JP5385727B2 - 画像形成条件の決定方法および画像形成装置とその制御方法 - Google Patents
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Description
(プリンタ部11の説明) 図1は電子写真方式のプリンタ部11の概略構成例を示す図であり、プリンタ部11としてのレーザビームプリンタの概略構成例を示す縦断面図である。図1に示すプリンタ部11は、プリンタ部本体Aの内部に、像担持体としてドラム形の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)100を備えている。感光ドラム100の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電部101、露光部102、現像部103、クリーニング部105、前帯電器106が配設されている。感光ドラム100の対向には、転写部107が内蔵されている。また、記録材P(例えば、印刷媒体である紙)の搬送方向に沿って上流側から順に、給搬送部109、2次転写部108、搬送ベルト部110、定着部111、排紙トレイ112が配設されている。そして、プリンタ部本体Aの上部には、スキャナ入力部200が配設されている。上述の感光ドラム100は、アルミシリンダの外周面に、a−Si感光体を層状に設けたものであり、駆動手段(不図示)によって矢印方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。感光ドラム100は、その表面が帯電部101によって所定の極性・所定の電位に均一に帯電される。帯電部101としては、例えば、感光ドラム100に対して非接触のコロナ帯電器を使用することができる。帯電後の感光ドラム100は、露光部102によって静電潜像が形成される。
(A) 複写機能:入力画像処理部2→出力画像処理部12→プリンタ部11
(B) FAX送信機能:入力画像処理部2→FAX部3
(C) FAX受信機能:FAX部3→出力画像処理部12→プリンタ部3
(D) ネットワークスキャン:入力画像処理部2→NIC部4
(E) ネットワークプリント:NIC部4→RIP部13→出力画像処理部12→プリンタ部11
(F) 外部装置へのスキャン:入力画像処理部2→専用I/F部5
(G) 外部装置からのプリント:専用I/F部5→出力画像処理部12→プリンタ部11
(H) 外部メモリへのスキャン:入力画像処理部2→USB I/F部6
(I) 外部メモリからのプリント:USB I/F部6→RIP部13→出力画像処理部12→プリンタ部11
(J)スキャンボックス機能:入力画像処理部2→出力画像処理部12→文書管理部8
(K) ボックスプリント機能:文書管理部8→プリンタ部11
(L) ボックス受信機能:NIC部4→RIP部13→出力画像処理部12→文書管理部8
(M) ボックス送信機能:文書管理部8→NIC部4
(N) プレビュー機能:文書管理部8→操作部14
なお、操作部14は、上記の様々なフローや機能を選択したり操作指示したりするためのものである。しかし、操作部14の表示装置の高解像度化に伴い、文書管理部8にある画像データをプレビューし、確認後OKならばプリントするといったこともできる。
パッチが印刷された用紙からアライメント用パッチが検出されたか否かのフラグを記憶する領域である。53eは、測定され算出された裏面の相対濃度データを記憶する領域である。53fは、裏写りを防ぐことが出来る裏面の相対濃度のしきい値の条件をクリアしたデータを記憶する領域である。53gは、測定され算出された表面の相対濃度データを記憶する領域である。53fは、画質劣化を防ぐことが出来る表面の相対濃度のしきい値の条件をクリアしたデータを記憶する領域である。53iは、バーコードを検出した結果のデータを記憶する領域である。53jは、本発明で決定された画像形成条件を記憶する領域である。53kは、外部記憶部54などからロードされCPU51に実行されるプログラムを記憶する領域である。
(入力画像処理部2の構成例) 図5(a)は、スキャナ部200内の画像データのフローと構成例を示すブロック図である。単色の1ラインCCDセンサ20を用いて読み込まれた画像は、電気信号に変換されて単色の画像信号としてA/D変換部021に入力される。A/D変換部21は、ゲイン調整とオフセット調整とを行い、画像信号は8ビットの画像データに変換される。シェーディング補正部22は、入力画像処理部2内に配置された画像処理ブロックの1つである。シェーディング補正部22では、基準白色板の読み取り信号を用いて、CCDセンサ20の各画素の感度のばらつきや原稿照明ランプの光量のばらつきなどを補正する。フィルタ処理部24では、注目画素と複数の周辺画素を含めて畳み込み積分を行い、CCDセンサ20から取り込まれた画像をより鮮鋭にみせる処理を施す。階調補正部25は、文字モード、写真モード、その混在モードなど3つの画像モードに応じた階調になるよう、プリンタ部011の出力特性も加味して一次元のルックアップテーブル(LUT:LookUp Table)が保持されている。ここで、文字モードでは、文字をくっきり再現するために低濃度から中濃度にかけては入力画像を極端に白か黒かで再現するようなカーブになっている。また、写真モードでは、原稿を忠実に再現するためにほぼリニアなカーブになっている。また、混在モードでは、文字モードと写真モードの中間的な位置づけとなっている。ハーフトーン処理部26は、MFP機能に応じて、異なる種類のスクリーニングを択一的に適用することができる。一般に、印刷原稿などの網点原稿は、モアレの起きにくい誤差拡散系(一般的に、注目画素とその周辺画素に対して誤差フィルタで重み付けする)の処理を利用する。印画紙原稿などでは、スクリーン系(一般的に、ディザマトリックスを用いて、入力画像を閾値と比較して出力画像を決定する)の処理を用いることが多い。いずれの場合も、多値画像から2値画像へ変換して擬似的に中間調を表現している。誤差拡散処理は誤差拡散処理部27で、スクリーン処理はスクリーン処理部28で、ハーフトーン処理が実行される。更に、ノッチ処理部29では、注目画素とその周辺画素に対してウィンドウを用いて不要なノッチ(ギザギザ)を補正する方法で、予め用意されたパターンと一致した場合にはその注目画素を変化させる。輝度濃度変換部23は、裏写り低減CALの実行時に通過する信号変換部で、スキャナ部200に固有の輝度情報から、濃度情報に変換する為のテーブルが記憶されており、信号変換が行われる。図5(a)のように、薄紙CAL実行時には、フィルタ処理やハーフトーン処理は実行されず、多値のグレースケール情報をMFP制御部1に通知する。
本実施例のRIP部13は、インタプリンタ部30でPDL情報をビットマップ化し、レンダリング部31で必要に応じて階調補正を行う。本実施例の後出の画像形成条件GとHは、Vpp1.3、Vcont75で画像信号を90%、80%に変更している。この変更は、図7のように100%の入力信号に対して出力値を90%や80%に階調補正部035でリニア変換している。よって、ビットマップの時点で画像形成条件A〜FとGならびにHはパッチの面積率が異なる。
(画像形成条件の登録処理例) 図8(a)は、本実施例の画像形成装置の画像形成条件の登録処理の手順例を示すフローチャートであり、CPU51により実行される。まず、S001にて、操作部300から裏写り低減CALを実行指示されたMFP制御部1のCPU51は、裏写り低減CALの実行と判断して操作部300の画面に登録したい薄紙をセットするよう表示する。裏写り低減CALの実行指示でなければ、他の処理を行う。ユーザが、指示に基づき所望の給紙段に薄紙をセットし、上記薄紙の名称を操作部300を使用して入力すると、MFP制御部1のCPU51は給紙段と薄紙の名称とを対応つけて登録する(S2)。ユーザが操作部300のスタートボタンを押すと、MFP制御部1のCPU51は裏写り低減CAL用のテストパターンを薄紙に出力させ、操作部300に読込ボタンを表示する(S4)。ユーザがスキャナ部200にテストパターンの裏側を読み込むように薄紙をセットして、操作部300に表示された読込ボタンを押すと(S5)、テストパターンの裏側を読取る(S6)。なお、本例では、テストパターンの印刷された表側を印刷面、反対の印刷されない裏側を非印刷面ともいう。入力画像処理部2内の輝度濃度変換部23は、予め登録されていたスキャナの読取輝度値と反射濃度値との関係がLUT(ルックアップテーブル)化されているものを参照でき、実際に輝度から濃度への変換を行う(S7)。この時点ではまだスキャナから入力された画像イメージデータである。濃度情報に変換されたテストパターンの入力画像は、出力画像処理部12内の画像形成条件決定部42に入力される。MFP制御部1のCPU51は、画像形成条件決定処理のサブルーチンを実行して、裏写りや画像品質が適切となる画像形成条件を決定する(S8)。決定された画像形成条件は、給紙段や薄紙の名称に対応付けてリソース管理部9(決定画像形成条件登録テーブル54gに相当)に登録される(S9)。この登録された画像形成条件から使用される給紙段や薄紙の名称に対応して1つの画像形成条件が選択され、画像形成処理時の画像形成条件として適用される。
(実施例1の画像形成条件決定処理S8−1) 図9は、実施例1の画像形成条件決定処理(図8(a)のS8)の手順例を示すフローチャートであり、MFP制御部1のCPU51により実行される。まず、MFP制御部1のCPU51は、裏面からアライメント調整用のパッチを検出する(S801)。テストパターンのパッチは、図8の上端側に1パッチ、下段側に左右2パッチ配置している。そのパッチの裏写り結果を用いてアライメントを調整する。テストパターンのアライメント調整パッチは裏写り低減CALのパッチの最大濃度条件を使用しており、多くの薄紙で裏写り相対濃度(紙下地を0としたときの濃度値)が0.07以上であった。概ね相対濃度が0.05以上であれば、裏写りパッチ検出が可能である。よって、S802では、MFP制御部1のCPU51は、裏写りパッチが相対濃度で0.05以上の濃度かを検出している。薄紙の中には透過性が悪い薄紙も存在し、その場合は検出濃度が薄すぎて裏写りパッチ濃度が検出できず、アライメント調整ができない。アライメント調整ができないほどの裏写り濃度とは、裏写りをしていないことと同じである。よって、この場合は裏写りの程度の判定を中止して、MFP制御部1のCPU51は、フロー上は通常の画像形成条件で出力するよう、リソース管理部に記憶させる(S803)。裏写りの指標である相対濃度値が0.05以上であれば、MFP制御部1のCPU51は、アライメント調整に移る(S804)。アライメント調整は、裏写りパッチのX-Y座標とオリジナルのX-Y座標とを確認し、両者の差分が3%以内になるよう裏写りパッチのスキャン読み込み画像を拡縮回転処理して、裏写り判定用のパッチを規定位置に合わせる。次に、MFP制御部1のCPU51は、テストパターンのパッチ部の裏写り濃度を抽出し(S805)、抽出した濃度情報を平均化する(S806)。画像形成条件と裏写り濃度との抽出した関係は表1のような関係になる。かかる濃度が、第1の読み取り濃度となる。
実施例1では、多くのユーザで許容されるであろう裏写り相対濃度を0.07以下と設定した。ユーザによっては裏写りの許容限界が異なる場合もある。よって、相対濃度の目標を設定できるようにしても構わない。例えば、ターゲット値を図3のキー入力部301で0.02〜0.15程度の範囲を入力できる構成を追加し、演算時に上記ターゲットになる画像形成条件を表1から算出すればよい。図9のフローチャートでいうと、S807の"相対濃度0.07以下"の数字を任意に変更することで達成可能である。
実施例2としては、表面の濃度も正確に合わせる工程を追加する。実施例1は裏写りを最重視し、裏写り相対濃度0.07以下になるよう濃度をコントロールしていた。裏写りは低減されるが、表面の濃度が想定以上に落ち、表面の品位低下を起こしている可能性も否定できない。例えば、超薄紙で透過性も高い紙に表1の条件Hで印字したところ、図10のように裏写り相対濃度が0.07を達成する表面の濃度が0.6未満になっている場合もある。Vppと濃度、Vcontと濃度、画像信号と濃度の関係が耐久後や高温多湿への環境変化などに対し初期よりも敏感になる場合があるからである。本実施例2では、上記課題を表面の濃度も最適化することで、表面の画像品質と裏面の画像品質の維持という両者のバランスを考えた裏写り低減CALを実行する。
このように、実施例2によれば、裏面の裏写り濃度条件と表面の濃度条件とを比較することにより、表面の濃度も加味したバランスのよい裏写り低減CALが実施できた。
実施例1及び2では、ベタ部(100%信号入力部)のパッチ濃度を用いて、画像形成条件を変更していた。本実施例3では、問題になるバーコードを直接判定するモジュールを追加する構成を示す。耐久後、推奨環境から外れた設置環境での使用されているMFPの場合、図13のようにベタ濃度とライン濃度の関係は崩れてくる場合がある。この関係が崩れるということは、ベタ部は合わせ込んだとしてもバーコード認識されるライン濃度が変化してしまう。そのため、ライン濃度が薄すぎる場合は誤検知に、濃すぎる場合は裏写り状態になり、本発明の課題を解決できない。よって、実施例3では図14のようにテストチャートにバーコードを埋め込む構成を取る。実施例3に使用しているバーコードは、実施例2でも使用したJAN(Japanese Article Number)コードを使用している。JANコードは、サイズを倍率で4段階に規定し、0.8/1.0/1.2/2.0の倍率を使用できる。本実施例では標準的な倍率である、1.0倍、数字13桁、バーの幅を0.33mmにあわせた、4912345678904の数字を埋め込んだバーコードで、幅は約37mm、高さは約23mmである。画像の先端から後端にかけては実施形態1や2と同様、画像形成条件や100%信号値を変更している。
(1) バーコード領域のトリミング処理をする。すなわち、画像形成条件毎にバーコードが付加されているため、バーコード部分を切り抜く画像処理である。
(2) 2値化の実行をする。すなわち、領域内の最高濃度を100、最小輝度を0としたときの50を閾値として2値化を実行する。
(3) スタートキャラクタ、エンド(ストップ)キャラクタの識別をする。すなわち、図11(a)の左側2本はスタートキャラクタ、右側2本はエンドキャラクタといい、バーコードの範囲を示す。まずはバーコードがどの領域に収まっているのかをこの2つのキャラクタで識別する。
(4) バーとスペースの時間間隔を測定し、バーコードキャラクタを判定する。バーコードはNB:ナローバー(細いバー)、WB:ワイドバー(太いバー)、NS:ナロースペース(細いスペース)、WS:ワイドスペース(太いスペース)というキャラクタからなる。上記4つのどれに当てはまるかバーとスペースの画素間隔を測定し、キャラクタを判定する
(5) チェックキャラクタを判定する。
(5-1) 一番右側から奇数桁の各数字を合計して3倍する:(0+8+6+4+2+9)×3=87。
(5-2) 一番右側から奇数桁の各数字を合計する:(9+7+5+3+1+4)=29。
(5-3) (5-1)の結果と(5-2)の結果とを合計する:(57+29)=116。
(5-4) (5-3)の結果の"1の位"を10から差しひく:(10-6)=4。
よって、今回の図11(a)には"04"のチェックキャラクタが存在することが識別される。
(6) キャラクタとチェックキャラクタをデータキャラクタ数字表を用いて照合する。すなわち、偶数パリティ、奇数パリティとに対応づけされているデータキャラクタを用いて数字に変換する。
(7) 検出したチェックキャラクタと、(5)で識別した数字が一致するかのチェックを実行し、バーコード内容を検出する。
以上のように、実施例3によれば、バーコード品質をもチェックすることでベタライン比が変化したMFPでもバーコード品質と裏写りを低減させる、バランスのよい画像形成システムを提供することができた。
本実施例4では、実施例3のバーコード認識システムを応用し、裏写りバーコード品質をチェックする構成を新たに設けた。画像形成条件決定処理のフローチャートでは、図12のS823の次に、裏面からバーコードを認識する。認識できなければ裏写りはしていないことになり、他のパッチの裏表相対濃度や表面のバーコード条件とを比較して最適条件を選択すればよい。すなわち、ユーザによる画像形成条件の優先順位を変更することも出来る。裏写りバーコードを検出する場合、出力画像処理部12として動作するMFP制御部1のCPU51は画像を鏡像検出処理を実行する。鏡像処理とは、スタートキャラクタが右に、エンドキャラクタが左にあるものとして考え検出処理を実行する。読み方を左からではなく、右からに変えたたけなので、偶数パリティ、奇数パリティ等の関係は変更ない。
以上のように、実施例4によれば、裏写り影響度をバーコードで確認することにより、バーコードに特化した検出ミスを軽減することができる。
実施例5では、実施例3の変形例で説明を行う。本実施例で使用するバーコードつきのテストパターンを図17のように変更する。図17は、JANコードの倍率を変更したものであって、図14に加え、倍率1.2、2.0を追加している。倍率を1.2倍にすると、おおよそ幅は45mm程度、高さは27mm程度に、2.0倍にすると75mm程度の幅、46mm程度の高さになる。一般的にVcontやVppを下げて現像性を落とした場合、細線が出にくくなる。そのため本実施例5ではバーコードサイズを変更したときのバーコード認識変化を確認する。例えば表3のように、1.0倍のバーコードが1.2倍あるいは2.0倍のバーコードに変更する。これによって、裏写りも、バーコード検出も両立できるようになるのであれば、バーコードサイズを変更するようRIP部13、ならびに出力画像処理部12でバーコードサイズを変更するよう指示すればよい。
以上説明したように、実施例5によれば、裏写り相対濃度、表面の相対濃度やバーコード条件でバランスがよい条件が無い場合、本実施形態のように出力時にバーコードサイズを変更する。これによって、本発明の課題を解決することができる。なお、本実施例5では、バーコードサイズを変更パラメータとしたが、バーコードの条件として、細(ナロー)、太(ワイド)の比率は通常1:2.5になっている。その比率を1:2〜1:3まで変更することができる。例えば、ラインの幅を白抜き線と黒線とで算出し、バランスが悪いことでバーコード検出が出来ていない場合には、バーコード生成部038に上記比率を変更するよう指示すればよい。また、分解能と呼ばれるナローバー(細いバー)のサイズを太くすることでも同様の効果が得られる。その際もバーコード生成部に指示すればよい。
実施例1乃至5では、相対濃度とバーコード情報を検出して裏写りを防止する画像形成条件を算出した。その他の課題として、文字のかすれやラインのかすれなども問題になる。実施例1乃至5のように、バーコードの代わり、もしくは追加で、文字の品位を測定したり、ラインの品位を測定し、品位の落とさない画像形成条件、品位を維持する為にプリント画像を変更する構成などを追加すればよい。文字の品位評価として代表的なものは、OCR(Optical Character Reader)である。文字の形状を予め登録しておき、スキャナで読み込まれたビットマップ画像と文字の登録情報をマッチングして、差分が少ない文字をアスキーコード等の文字情報に変換するものである。図14や図17のバーコード部分を文字に変換し、その文字を予め記憶しておく。出力されたテストチャートをOCR解析し、予め記憶しておいた文字情報と一致するかを判断すればよい。実施例4のように、裏写り状態の文字をOCRで検出してもよい。文字切抜き後、鏡像反転処理を実行するか、登録されている辞書を予め鏡像にしておけばよい。プリント時の補正は、バーコード同様、文字のフォントを大きくすることで容易に達成できる。
上記実施例で説明した裏写り低減CALは、以下の測定結果に基づき、画像形成条件を変更した。(1) ベタ部のパッチ相対濃度、(2) バーコード認識、(3) 文字認識(OCR)である。しかしながら、実際の画像出力時には、ユーザは操作部もしくはプリンタドライバから、上記3つと"裏写り低減CALを反映しない"のうち選択できる構成を備えることが望ましい。ユーザならびにJOBの内容によっては上記の4つは変更可能であることが望ましいからである。ユーザ選択が煩わしい場合は、自動でPDL内容を判断し、バーコードがある場合にはバーコード重視、文字が多数を占めるアプリケーションやPDL内容であれば、文字重視。どちらも無い場合は、冊子ものである場合にベタ部パッチの相対濃度重視、ぺら物であれば、通常画像形成条件、などに自動で振り分けることもユーザビリティーが向上され、より望ましい形態である。
以上説明してきたように、裏写り量を相対濃度やバーコード、OCR文字認識技術を用いて定量評価し、裏写り量が気にならない薄紙出力物を得ることができた。また、表面の画像特性も同時に把握することにより、裏写り量と表面の品質を維持できるバランスのよい薄紙出力物を得ることができた。さらに、上記表面と裏面の画像品質のバランスが取れないときには、文字のサイズやバーコードサイズ、文字やラインの縁取り画像処理条件を変更することにより、裏写り量と表面の品質を維持できるバランスのよい薄紙出力物を得ることができた。
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。例えば、スキャナ、プリンタ、PC、複写機、複合機及びファクシミリ装置の如くである。また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (14)
- 印刷手段により印刷媒体の印刷面にテストパターンを印刷し、読取手段によって前記印刷面の反対の非印刷面から前記印刷されたテストパターンを読み取り、画像形成条件を決定する画像形成装置であって、
前記印刷手段が前記印刷面に複数の画像形成条件それぞれの下で印刷した複数のパターンが配置されたテストパターンを前記読取手段が前記非印刷面から読み取った前記複数のパターンそれぞれの第1の読み取り濃度を、前記非印刷面における裏写り濃度の条件を満たす第1の濃度閾値と比較する第1の濃度比較手段と、
前記比較結果に基づき、前記第1の読み取り濃度が前記第1の濃度閾値を越えない画像形成条件を、当該画像形成装置が印刷媒体へ画像を形成する画像形成条件と決定する決定手段と、を有し、
前記第1の濃度比較手段は、前記印刷手段が前記印刷面に印刷したアライメント調整用のパッチを前記非印刷面から検出して、前記テストパターンが規定位置になるよう前記印刷媒体と前記読取手段とのアライメント調整を実行する調整手段を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の濃度比較手段は、前記アライメント調整用のパッチが非印刷面から検出できない場合に、前記第1の読み取り濃度と前記第1の濃度閾値との比較を中止し、前記決定手段は、予め決められた画像形成条件を当該画像形成装置が印刷媒体へ画像を形成する画像形成条件と決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記印刷面に印刷したテストパターンの複数のパターンを前記読取手段が前記印刷面から読みとった前記複数のパターンそれぞれの第2の読み取り濃度を、前記印刷面における画像形成濃度の条件を満たす第2の濃度閾値と比較する第2の濃度比較手段を更に有し、
前記決定手段は、前記第1の読み取り濃度が前記第1の濃度閾値を越えず、且つ、前記第2の読み取り濃度が前記第2の濃度閾値を越える画像形成条件を、当該画像形成装置が印刷媒体へ画像を形成する画像形成条件と決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記テストパターンは、パッチもしくは線画像を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記線画像は、文字、ライン、バーコードを含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記印刷面のパッチならびに線画像による画像形成条件の決定の優先順位を、ユーザからの指示により変更する手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記線画像が所定の画像形成濃度の条件を満たさない場合に、前記線画像のビットマップ情報を変更する手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記線画像のビットマップ情報を変更する手段は、濃度が薄くても線画像を認識できるように、エッジ強調処理、太らせ処理、拡大処理、書体変更処理、バーコード生成条件のうち少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 印刷手段により印刷媒体の印刷面にテストパターンを印刷し、読取手段によって前記印刷面の反対の非印刷面から前記印刷されたテストパターンを読み取り、画像形成条件を決定する画像形成装置の制御方法であって、
第1の濃度比較手段が、前記印刷手段が前記印刷面に複数の画像形成条件それぞれの下で印刷した複数のパターンが配置されたテストパターンを前記読取手段が前記非印刷面から読み取った前記複数のパターンそれぞれの第1の読み取り濃度を、前記非印刷面における裏写り濃度の条件を満たす第1の濃度閾値と比較する第1の濃度比較工程と、
決定手段が、前記比較結果に基づき、前記第1の読み取り濃度が前記第1の濃度閾値を越えない画像形成条件を、当該画像形成装置が印刷媒体へ画像を形成する画像形成条件と決定する決定工程と、を有し、
前記第1の濃度比較工程では、前記印刷手段が前記印刷面に印刷したアライメント調整用のパッチを前記非印刷面から検出して、前記テストパターンが規定位置になるよう前記印刷媒体と前記読取手段とのアライメント調整を実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 第2の濃度比較手段が、前記印刷面に印刷したテストパターンの複数のパターンを前記読取手段が前記印刷面から読みとった前記複数のパターンそれぞれの第2の読み取り濃度を、前記印刷面における画像形成濃度の条件を満たす第2の濃度閾値と比較する第2の濃度比較工程を更に有し、
前記決定工程では、前記第1の読み取り濃度が前記第1の濃度閾値を越えず、且つ、前記第2の読み取り濃度が前記第2の濃度閾値を越える画像形成条件を、当該画像形成装置が印刷媒体へ画像を形成する画像形成条件と決定することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置の制御方法。 - 変更手段が、前記テストパターンに含まれる線画像が所定の画像形成濃度の条件を満たさない場合に、前記線画像のビットマップ情報を変更する変更工程を有することを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置の制御方法。
- 請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法の工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項12に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- 画像形成装置における画像形成条件の決定方法であって、
印刷手段が印刷媒体の印刷面に複数の画像形成条件それぞれの下で印刷される複数のパターンを配置してテストパターンを印刷する工程と、
読取手段が前記印刷面の反対の非印刷面から前記印刷されたテストパターンの複数のパターンを読み取って、前記複数の画像形成条件に対応して前記複数のパターンそれぞれの読み取り濃度を記憶する工程と、
比較手段が、前記複数のパターンの読み取り濃度を、前記非印刷面における裏写り濃度の条件を満たす濃度閾値と比較する工程と、
決定手段が、前記比較結果に基づき、前記複数の画像形成条件のうち前記読み取り濃度が前記濃度閾値を越えない画像形成条件を、当該画像形成装置が印刷媒体へ画像を形成する画像形成条件と決定する工程と、を有し、
前記決定する工程では、前記印刷手段が前記印刷面に印刷したアライメント調整用のパッチを前記非印刷面から検出して、前記テストパターンが規定位置になるよう前記印刷媒体と前記読取手段とのアライメント調整を実行することを特徴とする画像形成条件の決定方法。
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