JP5384084B2 - 開閉装置のロック機構 - Google Patents
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Description
開閉装置の開閉体(シャッターカーテン)を形成する複数の開閉体構成部材(スラット)の内、最下位置のスラットの下端に連結された逆T字型座板の底面に穴を形成しておき、開閉装置を閉じた際、地面から逆U字型部材を突出させて、逆T字型座板の穴から上方に突き出し、逆U字型部材に対し簡易錠を手動で掛けることにより、開閉装置のシャッターカーテンが開けられてしまうことを防止していた。
また、シャッターカーテンの両端部をガイドするガイドレール内に、シャッターカーテンを形成する複数のスラットの内の一部のスラットからラッチ部材を突出させて、ガイドレールとシャッターカーテンを係合することにより、開閉装置のシャッターカーテンが開けられてしまうことを防止していた。
本発明は、上記のような事情に鑑みてされたものであり、大型機械等を使用しても破壊することが困難であり、防犯機能が向上した開閉装置のロック機構を提供することを目的とする。
前記挿入部材を進出位置および後退位置の間で移動させるための制御信号を送る制御部と、この制御部からの制御信号を受け、挿入部材を移動させる挿入部材移動装置と、を備え、
前記開閉装置が設けられた建造物の外壁は、挿入部材移動装置を取り囲むように前面部、側面部及び後面部をそれぞれ備え、前記挿入部材移動装置及び挿入部材を外部から目視できないように覆い、
前記外壁内には開閉体を案内するガイドレールが設けられ、前記開閉体の端部は、前記外壁により覆われて前記ガイドレールの空隙部内に収納され、
前記貫通穴は、外部から臨めないように前記外壁によって覆われた開閉体の一部に形成され、
前記挿入部材が進出した状態において、この挿入部材は前記ガイドレールを貫通し、かつ、前記挿入部材の先端は外壁に覆われ、
前記開閉体を閉状態又は開状態になるように制御する制御部と、挿入部材が後退位置にあることを検出する挿入部材位置検出部と、開閉体が閉状態にあることを検出する閉位置検出部と、を備え、
前記制御部は、閉位置検出部が、開閉体が閉状態であることを検出したときに、挿入部材を進出位置へ向けて移動させて貫通穴に挿入させ、また、挿入部材位置検出部が、挿入部材が貫通穴から引き抜かれて後退位置にあることを検出したときに、開閉体を開状態にすべく開閉体を始動させることを特徴とする。
このようにすれば、開閉体の貫通穴に挿入部材が挿入されるのみならず、挿入部材支持体に形成された穴部にも挿入部材が挿入される。したがって、挿入部材に対して垂直方向の強い応力がかかった場合は、挿入部材支持体によっても挿入部材が保持され、応力が分散される。
このようにすれば、開閉装置の両端部近傍の貫通孔の各々に、各々の挿入部材が挿入されるので、確実に開閉装置のこじ開けを防止でき、防犯効果を高めることができる。
前記挿入部材は開閉体の表面に対し直交方向に移動して貫通孔に挿入されるので、開閉体を開く方向に強い力がかかっても、確実に開閉体を閉状態に保持することができる。
このような構成とすれば、開閉装置の開閉体に対して水平方向に強い力が作用しても、開閉体の移動を阻止できる。また、開閉体自体の端部に貫通穴を設ける必要がなく、シャッターの開口面の幅が比較的小さい場合でも設置が容易となる。
このような構成によれば、挿入部材移動装置が外部から見えない壁部内に設置されるので、破壊されるおそれを軽減できる。シリンダ装置としては、例えば、ボールねじ駆動の電動シリンダ等が好適に用いられるが、その他、油圧駆動のシリンダ、エアシリンダ等の駆動装置であっても差し支えない。
(第1の実施形態の構成)
図1は、本実施形態に係るロック機構を備えたシャッター装置の全体正面図であり、図2は、本実施形態に係るロック機構を備えたシャッター装置の拡大正面図である。図3は、ロック機構を構成する電気錠の側面図である。
まず、シャッター装置1は、従来の一般的なものと同様に、シャッターカーテン12を巻き取って収納することが可能なシャッターケース14、シャッターカーテン12の下端の座板16、及びガイドレール15、等を備えている。
シャッターケース14は、シャッター装置1の最上部であって、建造物100の天井部101内に位置している。このシャッターケース14の内部には、左右のブラケット21、22で回転自在に水平に支持された巻取軸18が収納され、この巻取軸18にシャッターカーテン12の上端が結合されている。この巻取軸18には、シャッターカーテン12の巻取モータ23(図2)が接続されている。この巻取モータ23の駆動に伴い、巻取軸18が回転することで、開状態のシャッターカーテン12を巻き取り、これをシャッターケース14内に収容する。または、巻取軸18に巻き取られたシャッターカーテン12を下方に進出させ、開口部104を塞いで閉状態とする。
また、前記巻取モータ23には、図示しないブレーキが備えられ、ブレーキロックにより、巻取軸18の回転が停止する。
また、複数のスラット19の内、最下部のスラット19aの左右の両端部近傍の各々の下端に近接した部位には、それぞれ貫通穴20、20が形成されている。これらの貫通穴20、20のそれぞれには、ロック機構2を形成する電気錠30の挿入部材34が貫通可能である。この挿入部材34が貫通穴20に貫通したときは、シャッターカーテン12は閉状態(図示の状態)においてロックされる。
なお、シャッターカーテン12がパイプをリンク部材で連結した構成である場合には、パイプとリンクで囲まれた空間の部分を貫通穴とすることができる。また、シャッターカーテンを網状の構成、幕状の構成とした場合には、それらの貫通穴には補強が施されることが好ましい。
また、図4に示すように、外壁102は、シャッターカーテン12に略平行な前面部102a、前面部に対し直交方向に延びる側面部102b、前面部に対し平行な後面部102cを備えている。図1及び図2に示すように、左右の外壁102、102は、シャッターカーテン12の幅よりも狭い間隔をおいて向き合うように設けられ、シャッターカーテン12の左右の両端部の各々は外壁102により覆われて、外壁102内に設けた空隙部103内に収納されるようになっている。
この実施の形態では、シャッターカーテン12の左右両端は、それぞれ建造物100の外壁102内に形成した空隙部103内まで到達し、壁部102により覆われている。シャッターカーテン12において、前記貫通穴20、20は、共に壁面102によって覆われた部分に形成されていて、電気錠30と同様に、外部から直接臨むことはできない(図2においては、左側の壁部102の下部が切り欠かれており、壁部102内部の貫通穴20、ガイドレール15、及び、後述する外側挿入部材支持体39があらわれている)。
一方、本発明におけるロック機構2は、電動シリンダ支持部31と、電動シリンダ(挿入部材移動装置)32と、挿入部材34と、を含む電機錠30を備えている。また、シャッターカーテン12で仕切られる建造物100の出入り口104の内側に設置された内側挿入部材支持体38と、その外側に設置される外側挿入部材支持体39が設けられる。これらの内側挿入部材支持体38と、外側挿入部材支持体39は、それぞれシャッターカーテン12を覆う壁部のうち、その内側を覆う内壁103に内側挿入部材支持体38が、その外側を覆う外壁102に外側挿入部材支持体39が、それぞれ形成されている。これらは、シャッターカーテン12の貫通穴20と重なる位置に設けられる。
また、ロック機構2は、挿入部材位置検出装置35と、シャッターカーテン12の制御部50と、閉状態検出センサ52と、を含む電気錠30を備えている。
ただし、挿入部材34を駆動する機構は、他のものであってもよく、挿入部材を前進・後退させるものであればよい。
図3及び図6示すように、シャッターカーテン12の下部に設けたスラット60の内側面に装着された枠状の挿入部材受け板61が設けられている。この挿入部材受け板61が装着された部分には、前記貫通穴20が設けられている。すなわち、スラット60と挿入部材受け板61が重なり合う部分には、貫通穴20が設けられている。図6では、内側挿入部材支持体38は省略してあらわされている。
なお、貫通孔20は、挿入部材34が挿入された場合、この挿入部材34の下方に十分なスペースを確保できるような大きさ、または形状に形成することが望ましい。その理由は、万一、閉状態検出センサ52によって、シャッターカーテン12が閉位置にあることが検出されても、地面と座板との間に小石等が挟まる等の理由で、実際には、シャッターカーテン12の一部が僅かに上方にずれたとき、電気錠30の作動に支障がないようにするためである。
前記内側挿入部材支持体38は、シャッターカーテン12よりも内側領域に設けられ、建造物内側の内壁103に装着されている。この内側挿入部材支持体38は、円筒状のブッシュ56を備えている。ブッシュ56は、挿入部材34が後退しているときは、この挿入部材34の先端側を、内側挿入部材支持体38の内面で保持する。
また、挿入部材34が進出および後退方向に移動する際、この挿入部材34はブッシュ56の内面に沿って案内されるように摺動する。このブッシュ56の内径は、挿入部材34の外径よりやや大きく形成されている。
前記円形穴55の周縁は曲面に形成され、この円形穴55は、その径が外側挿入部材支持体39の外面側から内面側にかけて拡大している。
外側挿入部材支持体39は、挿入部材34が進出しているときは、この挿入部材34の先端側を円形穴55内で保持する。
図8に示すように、電機錠30を開錠、施錠するためのスイッチは、いわゆるキースイッチ51であり、これは外壁の前面部102aに設けられている。図8に示すように、このキースイッチ51は、操作面に操作キー58を差し込んで回転させるためのシリンダ部59が設けられ、操作キー58を回転させることでスイッチのON・OFFが切り替わるものである。このキースイッチ51の操作面には、操作キー58を挿入して所定の操作後、挿入部材34が正常に進出した場合に点灯する正常点灯部64と、挿入部材が正常に進出した場合に点灯する異常点灯部65が設けられている。
電気錠30の制御部50は、図9に示すように、マイクロコンピュータを備えたものであって、前記シャッターカーテン12及び電気シリンダ32を駆動制御するように設定されている。この制御部50には、前記キースイッチ51が接続され、このキースイッチ51が操作されると、制御部50に対してシャッター装置1の開放、閉鎖の各指令信号が入力されるように設定されている。そして、制御部50は、開放、閉鎖の各指令信号の何れかの入力がなされると、対応する開放駆動指令、閉鎖駆動指令の何れかをシャッターカーテン12の巻取モータ23に対して出力し、シャッターカーテン12を作動させるように設定されている。
前記挿入部材32の進出開始後、3秒で挿入部材32は進出位置に到達する。挿入部材位置検出センサ62は、後退状態の挿入部材32が進出を開始した後、5秒経過しても、これが進出位置に到達しない旨を検出した場合に、キースイッチ51に異常信号を送る。この場合、キースイッチ51の異常点灯部(赤ランプ)65が点灯する。
また、閉状態検出センサ52は、シャッターカーテン12の座板16が床面(地面)に接地しているか否かを検出する。閉状態検出センサ52は、例えば、比較的大きな石等の障害物があり、シャッターカーテン12が完全に閉状態とならないとき、非閉状態であることを検出する。閉状態検出センサ52としては、公知の座板スイッチ式障害物感知装置、その他の障害物検出スイッチ等が使用できる。
次に、第1の実施形態に係る開閉装置のロック機構の動作につき、説明する。
前記制御部50は、上記のように、挿入部材34を進出位置および後退位置の間で移動させる旨の制御信号を、シャッター装置1の左右両側にそれぞれ設けた2つの電動シリンダ32、32に送信する。このとき、シャッターカーテン12が閉状態になったか否かを検出する閉状態検出センサ52により、シャッターカーテン12の下端位置を検出し、シャッターカーテン12が閉状態であることが検出された時点から3秒後に、挿入部材34を進出移動させる信号を、電動シリンダ32の駆動部に送信する。制御部50は、まず、左右のいずれか一方の電動シリンダ32に挿入部材34を移動させる旨の制御信号を送信し、その後、0.1秒経過したら、左右のいずれか他方の電動シリンダ32に、これに接続した挿入部材34を移動させる旨の制御信号を送る。このように、左右で時間差が生じさせて電動シリンダ32を始動させる。
最初に図10に示すシャッターカーテン12の開動作は、ステップS101において、キースイッチ51のシリンダ部59に挿入した手動操作キー58を操作ことにより開始される。
ステップS102では、解錠操作がされたことに基づき電気錠30が作動を開始する。具体的には、制御部50が、挿入部材駆動部63に対し、挿入部材34を後退移動させる旨の信号を送信する。この挿入部材駆動部63は、電動シリンダ32を駆動させて、貫通穴20に挿入されている挿入部材34を進出位置から後退移動させる。
挿入部材位置検出センサ62によって挿入部材34が後退位置にある旨、判断されたときは、ステップS106に進み、点灯(緑)中であるキースイッチ51の正常点灯部の点灯が消灯される。
ここで、挿入部材34の解錠異常とは、例えば、挿入部材34がスラット60に引っ掛かり解錠できない場合や、電動シリンダ32が故障しているため電気錠30を解錠できないとき、等である。これらの場合は、ステップS105に進み、挿入部材34のスラット60への引っ掛かりを排除し、必要であれば、挿入部材34や電動シリンダ32等の修理または交換する。解錠異常となる原因が除かれた場合は、ステップS101に戻り、再び、キースイッチ解錠操作がされる。
尚、上記動作は、例えば、始業時に、車庫の出入口に設置した開閉装置を開状態とする際にのみ行われる。
一方に、操作者が、シャッター装置1を開状態とすることが適正な者である場合、ステップS109に進み、巻取装置における巻取モータ23が駆動して巻取軸18が回転し、シャッターカーテン12が上昇する。次のステップS110では、シャッターカーテン12の巻き取りが完了し、シャッターが全開状態となるので、シャッター開動作を終了する。
まず、ステップS201では、シャッターカーテン12を閉状態とするための「閉」ボタン(図示せず)を操作する。すると、ステップS202において、巻取装置における巻取モータ23が駆動して、巻取軸18が上記とは逆方向に回転し、シャッターケース14内に収容されているシャッターカーテン12が降下する。
次に、ステップS203において、閉状態検出センサ52により、シャッターカーテン12が閉(全閉)状態となったか否かが検出される。もし、シャッターカーテン12が閉状態となった旨が検出されない場合は、ステップS202に戻り、シャッターカーテン12を降下させて全閉状態の検出を続ける。もし、シャッターカーテン12が何らかの原因で閉状態にならない場合、その原因を排除し、シャッターカーテン12を全閉させる。
まず、ステップS204では、キースイッチ51を操作して所定の施錠操作を行う。
次に、ステップS205に進み、閉状態検出センサ52がシャッターの座板16が床面にあるか否かを検出し、施錠する条件(シャッターカーテン12の全閉)が満足されたか否かを判断し、さらに、挿入部材位置検出センサ62からの信号をもとに、挿入部材34を移動させるか否かを決定する。
一方、閉状態検出センサ62がシャッターカーテン12の座板16が床面にある旨を検出したとき、閉状態検出センサ62からの信号をもとに、制御部50が、挿入部材駆動部63を介して電動シリンダ32を作動させ、挿入部材34を進出移動させる(ステップS206)。この場合、左右2つの挿入部材34、34の内、一方の挿入部材34が進出移動し始めた後、0.1秒遅れて、他方の挿入部材34が進出移動し始める。
もし、挿入部材位置検出センサ62からの信号に基づき、ステップS206から所定時間が経過しても挿入部材34の施錠が完了していない、と判断した場合、キースイッチ51の異常点灯部(赤)65が点灯し(ステップS208)、解錠異常の旨を報知する。この場合は、手動操作キー58を操作して解錠操作を行い(ステップS209)、異常内容を排除する(ステップS210)。
異常状態が解消したら再度、手動操作キー58を操作して施錠操作を行う(ステップS204)。異常状態が解消した場合とは、例えば、電動シリンダ32、及び挿入部材34の作動部に障害物が詰まっているとき、障害物を取り除く等の処理である。また、電動シリンダ又は挿入部材が故障している場合にこれらを修理する等、電気錠の作動を確保するのに必要な処理である。
挿入部材位置検出センサ62により、挿入部材34の施錠が完了していると判断された場合、キースイッチ51の正常点灯部(緑)64が点灯する(ステップS211)。
第1の実施形態によれば、シャッター装置1に形成された貫通穴20に対し、挿入部材34が挿入されることで、堅固にシャッターカーテン12の閉状態が保持される。よって、強い力を加えるようなシャッター装置1のこじ開けにも対処でき、防犯機能を向上させることができる。
第1の実施形態において、制御部50からの制御信号を受けた挿入部材駆動部63が、電動シリンダ32を駆動させて挿入部材34を進出位置および後退位置の間で移動させるので、手動で挿入部材を移動させる必要がない。
第1の実施形態では、閉状態検出センサ52によりシャッターカーテン12が閉状態にあることが検出された場合、制御部50が挿入部材34を進出位置へ移動させ、また、挿入部材位置検出センサ62により、挿入部材34が後退位置にあることを検出されたときに、シャッターカーテン12を上昇させる。したがって、シャッターカーテン12が閉状態となっていないにもかかわらず、挿入部材34が進出位置へ移動したり、又は、挿入部材34が開閉装置の貫通穴20に挿入された状態で、シャッターカーテン12が移動するような事態を確実に阻止できるので、操作ミスによってシャッターカーテンのシャッターケース14、電気錠30に不具合が生じることを防止できる。
第1の実施形態において、挿入部材34の先端部は、先端が径小に形成されている。そのため、仮に挿入部材34が、貫通穴20の周縁等に接触しても、直ちに作動停止になる場合は少ない。
以下、図12〜図14に基づいて、本発明の第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態において、第1の実施形態との相違点は、以下のとおりである。これらの相違点以外については、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の構成を備えている。そのため、ここでは相違点のみ説明し、同様の構成部分についての説明を省略する。
第2の板部72には、貫通穴200が形成されている。すなわち、この貫通穴200は、シャッターカーテン12の面に対して垂直な面上に形成されている。また、図13及び図14に示すように、貫通穴200は、挿入部材340が挿入される側(電動シリンダ設置側)が、反対側よりも僅かに径大となっている。
上記の構造では、電動シリンダ320は、開閉装置の開口部104の出入り方向と直交する方向に設置できるので、電動シリンダ320の設置により開口部104の有効部分を失うことがなく、開口部104の幅を最大限、確保することができる。
(第2の実施形態の効果)
上記の第2の実施の形態のように構成すれば、シャッターの開口部104の幅が比較的小さく、電気錠を、開口部104の出入り方向に沿って配置する余裕がないときに有利である。
本発明の第1の実施形態において、直線状に形成された挿入部材34について説明しているが、このような挿入部材の形状は、円弧状であってもよい。この場合、円弧状の挿入部材は、ガイドレールの外側から回動して、シャッターカーテンのスラットの貫通孔に挿入される。
本発明において、シャッターカーテン12の貫通孔20に対し、これを覆う蓋部を備えるようにしてもよい。この場合、挿入部材が、貫通孔に十分に入り込むように、蓋部は外側に突出し、蓋部の内側の空間が十分な奥行きを有する必要がある。このような場合は、外側挿入部材保護部材は設けない。
また、同様に、開閉体がスライド移動して開閉するような開閉装置にも適用することができ、特に開閉体を巻き取らずに収納して開くタイプ(オーバーヘッドドア、パネルシャッター、及び引き戸等)の開閉装置にも適用することが可能である。
2 ロック機構
12 シャッターカーテン
14 シャッターケース
15 ガイドレール
16 座板
17 幅方向両端部
18 巻取軸
19、190 スラット
20、200 貫通穴
21、22 ブラケット
23 巻取モータ
30 電気錠
31、310 電動シリンダ支持部
32、320 電動シリンダ(挿入部材移動装置)
34、340 挿入部材
35 挿入部材位置検出装置
38 内側挿入部材支持体
39 外側挿入部材支持体
50 制御部
51 キースイッチ
52 閉状態検出センサ
55 円形穴
56、77 ブッシュ
60 スラット
61 挿入部材受け板
62 挿入部材位置検出センサ
63 挿入部材駆動部
64 正常点灯部
65 異常点灯部
70 挿入部材受部
71 第1の板部
101 天井部
102 外壁
103 空隙部
104 開口部(出入り口)
105 壁部
72 第2の板部
75 挿入部材支持部材
76 ブッシュ保持板
100 建造物
Claims (9)
- 開閉装置における開閉体に形成された貫通穴、または、開閉装置における開閉体の面に保持された挿入部材受部に形成した貫通穴、に挿入されたときの進出位置と前記貫通穴から引き出されたときの後退位置との間で移動可能な挿入部材を備え、前記開閉体が所定位置にあるとき、前記貫通穴に前記挿入部材を挿入することで、開閉体の移動をロックする開閉装置のロック機構であって、
前記挿入部材を進出位置および後退位置の間で移動させるための制御信号を送る制御部と、この制御部からの制御信号を受け、挿入部材を移動させる挿入部材移動装置と、を備え、
前記開閉装置が設けられた建造物の外壁は、前記挿入部材移動装置を取り囲むように前面部、側面部及び後面部をそれぞれ備え、前記挿入部材移動装置及び挿入部材を外部から目視できないように覆い、
前記外壁内には開閉体を案内するガイドレールが設けられ、前記開閉体の端部は、前記外壁により覆われて前記ガイドレール内に収納され、
前記貫通穴は、外部から臨めないように前記外壁によって覆われた開閉体の一部に形成され、
前記挿入部材が進出した状態では、この挿入部材は前記ガイドレールを貫通し、かつ、前記挿入部材の先端は外壁に覆われ、
前記開閉体を閉状態又は開状態になるように制御する制御部と、挿入部材が後退位置にあることを検出する挿入部材位置検出部と、開閉体が閉状態にあることを検出する閉位置検出部と、を備え、
前記制御部は、閉位置検出部が、開閉体が閉状態であることを検出したときに、挿入部材を進出位置へ向けて移動させて貫通穴に挿入させ、また、挿入部材位置検出部が、挿入部材が貫通穴から引き抜かれて後退位置にあることを検出したときに、開閉体を開状態にすべく開閉体を始動させることを特徴とする開閉装置のロック機構。 - 前記開閉体により仕切られる一方の領域および他方の領域の少なくとも一方には、前記挿入部材が挿入される穴部を有する挿入部材支持体を備え、前記貫通穴を挿通する挿入部材が前記穴部も挿通することを特徴とする請求項1に記載の開閉装置のロック機構。
- 前記開閉体には、その両端部近傍の各々に貫通穴が形成され、これらの2つの貫通穴に挿入される2つの挿入部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉装置のロック機構。
- 前記挿入部材は棒状であって、挿入部材が、開閉体に形成された少なくとも1つの貫通穴に挿入されるとき、前記挿入部材は開閉体の表面に対して直交する方向に移動することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開閉装置のロック機構。
- 前記挿入部材受部が開閉体の表面に対し直交する方向に突出して設けられ、前記挿入部材が開閉体の表面に沿って移動して、前記挿入部材受部に形成した挿入穴に挿入されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の開閉装置のロック機構。
- 前記挿入部材移動装置はシリンダ装置であり、このシリンダ装置は、挿入部材を進出・後退可能に支持して、前記開閉体の両端部を覆う壁部内に設置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置のロック機構。
- 前記シリンダ装置を支持するシリンダ支持部は、シリンダ装置の支持体を介して水平に保持され、支持体の位置を調整することでシリンダ装置の水平度を調整可能に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の開閉装置のロック機構。
- 前記貫通穴が設けられた前記開閉体の端部を覆う壁部において、この壁部は前記開閉体の内側を覆う内壁と外側を覆う外壁を備え、前記内壁には内側挿入部材支持体が、前記外壁には外側挿入部材支持体が、それぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の開閉装置のロック機構。
- 開閉装置のロック機構を構成する電機錠を開錠、施錠するためのスイッチが、前記外壁の前記外面部に設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の開閉装置のロック機構。
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