JP5379632B2 - 遊技場用の椅子 - Google Patents
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そこで、不使用時は、背もたれと一体の座を自動的に前方へ移動させて格納するようにしたものが開発されている。(例えば、特許文献1参照)。
脚を前後方向へ傾動可能とする機構は、前脚と後脚で4点リンクとするのが、一般的であるが、着座時のクッションを持たせるため圧縮バネを装着して伸縮するようにしてもよい。傾動する角度は適宜なものとすればよく、格納する位置と着座して背もたれにもたれて後傾させた所定の位置では、それ以上傾くことを阻止するためのストッパを設ける。このストッパは、前脚と後脚に所定の角度で互いに当接する部材を設けてもよいし、脚の上端部に座支持体と所定の角度で係止する部材でもよい。また、前脚および後脚の形状は、筒状や断面コ字状にするなど任意であり、特に限定はしない。
また、回転カムは、回動軸に設けられており、座の回転とともに回転する。そして、ストロークカムは、脚が後傾しているときは、回転カムと離れてしまうようにし、脚が前傾するにつれて座を前方へ向かせるように回転カムに係合し、格納状態となる最前傾に位置した時には、座の回動が阻止されるようにする。
また、請求項3に記載のように、回転カムを三角凸状とするとともに、ストロークカムを三角凹状として脚に固設してもよい。
また、離席したときは何らの操作を必要とせずに自動的に格納状態となるので、手がかからず、空席がどこにあるかを簡単に見つけることもできる。
また、復帰手段を請求項3に記載のように、回転カムを三角凸状とするとともに、ストロークカムを三角凹状として脚に固設したものとすれば、より簡素なものとすることができる。
図1は、本発明の椅子が格納されているときの姿勢を示す正面図である。
この椅子は、背もたれ2と一体の座1が座支持体4に回動可能に取付けられ、座支持体4は、床に固設された基部5に前後方向へ傾動可能とした脚3で取付けられている。そして、離席したときは、座1が前方(遊技台方向)を向いて脚3が傾斜した姿勢にする復帰手段10が設けられている。
前脚3Aと後脚3Bは断面がコ字状で互いに向かい合うように組み合わせている。なお、連結ピン7a、7b、7c、7dを結ぶ線はリンクを形成し(ここでは平行リンクとしている)、前後方向(図1において左右方向)に傾動可能としている。そして、前脚3Aの上端部は所定の角度前傾したときに、また、後脚3Bの上端部は所定の角度後傾したときに、それぞれ座支持体4に当接するように形成されている。
前者については、連結ピン7cから後脚3Bの中程の位置に設けたピンに引張バネ6を張設し、常時脚3を前方へ付勢させることによっている。
後者については、図2および図3に示すように、まず、座1は、座受け1aの裏面中央部に回動軸12が固設されたブラケット11が固設され、この回動軸12は座支持体4に固設された縦筒軸受13に嵌合して、回動自由になっている。なお、ここでは、回動できる範囲を左右とも90度に制限しており、90度回動すると座支持体4に当接するストッパが座1に設けられている(図示してない)。
回転カム14とストロークカム15には格納状態のときに互いに合致する傾斜面14a、15aが形成されており、脚3が後傾しているときは、離れており、前傾するにつれてストロークカム15が回転カム14に係合して座1を漸次前方へ向かせ、格納時は座1が前方を向いて傾斜面14aと傾斜面15aが合致し、座1は回動はできないようになっている。
着座する場合は、まず、背もたれ4に手を掛けて後方(遊技台から離れる方向)へ引く。これにより脚3がリンク機構により後傾し、座1が後方へ移動し、これにともなって、レバー16がピン16aを支点として時計回りに回動し、ピン16bが案内溝13aに案内されて下降するので、ストロークカム15が回転カム14から離れていく。
続いて、座1を90度回動させ、横向きになって着座する。そして、そのまま、座1を遊技台の方へ向くように回動させれば、所定の位置(図4の状態)になり、遊技をすることができる。
椅子から離れると、脚3は引張りバネ6によって前傾するので、これに伴ってレバー16が反時計回りに回転し、ストロークカム15を上昇させ、傾斜面15aが回転カム14の傾斜面14aと係合するようになり、座1が前方を向くように回動する。そして、脚3の上端が当接して傾動が停止するときには傾斜面14aと傾斜面15aは当接して座1は前方を向いて格納姿勢となる。
図5は、椅子が後傾したときの状態の復帰手段20を示す斜視図で、上記の実施の形態とは、回転カム21に係合するストロークカム22の作動機構が相違する点である。
11は、座受け1aの裏面中央部に取付けられたブラケットで、下部に回動軸12が固設され、下端には回転カム21が取り付けられている。そして、座支持体4に該回動軸12と嵌合する縦筒軸受13が固設されている。なお、回転カム21は、上記の回転カム14と同じものを用いている。
そして、一端(下端側)が脚3にピン23bで連結され、他端側が該ピン24aに連結されたガイド23が設けられている。ガイド23の他端側(上部側)には案内溝23aが設けられており、ピン24aはこれに遊嵌されている。
そして、左右いずれかへ90度回動させて、座1から降りたときは、引張りバネ6によって自動的に脚3が前方へ傾動し、それに伴って、ピン24aが案内溝23aの上端側へ移動し、回転カム21とストロークカム22のカム面21a、22aが係合して、座1を前方(遊技台側)へ向くように回動させる。図6(b)は脚3の傾動途中の状態を示しており、最前傾時は、図6(a)に示すように、案内溝23aの最上部に位置し、回転カム21とストロークカム22のカム面21a、22aが互いに密着し、格納姿勢となる。
図7は、脚3が前傾したときの復帰手段30の状態を示す斜視図である。
11は、座受け1aの裏面中央部に取付けられたブラケットで、下部に回動軸12が固設され、下端には回転カム31が取り付けられている。そして、前脚3Aにストロークカム32が取付けられている。また、座支持体4には該回動軸12と嵌合する縦筒軸受13が固設されている。
回転カム31は三角に形成されたカム面31aを有し、ストロークカム32は、凹三角に形成されたカム面32aを備えている。
そして、この状態で、遊技台を正面にした位置から左右いずれかへ90度回動させて、座1から降りたときは、引張りバネ6によって自動的に脚3が前方へ傾斜し、それに伴って、回転カム31とストロークカム32のカム面31a、32aが係合して、座1を前方(遊技台側)へ向くように回動させる。最前傾時は、図8(a)に示すように、カム面31aとカム面22aが密着し、座1は前方を向き格納姿勢になる。
1a 座受
2 背もたれ
3 脚
3A 前脚
3B 後脚
4 座支持体
5 基部
6 バネ
7a 連結ピン
7b 連結ピン
7c 連結ピン
7d 連結ピン
10 復帰手段
11 ブラケット
12 回動軸
13 縦筒軸受
13a 案内溝
14 回転カム
15 ストロークカム
16 レバー
16a ピン
16b ピン
20 復帰手段
21 回転カム
21a カム面
22 ストロークカム
22a カム面
23 ガイド
23a 案内溝
23b ピン
24 レバー
24a ピン
30 復帰手段
31 回転カム
31a カム面
32 ストロークカム
32a カム面
Claims (4)
- 底中央部に回動軸を備えた背もたれと一体の座と、該回動軸を支持する縦筒軸受を備えた座支持体と、床に固設した基部に前脚と後脚の下端を連結するとともに、それぞれの上端を該座支持体に連結して前後方向へ傾動可能とした脚と、を備え、離席したときは、自動的に脚が前傾するとともに座が遊技台側に向いて格納される復帰手段を備えた遊技場用の椅子であって、該復帰手段は、脚を前方へ付勢するように基台に設けたバネと、該回動軸の下端に固設した回転カムと、脚の後傾時には離れており脚が前傾するにつれて該回転カムに係合するストロークカムとからなり、該回転カムとストロークカムは、前傾した格納時には座が遊技台側を向いた位置で回動が阻止するように形成されたことを特徴とする遊技場用の椅子。
- 前記復帰手段は、回転カムとストロークカムのカム面を、格納時に互いに当接する斜めの面とし、ストロークカムは、一端を脚に連結したレバーにピンで支持し、該ピンを脚の傾動と連動して回転カムに係合させる案内溝を前記縦筒軸受に設けたことを特徴とする請求項1記載の遊技場用の椅子。
- 前記復帰手段は、回転カムを三角凸状とするとともに、ストロークカムを三角凹状として脚に固設したことを特徴とする請求項1記載の遊技場用の椅子。
- 前記座の回動の範囲は、前記脚の後傾時において左右にそれぞれ90度としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遊技場用の椅子。
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