JP5384214B2 - 測定装置および測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定用信号を一対の測定対象体に供給しているときに生じる電気信号に基づいてその測定対象体間の抵抗値を測定する測定装置および測定方法に関するものである。
この種の測定装置を備えた装置として、特開2002−202335号公報において出願人が開示した回路基板検査装置が知られている。この回路基板検査装置は、検査用プローブ、測定部および制御部等を備えて、回路基板における一対の導体パターン間の抵抗値などを測定してその測定値に基づいて導体パターン間の絶縁検査等を実行可能に構成されている。具体的には、この回路基板検査装置では、測定部が、検査用プローブを介して一対の導体パターンに検査信号(例えば、直流電圧)が供給されている状態において、両導体パターン間の抵抗値を測定し、制御部が、測定された測定値と検査用基準データとを比較することにより、導体パターン間の絶縁検査を行う。
特開2002−202335号公報(第3−4頁、第1図)
ところが、上記の回路基板検査装置を含むこの種の装置には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この種の装置では、絶縁検査を行う際に、高圧の直流電圧を導体パターンに供給している。一方、回路基板には、大きさ(長さや幅)の異なる数多くの導体パターンが存在し、一対の導体パターン間の距離もその一対の組み合わせ毎に異なっている。このため、検査対象とする一対の導体パターン間の静電容量は、その一対の組み合わせ毎に異なっている。この場合、一対の導体パターン間の静電容量が小さいときには、直流電圧の供給開始時に流れる突入電流も小さいため特に問題は生じないものの、一対の導体パターン間の静電容量が大きいときには、高圧の直流電圧の供給開始時に過大な突入電流が流れることとなる。したがって、従来のこの種の装置には、検査信号としての高圧の直流電圧の供給開始時に過大な突入電流が流れて、検査用プローブや検査対象の導体パターンが破損するおそれがあるという課題が存在する。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、測定用信号の供給開始時における測定用プローブや測定対象体の破損を防止し得る測定装置および測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、抵抗測定用信号を出力する信号出力部と、当該信号出力部から出力された前記抵抗測定用信号が一対の測定対象体に供給されているときに生じる電気信号に基づいて当該各測定対象体の間の抵抗値を測定する抵抗測定部とを備えた測定装置であって、前記各測定対象体の間の静電容量を測定する静電容量測定部と、前記信号出力部および前記静電容量測定部を制御する制御部とを備え、前記信号出力部は、前記抵抗測定用信号の電圧値を変更可能に構成され、前記制御部は、前記抵抗測定部による前記抵抗値の測定に先だって前記静電容量測定部に前記静電容量を測定させると共に、前記抵抗測定用信号の出力開始時において、前記測定された静電容量の容量値が大きいほど前記抵抗測定用信号の電圧値の増加速度が小さくなるように前記信号出力部を制御する出力制御処理を実行する。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記抵抗測定用信号を前記各測定対象体に供給する測定用プローブを備え、前記制御部は、前記測定用プローブを介して静電容量測定用信号が前記各測定対象体に供給されている状態で前記静電容量測定部によって測定された前記静電容量に基づいて前記出力制御処理を実行する。
また、請求項3記載の測定方法は、抵抗測定用信号を一対の測定対象体に供給しているときに生じる電気信号に基づいて当該各測定対象体の間の抵抗値を測定する測定方法であって、前記抵抗値の測定に先だって前記各測定対象体の間の静電容量を測定し、前記抵抗測定用信号の出力開始時において、前記測定した静電容量の容量値が大きいほど前記抵抗測定用信号の電圧値の増加速度が小さくなるように当該抵抗測定用信号の出力を制御する出力制御処理を実行する。
また、請求項4記載の測定方法は、請求項3記載の測定方法において、前記抵抗測定用信号を前記各測定対象体に供給する測定用プローブを介して静電容量測定用信号を前記各測定対象体に供給して前記静電容量を測定し、当該測定した静電容量に基づいて前記出力制御処理を実行する。
請求項1記載の測定装置、および請求項3記載の測定方法では、一対の測定対象体の間の抵抗値の測定に先だって両測定対象体の間の静電容の容量値を測定し、抵抗測定用信号の出力開始時において、測定した容量値が大きいほど抵抗測定用信号の電圧値の増加速度が小さくなるように抵抗測定用信号の出力を制御する出力制御処理を実行する。このため、この測定装置および測定方法によれば、例えば静電容量が大きい一対の測定対象体に対する抵抗測定用信号の供給開始時において、増加速度が小さい分、過大な突入電流の発生を低く抑えることができるため、過大な突入電流に起因する測定用プローブや測定対象体の破損を確実に防止することができる。また、この測定装置および測定方法によれば、例えば静電容量が小さい一対の測定対象体に対する抵抗測定用信号の供給開始時において、増加速度が大きい分、定常状態に達するまでに要する時間を短くすることができるため、測定時間をその分だけ短縮させることができる。
また、請求項2記載の測定装置、および請求項4記載の測定方法によれば、抵抗測定用信号を各測定対象体に供給する測定用プローブを用いて静電容量測定用信号を供給し、その状態で測定した静電容量に基づいて出力制御処理を実行する。このため、この測定装置および測定方法によれば、測定装置と測定用プローブとを接続する配線や測定用プローブなどの測定装置側の静電容量が大きい場合であっても、その静電容量の影響が織り込まれた十分に小さな増加速度によって出力制御処理を実行することができる。したがって、この測定装置および測定方法によれば、測定装置側の静電容量が大きい場合であっても、測定用プローブや測定対象体の破損をより確実に防止することができる。
回路基板検査装置1の構成を示す構成図である。 ランプアップ速度データDrの構成を示すデータ構成図である。 測定装置2による抵抗値Rの測定方法を説明する第1の説明図である。 測定装置2による抵抗値Rの測定方法を説明する第2の説明図である。 測定装置2による抵抗値Rの測定方法を説明する第3の説明図である。
以下、本発明に係る測定装置および測定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、回路基板検査装置1の構成について説明する。図1に示す回路基板検査装置1は、本発明に係る測定装置が組み込まれた装置の一例であって、回路基板100に形成されている導体パターン101(検査対象体の一例)間の抵抗値(絶縁抵抗値)Rを測定して、その抵抗値Rに基づいて導体パターン101間の絶縁状態の良否検査を実行可能に構成されている。具体的には、回路基板検査装置1は、同図に示すように、測定装置2、基板保持部3および移動機構4を備えて構成されている。測定装置2は、測定用プローブ11a,11b(以下、区別しないときには「測定用プローブ11」ともいう)、直流電圧出力部(信号出力部)12、抵抗測定部13、交流電圧出力部14、静電容量測定部15、スキャナ部16、記憶部17および制御部18を備えて構成されている。
測定用プローブ11は、移動機構4によって移動させられて導体パターン101にその先端部が電気的に接続させられる(プロービングさせられる)。直流電圧出力部12は、抵抗測定用信号(一例として、高圧(50V〜250V程度)の直流電圧)S1を出力する。また、直流電圧出力部12は、抵抗測定用信号S1の電圧値V1を変更可能に構成され、制御部18の制御(具体的には、制御部18から出力される制御信号Ss)に従って電圧値V1を例えば0Vから上記の電圧値まで徐々に変更する(漸増させる)。なお、直流電圧出力部12として、例えば、生成する直流電圧自体を変更して出力電圧を変更する構成を採用することもできるし、生成する直流電圧自体は一定に維持しつつ抵抗値を可変可能な可変抵抗回路を出力部に設けてその抵抗値を可変することで出力電圧を変更する構成を採用することもできる。この場合、直流電圧出力部12から出力された抵抗測定用信号S1は、測定用プローブ11を介して導体パターン101に供給される。また、直流電圧出力部12は、制御部18によって後述する出力制御処理が実行されることにより、抵抗測定用信号S1の出力開始時(供給開始)における電圧値V1の増加(電圧上昇)速度(以下、「ランプアップ速度Rs」ともいう)を変更する。
抵抗測定部13は、図5に示すように、電圧測定回路13aと電流測定回路13bとを備えている。この場合、電圧測定回路13aは、直流電圧出力部12から出力された抵抗測定用信号S1が一対の導体パターン101に供給されているときの測定用プローブ11間の電圧値V1を測定する。また、電流測定回路13bは、直流電圧出力部12から出力された抵抗測定用信号S1が一対の導体パターン101に供給されているときに流れる電流値I1を測定する。そして、抵抗測定部13は、測定した測定用プローブ11間の電圧値V1と、測定した電流値I1とに基づいて、両導体パターン101間の抵抗値(絶縁抵抗値)Rを測定する。
交流電圧出力部14は、制御部18の制御に従って静電容量測定用信号(一例として、低圧(1V程度)の交流電圧)S2を出力する。静電容量測定部15は、図3に示すように、電圧測定回路15aと電流測定回路15bとを備えている。この場合、電圧測定回路15aは、交流電圧出力部14から出力された静電容量測定用信号S2が一対の導体パターン101に供給されているときの測定用プローブ11間の電圧値V2を測定する。また、電流測定回路15bは、交流電圧出力部14から出力された静電容量測定用信号S2が測定用プローブ11を介して一対の導体パターン101に供給されているときに流れる電流値I2を測定する。そして、交流電圧出力部14は、測定した測定用プローブ11間の電圧値V2と、測定した電流値I2と、静電容量測定用信号S2の電圧および電流の間の位相差とに基づいて両導体パターン101間の静電容量の値(以下、「静電容量値C」ともいう)を測定する。スキャナ部16は、制御部18の制御に従い、測定用プローブ11と、直流電圧出力部12、抵抗測定部13、交流電圧出力部14および静電容量測定部15との接続を切り替える。
記憶部17は、制御部18によって実行される出力制御処理の際に用いられる電圧データDvおよびランプアップ速度データDrを記憶する。ここで、この測定装置2では、抵抗測定部13によって行われる抵抗値Rの測定の際に一対の導体パターン101に供給すべき(直流電圧出力部12から出力させるべき)抵抗測定用信号S1の定常状態における電圧値V1が、回路基板100に形成されている各導体パターン101の中から2つを選択する組み合わせ毎にそれぞれ規定されており、電圧データDvは、これらの電圧値V1を示すデータで構成されている。また、この測定装置2では、図2に示すように、抵抗測定用信号S1の出力開始時(供給開始時)における抵抗測定用信号S1の電圧値V1の増加速度としてのランプアップ速度Rsが、静電容量値C毎にそれぞれ規定されており、ランプアップ速度データDrは、これらを示すデータで構成されている。この場合、同図に示すように、ランプアップ速度Rsは、静電容量値Cが大きいほど小さくなるように(静電容量値Cが小さいほど大きくなるように)規定されている。
制御部18は、直流電圧出力部12による抵抗測定用信号S1の出力を制御すると共に、抵抗測定部13による抵抗値Rの測定を制御する。また、制御部18は、交流電圧出力部14による静電容量測定用信号S2の出力を制御すると共に、静電容量測定部15による静電容量値Cの測定を制御する。この場合、制御部18は、抵抗測定部13による抵抗値Rの測定に先だち、静電容量測定部15に静電容量値Cを測定させると共に、抵抗測定用信号S1の供給開始時(抵抗値Rの測定開始時)において、静電容量測定部15によって測定された静電容量値Cに基づき、後述する出力制御処理を実行する。また、制御部18は、移動機構4による測定用プローブ11の移動を制御すると共に、静電容量値Cの測定時や抵抗値Rの測定時において、測定用プローブ11と、直流電圧出力部12、抵抗測定部13、交流電圧出力部14および静電容量測定部15との接続のスキャナ部16による切替えを制御する。
基板保持部3は、保持板と、保持板に取り付けられて回路基板100の端部を挟み込んで固定するクランプ機構(いずれも図示せず)とを備えて、回路基板100を保持可能に構成されている。移動機構4は、制御部18の制御に従い、測定用プローブ11を移動させてプロービングを実行する。
次に、回路基板検査装置1の測定装置2によって回路基板100の導体パターン101間の抵抗値Rを測定する測定方法、および測定した抵抗値Rに基づいて導体パターン101間の絶縁状態の良否を検査する方法について、図面を参照して説明する。
まず、回路基板100を基板保持部3における保持板の上に載置し、次いで、基板保持部3のクランプ機構で回路基板100の端部を挟み込んで固定することによって回路基板100を基板保持部3に保持させる。続いて、図外の操作部を用いて開始操作を行う。次いで、制御部18が、操作部から出力された操作信号に従い、移動機構4を制御して、図3に示すように、回路基板100における各導体パターン101のうちの一対の導体パターン101a,101bに測定用プローブ11a,11bを接触(プロービング)させる。
続いて、制御部18は、検査処理を開始する。この検査処理では、制御部18は、スキャナ部16の切替えを制御すると共に、測定用プローブ11自体に起因する静電容量を含む導体パターン101a,101b間の静電容量値Cを測定させる。具体的には、制御部18は、スキャナ部16による切替えを制御して、図3に示すように、交流電圧出力部14、静電容量測定部15および測定用プローブ11を相互に接続させる。その後、制御部18は、交流電圧出力部14を制御して、静電容量測定用信号S2を出力させる。次いで、制御部18は、静電容量測定部15を制御して、静電容量値Cを測定させる。この場合、静電容量測定部15では、電圧測定回路15aが、同図に示すように、測定用プローブ11a,11b間の電圧値V2(静電容量測定用信号S2の電圧値V2)を検出すると共に、電流測定回路15bが、静電容量測定用信号S2の供給に伴って流れる電流値I2を検出する。次いで、静電容量測定部15は、電圧値V2、電流値I2、並びに静電容量測定用信号S2の電圧および電流の位相差に基づいて静電容量値Cを測定する。この場合、この測定装置2では、静電容量測定用信号S2として低圧の交流電圧を用いているため、静電容量測定用信号S2の供給開始時における過大な突入電流の発生に起因する測定用プローブ11や導体パターン101の破損が回避される。
続いて、制御部18は、導体パターン101a,101b間の抵抗値Rを測定させる。具体的には、制御部18は、スキャナ部16による切替えを制御して、図5に示すように、直流電圧出力部12、抵抗測定部13および測定用プローブ11を相互に接続させる。その後、制御部18は、直流電圧出力部12を制御して、抵抗測定用信号S1の出力を開始させる。この際に、制御部18は、上記のように抵抗値Rの測定に先だって静電容量測定部15に測定させた静電容量値Cに基づき、出力制御処理を実行する。この出力制御処理では、制御部18は、記憶部17に記憶されている電圧データDvを読み出して、測定対象の一対の導体パターン101a,101bに供給させるべき抵抗測定用信号S1の電圧値V1(一例として、100V:図4参照)を特定する。次いで、制御部18は、記憶部17に記憶されているランプアップ速度データDrを読み出して、静電容量測定部15によって検出された導体パターン101a,101b間の静電容量値C(例えば、100pF:同図参照)に対応するランプアップ速度Rs(例えば、1V/ms:図2参照)を特定する。続いて、制御部18は、直流電圧出力部12を制御して、100Vに達するまで電圧値V1をランプアップ速度Rs(この例では、1V/ms)で増加させる。
ここで、この測定装置2では、静電容量値Cが大きいほどランプアップ速度Rsが小さくなるように(静電容量値Cが小さいほどランプアップ速度Rsが大きくなるように)規定されている。このため、例えば静電容量値Cが大きい一対の導体パターン101に対する抵抗測定用信号S1の供給開始時において、ランプアップ速度Rsが小さい分、過大な突入電流の発生を低く抑えることができる。したがって、この測定装置2では、測定用プローブ11や導体パターン101が破損する事態を確実に防止することが可能となっている。
次いで、制御部18は、抵抗測定部13に対して導体パターン101a,101b間の抵抗値Rを測定させる。この場合、抵抗測定部13では、図5に示すように、電圧測定回路13aが、測定用プローブ11a,11bの間に生じる電圧(電気信号)の電圧値V1(直流電圧出力部12から出力される抵抗測定用信号S1の電圧値V1)を検出すると共に、電流測定回路13bが、抵抗測定用信号S1の供給によって流れる電気信号の電流値I1を検出する。次いで、抵抗測定部13は、電圧値V1および電流値I1に基づいて抵抗値Rを算出する。続いて、制御部18は、測定した抵抗値Rと予め規定された基準値とを比較することにより、測定用プローブ11a,11b間の絶縁状体の良否を検査する。これにより、導体パターン101a,101bについての検査処理が終了する。
次いで、制御部18は、移動機構4を制御して、次の一対の導体パターン101(導体パターン101b,101c)に測定用プローブ11a,11bを接触(プロービング)させる。続いて、制御部18は、上記した検査処理を実行する。以下、制御部18は、一対の導体パターン101の組み合わせを変更しつつ、プロービングおよび検査処理を繰り返して実行する。この場合、図4に示すように、静電容量値Cが小さい一対の導体パターン101に対する抵抗測定用信号S1の供給開始時においては、ランプアップ速度Rsが大きい分、定常状態に達するまでに要する時間が短くなる結果、測定時間をその分だけ短縮させることが可能となる。次いで、制御部18は、各導体パターン101の中から2つを選択する全ての組み合わせについての検査処理が終了したときには、検査結果を図外の表示部に表示させる。
このように、この測定装置2および測定方法では、一対の導体パターン101間の抵抗値Rの測定に先だって両導体パターン101間の静電容量値Cを測定し、抵抗測定用信号S1の出力開始時において、測定した静電容量値Cが大きいほど抵抗測定用信号S1の電圧値V1のランプアップ速度Rsが小さく、測定した静電容量値Cが小さいほど抵抗測定用信号S1の電圧値V1のランプアップ速度Rsが大きくなるように抵抗測定用信号S1の出力を制御する出力制御処理を実行する。このため、この測定装置2および測定方法によれば、例えば静電容量値Cが大きい一対の導体パターン101に対する抵抗測定用信号S1の供給開始時において、ランプアップ速度Rsが小さい分、過大な突入電流の発生を低く抑えることができるため、過大な突入電流に起因する測定用プローブ11や導体パターン101の破損を確実に防止することができる。また、この測定装置2および測定方法によれば、例えば静電容量値Cが小さい一対の導体パターン101に対する抵抗測定用信号S1の供給開始時において、ランプアップ速度Rsが大きい分、定常状態に達するまでに要する時間を短くすることができるため、測定時間をその分だけ短縮させることができる。
また、この測定装置2および測定方法では、抵抗測定用信号S1を測定対象の導体パターン101に供給する測定用プローブ11を用いて静電容量測定用信号S2を供給し、その状態で測定した静電容量値Cに基づいて出力制御処理を実行する。このため、この測定装置2および測定方法によれば、測定装置2と測定用プローブ11とを接続する配線や測定用プローブ11などの測定装置側の静電容量が大きい場合であっても、その静電容量の影響が織り込まれた十分に小さなランプアップ速度Rsによって出力制御処理を実行することができる。したがって、この測定装置2および測定方法によれば、測定装置側の静電容量が大きい場合であっても、測定用プローブ11や導体パターン101の破損をより確実に防止することができる。
なお、測定用プローブ11を用いて静電容量測定用信号S2を供給して静電容量値Cを測定する構成および方法について上記したが、静電容量値Cの測定専用のプローブを備えて、そのプローブ用いて静電容量測定用信号S2を供給して静電容量値Cを測定する構成および方法を採用することもできる。また、抵抗測定用信号S1として直流電圧を用いる例について上記したが、交流電圧を抵抗測定用信号S1として用いる構成および方法を採用することもできる。また、一対の測定用プローブ11a,11bで測定および検査を行う構成例について上記したが、4つの測定用プローブ11を備えて抵抗値Rを4端子法によって測定する構成および方法を採用することもできる。また、多数の測定用プローブ11が配設された治具型プローブユニットを用いて複数(2つ以上)の導体パターン101に対して測定用プローブ11を一度にプロービングさせて、その状態で各測定用プローブ11と直流電圧出力部12、抵抗測定部13、交流電圧出力部14および静電容量測定部15との接続をスキャナ部によって切替える構成および方法を採用することもできる。
1 回路基板検査装置
2 測定装置
11a,11b 測定用プローブ
12 直流電圧出力部
13 抵抗測定部
14 交流電圧出力部
15 静電容量測定部
18 制御部
100 回路基板
101 導体パターン
C 静電容量値
R 抵抗値
Rs ランプアップ速度
S1 抵抗測定用信号
S2 静電容量測定用信号

Claims (4)

  1. 抵抗測定用信号を出力する信号出力部と、当該信号出力部から出力された前記抵抗測定用信号が一対の測定対象体に供給されているときに生じる電気信号に基づいて当該各測定対象体の間の抵抗値を測定する抵抗測定部とを備えた測定装置であって、
    前記各測定対象体の間の静電容量を測定する静電容量測定部と、前記信号出力部および前記静電容量測定部を制御する制御部とを備え、
    前記信号出力部は、前記抵抗測定用信号の電圧値を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記抵抗測定部による前記抵抗値の測定に先だって前記静電容量測定部に前記静電容量を測定させると共に、前記抵抗測定用信号の出力開始時において、前記測定された静電容量の容量値が大きいほど前記抵抗測定用信号の電圧値の増加速度が小さくなるように前記信号出力部を制御する出力制御処理を実行する測定装置。
  2. 前記抵抗測定用信号を前記各測定対象体に供給する測定用プローブを備え、
    前記制御部は、前記測定用プローブを介して静電容量測定用信号が前記各測定対象体に供給されている状態で前記静電容量測定部によって測定された前記静電容量に基づいて前記出力制御処理を実行する請求項1記載の測定装置。
  3. 抵抗測定用信号を一対の測定対象体に供給しているときに生じる電気信号に基づいて当該各測定対象体の間の抵抗値を測定する測定方法であって、
    前記抵抗値の測定に先だって前記各測定対象体の間の静電容量を測定し、前記抵抗測定用信号の出力開始時において、前記測定した静電容量の容量値が大きいほど前記抵抗測定用信号の電圧値の増加速度が小さくなるように当該抵抗測定用信号の出力を制御する出力制御処理を実行する測定方法。
  4. 前記抵抗測定用信号を前記各測定対象体に供給する測定用プローブを介して静電容量測定用信号を前記各測定対象体に供給して前記静電容量を測定し、当該測定した静電容量に基づいて前記出力制御処理を実行する請求項3記載の測定方法。
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