JP5379248B2 - Dc/dc電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、直流電圧を昇圧又は降圧した直流電圧に変換するDC/DC電力変換装置に関するものである。
従来のDC/DC電力変換装置は、半導体スイッチのオンオフ動作を利用して、リアクトルへのエネルギー蓄積と放出の量をコントロールして直流から直流への電圧変換を行っている。また、このリアクトルは大形で重いという課題があることから、コンデンサの充放電を利用してリアクトルに印加される電圧を低減し、そのリアクトルに必要なインダクタンス値を低減することによりリアクトルを小形、軽量化する技術が示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭61−92162号公報
上記特許文献1に記載のDC/DC電力変換装置では、通常動作時は充放電コンデンサの端子間電圧を任意の値に制御できるため、直流電圧変換部を構成するスイッチング素子やダイオードに印加される電圧をほぼ均等にすることができる。
しかし、例えば、制御電源がスタンバイしていないためにスイッチング素子が動作を停止している場合や、DC/DC電力変換装置に何らかの異常が発生して、その波及故障を防止するために、スイッチング素子が動作を停止している場合など、スイッチング素子がオン/オフ制御されていない状態(以下、制御停止状態という)にある場合に、直流電源の入力端子に入力電圧Vinが印加されると、以下の問題が発生する。すなわち、上記の場合、スイッチング素子がオフしているために出力電圧Voutは入力電圧Vinとほぼ同電位となるが、充放電コンデンサの端子間電圧はゼロとなるため、直流電圧変換部を構成するスイッチング素子やダイオードに全電圧が印加されてしまう。その結果、直流電圧変換部のスイッチング素子とダイオードが過電圧破壊される恐れがある。
このような不具合発生を防止するためには、スイッチング素子とダイオードの素子耐圧を入力電圧最大値よりも大きくする必要があり、このため、余分なコスト増加や効率低下の要因となっていた。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、直流電圧変換部を構成するスイッチング素子が制御停止状態にあるときに直流電源の入力端子に電圧が印加された場合でも、充放電コンデンサの端子間電圧を常に所望の値に保つことができるようにすることを目的とする。そして、直流電圧変換部のスイッチング素子やダイオードに低耐圧のものを使用しても素子破壊の危険性を確実に回避することが可能となり、これによって低コストで高効率なDC/DC電力変換装置を提供することができる。
この発明に係るDC/DC電力変換装置は、直流電源に接続されるリアクトルと、
上記リアクトルに接続され、複数のスイッチング素子、当該スイッチング素子のオン/オフにより充放電される充放電コンデンサ、及び上記充放電コンデンサの充電経路と放電経路とを与える複数のダイオードを有している直流電圧変換部と、
上記直流電圧変換部に接続され、互いに直列接続された複数の分圧コンデンサを有する出力側の平滑コンデンサと、
上記充放電コンデンサの負極側端子と上記各分圧コンデンサの相互の接続点との間に設けられた接続線に設置された電圧均等化用のスイッチ素子とを備えている。
また、この発明に係るDC/DC電力変換装置は、直流電源と並列に接続され、直流電圧を平滑化する平滑コンデンサであって、相互に直列接続された複数の分圧コンデンサからなる入力側の平滑コンデンサと、
上記直流電源に接続されるリアクトルと、
上記リアクトルに接続され、複数のスイッチング素子、当該スイッチング素子のオン/オフにより充放電される充放電コンデンサ、及び上記充放電コンデンサの充電経路と放電経路とを与える複数のダイオードを有している直流電圧変換部と、
上記直流電圧変換部に接続された出力側の平滑コンデンサと、
上記充放電コンデンサの負極側端子と上記入力側の平滑コンデンサの各分圧コンデンサの相互の接続点との間に設けられた接続線に設置された電圧均等化用のスイッチ素子とを備えている。
この発明によるDC/DC電力変換装置によれば、直流電圧変換部を構成するスイッチング素子が制御停止状態にあるときに直流電源の入力端子に電圧が印加された場合、充放電コンデンサから電圧均等化用のスイッチ素子および分圧コンデンサの一部を経由して充電電流が流れることにより、充放電コンデンサの端子間電圧は、平滑コンデンサを構成する各分圧コンデンサの分圧電位に応じた電圧に保たれる。このため、スイッチング素子やダイオードといった半導体素子に印加される電圧を均等化することができる。これにより、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、その結果、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1によるDC/DC電力変換装置の回路構成図である。 図1のDC/DC電力変換装置の動作モードを示す説明図である。 図1のDC/DC電力変換装置の昇圧比が2倍以下の時の動作説明図である。 図1のDC/DC電力変換装置の昇圧比が2倍以上の時の動作説明図である。 図1のDC/DC電力変換装置において、直流電圧変換部のスイッチング素子が制御停止状態にあるときに直流電圧が入力端子に加わった場合の動作説明図である。 この発明の実施の形態1によるDC/DC電力変換装置の変形例を示す回路構成図である。 この発明の実施の形態2によるDC/DC電力変換装置の回路構成図である。 図7のDC/DC電力変換装置の動作説明図である。 この発明の実施の形態3によるDC/DC電力変換装置の回路構成図である。 図9のDC/DC電力変換装置の動作説明図である。 この発明の実施の形態4によるDC/DC電力変換装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態5によるDC/DC電力変換装置の回路構成図である。 図12のDC/DC電力変換装置の動作説明図である。 この発明の実施の形態6によるDC/DC電力変換装置の回路構成図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるDC/DC電力変換装置の回路構成図である。
この実施の形態1のDC/DC電力変換装置は、図外の直流電源からVL端子−Vcom端子間に入力された直流の入力電圧Vinを、入力電圧Vin以上の電圧に昇圧し、昇圧後の出力電圧VoutをVH端子−Vcom端子間に出力するものである。そして、このDC/DC電力変換装置は、入力電圧Vinを平滑化する入力側の平滑コンデンサCiと、エネルギー蓄積用のリアクトルLと、入力電圧Vinを出力電圧Voutまで昇圧する直流電圧変換部Aと、この直流電圧変換部Aで昇圧された後の出力電圧Voutを平滑化する出力側の平滑コンデンサCoを備える。直流電圧変換部Aは、2つのスイッチング素子S1及びS2、2つのダイオードD1及びD2、並びに充放電コンデンサCfを有する。各スイッチング素子S1,S2は、例えばMOSFETからなり、ここではゲート信号がHighの時にオンする。
この実施の形態1の特徴として、出力側の平滑コンデンサCoは、2つの分圧コンデンサCo1及びCo2を直列接続して構成され、さらに電圧均等化用のスイッチ素子としてのダイオードDfを備えている。
入力側の平滑コンデンサCiは、その高圧側端子が入力端子VLに、その低圧側端子が基準電圧端子Vcomに接続されている。出力側の平滑コンデンサCoを構成する2つの分圧コンデンサCo1及びCo2の内、一方の分圧コンデンサCo1の低圧側端子が基準電圧端子Vcomに、他方の分圧コンデンサCo2の高圧側端子が出力端子VHに接続されている。直流電圧変換部Aを構成する2つのスイッチング素子S1及びS2と2つのダイオードD1及びD2は順次直列接続されている。そして、スイッチング素子S1のソース端子は基準電圧端子Vcomに、ダイオードD2のカソード端子は出力端子VHに、スイッチング素子S2のドレイン端子とダイオードD1のアノード端子の接続点はリアクトルLを介して入力端子VLに接続されている。また、充放電コンデンサCfは、その低圧側端子がスイッチング素子S1のドレイン端子とスイッチング素子S2のソース端子との接続点に接続され、その高圧側端子がダイオードD1のカソード端子とダイオードD2のアノード端子との接続点に接続されている。さらに、電圧均等化用のダイオードDfは、そのアノード端子が充放電コンデンサCfの低圧側端子に接続され、そのカソード端子が分圧コンデンサCo1及びCo2の接続点に接続されている。
制御回路10は、直流電圧変換部Aの各スイッチング素子S1、S2のオン/オフを制御するための回路であり、各スイッチング素子S1、S2に対してそれぞれゲート信号Gs1、Gs2を出力する。制御回路10には、入力電圧検出値Vins、出力電圧検出値Vouts、充放電コンデンサCfの端子間電圧検出値Vcfs、分圧コンデンサCo1の端子間電圧検出値Vco1s、分圧コンデンサCo2の端子間電圧検出値Vco2sが入力されている。また、制御回路10には、上位コントローラ(図示せず)から出力電圧指令値Vo*または入力電圧指令値Vi*が入力され、さらに充放電コンデンサCfの電圧指令値Vcf*が入力されている。なお、これらの指令値Vo*、Vi*、Vcf*は制御回路10内で生成してもよい。そして、制御回路10は、例えば、出力電圧指令値Vo*、出力電圧検出値Vouts、充放電コンデンサCfの電圧指令値Vcf*及び電圧検出値Vcfsに基づいて、ゲート信号Gs1、Gs2を生成して出力する。また、入力電圧検出値Vinsは入力電圧Vinを制御する場合に必要となり、分圧コンデンサCo1及びCo2の端子間電圧検出値Vco1s、Vco2sは過電圧保護等を設ける場合に必要となる。
次に、このDC/DC電力変換装置の定常状態における動作について説明する。なお、定常状態とは、スイッチング素子S1,S2がオン/オフ制御されて出力電圧が安定して得られている時の状態をいう。
図2に示すように、定常状態におけるDC/DC電力変換装置の動作モードとしては、モード1〜モード4の4つがある。モード1は、スイッチング素子S1がオン、スイッチング素子S2がオフとなり、充放電コンデンサCfにエネルギーを蓄積する。モード2は、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオンとなり、充放電コンデンサCfのエネルギーを放出する。モード3は、スイッチング素子S1とS2が共にオフとなり、リアクトルLのエネルギーを放出する。モード4は、スイッチング素子S1とS2が共にオンとなり、リアクトルLにエネルギーを蓄積する。これらの動作モードの時比率を適宜調整することで、VL端子−Vcom端子間に入力された入力電圧Vinを任意の電圧に昇圧して、VH端子−Vcom端子間に出力電圧Voutとして出力することができる。
上記DC/DC電力変換装置は、入力電圧Vinに対する出力電圧Voutの昇圧比Nが2倍以下の場合と、2倍以上の場合とで定常状態における動作が異なる。
(1)まず、昇圧比Nが2倍以下の場合(N≦2の場合)の動作について説明する。
図3は、昇圧比Nが2倍以下の場合の、スイッチング素子S1及びS2のゲート信号電圧波形と、リアクトルLの電流波形ILと、充放電コンデンサCfの電流波形Icfと、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfを示している。また、定常状態では、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは出力電圧Voutの約2分の1の電圧になるように制御しており、入力電圧Vin、出力電圧Vout、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfの大小関係は、以下のようになっている。
Vout>Vin>Vcf
スイッチング素子S1のゲート信号がHigh、スイッチング素子S2のゲート信号がLowの状態(モード1)では、スイッチング素子S1がオン、スイッチング素子S2がオフとなるため、以下の経路で平滑コンデンサCiからリアクトルLと充放電コンデンサCfに、エネルギーが移行する。
Ci→L→D1→Cf→S1
次に、スイッチング素子S1のゲート信号がLow、スイッチング素子S2のゲート信号がLowの状態(モード3)では、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオフとなるため、以下の経路でリアクトルLに蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサCiに重畳して、各分圧コンデンサCo1,Co2に移行する。
Ci→L→D1→D2→Co2→Co1
次に、スイッチング素子S1のゲート信号がLow、スイッチング素子S2のゲート信号がHighの状態(モード2)では、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオンとなるため、以下の経路で充放電コンデンサCfに蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサCiに重畳して各分圧コンデンサCo1,Co2に移行するとともに、リアクトルLにエネルギーを蓄積する。
Ci→L→S2→Cf→D2→Co2→Co1
次に、スイッチング素子S1のゲート信号がLow、スイッチング素子S2のゲート信号がLowの状態(モード3)では、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオフとなるため、以下の経路でリアクトルLに蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサCiに重畳して、各分圧コンデンサCo1、Co2に移行する。
Ci→L→D1→D2→Co2→Co1
この一連の動作の繰り返しにより、VL端子−Vcom端子間に入力された入力電圧Vinを1倍から2倍の任意の電圧に昇圧して、VH端子−Vcom端子間に出力電圧Voutとして出力される。
(2)次に、昇圧比Nが2倍以上の場合(N≧2の場合)の動作について説明する。
図4は、昇圧比Nが2倍以上の場合の、スイッチング素子S1及びS2のゲート信号電圧波形と、リアクトルLの電流波形ILと、充放電コンデンサCfの電流波形Icfと、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfを示している。定常状態では、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは出力電圧Voutの約2分の1の電圧になるように制御しており、入力電圧Vin、出力電圧Vout、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfの大小関係は、以下のようになっている。
Vout>Vcf>Vin
スイッチング素子S1のゲート信号がHigh、スイッチング素子S2のゲート信号がHighの状態(モード4)では、スイッチング素子S1がオン、スイッチング素子S2がオンとなるため、以下の経路で平滑コンデンサCiからリアクトルLにエネルギーが移行する。
Ci→L→S2→S1
次に、スイッチング素子S1のゲート信号がHigh、スイッチング素子S2のゲート信号がLowの状態(モード1)では、スイッチング素子S1がオン、スイッチング素子S2がオフとなるため、以下の経路でリアクトルLに蓄積されたエネルギーが、平滑コンデンサCiに重畳して充放電コンデンサCfに移行する。
Ci→L→D1→Cf→S1
次に、スイッチング素子S1のゲート信号がHigh、スイッチング素子S2のゲート信号がHighの状態(モード4)では、スイッチング素子S1がオン、スイッチング素子S2がオンとなるため、以下の経路で平滑コンデンサCiからリアクトルLにエネルギーが移行する。
Ci→L→S2→S1
次に、スイッチング素子S1のゲート信号がLow、スイッチング素子S2のゲート信号がHighの状態(モード2)では、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオンとなるため、以下の経路でリアクトルLと充放電コンデンサCfに蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサCiに重畳して各分圧コンデンサCo1,Co2に移行する。
Ci→L→S2→Cf→D2→Co2→Co1
この一連の動作の繰り返しにより、VL端子−Vcom端子間に入力された入力電圧Vinを2倍以上の任意の電圧に昇圧して、VH端子−Vcom端子間に出力電圧Voutとして出力する。
次に、上述のように、制御電源がスタンバイしていないためにスイッチング素子S1,S2が動作を停止している場合や、DC/DC電力変換装置に何らかの異常が発生してその波及効果を防止するためにスイッチング素子S1,S2が動作を停止している場合など、スイッチング素子S1,S2がオン/オフ制御されていない状態(制御停止状態)にある時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合の動作について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、両スイッチング素子S1,S2が共に制御停止状態の時には、両スイッチング素子S1,S2はオフ状態のため、下記の3経路に電流が流れることで、各々のコンデンサCf,Co1,Co2が充電される。
VL→Ci→Vcom
VL→L→D1→D2→Co2→Co1→Vcom
VL→L→D1→Cf→Df→Co1→Vcom
これより、入力電圧Vinは、平滑コンデンサCiに印加されるのと同時に、互いに並列接続された充放電コンデンサCfと分圧コンデンサCo2との接続体と、この接続体に直列接続された分圧コンデンサCo1とに印加されることになる。その結果、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、
Vcf={Co2/(Cf+Co1+Co2)}×Vin
となる。なお、上記式の中で、Cf、Co1、Co2は、それぞれ充放電コンデンサCf、分圧コンデンサCo1、分圧コンデンサCo2の静電容量を示す。
そして、Cf<<Co1=Co2とすると、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、
Vcf≒Vin/2
となる。
ここで、一方のスイッチング素子S2のドレイン−ソース間に印加される電圧Vds2は、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfと等しいので、上記の式からVin/2となる。また、他方のスイッチング素子S1のドレイン−ソース間に印加される電圧Vds1は、VH端子−Vcom端子間電圧であるVoutから充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfの差分となるので、
Vds1=Vout−Vcf=Vin−Vin/2=Vin/2
となる。
このように、スイッチング素子S1,S2が制御停止状態で、両スイッチング素子S1,S2がオフの時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合でも、電圧均等化用のダイオードDfを設けることで、各分圧コンデンサCo2,Co1の端子間電圧Vco2,Vco1のアンバランスを無くすことができる。そして、各スイッチング素子S1,S2のドレイン−ソース間に印加される電圧は、共にVin/2に均等化される。このため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
ところで、DC/DC電力変換装置が図2に示したような定常状態にあるときには、上述のように充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは出力電圧Voutの約2分の1の電圧になるように制御していると説明した。ここで、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが出力電圧Voutの2分の1よりも少しだけ大きい値になるように制御することで、DC/DC電力変換装置をより一層安定的に動作させることが可能となる。この理由について以下説明する。
スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオンとなる動作モード2では、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2より大きい場合は、上述したように以下の経路で電流が流れる。
Ci→L→S2→Cf→D2→Co2→Co1
しかし、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2より小さい場合は、ダイオードD2に逆バイアスが印加されるため、電流経路は以下の経路となる。
Ci→L→S2→Df→Co1
この経路で電流が継続的に流れた場合、一方の分圧コンデンサCo2よりも他方の分圧コンデンサCo1に充電される電荷量が増えるため、両分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスを引き起こし、最悪、片方の分圧コンデンサCo1の過電圧破壊に至る可能性がある。
また、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオフとなる動作モード3においても、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2より小さい場合は、ダイオードD2に逆バイアスが印加されるため、電流経路は以下の経路となる。
Ci→L→D1→Cf→Df→Co1
この経路で電流が継続的に流れた場合、一方の分圧コンデンサCo2よりも他方の分圧コンデンサCo1に充電される電荷量が増えるため、両分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスを引き起こし、最悪、片方の分圧コンデンサCo1の過電圧破壊に至る可能性がある。
このような不安定動作を防止するためには、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfを、一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2以上の値に維持すればよい。具体的には、リプル電圧を考慮した充放電コンデンサCfの端子間電圧の最小値Vcf(min)が、一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧の最大値Vco2(max)以上の値となるように制御すればよい。すなわち、
Vcf(min)≧Vco2(max)
となるように設定することで、上述した両分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスを引き起こすなどの不安定動作を排除することが可能となる。
なお、上記の実施の形態1では、充放電コンデンサCfの負極側端子と両分圧コンデンサCo1,Co2の接続点との間に電圧均等化用のダイオードDfを設けているが、図6に示すように、ダイオードDfに加えて電流制限抵抗Rfを直列接続した構成としてもよい。この構成にすれば、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2以下になった場合に、電流制限抵抗Rfによって電圧均等化用のダイオードDfを流れる電流が低減されるため、両分圧コンデンサCo1,Co2に生じる電圧アンバランスをさらに抑制することが可能となる。
また、この実施の形態1では、充放電コンデンサCfの負極側端子と両分圧コンデンサCo1,Co2の接続点との間にダイオードDfを設けた構成として説明したが、このダイオードDfに代えて、スイッチング素子S1,S2が制御停止状態のときにオンし、定常状態でスイッチング動作をしている時にはオフする、いわゆるノーマリーオンタイプのリレーを設けても、同様の効果が得られる。
このように、この実施の形態1によれば、両スイッチング素子S1,S2が制御停止状態にある時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合でも、両スイッチング素子S1,S2のドレイン−ソース間に印加される電圧を均等化できるため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
その場合、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfを、一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2よりも少しだけ大きな値となるように制御することで、互いに直列接続された分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスを一層確実に防止することが可能となり、安定動作が可能な信頼性の高いDC/DC電力変換装置を提供することができる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2によるDC/DC電力変換装置の回路構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1のDC/DC電力変換装置との相違点は、電圧均等化用のダイオードDfと、出力側の平滑コンデンサCoを構成する分圧コンデンサCo1及びCo2の接続点との間に、ツェナーダイオードDzが挿入されていることである。
その他の構成、およびDC/DC電力変換装置の基本動作は、実施の形態1と同様であるから、ここではツェナーダイオードDzを挿入したことによる意義についてさらに詳しく説明する。
上記の実施の形態1の構成の説明で、定常状態においてDC/DC電力変換装置をより安定に動作させるためには、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfを出力電圧Voutの2分の1よりも少しだけ大きい電圧になるように制御していた。しかし、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが出力電圧Voutの2分の1よりも極端に大きくなった場合、リアクトルLのリプル電流が増加し、リアクトル損失の増加や、リアクトル騒音の増加といった問題が発生する。
図8は、一例として、定常状態において昇圧比Nが2倍以下の場合の、両スイッチング素子S1,S2のゲート信号電圧波形、リアクトルLの電流波形IL、充放電コンデンサCfの電流波形Icf、および充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfの関係を示している。
図8において、リアクトル電流ILの一点鎖線の波形は、充放電コンデンサ電圧Vcfが出力電圧Voutの2分の1の時の波形を示し、リアクトル電流ILの実線の波形は充放電コンデンサ電圧Vcfが出力電圧Voutの2分の1よりも大きくなった時の波形を示している。
定常状態において、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが出力電圧Voutの2分の1よりも大きくなると、モード1の時にリアクトルに印加される電圧と、モード2の時にリアクトルに印加される電圧とが異なるため、モード1の時とモード2の時のリアクトル電流の電流変化率が変化する。その結果、リアクトルLのリプル電流は、スイッチング周波数(1/Ts)の2倍の周波数成分と、スイッチング周波数と等倍の周波数成分を含有することになる。
このように、リアクトルLに低い周波数成分のリプル電流が流れると、リアクトル損失やリアクトル騒音が増加する。低周波のリプル電流成分を低減するためには、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfを出力電圧Voutの2分の1に近づけることが望ましい。しかし、一方において、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfが出力電圧Voutの2分の1に極端に近づくと、前述のように両分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスを引き起こし、最悪、分圧コンデンサCo1の過電圧破壊に至るなどの不具合が生じる。
そこで、この実施の形態2では、ダイオードDfと、分圧コンデンサCo1及びCo2の接続点との間に、ツェナーダイオードDzを挿入した。これによって、スイッチング素子の制御停止状態において分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスの発生を抑制してDC/DC電力変換装置の安定動作を確保するとともに、定常状態においてリアクトルLに流れる低周波のリプル電流成分を低減するようにしている。以下、ツェナーダイオードDzを設けた場合の作用、効果について説明する。
まず、両スイッチング素子S1,S2が制御停止状態の時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合について説明する。
スイッチング素子S1,S2が制御停止状態のときは、スイッチング素子S1,S2は共にオフであり、このときVL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加されると、ツェナーダイオードDzが導通して下記の3経路に電流が流れることで、各コンデンサCf,Co2,Co1が充電される。
VL→Ci→Vcom
VL→L→D1→D2→Co2→Co1→Vcom
VL→L→D1→Cf→Df→Dz→Co1→Vcom
これより、入力電圧Vinは、入力側の平滑コンデンサCiに印加されると同時に、ツェナーダイオードDzを介して互いに並列接続された充放電コンデンサCfと分圧コンデンサCo2との接続体と、この接続体に直列接続された分圧コンデンサCo1とに印加されることになる。その結果、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、
Vcf={Co1/(Cf+Co1+Co2)}×(Vin−2×Vzd)
となる。ここで、Cf<<Co1=Co2とすると、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、
Vcf≒Vin/2−Vzd
となる。なお、VzdはツェナーダイオードDzの端子間電圧、Cf、Co1、Co2はそれぞれ充放電コンデンサCf、分圧コンデンサCo1、分圧コンデンサCo2の静電容量を示す。
一方のスイッチング素子S2のドレイン−ソース間に印加される電圧Vds2は、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfと等しいので、(Vin/2−Vzd)となる。また、他方のスイッチング素子S1のドレイン−ソース間に印加される電圧Vds1は、VH端子−Vcom端子間電圧から充放電コンデンサCfの端子間電圧の差分となるので、
Vds1=Vout−Vcf=Vin/2+Vzd
となる。
このように、ダイオードDfと分圧コンデンサCo1及びCo2の接続点との間に、ツェナーダイオードDzを挿入することにより、両スイッチング素子S1,S2が制御停止状態で、両スイッチング素子S1,S2が共にオフのときに、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合には、ツェナーダイオードDzが導通することで、両スイッチング素子S1,S2のドレイン−ソース間に印加される電圧をほぼ均等化できる。このため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
次に、スイッチング素子S1,S2がオン/オフ制御されて安定化された出力電圧が得られている定常動作の場合について説明する。
まず、定常状態において、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオンとなるモード2では、充放電コンデンサCfの端子間電圧VcfとツェナーダイオードDzの降伏電圧Vzdの合算値と、一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2の大小関係で電流経路が変化する。
両分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスを発生させないためには、ツェナーダイオードDzを非導通状態にすればよい。すなわち、充放電コンデンサCfの端子間電圧VcfとツェナーダイオードDzの降伏電圧Vzdの合算値を一方の分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2よりも大きくなるように、つまりVcf+Vzd≧Vco2とすればよい。この時の電流経路は、以下の経路となる。
Ci→L→S2→Cf→D2→Co2→Co1
また、定常状態において、スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオフとなる動作モード3においても、充放電コンデンサCfの端子間電圧VcfとツェナーダイオードDzの降伏電圧Vzdの合算値と、平滑コンデンサCo2の端子間電圧Vco2の大小関係で電流経路が変化する。
両分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスを発生させないためには、ツェナーダイオードDzを非導通状態にすればよい。すなわち、充放電コンデンサCfの端子間電圧VcfとツェナーダイオードDzの降伏電圧Vzdの合算値を分圧コンデンサCo2の端子間電圧Vco2よりも大きくなるように、つまりVcf+Vzd≧Vco2とすればよい。この時の電流経路は、以下の経路となる。
Ci→L→D1→D2→Co2→Co1
したがって、定常状態におけるモード2、モード3での不安定動作を防止するためには、ツェナーダイオードDzの降伏電圧Vzdは、
Vzd≧Vco2(max)−Vcf(min)
を満足する値に設定すればよい。ここに、Vcf(min)はリプル電圧を考慮した充放電コンデンサCfの端子間電圧の最小値、Vco2(max)は平滑コンデンサCo2の端子間電圧の最大値である。
このように、この実施の形態2によれば、ダイオードDfと分圧コンデンサCo1,Co2の接続点との間にツェナーダイオードDzを挿入し、両スイッチング素子S1,S2が制御停止状態の時にVL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合はツェナーダイオードDzをオンにすることで、両分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスの発生を防止して両スイッチング素子S1,S2のドレイン−ソース間に印加される電圧をほぼ均等化する。また、定常状態では、ツェナーダイオードDzがオフになるように、ツェナーダイオードDzの降伏電圧Vzdを適切に設定することでリアクトルLを流れる低周波のリプル電流成分の低減を図る。したがって、この実施の形態2では、分圧コンデンサCo1,Co2の電圧アンバランスの発生の抑制と、リアクトルLに流れる低周波のリプル電流成分の低減とを両立させることができるため、低損失、低騒音で、かつ安定動作が可能な信頼性の高いDC/DC電力変換装置を提供することができる。
なお、この実施の形態2では、ダイオードDfと分圧コンデンサCo1,Co2の接続点との間にツェナーダイオードDzを挿入したが、先の図7について説明した場合と同様、ツェナーダイオードDzと直列にさらに電流制限抵抗を挿入しても同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3によるDC/DC電力変換装置の回路構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
DC/DC電力変換装置に接続される負荷には、電力を一方的に消費する負荷だけでなく、回生電力が発生するような負荷が接続される場合がある。このように、DC/DC電力変換装置の出力側に回生電力が発生するような負荷が接続されていると、その回生電力によって出力電圧Voutが上昇した際には、出力電圧Voutの上昇した電圧は全て直流電圧変換部Aを構成するスイッチング素子とダイオードに印加されてしまう。この場合には、直流電圧変換部Aのスイッチング素子とダイオードに過電圧破壊が発生し、素子破壊が発生する恐れがある。
そこで、この実施の形態3では、図1に示した実施の形態1の装置の構成に加えて、充放電コンデンサCfの正極側端子と電圧均等化用のダイオードDfのカソード端子との間に、電流還流用のダイオードDhを挿入している。
DC/DC電力変換装置の定常状態や制御停止状態における基本動作は、実施の形態1と同様である。ここでは、回生電力によって出力電圧Voutが上昇した場合において、電流還流用のダイオードDhを挿入したことによる作用、効果について図10を参照して説明する。
なお、ここでは、初期状態として、昇圧比Nは2倍以下とし、初期の充放電コンデンサCfの端子間電圧はVcf0で、各コンデンサ容量は、Co1=Co2>>Cfであり、両スイッチング素子S1,S2は共にオフ状態であるとする。
この初期状態において、出力電圧Voutが、Vout≦Vin+Vcf0の時の電流経路は以下となる。
VH→Co2→Co1→Vcom
回生電力によって時刻t0の時点から出力電圧Voutが次第に上昇し、時刻t1でVout≧Vin+Vcf0となると、上記電流経路に加えて、下記の経路にも電流が流れる。
VH→Co2→Dh→Cf→S2→L→Ci→Vcom
この時、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、Vcf=Vout−Vinとなる。
回生電力によって出力電圧Voutが更に上昇し、時刻t2でVcf≧Vin(昇圧比Nが2以上)となった場合は、スイッチング素子S1のゲート信号をHighにして当スイッチング素子S1をオンにする。この状態では、ダイオードD1に逆電圧が印加されるため、ダイオードD1やリアクトルLには電流は流れず、電流経路は、以下の2経路となる。
VH→Co2→Co1→Vcom
VH→Co2→Dh→Cf→S1→Vcom
これより、出力電圧Voutは、互いに並列接続された充放電コンデンサCfと分圧コンデンサCo2との接続体と、この接続体に直列接続された分圧コンデンサCo1とに印加されることになるので、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、Vcf=Vout/2となる。これにより、両スイッチング素子S1,S2や各ダイオードD1,D2に印加される電圧をほぼ均等化することが可能となる。
このように、この実施の形態3は、DC/DC電力変換装置の出力側に回生電力が発生するような負荷が接続され、回生電力によって出力電圧Voutが上昇した場合にも対処できるものである。すなわち、この実施の形態3は、電流還流用のダイオードDhを設けることにより、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは分圧コンデンサCo1,Co2の分圧電位に応じた電圧となるため、両スイッチング素子S1,S2やダイオードD1,D2に印加される電圧をほぼ均等化できる。このため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
なお、この実施の形態3では、充放電コンデンサCfの正極側端子と電流還流用のダイオードDfのカソード端子間に電流還流用のダイオードDhを挿入した構成として説明したが、先の図6について説明した場合と同様、両ダイオードDf,Dhの接続点と両分圧コンデンサCo1,Co2の接続点との間にさらに電流制限抵抗を挿入しても同様の効果が得られる。
また、この実施の形態3では、直流電圧変換部Aの充放電コンデンサCfに対して、2つのダイオードDf,Dhを接続しているので、スイッチング素子S1,S2がスイッチング動作停止状態のときに、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合のみならず、負荷からの回生電力によって出力電圧Voutが上昇した場合の双方の場合に対して、スイッチング素子S1,S2やダイオードD1,D2に印加される電圧をほぼ均等化して素子破壊を防止できるという利点がある。
しかし、回生電力によって出力電圧Voutが上昇した場合に、両スイッチング素子S1,S2やダイオードD1,D2に印加される電圧をほぼ均等化するという目的を達成するのであれば、一方の電圧均等化用のダイオードDfを省略し、充放電コンデンサCfの正極側端子と分圧コンデンサCo1,Co2の接続点との間に電流還流用のダイオードDhのみを挿入した構成とすることが可能である。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4によるDC/DC電力変換装置の回路構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4のDC/DC電力変換装置の特徴は、出力側の平滑コンデンサCoは単一のものである一方、入力側の平滑コンデンサCiが2つの分圧コンデンサCi1及びCi2を直列接続して構成され、さらに電圧均等化用のスイッチ素子としてのリレーS4を備えていることである。
そして、この電圧均等化用のリレーS4は、スイッチング素子S1,S2が制御停止状態のときにオンし、定常状態でスイッチング動作をしている時にはオフする、いわゆるノーマリーオンタイプのリレーであって、その一方の端子が直流電圧変換部Aを構成する充放電コンデンサCfの低圧側端子に、他方の端子が分圧コンデンサCi1及びCi2の接続点に接続されている。また、制御回路10には、入力電圧検出値Vins、出力電圧検出値Vouts、充放電コンデンサCfの端子間電圧検出値Vcfs、分圧コンデンサCi1及びCi2の端子間電圧検出値Vci1s、Vci2s、及び平滑コンデンサCoの端子間電圧検出値Vcosが入力されている。また、制御回路10には、実施の形態1と同様、上位コントローラ(図示せず)から出力電圧指令値Vo*または入力電圧指令値Vi*が入力され、さらに充放電コンデンサCfの電圧指令値Vcf*が入力されている。そして、制御回路10は、直流電圧変換部Aの各スイッチング素子S1、S2に対してそれぞれゲート信号Gs1、Gs2を出力するとともに、リレーS4に対してオン/オフ信号を出力する。
その他の構成は、図1に示した実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
ここで、VL端子−Vcom端子間に入力された入力電圧Vinを昇圧して得られた出力電圧VoutをVH端子−Vcom端子間に出力する定常状態の場合には、リレーS4のオフ状態を保持するための保持信号を入力する。リレーS4がオフとなることで、定常状態における基本的な昇圧動作については、実施の形態1から実施の形態3の場合と同様となる。
一方、両スイッチング素子S1,S2が制御停止状態の時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合には、保持信号の入力を停止してリレーS4をオン状態にする。この時、両スイッチング素子S1,S2はオフ状態のため、下記の3経路に電流が流れることで、各コンデンサCf,Ci1,Ci2,Coが充電される。
VL→Ci2→Ci1→Vcom
VL→L→D1→D2→Co→Vcom
VL→L→D1→Cf→S4→Ci1→Vcom
これより、入力電圧Vinは出力側の平滑コンデンサCoに印加されると同時に、入力電圧Vinは、互いに並列接続された充放電コンデンサCfと分圧コンデンサCi2との接続体と、この接続体に直列接続された分圧コンデンサCi1とに印加されることになる。その結果、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、
Vcf={Ci2/(Cf+Ci1+Ci2)}×Vin
となる。
ここで、Cf<<Ci1=Ci2とすると、スイッチング素子S1,S2は共にオフしているので、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、
Vcf≒Vin/2=Vout/2
となる。
以上より、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfは、Vcf=Vout/2となるので、両スイッチング素子S1,S2やダイオードD1,D2に印加される電圧をほぼ均等化することが可能となる。
このように、この実施の形態4においても、実施の形態1と同様、両スイッチング素子S1,S2が制御停止状態の時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合において、リレーS4がオンしていることにより、各スイッチング素子S1,S2のドレイン−ソース間に印加される電圧を均等化できる。このため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
実施の形態5.
図12は、この発明の実施の形態5によるDC/DC電力変換装置の回路構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態5のDC/DC電力変換装置は、VL端子−Vcom端子間に入力された入力電圧Vinを、Vin以上の電圧に昇圧し、昇圧された出力電圧VoutをVH端子−Vcom端子間に出力するものである。そして、本実施の形態5の直流電圧変換部Aは、3つのスイッチング素子S1,S2,S3、3つのダイオードD1,D2,D3、および2つの充放電コンデンサCf1,Cf2からなる。また、出力側の平滑コンデンサCoは、3つの分圧コンデンサCo1,Co2,Co3を順次直列接続して構成され、さらに電圧均等化用のスイッチ素子として2つのダイオードDf1,Df2を備えている。
本実施の形態において、3つのスイッチング素子S1,S2,S3と3つのダイオードD1,D2,D3は順次直列接続されている。スイッチング素子S1のソース端子は基準電圧端子Vcomに、ダイオードD3のカソード端子は出力端子VHに、スイッチング素子S3のドレイン端子とダイオードD1のアノード端子の接続点はリアクトルLを介して入力端子VLに接続されている。また、一方の充放電コンデンサCf1は、その低圧側端子がスイッチング素子S1のドレイン端子とスイッチング素子S2のソース端子との接続点に、高圧側端子がダイオードD2のカソード端子とダイオードD3のアノード端子との接続点に接続されている。他方の充放電コンデンサCf2は、その低圧側端子がスイッチング素子S2のドレイン端子とスイッチング素子S3のソース端子との接続点に、高圧側端子がダイオードD1のカソード端子とダイオードD2のアノード端子との接続点に接続されている。また、分圧コンデンサCo1の低圧側端子が基準電圧端子Vcomに、分圧コンデンサCo3の高圧側端子が出力端子VHに接続されている。さらに、電圧均等化用の一方のダイオードDf1は、そのアノード端子が一方の充放電コンデンサCf1の低圧側端子に、カソード端子が分圧コンデンサCo1及びCo2の接続点に接続されている。電圧均等化用の他方のダイオードDf2は、そのアノード端子が充放電コンデンサCf2の低圧側端子に、カソード端子が分圧コンデンサCo2及びCo3の接続点に接続されている。
制御回路10には、入力電圧検出値Vins、出力電圧検出値Vouts、充放電コンデンサCf1及びCf2の端子間電圧検出値Vcfs1及びVcfs2、分圧コンデンサCo1、Co2及びCo3の端子間電圧検出値Vco1s、Vco2s及びVco3sが入力されている。また、制御回路10には、実施の形態1と同様、上位コントローラ(図示せず)から出力電圧指令値Vo*または入力電圧指令値Vi*が入力され、さらに充放電コンデンサCfの電圧指令値Vcf*が入力されている。そして、制御回路10は、直流電圧変換部Aの各スイッチング素子S1、S2、S3に対してそれぞれゲート信号Gs1、Gs2、Gs3を出力する。
その他の構成は図1に示した実施の形態1の場合と同様である。
次に、このDC/DC電力変換装置の定常状態における動作、特にここでは一例として昇圧比Nが3倍以上の場合の動作について説明する。
図13は、昇圧比が3倍以上の場合の、各スイッチング素子S1,S2,S3のゲート信号電圧波形と、リアクトルLの電流波形ILと、各充放電コンデンサCf1,Cf2の電流波形Icf1,Icf2を示している。
定常状態では、一方の充放電コンデンサCf1の端子間電圧Vcf1は出力電圧Voutの約3分の2の電圧、他方の充放電コンデンサCf2の端子間電圧Vcf2は出力電圧Voutの約3分の1の電圧になるように制御しており、入力電圧Vin、出力電圧Vout、充放電コンデンサの端子間電圧Vcf1,Vcf2の大小関係は、以下のようになっている。
Vout>Vcf1>Vcf2>Vin
図13におけるt1,t3,t5の各期間は、スイッチング素子S1,S2,S3が全てオンとなるため、以下の経路で入力側の平滑コンデンサCiからリアクトルLにエネルギーが移行する。
Ci→L→S3→S2→S1
t2の期間は、2つのスイッチング素子S1,S3がオン、残りのスイッチング素子S2がオフとなるため、以下の経路でリアクトルLと充放電コンデンサCf2に蓄積されたエネルギーが、平滑コンデンサCiに重畳して一方の充放電コンデンサCf1に移行する。
Ci→L→S3→Cf2→D2→Cf1→S1
t4の期間は、2つのスイッチング素子S1,S2がオン、残りのスイッチング素子S3がオフとなるため、以下の経路で入力側の平滑コンデンサCiからリアクトルLと他方の充放電コンデンサCf2にエネルギーが移行する。
Ci→L→D1→Cf2→S2→S1
t6の期間は、2つのスイッチング素子S2,S3がオン、残りのスイッチング素子S1がオフとなるため、以下の経路でリアクトルLと充放電コンデンサCf1に蓄積されたエネルギーが、入力側の平滑コンデンサCiに重畳して出力側の各分圧コンデンサCo1,Co2,Co3に移行する。
Ci→L→S3→S2→Cf1→D3→Co3→Co2→Co1
この一連の動作の繰り返しにより、VL端子−Vcom端子間に入力された入力電圧Vinを3倍以上の任意の電圧に昇圧して、VH端子−Vcom端子間に出力電圧Voutとして出力する。
なお、ここでは一例として昇圧比Nが3倍以上の動作について説明したが、3倍以下の動作については、図13におけるt1,t3,t5の各期間において、各スイッチング素子S1,S2,S3が全てオフとなるため、以下の経路でリアクトルLに蓄積されたエネルギーが平滑コンデンサCiに重畳して各分圧コンデンサCo1,Co2,Co3に移行する以外、各動作は同様であり、任意の昇圧比Nの電圧を出力することが可能である。
Ci→L→D1→D2→D3→Co3→Co2→Co1
次に、各スイッチング素子S1,S2,S3が制御停止状態の時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合について説明する。このような状態が生じる原因は、前述した通りである。
この状態では、各スイッチング素子S1,S2,S3は共にオフしているため、下記の3経路に電流が流れることで、各コンデンサCi,Cf1,Cf2,Co1,Co2,Co3が充電される。
VL→Ci→Vcom
VL→L→D1→D2→D3→Co3→Co2→Co1→Vcom
VL→L→D1→D2→Cf1→Df1→Co1→Vcom
VL→L→D1→Cf2→Df2→Co2→Co1→Vcom
これより、入力電圧Vinは入力側の平滑コンデンサCiに印加されると同時に、充放電コンデンサCf1と分圧コンデンサCo1との直列体や、充放電コンデンサCf2と分圧コンデンサCo2,Co1の直列体に印加されることになる。
ここで、Cf1、Cf2<<Co1=Co2=Co3とすると、充放電コンデンサCf1,Cf2の端子間電圧Vcf1,Vcf2は、
Vcf1≒2/3×Vin
Vcf2≒1/3×Vin
となる。
スイッチング素子S3のドレイン−ソース間に印加される電圧Vds3は、充放電コンデンサCf2の端子間電圧Vcf2と等しいので、入力電圧Vinの3分の1の値となる。スイッチング素子S2のドレイン−ソース間に印加される電圧Vds2は、両充放電コンデンサCf1,Cf2の端子間電圧Vcf1,Vcf2の差分となるので、入力電圧Vinの3分の1の値となる。スイッチング素子S3のドレイン−ソース間に印加される電圧Vds3は、VH端子−Vcom端子間電圧と充放電コンデンサCf1の端子間電圧Vcf1との差分となるので、入力電圧Vinの3分の1の値となる。
このように、各スイッチング素子S1,S2,S3が制御停止状態の時に、VL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加された場合においても、各スイッチング素子S1,S2,S3のドレイン−ソース間に印加される電圧を均等化できる。その結果、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
なお、この実施の形態5において、実施の形態2(図7)の場合と同様に、電圧均等化用の一方のダイオードDf1と両分圧コンデンサCo1,Co2との接続点の間や、電圧均等化用の他方のダイオードDf2と両分圧コンデンサCo2,Co3の接続点の間に、それぞれツェナーダイオードを挿入することができる。さらに、図6に示したような電流制限抵抗を挿入することも可能である。これにより、リアクトルLに流れる低周波のリプル電流成分の低減と、DC/DC電力変換装置の安定動作を両立することが可能となる。
また、この実施の形態5において、実施の形態3(図9)の場合と同様に、充放電コンデンサCf1の正極側端子と分圧コンデンサCo2,Co3の接続点の間や、充放電コンデンサCf2の正極側端子と分圧コンデンサCo1,Co2の接続点の間に、それぞれ電流還流用のダイオードを挿入することも可能である。
これにより、例えば負荷からの回生電力によって出力電圧Voutが上昇した場合においても、直流電圧変換部Aを構成する各スイッチング素子S1,S2,S3やダイオードD1,D2,D3に印加される電圧をほぼ均等化できるため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
また、この実施の形態5では、スイッチング素子S1〜S3やダイオードD1〜D3を3直列接続した構成として説明したが、4直列以上接続した構成としてもよく、この場合においても、同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図14は、この発明の実施の形態6によるDC/DC電力変換装置の回路構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態6におけるDC/DC電力変換装置の特徴は、前述の実施の形態1(図1)のDC/DC電力変換装置の構成において、充放電コンデンサCf、および出力側の平滑コンデンサCoを構成する各分圧コンデンサCo1,Co2に対して、それぞれ並列に放電用抵抗Rd0,Rd1,Rd2が接続されていることである。その他の構成は、図1に示した回路構成と同様である。
この実施の形態6のDC/DC電力変換装置において、定常状態の場合や、両スイッチング素子S1,S2が制御停止状態にあるときの基本動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは、各放電用抵抗Rd0,Rd1,Rd2を追加したことによる作用、効果について説明する。
これまで、スイッチング素子S1,S2やダイオードD1,D2等の各半導体素子は理想素子として取り扱っていたが、実際の半導体素子はオフ状態でも微小なリーク電流が流れる。例えば、スイッチング素子S1,S2の場合、ゲート信号がLowの場合でもドレイン−ソース間に電圧が印加されると、ドレイン−ソース間には数マイクロアンペアから数十マイクロアンペア程度のリーク電流が流れる。この微小なリーク電流が無視できない場合、スイッチング素子S1,S2が制御停止状態の時にVL端子−Vcom端子間に入力電圧Vinが印加されると、下記の経路で一方のスイッチング素子S1のリーク電流に相当する、微小な電流が流れる。
VL→L→D1→Cf→S1→Vcom
この微小なリーク電流により、充放電コンデンサCfが充電されてその端子間電圧Vcfが上昇するため、他方のスイッチング素子S2とダイオードD1に過電圧が印加される可能性がある。
また、その際、充放電コンデンサCfを経由して下記の経路でも電流が流れるため、分圧コンデンサCo1,Co2に電圧アンバランスを起こす恐れがある。
VL→L→D1→Cf→Df→Co1→Vcom
そこで、この実施の形態6では、充放電コンデンサCfの端子間に放電用抵抗Rd0を接続している。放電用抵抗Rd0は、当該抵抗に流れる電流が一方のスイッチング素子S1に流れるリーク電流よりも大きくなるような抵抗値に設定する。この放電抵抗Rd0により、充放電コンデンサCfの充電電流よりも放電電流の方が大きくなるため、充放電コンデンサCfの端子間電圧Vcfの上昇が抑制され、スイッチング素子S2とダイオードD1に過電圧が印加されるのを防止することができる。
また、各分圧コンデンサCo1,Co2の端子間に放電用抵抗Rd1,Rd2を接続することで、安定動作が可能となる。すなわち、各放電用抵抗Rd1,Rd2に流れる電流は、放電用抵抗Rd0に流れる電流よりも大きくなるような抵抗値に設定する。これにより、充放電コンデンサCfを経由して片側の分圧コンデンサCo1に流れる電流の影響を低減することが可能となるため、各分圧コンデンサCo1,Co2の端子間電圧の均等化が可能となる。
このように、この実施の形態6によれば、充放電コンデンサCfの端子間に放電用抵抗Rd0を接続することで、スイッチング素子のリーク電流が無視できない場合においても、各スイッチング素子S1,S2のドレイン−ソース間に印加される電圧をほぼ均等化することができる。このため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
また、この実施の形態6によれば、分圧コンデンサCo1,Co2の端子間に放電用抵抗Rd1,Rd2を接続することで、スイッチング素子S1,S2の制御停止状態において、スイッチング素子に流れるリーク電流が無視できない場合においても、各スイッチング素子S1,S2や分圧コンデンサCo1,Co2に印加される電圧をほぼ均等化できる。そのため、低耐圧の半導体素子やコンデンサを使用することが可能となり、低コストで高効率のDC/DC電力変換装置を提供することができる。
なお、上記の実施の形態1〜6では、直流電圧を昇圧した直流電圧に変換するDC/DC電力変換装置について説明したが、本発明はこのような昇圧型のものに限るものではなく、例えばダイオードD1,D2,D3に代えてスイッチング素子を使用して直流電圧を降圧した直流電圧に変換する降圧型のDC/DC電力変換装置についても適用可能である。
また、上記の実施の形態1〜6において、各ダイオードを珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成してもよい。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドがある。ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたダイオードを使用することによってダイオードの導通損を低減できる。また、逆回復電流の発生も抑制できるため、逆回復電流による損失も低減できる。このため、電力変換装置の電力変換効率の向上を実現でき、余分な発熱を低減できるので、ヒートシンクの放熱フィンの小型化ができ、半導体モジュールの小型化が可能になる。さらに、ダイオードのみをワイドバンドギャップ半導体によって形成するので、DC/DC電力変換装置の製造コストの増加を軽減することができる。
また、上記の実施の形態1〜6において、各スイッチング素子を珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成してもよい。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドがある。ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子は、シリコン半導体ではユニポーラ動作が困難な高電圧領域で使用可能であり、スイッチング素子のスイッチング時に発生するスイッチング損失を大きく低減でき、電力損失の大きな低減が可能になる。また、電力損失が小さく、耐熱性も高いため、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化が可能であるので、半導体モジュールの一層の小型化が可能になる。また、高周波スイッチング動作が可能となり、DC/DCコンバータ動作の高キャリア周波数化によって、DC/DCコンバータに接続されるリアクトルやコンデンサなどを小型化することもできる。

Claims (12)

  1. 直流電源に接続されるリアクトルと、
    上記リアクトルに接続され、複数のスイッチング素子、当該スイッチング素子のオン/オフにより充放電される充放電コンデンサ、及び上記充放電コンデンサの充電経路と放電経路とを与える複数のダイオードを有している直流電圧変換部と、
    上記直流電圧変換部に接続され、互いに直列接続された複数の分圧コンデンサを有する出力側の平滑コンデンサと、
    上記充放電コンデンサの負極側端子と上記各分圧コンデンサの相互の接続点との間に設けられた接続線に設置された電圧均等化用のスイッチ素子と、
    を備えたDC/DC電力変換装置。
  2. 上記電圧均等化用のスイッチ素子に対して直列に電流制限抵抗が接続されている請求項1に記載のDC/DC電力変換装置。
  3. 上記電圧均等化用のスイッチ素子に対して逆直列にツェナーダイオードが接続されている請求項1または請求項2に記載のDC/DC電力変換装置。
  4. 上記電圧均等化用のスイッチ素子は、ダイオード、または上記直流電圧変換部のスイッチング素子が全て制御停止状態の場合にオンされるノーマリーオンタイプのスイッチである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のDC/DC電力変換装置。
  5. 上記充放電コンデンサの端子間電圧は、上記出力側の平滑コンデンサを構成する分圧コンデンサの高圧側端子と次の分圧コンデンサとの接続点との間の電圧よりも大きな電圧になるように制御される請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のDC/DC電力変換装置。
  6. 上記充放電コンデンサの正極側端子と、上記分圧コンデンサの互いの接続点との間に電流還流用のダイオードが接続されている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のDC/DC電力変換装置。
  7. 上記電流還流用のダイオードに対して直列に電流制限抵抗が接続されている請求項6に記載のDC/DC電力変換装置。
  8. 直流電源と並列に接続され、直流電圧を平滑化する平滑コンデンサであって、相互に直列接続された複数の分圧コンデンサからなる入力側の平滑コンデンサと、
    上記直流電源に接続されるリアクトルと、
    上記リアクトルに接続され、複数のスイッチング素子、当該スイッチング素子のオン/オフにより充放電される充放電コンデンサ、及び上記充放電コンデンサの充電経路と放電経路とを与える複数のダイオードを有している直流電圧変換部と、
    上記直流電圧変換部に接続された出力側の平滑コンデンサと、
    上記充放電コンデンサの負極側端子と上記入力側の平滑コンデンサの各分圧コンデンサの相互の接続点との間に設けられた接続線に設置された電圧均等化用のスイッチ素子と、
    を備えたDC/DC電力変換装置。
  9. 上記電圧均等化用のスイッチ素子は、上記直流電圧変換部のスイッチング素子が全て制御停止状態の場合にオンされるノーマリーオンタイプのスイッチである請求項8に記載のDC/DC電力変換装置。
  10. 上記充放電コンデンサの正極側端子と負極端子との間に、上記充放電コンデンサの蓄積電荷を放電するための放電抵抗が設けられている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のDC/DC電力変換装置。
  11. 上記放電抵抗の抵抗値は、上記放電抵抗を流れる電流値が上記スイッチング素子の漏れ電流よりも大きくなるような抵抗値に設定されている請求項10に記載のDC/DC電力変換装置。
  12. 上記ダイオード又は上記スイッチング素子の少なくともいずれか一方は、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されている請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のDC/DC電力変換装置。
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