンテンツの表示要求は、広告主が広告表示端末4にパスコードを入力することによって行われる。広告表示端末4は、パスコードが入力されると、入力されたパスコードをコンテンツサーバ2へ送信する。
第4手順a4では、コンテンツサーバ2は、広告表示端末4からパスコードを受信すると、パスコードに関連付けられた分類結果を、パスコードを送信した広告表示端末4へ送信する。広告表示端末4は、分類結果を受信すると、この分類結果について表示許可条件を満たすか否かを判定する。
広告表示端末4は、分類結果が表示許可条件を満たすと判定したとき、コンテンツサーバ2に対して、コンテンツデータの送信を要求する。コンテンツサーバ2は、コンテンツデータを広告表示端末4へ送信する。広告表示端末4は、受信したコンテンツデータを、予め定める時間表示させる。広告表示装置1は、広告主から広告表示要求情報を受信した時点から、たとえば数秒など即時にコンテンツを広告表示端末4に表示させることができる。広告表示端末4は、分類結果が表示許可条件を満たさないと判定したとき、広告主に対して、判定結果を通知する。
また、広告表示装置1は、広告表示端末4にコンテンツを表示中に、他の広告主から広告表示要求情報を受信した場合、(1)広告表示部34の表示領域を分割して、複数のコンテンツデータを表示させる、または(2)現在表示中のコンテンツデータの表示終了時刻を他の広告主に通知し、この表示終了時刻以後にコンテンツデータを表示させることを確認するなどの処理を行ってもよい。
図11は、広告表示端末4が通知する表示画面の一例を示す図である。たとえば広告表示端末4は、参照符62で示す「この時間帯は表示できません。」、参照符63で示す「この分野[飲食店]の表示には追加料金10000円が必要です。表示しますか?」などの情報を広告主に通知する。
図9に示す第5手順a5では、コンテンツサーバ2は、コンテンツデータの広告主に対して、広告料金の決済処理を行う。この決済処理は、広告主から前払いによって予め支払われた金額から広告料金を減算すること、または広告主の口座から広告料金を引き落とすことなどによって行われる。
図12は、データ送受信端末3からコンテンツサーバ2へコンテンツデータを送信する処理を示すフローチャートである。ステップb1からb7、および後に説明する図13のステップc1〜c3は、広告記憶工程である。広告主が、コンテンツデータを表示させるために、コンテンツデータの審査を受けるとき、ステップb0に進んで処理が開始される。
ステップb1では、ユーザである広告主は、データ送受信端末3に対して、データ送受信端末3とコンテンツサーバ2との間での通信接続を指示する。この指示は、広告主が送受信端末入出力部12に入力操作することによって行われる。
ステップb2では、データ送受信端末3は、広告代理店側のコンテンツサーバ2に、通信接続を要求する。ステップb3では、コンテンツサーバ2は、データ送受信端末3との間の通信接続を認証する。
ステップb4では、データ送受信端末3は、送受信端末記憶に記憶されているコンテンツデータを、コンテンツサーバ2に送信する。ステップb5では、コンテンツサーバ2は、データ送受信端末3から送信されたコンテンツデータを受信する。さらにコンテンツサーバ2は、受信したコンテンツデータを、サーバ記憶部25に記憶する。
ステップb6では、データ送受信端末3は、コンテンツサーバ2との間の通信接続を切断する。ステップb7では、コンテンツサーバ2は、データ送受信端末3との間の通信接続を切断して、ステップb8に進んで処理が終了する。
図13は、コンテンツデータの分類結果をコンテンツサーバ2に登録する処理を示すフローチャートである。コンテンツデータが広告代理店または第三者機関によって審査された後、広告代理店が、コンテンツデータの分類結果を登録するときに、ステップc0に進んで処理が開始される。
ステップc1では、広告代理店は、サーバ入出力部23への入力操作によって、コンテンツサーバ2に分類結果登録画面を起動させる。ステップc2では、広告代理店は、サーバ入出力部23への操作によって、分類結果をコンテンツサーバ2に入力する。
ステップc3では、コンテンツサーバ2は、入力された分類結果をサーバ記憶部25に記憶する。ステップc4では、コンテンツサーバ2は、一意の識別用のパスコードを生成する。ステップc5では、コンテンツサーバ2は、サーバ記憶部25に記憶されるコンテンツ管理テーブルを更新して、ステップc6に進んで処理が終了する。
図14は、広告代理店から広告主へコンテンツデータの分類結果を送信する処理を示すフローチャートである。広告代理店が、コンテンツデータの分類結果を広告主に送信するときに、ステップd0に進んで処理が開始される。
ステップd1では、広告代理店は、コンテンツサーバ2に対して、コンテンツサーバ2とデータ送受信端末3との間での通信接続を指示する。この指示は、広告代理店がサーバ入出力部23に入力操作することによって行われる。
ステップd2では、コンテンツサーバ2は、データ送受信端末3との間で通信接続が行われると、データ送受信端末3へ分類結果を送信する。ステップd3では、データ送受信端末3は、コンテンツサーバ2から送信された分類結果を、受信する。
ステップd4では、コンテンツサーバ2は、データ送受信端末3との間の通信接続を切断する。ステップd5では、データ送受信端末3は、コンテンツサーバ2との間の通信接続を切断して、ステップd6に進んで処理が終了する。
図15は、広告表示端末4に表示許可条件を設定する処理を示すフローチャートである。ステップe1〜e3は、表示許可記憶工程である。オーナーが、広告表示端末4に表示許可条件を設定するときに、ステップe0に進んで処理が開始される。
ステップe1では、オーナーは、広告表示端末4入出力部への入力操作によって、広告表示端末4に表示許可設定画面を起動させる。ステップe2では、オーナーは、広告表示端末4入出力部への入力操作によって、表示許可条件を設定する。ステップe3では、広告表示端末4は、入力操作によって設定された表示許可条件を、表示端末記憶部37に記憶して、ステップe4に進んで処理が終了する。
図16は、広告表示端末4がコンテンツデータを表示する処理を示すフローチャートである。広告主が、広告表示端末4にコンテンツデータの表示を希望すると、ステップf0に進んで処理が開始される。
ステップf1では、広告主は、特定の広告表示端末4に対して、コンテンツデータの表示要求を行う。この表示要求は、広告主が広告表示端末4にパスコードを入力することによって行われる。ステップf2では、広告表示端末4は、広告主からパスコードが入力されると、入力されたパスコードを、コンテンツサーバ2へ送信する。
ステップf3では、コンテンツサーバ2より、パスコードの検索結果を受信し、その結果、コンテンツデータが存在しない場合、ステップf4に進み、コンテンツデータが存在する場合、ステップf5に進む。
ステップf4では、広告表示端末4は、コンテンツデータを表示できない旨を、ユーザである広告主に通知し、ステップf16に進んで処理が終了する。ステップf5では、広告表示端末4は、パスコードに関連付けられた分類結果を、コンテンツサーバ2から取得する。
ステップf6では、広告表示端末4は、取得した分類結果と、広告表示端末4に予め設定されている表示許可条件とを比較する。ステップf6〜f9は、判定工程である。ステップf7では、広告表示端末4は、分類結果が表示許可条件を満たすか否かを判定する。広告表示端末4によって、分類結果が表示許可条件を満たさないと判定された場合、ステップf8に進み、分類結果が表示許可条件を満たすと判定された場合、ステップf14に進む。
ステップf8では、広告表示端末4は、緩和条件を適用して、分類結果と表示許可条件とを比較する。ステップf9では、広告表示端末4は、緩和条件を適用して、分類結果が表示許可条件を満たすか否かを判定する。広告表示端末4によって、緩和条件を適用すると分類結果が表示許可条件を満たすと判定された場合、ステップf10に進み、緩和条件を適用しても分類結果が表示許可条件を満さないと判定された場合、ステップf12に進む。
ステップf10では、広告表示端末4は、ユーザである広告主に緩和条件を通知する。ステップf11では、ユーザである広告主は、広告表示端末4から通知された緩和条件を視認して、追加料金を確認する。広告主は、追加料金の支払いを許容するか否かを、広告表示端末4に入力する。広告主によって、追加料金の支払いを拒否すると判断された場合、ステップf12に進み、追加料金の支払いを許容すると判断された場合、ステップf13に進む。
ステップf12では、広告表示端末4は、コンテンツデータを表示できない旨を、ユーザである広告主に通知し、ステップf16に進んで処理が終了する。ステップf13では、広告表示端末4は、広告主が追加料金の支払いを許容したことを、コンテンツサーバ2へ送信する。
ステップf14では、広告表示端末4は、コンテンツサーバ2からコンテンツデータを受信する。ステップf14,f15は、表示制御工程である。ステップf15では、広告表示端末4は、予め定める時間、コンテンツデータを表示部に表示させて、ステップf16に進んで処理が終了する。
図17は、コンテンツサーバ2が広告表示端末4にコンテンツデータを表示させる処理を示すフローチャートである。コンテンツサーバ2が、広告表示端末4からパスコードを受信可能な状態になると、ステップg0に進んで処理が開始される。
ステップg1では、コンテンツサーバ2は、広告表示端末4からパスコードを受信する。ステップg2では、コンテンツサーバ2は、受信したパスコードを、サーバ記憶部25に記憶しているコンテンツ管理テーブルから検索する。
ステップg3では、コンテンツサーバ2は、コンテンツ管理テーブルの中に、パスコードが存在するか否かを判定する。コンテンツサーバ2によって、パスコードが存在しないと判定された場合、ステップg4に進み、パスコードが存在すると判定された場合、ステップg5に進む。
ステップg4では、コンテンツサーバ2は、パスコードがコンテンツ管理テーブル中に存在しないことを示す検索結果を、広告表示端末4に送信し、ステップg14に進んで処理が終了する。これによって、広告表示端末4は、ステップg1においてコンテンツサーバ2へ送信したパスコードに関連付けられているコンテンツデータが、サーバ記憶部25に記憶されていないことを、確認することができる。
ステップg5では、コンテンツサーバ2は、パスコードがコンテンツ管理テーブル中に存在することを示す検索結果を、広告表示端末4に送信する。これによって、広告表示端末4は、ステップg1においてコンテンツサーバ2へ送信したパスコードに関連付けられているコンテンツデータが、サーバ記憶部25に記憶されていることを、確認することができる。
ステップg6では、コンテンツサーバ2は、コンテンツ管理テーブルからパスコードに関連付けられている分類結果を検索する。ステップg7では、コンテンツサーバ2は、サーバ記憶部25によってパスコードに関連付けられて記憶されている審査結果を、広告表示端末4へ送信する。
ステップg8では、コンテンツサーバ2は、追加料金が発生したか否かを判定する。コンテンツサーバ2は、前述した図16のステップf13における広告表示端末4の処理によって、広告主が追加料金の支払いを許容したか否かを確認することができる。コンテンツサーバ2によって、追加料金が発生したと判定された場合、ステップg9に進み、追加料金が発生していないと判定された場合、ステップg10に進む。
ステップg9では、コンテンツサーバ2は、広告表示端末4にコンテンツデータを表示させるのに必要な基本料金に、追加料金を加算して広告料金を算出する。ステップg10では、コンテンツサーバ2は、広告表示端末4から、コンテンツデータの取得要求が行われたか否かを判定する。コンテンツサーバ2によって、コンテンツデータの取得要求が行われたと判定された場合、ステップg11に進み、コンテンツデータの取得要求が行われなかった判定された場合、ステップg14に進んで処理が終了する。
ステップg11では、コンテンツサーバ2は、コンテンツデータを広告表示端末4へ送信する。ステップg12では、コンテンツサーバ2は、送信したコンテンツの広告主を、コンテンツ管理テーブルから検索する。
ステップg13では、コンテンツサーバ2は、検索された広告主に対して、広告料金の決済処理を行って、ステップg14に進んで処理が終了する。この決済処理は、広告主から前払いによって予め支払われた金額から広告料金を減算すること、または広告主の口座から広告料金を引き落とすことなどによって行われる。
(第2実施形態)
図18は、本発明の第2実施形態に係る広告表示装置5の構成を示すブロック図である。本実施形態において、前述の第1実施形態と同様の構成には、同一の参照符を付し、重複を避けるために説明を省略する。広告表示装置5は、審査処理サーバ6と、広告表示端末4a,4b,4cと、データ送受信端末3と、コンテンツ携帯用端末8とを含んで構成される。
審査処理サーバ6と広告表示端末4との間は、たとえばインターネットなどの通信回線網によって互いに接続され、情報の送受信を行うことが可能である。データ送受信端末3とコンテンツ携帯用端末8との間、およびコンテンツ携帯用端末8と広告表示端末4との間は、有線または無線による通信によって、互いに情報の送受信を行うことが可能である。図18には、説明の便宜上、3つの広告表示端末4a,4b,4cを例示的に示すが、このような構成に限られず、1以上の任意の数の広告表示端末4によって広告表示装置5を構築することができる。
図19は、審査処理サーバ6の構成を示すブロック図である。審査処理サーバ6は、コンピュータシステムによって実現され、たとえば広告代理店などに設置される。審査処理サーバ6は、サーバCPU21と、サーバ接続部22と、サーバ入出力部23と、サーバメモリ24と、サーバ記憶部25とを含んで構成される。
サーバ記憶部25は、コンテンツデータ51、コンテンツ審査結果データ53、および電子署名データ56を、互いに関連付けた状態で記憶する。サーバメモリ24は、データ送受信処理プログラム41、コンテンツ審査結果登録処理プログラム42、および電子署名処理プログラム47を記憶する。
図20は、データ送受信端末3の構成を示すブロック図である。データ送受信端末3は、送受信端末CPU11と、送受信端末入出力部12と、送受信端末接続部13と、送受信端末メモリ14と、送受信端末記憶部15とを含んで構成される。送受信端末記憶部15は、コンテンツデータ51、コンテンツ審査結果データ53、および電子署名データ56を、互いに関連付けた状態で記憶する。
図21は、コンテンツ携帯用端末8の構成を示すブロック図である。コンテンツ携帯用端末8は、携帯用端末CPU71と、携帯用端末入出力部72と、携帯用端末送受信部73と、携帯用端末メモリ74と、広告記憶手段である携帯用端末記憶部75とを含んで構成される。携帯用端末CPU71、携帯用端末入出力部72、携帯用端末送受信部73、携帯用端末メモリ74、および携帯用端末記憶部75は、データバス19によって互いに接続される。
携帯用端末入出力部72は、キーボード、マウス、モニタ、プリンタなどによって実現され、ユーザによる入出力操作が可能である。携帯用端末送受信部73は、入出力インタフェースなどによって実現される。携帯用端末送受信部73は、有線または無線による通信によって、データ送受信端末3との間、および広告表示端末4との間で、コンテンツデータ、コンテンツ審査結果データ、および電子署名データなどの情報の送受信を行う。
携帯用端末記憶部75は、ハードディスク、RAMなどの記憶装置によって実現され、コンテンツデータ51、コンテンツ審査結果データ53、電子署名データ56、および電子ウォレットデータ57を互いに関連付けた状態で記憶する。
携帯用端末メモリ74は、RAMなどの半導体記憶装置によって実現され、データ送受信処理プログラム41、表示指示操作処理プログラム45、および広告料金決済処理プログラム43を記憶する。さらに送受信端末メモリ14は、送受信端末CPU11がコンテンツ携帯用端末8を制御するための制御プログラムを記憶する。
携帯用端末CPU71は、携帯用端末メモリ74に記憶されるデータ送受信処理プログラム41、表示指示操作処理プログラム45、広告料金決済処理プログラム43、および制御プログラムを呼び出して実行する。
図22は、広告表示端末4の構成を示すブロック図である。広告表示端末4は、表示端末CPU31と、表示端末送受信部79と、映像出力部33と、広告表示部34と、表示端末入出力部35と、表示端末メモリ36と、表示端末記憶部37とを含んで構成される。本実施形態の広告表示端末4は、第1実施形態の広告表示端末4の表示端末接続部32を含まない構成である。したがって、広告表示端末4は、審査処理サーバ6との間の通信を行わない。
表示端末送受信部79は、コンテンツ携帯用端末8との間で、無線または有線によって通信を行い、コンテンツデータ、コンテンツ審査結果データ、および電子署名データなどの情報を送受信する。
図23は、広告表示装置5がコンテンツデータを表示させる手順を説明するための図である。第1手順h1では、広告主は、データ送受信端末3から審査処理サーバ6へ、コンテンツデータを送信させる。広告代理店は、データ送受信端末3から送信されたコンテンツデータを、審査処理サーバ6によって受信させる。
広告代理店は、受信したコンテンツデータの内容について審査を行う。広告代理店は、コンテンツデータの内容について検討し、コンテンツの分野、年齢制限などの予め定める項目にコンテンツデータを分類する。この審査は、広告代理店以外に、公共性の高い第三者機関などによって行われてもよい。
広告代理店は、分類結果に対して、改ざんを検知するための電子署名を生成する。審査処理サーバ6には、コンテンツデータ、分類結果、および電子署名データが互いに関連付けられた状態で記憶される。
第2手順h2では、審査処理サーバ6は、分類結果および電子署名データを、データ送受信端末3へ送信する。データ送受信端末3は、審査処理サーバ6から送信された分類結果および電子署名データを受信する。データ送受信端末3には、コンテンツデータ、分類結果、および電子署名データが互いに関連付けられた状態で記憶される。また、広告表示端末4の設置場所の所有者であるロケーションオーナーは、各広告表示端末4に、前述の表示許可条件を設定しておく。
第3手順h3では、広告主は、データ送受信端末3に記憶されるコンテンツデータ、分類結果、および電子署名データを、コンテンツ携帯用端末8に転送する。コンテンツ携帯用端末8には、コンテンツデータ、分類結果、および電子署名データが互いに関連付けられた状態で記憶される。
第4手順h4では、広告主は、任意の日時に、コンテンツデータを表示させたい広告表示端末4に対して、コンテンツデータの表示要求を行う。このコンテンツデータの表示要求は、広告主が、コンテンツ携帯用端末8から広告表示端末4へ、分類結果および電子署名データを送信することによって行われる。
広告表示端末4は、分類結果および電子署名データを受信すると、電子署名データによって分類結果が改ざんされていないことを確認する。広告表示端末4は、分類結果が改ざんされていない場合、分類結果が表示許可条件を満たすか否かを判定する。広告表示端末4によって分類結果が表示許可条件を満たすと判定されたとき、コンテンツ携帯用端末8は、コンテンツデータを広告表示端末4に送信する。広告表示端末4は、受信したコンテンツデータを、予め定める時間表示させる。
分類結果が表示許可条件を満たさないと判定されたとき、広告表示端末4は、広告主に対して、判定結果を送信する。コンテンツ携帯用端末8は、判定結果を受信すると、前述の図11に示した表示などを、広告主に伝える。
また、コンテンツ携帯用端末8は、コンテンツデータが表示される場合、広告料金の決済処理を行う。この決済処理は、たとえば電子ウォレットによって、事前にチャージされた料金から広告料金を減算処理することなどによって行われる。
図24は、データ送受信端末3から審査処理サーバ6へコンテンツデータを送信する処理を示すフローチャートである。ステップi1〜i7、および後に説明する図25のステップj1〜j3は、広告記憶工程である。広告主が、コンテンツデータを表示させるために、コンテンツデータの審査を受けるとき、ステップi0に進んで処理が開始される。
ステップi1では、ユーザである広告主は、データ送受信端末3に対して、データ送受信端末3と審査処理サーバ6との間での通信接続を指示する。この指示は、広告主が送受信端末入出力部12に入力操作することによって行われる。
ステップi2では、データ送受信端末3は、広告代理店側の審査処理サーバ6に、通信接続を要求する。ステップi3では、審査処理サーバ6は、データ送受信端末3との間の通信接続を認証する。
ステップi4では、データ送受信端末3は、送受信端末記憶に記憶されているコンテンツデータを、審査処理サーバ6に送信する。ステップi5では、審査処理サーバ6は、データ送受信端末3から送信されたコンテンツデータを受信する。さらに審査処理サーバ6は、受信したコンテンツデータを、サーバ記憶部25に記憶する。
ステップi6では、データ送受信端末3は、審査処理サーバ6との間の通信接続を切断する。ステップi7では、審査処理サーバ6は、データ送受信端末3との間の通信接続を切断して、ステップi8に進んで処理が終了する。
図25は、コンテンツデータの分類結果を審査処理サーバ6に登録する処理を示すフローチャートである。コンテンツデータが広告代理店または第三者機関によって審査された後、広告代理店が、コンテンツデータの分類結果を登録するときに、ステップj0に進んで処理が開始される。
ステップj1では、広告代理店は、サーバ入出力部23への入力操作によって、審査処理サーバ6に分類結果登録画面を起動させる。ステップj2では、広告代理店は、サーバ入出力部23への操作によって、分類結果を審査処理サーバ6に入力する。
ステップj3では、審査処理サーバ6は、入力された分類結果を、コンテンツデータに関連付けた状態でサーバ記憶部25に記憶する。ステップj4では、審査処理サーバ6は、分類結果に対して電子署名を生成する。
ステップj5では、審査処理サーバ6は、生成した電子署名データを、電子署名データおよびコンテンツデータに関連付けた状態でサーバ記憶部25に記憶して、ステップj6に進んで処理が終了する。
図26は、広告代理店から広告主へコンテンツデータの分類結果および電子署名データを送信する処理を示すフローチャートである。広告代理店が、コンテンツデータの分類結果および電子署名データを広告主に送信するときに、ステップk0に進んで処理が開始される。
ステップk1では、広告代理店は、審査処理サーバ6に対して、審査処理サーバ6とデータ送受信端末3との間での通信接続を指示する。この指示は、広告代理店がサーバ入出力部23に入力操作することによって行われる。
ステップk2では、審査処理サーバ6は、データ送受信端末3との間で通信接続が行われると、データ送受信端末3へ分類結果および電子署名データを送信する。ステップk3では、データ送受信端末3は、審査処理サーバ6から送信された分類結果および電子署名データを、受信する。
ステップk4では、審査処理サーバ6は、データ送受信端末3との間の通信接続を切断する。ステップk5では、データ送受信端末3は、審査処理サーバ6との間の通信接続を切断して、ステップk6に進んで処理が終了する。
図27は、データ送受信端末3からコンテンツ携帯用端末8へ情報を転送する処理を示すフローチャートである。広告主が、データ送受信端末3からコンテンツ携帯用端末8へ、コンテンツデータ、分類結果および電子署名データを転送するときに、ステップl0に進んで処理が開始される。
ステップl1では、データ送受信端末3とコンテンツ携帯用端末8とは、互いに通信接続を開始する。ステップl2では、データ送受信端末3は、コンテンツデータ、分類結果および電子署名データを、コンテンツ携帯用端末8へ送信する。
ステップl3では、データ送受信端末3は、コンテンツ携帯用端末8からコンテンツデータ、分類結果および電子署名データを受信する。ステップl4では、データ送受信端末3は、通信接続を切断する。ステップl5では、コンテンツ携帯用端末8は、通信接続を切断して、ステップl6に進んで処理が終了する。
図28は、コンテンツ携帯用端末8が広告表示端末4にコンテンツデータを表示させる処理を示すフローチャートである。広告表示端末4が、コンテンツ携帯用端末8から情報を受信可能な状態になると、ステップm0に進んで処理が開始される。
ステップm1では、広告主は、特定の広告表示端末4に対して、コンテンツデータの表示要求を行う。この表示要求は、広告主がコンテンツ携帯用端末8から広告表示端末4へ、表示要求の対象となるコンテンツデータの分類結果および電子署名データを送信することによって行われる。
ステップm2では、コンテンツ携帯用端末8は、広告表示端末4からコンテンツデータの表示を許可するか否かに関する情報を受信する。コンテンツ携帯用端末8は、表示を許可するか否かに関する情報に基づいて、コンテンツデータを表示可能か否かについて判定する。コンテンツ携帯用端末8によって、コンテンツデータを表示可能でないと判定された場合、ステップm3に進み、コンテンツデータを表示可能であると判定された場合、ステップm8に進む。
ステップm3では、コンテンツ携帯用端末8は、追加料金を支払うことによってコンテンツデータを表示することができるか否かを判定する。この判定は、広告表示端末4から受信した、コンテンツデータの表示を許可するか否かに関する情報に基づいて判定される。コンテンツ携帯用端末8によって、追加料金の支払いによってコンテンツデータを表示できない判定された場合、ステップm4に進み、追加料金の支払いによってコンテンツデータを表示可能であると判定された場合、ステップm5に進む。
ステップm4では、コンテンツ携帯用端末8は、コンテンツデータの表示が不可であることを、ユーザである広告主に通知し、ステップm13に進んで処理が終了する。ステップm5では、コンテンツ携帯用端末8は、コンテンツデータを表示させるための条件を、ユーザである広告主に通知する。
ステップm6では、ユーザである広告主は、コンテンツデータを表示させるための条件を確認し、追加料金の支払いを許容するか否かを判断する。広告主によって、追加料金の支払いが許容された場合、ステップm7に進み、追加料金の支払いが拒否された場合、ステップm13に進んで処理が終了する。
ステップm7では、コンテンツ携帯用端末8は、広告表示端末4にコンテンツデータを表示させるのに必要な基本料金に、追加料金を加算して広告料金を算出する。ステップm8では、コンテンツ携帯用端末8は、広告表示端末4にコンテンツデータの表示を指示する。ステップm9では、コンテンツ携帯用端末8は、広告表示端末4へコンテンツデータを送信する。
ステップm10では、広告表示端末4は、コンテンツデータを受信すると、ステップm1でコンテンツ携帯用端末8から送信された電子署名データによって、コンテンツデータが改ざんされているか否かを確認する。広告表示端末4は、コンテンツデータが改ざんされていないときに表示を許可し、コンテンツデータが改ざんされているときに表示を許可しない。広告表示端末4は、コンテンツデータの表示の許可に関する情報を、コンテンツ携帯用端末8に送信する。
コンテンツ携帯用端末8は、コンテンツデータの表示の許可に関する情報を受信すると、コンテンツデータの表示が許可されたか否かを判定する。コンテンツ携帯用端末8によって、コンテンツデータの表示が許可されたと判定した場合、ステップm11に進み、コンテンツデータの表示が拒否されたと判定した場合、ステップm12に進む。
ステップm11では、コンテンツ携帯用端末8は、広告料金の決済処理を行い、ステップm13に進んで処理が終了する。この決済処理は、電子ウォレットによる広告料金の引き落としなどによって行われる。ステップm12では、コンテンツ携帯用端末8は、コンテンツデータを表示できないことを、ユーザである広告主に通知し、ステップm13に進んで処理が終了する。
図29は、広告表示端末4がコンテンツデータを表示する処理を示すフローチャートである。広告表示端末4が、コンテンツ携帯用端末8から情報を受信可能な状態になると、ステップn0に進んで処理が開始される。
ステップn1では、広告表示端末4は、コンテンツ携帯用端末8から分類結果データと、電子署名データとを受信する。ステップn2では、広告表示端末4は、電子署名データによって分類結果データの改ざんを確認する。広告表示端末4によって、分類結果データが改ざんされていないと判定された場合、ステップn3に進み、分類結果データが改ざんされていると判定された場合、ステップn8に進む。
ステップn3では、広告表示端末4は、広告表示端末4に予め設定された表示許可条件と、分類結果とを比較する。ステップn3〜n7は、判定工程である。ステップn4では、広告表示端末4は、分類結果が表示許可条件を満たすか否かを判定する。広告表示端末4によって、分類結果が表示許可条件を満たすと判定された場合、ステップn5に進み、分類結果が表示許可条件を満たさないと判定された場合、ステップn6に進む。
ステップn5では、広告表示端末4は、コンテンツデータの表示許可を、コンテンツ携帯用端末8へ送信して、ステップn10に進む。ステップn6では、広告表示端末4は、緩和条件を適用して、分類結果と表示許可条件とを比較する。
ステップn7では、広告表示端末4は、緩和条件を適用して、分類結果が表示許可条件を満たすか否かを判定する。広告表示端末4によって、緩和条件を適用しても分類結果が表示許可条件を満さないと判定された場合、ステップn8に進み、緩和条件を適用すると分類結果が表示許可条件を満たすと判定された場合、ステップn9に進む。
ステップn8では、広告表示端末4は、コンテンツデータの表示不可を、コンテンツ携帯用端末8へ送信して、ステップn16に進んで処理が終了する。ステップn9では、広告表示端末4は、コンテンツ携帯用端末8へ緩和条件を送信する。
ステップn10では、広告表示端末4は、コンテンツ携帯用端末8からコンテンツデータの表示指示があるか否かを判定する。広告表示端末4によって、コンテンツデータの表示指示があると判定された場合、ステップn11に進み、コンテンツデータの表示指示がないと判定された場合、ステップn16に進んで処理が終了する。ステップn11では、広告表示端末4は、コンテンツ携帯用端末8からコンテンツデータを受信する。
ステップn12では、広告表示端末4は、受信したコンテンツデータと、ステップn1において受信した電子署名とを比較して、コンテンツデータが改ざんされているか否かを判定する。広告表示端末4によって、コンテンツデータが改ざんされていると判定された場合、ステップn13に進み、コンテンツデータが改ざんされていないと判定された場合、ステップn14に進む。
ステップn13では、広告表示端末4は、コンテンツデータの表示不可を、コンテンツ携帯用端末8へ送信し、ステップn16に進んで処理が終了する。ステップn14では、広告表示端末4は、コンテンツデータの表示許可を、コンテンツ携帯用端末8へ送信する。表示制御工程であるステップn15では、広告表示端末4は、予め定める時間、コンテンツデータを表示部に表示させて、ステップf16に進んで処理が終了する。
このように、広告表示装置1,5は、広告記憶手段であるサーバ記憶部25および携帯用端末記憶部75と、表示許可記憶手段である表示端末記憶部37と、判定手段である表示端末CPU31と、表示制御手段である映像出力部33とを含んで構成される。広告記憶手段によって、広告を表す1または複数のコンテンツデータと、コンテンツデータを予め定める項目によって分類した分類結果とが、互いに関連付けた状態で記憶される。表示許可記憶手段によって、予め定める項目に基づいて定められる表示許可条件が、予め記憶される。表示許可条件は、広告表示端末4の所有者または広告代理店などの広告表示端末4の管理者が、広告表示端末4にコンテンツデータを表示することが可能な状態に設定するためのものである。広告情報の広告主によって、広告記憶手段に記憶されたコンテンツデータのうちいずれかのコンテンツデータの表示を広告表示端末4に対して要求するための表示要求情報を受信すると、判定手段によって、コンテンツデータに関連付けて記憶された分類結果について、表示許可記憶手段に記憶された表示許可条件を満たすか否かが判定される。表示制御手段によって、判定手段によって分類結果が表示許可条件を満たすと判定されるとき、コンテンツデータが広告表示端末4に表示され、判定手段によって分類結果が表示許可条件を満たさないと判定されるとき、コンテンツデータが広告表示端末4に表示されない。
また、広告表示装置1,5は、コンテンツデータと分類結果とを互いに関連付けて予め記憶し、広告表示端末4に表示許可条件を予め設定している。これによって、広告表示装置1,5は、広告主からの表示要求情報を受信すると、コンテンツデータに関連付けられた分類結果が、表示許可条件を満たすか否かを、自動的に迅速に判定することができる。したがって、広告主は、任意の時刻に任意の広告表示端末4に対して、表示要求情報を送信し、表示許可条件を満たす場合には、表示要求情報を送信した時点から即時にコンテンツデータを表示させることができる。
また、広告表示端末4の所有者は、広告表示端末4に表示許可条件を設定しておくことができる。これによって、広告表示装置1,5は、広告表示端末4所有者の希望しない内容の広告が、広告表示端末4に表示されることを、常時監視することなく防止することができる。
さらに、各コンテンツデータおよび各分類結果に、互いに関連付けられた識別情報が作成される。表示要求情報には、識別情報が含まれる。識別情報が含まれる表示要求情報を受信すると、判定手段によって、受信した識別情報に予め関連付けられた分類結果について、表示許可記憶手段に記憶された表示許可条件を満たすか否かが判定される。表示制御手段によって、判定手段によって分類結果が表示許可条件を満たすと判定されるとき、識別情報に関連付けられたコンテンツデータが広告表示端末4に表示され、判定手段によって分類結果が表示許可条件を満たさないと判定されるとき、識別情報に関連付けられたコンテンツデータが広告表示端末4に表示されない。
識別情報が広告主に付与された後、広告主は、識別情報が含まれる広告表示要求情報のみを送信することによって、表示許可条件を満たす場合に、コンテンツデータを広告表示端末4に表示させることができる。これによって、広告記憶装置は、コンテンツデータおよび分類結果を情報記憶手段の中で保護して、情報の改ざんを防止することができる。したがって、広告表示装置1,5は、安全で客観的な分類結果に基づいて、各再生表示端末のコンテンツデータの表示制限を確実に行うことができる。
さらに、コンテンツデータおよび分類結果には、電子署名が作成される。表示要求情報には、コンテンツデータ、分類結果および電子署名が含まれる。表示要求情報を受信すると、判定手段によって、電子署名に基づいて分類結果が改ざんされたか否かが判断され、改ざんがないと判断されたとき、分類結果について表示許可条件を満たすか否かの判定が行われ、改ざんがあると判断されたとき、コンテンツデータが広告表示端末4に表示されない。
電子署名が行われたコンテンツデータおよび分類結果が広告主に付与された後、広告主は、電子署名が行われたコンテンツデータおよび分類結果が含まれる広告表示要求情報を送信することによって、表示許可条件を満たす場合に、コンテンツデータを広告表示端末4に表示させることができる。コンテンツデータおよび分類結果は、電子署名が行われた時点からの情報の改ざんを検知することができる。これによって、広告表示装置1,5は、コンテンツデータおよび分類結果が改ざんされることを防止し、安全で客観的な分類結果に基づいて、各再生表示端末のコンテンツデータの表示制限を行うことができる。
さらに、予め定める項目には、コンテンツデータが示すコンテンツの視聴者の年齢に関する項目が含まれる。これによって、広告表示装置1,5は、視聴者の年齢に関する表示許可条件を広告表示端末4に設定して、広告表示端末4の視聴者に相応しくないコンテンツデータが表示されることを防止することができる。したがって、広告表示装置1,5は、広告表示端末4の設置場所などに応じて、広告表示端末4を適切に管理することができる。
さらに、予め定める項目には、コンテンツデータを表示させる時刻に関する項目が含まれる。これによって、広告表示装置1,5は、広告表示端末4に、コンテンツデータの内容に応じてコンテンツデータを表示させる時刻を設定することができる。したがって、広告表示装置1,5は、広告表示端末4の設置場所などに応じて、広告表示端末4を適切に管理することができる。
さらに、予め定める項目には、コンテンツデータが示すコンテンツの分野に関する項目が含まれる。これによって、広告表示装置1,5は、コンテンツデータが示すコンテンツの分野に関する表示許可条件を広告表示端末4に設定して、広告表示端末4の視聴者にふさわしくないコンテンツデータが表示されることを防止することができる。したがって、広告表示装置1,5は、広告表示端末4の設置場所などに応じて、広告表示端末4を適切に管理することができる。
さらに、表示許可設定手段によって、コンテンツの分野に関する項目について、コンテンツデータの表示の許可に対する追加料金が広告主から支払われることによって表示許可条件を緩和する第2の表示許可条件が設定される。
これによって、広告表示装置1,5は、広告表示端末4の所有者によって設定される表示許可条件の多様性を高めることができる。したがって、広告表示装置1,5は、広告表示端末4の所有者の意思を反映させつつ、コンテンツデータを表示することによって得られる収益を増加させることができる。
さらに、広告表示方法は、広告記憶工程と、表示許可記憶工程と、判定工程と、表示制御工程とを含む。広告記憶工程では、広告を表す1または複数のコンテンツデータと、コンテンツデータを予め定める項目によって分類した分類結果とが、互いに関連付けた状態で予め記憶される。表示許可記憶工程では、広告表示端末4の所有者または広告代理店などの広告表示端末4の管理者が広告表示端末4にコンテンツデータの表示の許可を設定する表示許可条件であって、予め定める項目に基づいて定められる表示許可条件が、予め記憶される。判定工程では、広告情報の広告主によって、広告記憶工程で記憶されたコンテンツデータのうちいずれかのコンテンツデータの表示を広告表示端末4に対して要求するための表示要求情報を受信すると、コンテンツデータに関連付けて記憶された分類結果について、表示許可記憶工程で記憶された表示許可条件を満たすか否かが判定される。広告表示方法では、判定工程によって分類結果が表示許可条件を満たすと判定されるとき、コンテンツデータが広告表示端末4に表示され、判定工程によって分類結果が表示許可条件を満たさないと判定されるとき、コンテンツデータが広告表示端末4に表示されない。
広告表示方法では、コンテンツデータと分類結果とを互いに関連付けて予め記憶し、広告表示端末4に表示許可条件を予め設定している。これによって、広告表示方法では、広告主からの表示要求情報を受信すると、コンテンツデータに関連付けられた分類結果が、表示許可条件を満たすか否かを、自動的に迅速に判定することができる。したがって、広告主は、任意の時刻に任意の広告表示端末4に対して、表示要求情報を送信し、表示許可条件を満たす場合には、表示要求情報を送信した時点から即時にコンテンツデータを表示させることができる。
また、広告表示端末4の所有者は、広告表示端末4に表示許可条件を設定しておくことができる。これによって、広告表示方法では、広告表示端末4所有者の希望しない内容の広告が、広告表示端末4に表示されることを、常時監視することなく防止することができる。