JP5383731B2 - 踏板フレーム及び料金収受システム - Google Patents
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Description
このような踏板によって検出される車両の押圧に基づく情報(以下、踏板検出情報と称する)は、アンテナが取得する車両特定情報と車線サーバにて紐付けられ、有料道路の円滑な運用に供されている。
また、車両の軸重を歪ゲージ等の感圧センサで検出するとともに当該検出された軸重情報に基づいて車両の軸数やトレッド、前後進等の踏板検出情報を取得可能な踏板も知られている(例えば特許文献4参照)。
したがって、特許文献4に記載の踏板では、過積載判定をできるだけの軸重の計測精度を担保しつつ車両の押圧の検知を信頼性高く行うことができないという問題がある。
即ち、本発明に係る踏板フレームは、車両用有料施設の通行処理用の通路を走行する車両の押圧を検知する踏板を、前記通路に設置するための踏板フレームであって、前記通路に形成された凹部内に設置される第一底板部を有する第一フレームと、前記第一底板部の上方に設置されて前記踏板を固定する第二底板部を有する第二フレームと、前記第一底板部と前記第二底板部との間に配置され、第二底板部に作用する荷重を検出する荷重検出部とを備えることを特徴とする。
これによって、第二底板部に作用する荷重、即ち、車両の軸重を確実に検出することが可能となる。
これによって、第一フレームの内部に第二フレームを水平方向に移動不能に支持するとともに第二フレームの内部に踏板を強固に固定することができるため、踏板に作用する荷重を第二フレームの第二底板部に適切に伝達させることができる。これにより、車両の軸重をより確実に検出することが可能となる。
図1に示すように、料金収受システム1は、例えば有料道路の料金所におけるアイランドの間の通行処理用の通路に設けられており、踏板フレーム20内に収容された踏板10と、第一車両検知器2と、第二車両検知器3と、第三車両検知器4と、第一アンテナ5と、第二アンテナ6と、発進制御機7と、路側表示器8と、料金収受システム1の各装置を制御する車線サーバ(図示省略)とを備えている。
この踏板10は、図2に示すように、通路幅方向を長手方向とするとともに車両進行方向を短手方向とした平面視矩形状をなして上下方向に所定の厚みを有する踏板本体11を備えている。この踏板本体11は、ゴム等の弾性体により形成されており、その内部には、通路幅方向に延在する空洞部12が車両進行方向に間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)形成されている。また、この踏板10の上面における各空洞部12に対応する箇所には、上方に突出するとともに通路幅方向に延在する複数(本実施形態では4つ)の突条11aが形成されている。
路側表示器8は、車線サーバの制御によって車両の運転者に通知する情報を表示する。
この第一フレーム21は、例えば鋼材等の剛性の高い材料から形成されており、第一底板部22と第一側板部23とから構成されている。
また、第一側板部23は、該第一底板部22の外周、即ち、第一底板部22の車両進行方向両側の端部及び幅方向両側の端部から四角筒状に立ち上がる略筒状をなしている。この第一側板部23は、凹部50の内壁面に密着しており、これによって第一フレーム21が凹部50内において水平方向に移動不能に固定されている。また、第一側板部23の高さは凹部50と略同一とされており、第一側板部23の上端は路面と面一に該路面上に露呈している。
料金収受システム1の通路に車両が進入すると、まず第一車両検知器2の光センサが遮光状態とされることで車線サーバが車両の進入を検知する。これと同時に、車両が踏板10上を通過し、当該踏板10による押圧信号が車線サーバに出力される。
このように第二底板部26に作用する荷重、即ち、踏板10に作用した車両の軸重は、荷重検出部24としてのロードセル24aによって検出され、軸重情報として車線サーバに出力される。
この車両の総重量が予め定めた閾値を超えた結果、車線サーバが過積載であると判断した場合、車線サーバは路側表示器8に過積載である旨の表示情報を出力し、路側表示器8は当該表示情報を画面に表示する。
一方、車線サーバが車両特定情報等が異常であると判定した場合には、車線サーバは異常時処理を実行し、車線サーバによる通路の閉鎖状態を維持する。
さらに、通路を走行する車両が踏板10を通過すると同時に荷重検出部24上を通過することになり、車両の押圧と軸重とを同時に取得することができるため、例えば車線サーバにて先行車両の軸重が後続車両の車両特定情報に紐付けられることを回避することができる。したがって、車両特定情報と軸重情報との一元的な管理を実現することが可能となる。
即ち、この変形例では、第一フレーム21の第一底板部22と踏板10の下面との間に感圧シート24bが配置されており、踏板10に作用する車両の軸重は、第二フレーム25の第二底板部26によって荷重分散がされた後、踏板10の下面全域から感圧シート24bに下方への荷重として作用する。
この場合も、実施形態と同様、踏板10による車両の押圧の検知と、荷重検出部24としての感圧シート24bによる軸重の検出を同時に行うことができる。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の踏板フレーム20は、第二フレーム25及び荷重検出部24の構成について第一実施形態と相違する。
なお、この支持脚部31は、第二底板部26の車両進行方向両側の両端に設けられるのみならず、第二底板部26の通路幅方向の両端に設けられていてもよい。また、支持脚部31は、第二底板部26の車両進行方向両側の両端と通路幅方向の両端のそれぞれに設けられていてもよい。
さらに、この第二フレーム25の第二底板部26は、荷重によって下方に向かって撓むように変形可能な程度の剛性を有するものであることが好ましい。
したがって、第一実施形態同様、車両の押圧の検出と軸重の検出とを踏板10及び荷重検出部24で別個に行うことを可能としつつも、通路を走行する車両の踏板10の通過と同時に軸重を検出することができる。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第三実施形態の踏板フレーム20は、スペーサ32をさらに備えており、荷重検出部24は当該スペーサ32に設けられている。
このスペーサ32は、水平延在部34に下方に向かって荷重が作用した際に、該水平延在部34が立設板部33との接続部を支点として下方に向かって変位可能とされている。
したがって、車両の押圧の検出と軸重の検出とを踏板10及び荷重検出部24で別個に行うことを可能としつつも、通路を走行する車両の踏板10の通過と同時に軸重を検出することができる。
例えば実施形態においては、第二フレーム25を第二底板部26と第二側板部27とから構成して踏板10を強固に保持することができるようにしたが、第二フレーム25を第二底板部26のみから構成して、当該第二フレーム25上に踏板10が載置されるようにしてもよい。また、この場合、例えばボルト等を用いて第二底板部26に踏板10を固定してもよい。
2 第一車両検知器
3 第二車両検知器
4 第三車両検知器
5 第一アンテナ
6 第二アンテナ
7 発進制御機
8 路側表示器
10 踏板
11 踏板本体
11a 突条
12 空洞部
13 接触型センサ
20 踏板フレーム
21 第一フレーム
22 第一底板部
23 第一側板部
24 荷重検出部
24a ロードセル
24b 感圧シート
24c 歪ゲージ
25 第二フレーム
26 第二底板部
27 第二側板部
31 支持脚部
32 スペーサ
33 立設板部
34 水平延在部
50 凹部
Claims (6)
- 車両用有料施設の通行処理用の通路を走行する車両の押圧を検知する踏板を、前記通路に設置するための踏板フレームであって、
前記通路に形成された凹部内に設置される第一底板部を有する第一フレームと、
前記第一底板部の上方に設置されて前記踏板を固定する第二底板部を有する第二フレームと、
前記第一底板部と前記第二底板部との間に配置され、該第二底板部に作用する荷重を検出する荷重検出部とを備えることを特徴とする踏板フレーム。 - 前記荷重検出部は、前記第一底板部上に設置されて、上方から前記第二底板部が当接するロードセル又は感圧シートであることを特徴とする請求項1に記載の踏板フレーム。
- 前記第二フレームが、前記第二底板部を前記第一底板部の上方に間隔をあけて支持する支持脚部をさらに有し、
前記荷重検出部が、前記第二底板部に設けられた歪ゲージであることを特徴とする請求項1に記載の踏板フレーム。 - 前記第二底板部を前記第一底板部の上方に間隔をあけて支持するスペーサをさらに備え、
前記荷重検出部が、前記スペーサに設けられた歪ゲージであることを特徴とする請求項1に記載の踏板フレーム。 - 前記第一フレームが、
前記第一底板部の外周から立ち上がる第一側板部をさらに有し、
前記第二フレームが、
前記第二底板部の外周から立ち上がり、前記踏板を周囲から固定するとともに前記第一側板部に対して当接する第二側板部をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の踏板フレーム。 - 車両用の有料施設に設置され、該有料施設の利用料金を収受する料金収受システムであって、
請求項1から5のいずれか一項に記載の踏板フレームと、
該踏板フレームの前記第二フレームに固定されて、内部に設けられた接点体の短絡によって車両の押圧を検知する踏板とを備えることを特徴とする料金収受システム。
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