JP5383721B2 - 導線端部間の接続構造 - Google Patents

導線端部間の接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5383721B2
JP5383721B2 JP2011012977A JP2011012977A JP5383721B2 JP 5383721 B2 JP5383721 B2 JP 5383721B2 JP 2011012977 A JP2011012977 A JP 2011012977A JP 2011012977 A JP2011012977 A JP 2011012977A JP 5383721 B2 JP5383721 B2 JP 5383721B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
screw portion
male screw
conductor
hollow cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011012977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012155949A (ja
Inventor
高志 周藤
幹夫 高木
強 池淵
博士 山本
修吉 森山
朋典 宮西
康浩 田原
浩之 吉崎
義正 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2011012977A priority Critical patent/JP5383721B2/ja
Publication of JP2012155949A publication Critical patent/JP2012155949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5383721B2 publication Critical patent/JP5383721B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、二本の導線の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する導線端部間の接続構造に関する。本発明は特に、送電鉄塔に取り付けられたジャンパ線を断接自在に接続するジャンパ線接続用の端子に適用可能な接続構造である。
架空送電線は、絶縁碍子を介して送電鉄塔によって機械的に支持され、架空送電線の端部間はジャンパ線を介して電気的機械的に接続されている。ジャンパ線の中間部分は、工事や保守等の際に一時的に特定区間の送電を停止することができるように、自在に分離・接続が行える構造である。
図5は、従来のジャンパ線同士の接続構造を示す分解斜視図である。接続端子200は、ジャンパ線Wの端部を圧縮することによりジャンパ線Wと電気的機械的に接続される圧縮部201と、他の接続端子と電気的に接続される平板部202と、を備えた導体である。平板部202には、ボルト210が挿通される挿通孔203が形成されている。
ジャンパ線Wの端部が接続された2つの接続端子200の挿通孔203同士を連通させてボルト210及びナット211にて締結することにより、平板部202において2つの接続端子200が導通するとともに、機械的にも接続される構成である。
しかしながら、図示する従来の接続構造では、各挿通孔を連通させてボルトを挿通し、ナットを用いて締結するため、接続・分離作業が繁雑であり、作業中にボルト又はナットを落下させる虞がある。
このような問題を解決する発明として、特許文献1の着脱型圧縮スリーブが挙げられる。この着脱型圧縮スリーブは、雄螺子部を備えた雄型圧縮スリーブと、雌螺子部を備えた雌型圧縮スリーブとを備えている。一方のジャンパ線の端部には雄型圧縮スリーブを圧縮接続し、他方のジャンパ線の端部には雌型圧縮スリーブを圧縮接続し、雄螺子部と雌螺子部とを螺着することにより、ボルトやナットを用いずに2本のジャンパ線を電気的・機械的に接続することができる。
実開昭59−141421号公報
しかしながら、特許文献1記載の圧縮スリーブにおいては、ジャンパ線の端部を雄型又は雌型の圧縮スリーブに接続してから2つの圧縮スリーブを螺着するので、接続の際にジャンパ線がねじれるという問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、二本の導線の接続・分離作業において部品を落下させることがなく、且つ二本の導線をねじることなく、互いの端部間を容易に接続することのできる導線端部間の接続構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、二本の導線の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する導線端部間の接続構造であって、一方の前記導線の端部に固定され、且つ第一の雄螺子部を備えた第一の端子と、他方の前記導線の端部に固定され、且つ第二の雄螺子部を備えた第二の端子と、前記他方の導線を内部に挿通して該導線の軸方向へ進退自在であると共に、該導線に対して相対回転可能に支持され、更に内周に前記第一の雄螺子部と螺着可能な雌螺子部を備えた中空筒状導体と、を備え、該中空筒状導体は、前記第二の端子によって前記他方の導線からの脱落を阻止されると共に、前記第一の端子と前記第二の端子は、夫々軸方向へ延びて互いに電気的に接続される当接面を備え、前記当接面同士を当接させたときに、前記各端子の外形が略円筒体をなし、前記第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の螺子山が連続して、前記中空筒状導体の前記雌螺子部が前記両雄螺子部に跨って螺着される導線端部間の接続構造を特徴とする。
請求項1の発明では、二本の導線の各端部に固定された第一の端子と第二の端子が直接、又は中空筒状導体を介して間接的に導通する。第一の端子と第二の端子とを機械的に固定する中空筒状導体は、他方の導線から脱落しないように構成されるとともに、後端部側において第二の端子を包囲し、先端部において第一の端子と接続する
また、当接面において第一の端子と第二の端子とを直接接触させるので、確実に導通させることができる。また、第二の端子の側面にも雄螺子部を備え、雌螺子部が第一及び第二の雄螺子部に跨って螺着されるので、中空筒状導体の雌螺子部との螺着がより確実に行える。
また、軸方向へ伸びる当接面を備えたので、第一の端子と第二の端子との接触面が増え、導通が確実になる。また、当接面同士を当接させた際に各端子の外形が略円筒体となって中空筒状導体内部に嵌合するので、雌螺子部が第一の雄螺子部と第二の雄螺子部とにまたがって、確実に螺着される。
請求項に記載の発明は、前記各当接面には互いに嵌合し合う突部、及び凹部が夫々形成されている請求項記載の導線端部間の接続構造を特徴とする。
請求項の発明では、当接面に形成された突部と凹部を嵌合させることで、第一の端子に対する第二の端子の軸方向位置や、軸方向に交差する方向における位置を決定することができるので、第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の各螺子山を連続させやすくなる。
請求項3に記載の発明は、二本の導線の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する導線端部間の接続構造であって、一方の前記導線の端部に固定され、且つ第一の雄螺子部を備えた第一の端子と、他方の前記導線の端部に固定され、且つ第二の雄螺子部を備えた第二の端子と、前記他方の導線を内部に挿通して該導線の軸方向へ進退自在であると共に、該導線に対して相対回転可能に支持され、更に内周に前記第一の雄螺子部と螺着可能な雌螺子部を備えた中空筒状導体と、を備え、該中空筒状導体は、前記第二の端子によって前記他方の導線からの脱落を阻止されると共に、前記第一の端子と前記第二の端子は、互いに嵌合し合う突部及び凹部を有して互いに電気的に接続される当接面を備え、前記当接面同士を嵌合させたときに前記第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の螺子山が連続して、前記中空筒状導体の前記雌螺子部が前記両雄螺子部に跨って螺着されることを特徴とする。
請求項3の発明では、二本の導線の各端部に固定された第一の端子と第二の端子が直接、又は中空筒状導体を介して間接的に導通する。第一の端子と第二の端子とを機械的に固定する中空筒状導体は、他方の導線から脱落しないように構成されるとともに、後端部側において第二の端子を包囲し、先端部において第一の端子と接続する。
また、当接面において第一の端子と第二の端子とを直接接触させるので、確実に導通させることができる。また、第二の端子の側面にも雄螺子部を備え、雌螺子部が第一及び第二の雄螺子部に跨って螺着されるので、中空筒状導体の雌螺子部との螺着がより確実に行える。
また、当接面に形成された突部と凹部を嵌合させることで、第一の端子に対する第二の端子の軸方向位置や、軸方向に交差する方向における位置を決定することができるので、第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の各螺子山を連続させやすくなる。
請求項に記載の発明は、二本の導線の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する導線端部間の接続構造であって、一方の前記導線の端部に固定され、且つ第一の雄螺子部を備えた第一の端子と、他方の前記導線の端部に固定され、且つ第二の雄螺子部を備えた第二の端子と、前記他方の導線を内部に挿通して該導線の軸方向へ進退自在であると共に、該導線に対して相対回転可能に支持され、更に内周に前記第一の雄螺子部及び第二の雄螺子部と螺着可能な雌螺子部を備えた中空筒状導体と、を備え、該中空筒状導体は、前記第二の端子によって前記他方の導線からの脱落を阻止されると共に、一方の前記端子の軸方向先端面には先端突部を備え、他方の前記端子の軸方向先端面には前記先端突部を回転不能に嵌合する先端凹部を備え、前記先端突部を前記先端凹部内に嵌合させた際に、前記第一の雄螺子部と前記第二の雄螺子部の各螺子山が連続するように構成した導線端部間の接続構造を特徴とする。
請求項4の発明では、二本の導線の各端部に固定された第一の端子と第二の端子が直接、又は中空筒状導体を介して間接的に導通する。第一の端子と第二の端子とを機械的に固定する中空筒状導体は、他方の導線から脱落しないように構成されるとともに、後端部側において第二の端子を包囲し、先端部において第一の端子と接続する。
また、当接面において第一の端子と第二の端子とを直接接触させるので、確実に導通させることができる。また、第二の端子の側面にも雄螺子部を備え、雌螺子部が第一及び第二の雄螺子部に跨って螺着されるので、中空筒状導体の雌螺子部との螺着がより確実に行える。
また、先端突部を先端凹部内に嵌合させたときに、第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の軸線が一致するので、第一の雄螺子部と第二の雄螺子部との双方にまたがって雌螺子部と螺着させることが容易となる
また、先端突部と先端凹部が互いに回転しない関係であるので、第一の雄螺子部の第二の雄螺子部に対する周方向の角度が決まり、各螺子山を容易に連続させることができる。

本発明によれば、第一の端子と第二の端子とが導線に固定され、中空筒状導体が第二の導線から脱落しないように構成されているので、二本の導線の接続・分離作業において何らの部品も落下しない。また、中空筒状導体を回転させて第一の端子と螺着するので、導線の接続・分離作業時に導線をねじることなく、容易に接続することができる。
本発明の第一の実施形態に係る接続構造を示す図であり、(a)は接続前の状態を示す斜視図であり、(b)は接続後の状態を示す斜視図であり、(c)は接続後の状態を示す一部断面正面図である。 本発明の第二の実施形態に係る接続構造を示す図であり、(a)は端子の正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は変形例に係る(a)のA−A断面図である。 本発明の第二の実施形態の変形例を示す図であり、(a)は第一変形例を示した正面図であり、(b)は第二変形例を示した正面図である。 本発明の第三の実施形態に係る接続構造を示す斜視図である。 従来の接続構造を示す分解斜視図である。
〔第一の実施形態〕
以下、本発明の第一の実施形態を図1に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る接続構造を示す図であり、(a)は接続前の状態を示す斜視図であり、(b)は接続後の状態を示す斜視図であり、(c)は接続後の状態を示す一部断面正面図である。本実施形態に係る導線端部間の接続構造は、雄螺子部を有した第一の端子と、第二の端子から脱落を防止された中空筒状導体とを螺着する点に特徴がある。
本実施形態に係る接続構造1は、第一の導線W1と第二の導線W2の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する構造であり、第一の導線W1(一方の導線)の端部に固定され、且つ第一の雄螺子部12を備えた第一の端子10と、第二の導線W2(他方の導線)の端部に固定された第二の端子20と、第二の導線W2を内部に挿通して第二の導線W2の軸方向へ進退自在であると共に、第二の導線W2に対して相対回転可能に支持され、更に内周に第一の雄螺子部12と螺着可能な雌螺子部32を備えた中空筒状導体30と、を備えている。
第一の導線W1及び第二の導線W2は、高圧の架空送電線や、これを接続するジャンパ線等の裸線のほか、被覆線の導体部分をも含む概念である。
第一の端子10は、軸方向先端部側に配置された第一の柱状体14と、後端部側に配置されて第一の導線W1の端部を圧縮接続する第一の圧縮部16と、を備えた導体である。第一の柱状体14は、軸方向先端面に第二の端子20と当接する第一の当接面18と、側面の曲面部分に第一の雄螺子部12とを備えている。第一の圧縮部16は筒状体であり、内部に第一の導線W1の端部を挿入して、圧縮工具を用いて圧縮することにより、第一の導線W1と電気的に接続され、機械的に固定される。なお、圧縮接続以外の方法を用いて第一の端子10と第一の導線W1とを接続してもよい。
第二の端子20は、軸方向先端部側に配置された第二の柱状体22と、後端部側に配置されて第二の導線W2の端部を圧縮接続する第二の圧縮部24と、を備えた導体である。第二の柱状体22の軸方向先端面には、第一の当接面18と当接する第二の当接面26を備えている。また、第一の端子10とは異なり、第二の柱状体22の側面には雄螺子が切られておらず、第二の柱状体22は中空筒状導体30の内部を軸方向に自在に進退移動可能であり、かつ相対回転自在である。また、第二の柱状体22は、第二の圧縮部24よりも大径である。第二の圧縮部24は、第一の圧縮部16と同様であるため、その説明を省略する。
図示する第一の当接面18と第二の当接面26はいずれも平面であり、互いに当接して電気的に接続される。このように第一の端子10と第二の端子20とが当接面にて直接接触すると、第一の導線W1と第二の導線W2とを確実に導通させることができる。なお、中空筒状導体30を介して第一の端子10と第二の端子20との導通が図られていれば、必ずしも第一の当接面18と第二の当接面26とを直接接触させていなくともよい。
中空筒状導体30は、内部に第一の雄螺子部12と螺着する雌螺子部32を備えた筒状の導体である。また、中空筒状導体30の後端部には、第二の導線W2及び第二の圧縮部24の通過を許容し、且つ第二の柱状体22の通過を禁止する形状の孔部34を有している。本実施形態においては、第二の柱状体22の断面積が孔部34よりも大きいために通過が禁止される構成である。即ち、中空筒状導体30は、第二の柱状体22によって、第二の導線W2からの脱落を阻止される。
以上のように構成された導線端部間の接続方法について説明する。
まず、第一の導線W1の端部を第一の圧縮部16に挿入して圧縮し、両者を接続する。次に、第二の導線W2を中空筒状導体30内部に挿通した状態にて、第二の導線W2の端部を第二の圧縮部24に挿入して圧縮し、両者を接続する。続いて、中空筒状導体30を回転させて、第一の雄螺子部12と螺着する。螺着の過程で第一の当接面18と第二の当接面26が当接し、第二の柱状体22が中空筒状導体30の後端部側に移動する。第二の柱状体22の後端部と中空筒状導体30の後端部とが当接したら接続完了である。
各端子を分離する際には、第一の端子10に対して中空筒状導体30を相対回転させて、螺子を緩め、中空筒状導体30から第一の端子を取り外す。ここで、孔部34は第二の柱状体22の径よりも小さいため、中空筒状導体30が第二の柱状体22から抜け出すことができない。従って、各端子を分離しても中空筒状導体30が落下しない。
以上のように本実施形態によれば、第一の導線と第一の雄螺子部が一体化され、第一の雄螺子部と螺着する雌螺子部を備えた中空筒状導体が第二の導線から脱落しない構造であるので、ボルトやナット等の落下物による衝突事故等を防止できる。また、第一の雄螺子部と雌螺子部とを螺着するだけで各接続端子が接続されるので、作業が単純であり、作業時間を短縮することができる。また、接続の際に導線をねじらないので、ねじりモーメントによる導線の破断といった事故を防止できる。
〔第二の実施形態〕
以下、本発明の第二の実施形態を図2に基づいて詳細に説明する。図2は、本発明の第二の実施形態に係る接続構造を示す図であり、(a)は端子の正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は変形例に係る(a)のA−A断面図である。本実施形態に係る接続構造は、第一の端子と第二の端子が夫々軸方向へ延びる当接面を有するとともに、第二の端子が第一の端子の雄螺子部と連続するねじ山を有した雄螺子部を備えた点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。なお、中空筒状導体については第一の実施形態と同様であるため、図示及び説明ともに省略する。
図2(a)、(b)に示すように、第一の端子40の柱状体42は、軸方向先端部から中間部にかけて略半円柱形状を成し、軸方向に伸びる平面状の当接面44を備えている。また軸方向後端部は円柱形状であり、当接面44の軸方向後端部側に連続して起立面46を備えている。また、柱状体42の軸方向先端面、当接面44、及び起立面46を除く側面部分、言い換えれば、柱状体42外面のうちの曲面部分に第一の雄螺子部48が形成されている。
第二の端子50は、第一の端子40と略同一の形状であるため、詳細な説明を省略する。第二の端子50の柱状体42外面のうちの曲面部分に第二の雄螺子部52が形成されている。なお、柱状体42の後端部は、中空筒状導体30の孔部34(不図示)を通過できない大きさ又は形状であり、中空筒状導体30の第二の導線W2からの脱落が阻止される構成である。
本実施形態に係る接続構造2においては、第一の端子40と第二の端子50の各当接面44が当接して、互いに電気的に接続する。
また、第一の雄螺子部48と第二の雄螺子部52の螺子山は、各当接面44が当接したときに連続するように構成されている。つまり、各当接面44が当接したときに、第一の雄螺子部48と第二の雄螺子部52が略円柱形状となって一個の雄螺子を形成し、中空筒状導体30の内部に嵌合する。そして、雌螺子部32が第一の雄螺子部48と第二の雄螺子部52とにまたがって螺着されることとなる。
特に、各柱状体42の軸方向先端面と起立面46とが当接したときに第一の雄螺子部48と第二の雄螺子部52の螺子山が連続するように構成されている。第一の端子40、第二の端子50、及び中空筒状導体30を用いて第一の導線W1、第二の導線W2を接続する際には、各当接面44を当接させた状態にて各柱状体42の軸方向先端面と起立面46とを当接させて、中空筒状導体30を締結方向に回転させることで、確実に螺着することが可能となる。
導線端部間の接続方法は第一の実施形態と同一であるため、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、軸方向へ伸びる平板状の当接面を備えたので、第一の端子と第二の端子との接触面積が増え、導通が確実になる。また、第二の端子の側面にも雄螺子部を備え、雌螺子部が第一及び第二の雄螺子部に跨って螺着されるので、中空筒状導体の雌螺子部との螺着がより確実に行える。
なお、当接面は必ずしも平面でなくともよい。例えば、図2(c)の変形例に示すように、第一の端子60と第二の端子62とが、夫々軸方向に伸び、且つ互いに嵌合する波状の当接面64、66を備えていてもよい。(b)の実施形態に比べて第一の端子60と第二の端子62の接触面積を増やすことができ、導通を確実にすることができる。また、第一の端子60の第二の端子62に対する軸方向と交差する方向における位置を確定することができるので、第一の端子60と第二の端子62とにより略円柱形状を形成し、第一の雄螺子部48と第二の雄螺子部52の螺子山が連続させやすくなる。
〔変形実施形態〕
以下、第二の実施形態の変形例について図3に基づいて詳細に説明する。図3は、本発明の第二の実施形態の変形例を示す図であり、(a)は第一変形例を示した正面図であり、(b)は第二変形例を示した正面図である。
本変形実施形態に係る接続構造においては、第一の端子と第二の端子の当接面が互いに嵌合するように構成した点に特徴がある。以下、第一及び第二の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。なお、中空筒状導体については第一の実施形態と同様であるため、図示及び説明ともに省略する。
図3(a)に示すように、第一変形例に係る接続構造3において第一の端子70と第二の端子80は、第二の実施形態における柱状体42と略同一形状の柱状体72、82を夫々有している。第二の実施形態と異なる点は、夫々の当接面44に互いに嵌合し合う凹部74と突部84を備えている点である。凹部74と突部84を嵌合させると、第一の端子70に対する第二の端子80の軸方向位置が決定するので、第一の雄螺子部48と第二の雄螺子部52の螺子山を形成しやすい。
また、図3(b)に示すように、第二変形例に係る接続構造4において第一の端子90と第二の端子100は、夫々軸方向と交差する方向に伸び、且つ互いに嵌合する波状の当接面94、104を備えている。当接面94、104を嵌合させることによっても、第一の端子90に対する第二の端子100の軸方向位置が決定する。また、当接面積を増大させることができるので、第一の端子90と第二の端子100とを確実に導通させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、第一の端子と第二の端子の当接面が互いに嵌合するように構成し、第一の端子に対する第二の端子の軸方向位置が決定するようにしたので、第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の螺子山を連続させやすいので、2本の導線の接続作業を迅速に行うことができる。
〔第三の実施形態〕
以下、本発明の第三の実施形態を図4に基づいて詳細に説明する。図4は、本発明の第三の実施形態に係る接続構造を示す斜視図である。本実施形態に係る接続構造は、端子の軸方向先端面に互いに嵌合する先端突部と先端凹部を備えた点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。なお、中空筒状導体については第一の実施形態と同様であるため、図示及び説明ともに省略する。
本実施形態に係る接続構造5において、第一の端子110と第二の端子120が夫々第一の実施形態に係る第一の端子10と第二の端子20と異なる点は、先端突部112、先端凹部122及び第二の雄螺子部124を備えた点にある。
第一の端子110は、第一の柱状体14の軸方向先端面に先端突部112を備えている。先端突部112は、第一の当接面18から軸方向に突出しており、その軸方向と交差する方向の断面は凸形状である。
また、第二の端子120は、第二の柱状体22の軸方向先端面に、先端突部112と嵌合する先端凹部122を備えている。先端凹部122は、第二の当接面26から軸方向後端部側に向かって形成された凹部であり、その軸方向と交差する方向の断面は凸形状である。また、第二の柱状体22の外面(曲面部分)には、雌螺子部32と螺着する第二の雄螺子部124が形成されている。言い換えれば、第二の雄螺子部124は、第一の雄螺子部12の螺子山と連続させることが可能な螺子山を有している。特に、先端突部112と先端凹部122を嵌合させ、且つ第一の当接面18と第二の当接面26とを当接させたときに第一の雄螺子部12と第二の雄螺子部124の各螺子山が連続するように構成されている。
なお、先端突部112を第二の端子120側に形成し、先端凹部122を第一の端子110側に形成してもよい。
先端突部112を先端凹部122内に嵌合させることができると、第一の柱状体14と第二の柱状体22との軸線、つまり第一の雄螺子部12と第二の雄螺子部124の軸線を一致させることができる。先端突部112と先端凹部122の数及び形状は特に問わない。軸線を容易に一致させることができるので、第一の雄螺子部12と第二の雄螺子部124の螺子山を連続させやすくなる。
また、先端突部112と先端凹部122は、互いに回転不能に嵌合する形状であるので、先端突部112を先端凹部122内に挿入したときに、第一の端子110が第二の端子120に対して軸方向にのみ移動する。従って、第一の雄螺子部12と第二の雄螺子部124の螺子山を連続させやすい。軸方向と交差する方向における先端突部112及び先端凹部122の断面形状は、多角形状、楕円形状、星形状等、いずれの形状であってもよい。また、複数の先端突部112と先端凹部122を備えることによって、互いに回転不能に嵌合するようにしてもよい。
また、先端突部112と先端凹部122は、嵌合したときに互いに周方向の角度が一意に決まる形状である。つまり、軸方向と直交する方向における先端突部112と先端凹部122の断面形状が、各雄螺子部の軸線を中心点とした点対称とならない形状(非点対称形状)となっている。なお、複数の先端突部112と先端凹部122を備え、軸方向と直交する方向における先端突部112と先端凹部122の配置が、各雄螺子部の軸線を中心とした点対称とならない配置(非点対称配置)とすることによって一意に決定できるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、第一の雄螺子部12と第二の雄螺子部124の軸線を一致させるとともに、夫々の周方向角度と軸方向位置とを一意に決定することができるので、容易に第一の雄螺子部12と第二の雄螺子部124の各螺子山を連続させることができ、第一の端子110と第二の端子120の接続作業を迅速に行うことができる。
なお、第一の実施形態と同様に、第二の柱状体の側面に第二の雄螺子部を形成しない構成としてもよい。この場合、例えば先端突部を円柱形状や円筒形状等として、第一の端子と第二の端子が互いに回転可能に構成されていても、螺子山を一致させる作業が必要なく、上記実施形態同様に導線の接続作業を迅速に行うことができる。
W1…第一の導線、W2…第二の導線、1、2、3、4、5…接続構造、10…第一の端子、12…第一の雄螺子部、14…第一の柱状体、16…第一の圧縮部、18…第一の当接面、20…第二の端子、22…第二の柱状体、24…第二の圧縮部、26…第二の当接面、30…中空筒状導体、32…雌螺子部、34…孔部、40…第一の端子、42…柱状体、44…当接面、46…起立面、48…第一の雄螺子部、50…第二の端子、52…第二の雄螺子部、60…第一の端子、62…第二の端子、64…当接面、70…第一の端子、72…柱状体、74…凹部、80…第二の端子、84…突部、90…第一の端子、94…当接面、100…第二の端子、110…第一の端子、112…先端突部、120…第二の端子、122…先端凹部、124…第二の雄螺子部、W…ジャンパ線、200…接続端子、201…圧縮部、202…平板部、203…挿通孔、210…ボルト、211…ナット

Claims (4)

  1. 二本の導線の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する導線端部間の接続構造であって、
    一方の前記導線の端部に固定され、且つ第一の雄螺子部を備えた第一の端子と、
    他方の前記導線の端部に固定され、且つ第二の雄螺子部を備えた第二の端子と、
    前記他方の導線を内部に挿通して該導線の軸方向へ進退自在であると共に、該導線に対して相対回転可能に支持され、更に内周に前記第一の雄螺子部と螺着可能な雌螺子部を備えた中空筒状導体と、を備え、
    該中空筒状導体は、前記第二の端子によって前記他方の導線からの脱落を阻止されると共に、
    前記第一の端子と前記第二の端子は、夫々軸方向へ延びて互いに電気的に接続される当接面を備え、
    前記当接面同士を当接させたときに、前記各端子の外形が略円筒体をなし、前記第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の螺子山が連続して、前記中空筒状導体の前記雌螺子部が前記両雄螺子部に跨って螺着されることを特徴とする導線端部間の接続構造。
  2. 前記各当接面には互いに嵌合し合う突部、及び凹部が夫々形成されていることを特徴とする請求項記載の導線端部間の接続構造。
  3. 二本の導線の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する導線端部間の接続構造であって、
    一方の前記導線の端部に固定され、且つ第一の雄螺子部を備えた第一の端子と、
    他方の前記導線の端部に固定され、且つ第二の雄螺子部を備えた第二の端子と、
    前記他方の導線を内部に挿通して該導線の軸方向へ進退自在であると共に、該導線に対して相対回転可能に支持され、更に内周に前記第一の雄螺子部と螺着可能な雌螺子部を備えた中空筒状導体と、を備え、
    該中空筒状導体は、前記第二の端子によって前記他方の導線からの脱落を阻止されると共に、
    前記第一の端子と前記第二の端子は、互いに嵌合し合う突部及び凹部を有して互いに電気的に接続される当接面を備え、
    前記当接面同士を嵌合させたときに前記第一の雄螺子部と第二の雄螺子部の螺子山が連続して、前記中空筒状導体の前記雌螺子部が前記両雄螺子部に跨って螺着されることを特徴とする導線端部間の接続構造。
  4. 二本の導線の端部間を電気的機械的に断接自在に接続する導線端部間の接続構造であって、
    一方の前記導線の端部に固定され、且つ第一の雄螺子部を備えた第一の端子と、
    他方の前記導線の端部に固定され、且つ第二の雄螺子部を備えた第二の端子と、
    前記他方の導線を内部に挿通して該導線の軸方向へ進退自在であると共に、該導線に対して相対回転可能に支持され、更に内周に前記第一の雄螺子部及び第二の雄螺子部と螺着可能な雌螺子部を備えた中空筒状導体と、を備え、
    該中空筒状導体は、前記第二の端子によって前記他方の導線からの脱落を阻止されると共に、
    一方の前記端子の軸方向先端面には先端突部を備え、他方の前記端子の軸方向先端面には前記先端突部を回転不能に嵌合する先端凹部を備え、
    前記先端突部を前記先端凹部内に嵌合させた際に、前記第一の雄螺子部と前記第二の雄螺子部の各螺子山が連続するように構成したことを特徴とする導線端部間の接続構造。
JP2011012977A 2011-01-25 2011-01-25 導線端部間の接続構造 Expired - Fee Related JP5383721B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011012977A JP5383721B2 (ja) 2011-01-25 2011-01-25 導線端部間の接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011012977A JP5383721B2 (ja) 2011-01-25 2011-01-25 導線端部間の接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012155949A JP2012155949A (ja) 2012-08-16
JP5383721B2 true JP5383721B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=46837485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011012977A Expired - Fee Related JP5383721B2 (ja) 2011-01-25 2011-01-25 導線端部間の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5383721B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102312445B1 (ko) * 2018-03-28 2021-10-12 주식회사 엘지에너지솔루션 션트 저항 및 이를 포함하는 전류 검출 장치

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0689746A (ja) * 1992-09-08 1994-03-29 Tokyo Hiraishin Kogyo Kk 接続端子
JPH07163030A (ja) * 1993-12-03 1995-06-23 Yazaki Corp 仮設電源給電システム
JPH1027647A (ja) * 1996-07-09 1998-01-27 Nippon F C I:Kk コネクタ
JPH11150838A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Furukawa Electric Co Ltd:The ビル等の建築物用幹線ユニット・ケーブル
JP2005039981A (ja) * 2003-02-28 2005-02-10 Toyokuni Electric Cable Co Ltd 高層ビル等の建物の幹線ケーブルの設置方法および幹線ケーブル
JP3970220B2 (ja) * 2003-08-05 2007-09-05 株式会社関電工 幹線ケーブル
JP5376464B2 (ja) * 2010-05-25 2013-12-25 西日本電線株式会社 ケーブルの接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012155949A (ja) 2012-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9431741B2 (en) Socket contact
KR101761722B1 (ko) 동축 삽입형 커넥터
US9431728B2 (en) Coaxial connector splice
US9455526B2 (en) Conductor connectors for power cables
CN105281055A (zh) 栓塞卡接导电线缆连接器匹配件及成品模式
KR200478082Y1 (ko) 전선 꼬임장치
JP5383721B2 (ja) 導線端部間の接続構造
JP6063678B2 (ja) 接続部材
JP5797702B2 (ja) 分離式直線スリーブ
WO2015029731A1 (ja) コネクタ
CA2778681C (en) Full tension swaged connector for reinforced cable
US7658641B1 (en) Compressive collet electrical clamp and contact and method
CN202031936U (zh) 一种快速联接的多节杆结构
DE102007057501A1 (de) Vorrichtung zur elektrischen Kontaktierung eines Steuergeräts
ES2742828T3 (es) Método para unir un conector a un cable eléctrico
CN101308974A (zh) 射频同轴直式软电缆夹持式组装结构
JP5931575B2 (ja) 間接活線把持工具
CN105006721A (zh) 高压交联电缆快速接头自动退扭装置
RU183373U1 (ru) Соединительный болтовой зажим
CN210502564U (zh) 一种集成式车身线束
CN100438242C (zh) 连接器
CN218548935U (zh) 螺栓式电缆连接器
KR200412164Y1 (ko) 전기 용접기의 케이블 연결용 콘넥터
DE102009053137B3 (de) Steckdrehverbindung, Steckerkontakt und Kontaktbuchse der Verbindung
CN209183798U (zh) 双向引连活接头

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5383721

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees