JP3403156B2 - 軸重計測装置 - Google Patents

軸重計測装置

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JP3403156B2
JP3403156B2 JP2000275975A JP2000275975A JP3403156B2 JP 3403156 B2 JP3403156 B2 JP 3403156B2 JP 2000275975 A JP2000275975 A JP 2000275975A JP 2000275975 A JP2000275975 A JP 2000275975A JP 3403156 B2 JP3403156 B2 JP 3403156B2
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株式会社ドーシス
株式会社八千代製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速道路、一般道
路などで重量違反車の摘出、管理等を行う場合に使用さ
れる、走行車両の軸重及び総重量を計測する軸重計測装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高速道路、一般道路などで重
量違反車の摘出、管理等を行うために、走行中の車両の
重量を計側する場合、その走行中の車両の軸重の計側が
行われており、このような軸重を計側する装置として、
図10に示す軸重計測装置がある。
【0003】この従来の軸重計測装置は、道路の路面に
設置された載荷板80と、載荷板の裏面(下側)に当該
載荷板に接触した状態で設けられ、載荷板に加わる荷重
を測定するロードセル82と、ロードセル82から出力
されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変
換器84と、A/D変換器84によって変換されたデジ
タル信号に基づいて、軸重データの算出などを行うコン
ピュータ86と、コンピュータ86によって算出された
データなどを記憶するメモリ88と、を備えている。従
来の軸重計測装置において、最小構成としてロードセル
82は、図11に示すように長方形状に形成された載荷
板の四隅に載荷板を支えるように設けられ、一般的には
載荷板を左右各1枚で軸重を計測するよう構成されてい
る。図10中、符号90は、載荷板80を通過する車両
を示し、符号92は、車両90の前側の車軸群、符号9
4は、車両90の後側の車軸群を示す。本明細書におい
て、車軸群とは、車両の進行方向に隣接する車軸のグル
ープをいい、2連軸(タンデム軸)などの連軸を一つの
車軸群とする。
【0004】次に、この軸重計測装置の動作について説
明する。先ず、車両90の走行にともない、前側の車軸
群92が載荷板80の上に差しかかると、車両90の前
側の車軸群92の軸重量が載荷板80に伝わる。載荷板
80に加えられた軸重量は、この載荷板80を支えてい
るロードセル82によって感知され、軸重量を電圧(ア
ナログ信号)の形で出力する。そして、このアナログ信
号は、A/D変換器84によりデジタル信号に変換さ
れ、この変換されたデジタル信号は、コンピュータ86
に送信される。コンピュータ86は、受信したデジタル
信号の波形から軸重量を算出し、その算出した値をメモ
リ88に記憶させる。次に、上記車両90の後側94の
車軸群が載荷板の上に差しかかると、上記前側の車軸群
92の場合と同様に車両90の後側の車軸群94の軸重
量が載荷板80に伝わる。載荷板80に加えられた軸重
量は、この載荷板80を支えているロードセル82によ
って感知され、軸重量を電圧(アナログ信号)の形で出
力する。そして、このアナログ信号は、A/D変換器8
4によりデジタル信号に変換され、この変換されたデジ
タル信号は、コンピュータ86に送信される。コンピュ
ータ86は、受信したデジタル信号の波形から軸重量を
算出する。そして、何らかの手段で車両90が通過し終
わったことを確認できれば、この算出された後側の車軸
群94の軸重量にメモリ88に記憶された前側の車軸群
92の軸重量を加えることにより、車両90の総重量を
計算することができる。
【0005】ところで、軸重計測装置のみによって、車
両の総重量を計算するためには、車両の先頭軸と最後尾
軸を認識する必要がある。全長が2250mmの載荷板
を使用した場合、載荷板に乗った車軸群がシングル軸で
あるか、それとも2軸以上隣接した連軸であるかを識別
することができる。通常のシングル軸のタイヤが通過し
た場合、図12(a)に示すような台形状の波形が示さ
れるのに対し、2連軸(タンデム軸)の場合、図12
(b)に示すようにシングル軸が示す台形状の波形の上
にさらに台形状の波形が加えられた凸状の波形が示され
る。また、3連以上の連軸の場合は、図12(c)に示
すようにシングル軸が示す台形状の波形の上にn−1個
の台形状の波形が加えられた波形が示される。したがっ
て、載荷板を通過した車両の車軸がシングル軸か、連軸
かは、明確に区別することができ、日本道路公団による
車種分類一覧表(図13参照)によれば、各種の車両に
おける軸の組み合わせも10数種しかないことから、載
荷板を通過した車両の車軸がシングル軸か、連軸かを認
識することにより、通常の交通量であれば、車両間隔が
ある程度離れているので、通過した車両の先頭軸と最後
尾軸を認識することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軸重計
測装置が設置される高速道路などの料金所入口において
は、車両間隔が極端に短い場合や、車両が載荷板を跨い
だ状態で止まってしまう場合があり、この場合、上述し
たシングル軸か、連軸かを認識するだけでは、載荷板を
通過する車両の先頭軸と最後尾軸を明確に認識すること
ができないという問題がある。例えば、シングル軸の次
に2連軸(タンデム軸)が通過し、その後、シングル軸
が通過した際に、車両間隔が極端に短い場合、このシン
グル軸が前記車両の軸か次の車両の先頭軸かを区別する
ことができない。すなわち、図13の「I」、「L」又
は「P」と「B」を区別することができない。
【0007】そこで、本発明は、車両間隔が極端に短い
場合や、車両が載荷板を跨いだ状態で止まった場合であ
っても、載荷板を通過する車両の先頭軸と最後尾軸を明
確に認識することができる軸重計測装置を提供すること
を第1の目的とする。
【0008】また、軸重計測装置は、載荷板を通過する
車両の軸重を測定するため、載荷板に加わる全体の荷重
を計測する必要があり、この場合、載荷板の前側と後側
にセンサを設ける必要があるので、軸重計測装置が高価
なものとなるという問題がある。特に軸重計測装置を高
速道路の入口などの高架部に設置する場合に問題とな
る。すなわち、軸重計測装置を高速道路の入口などの高
架部に設置する場合、載荷板を70mm程度に薄くしな
ければならず、強度を確保するために広い面積の載荷板
を使用する場合は分割する必要があり、図14に示すよ
うに、例えば載荷板80を4枚設けた場合、24個セン
サ82を設ける必要がある。
【0009】そこで、本発明は、使用するセンサの数を
減らすことによって、安価な軸重計測装置を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、車両が通過する路面に設けられた載
荷板と、該載荷板に加わる荷重を測定することにより、
該載荷板の上を通過する車両の軸重を計測するセンサ
と、該センサの計測データに基づき軸重データを算出す
る軸重算出手段と、前記センサの計測データに基づき通
過車両の先頭軸又は最後尾軸を認識する先頭軸・最後尾
軸認識手段と、前記軸重算出手段によって算出された軸
重データ及び先頭軸・最後尾軸認識手段によって認識さ
れた先頭軸又は最後尾軸に関するデータから通過車両の
総重量を算出する総重量算出手段と、を備えた軸重計測
装置であって、前記先頭軸・最後尾軸認識手段は、前記
載荷板を通過する車両の車軸群が、シングル軸か又は連
軸かを識別するシングル軸・連軸識別手段と、前記載荷
板を通過する車両の車軸群が、単輪か又は複輪かを識別
する単輪・複輪識別手段と、各種車両の車軸の組み合わ
せに関するデータが記憶されたデータベースと、を備え
ており、前記シングル軸・連軸識別手段によって識別さ
れたデータ、前記単輪・複輪識別手段によって識別され
たデータ及び前記データベースに記憶されたデータに基
づいて、先頭軸又は最後尾軸を認識するよう構成されて
いることを特徴とするものである。本発明に係る軸重計
測装置において、前記データベースとしては、例えば単
輪・複輪に関するデータを含む図2に示すようなものが
ある。
【0011】以上のように先頭軸又は最後尾軸を認識す
る際に、載荷板を通過する車両の車軸群がシングル軸か
又は連軸かを識別するだけでなく、単輪か又は複輪かを
識別することができるので、車両間隔が極端に短い場合
であっても、載荷板を通過する車両の先頭軸と最後尾軸
を確実に認識することができる。例えば、シングル軸の
次に2連軸(タンデム軸)が載荷板を通過し、その後、
シングル軸が通過した際に、車両間隔が極端に短い場合
であっても、このシングル軸が単輪である場合は、デー
タベースに記憶された各種車両の車軸の組み合わせに関
するデータから、次の車両の先頭軸であることを認識す
ることができ(先の車両が図2のB)、複輪である場
合、同じ車両の車軸であると認識することができる(図
2の「I」、「L」又は「P」)。また、単輪のシング
ル軸、複輪のタンデム軸、複輪のタンデム軸と続いた場
合、データベースに記憶された各種車両の車軸の組み合
わせに関するデータから、その最後の軸は、最後尾軸で
あると認識することができる(図2の「J」又は
「M」)。
【0012】本発明に係る軸重計測装置において、前記
センサは、前記載荷板を通過する車両の進行方向に対し
て垂直な方向に3列以上に並んだ状態で設けられてお
り、前記単輪・複輪識別手段は、載荷板を通過する車両
の進行方向に向かって、左右端の列のセンサによって計
測された車両の軸重のデータと、その他のセンサによっ
て計測された車両の軸重のデータとの比に基づいて、単
輪か、あるいは複輪かを識別するよう構成されているこ
とが好ましく、この場合、前記単輪・複輪識別手段は、
載荷板を通過する車両の進行方向に向かって、左右端の
列のセンサによって計測された車両の軸重のデータの平
均値と、その他のセンサによって計測された車両の軸重
のデータの平均値との比に基づいて、単輪か、あるいは
複輪かを識別するよう構成されていることが好ましい。
さらに、前記3列以上設けられたセンサは、同一載荷板
の中では、それぞれの隣接する列が互いに均等な間隔を
おいて設けられていることが好ましい。
【0013】また、本発明に係る軸重計測装置におい
て、前記載荷板を通過する車両の先頭の車軸群からの数
をカウントするカウンタをさらに備え、前記先頭軸・最
後尾軸認識手段は、同一載荷板の中では、前記カウンタ
が前記車両の先頭から3番目の車軸群をカウントする
と、前記シングル軸・連軸識別手段によって識別された
先頭から1番目乃至3番目の車軸群についてのデータ、
前記単輪・複輪識別手段によって識別された先頭から1
番目乃至3番目の車軸群についてのデータ及び前記デー
タベースに記憶されたデータに基づいて、該3番目の車
軸群が先頭の車軸群と同じ車両のものか、あるいは該車
両の次の車両の先頭の車軸群かを判断し、前記総重量算
出手段は、前記先頭軸・最後尾軸認識手段が前記3番目
の車軸群を該次の車両の先頭の車軸群と判断した場合、
前記車両の1番目及び2番目の車軸群の合計から車両の
総重量を算出するよう構成されていることが好ましく、
この場合、前記先頭軸・最後尾軸認識手段は、前記3番
目の車軸群が先頭の車軸群と同じ車両の3番目の車軸群
と判断した場合、前記シングル軸・連軸識別手段によっ
て識別された先頭から1番目乃至3番目の車軸群につい
てのデータ、前記単輪・複輪識別手段によって識別され
た先頭から1番目乃至3番目の車軸群についてのデータ
及び前記データベースに記憶されたデータに基づいて、
前記3番目の車軸群が前記車両の最後尾軸か否かを判断
し、前記総重量算出手段は、前記先頭軸・最後尾軸認識
手段が前記3番目の軸群が前記車両の最後尾軸であると
判断した場合、前記車両の1番目、2番目及び3番目の
車軸群の合計から車両の総重量を算出し、前記先頭軸最
後尾軸認識手段が前記3番目の車軸群が前記車両の最後
尾軸でない判断した場合、前記軸重算出手段、及び先頭
軸・最後尾軸認識手段は、前記車両の先頭から4番目の
車軸群についての計側を行うよう構成されていることが
好ましく、さらに、この場合、前記カウンタが前記車両
の先頭から4番目の車軸群をカウントすると、前記シン
グル軸・連軸識別手段によって識別された先頭から1番
目乃至4番目の車軸群についてのデータ、前記単輪・複
輪識別手段によって識別された先頭から1番目乃至4番
目の車軸群についてのデータ及び前記データベースに記
憶されたデータに基づいて、該4番目の車軸群が先頭の
車軸群と同じ車両のものか、あるいは該車両の次の車両
の先頭の車軸群かを判断し、前記先頭軸・最後尾軸認識
手段が前記先頭の車軸群と同じ車両のものであると判断
した場合、前記総重量算出手段は、前記車両の1番目、
2番目、3番目及び4番目の車軸群の合計から車両の総
重量を算出し、前記先頭軸・最後尾軸認識手段が前記4
番目の車軸群を該次の車両の先頭の車軸群と判断した場
合、前記総重量算出手段は、前記車両の1番目、2番目
及び3番目の車軸群の合計から車両の総重量を算出する
よう構成されていることが好ましい。
【0014】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明は、車両が通過する路面に設けられた載荷板と、該
載荷板に加わる荷重を測定することにより、該載荷板の
上を通過する車両の軸重を計測するセンサと、該センサ
の計測データに基づき軸重データを算出する軸重算出手
段と、を備えた軸重計測装置であって、前記載荷板に
は、通過する車両の進行方向に対して前側及び後側のい
ずれか一方の縁に沿って前記センサが設けられ、他方の
縁に沿って前記載荷板を支持する支持部材が設けられて
おり、前記軸重算出手段は、前記センサによって計測さ
れたデータに基づいて、前記支持部材に加わる荷重を算
出し、この算出データと前記センサによって計測された
データから軸重データを算出するよう構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0015】以上のように本発明によれば、載荷板の前
縁及び後縁のいずれか一方の縁に沿って、センサを設け
れば良く、他方の縁にはセンサを設ける必要がないの
で、載荷板に設けるセンサの数を半数に減らすことがで
き、安価な軸重計測装置を提供することができる。すな
わち、載荷板を通過する車両の軸重データを算出するた
めには、通常載荷板に加わる全体の荷重を計測する必要
があるため、載荷板の前側と後側にセンサを設ける必要
があったが、本発明によれば、載荷板の前側及び後側の
うちいずれか一方側にセンサを設ければ良いので、載荷
板に設けるセンサの数を半数に減らすことができる。
【0016】特に、本発明に係る軸重計測装置は、高速
道路の入口などの高架部に軸重計測装置を設ける場合に
有用である。すなわち、高架部に軸重計測装置を設ける
場合、検出部を70mm程度に薄くし、高速で通過した
車両に対して正確に軸重測定を行うためには広い面積の
載荷板を使用する必要があり、強度を確保するために例
えば載荷板を4枚設けた場合、図14に示すように24
個のセンサ82(図14の○及び◎)を設ける必要があ
るが、本発明によれば、その半分の12個のセンサ(図
14の○又は◎)を設ければ良い。◎を設けた場合、前
記載荷板は、通過する車両の進行方向に2枚隣接させた
状態で設けられ、前記車両の進行方向前側の載荷板に
は、後縁に沿って前記センサが設けられ、前記車両の進
行方向後側の載荷板には、前縁に沿って前記センサが設
けられていることが好ましい。
【0017】さらに、本発明は、車両が通過する路面に
設けられた載荷板と、該載荷板に加わる荷重を測定する
ことにより、該載荷板の上を通過する車両の軸重を計測
するセンサと、該センサの計測データに基づき軸重デー
タを算出する軸重算出手段と、を備えた軸重計測装置で
あって、前記載荷板の前記センサが設けられた部分の表
面側には開閉可能な開口部が形成されており、該開口部
を開口状態にすることにより前記センサを取り出すこと
ができるよう構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0018】このように、本発明によれば、載荷板のセ
ンサが設けられた部分の表面側に開閉可能な開口部を設
けているので、センサの交換は、従来のように載荷板を
外さなくても、開口部を開くという簡単な操作によって
容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る軸重計測装置
の第1実施例(土工部設置用)について、図面に基づい
て説明する。図1は、第1実施例に係る軸重計測装置の
概念図である。第1実施例に係る軸重計測装置は、道路
の路面に設置された載荷板10と、載荷板10に設けら
れ、載荷板10に加わる荷重を測定するロードセル12
と、ロードセル12から出力されるアナログ信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換器14と、A/D変換器
14によって変換されたデジタル信号に基づいて、軸重
データの算出などを行うコンピュータ16と、コンピュ
ータ16によって算出されたデータなどを記憶するメモ
リ18と、各種車両の車軸の組み合わせに関するデータ
が記憶されたデータベース21と、を備えている。図1
において、符号22は、載荷板10を通過する車両を示
し、符号24は、車両22の先頭から1番目の車軸群を
示し、符号25は、車両22の先頭から2番目の車軸群
を示し、符号26は、車両22の先頭から3番目の車軸
群を示す。また、データベース21に記憶された各種車
両の車軸の組み合わせに関する基本データを図2に示
す。データベース21に記憶されている基本データに
は、単輪・複輪に関するデータが含まれている。
【0020】第1実施例において、図3に示すように、
載荷板10には、ロードセル12を収容するロードセル
収容部11が、通過する車両22の進行方向(図3の矢
印の方向)に対して垂直な方向に3列並んだ状態、すな
わち進行方向と平行な方向に2個並んだ列が3列等間隔
をおいて並んだ状態で設けられている。ロードセル収容
部11は、図4に示すように、載荷板10の表面に向け
て開口され、載荷板10の表面から裏面に貫通する円筒
状に形成されており、各ロードセル収容部11には、蓋
部材13がロードセル収容部11の開口部を開閉可能に
設けられている。
【0021】ロードセル12は、図4に示すように、そ
の一部が載荷板10の底面側から突出した状態でロード
セル収容部11内に収容させている。ロードセル収容部
11内のロードセル12と蓋部材13の間には、円柱状
に形成された受圧ナット15が設けられており、ロード
セル12は、受圧ナット15を介して載荷板10を支持
している状態となっている。受圧ナット15は、その外
周面の上側にねじ山15aを形成しており、ロードセル
収容部11の内周面に形成されたねじ溝11aに螺合す
るよう構成されている。また、受圧ナット15の上面に
は、受圧ナット15を回転するためのボルト15bが設
けられており、このボルト15bによって受圧ナット1
5を回転することができ、それにより載荷板10の高さ
を調整することができる。さらに、受圧ナット15の上
面には、ねじ穴15cが形成されており、このねじ穴1
5cには、蓋部材13に設けられた孔13aを貫通する
ねじ17が螺合するよう構成されている。したがって、
先ず、ねじ17を緩めて外した後に蓋部材13を外し
て、そして受圧ナット15を回転して外すことによっ
て、ロードセル12を取り出すことができ、この場合、
ロードセル12のどの1つを取り出しても載荷板10が
沈むことはない。
【0022】コンピュータ16は、ロードセル12の計
測データに基づき載荷板10を通る車両22の軸重デー
タを算出する軸重算出部28と、ロードセル12の計測
データ及びデータベース21に記憶された各種車両の車
軸の組み合わせに関するデータ(図2参照)に基づき載
荷板10を通過する車両22の先頭軸と最後尾軸を認識
する先頭軸・最後尾軸認識部30と、軸重算出部28に
よって算出された軸重データ及び先頭軸・最後尾軸認識
部30によって認識された先頭軸と最後尾軸に関するデ
ータから載荷板10を通過する車両22の総重量を算出
する総重量算出部32と、載荷板10を通過する車両2
2の先頭の車軸群24からの数をカウントするカウンタ
33と、を備えている。
【0023】軸重算出部28は、各ロードセル12から
出力されたアナログ信号がA/D変換器14によって変
換されたデジタル信号を加算した波形から、軸重を算出
するよう構成されている。そして、軸重算出部28によ
って算出された軸重のデータは、メモリ18に記憶され
るよう構成されている。
【0024】先頭軸・最後尾軸認識部30は、各ロード
セル12から出力されたアナログ信号がA/D変換器1
4によって変換されたデジタル信号を加算した波形か
ら、載荷板10を通過した車軸群がシングル軸である
か、連軸であるかを認識し、左右両端の列のロードセル
12(図3の12A及び12C)から出力され変換され
たデジタル信号を加算した波形から算出された荷重の平
均値と、中列のロードセル12(図3の12B)から出
力され変換されたデジタル信号の波形から算出された荷
重の平均値との比(トレッド比)から、載荷板10を通
過した車軸群が、単輪(軸の左右端に1本ずつのタイヤ
が設けられているもの)であるか、又は複輪(軸の左右
端に2本以上ずつのタイヤが設けられているもの)であ
るかを認識し、これら認識されたシングル軸か、連軸か
に関する情報及び単輪、又は複輪であるかに関する情報
に基づいて、データベース21に記憶された各種車両の
車軸の組み合わせに関するデータ(図2)から載荷板1
0を通過した車両22の種類を選択して、その選択され
た車両22の種類に基づいて、載荷板10を通過した車
両22の先頭軸及び最後尾軸を認識できるよう構成され
ている。そして、先頭軸・最後尾軸認識部によって認識
された先頭軸又は最後尾軸に関するデータは、メモリ1
8に記憶されるよう構成されている。
【0025】総重量算出部32は、軸重算出部28で算
出され、メモリ18に記憶された先頭軸から最後尾軸ま
での各軸の軸重を加算することによって、載荷板10を
通過する車両22の総重量を算出できるよう構成されて
いる。
【0026】次に、第1実施例に係る軸重計測装置の動
作について図5に示すフローチャートに基づいて説明す
る。先ず、車両22の走行にともない、車両22の先頭
から1番目の車軸群24が載荷板10の上に差しかかる
と、車両22の先頭の車軸群24の荷重が載荷板に伝わ
る(S100)。載荷板10に加えられた荷重は、この
載荷板10を支えているロードセル12によって感知さ
れ、この荷重を電圧(アナログ信号)の形で出力される
(S102)。そして、この出力されたアナログ信号
は、A/D変換器14によりデジタル信号に変換され
(S104)、この変換されたデジタル信号は、コンピ
ュータ16に送信される(S106)。コンピュータ1
6は、軸重算出部28に受信したデジタル信号を加算さ
せた後、波形とさせ、その波形から軸重を算出させる
(S108)。次いで、コンピュータ16は、軸重算出
部28によって算出された軸重に関するデータをメモリ
18に記憶させる(S110)。
【0027】さらに、コンピュータ16は、先頭軸・最
後尾軸認識部30に、受信したデジタル信号を加算させ
た後、波形とさせ、その波形から載荷板10を通過した
車両22の車軸群24がシングル軸であるか、連軸であ
るかを認識させ(S112)、左右両端の列のロードセ
ル12A、12Cから出力され変換されたデジタル信号
を加算した波形から算出された荷重の平均値と、中列の
ロードセル12Bから出力され変換されたデジタル信号
の波形から算出された荷重の平均値との比(トレッド
比)から、載荷板10を通過した車両10の車軸群24
が、単輪であるか、あるいは複輪であるかを認識させる
(S114)。次いで、カウンタ33は、このデジタル
信号が通過した車両22の先頭から1番目の車軸群24
のものであるとカウントし、コンピュータ16は、先頭
軸・最後尾軸認識部30によって認識されたシングル軸
か又は連軸かに関するデータ、単輪か又は複輪かに関す
るデータ、及び先頭から1番目の車軸群24であること
に関するデータをメモリ18に記憶させる(S11
6)。
【0028】次に、車両22の先頭から2番目の車軸群
25が載荷板10の上に差しかかると、先頭から1番目
の車軸群24の場合と同様に車両22の車軸群25の車
軸の荷重が載荷板に伝わる(S118)。載荷板10に
加えられた荷重は、この載荷板10を支えているロード
セル12によって感知され、荷重を電圧(アナログ信
号)の形で出力される(S120)。そして、この出力
されたアナログ信号は、A/D変換器14によりデジタ
ル信号に変換され(S122)、この変換されたデジタ
ル信号は、コンピュータ16に送信される(S12
4)。コンピュータ16は、軸重算出部28に受信した
デジタル信号を加算させた後、波形とさせ、その波形か
ら軸重を算出させる(S126)。次いで、コンピュー
タ16は、軸重算出部28によって算出された軸重に関
するデータをメモリ18に記憶させる(S128)。
【0029】さらに、コンピュータ16は、先頭軸・最
後尾軸認識部30に、受信したデジタル信号を加算させ
た後、波形とさせ、その波形から載荷板10を通過した
車両22の2番目の車軸群25がシングル軸であるか
か、連軸であるかを認識させ(S130)、左右両端の
列のロードセル12A、12Cから出力され変換された
デジタル信号を加算した波形から算出された荷重の平均
値と、中列のロードセル12Bから出力され変換された
デジタル信号の波形から算出された荷重の平均値との比
(トレッド比)から、載荷板10を通過した車両22の
車軸群25が、単輪であるか又は複輪であるかを認識さ
せる(S132)。次いで、カウンタ33は、このデジ
タル信号が通過した車両22の先頭から2番目の車軸群
25のものであるとカウントし、コンピュータ16は、
先頭軸・最後尾軸認識部30によって認識されたシング
ル軸か又は連軸かに関するデータ、単輪か又は複輪かに
関するデータ、及び先頭から2番目の車軸群25である
ことに関するデータをメモリ18に記憶させる(S13
4)。
【0030】次に、車両22の先頭から3番目の車軸群
26が載荷板10の上に差しかかると、先頭から1番目
の車軸群24の場合と同様に車両22の3番目の車軸群
26の荷重が載荷板10に伝わる(S136)。載荷板
10に加えられた荷重は、この載荷板10を支えている
ロードセル12によって感知され、荷重を電圧(アナロ
グ信号)の形で出力される(S138)。そして、この
出力されたアナログ信号は、A/D変換器14によりデ
ジタル信号に変換され(S140)、この変換されたデ
ジタル信号は、コンピュータ16に送信される(S14
2)。コンピュータ16は、軸重算出部28に受信した
デジタル信号を加算させた後、波形とさせ、その波形か
ら軸重を算出させる(S144)。次いで、コンピュー
タ16は、軸重算出部28によって算出された軸重に関
するデータをメモリ18に記憶させる(S146)。
【0031】さらに、コンピュータ16は、先頭軸・最
後尾軸認識部30に、受信したデジタル信号を加算させ
た後、波形とさせ、その波形から載荷板10を通過した
車両22の車軸群26がシングル軸であるか、連軸であ
るかを認識させ(S148)、左右両端の列のロードセ
ル12A、12Cから出力され変換されたデジタル信号
を加算した波形から算出された荷重の平均値と、中列の
ロードセル12Bから出力され変換されたデジタル信号
の波形から算出された荷重の平均値との比(トレッド
比)から、載荷板10を通過した車両10の車軸群26
が、単輪であるか、又は複輪であるかを認識させる(S
150)。次いで、カウンタ33は、このデジタル信号
が通過した車両22の先頭から3番目の車軸群26のも
のであるとカウントし、コンピュータ16は、先頭軸・
最後尾軸認識部30によって認識されたシングル軸か又
は連軸かに関するデータ、単輪か又は複輪かに関するデ
ータ、及び先頭から3番目の車軸群26であることに関
するデータをメモリ18に記憶させる(S152)。
【0032】次に、コンピュータ16は、メモリ18に
記憶された先頭から1番目の車軸群24、2番目の車軸
群25及び3番目の車軸群26に関するシングル軸か、
又は連軸かに関するデータ、単輪か又は複輪かに関する
データ、及びデータベース21(図2参照)に記憶され
た各種車両の車軸の組み合わせに関するデータから、3
番目の車軸群26が、1番目の車軸群24及び2番目の
車軸群25と同じ車両の車軸群であるか、あるいは1番
目及び2番目の車軸群24、25の車両の次の車両の先
頭から1番目の車軸群であるかを識別する(S15
4)。
【0033】ステップ154において、コンピュータ1
6は、3番目の車軸群が、1番目及び2番目の車軸群2
4、25と同じ車両の車軸群であると認識した場合、コ
ンピュータ16は、メモリ18に記憶された先頭から1
番目の車軸群24、2番目の車軸群25及び3番目の車
軸群26に関するシングル軸か、連軸かに関するデー
タ、及び単輪か、複輪かに関するデータ、及びデータベ
ース21(図2参照)に記憶された各種車両の車軸の組
み合わせに関するデータから、3番目の車軸群26が最
後尾の車軸群か否かを識別する(S156)。
【0034】ステップ156において、3番目の車軸群
26が最後尾の車軸群であると認識された場合、コンピ
ュータ16は、メモリ18に記憶された1番目の車軸群
24の軸重に関するデータ、2番目の車軸群25の軸重
に関するデータ、及び3番目の車軸群26の軸重に関す
るデータから、車両22の総重量を算出して終了する
(S158)。
【0035】また、ステップ156において、コンピュ
ータが3番目の車軸群26が最後尾の車軸群であると認
識されなかった場合、ステップ136に戻り、ステップ
136〜ステップ152に基づいて4番目の車軸群の計
測を行う。
【0036】ステップ154において、コンピュータ1
6は、3番目の車軸群が、1番目の車軸群24及び2番
目の車軸群25と同じ車両の車軸群でないと認識した場
合、その3番目の車軸群を次の車両の先頭軸とし、ステ
ップ136〜ステップ152の作業を次の車両の先頭か
ら1番目の車軸群のステップ100〜ステップ116の
作業として処理する。次に、コンピュータ16は、メモ
リ18に記憶された一番目の車軸群24の軸重に関する
データと二番目の車軸群25の軸重に関するデータか
ら、車両22の総重量を算出して終了する(S15
8)。
【0037】なお、ステップ154において、コンピュ
ータ16は、3番目の車軸群26が、先頭の車軸群24
と同じ車両の軸であると認識し、ステップ156におい
て、コンピュータ16が3番目の車軸群26が最後尾の
車軸群であると認識されず、ステップ136〜ステップ
152に基づいて4番目の車軸群の軸の計測を行った後
に、ステップ154において、4番目の車軸群が、次に
車両の先頭の車軸群であると認識した場合、ステップ1
58においては、メモリ18に記憶された1番目の車軸
群24の軸重に関するデータと、2番目の車軸群25の
軸重に関するデータと、3番目の車軸群26の軸重に関
するデータとから車両22の総重量を算出して終了す
る。ステップ154において、コンピュータ16が4番
目の車軸群が先頭の車軸群と同じ車両の軸であると認識
した場合、データベース21(図2参照)に記憶された
各種車両の車軸の組み合わせに関するデータから4番目
の車軸群が最後尾の車軸群であると認識することができ
るから、ステップ158に進み、メモリ18に記憶され
た1番目の車軸群24の軸重に関するデータと、2番目
の車軸群25の軸重に関するデータと、3番目の車軸群
26の軸重に関するデータと、同じ車両の4番目の車軸
群の軸重に関するデータとから車両22の総重量を算出
して終了する。
【0038】次に、本発明に係る軸重計測装置の第2実
施例(高架部用)について説明する。第2実施例に係る
軸重計測装置は、高速道路入口などの高架部に使用させ
るもので、図6に示すように載荷板40、42、44、
46が前後左右に4枚設けられており、第1実施例に係
る軸重計測装置の検出部よりも薄く70mm程度に形成
されている。
【0039】4枚の載荷板のうち、通過する車両の進行
方向(図6の矢印の方向)に向かって前側の2枚の載荷
板40、42には、後縁40b、42bに沿ってロード
セル48A、48B、48C、48D、48E、48F
が3つずつ設けられており、他の載荷板44、46に
は、前縁44a、46aに沿ってロードセル48G、4
8H、48J、48K、48M、48Nが3つずつ設け
られている。また、4枚の載荷板のうち、前側の2枚の
載荷板40、42には、前縁40a、42aに沿って各
載荷板40、42を支持する支持部50が3つずつ設け
られており、他の載荷板44、46には、後縁44b、
46bに沿って各載荷板44、46を支持する支持部5
0が3つずつ設けられている。さらに、各載荷板40、
42、44、46は、図7に示すように上下方向に貫通
するねじ穴52が形成されており、このねじ穴52に載
荷板浮上用ねじ53を挿入させて回転することによって
載荷板40、42、44、46を底板62に対して浮上
させることができるよう構成されている。なお、軸重計
測装置を稼動させている間は、ねじ53は、ねじ穴52
に挿入させておかない。
【0040】通過する車両の進行方向前側に設置された
載荷板40、42のロードセル48A、48B、48
C、48D、48E、48Fが設けられている側の縁4
0b、42bと進行方向後側に設置された載荷板44、
46のロードセル48G、48H、48J、48K、4
8M、48Nが設けられている側の縁44a、46aの
間には、縁に沿って表面側に開口する帯状の開口部54
が形成されており、この開口部54には、開口部54を
開閉する蓋部材56が設けられている。この蓋部材56
は、図7に示すように固定ボルト58によって底板62
に固定されており、蓋部材56と載荷板40、42、4
4、46の間には、ゴムパッキン57が設けられてい
る。各ロードセル48A、48B、48C、48D、4
8E、48F、48G、48H、48J、48K、48
M、48Nは、図7に示すように開口部54よりも内側
(図7の左側)の載荷板40、42、44、46と底板
62との間に、載荷板40、42、44、46を支持す
るように設けられている。また、各ロードセル48A、
48B、48C、48D、48E、48F、48G、4
8H、48J、48K、48M、48Nの上方の載荷板
40、42、44、46には、上下方向に貫通するねじ
64が設けられており、このねじ64と底板62によっ
てロードセル48A、48B、48C、48D、48
E、48F、48G、48H、48J、48K、48
M、48Nを挟むことによってロードセル48を上下方
向に固定するよう構成されている。また、底板62に
は、ロードセル48に対しての開口部54の反対側とそ
の左右側(図7の左側及び前後側)に接するようにピン
部材66が設けられており、ロードセル48A、48
B、48C、48D、48E、48F、48G、48
H、48J、48K、48M、48Nの開口部54側
(図7の右側)に接するように押え板68が設けられて
いる。これらピン部材66及び押え板68によってロー
ドセル48A、48B、48C、48D、48E、48
F、48G、48H、48J、48K、48M、48N
を水平方向に固定することができる。また、押え板68
は、固定ボルト70によって底板62に固定されてお
り、開口部54側から固定ボルト70を外すことによっ
て、押え板68を底板62から取り外すことができる。
【0041】したがって、ロードセルを取り出すには、
先ず、固定ボルト58を外して蓋部材56及びゴムパッ
キン57を取り外し、ねじ穴52に載荷板浮上ねじ53
を挿入して回転させることにより、載荷板40、42、
44、46を底板62に支持させる。次いで、ねじ64
を緩めてロードセル48を上下方向に開放し、次に固定
ボルト70を外して押え板68を底板62から取り外す
ことによってロードセル48が開口部54の方向にも開
放されるので、ロードセル48を開口部54の方向に移
動させることによって、開口部54からロードセル48
を取り出すことができる。
【0042】なお、蓋部材56は、2分割して載荷板に
それぞれ締結することも可能で、この場合、分割された
蓋部材の間にゴムパッキンを設けることが好ましい。
【0043】そして、第2実施例に係る軸重計測装置も
第1実施例と同様にロードセル48A、48B、48
C、48D、48E、48F、48G、48H、48
J、48K、48M、48Nから出力されるアナログ信
号をデジタル信号に変換するA/D変換器14と、A/
D変換器14によって変換されたデジタル信号に基づい
て、軸重データの算出などを行うコンピュータ16と、
コンピュータ16によって算出されたデータなどを記憶
するメモリ18と、各種車両の車軸の組み合わせに関す
るデータが記憶されたデータベース21と、を備えてい
る(図1参照)。
【0044】次に、第2実施例に係る軸重計測装置の動
作について図8に示すフローチャートに基づいて説明す
る(ここでは、シングル軸の場合を説明する)。先ず、
車両の走行にともない、車両の先頭から1番目の車軸群
が載荷板40、42の上に差しかかると、車両の先頭の
車軸群の荷重が載荷板40、42に伝わる(S20
0)。載荷板40,42に加えられた荷重は、この載荷
板40、42を支えている支持部50及びロードセル4
8A、48B、48C、48D、48E、48Fに伝え
られる(S202)。ロードセル48A、48B、48
C、48D、48E、48Fは、この荷重が伝えられる
と、この荷重を電圧(アナログ信号)の形で出力し(S
204)、この出力されたアナログ信号は、A/D変換
器14によりデジタル信号に変換され(S206)、こ
の変換されたデジタル信号は、コンピュータ16に送信
される(S208)。この変換されたデジタル信号の波
形を図9(a)の実線に示す。次に、コンピュータ16
は、このデジタル信号から支持部50に加えられる荷重
をデジタル信号として算出する(S210)。この算出
されたデジタル信号の波形を図9(b)の実線に示す.
次に、コンピュータ16は、これらデジタル信号を合成
したデジタル信号の波形を形成する(S212)。合成
した波形を図9(c)の実線に示す。次いで、載荷板4
4、46も同様に軸重を計測する。但し、載荷板44、
46のロードセル48G、48H、48J、48K、4
8M、48Nの波形は、図9(a)の破線、同じく支持
部50の波形は図9(b)の破線となり、合成した波形
は、図9(c)の破線となる。ここで、前後の載荷板の
波形を合成して全体合成波形(図9(d))を形成する
(S214)。
【0045】更に、このデジタル信号の波形から車両の
軸重を算出する(S216)。算出したデータをメモリ
に記憶する以降の処理は、図5のステップ110以降の
処理と同じである。なお、第2実施例おける載荷板全体
の進行方向の長さ(前側載荷板の前縁から後縁までの長
さ)は、第1の実施例と等しいため、図9(d)の全体
合成波形は、通過する車軸群が連軸の場合も図12で示
すものと同じであるため、第1実施異例と同様のシング
ル軸・連軸識別手段を適用する。次いで、先頭から2番
目、3番目・・・の車軸群も同様に計測される。
【0046】なお、第2実施例において、第1実施例に
おける左右端のロードセルとして48A、48F、48
G、48Nを用いて、その他のロードセルとして48
B、48C、48D、48E、48H、48J、48
K、48Mを用いて、第1実施例と同様にロードセルか
ら出力され変換されたデジタル信号に基づいて荷重の比
(トレッド比)を計算することにより、載荷板を通過し
た車軸群が単輪又は複輪であるかを認識することができ
る。
【0047】第2実施例によれば、載荷板40、42、
44、46のロードセル48と反対側の縁に設けられた
支持部への荷重を算出するように構成されているので、
ロードセル48の数を半数に減らすことができ、それ
故、通常よりも薄く面積が広い載荷板40、42、4
4、46を設けてもコスト増は抑えれれ、高架部など厚
い載荷板を設置できない場所でも、低コストで精度の高
い軸重計測装置を設けることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、先頭軸
又は最後尾軸を認識する際に、載荷板を通過する車両の
車軸群が単輪か又は複輪かを識別するので、車両間隔が
極端に短い場合であっても、載荷板を通過する車両の先
頭軸と最後尾軸を確実に認識することができ、車両が載
荷板を跨いだ状態で止まった場合であっても、載荷板を
通過する車両の先頭軸と最後尾軸を明確に認識すること
ができるので、他のセンサ等を用いずに総重量を計測す
る軸重計測装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸重計測装置の第1実施例の概念
図である。
【図2】第1実施例に係る軸重計測装置に用いられるデ
ータベースに記憶された各種車両の車軸の組み合わせに
関する基本データの表である。
【図3】第1実施例に係る軸重計測装置に用いられる載
荷板の平面図である。
【図4】第1実施例に係る軸重計測装置に用いられる載
荷板のセンサ収容部(開口部)付近の拡大断面図であ
る。
【図5】第1実施例に係る軸重計測装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明に係る軸重計測装置の第2実施例に用い
られる載荷板の平面図である。
【図7】第2実施例に係る軸重計測装置に用いられる載
荷板のセンサ及び開口部付近の拡大断面図である。
【図8】第2実施例に係る軸重計測装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】第2実施例に係る軸重計測装置によって計測さ
れたデジタル信号の波形を示す図である。
【図10】従来の軸重計測装置の概念図である。
【図11】従来の軸重計測装置に用いられる最小構成と
しての載荷板の平面図である。
【図12】従来の軸重計測装置によって計測された載荷
板の進行方向長さが2250mmの場合のデジタル信号
の波形を示す図である。
【図13】従来の軸重計測装置に用いられるデータベー
スに記憶された各種車両の車軸の組み合わせに関する基
本データの表である。
【図14】従来の軸重計測装置に用いられる高架部用載
荷板を車両の進行方向に2列並べた場合の平面図であ
る。
【符号の説明】
10 載荷板 12 ロードセル 22 車両 24 先頭から1番目の車軸群 25 先頭から2番目の車軸群 26 先頭から3番目の車軸群 28 軸重算出部 30 先頭軸・最後尾軸認識部 32 総重量算出部 33 カウンタ 40、42、44、46 載荷板 48 ロードセル 50 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−22952(JP,A) 実開 昭57−155431(JP,U) 特公 平1−46014(JP,B2) 特許2525588(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 19/02 - 19/03

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が通過する路面に設けられた載荷板
    と、該載荷板に加わる荷重を測定することにより、該載
    荷板の上を通過する車両の軸重を計測するセンサと、該
    センサの計測データに基づき軸重データを算出する軸重
    算出手段と、前記センサの計測データに基づき通過車両
    の先頭軸又は最後尾軸を認識する先頭軸・最後尾軸認識
    手段と、前記軸重算出手段によって算出された軸重デー
    タ及び先頭軸・最後尾軸認識手段によって認識された先
    頭軸又は最後尾軸に関するデータから通過車両の総重量
    を算出する総重量算出手段と、を備えた軸重計測装置で
    あって、 前記先頭軸・最後尾軸認識手段は、前記載荷板を通過す
    る車両の車軸群が、シングル軸か又は連軸かを識別する
    シングル軸・連軸識別手段と、前記載荷板を通過する車
    両の車軸群が、単輪か又は複輪かを識別する単輪・複輪
    識別手段と、各種車両の車軸の組み合わせに関するデー
    タが記憶されたデータベースと、を備えており、前記シ
    ングル軸・連軸識別手段によって識別されたデータ、前
    記単輪・複輪識別手段によって識別されたデータ及び前
    記データベースに記憶されたデータに基づいて、先頭軸
    又は最後尾軸を認識するよう構成されていることを特徴
    とする軸重計測装置。
  2. 【請求項2】 前記センサは、前記載荷板を通過する車
    両の進行方向に対して垂直な方向に3列以上に並んだ状
    態で設けられており、前記単輪・複輪識別手段は、載荷
    板を通過する車両の進行方向に向かって、左右端の列の
    センサによって計測された車両の軸重のデータと、その
    他のセンサによって計測された車両の軸重のデータとの
    比に基づいて、単輪か又は複輪かを識別するよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の軸重計測装
    置。
  3. 【請求項3】前記載荷板は、1枚で軸重を計測するよう
    構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    軸重計測装置。
  4. 【請求項4】前記載荷板を通過する車両の先頭の車軸群
    からの数をカウントするカウンタをさらに備え、前記先
    頭軸・最後尾軸認識手段は、前記カウンタが前記車両の
    先頭から3番目の車軸群をカウントすると、前記シング
    ル軸・連軸識別手段によって識別された先頭から1番目
    乃至3番目の車軸群についてのデータ、前記単輪・複輪
    識別手段によって識別された先頭から1番目乃至3番目
    の車軸群についてのデータ及び前記データベースに記憶
    されたデータに基づいて、該3番目の車軸群が先頭の車
    軸群と同じ車両のものか、あるいは該車両の次の車両の
    先頭の車軸群かを判断し、前記先頭軸・最後尾軸認識手
    段が前記3番目の車軸群を該次の車両の先頭の車軸群と
    判断した場合、前記総重量算出手段は、前記車両の1番
    目及び2番目の車軸群の合計から車両の総重量を算出す
    るよう構成されている請求項1乃至3いずれか記載の軸
    重計測装置。
  5. 【請求項5】前記先頭軸・最後尾軸認識手段は、前記3
    番目の車軸群が先頭の車軸群と同じ車両の3番目の車軸
    群と判断した場合、前記シングル軸・連軸識別手段によ
    って識別された先頭から1番目乃至3番目の車軸群につ
    いてのデータ、前記単輪・複輪識別手段によって識別さ
    れた先頭から1番目乃至3番目の車軸群についてのデー
    タ及び前記データベースに記憶されたデータに基づい
    て、前記3番目の車軸群が前記車両の最後尾軸か否かを
    判断し、前記先頭軸・最後尾軸認識手段が前記3番目の
    軸群が前記車両の最後尾軸であると判断した場合、前記
    総重量算出手段は、前記車両の1番目、2番目及び3番
    目の車軸群の合計から車両の総重量を算出し、前記先頭
    軸最後尾軸認識手段が前記3番目の車軸群が前記車両の
    最後尾軸でない判断した場合、前記軸重算出手段、及び
    先頭軸・最後尾軸認識手段は、前記車両の先頭から4番
    目の車軸群についての計側を行うよう構成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の軸重計測装置。
  6. 【請求項6】前記カウンタが前記車両の先頭から4番目
    の車軸群をカウントすると、前記シングル軸・連軸識別
    手段によって識別された先頭から1番目乃至4番目の車
    軸群についてのデータ、前記単輪・複輪識別手段によっ
    て識別された先頭から1番目乃至4番目の車軸群につい
    てのデータ及び前記データベースに記憶されたデータに
    基づいて、該4番目の車軸群が先頭の車軸群と同じ車両
    のものか、あるいは該車両の次の車両の先頭の車軸群か
    を判断し、前記先頭軸・最後尾軸認識手段が前記先頭の
    車軸群と同じ車両のものであると判断した場合、前記総
    重量算出手段は、前記車両の1番目、2番目、3番目及
    び4番目の車軸群の合計から車両の総重量を算出し、前
    記先頭軸・最後尾軸認識手段が前記4番目の車軸群を該
    次の車両の先頭の車軸群と判断した場合、前記総重量算
    出手段は、前記車両の1番目、2番目及び3番目の車軸
    群の合計から車両の総重量を算出するよう構成されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の軸重計測装置。
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