JP5381487B2 - 出力装置、出力方法及び出力プログラム - Google Patents

出力装置、出力方法及び出力プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5381487B2
JP5381487B2 JP2009188094A JP2009188094A JP5381487B2 JP 5381487 B2 JP5381487 B2 JP 5381487B2 JP 2009188094 A JP2009188094 A JP 2009188094A JP 2009188094 A JP2009188094 A JP 2009188094A JP 5381487 B2 JP5381487 B2 JP 5381487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
value
binary image
pixels
reduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009188094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011041108A (ja
Inventor
庄一 窪山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009188094A priority Critical patent/JP5381487B2/ja
Priority to US12/805,650 priority patent/US8577162B2/en
Priority to EP10172831.9A priority patent/EP2285089B1/en
Publication of JP2011041108A publication Critical patent/JP2011041108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5381487B2 publication Critical patent/JP5381487B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/12Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by photographic printing, e.g. by laser printers
    • G06K15/128Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by photographic printing, e.g. by laser printers generating or processing printable items, e.g. characters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

本発明は、出力装置、出力方法及び出力プログラムに関する。
印刷機は、トナーやインクを消費することで、文字や画像を印刷する。また、印刷機は、灰色の領域を印刷する場合には、白色背景内に数画素幅の小さなドットを点在して印刷する。ここで、トナーやインクの消費量を削減することは、トナーやインクを交換する回数を減らすことにつながる。また、トナーには石油資源を用いて製造されるポリエステル樹脂が含まれており、トナーの消費量を削減することは、石油資源の消費量を削減することにつながる。
このため、従来より、印刷機が消費するトナーやインクの消費量を削減する手法がある。例えば、印刷機で消費されるトナーやインクの消費量を一律に削減する削減手法がある。また、例えば、画像データに含まれる画素のうち、エッジ以外の画素について、画素の濃度を調整する調整手法がある。
特開2002−86805号公報
しかしながら、上記の手法では、画質が劣化するという課題や、トナーやインクの消費量を削減できないという課題があった。例えば、上記の削減手法では、トナーやインクの消費量を一律に削減する結果、文字や画像がかすれて画質が劣化していた。また、例えば、上記の調整手法では、灰色の領域にある小さなドットのほとんどがエッジに相当する結果、灰色の領域には調整対象となる画素がなく、トナーやインクの消費量を削減できなかった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、画質を維持でき、トナーやインクの消費量を削減可能な出力装置、出力方法及び出力プログラムを提供することを目的とする。
開示の出力プログラムは、一つの態様において、情報処理装置に、二値画像を形成する画素のうち、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素と、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素とを低減画素として決定する決定ステップを実行させる。また、出力プログラムは、情報処理装置に、前記決定ステップによって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する出力ステップを実行させる。
開示の出力プログラムの一つの態様によれば、画質を維持でき、トナーやインクの消費量を削減可能であるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る出力装置の構成の一例について説明するためのブロック図である。 図2は、実施例2に係る出力装置の構成の一例について説明するためのブロック図である。 図3は、二値画像の一例について説明するための図である。 図4は、実施例2における多値化処理後のデータの一例について説明するための図である。 図5は、実施例2における周囲所定数分の周囲画素について説明するための図である。 図6は、実施例2における加重値算出後のデータの一例について説明するための図である。 図7は、実施例2における差分絶対値累積値算出後のデータの一例について説明するための図である。 図8は、実施例2における基本差分値算出後のデータの一例について説明するための図である。 図9は、実施例2における低減画素の候補決定後のデータの一例について説明するための図である。 図10−1は、実施例2における低減画素候補決定部による処理について説明するための図である。 図10−2は、実施例2における低減画素候補決定部による処理について説明するための図である。 図11−1は、離散的な再配置法を用いた場合におけるパターンの一例について説明するための図である。 図11−2は、離散的な再配置法を用いた場合におけるパターンの一例について説明するための図である。 図11−3は、離散的な再配置法を用いた場合におけるパターンの一例について説明するための図である。 図11−4は、離散的な再配置法を用いた場合におけるパターンの一例について説明するための図である。 図12−1は、実施例2における低減画素を決定する処理について更に説明するための図である。 図12−2は、実施例2における低減画素を決定する処理について更に説明するための図である。 図13は、実施例2に係る出力装置による処理全体の流れの一例について説明するためのフローチャートである。 図14は、実施例2における低減画素候補決定部による処理の流れの一例について説明するためのフローチャートである。 図15は、実施例3に係る出力装置の構成の一例について説明するためのブロック図である。 図16は、複数の分割領域に分割された二値画像の一例について説明するための図である。 図17は、削減率記憶部に記憶された情報の一例について説明するための図である。 図18は、実施例3に係る出力装置による全体処理の流れの一例について説明するためのフローチャートである。 図19は、実施例2に係る出力プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、開示の出力装置、出力方法及び出力プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例により開示する発明が限定されるものではない。各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
図1を用いて、実施例1に係る出力装置100の構成の一例について説明する。図1は、実施例1に係る出力装置の構成の一例について説明するためのブロック図である。出力装置100は、図1に示す例では、決定部101と、出力部102とを有する。
決定部101は、二値画像を形成する画素のうち、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素と、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素とを、画素値を低減させる低減画素として決定する。そして、出力部102は、決定部101によって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する。
この結果、実施例1に係る出力装置100によれば、画質を維持でき、トナーの消費量を削減可能である。すなわち、実施例1に係る出力装置100は、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素のうち、エッジ以外の画素について濃度を低濃度に変換する。この結果、実施例1によれば、エッジはそのまま残り、トナーやインクの消費量を削減したとしても画質を維持することが可能である。
また、二値画像における中間色は、数画素幅の小さなドットが点在することで表現される。また、小さなドットの領域各々を形成する画素の大半はエッジに該当する。このことを踏まえ、実施例1に係る出力装置100は、所定以上の広さを持たない上記小さなドットのような領域を形成する画素について、濃度を低濃度に変換する。この結果、実施例1によれば、灰色の領域を形成するための画素について、濃度を低濃度に変換でき、トナーの消費量を削減することが可能である。
[実施例2に係る出力装置の構成]
次に、実施例2に係る出力装置200について説明する。まず、図2を用いて、実施例2に係る出力装置200の構成の一例について説明する。図2は、実施例2に係る出力装置の構成の一例について説明するためのブロック図である。出力装置200は、図2に示す例では、入力部201と、出力部202と、入出力制御IF(interface)部203と、記憶部300と、制御部400とを有する。
入力部201は、入出力制御IF部203と接続される。入力部201は、二値画像の画素値を低減する旨の低減指示や二値画像を利用者から受け付け、受け付けた低減指示や二値画像を入出力制御IF部203に送る。例えば、入力部201は、キーボードやマウス、マイクを有し、低減指示を利用者から直接受け付ける。また、例えば、入力部201は、有線あるいは無線ネットワークを介して情報を受け付けるための入力端子を有し、出力装置200とは別の装置から二値画像や低減指示を受け付ける。また、例えば、入力部201は、利用者から情報を直接受け付けるための入力インターフェイス(FD(Flexible Disk)挿入部や、USB端子挿入部など)を有し、二値画像を利用者から直接受け付ける。
出力部202は、入出力制御IF部203と接続される。出力部202は、入出力制御IF部203から二値画像を受け付け、プリンタや複合機などの画像印刷装置に対して出力する。例えば、出力部202は、情報を出力する出力端子を有し、プリンタや複合機などの画像印刷装置に対して二値画像を出力する。なお、後述するように、出力部202が出力する二値画像は、制御部400によって画素値が低減された後の二値画像である。
ここで、入力端子や出力端子は、例えば、Bluetoothなどの近距離無線やLAN(Local Area Network)、無線LAN、USB(Universal Serial Bus)などに対応する端子やアンテナなどが該当する。また、例えば、入力端子や出力インターフェイスは、磁気メディアや光学ディスクに情報を格納したり読み出したりする各種ドライブなどと接続される。
入出力制御IF部203は、入力部201、出力部202、記憶部300及び制御部400と接続される。入出力制御IF部203は、入力部201と、記憶部300及び制御部400との間でやり取りされる各種情報の中継処理を実行する。また、入出力制御IF部203は、制御部400と出力部202との間でやり取りされる各種情報の中継処理を実行する。
ここで、入出力制御IF部203による中継処理について、簡単に説明する。入出力制御IF部203は、入力部201から二値画像を受け付けると、受け付けた二値画像を記憶部300に格納する。また、入出力制御IF部203は、入力部201から低減指示を受け付けると、受け付けた低減指示を制御部400に送る。また、入出力制御IF部203は、画素値が低減された後の二値画像を制御部400から受け付けると、受け付けた二値画像を出力部202に送る。
記憶部300は、入出力制御IF部203及び制御部400と接続される。記憶部300は、制御部400による各種処理に用いられるデータを記憶する。記憶部300は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置である。記憶部300は、図2に示す例では、二値画像記憶部301を有する。
二値画像記憶部301は、二値画像を記憶する。ここで、「二値画像」は、画像を形成する各画素の画素値が「0」か「1」かになる画像である。例えば、画素値「0」が「白色」を示し、画素値「1」が「黒色」を示す場合には、「二値画像」は、「白色」と「黒色」との2色で表現された画像になる。また、二値画像では、数画素幅の小さなドットを点在させることで、中間色が表現される。例えば、二値画像において灰色を表現する場合には、画素値が「0」を示す画素が集合する画像領域内に、画素値が「1」を示す画素を数画素幅の小さなドット状にて点在させる。
ここで、図3を用いて、二値画像の一例について説明する。図3は、二値画像の一例について説明するための図である。図3において、各四角は、それぞれ、画素に相当する。また、図3において、各四角に記載された値は各画素の画素値を示し、画素値「0」は「白色」を示し、画素値「1」は「黒色」を示す。
なお、以下では、画像印刷装置は、画素値が「1」の画素について、黒色のインクやトナーを印刷し、画素値が「0」の画素について、インクやトナーを印刷しない場合を例に説明する。この場合、画素値が「0」の画素の色は、トナーやインクが印刷される紙の色(例えば、白色)になる。また、この結果、画素値を低減する対象は、画素値が「1」の画素になる。
なお、以下では、「画素値が低減される可能性のある画素」が、画素値「1」の画素である場合について説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、画素値が「0」の画素が、「画素値が低減される可能性のある画素」であっても良い。例えば、画像印刷装置が、黒色の紙の上に「白色」をトナーやインクを用いて印刷する場合が該当する。より詳細には、画像印刷装置が、画素値「1」の画素について、インクやトナーを印刷せず、画素値「0」の画素について、白色のインクやトナーを印刷する場合が該当する。
二値画像記憶部301によって記憶された二値画像は、入出力制御IF部203によって二値画像記憶部301に格納される。また、二値画像記憶部301によって記憶された二値画像は、制御部400によって読み出される。
制御部400は、入出力制御IF部203及び記憶部300と接続される。また、制御部400は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶するための内部メモリを有し、種々の取得制御処理を実行する。制御部400は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、又は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。制御部400は、図2に示す例では、低減画素候補決定部410と、パターン決定部420と、低減画素決定部430と、削減処理部440とを有する。
低減画素候補決定部410は、二値画像を形成する画素のうち、画素値を低減させる低減画素の候補を決定する。低減画素候補決定部410は、図2に示す例では、多値算出部411と、加重値算出部412と、差分絶対値累積値算出部413と、基本差分値算出部414と、マスク値設定部415とを有する。
多値算出部411は、入出力制御IF部203から低減指示を受け付けると、二値画像記憶部301から二値画像を読み出す。そして、多値算出部411は、二値画像を形成する各画素について、多値化処理を行う。具体的には、多値算出部411は、二値画像を形成する各画素について、画素値に所定の値を乗算した値である「多値」を算出する。例えば、多値算出部411は、所定の値として「10」を用いる場合には、画素値が「1」である画素について多値「10」を算出し、画素値が「0」である画素について多値「0」を算出する。
この結果、例えば、図3に示す二値画像に対して多値算出部411が多値化処理を実行すると、図4に示すようなデータが得られる。図4は、実施例2における多値化処理後のデータの一例について説明するための図である。図4において、各四角は、それぞれ、画素に相当する。また、図4の各四角に記載された値は、多値算出部411によって算出された多値を示す。
加重値算出部412は、二値画像を形成する各画素について、広い領域を形成する画素ほど狭い領域を形成する画素よりも値が高くなるような「加重値」を算出する。具体的には、加重値算出部412は、二値画像を形成する各画素について、周囲所定数分の周囲画素の多値と自画素の多値とを合計した合計値を算出することで、加重値を算出する。なお、「加重値」は、「第一の値」とも称する。
ここで、以下では、特に言及しない限り、周囲所定数分の周囲画素として、例えば、自画素を中心として3×3のサイズ内に入る画素を用いる場合を例に説明する。なお、以下では、周囲所定数分の周囲画素として、「3×3」のサイズのフィルタ内に入る画素を用いる場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、「3×3」のサイズより大きいサイズのフィルタに入る画素を用いても良い。より詳細には、画像印刷装置の性能が低ければ低いほど、周囲所定数分の周囲画素として大きなサイズを用いても良い。
図5を用いて、周囲所定数分の周囲画素について更に説明する。図5は、実施例2における周囲所定数分の周囲画素について説明するための図である。図5において、各四角は、それぞれ、画素に相当する。また、図5において、「○」が記載された画素が、自画素である場合を例に説明する。
この場合、加重値算出部412は、二値画像を形成する各画素について、自画素を中心として前後左右1画素幅にある他の画素の多値を合計することで、加算画素値を算出する。例えば、図5に示す「○」位置の加重値は、下記の式(1)によって表される。
式(1) (○位置の加重値)=(○の多値)+(1)の多値+(2)の多値+(3)の多値+(4)の多値+(5)の多値+(6)の多値+(7)の多値+(8)の多値
この結果、例えば、図4に示すデータに対して加重値算出部412が加重値を算出すると、図6に示すようなデータが得られる。図6は、実施例2における加重値算出後のデータの一例について説明するための図である。図6において、各四角は、それぞれ、画素に相当する。また、図6の各四角に記載された値は、加重値算出部412によって算出された多重値を示す。例えば、図4において自画素の多値が「10」であり、3×3のサイズ内に入る画素の多値すべてが「10」である場合には、図6に示すように、多値算出部411は、加重値「90」を算出する。したがって、ある領域を形成する画素のうち、該領域のうちエッジ以外の画素についての加重値は、エッジに相当する位置の画素よりも大きくなる傾向がある。また、周囲画素として利用する範囲(3×3)よりも大きな領域を形成する画素についての加重値は、該範囲よりも大きくない領域を形成する画素についての加重値よりも大きくなる傾向がある。
差分絶対値累積値算出部413は、二値画像を形成する各画素について、周囲画素の加重値との相違が大きい画素ほど、周囲画素の加重値との相違が少ない画素よりも値が高くなるような「差分絶対値累積値」を算出する。なお、「差分絶対値累積値」は、「第二の値」とも称する。
具体的には、差分絶対値累積値算出部413は、二値画像を形成する各画素について、自画素の加重値と周囲画素の加重値との差分値の絶対値を、周囲所定数分の周囲画素それぞれについて算出する。そして、差分絶対値累積値算出部413は、算出した差分値の絶対値各々を合計することで、「差分絶対値累積値」を算出する。例えば、図5に示す「○」位置の差分絶対値累積値は、下記の式(2)によって表される。
式(2) (○位置の差分絶対値累積値)=
|(1)の加重値−○の加重値|+
|(2)の加重値−○の加重値|+
|(3)の加重値−○の加重値|+
|(4)の加重値−○の加重値|+
|(5)の加重値−○の加重値|+
|(6)の加重値−○の加重値|+
|(7)の加重値−○の加重値|+
|(8)の加重値−○の加重値|
この結果、例えば、図6に示すデータに対して差分絶対値累積値算出部413が差分絶対値累積値を算出すると、図7に示すようなデータが得られる。図7は、実施例2における差分絶対値累積値算出後のデータの一例について説明するための図である。図7において、各四角は、それぞれ、画素に相当する。また、図7の各四角に記載された値は、差分絶対値累積値算出部413によって算出された差分絶対値累積値を示す。例えば、図6において自画素の多値が「90」であり、3×3のサイズ内に入る画素の多値すべてが「90」である場合には、図7に示すように、差分絶対値累積値算出部413は、差分絶対値累積値「0」を算出する。
ここで、図7に示されるように、差分絶対値累積値算出部413は、二値画像を形成する画素のうち、周囲画素として利用するサイズ(3×3)よりも大きな領域のエッジにある画素についての「差分絶対値累積値」として、該大きな領域のエッジ以外の画素や、周囲画素として利用するサイズよりも小さな領域の画素についての「差分絶対値累積値」よりも大きな値を算出する。
基本差分値算出部414は、二値画像を形成する各画素について、画素値を低減させる低減画素の候補とするか否かを決定するための「基本差分値」を算出する。具体的には、基本差分値算出部414は、多値と差分絶対値累積値との差分値に関する値を算出することで、「基本差分値」を算出する。例えば、図5に示す「○」位置の差分絶対値累積値は、下記の式(3)によって表される。
式(3) (○位置の基本差分値)=
(○位置の多値)−G×(((○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値))/100)
G=影響係数(例えば、G=0.5)
ここで、基本差分値算出部414による処理の意義について更に説明する。例えば、差分絶対値累積値は、周囲画素の加重値との相違が大きい画素ほど高くなる。図7に示す例では、差分絶対値累積値算出部413は、画素値が「1」であって画素値「0」に隣接する画素の差分絶対値累積値や、画素値が「0」であって画素値「1」に隣接する画素の差分絶対値累積値は、他の画素と比較して大きな値を算出する。
この結果、後述の低減画素決定部430が差分絶対値累積値を用いて低減画素の候補を決定すると、「画素値が低減される可能性のある画素」以外の画素についても、低減画素の候補として決定する場合がある。つまり、低減画素決定部430は、画素値が「0」である画素についても低減画素の候補として決定する場合がある。このことを踏まえ、基本差分値算出部414は、「画素値が低減される可能性のある画素」以外の画素が低減画素の候補にならないための処理として、「基本差分値」を算出する。
上記の式の(3)を用いて更に説明する。上記の式(3)では、「○位置の多値」から、「(○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値)」に「G/100」を乗算することで得られる値を減算する。ここで、上記のように、多値算出部411は、画素値「0」の画素について、多値「0」を算出する。この結果、「○位置の多値」の値は「0」になり、「(○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値)」の値もまた「0」になる。つまり、基本差分値算出部414は、画素値が「0」の画素について、基本差分値「0」を算出する。すなわち、基本差分値が「0」以外の値になるのは、画素値が「1」の画素になる。このため、後述するように、マスク値設定部415は、基本差分値を用いて低減画素の候補を決定する結果、画素値が「0」の画素が低減画素の候補として決定しない。
また、上記の式(3)において、「(○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値)」ではなく、「G×(((○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値))/100)」である点についても簡単に説明する。上記の式(3)のように、「(○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値)」の値は、減算元の値となる「(○位置の多値)」と比較して、1桁から2桁違う値になる。このことを踏まえ、基本差分値算出部414は、便宜的に「1/100」や「G」を乗算することで、「(○位置の多値)」の桁と「(○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値)」の桁の違いを小さくする。言い換えると、「1/100」や「G」を用いることで、「(○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値)」を減算する際に、「○位置の多値」の値に対する影響度の度合いを制御する。
なお、以下では、基本差分値算出部414は、「((○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値))」に「1/100」と「G=0.5」とを乗算する場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者が任意の値を設定しても良い。例えば、「1/100」ではなく、「1/90」を乗算しても良い。
基本差分値算出部414についての説明に戻る。この結果、例えば、図7に示すデータに対して基本差分値算出部414が基本差分値を算出すると、図8に示すようなデータが得られる。図8は、実施例2における基本差分値算出後のデータの一例について説明するための図である。図8において、各四角は、それぞれ、画素に相当する。また、図8の各四角に記載された値は、基本差分値算出部414によって算出された基本差分値を示す。例えば、図3において画素値が「0」である場合には、図8に示すように、基本差分値算出部414は、基本差分値「0」を算出する。また、例えば、図3において画素値が「1」であり、図7において差分絶対値累積値が「140」である場合には、図8に示すように、基本差分値算出部414は、基本差分値「3」を算出する。
マスク値設定部415は、二値画像を形成する各画素について、低減画素の候補か否かを示す「マスク値」を設定する。具体的には、例えば、マスク値設定部415は、低減画素の候補とする画素についてマスク値「1」を設定し、低減画素の候補とする画素以外についてマスク値「0」を設定する。言い換えると、マスク値設定部415は、二値画像を形成する各画素のうち、低減画素の候補を決定する。
ここで、マスク値設定部415は、二値画像を形成する各画素のうち、所定の閾値よりも大きな基本差分値が算出された画素について、マスク値「1」を設定する。また、マスク値設定部415は、二値画像を形成する各画素のうち、所定の閾値よりも大きな基本差分値が算出された画素以外について、マスク値「0」を設定する。例えば、上記のように、「((○位置の差分絶対値累積値)×(○位置の多値))」に「1/100」と「G=0.5」とを乗算する場合には、マスク値設定部415は、所定の閾値として「5」を用いる。
この結果、例えば、図8に示すデータに対してマスク値設定部415が処理を行うと、図9に示すようなデータが得られる。図9は、実施例2における低減画素の候補決定後のデータの一例について説明するための図である。図9において、各四角は、それぞれ、画素に相当する。また、図8の各四角に記載された値は、マスク値設定部415によって設定されたマスク値を示す。例えば、図8において差分絶対値累積値が「3」である場合には、図9に示すように、マスク値設定部415は、マスク値「0」を設定する。また、例えば、図8において差分絶対値累積値が「7」である場合には、図9に示すように、マスク値設定部415は、マスク値「1」を設定する。図8及び図9においては、マスク値「1」が設定される、もしくはされた画素を示す桝目を、説明の便宜上、灰色にしている。
ここで、図10−1と図10−2とを用いて、低減画素候補決定部410による処理について更に説明する。図10−1及び図10−2は、実施例2における低減画素候補決定部による処理について説明するための図である。図10−1は、二値画像の一例を示す。図10−2は、図10−1において「Y」と「Y’」とを結ぶ線上にある画素各々について、低減画素候補決定部410によって算出された値の一例を示す。図10−2において、各表の縦軸は値を示し、各表の横軸は画素の位置を示す。また、図10−2の(1)〜(6)において、横軸が同じ位置である場合には、同じ画素について算出された値であることを示す。
図10−2の(1)は、図10−1において「Y」と「Y’」とを結ぶ線上にある画素各々の「画素値」を示す。その後、図10−2の(2)に示すように、低減画素候補決定部410は、二値画像の画素それぞれについて、「多値」を算出する。そして、図10−2の(3)に示すように、低減画素候補決定部410は、二値画像の画素それぞれについて、「加重値」を算出する。そして、図10−2の(4)に示すように、二値画像の画素それぞれについて、「差分絶対値累積値」を算出する。そして、低減画素候補決定部410は、図10−2の(5)に示すように、二値画像の画素それぞれについて、「基本差分値」を算出する。そして、低減画素候補決定部410は、図10−2の(6)に示すように、二値画像の画素それぞれについて、「マスク値」を設定する。例えば、低減画素候補決定部410は、図10−2の(5)に示す点線より基本差分値が大きい画素について、マスク値「1」を設定する。
この結果、図10−2の(6)において、マスク値「1」が設定された画素は、図10−2の(1)や図10−1に示されるように、大きな領域のエッジ以外の画素と、小さな領域の画素とになる。
図2の説明に戻ると、パターン決定部420は、所定の目標削減率に基づいて、二値画像を形成する画素のうち画素値を低減する画素の候補位置である候補位置を示すパターンを決定する。例えば、パターン決定部420は、候補位置が隣接しないように配置されたパターンを決定する。
ここで、「目標削減率」は、後述の低減画素決定部430によって低減画素として決定された画素が、「画素値が低減される可能性のある全画素」において占める割合であって、利用者によって設定される目標値である。例えば、「画素値が低減される可能性のある全画素」とは、二値画像内にある画素のうち画素値が「1」の画素すべてが該当する。以下では、パターン決定部420は、利用者によって目標削減率が予め設定された場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パターン決定部420は、パターンを決定するごとに、利用者によって目標削減率が設定されても良い。
例えば、図11−1〜図11−4を用いて、離散的な再配置法を用いた場合におけるパターンの一例について説明する。離散的な再配置法を用いて決定されるパターンとは、例えば、Bayer配列が該当する。図11−1〜図11−4に示すパターンの例は、縦16画素横16画素の正方形のパターンであり、各四角が、それぞれ、画素に相当する。また、「1」が設定されている桝目に対応する画素が、画素値の削減の候補位置であることを示している。図11−1は、目標削減率が「10%」の場合におけるパターンの一例を示す。また、図11−2は、目標削減率が「20%」の場合におけるパターンの一例を示す。また、図11−3は、目標削減率が「30%」の場合におけるパターンの一例を示す。また、図11−4は、目標削減率が「40%」の場合におけるパターンの一例を示す。ここで、目標削減率が「10%」の場合に決定されるパターンでは、二値画像を形成する全画素に対して、10%の画素が候補位置に対応する。
なお、パターンの大きさよりも二値画像の方が大きい場合には、パターンを例えば碁盤の目状につなげて並べることで、パターンの大きさを二値画像の大きさをカバー可能な大きさにしても構わない。
また、パターン決定部420は、目標削減率に基づいたパターンを各種用意しておき、パターンを決定する際には、予め用意しておいたパターンのうちいずれか用いるか決定しても良い。また、パターン決定部420は、パターンを決定するごとに、パターンを新たに作成しても良い。
低減画素決定部430は、二値画像を形成する画素のうち、低減画素候補決定部410によって低減画素の候補であると決定され、パターン決定部420によって決定されたパターンにおいて候補位置に位置する画素を、低減画素として決定する。
例えば、図12−1と図12−2とを用いて、低減画素を決定する処理について更に説明する。図12−1と図12−2とは、実施例2における低減画素を決定する処理について更に説明するための図である。図12−1は、図9に示した二値画像各々について設定されたマスク値の一例と、図11−4に示した目標削減率が「40%」の場合におけるパターンの一例とを重ねた図である。図12−1の各四角に記載された値は「マスク値」を示し、図12−1の各四角のうち塗りつぶされた画素は、「候補位置」を示す。また、図12−2は、図3に示した二値画像を示した上で、低減画素について塗りつぶしをやめた場合を示す。
図12−1に示す例では、低減画素決定部430は、マスク値が「1」であり、塗りつぶされた画素を低減画素として決定する。この結果、図12−2の(1)に示すように、低減画素決定部430は、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素を低減画素として決定する。また、図12−2の(2)に示すように、低減画素決定部430は、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素を低減画素として決定する。
より詳細には、低減画素決定部430は、二値画像を形成する画素のうち1つを選択し、パターンにおいて候補位置に位置するかを判定する。また、低減画素決定部430は、選択した画素について、低減画素の候補であると決定されたかを判定する。ここで、低減画素決定部430は、選択した画素について、パターンにおいて候補位置に位置すると判定し、低減画素の候補であると決定されたと判定する場合に、低減画素であると決定する。一方、低減画素決定部430は、パターンにおいて候補位置に位置しないと判定し、あるいは、低減画素の候補であると決定されていないと判定する場合に、低減画素以外であると決定する。
また、低減画素決定部430は、二値画像を形成する全画素について選択したかを判定し、全画素について選択したと判定すると、決定処理を終了し、全画素について選択していないと判定すると、他の画素を選択して決定処理を継続する。
削減処理部440は、低減画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する。例えば、削減処理部440は、低減画素の画素値を「1」から「0」に変更する。また、例えば、削減処理部440は、低減画素の濃度を、低減画素以外の画素値が「1」になる画素と比較して薄くなるように二値画像を設定する。
また、例えば、削減処理部440は、画素値が低減された後の二値画像を入出力制御IF部203に送る。その後、入出力制御IF部203は、画素値が低減された後の二値画像を出力部202に送り、出力部202が、画像印刷装置に出力する。
なお、出力装置200は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)端末、移動体通信端末又はPDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置を利用して実現しても良い。また、出力装置200は、プリンタや複合機などの画像印刷装置を利用して実現しても良い。
例えば、出力装置200は、プリンタや複合機などの画像印刷装置に、図2に示した二値画像記憶部301と、低減画素候補決定部410と、パターン決定部420と、低減画素決定部430と、削減処理部440との各機能を搭載することによって実現しても良い。この場合、例えば、出力装置200は、パーソナルコンピュータなどの外部の情報処理装置から二値画像を受け付けると、低減画素を決定し、低減画素の画素値を低減した上で印刷する。
また、例えば、出力装置200は、サーバに、図2に示した各部の各機能を搭載することによって実現しても良い。この場合、サーバは、二値画像と目標削減率とをクライアントから受け付けると、低減画素を決定し、低減画素の画素値を低減する。そして、サーバは、画素値を低減した後の二値画像をクライアントに返信し、あるいは、画素値を低減した後の二値画像をプリンタや複合機を介して印刷する。なお、印刷された印刷物は、例えば、サーバを管理する管理者によってクライアントに郵送される。また、サーバは、サーバとプリンタとが統合されたプリンタサーバであっても良い。
[実施例2に係る出力装置による処理全体の流れ]
次に、図13を用いて、実施例2に係る出力装置200による処理全体の流れの一例について説明する。図13は、実施例2に係る出力装置による処理全体の流れの一例について説明するためのフローチャートである。
図13に示すように、出力装置200は、利用者から低減指示を受け付けると(ステップS101肯定)、低減画素候補決定部410は、二値画像を形成する画素のうち、画素値を低減させる低減画素の候補を決定する(ステップS102)。
そして、低減画素決定部430は、二値画像を形成する画素のうち1つを選択する(ステップS103)。そして、低減画素決定部430は、パターンにおいて候補位置に位置するかを判定し(ステップS104)、また、低減画素の候補であると決定されたかを判定する(ステップS105)。
ここで、低減画素決定部430は、選択した画素について、パターンにおいて候補位置に位置すると判定し、低減画素の候補であると決定されたと判定する場合には(ステップS104肯定及びS105肯定)、低減画素であると決定する(ステップS106)。一方、低減画素決定部430は、パターンにおいて候補位置に位置しないと判定し、あるいは、低減画素の候補であると決定されていないと判定する場合には(ステップS104否定又はS105否定)、低減画素以外であると決定する(ステップS107)。
そして、低減画素決定部430は、二値画像を形成する全画素について選択したかを判定する(ステップS108)。ここで、低減画素決定部430は、全画素について選択したと判定する場合には(ステップS108肯定)、決定処理を終了する。そして、削減処理部440は、低減画素の画素値を低減し(ステップS109)、画素値が低減された後の二値画像を出力する(ステップS110)。なお、低減画素決定部430は、全画素について選択していない判定する場合には(ステップS108否定)、上記のステップS103に戻り、処理を継続する(ステップS103〜S108)。
なお、上記の処理手順は、上記の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲で適宜変更しても良い。例えば、上記のステップS104とS105との順番を逆にしても良い。
[実施例2における低減画素候補決定部による処理の流れ]
次に、図14を用いて、実施例2における低減画素候補決定部410による処理の流れの一例について説明する。図14は、実施例2における低減画素候補決定部による処理の流れの一例について説明するためのフローチャートである。なお、図14に示す処理は、図13におけるステップS102に対応する。
図14に示すように、低減画素候補を決定する場合、低減画素候補決定部410の多値算出部411は、二値画像を形成する各画素について、画素値に対して所定の値を乗算した値である「多値」を算出する(ステップS201)。例えば、多値算出部411は、所定の値として「10」を用いて多値化処理を行う場合には、画素値が「1」である画素について多値「10」を算出し、画素値が「0」である画素について多値「0」を算出する。
そして、加重値算出部412は、二値画像を形成する各画素について、上記の式(1)を用いて「加重値」を算出する(ステップS202)。例えば、加重値算出部412は、自画素の多値が「10」であり、3×3のサイズ内に入る画素の多値すべてが「10」である場合には、加重値「90」を算出する。
そして、差分絶対値累積値算出部413は、二値画像を形成する各画素について、上記の式(2)を用いて「差分絶対値累積値」を算出する(ステップS203)。例えば、差分絶対値累積値算出部413は、自画素の多値が「90」であり、3×3のサイズ内に入る画素の多値すべてが「90」である場合には、差分絶対値累積値「0」を算出する。
そして、基本差分値算出部414は、二値画像を形成する各画素について、上記の式(3)を用いて「基本差分値」を算出する(ステップS204)。例えば、基本差分値算出部414は、画素値が「1」であり、差分絶対値累積値が「140」である場合には、基本差分値「3」を算出する。
そして、マスク値設定部415は、二値画像を形成する各画素について、低減画素の候補とするか否かを示すマスク値を設定する(ステップS205)。つまり、マスク値設定部415は、二値画像を形成する各画素のうち、低減画素の候補を決定する。
[実施例2の効果]
上記のように、実施例2によれば、出力装置200は、二値画像を形成する画素のうち、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素と、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素とを、低減画素として決定する。そして、出力装置200は、決定した低減画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する。この結果、画質を維持でき、トナーの消費量を削減可能である。
例えば、所定以上の広さを持つ黒い領域を形成する黒画素のうち、エッジ以外の黒画素について濃度を低濃度に変換する。この結果、エッジはそのまま残り、トナーやインクの消費量を削減したとしても画質を維持することが可能である。
また、例えば、灰色の領域にある小さなドット(所定以上の広さを持たない黒い領域)を形成する黒画素について、濃度を低濃度に変換する。この結果、灰色の領域があったとしても、トナーの消費量を削減することが可能である。つまり、ドットが点在するようなエッジ度合いが高い二値画像であっても、トナーの削減量が低下することを抑止可能である。
また、実施例2によれば、出力装置200は、各画素について基本差分値を算出し、低減画素候補を決定する。言い換えると、出力装置200は、各画素について基本差分値を算出する処理を実行し、結果として、大きな領域にあるエッジ以外の画素を低減画素の候補として決定するが、エッジを検出するための検出処理を実行しているわけではない。この結果、処理負荷を常に一定にすることが可能である。つまり、エッジを検出するための処理を実行する場合には、大きな領域が含まれている場合に、大きな領域の周囲すべてについてエッジを検出するまで検出処理が終了せず、処理負荷が増大していた。これに対して、実施例2によれば、エッジの量の大小に関係なく、低減画素の候補を決定する処理の負荷にすることが可能である。
また、実施例2によれば、加重値算出部412は、二値画像を形成する各画素について、周囲所定数分の周囲画素の画素値と自画素の画素値とを合計した合計値を算出することで、加重値を算出する。そして、差分絶対値累積値算出部413は、二値画像を形成する各画素について、周囲画素について算出された加重値との差分値を周囲所定数分の周囲画素それぞれについて算出し、算出した差分値各々を合計することで、差分絶対値累積値を算出する。この結果、ある程度の面積(周囲画素として利用するサイズの面積以上の面積)を有する領域では、他の領域と比較して大きな加重値が得られる。
また、エッジ部の画素について算出される加重値は、内部の画素について算出される加重値と比較すると小さい値になるが、領域外にある画素について算出される加重値との差分は残る(図6や図10−2の(3)参照)。その上で、出力装置200は、周囲画素値の加重値との差分が大きい画素、つまり、画像形成する上で、重要な位置にある画素であって、ある程度の面積を有する領域を形成する画素は低減画素の候補から除外する。また、出力装置200は、周囲画素の加重値との差分が小さい画素を低減画素の候補とする。この結果、ある程度の面積を有する領域以外である領域について、つまり、ドット状の画素についても低減画素にすることが可能である。
別の言い方をすれば、加重値算出部412による加重値の算出は、エッジ近傍をぼかす処理に、また、差分絶対値累積値算出部413による差分値の算出は、エッジ近傍に位置するとみなすべき画素範囲を決定する処理に、擬似的に相当する。
また、実施例2によれば、出力装置200は、所定の目標削減率に基づいて、二値画像を形成する画素のうち画素値を低減する候補となる画素の位置である候補位置を示すパターンを決定する。そして、出力装置200は、二値画像を形成する画素のうち、低減画素の候補であって、パターンにおいて候補位置に位置する画素を、低減画素として決定する。この結果、パターンを用いて低減画素を決定することで、目標削減率に合わせて、実際に画素値を低減させる画素の割合を決定することが可能である。
また、実施例2によれば、出力装置200は、候補位置が隣接しないように配置されたパターンを決定する。この結果、隣接した画素の画素値が低減されることで、画質が劣化する場合を防止することが可能である。
さて、これまで、実施例2として、パターン決定部420は、利用者によって設定された目標削減率に基づいてパターンを決定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、実際に消費量が削減された割合を示す実削減率と目標削減率とに基づいて、パターンを決定しても良い。
そこで、以下では、実施例2として、実削減率と目標削減率とに基づいてパターンを決定する場合について説明する。なお、以下では、実施例2に係る出力装置と同様の点については、簡単に説明し、又は、説明を省略する。
[実施例3に係る出力装置の構成]
まず、図15を用いて、実施例3に係る出力装置500の構成の一例について説明する。図15は、実施例3に係る出力装置の構成の一例について説明するためのブロック図である。図15に示すように、出力装置500は、実施例2に係る出力装置200の構成(図2参照)に加えて、削減率記憶部501を更に有する。
実施例3では、後述するように、低減画素決定部430は、二値画像を複数の分割領域に分割し、分割領域ごとに低減画素を決定する。例えば、図16を用いて複数の分割領域に分割された二値画像の一例について説明する。図16は、複数の分割領域に分割された二値画像の一例について説明するための図である。この場合、低減画素決定部430は、二値画像を「4」個の分割領域に分割する。図16に示す例では、低減画素決定部430は、二値画像を分割領域「1」〜「4」に分割する。
なお、図16に示す例では、説明の便宜上、分割領域数は4つにしているが、これに限るものではなく、分割数は適宜設定して構わない。また、分割領域の形状は、図16に示す形状、すなわち、ライン方向では分割せずラインと直行する方向にのみ分割する形状に限るものではなく、適宜設定して構わない。以降に説明する処理により、各領域の削減率は変更される可能性がある。そこで、各領域 の削減率に変化があっても出力された印刷物を見る人の目から変化が気にならない程度にする為に、分割領域の縦方向の幅は例えば16ライン分程度にすることが考えられる。もちろん、幅の定義の仕方はライン数による定義に限るものではなく、出力結果の紙面上で0.1ミリ以下の幅というように、出力結果における実際の幅長で定義しても構わない。
複数の分割領域ごとに低減画素が決定されることを踏まえた上で、各部について説明する。削減率記憶部501は、図17に示すように、目標削減率を記憶し、また、分割領域を識別するための「柵番号」に対応付けて実削減率を記憶する。なお、柵番号「1」は、分割領域「1」を示す。図17は、削減率記憶部に記憶された情報の一例について説明するための図である。図17に示す例では、柵番号「1」について実削減率が格納されており、柵番号「2」〜「4」については実削減率が格納されていない場合を例に示した。
図17に示す例では、削減率記憶部501は、目標削減率「20%」を記憶し、柵番号「1」に対応付けて実削減率「15%」を記憶する。削減率記憶部501によって記憶された目標削減率は、例えば、利用者によって予め入力され、柵番号に対応付けられた実削減率は、後述するように、低減画素決定部430によって格納される。
パターン決定部420は、分割領域それぞれについてパターンを決定し、新たにパターンを決定するごとに低減画素決定部430に送る。以下では、パターン決定部420がパターンを決定する処理について更に説明する。なお、パターン決定部420は、はじめてパターンを決定する場合には、実施例1と同様に、目標削減率に基づいてパターンを決定する。このため、以下では、パターン決定部420が2回目以降にパターンを決定する処理について説明する。つまり、例えば、分割領域「1」について既に低減画素が決定され、低減画素決定部430が、柵番号「1」に対応付けて実削減率「15%」を削減率記憶部501に格納した後の処理に該当する。
パターン決定部420は、実削減率と目標削減率との差分を算出する。例えば、パターン決定部420は、柵番号「1」に対応付けて実削減率「15%」が削減率記憶部501に格納されると、実削減率「15%」と目標削減率「20%」との差分「−5%」を算出する。また、例えば、パターン決定部420は、削減率記憶部501によって複数の実削減率が記憶されている場合には、削減率記憶部501によって記憶された実削減率すべての平均値を算出し、算出した平均値と目標削減率との差分を算出する。
パターン決定部420は、算出した差分に基づいて、第一の分割領域以外の領域として、次の処理対象である第二の分割領域に対して適用するパターンを決定する。なお、「第一の分割領域」とは、低減画素決定部430によって低減画素が決定された分割領域を示す。例えば、分割領域「1」について既に低減画素が決定された場合には、分割領域「1」が第一の分割領域に該当する。
具体的には、パターン決定部420は、算出した差分と所定の閾値とを比較することで、目標削減率から所定の範囲内に実削減率があるかを判定する。例えば、パターン決定部420は、算出した差分が「±5%」以内である場合には、目標削減率から所定の範囲内に実削減率があると判定し、算出した差分が「±5%」以内にない場合には、目標削減率から所定の範囲内に実削減率がないと判定する。
また、パターン決定部420は、目標削減率から所定の範囲内に実削減率がないと判定した際には、実削減率が目標削減率より大きいかを判定する。例えば、パターン決定部420は、算出した差分が「5%」よりプラス方向に大きいかを判定する。ここで、パターン決定部420は、実削減率が目標削減率より大きいと判定した場合には、パターンを決定する際に用いる削減率を小さくする。例えば、目標削減率が「20%」である場合には、パターン決定部420は、画像を形成する画素のうち「15%」の画素が候補位置になるようなパターンを決定する。
また、パターン決定部420は、目標削減率から所定の範囲内に実削減率がないと判定し、実削減率が目標削減率より大きいと判定しなかった場合には、つまり、実削減率が目標削減率より小さい場合には、パターンを決定する際に用いる削減率を大きくする。例えば、目標削減率が「20%」である場合には、パターン決定部420は、画像を形成する画素のうち「25%」の画素が候補位置になるようなパターンを決定する。
また、パターン決定部420は、目標削減率から所定の範囲内に実削減率があると判定した際には、目標削減率に基づいてパターンを決定する。例えば、目標削減率が「20%」である場合には、パターン決定部420は、画像を形成する画素のうち「20%」の画素が候補位置になるようなパターンを決定する。
なお、所定の範囲として、「±5%」を用いる場合を例に説明した。また、上記の例では、算出した差分が「5%」よりプラス方向に大きい場合には、目標削減率よりも「5%」小さい削減率を用いてパターンを決定する場合について説明した。また、算出した差分が「−5%」よりマイナス方向に大きい場合には、目標削減率よりも「5%」大きい削減率を用いてパターンを決定する場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、出力装置500を利用する者が任意の値に設定して良い。例えば、所定の範囲として、「±5%」より狭い範囲を用いても良く、「±5%」より広い範囲を用いても良い。また、目標削減率よりも任意の値分大きい(あるいは小さい)削減率を用いてパターンを決定して良い。つまり、任意の値については、上記例示に限るものではなく、出力装置500を利用する者が任意の値に設定して良い。
低減画素決定部430について説明する。低減画素決定部430は、上記のように、二値画像を複数の分割領域に分割する。例えば、図16に示すように、低減画素決定部430は、分割領域「1」〜「4」へと二値画像を分割する。
また、低減画素決定部430は、パターン決定部420によって分割領域ごとに決定されたパターンを用いて、分割領域ごとに低減画素を決定する。具体的には、低減画素決定部430は、第一の分割領域以外の第二の分割領域を1つ選択する。つまり、低減画素が未だ決定されていない分割領域を1つ選択する。また、低減画素決定部430は、パターン決定部420からパターンを受け付ける。そして、低減画素決定部430は、選択した分割領域について、受け付けたパターンを用いて低減画素を決定する。
例えば、低減画素決定部430は、分割領域「1」について低減画素を決定した後、分割領域「2」を選択した場合を例に説明する。この場合、低減画素決定部430は、パターン決定部420から新たなパターンを受け付けると、受け付けたパターンを用いて、分割領域「2」について低減画素を決定する。
また、低減画素決定部430は、低減画素を決定すると、決定した低減画素の数が、低減画素を決定する対象となった分割領域内にある「画素値が低減される可能性のある全画素」において占める割合を算出する。より詳細には、低減画素決定部430は、第一の分割領域内にある画素のうち画素値が「1」の画素を分母とし、第一の分割領域について決定した低減画素の数を分子とする値を算出する。例えば、低減画素決定部430は、分割領域「2」について低減画素を決定すると、分割領域「2」についての実削減率「20%」を算出する。
また、低減画素決定部430は、低減画素を決定した分割領域を示す柵番号に対応付けて、算出した実削減率を削減率記憶部501に格納する。例えば、低減画素決定部430は、柵番号「2」に対応付けて実削減率「20%」を格納する。
また、低減画素決定部430は、全分割領域について処理を実行したかを判定する。ここで、低減画素決定部430は、実行したと判定しない場合には、第一の分割領域以外の第二の分割領域を新たに1つ選択し、低減画素を決定する処理を繰り返す。
なお、上記の例では、出力装置500は、二値画像を複数の分割領域に分割し、分割領域ごとにパターンを決定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、出力装置500は、二値画像ごとにパターンを決定しても良く、その際、前回低減画素を決定した二値画像の実削減率と目標削減率とに基づいてパターンを決定しても良い。
[実施例3に係る出力装置による全体処理]
次に、図18を用いて、実施例3に係る出力装置500による全体処理の流れの一例について説明する。図18は、実施例3に係る出力装置による全体処理の流れの一例について説明するためのフローチャートである。
図18に示すように、出力装置500は、低減指示を受け付けると(ステップS301肯定)、低減画素候補を決定する(ステップS302)。なお、図18におけるステップS302は、図13におけるステップS102に対応する。
そして、低減画素決定部430は、二値画像を複数の分割領域に分割する。例えば、低減画素決定部430は、分割領域「1」〜「4」に二値画像を分割する(ステップS303)。そして、低減画素決定部430は、低減画素が未だ決定されていない分割領域を1つ選択し(ステップS304)、低減画素を決定する(ステップS305)。なお、図18におけるステップS305は、図13におけるステップS103からステップS108に対応する。また、低減画素決定部430は、はじめて低減画素を決定する場合には、目標削減率に基づいてパターンを決定する。
そして、低減画素決定部430は、実削減率を算出する(ステップS306)。つまり、低減画素決定部430は、第一の分割領域内にある画素のうち画素値が「1」の画素を分母とし、第一の分割領域について決定した低減画素の数を分子とする値を算出する。なお、その後、低減画素決定部430は、算出した実削減率を削減率記憶部501に格納する。
その後、パターン決定部420は、実削減率と目標削減率との差分を算出する(ステップS307)。例えば、実削減率が「15%」であり、目標削減率が「20%」である場合には、低減画素決定部430は、差分「−5%」を算出する。
そして、パターン決定部420は、目標削減率から所定の範囲内に実削減率があるかを判定する(ステップS308)。ここで、パターン決定部420は、目標削減率から所定の範囲内に実削減率があると判定する場合には(ステップS308肯定)、目標削減率に基づいてパターンを決定する(ステップS309)。例えば、目標削減率が「20%」である場合には、パターン決定部420は、画像を形成する画素のうち「20%」の画素が候補位置に対応するようなパターンを決定する。
一方、パターン決定部420は、目標削減率から所定の範囲内に実削減率がないと判定する場合には(ステップS308否定)、実削減率が目標削減率より大きいかを判定する(ステップS310)。例えば、パターン決定部420は、算出した差分が「5%」よりプラス方向に大きいかを判定する。ここで、パターン決定部420は、実削減率が目標削減率より大きいと判定した場合には(ステップS310肯定)、パターンを決定する際に用いる削減率を目標削減率よりも小さくする(ステップS311)。例えば、パターン決定部420は、画像を形成する画素のうち「15%」の画素が候補位置に対応するようなパターンを決定する。
また、パターン決定部420は、実削減率が目標削減率より大きいと判定しない場合には(ステップS310否定)、つまり、実削減率が目標削減率より小さい場合には(ステップS312)、パターンを決定する際に用いる削減率を目標削減率よりも大きくする(ステップS313)。例えば、パターン決定部420は、画像を形成する画素のうち「25%」の画素が候補位置に対応するようなパターンを決定する。なお、パターン決定部420は、パターンを新たに決定すると、決定したパターンを低減画素決定部430に送る。
ここで、低減画素決定部430は、全分割領域について処理を実行したかを判定する(ステップS314)。ここで、低減画素決定部430は、実行したと判定しない場合には(ステップS314否定)、第二の分割領域を新たに1つ選択し(ステップS304)、低減画素を決定する処理を繰り返す(S305〜S314)。その際、上記のステップS305において用いられるパターンは、上記のステップS307にて算出された差分に基づいて決定されたパターンになる。
そして、低減画素決定部430によって全分割領域について処理を実行したと判定された場合には(ステップS314肯定)、削減処理部440は、低減画素の画素値を低減し(ステップS315)、画素値が低減された後の二値画像を出力する(ステップS316)。
なお、上記の処理手順は、上記の順番に限定されるものではなく、処理内容を矛盾させない範囲で適宜変更しても良い。例えば、上記のステップS302をS304の後に実行しても良い。
[実施例3の効果]
上記のように、実施例3によれば、出力装置500は、二値画像を複数の分割領域に分割し、分割領域ごとに低減画素を決定する。そして、出力装置500は、実削減率を算出し、実削減率と目標削減率との差分を算出する。そして、出力装置500は、算出した差分に基づいて、複数の領域のうち第一の分割領域以外の第二の分割領域に対して適用するパターンを決定する。この結果、二値画像全体として、目標削減率を満たすようにすることが可能である。
例えば、二値画像内にある画素の配置状態によっては、候補位置と低減画素の候補の位置とがほとんど重ならない場合や、逆に、候補位置と低減画素の候補の位置とがぴったり重なる場合がある。この場合、実削減率は、目標削減率よりも大きくなることもあり、小さくなることもある。言い換えると、目標削減率を満たさない場合が発生する。しかしながら、実施例3によれば、パターンにおいて候補位置が占める割合を分割領域ごとに調整することで、目標削減率を満足できるように調整することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例以外にも、その他の実施例にて実施されても良い。そこで、以下では、その他の実施例について説明する。
[差分絶対値累積値]
例えば、上記の実施例では、基本差分値を用いてマスク値を設定する手法について説明した。つまり、基本差分値を用いて、低減画素の候補を決定する手法について説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、差分絶対値累積値を用いて決定しても良い。具体的には、マスク値設定部415は、差分絶対値累積値算出部413によって算出された差分絶対累積値に基づいて、低減画素の候補を決定する。例えば、マスク値設定部415は、差分絶対累積値が所定の値よりも小さい画素を低減画素の候補として決定する。
なお、ここで、差分絶対累積値を用いて低減画素の候補を決定する場合には、画素値が「1」の画素だけでなく、画素値が「0」の画素についても、低減画素の候補として決定される場合がある。しかしながら、画素値が「0」の場合には、そもそもインクやトナーが使用されておらず、画素値が「0」の画素を低減画素として決定したとしても、特に問題は発生しないと考えられる。このため、差分絶対累積値を用いて低減画素の候補を決定することで、基本差分値を算出する処理を省くことができ、処理負荷を軽減することが可能である。
[周期的にならないパターン]
また、例えば、上記の実施例では、パターン決定部420は、離散的な再配置法を用いて、候補位置が隣接しないように配置されたパターンを決定する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の手法を用いてパターンを決定しても良く、例えば、候補位置の位置が周期的にならないパターンを決定しも良い。例えば、パターン決定部420は、乱数表を用いて、ランダムに候補位置を決定する。
灰色の領域を印刷する際には、プリンタなどの画像印刷装置は、白色背景の上に、数画素幅の小さなドットを印刷する。また、このドットの配置は周期的なことが多い。ここで、パターン内において候補位置の配置が周期的である場合には、ドットの配置の周期との関係によっては、低減画素の候補の位置と重なる候補位置が極端に少なくなる場合や、低減画素の候補の位置と重なる候補位置が極端に多くなる場合がある。
この結果、実削減率が極端に大きくなったり、極端に小さくなったりすることがあると考えられる。しかしながら、パターン決定部420は、候補位置の位置が周期的にならないパターンを決定するので、実削減率が極端に大きくなったり、極端に小さくなったりすること防止することが可能である。
[パターンなし]
また、例えば、上記の実施例では、二値画像を形成する画素のうち、低減画素の候補であって、候補位置に位置する画素を低減画素として決定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パターンを用いてなくても良い。例えば、低減画素決定部430は、低減画素の候補すべてを低減画素として決定しても良く、目標削減率になるまで低減画素の候補から低減画素をランダムに決定しても良い。
[エッジ検出処理]
また、例えば、上記の実施例では、エッジを検出する検出処理を実行することなく、二値画像を形成する各画素について値を算出することで低減画素候補を決定する場合について説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、出力装置は、公知のエッジ検出フィルタを用いてのエッジ検出処理を実行し、エッジで囲まれる領域の大きさを識別する。そして、出力装置は、エッジで囲まれる領域の大きさが所定値よりも大きい場合には、検出したエッジ以外の領域を低減画素候補として決定する。また、出力装置は、エッジで囲まれる領域の大きさが所定値よりも小さい場合には、エッジか否かに関係なく低減画素候補として決定する。
[周囲所定数分の周囲画素]
また、例えば、上記の実施例では、周囲所定数分の周囲画素として、「3×3」のサイズ内に入る画素を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、「3×3」のサイズより大きいサイズに入る画素を用いても良い。例えば、画像印刷装置の性能が低ければ低いほど、周囲所定数分の周囲画素として大きなサイズを用いても良い。また、周囲画素として利用するサイズが小さいほど、より小さな領域を構成する画素まで低減画素候補として決定することができる。
[システム構成]
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。例えば低減画素の候補から低減画素を決定する処理を手動で行っても良く、パターンを手動にて決定しても良い。
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については(図1〜図18)、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、パターン決定部420を出力装置 の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。また、二値画像記憶部301やパターン決定部420を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク経由で接続されて協働することで、上記の出力装置の機能を実現するようにしても良い。
[コンピュータ]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図19を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する出力プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。なお、図19は、実施例2に係る出力プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
図19に示すように、実施例2におけるコンピュータ3000は、操作部3001、マイク3002、スピーカ3003、ディスプレイ3004、通信部3006、CPU3010、ROM3011、HDD(Hard Disk Drive)3012、RAM(Random Access Memory)3013をバス3009などで接続して構成されている。
ROM3011には、上記の実施例2で示した低減画素候補決定部410と、パターン決定部420と、低減画素決定部430と、削減処理部440と同様の機能を発揮する制御プログラム、つまり、図19に示すように、低減画素候補決定プログラム3011aと、パターン決定プログラム3011bと、低減画素決定プログラム3011cと、削減処理プログラム3011dとが予め記憶されている。なお、これらのプログラム3011a〜3011dについては、図2に示した出力装置200の各構成要素と同様、適宜統合又は分離しても良い。
そして、CPU3010が、これらのプログラム3011a〜3011dをROM3011から読み出して実行することにより、図19に示すように、各プログラム3011a〜3011dについては、低減画素候補決定プロセス3010aと、パターン決定プロセス3010bと、低減画素決定プロセス3010cと、削減処理プロセス3010dとして機能するようになる。なお、各プロセス3010a〜3010dは、図2に示した、低減画素候補決定部410と、パターン決定部420と、低減画素決定部430と、削減処理部440とにそれぞれ対応する。
そして、HDD3012には、二値画像テーブル3012aが設けられている。なお、二値画像テーブル3012aは、図2に示した、二値画像記憶部301に対応する。
そして、CPU3010は、二値画像テーブル3012aを読み出してRAM3013に格納し、RAM3013に格納された二値画像データ3013aと、多値データ3013bと、加重値データ3013cと、差分絶対値累積値データ3013dと、基本差分値データ3013eと、マスク値データ3013fとを用いて、出力プログラムを実行する。
[その他]
なお、本実施例で説明した出力プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、出力プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)情報処理装置に、
二値画像を形成する画素のうち、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素と、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素とを、画素値を低減させる低減画素として決定する決定ステップと、
前記決定ステップによって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する出力ステップと
を実行させることを特徴とする出力プログラム。
(付記2)前記決定ステップは、
前記二値画像を形成する画素ごとに、広い領域を形成する画素ほど狭い領域を形成する画素よりも値が高くなるような第一の値を算出する第一の値算出ステップと、
前記二値画像を形成する画素ごとに、前記第一の値算出ステップによって算出された第一の値について周囲画素について算出された第一の値との相違が大きい画素ほど、相違が少ない画素よりも値が高くなるような第二の値を算出する第二の値算出ステップと、
前記第二の値算出ステップによって算出された第二の値に基づいて、画素値を低減させる低減画素を決定する画素決定ステップとを前記情報処理装置に実行させることを特徴とする付記1に記載の出力プログラム。
(付記3)前記第一の値算出ステップは、前記二値画像を形成する各画素について、周囲所定数分の周囲画素の画素値と自画素の画素値とを合計した合計値を算出することで第一の値を算出し、
前記第二の値算出ステップは、前記二値画像を形成する各画素について、前記第一の値算出ステップによって算出された第一の値と周囲画素について算出された第一の値との差分値を周囲所定数分の周囲画素ごとに算出し、算出した差分値の絶対値各々を合計することで第二の値を算出し、
前記画素決定ステップは、前記第二の値算出ステップによって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素を低減画素として決定することを特徴とする付記2に記載の出力プログラム。
(付記4)所定の削減率に基づいて、前記二値画像を形成する画素のうち画素値を低減する候補となる画素の位置である候補位置を示すパターンを決定するパターン決定ステップを前記情報処理装置に更に実行させ、
前記画素決定ステップは、前記二値画像を形成する画素のうち、前記第二の値算出ステップによって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素であって、前記パターン決定ステップによって決定されたパターンにおいて候補位置に位置する画素を、低減画素として決定することを特徴とする付記3に記載の出力プログラム。
(付記5)前記パターン決定ステップによって決定されたパターンは、候補位置が隣接しないように配置されたパターンであることを特徴とする付記4に記載の出力プログラム。
(付記6)二値画像を複数の領域に分割する分割ステップを前記情報処理装置に更に実行させ、
前記画素決定ステップは、前記分割ステップによって分割された分割領域ごとに低減画素を決定し、
前記画素決定ステップによって決定された画素の数が、該画素決定ステップによって低減画素が決定された分割領域である第一の分割領域において占める割合を算出する割合算出ステップと、
前記割合算出ステップによって算出された割合と前記所定の削減率との差分を算出する差分算出ステップとを前記情報処理装置に更に実行させ、
前記パターン決定ステップは、前記差分算出ステップによって算出された差分に基づいて、前記複数の領域のうち第一の分割領域以外の第二の分割領域に対して適用するパターンを決定することを特徴とする付記5に記載の出力プログラム。
(付記7)二値画像を形成する画素のうち、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素と、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素とを、画素値を低減させる低減画素として決定する決定部と、
前記決定部によって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する出力部と
を備えたことを特徴とする出力装置。
(付記8)二値画像を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられた二値画像を形成する画素のうち、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素と、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素とを、画素値を低減させる低減画素として決定する決定部と、
前記決定部によって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を印刷する印刷部と
を備えたことを特徴とする印刷装置。
(付記9)情報処理装置により実行される方法であって、
出力すべき二値画像の指定を受け付ける受付ステップと、
前記受付部によって受け付けられた二値画像を形成する画素のうち、所定以上の広さを持つ領域を形成する画素であって周囲画素と画素値に相違がない画素と、所定以上の広さを持たない領域を形成する画素とを、画素値を低減させる低減画素として決定する決定ステップと、
前記決定ステップによって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を利用者端末に出力する出力ステップと
を含んだことを特徴とする出力方法。
(付記10)所定以上の広さを持つ第一の領域に含まれる複数の第一の画素と、該第一の領域より小さい第二の領域に含まれる第二の画素とを有する二値画像を印刷する方法であって、
前記複数の第一の画素のうち、自画素の画素値が、該自画素の周囲画素の画素値と比較して相違がない画素値を有する該第一の画素に対して、該第一の画素の該画素値を低減する工程と、
前記第二の画素の該画素値を低減する工程と、
前記低減された前記画素値を有する前記第一の画素と前記第二の画素とを有する二値画像を印刷する指示を出力する工程と
を有することを特徴とする印刷方法。
100 出力装置
101 決定部
102 出力部
200 出力装置
201 入力部
202 出力部
203 入出力制御IF部
300 記憶部
301 二値画像記憶部
400 制御部
410 低減画素候補決定部
411 多値算出部
412 加重値算出部
413 差分絶対値累積値算出部
414 基本差分値算出部
415 マスク値設定部
420 パターン決定部
430 低減画素決定部
440 削減処理部
500 出力装置
501 削減率記憶部

Claims (7)

  1. 情報処理装置に、
    二値画像を形成する各画素について、周囲所定数分の周囲画素の画素値と自画素の画素値とを合計した合計値を算出することで第一の値を算出する第一の値算出ステップと、
    前記二値画像を形成する各画素について、前記第一の値算出ステップによって算出された第一の値と周囲画素について算出された第一の値との差分値を周囲所定数分の周囲画素ごとに算出し、算出した差分値の絶対値各々を合計することで第二の値を算出する第二の値算出ステップと、
    前記第二の値算出ステップによって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素を低減画素として決定する画素決定ステップと、
    前記画素決定ステップによって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する出力ステップと
    を実行させることを特徴とする出力プログラム。
  2. 所定の削減率に基づいて、前記二値画像を形成する画素のうち画素値を低減する候補となる画素の位置である候補位置を示すパターンを決定するパターン決定ステップを前記情報処理装置に更に実行させ、
    前記画素決定ステップは、前記二値画像を形成する画素のうち、前記第二の値算出ステップによって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素であって、前記パターン決定ステップによって決定されたパターンにおいて候補位置に位置する画素を、低減画素として決定することを特徴とする請求項に記載の出力プログラム。
  3. 二値画像を複数の領域に分割する分割ステップを前記情報処理装置に更に実行させ、
    前記画素決定ステップは、前記分割ステップによって分割された分割領域ごとに低減画素を決定し、
    前記画素決定ステップによって決定された画素の数が、該画素決定ステップによって低減画素が決定された分割領域である第一の分割領域において占める割合を算出する割合算出ステップと、
    前記割合算出ステップによって算出された割合と前記所定の削減率との差分を算出する差分算出ステップとを前記情報処理装置に更に実行させ、
    前記パターン決定ステップは、前記差分算出ステップによって算出された差分に基づいて、前記複数の領域のうち第一の分割領域以外の第二の分割領域に対して適用するパターンを決定することを特徴とする請求項に記載の出力プログラム。
  4. 二値画像を形成する各画素について、周囲所定数分の周囲画素の画素値と自画素の画素値とを合計した合計値を算出することで第一の値を算出する第一の値算出部と、
    前記二値画像を形成する各画素について、前記第一の値算出部によって算出された第一の値と周囲画素について算出された第一の値との差分値を周囲所定数分の周囲画素ごとに算出し、算出した差分値の絶対値各々を合計することで第二の値を算出する第二の値算出部と、
    前記第二の値算出部によって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素を低減画素として決定する画素決定部と、
    前記画素決定部によって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を出力する出力部と
    を備えたことを特徴とする出力装置。
  5. 二値画像を受け付ける受付部と、
    前記受付部によって受け付けられた二値画像を形成する画素について、周囲所定数分の周囲画素の画素値と自画素の画素値とを合計した合計値を算出することで第一の値を算出する第一の値算出部と、
    前記二値画像を形成する各画素について、前記第一の値算出部によって算出された第一の値と周囲画素について算出された第一の値との差分値を周囲所定数分の周囲画素ごとに算出し、算出した差分値の絶対値各々を合計することで第二の値を算出する第二の値算出部と、
    前記第二の値算出部によって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素を低減画素として決定する画素決定部と、
    前記画素決定部によって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を印刷する印刷部と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  6. 情報処理装置により実行される方法であって、
    出力すべき二値画像の指定を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップによって受け付けられた二値画像を形成する各画素について、周囲所定数分の周囲画素の画素値と自画素の画素値とを合計した合計値を算出することで第一の値を算出する第一の値算出ステップと、
    前記二値画像を形成する各画素について、前記第一の値算出ステップによって算出された第一の値と周囲画素について算出された第一の値との差分値を周囲所定数分の周囲画素ごとに算出し、算出した差分値の絶対値各々を合計することで第二の値を算出する第二の値算出ステップと、
    前記第二の値算出ステップによって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素を低減画素として決定する画素決定ステップと、
    前記画素決定ステップによって決定された画素の画素値を低減し、画素値が低減された後の二値画像を利用者端末に出力する出力ステップと
    を含んだことを特徴とする出力方法。
  7. 二値画像を形成する各画素について、周囲所定数分の周囲画素の画素値と自画素の画素値とを合計した合計値を算出することで第一の値を算出する第一の値算出工程と、
    前記二値画像を形成する各画素について、前記第一の値算出工程によって算出された第一の値と周囲画素について算出された第一の値との差分値を周囲所定数分の周囲画素ごとに算出し、算出した差分値の絶対値各々を合計することで第二の値を算出する第二の値算出工程と、
    前記第二の値算出工程によって算出された第二の値が所定の値よりも小さい画素の画素値を低減する工程と
    減された前記画素値を有する前記画素を有する二値画像を印刷する指示を出力する工程と
    を有することを特徴とする印刷方法。
JP2009188094A 2009-08-14 2009-08-14 出力装置、出力方法及び出力プログラム Active JP5381487B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009188094A JP5381487B2 (ja) 2009-08-14 2009-08-14 出力装置、出力方法及び出力プログラム
US12/805,650 US8577162B2 (en) 2009-08-14 2010-08-11 Output apparatus and output method
EP10172831.9A EP2285089B1 (en) 2009-08-14 2010-08-13 Output Apparatus and Output Method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009188094A JP5381487B2 (ja) 2009-08-14 2009-08-14 出力装置、出力方法及び出力プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011041108A JP2011041108A (ja) 2011-02-24
JP5381487B2 true JP5381487B2 (ja) 2014-01-08

Family

ID=43220415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009188094A Active JP5381487B2 (ja) 2009-08-14 2009-08-14 出力装置、出力方法及び出力プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8577162B2 (ja)
EP (1) EP2285089B1 (ja)
JP (1) JP5381487B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2473475B (en) * 2009-09-11 2014-12-17 Andrew William Peter Cave Computer program for generating 1-bit image data from multiple-bit image data
JP2014155088A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及び画像形成装置
JP6593002B2 (ja) * 2015-07-17 2019-10-23 富士通株式会社 印刷マスクデータの生成方法、画像データ生成方法、画像データ生成プログラム、及び画像データ生成装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07107280A (ja) 1993-10-06 1995-04-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像形成装置
EP0650287B1 (en) * 1993-10-26 2004-03-10 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method and apparatus
JP3337173B2 (ja) 1994-06-23 2002-10-21 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
JP3294071B2 (ja) 1995-08-01 2002-06-17 京セラ株式会社 画像形成方法及び画像形成装置
WO2000024189A1 (en) * 1998-10-19 2000-04-27 Fujitsu Limited Printing apparatus and method
JP3775935B2 (ja) 1999-01-19 2006-05-17 武藤工業株式会社 インクジェットプリンタにおけるドット削除方法
JP2001034118A (ja) 1999-05-17 2001-02-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2002086805A (ja) 2000-09-20 2002-03-26 Ricoh Co Ltd 画像処理方法
US7081972B2 (en) * 2000-09-20 2006-07-25 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method
KR100421987B1 (ko) * 2001-12-06 2004-03-11 삼성전자주식회사 오차확산 처리방법
US7602510B2 (en) 2003-03-31 2009-10-13 Eastman Kodak Company Post RIP image rendering in an electrographic printer to reduce toner consumption
JP4243854B2 (ja) * 2004-06-08 2009-03-25 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記憶媒体
JP4645106B2 (ja) * 2004-09-07 2011-03-09 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像出力装置、及びプログラム
JP2009037283A (ja) 2007-07-31 2009-02-19 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及びこれを備えた画像読取装置、並びに、画像処理方法及び画像処理プログラム
KR101341099B1 (ko) * 2007-09-14 2013-12-13 삼성전기주식회사 노이즈 저감 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
EP2285089A3 (en) 2011-11-23
EP2285089B1 (en) 2018-08-15
US20110038561A1 (en) 2011-02-17
JP2011041108A (ja) 2011-02-24
EP2285089A2 (en) 2011-02-16
US8577162B2 (en) 2013-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105282392B (zh) 图像处理装置及图像处理方法
US11233921B2 (en) Image processing apparatus that specifies edge pixel in target image using single-component image data
JP2015015700A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2009532942A (ja) マルチレベルハーフトーンスクリーン及びそのセット
JP6280378B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
US8619330B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP6127877B2 (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP5381487B2 (ja) 出力装置、出力方法及び出力プログラム
US9147140B2 (en) Image processing apparatus, method, and product for converting image data into fewer gradations based on total value of pixels in a group except for a detected pixel having a specific value
JP5825306B2 (ja) 画像変倍装置および画像変倍方法
US8824016B2 (en) Image processing device capable of suppressing deformation of printing medium
JP4412248B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2009152766A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法、ならびに画像形成方法を実行するプログラム
JP5199897B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体
JP2007208639A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体
EP2894841B1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP5915410B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2012165192A (ja) 印刷装置、および、印刷方法
JP4905403B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4650945B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体
JP6108218B2 (ja) 画像変換処理方法、それを実行させるためのプログラム及び画像変換処理装置
JP6409565B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5732864B2 (ja) 情報処理装置、プログラム、および、印刷方法
JP5018878B2 (ja) 解像度変換プログラム、解像度変換方法および解像度変換装置
JP2008078733A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5381487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150