JP5385180B2 - 給湯風呂装置 - Google Patents

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この発明は、無駄な動作を省略して経済的で効率の良い風呂運転を行うことが出来る給湯風呂装置に関するものである。
従来よりこの種のものに於いては、リモコンの風呂自動スイッチを押圧することで、自吸式の循環ポンプに呼び水を供給後、該循環ポンプを駆動して浴槽内に残湯があるかどうかを風呂フローセンサや水位センサ等で残湯チェックし、残湯が所定量ありの場合には、風呂循環回路による追い焚き運転を行い、残湯がない場合には、給湯回路からの湯張り運転を行うものであり、又この追い焚き運転後及び湯張り運転後には4時間程度の保温運転期間を保持するようにしているものであった。(特許文献1参照)
特許3808691号公報
ところでこの従来のものでは、呼び水に40秒(10L)かかり、残湯チェックには40〜70秒もかかるものであり、使用者自身は昨日使用して浴槽の残湯状態を承知していて、残湯ありの状態でも風呂の自動運転スイッチを押圧すると、必要ではない呼び水と残湯チェックが行われ、又風呂自動運転の沸き上げ後の保温運転も、必要としない人は必要でなく、近年の省エネ志向からすると、水や電力、時間の無駄であり、経済的で効率の良い給湯風呂装置が望まれるものであった。
この発明はこの点に着目し上記課題を解決するために、特にその構成を、給水管からの給水を加熱して給湯管から給湯する給湯回路と、浴槽内の浴槽水を追い焚き加熱する風呂循環回路と、前記給湯回路と風呂循環回路とが連通し1つのバーナ部で加熱される熱交換器と、前記給湯回路の給湯管から分岐して風呂循環回路途中に接続した湯張り回路とを備え、リモコンによる動作指示で風呂循環回路の自吸式の循環ポンプへの呼び水や、浴槽の残湯チェック後に追い焚き運転や保温運転、給湯回路から湯張り回路を介して、設定温度の湯水を浴槽に供給する湯張り運転とを行うものに於いて、前記リモコンには、呼び水や残湯チェックを行い追い焚きか湯張り運転と保温運転を行う自動運転と、呼び水や残湯チェック及び保温運転を行わない単純追い焚き運転と単純湯張り運転、呼び水や残湯チェックは行わず保温運転は行う追い焚き運転と湯張り運転を、それぞれ選択出来る自動運転モードを備えたものである。
この発明によれば、残湯が目視で確認出来、呼び水や残湯チェックが必要なく又沸き上げ後の保温運転もいらない時には、呼び水や残湯チェック及び保温運転を行わない単純追い焚き運転を選択すれば良く、又残湯がないことが確認出来、呼び水や残湯チェックが必要なく又沸き上げ後の保温運転もいらない時には、呼び水や残湯チェック及び保温運転を行わない単純湯張り運転を選択すれば良く、更に呼び水や残湯チェックは必要ないが沸き上げ後の保温運転は必要な使用者は、保温運転ありの追い焚き運転或いは湯張り運転を選択すれば良く、又今まで通りで呼び水や残湯チェックがあり、しかも沸き上げ後の保温運転も必要な場合は、自動を選択すれば良いものであり、省エネ志向の使用者やそうでもない使用者のどちらでも良好に使用することが出来、特に省エネ志向の使用者にとっては水や電力、時間の無駄が排除出来、経済的で効率の良い給湯風呂装置を得ることが出来るものである。
この発明の一実施形態を示す貯湯式給湯装置の概略構成図。 同一実施形態のフローチャートで、Aは「1.自動」、Bは「2.単純湯張り」、Cは「3.単純追い焚き」、Dは「4.湯張り保温」、Eは「5.追い焚き保温」。
次にこの発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は給湯風呂装置で、大別して給湯回路2、風呂循環回路3、湯張り回路4より構成されるものである。
先ず、給湯回路2について説明すると、5は給水管、6は給水の温度を検出する給水サーミスタから成る給水温度センサ、7は給水量を検出する給水流量センサ、8は給湯用熱交換器、9は出湯管、10は給湯用熱交換器8の出口側の湯温を検出する出湯サーミスタ、11は給水管5から給湯用熱交換器8をバイパスして出湯管9に接続するバイパス管、12は出湯管9からの高温の湯とバイパス管11からの低温の水とを混合して適温に制御するミキシング弁、13は給湯管、14は混合された湯の温度を検出するサーミスタから成る給湯温度センサ、15は過流出を防止する水比例弁、16は給湯管13の端部に設けられた蛇口、17は給湯用熱交換器8を加熱する加熱手段としてのバーナ部である。
次に、風呂循環回路3について説明すると、18は浴槽、19は風呂戻り管、20は風呂往き管、21は前記バーナ部17により給湯用熱交換器8と共に加熱されるように一体とされた風呂用熱交換器、22は浴槽18内の湯を強制循環させる自吸式の循環ポンプ、23は循環する浴槽水の温度を検出する風呂サーミスタ、24は浴槽水の循環の有無を検出する風呂フローセンサ、25は浴槽18内の水位を圧力によって検出する圧力センサから成る水位センサ、26は後述する湯張り回路4と風呂循環回路3を接続する湯張り三方弁である。
次に、湯張り回路4について説明すると、27は前記給湯回路2の給湯管13下流側より分岐され、前記風呂循環回路3の湯張り三方弁26に接続された湯張り管、28は湯張り管27を開閉する湯張り電磁弁、29は湯張り管27を通過する流量を検出する湯張りフローセンサ、30は浴槽水の給湯回路2への逆流を防止するために二重に設けられた逆止弁で、予め設定された設定湯張り量の湯を浴槽18へ湯張りするものである。
31はマイクロコンピュータより構成されこの給湯風呂装置1の制御を行う制御部である。32は前記制御部31に接続されて給湯風呂装置1の動作指示を行うリモコンで、自動運転スイッチ33や風呂設定温度変更スイッチ34、設定湯張り量変更スイッチ35、保温スイッチ36などの各種操作スイッチと表示器37とが設けられているものであり、自動運転スイッチ33を押圧すると自動運転モードとなって、リモコン32の表示器37には、「1.自動」 「2.単純湯張り」 「3.単純追い焚き」 「4.湯張り保温」 「5.追い焚き保温」と表示され、風呂設定温度変更スイッチ34のアップダウン操作で上順、下順に設定されて、5秒以上そのままの状態で各運転が選択され決定する。
次に各運転を図2のフローチャートで説明すれば、A「1.自動」は従来の自動運転と同様の運転を行うものであり、ステップ38の呼び水供給では、湯張り三方弁26で湯張り管27と風呂循環回路3を連通させた後、湯張り電磁弁28を短時間だけ開成して循環ポンプ22に自吸用の呼び水を供給して一旦閉成し、そしてステップ39では循環ポンプ22を駆動して風呂フローセンサ24が水流を検知したかを判断し、浴槽18内に残湯があるとどうかの残湯チェックが行われ、YESの残湯ありの場合には、ステップ40に進み水位センサ25で浴槽18の水位を検知し設定水位未満では、YESでステップ41に進んでミキシング弁12を水側として不足分を補水した後、ステップ42に進みバーナ部17を燃焼開始させると共に、循環ポンプ22を駆動させ浴槽18内の湯水を風呂循環回路3を循環させることで、風呂用熱交換器21でバーナ部17の燃焼熱と熱交換させて順次加熱させて沸き上げる追い焚き運転を行わせるものであり、ステップ40で浴槽18の水位が設定水位以上の場合は、NOで補水することなく直ぐステップ42の追い焚き運転を行うものである。
又上記のステップ39の残湯チェックで、浴槽18の水位が設定水位以上では、NOでステップ43に進み湯張り運転が行われるもので、この湯張り運転は、バーナ部17の燃焼熱で給湯用熱交換器8を加熱すると共に、湯張り三方弁26で湯張り管27と風呂循環回路3を連通させた後、湯張り電磁弁28を開成して、風呂設定温度の給湯を浴槽18に湯張り回路4を介して水位センサ25で設定水位まで湯張りするものであり、更にステップ43の湯張り運転後及びステップ42の追い焚き運転後は、自動的にステップ44の保温運転に進むもので、この保温運転は、20分毎に循環ポンプ22を駆動させ風呂サーミスタ23で浴槽水温度が風呂設定温度より2℃以上低下すると、風呂設定温度になるまで追い焚き運転を行うもので、この保温運転は開始から4時間で自動的に終了するものである。
次に図2のフローチャートB「2.単純湯張り」では、上記自動運転のように呼び水や残湯チェックは行わず、直ぐにステップ45で湯張り運転を行うもので、即ち、バーナ部17の燃焼熱で給湯用熱交換器8を加熱すると共に、湯張り三方弁26で湯張り管27と風呂循環回路3を連通させた後、湯張り電磁弁28を開成して、風呂設定温度の給湯を浴槽18に湯張り回路4を介して水位センサ25で設定水位まで湯張りするものであり、この後の保温運転も行わないもので、使用者自身が浴槽18の状況を把握しているのであれば、無駄な動作が必要なく省エネであり、単純に湯張り運転のみでも十分に使用者の満足を得ることが出来るものである。
次に図2のフローチャートC「3.単純追い焚き」では、上記自動運転のように呼び水や残湯チェックは行わず、直ぐにステップ46で追い焚き運転を行うもので、即ち、バーナ部17を燃焼開始させると共に、循環ポンプ22を駆動させ浴槽18内の湯水を風呂循環回路3を循環させることで、風呂用熱交換器21でバーナ部17の燃焼熱と熱交換させて順次加熱させて沸き上げる追い焚き運転を行わせるものであり、この後の保温運転も行わないもので、使用者自身が浴槽18の状況を把握しているのであれば、無駄な動作が必要なく省エネであり、単純に追い焚き運転のみでも十分に使用者の満足を得ることが出来るものである。
次に図2のフローチャートD「4.湯張り保温」でも、上記自動運転のように呼び水や残湯チェックは行わず、直ぐにステップ47で湯張り運転を行うもので、即ち、バーナ部17の燃焼熱で給湯用熱交換器8を加熱すると共に、湯張り三方弁26で湯張り管27と風呂循環回路3を連通させた後、湯張り電磁弁28を開成して、風呂設定温度の給湯を浴槽18に湯張り回路4を介して水位センサ25で設定水位まで湯張りするものであり、そして湯張り後は、ステップ48で上記の自動運転の時と同じ4時間の保温運転を行うもので、湯張り運転は無駄な動作をなくして素速く行うが、湯張り後の入浴には自由度が欲しいと言う時に好適であり、使用者の選択の自由度を広げることが出来、極めて使用勝手が良いものである。
次に図2のフローチャートE「5.追い焚き保温」でも、上記自動運転のように呼び水や残湯チェックは行わず、直ぐにステップ49で追い焚き運転を行うもので、即ち、バーナ部17を燃焼開始させると共に、循環ポンプ22を駆動させ浴槽18内の湯水を風呂循環回路3を循環させることで、風呂用熱交換器21でバーナ部17の燃焼熱と熱交換させて順次加熱させて沸き上げる追い焚き運転を行わせるものであり、そして追い焚き後は、ステップ50で上記の自動運転の時と同じ4時間の保温運転を行うもので、追い焚き運転は無駄な動作をなくして素速く行うが、追い焚き後の入浴には自由度が欲しいと言う時に好適であり、使用者の選択の自由度を広げることが出来、極めて使用勝手が良いものである。
このように、残湯が目視で確認出来、呼び水や残湯チェックが必要なく又沸き上げ後の保温運転もいらない時には、呼び水や残湯チェック及び保温運転を行わない単純追い焚き運転を選択すれば良く、又残湯がないことが確認出来、呼び水や残湯チェックが必要なく又沸き上げ後の保温運転もいらない時には、呼び水や残湯チェック及び保温運転を行わない単純湯張り運転を選択すれば良く、更に呼び水や残湯チェックは必要ないが沸き上げ後の保温運転は必要な使用者は、保温運転ありの追い焚き運転或いは湯張り運転を選択すれば良く、又今まで通りで呼び水や残湯チェックがあり、しかも沸き上げ後の保温運転も必要な場合は、自動を選択すれば良いものであり、省エネ志向の使用者やそうでもない使用者のどちらでも良好に使用することが出来、特に省エネ志向の使用者にとっては水や電力、時間の無駄が排除出来、経済的で効率の良い給湯風呂装置を得ることが出来るものである。
2 給湯回路
3 風呂循環回路
4 湯張り回路
18 浴槽
22 循環ポンプ
32 リモコン

Claims (1)

  1. 給水管からの給水を加熱して給湯管から給湯する給湯回路と、浴槽内の浴槽水を追い焚き加熱する風呂循環回路と、前記給湯回路と風呂循環回路とが連通し1つのバーナ部で加熱される熱交換器と、前記給湯回路の給湯管から分岐して風呂循環回路途中に接続した湯張り回路とを備え、リモコンによる動作指示で風呂循環回路の自吸式の循環ポンプへの呼び水や、浴槽の残湯チェック後に追い焚き運転や保温運転、給湯回路から湯張り回路を介して、設定温度の湯水を浴槽に供給する湯張り運転とを行うものに於いて、前記リモコンには、呼び水や残湯チェックを行い追い焚きか湯張り運転と保温運転を行う自動運転と、呼び水や残湯チェック及び保温運転を行わない単純追い焚き運転と単純湯張り運転、呼び水や残湯チェックは行わず保温運転は行う追い焚き運転と湯張り運転を、それぞれ選択出来る自動運転モードを備えた事を特徴とする給湯風呂装置。
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