JP5380798B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電極板を有する発電要素を外装材で覆って封止し、電極板に接続された電極端子を外装材の外周縁から導出させた二次電池に関する
二次電池は、たとえば、樹脂−金属薄膜ラミネートフィルム(ラミネートフィルム)から成る外装材内に、セパレータを介して積層した正極板、負極板を有する発電要素を収容している。正極板、負極板にそれぞれ接続した正極端子、負極端子を外装材の外周縁から導出させて、外装材の外周縁を熱融着等により封止している。
この種の二次電池は、過充電状態や過熱状態、内部短絡等により電解液が分解したり気化して電池内部にガスが発生したりする場合があり、発生ガスを電池外部に排出することができないと、電池内圧が上昇してしまう。
このように電池内圧が上昇しても、安全にガスを逃がして電池の破裂を防止する技術が種々提案されている。たとえば特許文献1には、樹脂層および金属箔層を含む防湿性多層フィルムを外装材とし、熱融着または接着性樹脂により封口されてなる薄型電池において、外装材に、内圧上昇時に開裂する安全弁機構を設けた薄型電池が提案されている。この薄型電池は、外装材のうち最も内側に配される樹脂層に、厚さの中途部に至る直線状の切り込みを入れ、この切り込み部分を安全弁機構としている。切り込みを入れることにより、ガスの発生等で圧力の上昇が起こっても、切り込み部分が速やかに開裂し、安全にガスを逃がし電池の破裂を防ぎ、高い安全性が確保されるというものである。
特開平11−312505号公報
ところで、特許文献1のような安全弁機構を、たとえば、一辺0.2m程度の大型の二次電池に適用すると、ラミネート外装材が開裂する前に、電池全体に熱異常が及んでしまい、上記安全弁機構が有効に働くことはないと考えられる(後述する比較例参照)。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたものであり、ガスの発生等で圧力の上昇が起こったときに、外装材を部分的に変形あるいは開裂させて内圧を開放することができる二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る二次電池は、セパレータを介して積層した電極板を有する発電要素と、該発電要素を覆って封止する外装材と、前記電極板に接続され、前記外装材の外周縁から導出させる電極端子と、を備えている。前記外装材は、フィルム状の芯材と電気絶縁層とからなり、前記芯材の少なくとも一方の面に、その肉厚方向に突出した複数の畝状部を間隔を隔てて配設し、該畝状部を有する芯材の両面に前記電気絶縁層を積層している。
以上のように構成された本発明に係る二次電池によれば、外装材の畝状部で区画されたフィルム部の強度が畝状部の強度よりも相対的に弱くなるので、畝状部で区画された部分を変形あるいは開裂させて内圧を開放することができる。したがって、畝状部で区画された部分を部分的な安全弁として有効に作用させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面では、説明
の明確のために各構成要素を誇張して表現している。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明に係る二次電池の第1の実施形態を示す斜視図、図2は図1の二次電池のII−II線矢視断面図である。図3は格子状の畝状部を有する外装材の基本構造の平面図および断面図、図4は平行な畝状部を有する外装材の変形構造の平面図および断面図、図5は格子状の畝状部を有する外装材の変形構造の平面図および断面図、図6は畝状部同士の間に薄肉部が存する外装材の平面図である。
図1および図2に示すように、第1の実施形態の二次電池1は、平板状を呈する薄型(扁平型)のリチウムイオン二次電池である。二次電池1を複数積層して組み合わせることにより、所望の電圧、容量の組電池が構成される。二次電池1は、たとえば、積層可能な2枚の正極板11、3枚のセパレータ12、2枚の負極板13、および不図示の電解質から構成された発電要素10を備えている。発電要素10は、電気絶縁性を有する硬質板材30上に積層され、外装材40により覆って硬質板材30上に接着剤等により接合封止され、上記正極板11に接続した正極端子21と、上記負極板13に接続した負極端子23とを、上記外装材40の外周縁から導出している。
発電要素10を構成する正極板11は、正極端子21まで延びている正極側集電体111aと、この正極側集電体11aの積層部位の両面にそれぞれ形成された正極層11b、11cと、を備えている。正極板11の正極側集電体11aは、たとえば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、またはニッケル箔等の電気化学的に安定な金属箔で形成される。
また、正極板11の正極層11b、11cは、たとえば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、またはコバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョン等の結着剤と、を混合し、この混合剤を正極側集電体11aの積層部位の両面に塗布し、乾燥および圧縮して形成される。
発電要素10を構成する負極板13は、負極端子23まで延びている負極側集電体13aと、この負極側集電体13aの積層部位の両面にそれぞれ形成された負極層13b、13cと、を備えている。負極板13の負極側集電体13aは、たとえば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、または鉄箔等の電気化学的に安定な金属箔で形成される。
また、負極板13の負極層13b、13cは、たとえば、非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、または黒鉛等のような正極活物質のリチウムイオンを吸蔵および放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し、乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョン等の結着剤をさらに混合し、この混合材を負極側集電体13aの一部の両主面に塗布し、乾燥および圧縮して形成する。
発電要素10のセパレータ12は、正極板11と負極板13との短絡を防止するために介設され、電解質を保持する機能を備えてもよい。セパレータ12は、たとえば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜である。このセパレータ12は微多孔性膜であるので、過電流が流れると、その発熱によって膜の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有している。
セパレータ12は、ポリオレフィン等の単層膜に限られず、ポリプロピレン膜をポリエチレン膜でサンドイッチした三層膜や、ポリオレフィン微多孔性膜と有機不織布等を積層したものでもよい。セパレータ12を複層化することにより、過電流防止機能、電解質保持機能およびセパレータの形状維持(剛性向上)機能等の諸機能を付与しうる。
電解質は、固体型電解質により形成されていることが好ましい。電解質として固体電解質を用いることにより、漏液を防止することが可能となり、また双電極型二次電池に特有の問題である液絡を防ぎ、信頼性の高い二次電池を実現することができる。
ここで、全固体高分子電解質と高分子ゲル電解質との違いについて説明する。PEO(ポリエチレンオキシド)などの全固体高分子電解質に、通常、リチウムイオン電池で用いられる電解液を含んだものが高分子ゲル電解質である。また、PVDF、PANおよびPMMAなどのように、リチウムイオン伝導性をもたない高分子の骨格中に、電解液を保持させたものも高分子ゲル電解質に該当する。高分子ゲル電解質を構成するポリマーと電解液との比率は幅広く、ポリマー100%を全固体高分子電解質とし、電解液100%を液体電解質とすると、その中間体はすべて高分子ゲル電解質にあたる。他方、全固体型電解質は、高分子あるいは無機固体などのLiイオン伝導性をもつ電解質のすべてが該当する。固体型電解質は、高分子ゲル電解質と全固体高分子電解質、無機固体電解質のすべてを含むものとする。
発電要素10は、セパレータ12を介して正極板11と負極板13とが交互に積層されている。また、複数の正極板11は、正極側集電体11aを介して、金属箔製の正極端子21にそれぞれ接続されている。一方、複数の負極板13は、負極側集電体13aを介して、金属箔製の負極端子23にそれぞれ接続されている。
なお、発電要素10の正極板11、セパレータ12、および負極板13は、枚数は上述した枚数に限定されず、所望の電圧、容量等に応じて正極板、セパレータおよび負極板の枚数を適宜選択して構成することができる。
電極端子(正極端子21、負極端子23)は、電気化学的に安定な金属材料であれば特に限定されない。電極端子21、23としては、上記の集電体11a、13aと同様に、たとえば、ニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、または鉄箔等が挙げられる。本実施形態では、電極板11、13の集電体11a、13aを構成する金属箔自体を電極端子21、23まで延長して、電極板11、13を電極端子21、23に直接接続している。これに限られず、電極板11、13の集電体11a、13aと、電極端子21、23とを、集電体11a、13aを構成する金属箔とは別の接続材料や部品等により接続してもよい。
上述したように、発電要素10は電気絶縁性を有する硬質板材30上に積層され、外装材40により覆って接着剤等により接合封止されている。
硬質板材30としては、たとえば、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエステル、ポリアセタール、変形ポリフェニレンエーテル等のエンジニアリングプラスチックや、フィラーを混入させた上記エンジニアリングプラスチック等が挙げられる。この硬質板材30は、たとえば、射出成形や機械加工等により薄肉直方体状の平板として形成される。
次に、図3から図6を参照して、本実施形態における外装材の構造について説明する。図3に示すように、本実施形態における外装材40は、たとえば、フィルム状の芯材41と、その両面に積層される電気絶縁層42、43とからなっている。すなわち、外装材40は、耐電解液および熱融着性に優れた電気絶縁性の樹脂フィルムから構成されている内側層42と、芯材41と、電気絶縁性に優れた樹脂フィルムで構成されている外側層43と、の三層構造となっている。
外装材40の芯材41としては、たとえば、アルミニウム、鉄、銅、ニッケル、チタン、モリブデン等の単体金属や、アルミニウム合金、銅合金、チタン合金、ステンレス鋼、ハステロイ等の合金が挙げられる。外装材40の芯材41は、これらの金属材料を金属箔、金属蒸着膜、金属スパッター膜等に形成してフィルム状に形成したものが用いられる。なお、以下、後述する畝状部45を設けていないフィルム状の芯材自体を、単に「フィルム材」と呼ぶこともある。
外装材40の内側層42は電池要素10に臨んで配置され、この内側層42としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリオレフィン、アイオノマー、またはエチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂フィルムが挙げられる。一方、外装材40の外側層43は電池外部に臨んで配置され、この外側層43としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリオレフィン、アイオノマー、非晶性ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の樹脂フィルムが挙げられる。
上記芯材41の片面には、その肉厚方向に突出した線状または帯状の複数の畝状部45が間隔を隔てて配設されている。本実施形態では、これらの畝状部45は、芯材41の片面において、所定の間隔rを隔てて格子状に配置されている。畝状部45は、二次電池1の長手方向および幅方向に対して斜め45度に交わり、畝状部45同士が直角に交差するような格子状を呈している。畝状部45の形状は、これに限定されず、芯材41の片面において、畝状部45が同一方向に沿って複数条に配置されていてもよい。たとえば、図4に示すように、二次電池1の幅方向に沿って、所定の間隔rを隔てて平行に複数条の畝状部45を配置することが考えられる。これらの畝状部45は、芯材41の片面、すなわち、外装材40の外側層43に密着する側の面において、同一方向に沿って複数条に配置されていても、あるいは格子状であっても構わない。畝状部45は、電池に掛かる負荷を均等にすべく、畝状部45同士を等間隔かつ平行となるように配設することが好ましい。また、複数の畝状部45の配置形状や断面形状等は、本実施形態に限定されず、網目状、散点状等の種々の配置形状を工夫することができる。
また、本実施形態では、複数の畝状部45を芯材41の片面に配設しているが、機械的な強度の観点から心材41の両面に配設しても良い。
一辺が0.2mの二次電池1を想定した場合、芯材41の厚さtおよび畝状部45同士の間隔rは、たとえば、それぞれ1μm<t<1mm、1mm<r<30mm、0.1mm<wc<3mmの範囲で設定されることが好ましく、より好ましくは、5μm<t<200μm、5mm<r<20mm、0.5mm<wc<2mmの範囲に設定される。なお、畝状部45同士の間隔rは、畝状部45が帯状の場合、該帯幅のセンターライン間の間隔である。
また、本実施形態では、これらの畝状部45が上記芯材41と共材により形成され、芯材41の片面に厚肉の畝状部45を複数条隆起させた単一材質の金属製のフィルム材として一体成形されている。たとえば、金属製の芯材41を転造加工、化学・物理エッチング等することにより、芯材41に格子状の畝状部45を一体成形している。
これに限定されるものではなく、図4(b)および図5に示すように、芯材41は、両面が平坦な芯材41の片面に、この芯材41とは別部材からなる畝状部形成部材50を間隔を隔てて重ね合わせ、複合フィルム材として構成してもよい。畝状部形成部材50は、たとえば、フィルム芯材41と共材または別材質の線材や帯材(リボン材)を用いることができる。
畝状部形成部材50の材質としては、たとえば、アルミニウム、鉄、銅、ニッケル、チタン、モリブデン等の単体金属や、アルミニウム合金、銅合金、チタン合金、ステンレス鋼、ハステロイ等の合金の他、炭素繊維やケブラー、ガラス繊維等の高強度繊維が挙げられる。特に、フィルム芯材41と別材質の線材や帯材(リボン材)を用いる場合には、高強度繊維によりフィルム材を複合化することが考えられる。
図5に示すように、格子状の畝状部45の形成方法としては、たとえば、帯材(リボン材)からなる畝状部形成部材50を格子の交差部で交互に上下に織り込んで、畝状部形成部材50の織物として形成し、この織物を両面が平坦な芯材41の片面に配置して、接着剤により接合してもよい。また、金属箔にパターンニングを施して化学エッチングを行い、格子状に形成した金属箔を両面が平坦な芯材41の片面に配置して、接着剤により接合してもよい。さらに、両面が平坦な金属製の芯材41の片面にパターンニングを施して、上記の畝状部45を形成する金属材料を直接蒸着またはスパッタリングして積層してもよい。なお、図4(b)に示すように、線材や帯材(リボン材)からなる畝状部形成部材50を用いて、同一方向に沿って複数条の畝状部45を平行かつ等間隔で配置してもよい。
また、図6に示すように、芯材41の片面に設けられた畝状部45同士の間には、薄肉部60を形成することが好ましい。本実施形態では、薄肉部60は、格子状の畝状部45で区画された芯材41の略中心部分に形成され、十字に窪んだスジ形状を呈している。このように、畝状部45で区画された材41の略中心部分に薄肉部60を形成することにより、開裂にいたる変形量、内圧を調節することができる。また、薄肉部60の形状をスジ状に形成することにより、当該薄肉部60を確実に開裂させることができる。各薄肉部60は、たとえば、芯材41自体の薄肉部形成部分をプレス加工したり、格子状の畝状部45を配置した芯材41に電気絶縁層42,43を密着させて積層したりする際に薄肉部形成部分をプレス加工することなどにより、容易に形成することができる。
封止された外装材40の一方の端部から正極端子21を導出し、他方の端部から負極端子23を導出するが、電極端子21、23の厚さ分だけ硬質板材30と外装材40との接合部位に隙間が生じるので、二次電池1の内部封止性を維持するために、電極端子21、23と硬質板材30および外装材40とが接触する部分に、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等から構成されるシールフィルムを介在させてもよい。このシールフィルムには、外装材40を構成する樹脂と同系統の樹脂を採用することが接合性の観点から好ましい。
硬質板材30および外装材40によって、発電要素10、正極端子21および負極端子23の一部を覆い、この外装材40内に形成される空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム(LiClO)やホウフッ化リチウム(LiBF)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、外装材40により形成される空間を吸引して真空状態にして、外装材40の外周縁に沿った部位を接着剤等により接合密封する。
有機液体溶媒として、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)等のエステル系溶媒を挙げることができる。これに限定されものではなく、有機液体溶媒として、エステル系溶媒に、γ−ブチラクトン(γ−BL)、ジエトシキエタン(DEE)等のエーテル系溶媒その他の混合、調合した有機液体溶媒を用いることもできる。
以上のように構成された第1の実施形態の二次電池1によれば、芯材41の片面に、その肉厚方向に突出した複数の畝状部45を間隔を隔てて配設し、該畝状部45を有する芯材41の両面に電気絶縁層42、43を積層して外装材40を形成し、この外装材40で硬質板材30上に配置した電池要素10を覆って密封している。
したがって、外装材40の複数の畝状部45で区画されたフィルム部の強度が畝状部45よりも弱いので、大型電池であっても、局所的な内圧上昇が生じた場合に、畝状部45で区画されたフィルム部を変形あるいは開裂させて内圧を開放することができ、安全弁として有効に作用させることができ、異常発熱の影響が電池全体に及ぶのを防止することができる。
また、芯材41の片面に設けられた畝状部45同士の間に薄肉部60を形成することにより、開裂にいたる変形量、内圧を調節することができ、安全性を向上させることができる。この薄肉部60をスジ形状に形成することにより、畝状部45で区画されたフィルム部を確実に開裂させることができる。
特に、芯材41の片面に格子状に畝状部45を配置することにより、外装材40が「鎖帷子」のように作用し、外装材40の機械的な強度が上がるので外傷に対する耐久性を向上させ、電池全体の剛性が向上する。また、電池要素10の圧着力が高まり、正常動作時の温度上昇やガス発生による変形や電極のズレなどが抑制されて内部抵抗の劣化が抑えられる等、二次電池1の長期信頼性を向上させることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、図7および図8を参照して、第2の実施形態の二次電池について説明する。図7は第2の実施形態の二次電池を示す断面図、図8は第2の実施形態の二次電池の変形例を示す断面図である。なお、第1の実施形態と同一構成の部材については、同一の符号を付して説明する。
第1の実施形態の二次電池1では、硬質板材30の片面に電池要素10および電極端子21、23を配置して、該電池要素10および電極端子21、23の一部を上記の外装材40により覆って密封している。
これに対し、図7に示す第2の実施形態の二次電池100では、硬質板材30の両面に電池要素10および電極端子21、23をそれぞれ配置し、各電池要素10および各電極端子21、23の一部を硬質板材30の両面外方から上記の外装材40により覆って密封している。この二次電池100は、硬質板材30の両面において、各電池要素10には第1の実施形態と同一の枚数の正極板11、セパレータ12および負極板13が積層され、両面合計で4枚の正極板11、6枚のセパレータ12、4枚の負極板13となる。硬質板材30の両面において、外装材40の外周縁部が接着剤等により接合されて封止され、封止された外装材40の一方の端部から正極端子21を導出し、他方の端部から負極端子23を導出している。図7に示す例では、硬質板材30の両面の正極端子21同士、負極端子23同士が、電池の長手方向の端部の同一側にそれぞれ配されているが、これに限定されず、一面側の電池と他面側の電池との電極端子21、23の正負極が互い違いとなるように配置してもよい。
また、図8に示す第2の実施形態の二次電池100の変形例では、上記の電気絶縁性を有する硬質板材30に代えて、電気絶縁性を有する硬質枠材31を用いている。この硬質枠材31は、上記の硬質板材30と同様に電気絶縁性のエンジニアリングプラスチックやFRP等の材質が用いられ、射出成形や機械加工を施して扁平な直方体の中央部に平面視長方形状の空間部を有する枠体として形成される。この硬質枠材31の内部に上記の電池要素10を配置し、硬質枠材31の両面外方から上記の外装材40で覆い、硬質枠材31と外装材40とを接着剤等により接合して密封している。図8に示すように、硬質枠材31の内部に配置される電池要素10は、3枚の正極板11、5枚のセパレータ12、3枚の負極板13からなっている。硬質枠材31の両面において、外装材40の外周縁が接着剤等により接合されて封止され、硬質枠材31の片面側において、封止された外装材40の一方の端部から正極端子21を導出し、他方の端部から負極端子23を導出している。
以上のように構成された第2の実施形態の二次電池100によれば、基本的に第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。特に第2の実施形態では、硬質板材30の両面に電池要素10をそれぞれ配置しており(図7参照)、また硬質枠材31内に電池要素10を配置しているので、硬質板材30の片面にのみ電池要素10を配置する場合に比して、正極板11、セパレータ12および負極板13の積層枚数を増加させることができる。したがって、単体の二次電池で考えると体積が増加(容量密度が減少)するが、2個の電池を一体化する効果が得られるので、容量密度を悪化させることがない。また、外装材40の畝状部45の伸びを拘束する部材を硬質枠材31とすることにより、容量密度の低下を最小限にすることができる。
〔第3の実施形態〕
次に、図9および図10を参照して、第3の実施形態の二次電池について説明する。図9は第3の実施形態の二次電池を示す断面図、図10は第3の実施形態の二次電池の変形例を示す断面図である。なお、第1の実施形態と同一構成の部材については、同一の符号を付して説明する。
図9に示す第3の実施形態の二次電池200では、上記の硬質板材30内の一部に導電体71、73が一体的に内設されており、該導電体71、73は、電池の長手方向の一端部において、幅方向の左右に並べて配置されている。図9(b)に示すように、導電体71、73の断面形状は、コ字状(チャンネル状)を呈しており、電池要素10を収容して密封する上記の外装材40の内外のそれぞれにおいて、少なくとも1箇所ずつ硬質板材30の表面に露出するように内設されている。これらの導電体71、73は、たとえば、一方の導電体71に正極板11の集電体11aを延長して接続し、他方の導電体73に負極板13の集電体13aを延長して接続することにより、それぞれ正極端子21、負極端子23として機能することになる。電極板11、13の集電体11a、13aは、外装材40内において導電体71、73が硬質板材30の表面に露出する部分71a、73aに接続される。そして、外装材40外において導電体71、73が硬質板材30の表面に露出する部分71b、73bは、電極端子(正極端子21、負極端子23)として機能する。
なお、図9に示すように、導電体71、73は、硬質板材30の両面に露出するように内設されているが、これは、上記の図7のように、硬質板材30の両面にそれぞれ電池要素10を配置して外装材40で覆って密封する場合を考慮したものである。この場合には、硬質板材30の両面の導電体71、73がそれぞれ電極端子(正極端子21、負極端子23)として用いられる。また、図9において、40aは、硬質板材30に電池要素10を覆う外装材0の外周縁を接着剤により接着する際の接着代である。
本実施形態では、電極板11、13の集電体11a、13aを構成する金属箔自体を、外装材40内において導電体71、73が硬質板材30の表面に露出する部分71a、73aまで延長して、電極板11、13を当該露出する部分71a、73aに直接接続している。これに限られず、電極板11、13の集電体11a、13aと、外装材40内において導電体71、73が硬質板材30の表面に露出する部分71a、73aとを、集電体11a、13aを構成する金属箔とは別の接続材料や部品等により接続してもよい。
図9の構成では、硬質板材30の一部に導電体71、73を一体的に内設する例について説明したが、これに限られず、上記の図8において説明した硬質枠材31の一部に上記と同様の構成で導電体71、73を一体的に内設してもよい。硬質板材30または硬質枠材31に電極端子21、23となる導電体71、73を一体的に内設する方法としては、型内に導電体71、73を設けておき、樹脂を射出する樹脂モールド成形する方法や、硬質板材30または硬質枠材31を機械加工して、導電体71、73を接着剤で固定する方法等が挙げられる。
また、図10に示す第3の実施形態の二次電池200の変形例では、硬質板材30の一部に電池固定用の溝や孔等の加工部を設けている。図10に示す例では、硬質板材30の長手方向に沿った両端面に、それぞれ固定用のガイド溝80が設けられている。これらのガイド溝80は、射出成形用の型を改良したり、硬質板材30の両端面に機械加工を施したりすることにより形成することができる。固定用の溝や孔等は、硬質枠材31にも同様に形成することができ、その形状や形成部位等は本実施形態に限られない。
以上のように構成された第3の実施形態の二次電池200によれば、基本的に第1および第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。特に第3の実施形態では、硬質板材30あるいは硬質枠材31内の一部に電極端子21、23として機能する導電体71、73が一体的に内設され、この導電体71、73は外装材40の内外のそれぞれにおいて少なくとも1箇所ずつ上記硬質板材30あるいは硬質枠材31の表面に露出しているので、部品点数が減少し、電極端子部分のシール性および電極端子の剛性が向上する。また、バスバーに電極端子と嵌合するクランプを取り付けておくなどの工夫をすれば、当該クランプに電池を挿すことによって、組電池を簡単に構成することができる。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態は、第1から第3の実施形態の二次電池1、100、200を複数個含み、正極端子同士および負極端子同士が接続されるように、複数個の二次電池1、100、200を並列接続してなる組電池である。
図11は本発明に係る二次電池を並列接続した組電池を示す断面図である。図示の便宜上、第2の実施形態の二次電池100を用いて説明する。
図11に示すように、第2の実施形態の二次電池100を複数個用意し、これらを積層して組電池300とすることにより組電池化することができる。ここでは、相隣接する一の二次電池100と他の二次電池100との正極端子21同士、負極端子23同士が不図示の導電体の金属箔や部品によって接続される、換言すると、各二次電池100の並び順が一致するように積層する。各二次電池100においては、たとえば、硬質板材30の両面において、電池の長手方向の両端部における正極端子21と負極端子23とがそれぞれ同一側に位置するように配置されている(図7参照)。
このように、第4の実施形態の組電池300によれば、二次電池100を複数積層し、上下の二次電池100の電極端子21、23同士を接続するだけで、二次電池同士を並列接続した長寿命な組電池300を得ることができる。また、各二次電池100においては、たとえば、硬質板材30の両面において、電池の長手方向の両端部における正極端子21と負極端子23とが互い違いに位置するように配置すれば、上下の二次電池100の正極端子21と負極端子23とを接続することにより、複数個の二次電池200を直列接続した高出力の組電池300を作成することができる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態は、第1、第2の実施形態の二次電池1、100を二枚の集電板間に複数個含み、これらを直列接続した二次電池1、100の末端の正極端子が一の集電板に接続され、負極端子が他の集電板に接続されて、高出力の組電池400を得るものである。
図12は本発明に係る二次電池を直列接続した組電池を示す断面図である。図示の便宜上、第2の実施形態の二次電池100を用いて説明する。
図12に示すように、第2の実施形態の二次電池100を複数個用意し、これらを二枚の集電板401、402間に配置し、相隣接する二次電池100の正極端子21と負極端子23とを導電部材403等により直列接続し、直列接続の末端部の正極端子21を集電板401に接続すると共に、負極端子23を集電板402に接続することにより、集電板401、402から高出力の組電池400を得ることができる。
このように、第5の実施形態の組電池400では、2枚の集電板401、402を用い、これらの間に複数の二次電池100を挟持して接続するという簡易な構成により二次電池100同士を直列接続して組電池化することができる。
〔第6の実施形態〕
第6の実施形態は、第1から第3の実施形態の二次電池1、100、200、または第4および第5の実施形態の組電池300、400を駆動用電源として搭載してなる車両500である。
図13は本発明に係る二次電池を適用した組電池を搭載した車両を示す概略図である。
二次電池1、100、200は、上述のように各種の特性を有し、特に、コンパクトな電池である。このため、エネルギー密度および出力密度に関して、とりわけ厳しい要求がなされる車両用電源として好適である。また、電解質層に高分子固体電解質を用いた場合にはイオン伝導度がゲル電解質よりも低いという欠点があるが、車両500に用いる場合には二次電池の周囲環境をある程度の高温下に保持することができる。この観点からも、本発明に係る二次電池1、100、200および組電池300、400は、車両に用いることが好適であるといえる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。
〔実施例1〕
図1から図3に示すように、本発明に係る二次電池1によれば、芯材41の片面に、その肉厚方向に突出した複数の畝状部45を間隔を隔てて配設し、該畝状部45を有する芯材41の両面に電気絶縁層42、43を積層して外装材40を形成し、この外装材40で硬質板材30上に配置した電池要素10を覆って密封している。このような構成において、外装材40の外周縁と硬質板材30とは接合されるので、外装材40の伸びは、硬質板材30によって拘束される。
図1のように芯材41の片面に格子状の畝状部を配置する場合、たとえば、畝状部同士の間隔rを0.01mと外装材を想定する。下記表1のように、格子状の畝状部を有する芯材41がアルミニウムフィルムであるラミネート外装材を考える。
電池内部のガス発生により、ラミネート外装材の畝状部で区画されたフィルム部は、図14のような変位モデル(r=0.01m)では、周辺固定支持の圧力容器の蓋と同じように変形すると考えられる。
このモデルを用いて、区画中心部変位δに対する区画中心部応力を計算すると、図15に示すようになる。この結果から、アルミニウムフィルムが開裂するのは、引っ張り強度が90MPaであることから、変位が0.23mm付近であることが判る。
また、図16に示すように、この変位を生じさせる内圧は0.18kgf/cm程度であり、異常時の発熱によるガス発生により、容易にこのような変形が生じると考えられる。
さらに、図17に示すように、このとき、変形したフィルムにかかる力W(内圧×面積)〜0.15kgfは、格子によって区画を形成している4本の畝状部で支えられる。そして、電池周辺の畝固定部間の長さを0.2mとし、畝状部の中央部に畝状部45一本当たりの力W/4が掛かったとする。
両端固定の梁モデルとして、畝状部を固定しているラミネート接着部に働く反力を計算すると、0.02kgf程度(1箇所当たり)と、非常に小さい値になる。この反力は、実際には格子状に配置された畝状部に分散されるので、殆ど無視できる程度の大きさになると考えられる。
また、畝状部の断面を1mm×0.5mmとすると、せん断応力は3.6MPaとなり、畝状部が芯材と同じアルミニウムであった場合でも、せん断強度〜54MPa(〜0.6×引っ張り強度)よりも、格段に小さい値になる。
このように、芯材の片面に格子状の畝状部を配置したラミネート外装材と、そのラミネート外装材の伸びを拘束する硬質板材とで、電池要素を密閉することにより、畝状部で区画されたフィルム部を、安全弁として有効に作用させることができる。
〔実施例2〕
実施例2では、芯材(ラミネート芯材)および畝状部(畝)を下記表2のように仮定する。
開裂部に作用する最大内圧を下記数1とすると
開裂部に作用する力および開裂部の最大変位は、それぞれ下記数2、数3となる。
畝状部(畝)の断面2次モーメントである下記数4を用い、
上述の力をn本の畝で支えているとすると、畝の最大変位は下記数5となる。
実用的には、最大変位に10倍程度の差があればよいと考えると、下記数6となり、
上記数6の式を整理し、一般的な数値を代入すると、□で囲んだ下記数7、数8となる。
tc=10[μm]、wc=1[mm]、r=10[mm]とし、芯材と畝が同材料の場合を計算すると、tr>50[μm]となり、畝状部は既存技術で、十分形成可能なことがわかる。一方、芯材と畝状部が異材料の場合、下記数9となり、
となり、畝状部のヤング率が大きいほど、畝状部の厚さを薄くできることがわかる。
たとえば、芯材にアルミニウムを用いた場合、アルミニウムのヤング率〜70[GPa]、鋼や炭素繊維などの高強度材料のヤング率=230〜600[GPa]であるので、下記数10から
芯材と畝を同材料で作成した場合に比べて、畝の厚さを最大半分程度薄くできることが判る。
以上のような検討を試みたが、芯材と畝状部の材料の組み合わせは無数にあるので、上記の□で囲んだ数7、数8の式で規定した方がよいと考える。
〔比較例〕
比較例では、実施例1と同様に、上述した特許文献1のような安全弁機構を、一辺が0.2mの大型の二次電池に適用して検討を試みる。ラミネート外装材のアルミニウム芯材の諸元を下記表3の通りとし、一辺0.2mの大型の二次電池を想定する。
内部短絡等によるガス発生等で電池内部の圧力上昇が起こると、ラミネート外装材は、図18の変位モデル(r=0.1m)のように、周辺自由支持の圧力容器の蓋と同じように変形すると考えられる。
このモデルを用いて、電池中心部変位δに対する電池中心部応力を計算すると、図19のようになる。この結果から、変位が146mm程度に至ってはじめてアルミニウム芯材が開裂することが判る。
すなわち、特許文献1のような安全弁機構を一辺が0.2mの大型の二次電池に適用すると、ラミネート外装材が開裂する前に、電池全体に熱異常が及んでしまい、安全弁機構が有効に働くことはないと考えられる。
本発明は二次電池の安全性および信頼性向上に大いに役立つ。
本発明に係る二次電池の第1の実施形態を示す斜視図である。 図1の二次電池のII−II線矢視断面図である。 格子状の畝状部を有する外装材の基本構造の平面図および断面図である。 平行な畝状部を有する外装材の変形構造の平面図および断面図である。 格子状の畝状部を有する外装材の変形構造の平面図および断面図である。 畝状部同士の間に薄肉部が存する外装材を示す平面図である。 第2の実施形態の二次電池を示す断面図である。 第2の実施形態の二次電池の変形例を示す断面図である。 第3の実施形態の二次電池を示す断面図である。 第3の実施形態の二次電池の変形例を示す断面図である。 本発明に係る二次電池を並列接続した組電池を示す断面図である。 本発明に係る二次電池を適用した組電池を搭載した車両を示す概略図である。 本発明に係る二次電池を直列接続した組電池を示す断面図である。 実施例1の変位モデルを示す模式図である。 実施例1における中心部応力と中心部変位との関係を示す説明図である。 実施例1における内圧と中心部変位との関係を示す説明図である。 実施例1における外装材の応力算出モデルを示す説明図である。 比較例の変位モデルを示す模式図である。 比較例における中心部応力と中心部変位との関係を示す説明図である。
符号の説明
1、100、200…二次電池、
10…発電要素、
11…正極板(電極板)、
12…セパレータ、
13…負極板(電極板)、
21…正極端子(電極端子)、
23…負極端子(電極端子)、
30…硬質板材、
31…硬質枠材、
40…外装材、
41…芯材、
42…内側層(電気絶縁層)、
43…外側層(電気絶縁層)、
45…畝状部、
50…畝状部形成部材、
60…薄肉部、
71…導電体(正極端子)、
73…導電体(負極端子)、
300、400…組電池、
500…車両。

Claims (10)

  1. セパレータを介して積層した電極板を有する発電要素と、該発電要素を覆って封止する外装材と、前記電極板に接続され、前記外装材の外周縁から導出する電極端子と、を備えた二次電池において、
    前記外装材は、フィルム状の金属材料からなる芯材と電気絶縁層とからなり、
    前記芯材の少なくとも一方の面に、その肉厚方向に突出した複数の畝状部を、間隔を隔てて配設し、該畝状部を有する芯材の両面に前記電気絶縁層を積層してなることを特徴とする二次電池。
  2. 前記畝状部同士の間に当該畝状部よりも強度の小さい薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記芯材は、前記畝状部を一体成形した単一材質のフィルム材であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  4. 前記芯材は、フィルム材の片面上に、該フィルム材とは別部材の畝状部形成部材を重ね合わせた複合フィルム材であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  5. 前記畝状部が、同一方向に沿って複数条に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二次電池。
  6. 前記畝状部が、格子状に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二次電池。
  7. 前記芯材の厚さをtとし、前記畝状部同士の間隔をrとしたとき、tとrはそれぞれ1μm<t<1mm、1mm<r<30mmの範囲に設定されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の二次電池。
  8. 電気絶縁性を有する硬質板材の少なくとも片面に前記発電要素を配置し、前記外装材で覆うとともに、前記硬質板材と前記外装材とを前記発電要素の外周部で接合して密封したことを特徴とする請求項1、3または4のいずれか1項に記載の二次電池。
  9. 電気絶縁性を有する硬質枠材の枠内部に前記発電要素を配置し、前記外装材で覆うとともに、前記枠材と前記外装材とを前記発電要素の外周部で接合して密封したことを特徴とする請求項1、3または4のいずれか1項に記載の二次電池。
  10. 前記硬質板材あるいは前記硬質枠材内の一部に導電体が一体的に内設され、前記外装材の内外のそれぞれにおいて少なくとも1箇所ずつ前記板材あるいは前記枠材の表面に露出していることを特徴とする請求項またはに記載の二次電池。
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