JP5378621B1 - ラベル貼付装置及びラベル貼付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 離型紙を使用しないラベル連結体から表示ラベルを確実に剥がし取ってこれを被着体に貼り付けることを簡単な構成で具現化することができるラベル貼付装置及びラベル貼付方法を提供する。
【解決手段】 送出ローラ40から送り出されたラベル連結体10の先端部分(先端の表示ラベル1)をラベル移送ベルト33に剥がし取る際、ラベル送出ベルト60の移動による表示ラベル1の送り出しに伴い、先端の表示ラベル1の接着面6側から情報表示面3側に通り抜ける状態でスライドローラ39をスライド移動させることで、表示ラベル1を情報表示面3側に押し曲げて接着面6をラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させる。これにより、離型紙を使用しないラベル連結体10から表示ラベル1を確実に剥がし取ってこれを商品に貼り付けることを簡単な構成で具現化することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、離型紙を使用しない表示ラベルを被着体に貼り付けるためのラベル貼付装置及びラベル貼付方法に関する。
近年、表面に商品名等の情報が印刷されて商品等の被着体に貼付される表示ラベルとして、特許文献1に示すように、離型紙を用いないものが提案されている。この表示ラベルは、表面側の情報表示面にオーバーコート剤が塗布される一方、裏面側に複数回に亘って粘着性が活性化する接着面が設けられて構成される。そして、一の表示ラベルの表面(情報表示面)に他の表示ラベルの裏面(接着面)を部分的に貼り合わせ、これを多数の表示ラベル間で行って単一の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体を形成することで、離型紙を使用しない表示ラベルの提供を可能にしている。
離型紙を使用しない表示ラベルを被着体に貼り付けるためのラベル貼付装置としては、特許文献2に示すものが提案されている。このラベル貼付装置は、ラベル連結体を仮接着させた第1ベルトの一端側の第1反転軸でラベル連結体の先端を剥がし、その剥がれた部分(ラベル連結体を形成する先端側の表示ラベル)を第2ベルトで順次移し取り、移し取った表示ラベルを第2ベルトの一端側の第2反転軸で剥がして被着体に貼付する。また、特許文献2には、ラベル連結体から表示ラベルを剥ぎ取り易くするために、第1反転軸で剥がれた部分に対してその裏面(表示ラベルの接着面)側から空気を吹き付けたり、あるいは第1反転軸で剥がれた部分の裏面側から表示ラベルを押え込んで剥がし取り、そのまま表示ラベルを仮接着させて移動した後に第2ベルトに貼り移すラベル移動部材を設けた構成が開示されている。
ところが、上記した第1反転軸で剥がれた部分の裏面側に空気を吹き付けたり、ラベル移動部材で剥がれた部分の裏面側から押え込む構成は、アイデア的なものであり、実際にそのような構成を具現化するには複雑な構造が必要になり、製造コストが高騰する等の理由から実用性の面で課題がある。
特許第3205804号公報 WO2012/086254 A1
本発明の課題は、離型紙を使用しないラベル連結体から表示ラベルを確実に剥がし取ってこれを被着体に貼り付けることを簡単な構成で具現化することができるラベル貼付装置及びラベル貼付方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のラベル貼付装置は、
表面に情報表示面が形成されるとともに裏面に接着面が形成された表示ラベルに対して一の表示ラベルの接着面を他の表示ラベルの情報表示面に部分的に接着しこれを多数の表示ラベル間で行うことで多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体から、表示ラベルを1枚ずつ剥がして被着体に貼り付けるラベル貼付装置において、
前記ラベル連結体をベルト外面に仮接着させるループ状の第1ベルトと、
該第1ベルトに回転駆動力を付与して第1ベルトに仮接着された前記ラベル連結体を移送する第1ベルト駆動手段と、
前記第1ベルトが巻き掛けられるとともにその位置で第1ベルトに仮接着された前記ラベル連結体を剥がして送り出す第1剥離軸と、
スライド移動することにより前記第1剥離軸から送り出された前記ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に通り抜けその表示ラベルを押し曲げるスライド押曲部材と、
該スライド押曲部材により押し曲げられた表示ラベルの接着面がベルト外面に仮接着されるループ状の第2ベルトと、
該第2ベルトに回転駆動力を付与して第2ベルトに仮接着された表示ラベルを移送する第2ベルト駆動手段と、
前記第2ベルトが巻き掛けられるとともにその位置で第2ベルトに仮接着された表示ラベルを剥がして送り出す第2剥離軸と、
前記被着体を載置するとともに、前記第2ベルトによる表示ラベルの移送方向に逆行しない順方向でありかつ前記第2剥離軸側に向かう方向に前記第2ベルトの移動速度と合致して移動することで、前記被着体を第2剥離軸から送り出される表示ラベルに向けて移送する被着体移送ベルトコンベアと、を備え、
前記スライド押曲部材は、前記第1ベルトの移動により表示ラベルが送り出されるのに伴って、その表示ラベルを情報表示面側に押し曲げて当該表示ラベルの接着面を前記第2ベルトのベルト外面に対向させることを特徴とする。
このように、第1剥離軸から送り出されたラベル連結体の先端部分(ラベル連結体の先端に位置する表示ラベル)を第2ベルトに剥がし取る際には、第1ベルトの移動による表示ラベルの送り出しに伴い、ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に通り抜ける状態でスライド押曲部材をスライド移動させることにより、表示ラベルを情報表示面側に押し曲げて接着面を第2ベルトのベルト外面に対向させる。これにより、離型紙を使用しないラベル連結体から表示ラベルを確実に剥がし取ってこれを被着体に貼り付けることを簡単な構成で具現化することができる。
上記課題を解決するために、本発明のラベル貼付方法は、
表面に情報表示面が形成されるとともに裏面に接着面が形成された表示ラベルに対して一の表示ラベルの接着面を他の表示ラベルの情報表示面に部分的に接着しこれを多数の表示ラベル間で行うことで多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体から、表示ラベルを1枚ずつ剥がして被着体に貼り付けるラベル貼付方法において、
第1ベルト駆動手段によりループ状の第1ベルトを移動することで、その第1ベルトのベルト外面に仮接着された前記ラベル連結体を、第1ベルトが巻き掛けられる第1剥離軸によりその位置で剥がして送り出す送出工程と、
前記第1ベルトの移動により表示ラベルが送り出されるのに伴って、スライド押曲部材をスライド移動させることにより、前記第1剥離軸から送り出された前記ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に前記スライド押曲部材を通り抜けさせて、その表示ラベルを情報表示面側に押し曲げて当該表示ラベルの接着面を第2ベルト駆動手段により移動するループ状の第2ベルトのベルト外面に対向させて、その表示ラベルの接着面を第2ベルトのベルト外面に仮接着させる仮接着工程と、
前記第2ベルトが巻き掛けられる第2剥離軸により第2ベルトに仮接着された表示ラベルをその位置で剥がして送り出すとともに、第2ベルトによる表示ラベルの移送方向に逆行しない順方向でありかつ前記第2剥離軸側に向かう方向第2ベルトの移動速度と合致して移動する被着体移送ベルトコンベアに前記被着体を載置してその被着体を第2剥離軸から送り出される表示ラベルに向けて移送することで、表示ラベルを被着体に接着する接着工程と、を備えることを特徴とする。
このように、第1剥離軸から送り出されたラベル連結体の先端部分(ラベル連結体の先端に位置する表示ラベル)を第2ベルトに剥がし取る際には、第1ベルトの移動による表示ラベルの送り出しに伴い、ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に通り抜ける状態でスライド押曲部材をスライド移動させることにより、表示ラベルを情報表示面側に押し曲げて接着面を第2ベルトのベルト外面に対向させる。これにより、離型紙を使用しないラベル連結体から表示ラベルを確実に剥がし取ってこれを被着体に貼り付けることを簡単な構成で具現化することができる。
本発明に係る多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体を示す斜視図。 ラベル連結体を示す部分拡大平面図。 図2のA−A線断面図。 本発明の一実施形態であるラベル貼付装置を示す概略図。 ラベル貼付装置を構成するラベル移送装置の斜視図。 ラベル移送装置を示す側面図。 ラベル移送装置のLMガイドを示す斜視図。 ラベル貼付装置によるラベル貼付工程の一例を示す工程図。 図8に続く工程図。 図9に続く工程図。 図10に続く工程図。 図11に続く工程図。 図12に続く工程図。 図13に続く工程図。 図14に続く工程図。 図15に続く工程図。 図16に続く工程図。 変形例のラベル貼付工程を示す工程図。 変形例のラベル連結体を示す背面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る表示ラベルを被着体に貼り付けるラベル貼付装置及びラベル貼付工程(本発明のラベル貼付方法)の説明に先立って、その表示ラベルについて説明する。本発明に係る表示ラベルは、図1に示すように、多数の表示ラベル1が帯状に連結されてなるラベル連結体10として形成されている。表示ラベル1は、図2及び図3に示すように、四隅部分にアールが加えられた横長方形状のラベル基体2を備えている。
本実施形態の表示ラベル1(ラベル基体2)は、長手方向の幅寸法L1が約50mmに設定され、短手方向の幅寸法L2が約25mmに設定されている(図2参照)。また、ラベル基体2の原料としては特に限定されず、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂から構成される1種又は2種以上の混合物を含むフィルムを用いることができる。
ラベル基体2の上面(表示ラベル1の表面)には、表示ラベル1が貼り付けられる被着体としての商品の名称(商品名)やその販売会社名等の情報3aが印刷されてなる情報表示面3が全面的に形成される。また、情報表示面3上には、紫外線硬化、油性、あるいは水生のオーバーコートニスから構成されるオーバーコート剤4が全面的に塗布され、情報表示面3を保護するとともに光沢を付加する。一方、ラベル基体2の下面(表示ラベル1の裏面)には、感熱反応(所定の温度以上で液状化して粘着性が生じる)によって粘着性が複数回に亘って活性化するオレフィン系接着剤5が全面的に塗布されて接着面6が形成される。
上記した横長方形状の表示ラベル1は、一の表示ラベル1の裏面(接着面6)が他の表示ラベル1の表面(情報表示面3)に部分的に貼り合わされる。このとき、長手方向において一の表示ラベル1及び他の表示ラベル1の両端部分が個々に一致し、また、短手方向において表示ラベル1の幅寸法L2のほぼ1/3(約8mm)がずれた状態で貼り合わされる。すなわち、一の表示ラベル1と他の表示ラベル1とは、ラベル全面におけるほぼ2/3(約17mm)の部分が短手方向に沿って重なった状態で貼り合わされる。そして、このような表示ラベル1の貼り合わせを多数の表示ラベル1間で行って表示ラベル1が帯状に連結されてなるラベル連結体10を形成することで、離型紙を使用しない表示ラベルとして構成される。
なお、本実施形態では、図3に示すように表示ラベル1の短手方向に沿って重なった状態で貼り合わされるほぼ2/3(約17mm)の部分が表示ラベル1の連結部分のラベル連結方向における長さ寸法L3となる。また、それ以外となる表示ラベル1の短手方向のほぼ1/3(約8mm)の部分が一の表示ラベル1を他の表示ラベル1に連結した状態で一の表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法L4となる。
ところで、多数の表示ラベル1をラベル連結体10として形成する際には、表示ラベル1に熱を加えてオレフィン系接着剤5に粘着性を生じさせることで、接着面6を活性化して各表示ラベル1間の貼り合わせを行う。その後、常温以下に温度を低下させた状態にして接着面6を不活性化することで、各表示ラベル1間の連結が強固なラベル連結体10が形成される。また、表示ラベル1を被着体に貼り付ける場合、ラベル連結体10から表示ラベル1を1枚ずつ剥がす必要があるが、この際にはラベル連結体10(表示ラベル1)に熱を加えてオレフィン系接着剤5を溶融して再度粘着性を生じさせることで、ラベル連結体10から表示ラベル1が容易に剥がれる状態とする。
ラベル連結体10は、図示しない連結体装着軸に装着し易いよう、その一端から順次芯管11に巻き付けられてロール状の連結体ロール12として形成されている(図1参照)。ラベル連結体10の巻き付け側は、多数の表示ラベル1が重なったうちで最下位に位置する表示ラベル1(接着面6が全面的に露出した表示ラベル1)側であり、連結体ロール12の先端側は、多数の表示ラベル1が重なったうちで最上位に位置する表示ラベル1(情報表示面3が全面的に露出した表示ラベル1)側となる。なお、連結体装着軸は、後述するラベル移送装置21の上方位置に設けられ、装着される連結体ロール12からラベル移送装置21に向けてラベル連結体10(連結された複数の表示ラベル1)を順次供給する。
また、本実施形態では、ラベル連結体10を芯管11に巻き付けることで連結体ロール12を形成しているが、芯管11を用いることなくラベル連結体10だけを順次巻き付けていくことで、ラベル連結体10をロール状にした連結体ロールを形成してもよい。また、本実施形態では、一の表示ラベル1と他の表示ラベル1との貼り合わせ部分(重なり合う部分)をラベル全面におけるほぼ2/3の部分としているが、特にこの構成に限定されない。また、表示ラベルの形状についても四隅部分にアールが加えられた横長方形状に限定されるものではなく、四角形状、正円形状、三角形、あるいは楕円形状等いずれの形状であってもよい。また、情報表示面を保護する表示ラベル表面側の保護剤や接着面を構成する表示ラベル裏面側の接着剤についても上記素材に限定されない。
次に、本発明の一実施形態であるラベル貼付装置について説明する。図4に示すように、ラベル貼付装置20は、ラベル連結体10(連結体ロール12)から表示ラベル1を1枚ずつ剥がして移送するラベル移送装置21と、ラベル移送装置21から送り出される表示ラベル1に向けて被着体としての商品Sを移送する商品移送ベルトコンベア22(本発明の被着体移送ベルトコンベア)と、ラベル移送装置21から送り出された表示ラベル1を商品移送ベルトコンベア22上の商品Sに貼り付ける貼付ローラ23とを備えている。
ラベル移送装置21は、図5及び図6に示すように、ラベル移送装置21の側面壁や後面壁等を構成して各種構成部材を取り付ける複数枚の取付板31を備えている。取付板31は、薄板形状の金属板からなり、ラベル移送装置21の横幅方向に対峙する一対の取付板31が一定間隔(表示ラベル1の幅寸法L1よりも長めの間隔)をあけて平行に配置され、その一定間隔の空間が各種構成部材の配置スペースを形成する。配置スペースの下側ほぼ中央位置には、ループ状のラベル移送ベルト33(本発明の第2ベルト)が巻き掛けられてそのラベル移送ベルト33に回転駆動力を付与する移送駆動ローラ34が取り付けられる。
ラベル移送装置21の側面壁を構成する取付板31の一端側(図6に示す右端側)の配置スペースには、移送駆動ローラ34の回転駆動源となる移送駆動モータ35が取り付けられる。移送駆動モータ35の駆動軸35aと移送駆動ローラ34の一端に一体的に形成された連結軸部34aとの間には、駆動軸35aの回転駆動力を移送駆動ローラ34に伝達するための移送駆動伝達ベルト36が巻き掛けられる。移送駆動ローラ34、移送駆動モータ35、及び移送駆動伝達ベルト36により、本発明の第2ベルト駆動手段が構成される。
一方、ラベル移送装置21の側面壁を構成する取付板31の他端側(図6に示す左端側)の配置スペースには、ラベル移送ベルト33の一端が巻き掛けられる第2剥離軸としての第1移送ローラ37が回転自在に取り付けられる。移送駆動ローラ34の上方には、ラベル移送ベルト33の他端が巻き掛けられる第2移送ローラ38が回転自在に取り付けられる。そして、3つのローラ34,37,38間に巻き掛けられたラベル移送ベルト33は、そのベルト外面33aにラベル連結体10から剥ぎ取られた表示ラベル1が仮接着され、仮接着された表示ラベル1を移送駆動モータ35の駆動に基づく回転移動により第2移送ローラ38側から第1移送ローラ37側に向けて移送する。
第2移送ローラ38の近傍位置(図6に示す第2移送ローラ38の右上位置)には、スライドローラ39(本発明のスライド押曲手段、案内ローラ)がローラ取付金具32を介して回転自在に取り付けられる。以下、このスライドローラ39の位置を原点位置という。スライドローラ39は、後述するローラ移動手段によりラベル移送ベルト33のベルト外面33aに沿ってスライド移動可能に設けられる。そして、スライドローラ39がラベル移送ベルト33の上方に移動した場合、スライドローラ39とラベル移送ベルト33のベルト外面33aとの間には、所定間隔の隙間Hが設けられる(図11参照)。隙間Hは、表示ラベル1の厚み寸法である100μmと同一の値に設定されている。
原点位置に位置するスライドローラ39の左上方の近傍位置には、第1剥離軸としての送出ローラ40が取り付けられる。送出ローラ40は、連結体ロール12から供給されたラベル連結体10が仮接着されるラベル送出ベルト60が巻き掛けられ、そのラベル送出ベルト60に仮接着されたラベル連結体10の先端部分を剥がしてスライドローラ39の側方に送り出す。
また、スライドローラ39(ローラ取付金具32)をラベル移送ベルト33の進行方向(表示ラベル1の移送方向)及びその反対方向に沿ってスライド移動自在に取付板31に取り付ける周知のLM(Linear Motion)ガイド41が設けられる。LMガイド41は、図7に示すように、スライドローラ39を回転自在に軸支するローラ取付金具32に固定されるLMブロック42、ローラ取付金具32の下方に水平に配置された取付板31に固定されるLMレール43、図示しないオイルバルブ及び多数のボール等を備えている。ローラ取付金具32には、LMブロック42と同様に角棒状のラック44が一体的に固定され、そのラック44と係合(歯合)するようにピニオン45が設けられる。ピニオン45の回転中心となるピニオン軸46には、ピニオン45の駆動源となるローラ移動用モータ47の駆動軸が取り付けられる。ローラ移動用モータ47は、ピニオン45を回転駆動することで、ピニオン45と係合するラック44が一体的に取り付けられたスライドローラ39(LMブロック42)をスライド移動させる。
これにより、スライドローラ39は、ローラ移動用モータ47の駆動力に基づいてLMガイド41のガイド方向となる表示ラベル1の移送方向及びその反対方向に進退移動可能に設けられる。そして、スライドローラ39は、ラベル移送ベルト33の上方から外れた第2移送ローラ38の右上位置、言い換えれば送出ローラ40の右下位置を原点位置(図8に示すスライドローラ39の位置)として、その原点位置からラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向(図8に示す左方向)へ所定距離だけスライドしてラベル移送ベルト33の上方に移動し、次いでラベル移送ベルト33の上方となる範囲内で表示ラベル1の移送方向とは反対方向(図8に示す右方向)にスライド移動して所定時間停止した後、再度原点位置にスライド移動して戻るようになっている。LMガイド41及びローラ移動用モータ47により、本発明のローラ移動手段が構成される。
ローラ取付金具32に取り付けられたラック44の下方には、ラック44の位置を検出することでスライドローラ39の位置を検出するローラ位置検出センサ49が取り付けられる。そして、ローラ位置検出センサ49によるスライドローラ39の位置検出に基づいてローラ移動用モータ47の駆動を制御することで、進退移動可能なスライドローラ39の停止位置を正確に管理し、後述するような表示ラベル1の押し曲げ及び表示ラベル1の移送案内が適切に行われるようにしている。
送出ローラ40の上方には、ループ状のラベル送出ベルト60(本発明の第1ベルト)の一端が巻き掛けられてそのラベル送出ベルト60に回転駆動力を付与する送出駆動ローラ61が取り付けられる。送出駆動ローラ61の右下側方には、送出駆動ローラ61の回転駆動源となる送出駆動モータ62が取り付けられる。送出駆動モータ62の駆動軸62aと送出駆動ローラ61の一端に一体的に形成された連結軸部61aとの間には、駆動軸62aの回転駆動力を送出駆動ローラ61に伝達するための送出駆動伝達ベルト63が巻き掛けられる。送出駆動ローラ61、送出駆動モータ62、及び送出駆動伝達ベルト63により、本発明の第1ベルト駆動手段が構成される。
送出駆動ローラ61と送出ローラ40との間には、ラベル送出ベルト60の巻き掛け状態に適切なテンションを付与するためのテンションローラ64が回転自在に取り付けられる。ラベル送出ベルト60の他端は、送出ローラ40に巻き掛けられる。そして、3つのローラ40,61,64間に巻き掛けられたラベル送出ベルト60は、そのベルト外面60aに連結体ロール12から供給されるラベル連結体10が仮接着され、仮接着されたラベル連結体10を送出駆動モータ62の駆動に基づく回転移動により送出駆動ローラ61側から送出ローラ40側に向けて移送する。
なお、送出駆動ローラ61は、送出ローラ40のほぼ垂直上方に配置されることで、各ローラ40,61間に巻き掛けられたラベル送出ベルト60の部分は、ラベル移送ベルト33のベルト外面33aを基準面として垂直に配置される。これにより、送出ローラ40からスライドローラ39の側方に送り出されるラベル連結体10の先端部分は、ベルト外面33aに対して垂直状態となる。各ローラ40,61間に巻き掛けられたラベル送出ベルト60のベルト外面60aの上、中、下の3箇所には、それぞれラベル送出ベルト60に仮接着されたラベル連結体10をニップするニップローラ65〜67が取り付けられる。また、各ローラ40,61間のベルト外面60aの下端すなわち送出ローラ40の近傍には、ラベル連結体10の先端部分をラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対して垂直に送出ローラ40から送り出すための押込ローラ68が取り付けられる。押込ローラ68は、ラベル送出ベルト60によるラベル連結体10(先端の表示ラベル1)の送り出しに伴って回転することで先端の表示ラベル1を押え込む。
押込ローラ68の左側方となるラベル移送ベルト33の上方位置には、送出ローラ40から送り出されたラベル連結体10の先端位置を検出する送出ラベル先端検出センサ55(本発明のラベル先端検出センサ)が取り付けられる。送出ラベル先端検出センサ55は、ラベル連結体10の先端位置を検出することで、送出ローラ40からのラベル連結体10の送出量が所定値となったか否かを検出する。そして、送出ラベル先端検出センサ55によるラベル連結体10の送出量の検出に基づいて送出駆動モータ62の駆動、言い換えればラベル送出ベルト60の移動を制御することで、送出ローラ40から送り出されるラベル連結体10の送出量を正確に管理し、ラベル連結体10の先端部分がラベル移送ベルト33に的確に仮接着されるようにしている。なお、本実施形態では、ラベル連結体10の送出量となる所定値を、連結状態において一の表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法L4と同一の値に設定している(図8参照)。
また、第1移送ローラ37の上方には、ラベル移送ベルト33で移送された後に第1移送ローラ37から送り出される表示ラベル1の先端位置を検出する移送ラベル先端検出センサ56が取り付けられる。移送ラベル先端検出センサ56は、表示ラベル1の先端位置を検出することで、第1移送ローラ37からの表示ラベル1の送出量が所定値(例えば2〜3mm)となったか否かを検出する。そして、移送ラベル先端検出センサ56による表示ラベル1の送出量の検出に基づいて移送駆動モータ35の駆動、言い換えればラベル移送ベルト33の移動を一旦停止制御し、その後、商品移送ベルトコンベア22による商品Sの移送タイミングに合わせてラベル移送ベルト33の移動を再開して第1移送ローラ37から表示ラベル1を送り出すことで、表示ラベル1が商品移送ベルトコンベア22上の商品Sの的確な位置に接着されるようにしている。
さらに、送出駆動ローラ61の上方には、ラベル送出ベルト60によって移送されたラベル連結体10の後端を検出するラベル残少検出センサ57が取り付けられる。ラベル残少検出センサ57は、ラベル連結体10の後端を検出することで、ラベル移送装置21に供給されるラベル連結体10(連結体ロール12)が残り少なくなったか否かを検出する。そして、ラベル残少検出センサ57によるラベル連結体10の後端検出に基づいて送出駆動モータ62の駆動、言い換えればラベル送出ベルト60の移動を停止制御することで、ラベル移送装置21に供給するラベル連結体10(連結体ロール12)の付け替え作業が容易かつ迅速に行えるようにしている。
次に、以上説明したラベル貼付装置20により表示ラベル1を商品Sに貼り付けるラベル貼付工程について説明する。まず、図8に示すように、送出駆動モータ62の駆動によりラベル連結体10がベルト外面60aに仮接着されたラベル送出ベルト60を回転移動させて、ラベル連結体10の先端に位置する表示ラベル1を送出ローラ40の位置で剥がして送り出す(本発明の送出工程)。このとき、送出ローラ40の近傍位置で押込ローラ68がラベル連結体10を押え込むことにより、送出ローラ40で剥がされる先端の表示ラベル1は、ラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対して垂直に送り出される。
また、送出ローラ40からのラベル連結体10の送出量が所定値となる位置にラベル連結体10の先端が位置することを送出ラベル先端検出センサ55により検出すると、送出駆動モータ62の駆動を停止することでラベル連結体10の送り出しを停止する。ラベル連結体10の送出量となる所定値は、先端の表示ラベル1において外部に露出した接着面6部分のラベル連結方向の長さ寸法L4に設定している。これにより、先端の表示ラベル1において外部に露出した接着面6部分が送出ローラ40から送り出された時点でラベル連結体10の送り出しを一旦停止する。
次に、ラベル送出ベルト60の回転移動に伴うラベル連結体10の送り出しを再開すると同時に、ローラ移動用モータ47の駆動によりLMブロック42をスライド移動させることで、図9ないし図11に示すように、原点位置で停止しているスライドローラ39をラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向に移動させる。これにより、ラベル送出ベルト60によるラベル連結体10(先端の表示ラベル1)の送り出しに伴って、その表示ラベル1の接着面6側から情報表示面3側に通り抜ける状態でスライドローラ39がスライド移動することになる。このため、スライドローラ39が先端の表示ラベル1を情報表示面3側に押し曲げて当該表示ラベル1の接着面6を回転移動中のラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させることで、その表示ラベル1の接着面6がラベル移送ベルト33のベルト外面33aに仮接着される(本発明の仮接着工程)。
次に、上記した状態、すなわち先端の表示ラベル1の接着面6がラベル移送ベルト33のベルト外面33aに仮接着された状態から、ローラ移動用モータ47の駆動によりLMブロック42をスライド移動させることで、図12に示すように、ラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向とは反対方向にスライドローラ39を移動させて第2移送ローラ38の上方位置で停止させる。これにより、スライドローラ39は、ローラ外周面39aがベルト外面33aに仮接着された表示ラベル1の情報表示面3と当接して表示ラベル1をラベル移送ベルト33との間で挟持する。
このとき、ローラ位置検出センサ49によるラック44(スライドローラ39)の位置検出に基づいてローラ移動用モータ47の駆動を制御することで、スライドローラ39がラベル移送ベルト33との間で表示ラベル1を挟持する正確な位置で停止することが管理される。そして、図13に示すように、ローラ外周面39aに表示ラベル1の情報表示面3を当接したスライドローラ39が、ラベル送出ベルト60及びラベル移送ベルト33の回転移動による表示ラベル1の移送に伴って回転することで、その表示ラベル1の移送を案内してラベル連結体10からラベル移送ベルト33に表示ラベル1を剥がし取る(本発明の剥取工程)。
なお、本実施形態では、ラベル送出ベルト60によるラベル連結体10の送り出しに伴って表示ラベル1の接着面6が仮接着されるラベル移送ベルト33は、表示ラベル1が仮接着されるタイミングで移送駆動モータ35の駆動により回転移動している場合を例示しているが、必ずしもこの構成に限定するものではない。例えば、少なくとも図11に示す表示ラベル1の仮接着タイミングから図12に示すスライドローラ39による表示ラベル1の挟持タイミングまでの期間では、移送駆動モータ35の駆動を停止し、スライドローラ39により表示ラベル1を挟持すると即座に移送駆動モータ35を駆動してラベル移送ベルト33の回転移動を開始するようにしてもよい。
次に、図14に示すように、ラベル連結体10からラベル移送ベルト33に先端の表示ラベル1を完全に剥がし取ると、送出駆動モータ62の駆動を停止することでラベル送出ベルト60によるラベル連結体10の移送を一旦停止する。次いで、送出駆動ローラ61が逆回転するように送出駆動モータ62の駆動軸62aを逆回転駆動することで、図15に示すように、ラベル送出ベルト60をラベル連結体10の送出方向とは反対方向に回転移動させて、ラベル連結体10の先端部分(次位の表示ラベル1の先端)が送出ローラ40の下端位置とほぼ同程度の高さ位置になるまで巻き戻す。
次に、ローラ移動用モータ47の駆動によりLMブロック42をスライド移動させることで、図16に示すように、スライドローラ39を原点位置に戻す。このとき、ローラ位置検出センサ49によるラック44(スライドローラ39)の位置検出に基づいてローラ移動用モータ47の駆動を制御することで、スライドローラ39が正確に原点位置に戻ることが管理される。このようにしてスライドローラ39が原点位置に戻ると、図17に示すように、送出駆動モータ62の駆動によりラベル送出ベルト60を回転移動させて、ラベル連結体10の先端に位置する次位の表示ラベル1を送出ローラ40の位置で剥がして送り出す。これにより、図8に示したラベル連結体10の先端が送出ローラ40から長さ寸法L4だけ送り出された状態にする。その後は、図9ないし図17に示した工程を繰り返すことで、ラベル連結体10から順次1枚ずつ表示ラベル1を剥がしてラベル移送ベルト33に仮接着させる。
そして、ラベル連結体10から剥がし取った表示ラベル1をベルト外面33aに仮接着させたラベル移送ベルト33は、その回転移動に伴って表示ラベル1を移送し、第1移送ローラ37の位置で剥がして送り出す。このとき、移送ラベル先端検出センサ56による検出に基づいて移送駆動モータ35の駆動を制御することで、表示ラベル1の送出量が所定値(本実施形態では2〜3mm)となった状態で一旦ラベル移送ベルト33を停止し、商品移送ベルトコンベア22による商品Sの移送タイミングに合わせてラベル移送ベルト33の移動を再開する。これにより、表示ラベル1が商品移送ベルトコンベア22上の商品Sの的確な位置に接着されるようにしている。
一方、商品Sを載置した商品移送ベルトコンベア22は、図4に示すように、ラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向に沿いかつ第1移送ローラ37側に向かう方向でラベル移送ベルト33の移動速度と合致して移動することで、商品Sを第1移送ローラ37から送り出される表示ラベル1に向けて移送する。これにより、ラベル移送装置21(第1移送ローラ37)から送り出された表示ラベル1を、商品移送ベルトコンベア22上の商品Sに接着する(本発明の接着工程)。このとき、第1移送ローラ37の近傍位置に配置された貼付ローラ23が、ラベル移送装置21から送り出された表示ラベル1を商品移送ベルトコンベア22上の商品Sに向けて押圧することで、商品Sに対する表示ラベル1の貼り付けが強固に行われる。
以上のように、本実施形態のラベル貼着装置20は、ラベル連結体10をベルト外面60aに仮接着させるループ状のラベル送出ベルト60と、該ラベル送出ベルト60に回転駆動力を付与してラベル送出ベルト60に仮接着されたラベル連結体10を移送する第1ベルト駆動手段(送出駆動ローラ61、送出駆動モータ62、送出駆動伝達ベルト63)と、ラベル送出ベルト60が巻き掛けられるとともにその位置でラベル送出ベルト60に仮接着されたラベル連結体10を剥がして送り出す送出ローラ40と、該送出ローラ40から送り出されたラベル連結体10の先端に位置する表示ラベル1の接着面6側から情報表示面3側に通り抜ける状態でスライド移動することによりその表示ラベル1を押し曲げるスライドローラ39と、該スライドローラ39による表示ラベル1の押し曲げに伴ってその表示ラベル1の接着面6がベルト外面33aに仮接着されるループ状のラベル移送ベルト33と、該ラベル移送ベルト33に回転駆動力を付与してラベル移送ベルト33に仮接着された表示ラベル1を移送する第2ベルト駆動手段(移送駆動ローラ34、移送駆動モータ35、移送駆動伝達ベルト36)と、ラベル移送ベルト33が巻き掛けられるとともにその位置でラベル移送ベルト33に仮接着された表示ラベル1を剥がして送り出す第1移送ローラ37と、商品Sを載置するとともに、ラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向に沿いかつ第1移送ローラ37側に向かう方向でラベル移送ベルト33の移動速度と合致して移動することで、商品Sを第1移送ローラ37から送り出される表示ラベル1に向けて移送する商品移送ベルトコンベア22と、を備え、スライドローラ39は、ラベル送出ベルト60の移動により表示ラベル1が送り出されるのに伴って、その表示ラベル1を情報表示面3側に押し曲げて当該表示ラベル1の接着面6をラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させる。
このように、送出ローラ40から送り出されたラベル連結体10の先端部分(ラベル連結体10の先端に位置する表示ラベル1)をラベル移送ベルト33に剥がし取る際には、ラベル送出ベルト60の移動による表示ラベル1の送り出しに伴い、ラベル連結体10の先端に位置する表示ラベル1の接着面6側から情報表示面3側に通り抜ける状態でスライドローラ39をスライド移動させることにより、表示ラベル1を情報表示面3側に押し曲げて接着面6をラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させる。これにより、離型紙を使用しないラベル連結体10から表示ラベル1を確実に剥がし取ってこれを商品Sに貼り付けることを簡単な構成で具現化することができる。
また、スライドローラ39をラベル移送ベルト33による表示ラベル1の移送方向及びその反対方向に進退移動させるローラ移動手段(LMガイド41、ローラ移動用モータ47)を備え、スライドローラ39は、ローラ移動手段によりラベル連結体10の先端に位置する表示ラベル1の接着面6側から情報表示面3側に向けて移動することで表示ラベル1を押し曲げた後に表示ラベル1の情報表示面3がローラ外周面39aに当接する位置に移動し、各ベルト33,60の移動による表示ラベル1の移送に伴って回転することでその表示ラベル1の移送を案内してラベル連結体10からラベル移送ベルト33に表示ラベル1を剥がし取る。
これにより、スライドローラ39は、ラベル移送ベルト33に仮接着された表示ラベル1の移動に伴って回転するとともにその移動を案内することになる。このため、表示ラベル1をラベル移送ベルト33に貼り移す方向に対してスライドローラ39が力を加えることになり、表示ラベル1をラベル移送ベルト33の適正な仮接着位置に剥がし取ることができる。その結果、離型紙を使用しないラベル連結体10から複数の表示ラベル1を連続的に剥がし取り、これらを商品Sに対して順次確実かつ正確に貼り付けることができる。また、この構成によれば、本発明のスライド押曲部材と本発明の案内ローラとを1つの部材(スライドローラ39)で構成することができるので、構成部材の部品点数を削減することができる。ただし、必ずしもスライド押曲部材と案内ローラとを1つの部材で構成する必要はなく、スライド押曲部材と案内ローラとを個別の部材で構成するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、スライドローラ39が本発明の案内ローラとして機能する際、スライドローラ39とラベル移送ベルト33のベルト外面33aとの間に表示ラベル1の厚さ寸法と同一の隙間Hが設けられるが(図11参照)、この構成に限定するものではない。例えばスライドローラ39を下方(ベルト外面33aの方向)に付勢するスプリング等の付勢手段を設けることで、図18の変形例に示すように、スライドローラ39とベルト外面33aとの間に隙間を設けずに当接状態とするようにしてもよい。すなわち、スライドローラ39は、ラベル移送ベルト33のベルト外面33aとの間で当接状態にあり、表示ラベル1の移送を案内する際、その表示ラベル1をベルト外面33aとの間で挟持する。この構成によれば、表示ラベル1の移動を案内するスライドローラ39が、同時に表示ラベル1をベルト外面33aに向けて押圧することになるので、表示ラベル1をラベル移送ベルト33に貼り移す方向に対してスライドローラ39が加える力を大きくすることができ、より確実に表示ラベル1をラベル移送ベルト33の適正な仮接着位置に剥がし取ることができる。
また、スライドローラ39の位置を検出するローラ位置検出センサ49を備え、ローラ移動手段は、ローラ位置検出センサ49によるスライドローラ39の位置検出に基づいてスライドローラ39を進退移動させる。これにより、進退移動可能なスライドローラ39の停止位置を正確に管理することができるので、スライドローラ39による表示ラベル1の押し曲げ及び表示ラベル1の移送案内を適切に行わせることができる。
また、送出ローラ40から送り出されたラベル連結体10の先端位置を検出する送出ラベル先端検出センサ55を備え、送出ローラ40からのラベル連結体10の送出量が所定値となる位置にラベル連結体10の先端が位置することを送出ラベル先端検出センサ55により検出すると、ラベル連結体10の送り出しを停止して、スライドローラ39による表示ラベル1の押し曲げを行う。これにより、送出ローラ40から送り出されるラベル連結体10の送出量を正確に管理した状態で表示ラベル1の押し曲げを行うことができ、ひいてはラベル連結体10の先端部分(先端の表示ラベル1)をラベル移送ベルト33に的確に仮接着させることができる。
また、所定値は、一の表示ラベル1(先端の表示ラベル1)を他の表示ラベル1(次位の表示ラベル1)に連結した状態で一の表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法L4に設定される。これにより、ラベル連結体10の先端部分をスライドローラ39で押し曲げる際、先端の表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分のみをスライドローラ39で押し曲げることができる。言い換えれば、次位の表示ラベル1における先端の表示ラベル1との連結部分をスライドローラ39で押し曲げてラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させることを回避できる。このため、ラベル送出ベルト60の回転移動(ラベル連結体10の送り出し)により先端の表示ラベル1をラベル移送ベルト33に剥ぎ取るときに、ラベル移送ベルト33の移動に伴って移動する先端の表示ラベル1が接着面6の連結によって次位の表示ラベル1を引っ張り込んでしまい、先端の表示ラベル1の剥ぎ取りがスムーズに行えなくなる不具合を回避することができる。
なお、ラベル連結体10の送出量における所定値は、長さ寸法L4と同一の値に限定されるものではない。ただし、上記したように次位の表示ラベル1における先端の表示ラベル1との連結部分をラベル移送ベルト33のベルト外面33aに対向させることを回避して先端の表示ラベル1の剥ぎ取りをスムーズに行わせるには、表示ラベル1の接着面6の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法L4以下の値を所定値に設定することが望ましい。
上記した実施形態では、表示ラベルの裏面全体に接着面を設けた場合を例示しているが、この構成に限定するものではない。例えば図19に示す変形例の表示ラベル101のように、裏面の一部分にのみ接着面102(図19に示す円弧形状の斜線部分)を設けて、その部分的な接着面102の貼り合わせによって多数の表示ラベル101が帯状に連結されてなるラベル連結体100を形成するようにしてもよい。図19中には、外周形状が正円形状となる表示ラベル101を例示している。また、このように部分的な接着面102の貼り合わせによって形成されたラベル連結体100では、表示ラベル101を1枚ずつ剥がし取る際、接着面102が少ないために正規の位置からズレて剥がし取られる可能性が高くなってしまう。しかしながら、本実施形態のラベル移送装置21は、前述したように先端の表示ラベル101をラベル連結体100からラベル移送ベルト33に剥がし取る場合、スライドローラ39とラベル移送ベルト33との間で表示ラベル101を挟持し、この状態から表示ラベル101の移送に伴ってスライドローラ39が回転してその表示ラベル101の移送を案内するようになっているので、接着面102の少ない表示ラベル101でもズレることなく正規の位置で剥がし取ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これはあくまで例示に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、実施形態中の構成では、表示ラベルの設定寸法として、長手方向の幅寸法L1を約50mm、短手方向の幅寸法L2を約25mm、連結部分のラベル連結方向における長さ寸法L3を約17mm、厚み寸法を約100μmとしているが、これらの数値に限定されるものではない。また、本発明のラベル貼付装置を構成する第1及び第2ベルトの回転移動タイミング、言い換えれば第1及び第2ベルトによるラベル連結体又は表示ラベルの移送タイミングは、実施形態中に記載のタイミングに限定されるものではない。すなわち、表示ラベルを被着体に貼り付ける仕様に応じて、任意にタイミングを変更することが可能である。
1 表示ラベル
3 情報表示面
6 接着面
10 ラベル連結体
20 ラベル貼着装置
21 ラベル移送装置
22 商品移送ベルトコンベア(被着体移送ベルトコンベア)
33 ラベル移送ベルト(第2ベルト)
33a ベルト外面
34 移送駆動ローラ(第2ベルト駆動手段)
35 移送駆動モータ(第2ベルト駆動手段)
36 移送駆動伝達ベルト(第2ベルト駆動手段)
37 第1移送ローラ(第2剥離軸)
39 スライドローラ(スライド押曲部材、案内ローラ)
39a ローラ外周面
40 送出ローラ(第1剥離軸)
41 LMガイド(ローラ移動手段)
47 ローラ移動用モータ(ローラ移動手段)
49 ローラ位置検出センサ
55 送出ラベル先端検出センサ(ラベル先端検出センサ)
60 ラベル送出ベルト(第1ベルト)
60a ベルト外面
61 送出駆動ローラ(第1ベルト駆動手段)
62 送出駆動モータ(第1ベルト駆動手段)
63 送出駆動伝達ベルト(第1ベルト駆動手段)
S 商品(被着体)

Claims (12)

  1. 表面に情報表示面が形成されるとともに裏面に接着面が形成された表示ラベルに対して一の表示ラベルの接着面を他の表示ラベルの情報表示面に部分的に接着しこれを多数の表示ラベル間で行うことで多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体から、表示ラベルを1枚ずつ剥がして被着体に貼り付けるラベル貼付装置において、
    前記ラベル連結体をベルト外面に仮接着させるループ状の第1ベルトと、
    該第1ベルトに回転駆動力を付与して第1ベルトに仮接着された前記ラベル連結体を移送する第1ベルト駆動手段と、
    前記第1ベルトが巻き掛けられるとともにその位置で第1ベルトに仮接着された前記ラベル連結体を剥がして送り出す第1剥離軸と、
    スライド移動することにより前記第1剥離軸から送り出された前記ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に通り抜けその表示ラベルを押し曲げるスライド押曲部材と、
    該スライド押曲部材により押し曲げられた表示ラベルの接着面がベルト外面に仮接着されるループ状の第2ベルトと、
    該第2ベルトに回転駆動力を付与して第2ベルトに仮接着された表示ラベルを移送する第2ベルト駆動手段と、
    前記第2ベルトが巻き掛けられるとともにその位置で第2ベルトに仮接着された表示ラベルを剥がして送り出す第2剥離軸と、
    前記被着体を載置するとともに、前記第2ベルトによる表示ラベルの移送方向に逆行しない順方向でありかつ前記第2剥離軸側に向かう方向に前記第2ベルトの移動速度と合致して移動することで、前記被着体を第2剥離軸から送り出される表示ラベルに向けて移送する被着体移送ベルトコンベアと、を備え、
    前記スライド押曲部材は、前記第1ベルトの移動により表示ラベルが送り出されるのに伴って、その表示ラベルを情報表示面側に押し曲げて当該表示ラベルの接着面を前記第2ベルトのベルト外面に対向させることを特徴とするラベル貼付装置。
  2. 前記スライド押曲部材により押し曲げられた表示ラベルの情報表示面がローラ外周面に当接される案内ローラを備え、
    前記案内ローラは、前記第1及び第2ベルトの移動による表示ラベルの移送に伴って回転することでその表示ラベルの移送を案内して前記ラベル連結体から第2ベルトに表示ラベルを剥がし取る請求項1に記載のラベル貼付装置。
  3. 前記案内ローラを前記第2ベルトによる表示ラベルの移送方向及びその反対方向に進退移動させるローラ移動手段を備え、
    前記案内ローラは、前記ローラ移動手段により前記ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に向けて移動することで前記スライド押曲部材として機能した後、押し曲げた表示ラベルの情報表示面がローラ外周面に当接する位置に移動して表示ラベルの移送を案内する請求項2に記載のラベル貼付装置。
  4. 前記案内ローラの位置を検出するローラ位置検出センサを備え、
    前記ローラ移動手段は、前記ローラ位置検出センサによる前記案内ローラの位置検出に基づいて案内ローラを進退移動させる請求項に記載のラベル貼付装置。
  5. 前記第1剥離軸から送り出された前記ラベル連結体の先端位置を検出するラベル先端検出センサを備え、
    前記第1剥離軸からの前記ラベル連結体の送出量が所定値となる位置にラベル連結体の先端が位置することを前記ラベル先端検出センサにより検出すると、前記第1ベルト駆動手段によるラベル連結体の送り出しを停止して、その第1ベルト駆動手段によるラベル連結体の送り出しを再開すると同時に前記スライド押曲部材による表示ラベルの押し曲げを行う請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のラベル貼付装置。
  6. 前記所定値は、一の表示ラベルを他の表示ラベルに連結した状態で一の表示ラベルの接着面の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法以下に設定される請求項に記載のラベル貼付装置。
  7. 表面に情報表示面が形成されるとともに裏面に接着面が形成された表示ラベルに対して一の表示ラベルの接着面を他の表示ラベルの情報表示面に部分的に接着しこれを多数の表示ラベル間で行うことで多数の表示ラベルが帯状に連結されてなるラベル連結体から、表示ラベルを1枚ずつ剥がして被着体に貼り付けるラベル貼付方法において、
    第1ベルト駆動手段によりループ状の第1ベルトを移動することで、その第1ベルトのベルト外面に仮接着された前記ラベル連結体を、第1ベルトが巻き掛けられる第1剥離軸によりその位置で剥がして送り出す送出工程と、
    前記第1ベルトの移動により表示ラベルが送り出されるのに伴って、スライド押曲部材をスライド移動させることにより、前記第1剥離軸から送り出された前記ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に前記スライド押曲部材を通り抜けさせて、その表示ラベルを情報表示面側に押し曲げて当該表示ラベルの接着面を第2ベルト駆動手段により移動するループ状の第2ベルトのベルト外面に対向させて、その表示ラベルの接着面を第2ベルトのベルト外面に仮接着させる仮接着工程と、
    前記第2ベルトが巻き掛けられる第2剥離軸により第2ベルトに仮接着された表示ラベルをその位置で剥がして送り出すとともに、第2ベルトによる表示ラベルの移送方向に逆行しない順方向でありかつ前記第2剥離軸側に向かう方向第2ベルトの移動速度と合致して移動する被着体移送ベルトコンベアに前記被着体を載置してその被着体を第2剥離軸から送り出される表示ラベルに向けて移送することで、表示ラベルを被着体に接着する接着工程と、を備えることを特徴とするラベル貼付方法。
  8. 前記スライド押曲部材により押し曲げられた表示ラベルの情報表示面がローラ外周面に当接される案内ローラを前記第1及び第2ベルトの移動による表示ラベルの移送に伴って回転させてその表示ラベルの移送を案内することで、前記ラベル連結体から第2ベルトに表示ラベルを剥がし取る剥取工程を備える請求項に記載のラベル貼付方法。
  9. 前記案内ローラは、その案内ローラを前記第2ベルトによる表示ラベルの移送方向及びその反対方向に進退移動させるローラ移動手段により前記ラベル連結体の先端に位置する表示ラベルの接着面側から情報表示面側に向けて移動することで前記スライド押曲部材として機能した後、押し曲げた表示ラベルの情報表示面がローラ外周面に当接する位置に移動して表示ラベルの移送を案内する請求項に記載のラベル貼付方法。
  10. 前記ローラ移動手段は、ローラ位置検出センサによる前記案内ローラの位置検出に基づいて案内ローラを進退移動させる請求項に記載のラベル貼付方法。
  11. 前記第1剥離軸からの前記ラベル連結体の送出量が所定値となる位置にラベル連結体の先端が位置することをラベル先端検出センサにより検出すると、前記第1ベルト駆動手段によるラベル連結体の送り出しを停止して、その第1ベルト駆動手段によるラベル連結体の送り出しを再開すると同時に前記スライド押曲部材による表示ラベルの押し曲げを行う請求項ないし請求項10のいずれか1項に記載のラベル貼付方法。
  12. 前記所定値は、一の表示ラベルを他の表示ラベルに連結した状態で一の表示ラベルの接着面の外部に露出する部分におけるラベル連結方向の長さ寸法以下に設定される請求項11に記載のラベル貼付方法。
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