JP5377527B2 - 吸湿呼吸器 - Google Patents

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Description

本発明は、変圧器などの油入電気機器(以下、油入機器という。)に用いられる吸湿呼吸器の改良に関する。
吸湿呼吸器は、変圧器などの油入機器内の絶縁油の劣化を防止するために設置されるコンサベータに附属する機器である。図6は、一般的な変圧器の装置構成の概略図である。この図において、変圧器41を収容するタンク40の上部から連通管43を通してコンサベータ44に連結され、さらにその上部に延設された空気流出入管46の途中に吸湿呼吸器50が設けられている。変圧器41を収容したタンク40内は絶縁油42で満たされ、さらにコンサベータ44内に流入した状態となっている。変圧器41は、一般的に昼間の負荷増大に伴う発熱により高温となり、夜間には非常に小さくなることから冷却されることになる。変圧器4の設置場所における環境変化やその運転時の発熱に伴う温度上昇や温度低下によって、タンク40内の絶縁油42が膨張収縮し、コンサベータ44内の油面が上下に変化する。その油面の変化に伴い、コンサベータ44内の空気が吸湿呼吸器50を通して外気に放出され、あるいは反対に外部からコンサベータ44内に流入する呼吸作用の現象が発生する。
図7は、従来の吸湿呼吸器の一構成例を示している。この図に示す吸湿呼吸器50は、斜めに設けられ複数の通気孔を備える仕切り部13により上側の吸湿剤収容室11と、下側の空気流案内室12との上下に二分された略円筒状の容器51で主に構成されている。仕切り部13の複数の通気孔のサイズはそれぞれ、後述する粒状の吸湿剤がこの通気孔を通過しないように当該粒状の吸湿剤のそれよりも小さく設定されている。容器51の上面には、空気流出入管接続用のフランジ511及び吸湿剤投入口53が設けられ、吸湿剤収容室11の下側の側壁の一部からは吸湿剤取り出し口55が斜めに突出して設けられている。吸湿剤投入口53及び吸湿剤取り出し口55は、それぞれ蓋54及び蓋56によって閉塞可能とされている。容器51における吸湿剤収容室11の周囲には透明な窓52が設けられ、内部を覗くことができるようになっている。空気流案内室12は、仕切り部13の直下に油溜め19と、当該油溜め19内に一端が浸かり、空気流を案内する直線状流路部分と当該油溜め19内の絶縁油20をくぐり抜けた空気流を外部に案内する略逆U字形の案内流路部分とから構成されている。
吸湿剤収容室11に収容される吸湿剤14としては、従来からシリカゲルが多用されている。シリカゲルは、優れた吸湿性を備える粒状物であり、その吸湿量の増加とともに吸湿性能が低下していき、それに伴い次第に青色から薄桃色に変化するように形成されている。そして、これをそのまま放置すると、最悪の場合、吸湿不十分な湿気を含む空気がコンサベータ内の絶縁油やゴム製の隔膜と接し、これらの絶縁油や隔膜の劣化が進行する。そのため、このシリカゲルの色を見ながら、定期的にこれを交換することが必要になる。交換は、通常、約半年程度で行われ、吸湿剤収容室11内の薄桃色に変色したシリカゲル14をすべて吸湿剤取り出し口55から取り出し、代わりに吸湿剤投入口53から新たに新品のまたは再生したシリカゲルを投入、収容室内に充填することにより行われる。取り出されたシリカゲルは、乾燥器や電熱器などを用いて乾燥再生し、再利用するために保管されるのが通常である。
特開2008−118039号公報
しかし、前記のシリカゲルの交換には手間や人件費がかかり、交換作業時には湿気を含む空気(外気)がコンサベータ内に流入しない措置を講じることが必要になる。また、吸湿呼吸器から取り出したシリカゲルを乾燥して再生するにも手間がかかり、これに熱エネルギーを加えるために電力が必要とされることから、経済的でないという問題がある。さらに、取り出したシリカゲルを廃棄するにしても、産業廃棄物として取り扱うことが必要であり、廃棄費用も高額となるという問題がある。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、吸湿剤の交換を不要にするか、あるいはその交換までの期間を従来よりも著しく伸ばすことにより、吸湿剤交換に要する手間や人件費その他の費用を削減できる吸湿呼吸器及び吸湿呼吸装置を提供することを目的とする。
前記目的は、本発明によれば、以下の(1)〜(2)に示す吸湿呼吸器によって達成される。
(1)コンサベータに付属する吸湿呼吸器であって、内部に吸湿剤収容室を有するとともに、前記コンサベータ及び外気にそれぞれ通じる2つの空気流出入管、並びに前記吸湿剤収容室の排気のための排気管を備える内部容器と、前記各空気流出入管及び前記排気管を外部に引き出す貫通孔をそれぞれ有し、前記内部容器との間に空気層を介在させて当該内部容器の一部または全部を覆う透明な外部容器と、前記各貫通孔を通して引き出される前記各空気流出入管及び排気管の途中にそれぞれ取り付けられる弁とを備えており、前記コンサベータに通じる空気流出入管及び前記排気管に設けられた前記各弁は当該コンサベータ内の圧力の監視結果に基づいて互いに反対の開閉動作をするようにされたことを特徴とする吸湿呼吸器。
(2)前記外部容器は、少なくともその一部に前記内部容器に向けて集光作用をもたらす形状を備えてなる前記(1)に記載の吸湿呼吸器。
本発明の吸湿呼吸器は、透明な外部容器と、その内部に空気層を介して入れ子状に収容される内部容器との二重の容器により構成したので、晴天の日の昼間に太陽光エネルギーによって前記空気層、ひいては内部容器自体を常温よりも相対的に高い温度に維持して吸湿剤を乾燥再生を促進でき、乾燥に要するコストが不要であり、吸湿剤の交換作業をなくしその手間を省くことができる。また、シリカゲルを交換することがないので、産業廃棄物としての廃棄処理やその費用が不要となる。
本発明の吸湿呼吸器の実施形態の一例を示す図である。 本発明の吸湿呼吸器の実施形態の一例を示す図である。 本発明の吸湿呼吸器を2台接続した吸湿呼吸装置の一例を示す図である。 本発明の吸湿呼吸器を2台接続した吸湿呼吸装置の別の例を示す図である。 図3に示す吸湿呼吸装置の湿度コントロールについて説明する図である。 一般的な油入電気機器として、変圧器の構成例を示す図である。 従来の吸湿呼吸器の一例の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の吸湿呼吸器の実施形態について説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されない。
[吸湿呼吸器]
図1は、本発明の吸湿呼吸器の実施形態の一例を模式的に示したものである。この図に示すように、本実施形態の吸湿呼吸器1は、内部容器10と外部容器24とからなる。なお、図8に示したように、吸湿剤収容室には吸湿剤の投入口および取り出し口が設けられるが、これらの開口は本発明には直接関係しないので、以下の各図では、内部容器の吸湿剤収容室には吸湿剤の投入口や取り出し口の図示を省略している。また、各図で同一または共通の各部については同一の符号を用い、以下では重複する説明を省略する。
内部容器10は、図示していないが、通常は略円柱状の外形を有する容器であり、その中間に表裏に貫通する複数の通気孔を備えた板状の仕切り部13が設けられ、この仕切り部13により当該容器を上側の吸湿剤収容室11と下側の空気流案内室12とに区画している。仕切り部13の複数の通気孔のそれぞれは、その内径が吸湿剤収容室内に収容されるシリカゲルの粒径(最小粒径)よりも小さく設定されていれば、その配置や単位面積当たりの個数については特に制限されず、適宜設定できる。
吸湿剤収容室11には、その全容積にシリカゲル14が充填、収容されている。収容されるシリカゲルの種類や要求される吸湿性能については特に制限されず、種々の吸湿特性を備える種類の中から適宜選択できるが、高い吸湿性を備えるB型シリカゲルを用いるのが好ましい。このシリカゲル14を吸湿剤収容室11に投入する投入口や当該収容室から取り出す取り出し口などは、従来公知の形態のものを適宜設けることができる。(以下の各図では、吸湿剤投入口及び吸湿剤取り出し口の図示を省略していることは前記のとおりである。)
空気流案内室12としては、従来公知の形態、構造のものを採用できる。図1においては、この空気流出入管12は、仕切り部13の直下に油溜め19と、当該油溜め19内に一端が浸かり、空気流を案内する直線状流路部分と当該油溜め19内の絶縁油20をくぐり抜けた空気流を外部に案内する略逆U字形の案内流路部分とから構成された図8に示したものと同様の構造のものを示している。
図1に示す内部容器10には、吸湿剤収容室11に連通する2つの配管15、16が外部に引き出されている。ここで、配管15は、一方の空気流出入管であり、油入機器のコンサベータ(不図示)に接続されるものとする。また、配管16は排気管である。これらの配管の内径は適宜設定できる。また、空気流案内室12からは、空気流出入管21が空気流出入管15とは反対向きに外部に引き出されている。
外部容器24は、内部容器10との間に空気層を介在させて当該内部容器10の一部または全部を覆う透明な容器である。ここで、内部容器10の一部とは、吸湿剤収容室11の周側面、または吸湿呼吸器の上半部分を指しており、内部容器10の全部とは、文字通り、内部容器10の全面を指すものとする。外部容器24の材質としては特に制限されず、例えば透明なガラスや、アクリル樹脂などの硬質樹脂などが挙げられる。また、この外部容器24の器壁はその厚さを略均一に設定する必要はなく、吸湿剤収容室11の外周部分のみ厚さを大小いずれかに変更し、または厚さ方向にその厚さを連続的に変化させ例えば凸状に形成し、内部容器10に向けて太陽光を集光するようにしてもよい。
図1に示す実施形態では、内部容器10の2つの空気流出入管15,21及び排気管16はそれぞれ、外部容器24のこれらに対応する位置に穿設された貫通孔25〜27を通じて外部に延びている。また、それぞれの配管15、21,16には弁17、18、22が取り付けられている。排気管16の弁18の外側に、さらに配管を接続する場合には、雨水などが浸入しないように図に向かって当該配管を下側に折曲するなどの手段を講じることができる。これら各弁17、18、22は手動弁または電動弁のいずれであってもよい。
このような構成の本実施形態においては、日中の変圧器の負荷が増大する時間帯に弁17、18、22をそれぞれ開放しておくことで、絶縁油の膨張によりコンサベータ(不図示)内の乾燥空気は弁17、空気流出入管15、吸湿剤収容室11、空気流案内室12、空気流出入管21及び弁22を順次通過し、外部に放出される。晴天の場合には、コンサベータ内の空気が放出されほとんど空気の流れがない状態にて、本実施形態の吸湿呼吸器1が太陽光の照射を受けることで、内部容器10の温度、さらに吸湿剤収容室11内の温度が上昇し、内部に充填されたシリカゲル14がそれまでの吸湿分を放湿する。この放湿された湿気は、弁17を閉じておくことで、吸湿剤収容室11の上側にこれに連通して設けられている排気管16を通じて外部に放出される。この場合、コンサベータ内部の圧力が予め設定した設定値を超えた場合に、弁17を開放すると同時に、弁18を閉じるようにするのが好ましい。また、変圧器の負荷が低下し、絶縁油が収縮する夜間には弁18を閉じておくことにより、外気は弁22、空気流出入管21、空気流案内室12、吸湿剤収容室11、空気流出入管15及び弁17を通して吸湿され、コンサベータ内に流入することになる。このようにシリカゲルによる吸湿とシリカゲルの乾燥再生とが繰り返し行われることで、シリカゲルの交換は不要となるか、またはこのサイクルによりシリカゲルの吸湿性能が低下するにしてもその交換周期を著しく延長することができる。
図2は、本発明の吸湿呼吸器の実施形態の別の例を示している。この図に示す実施形態が、図1に示した実施形態と相違するのは、内部容器10が排気管を独立に備えておらず、空気流出入管15の先端で二股に分岐され、それぞれの分岐管15、15の途中に弁17、18が取り付けられている点である。その他の構成については図1に示した実施形態と本質的に変わりはない。
本実施形態においても、晴天の日の日中に、変圧器の負荷が上昇し始める際には、空気流出入管15、21の弁17、22のみを開き、内部の乾燥空気を外部に放出し空気の流れがほとんどない状態となったところで、弁17を閉じ、弁18を開くようにする。そうすることで、太陽光の照射により内部容器10における吸湿剤収容室11の温度が上昇し、シリカゲルが放湿した湿気が弁18を通して外部に排気される。本実施形態においても、弁17、18はコンサベータ内の圧力の推移を監視しながら、開閉操作を行うことができる。
[吸湿呼吸装置]
本発明の吸湿呼吸は、これを少なくとも2台用意し、これらが備える各空気流出入管の向きを揃えて配置し、吸湿剤収容室の上部から引き出された空気流出入管の弁同士を少なくとも接続配管で接続した吸湿呼吸装置として構成できる。
図3は、本発明の吸湿呼吸器を2台接続した吸湿呼吸装置の一例を示している。なお、図3では、内部容器110(210)及び外部容器124(224)を簡略化するとともに、配管及び弁のそれぞれを単線及び記号にてそれぞれ図示してある。また、2台の吸湿呼吸器についてそれぞれ図1にて用いた符号を用いることとすると、説明が冗長になるので、図1及び図2で用いた各符号の上位に、図に向かって左側の吸湿呼吸器については数字の1、右側の吸湿呼吸器については数字の2を付記し、3桁で表示している。
図3に示す吸湿呼吸装置2では、図1に示した実施形態と同様の構成の吸湿呼吸器2台(101、201)を用い、各々の吸湿剤収容室の上部から外部に引き出される空気流出入管115、215にそれぞれ取り付けられた2つの弁117、217を接続配管15aで接続している。この接続配管15aの途中には、コンサベータから引き出された空気配管46がT字型に接続され、弁117,217;122、222の開閉操作によりこれら2台の吸湿呼吸器101、201のうちの一方または双方を介してコンサベータと外気との間で空気の流出入が可能となっている。なお、排気管116、216の先端は、それぞれ下側に折曲されており、雨水などの浸入を防止している。
図3に示す吸湿呼吸装置2では、例えば一方の吸湿呼吸器101にてコンサベータに流入する空気の吸湿を行わせ、残りの吸湿呼吸器201にてシリカゲルの乾燥再生を行わせることができる。この場合、吸湿呼吸器101における2つの空気流出入管115、121に設けられている弁117、122を開放するとともに、排気管116の弁118を閉じる一方、吸湿呼吸器201における2つの空気流出入管215、221に設けられている弁217を閉じるとともに、排気管216の弁218,222を開放する。
このような弁の開閉操作により、変圧器の負荷が増大すると、空気配管46及び空気流出入管115を通してコンサベータ内の空気は吸湿呼吸器101を通過し、吸気流出入口121から外気に流出する一方、負荷が低下すると、反対に外気から吸湿呼吸器101内で吸湿された空気がコンサベータ内に流入することになる。また、このような吸湿呼吸器101の機能とは無関係に、吸湿呼吸器201においては、太陽光の照射を受けて、外部容器224と内部容器210との間の空気層、さらには内部容器210が加熱され、それによって内部容器210内のシリカゲルが放湿し、排気管216を通して外気中に排気され、空気流出入管221を介して新たな空気が流入する。このように、図3に示す吸湿呼吸装置2においては、各弁の開閉操作により、当該装置を構成する2つの吸湿呼吸器に選択的に空気の流出入を行わせるだけでなく、それと同時にそれぞれの内部に充填されているシリカゲルの乾燥再生を行わせることができる。
図3に示す吸湿呼吸装置2の変形例として、2つの吸湿呼吸器101、201の空気流案内室(不図示)から図面の下方に向けてそれぞれ設けられた空気流出入管121,221における弁(122、222)同士を配管で接続し、当該配管の途中から2台の吸湿呼吸器101、201に共通の空気流出入管(不図示)を設けることもできる。この場合の弁の開閉操作は前記の同様に行うことができる。
図4は、本発明の吸湿呼吸器を2台接続した吸湿呼吸装置の別の例を示しており、図2に示した本発明の吸湿呼吸器の実施形態の2台を並列接続した構成を備えたものである。この場合、2台の吸湿呼吸器101、201は、これらの向きを揃えた上で図に向かって上側の空気流出入管125,215における弁117、217の間、及び下側の空気流出入管121,221における弁122、222の間をそれぞれ配管で接続し、並列接続されている。その他の構成については図3に示した吸湿呼吸装置2と実質的に変わるところはないので、説明を省略する。
図5は、図3に示した吸湿呼吸装置2において、湿度制御により弁の開閉操作を行わせる構成を説明するための図である。この図において、符号31,33、35は湿度センサー、32、34、36はこれら湿度センサーの出力信号線、37は湿度調節器、38〜41は湿度調整器からの制御出力線をそれぞれ示している。その他の符号は、図3に示したものと同一としている。また、この図に示す各弁(117、118、122;217,218、222)はそれぞれ電動弁を使用するものとする。
この図5の例においては、空気配管46を流れる空気の湿度を吸湿呼吸器101制御用の湿度センサー31および吸湿呼吸器201制御用の湿度センサー33で計測するとともに、外気湿度を湿度センサー35で計測する構成とされている。これらの湿度センサー31,33,35の出力は、それぞれ制御出力線32、34、36を通じて湿度調節器37に送られる。
湿度調節器37は、予め操作者がこれに設定入力を行えるものを使用している。このような設定入力の項目としては、例えば、(1)制御信号出力のための湿度差条件(外気湿度−空気配管46内を流れる空気の湿度)、(2)当該湿度差条件を満たす場合に開閉する弁の指定、(3)使用開始時の系列(どちらの吸湿呼吸器の系列から使用するか、2つの系列を交互に使用するか、など)、(4)系列の切換期間、などが挙げられる。湿度調節器37は、さらに湿度差条件を段階的に設定できるなどその他の各種機能を備えているものであってもよい。
図5に示すように湿度制御を組み合わせた吸湿呼吸装置において、例えば使用開始から吸湿呼吸器101から使用を開始する場合、その2つの空気流出入管115、121における弁117、122を開放するとともに、排気管116の弁118を閉じておく。他方、吸湿呼吸器201については、3つの弁217、218,222をそれぞれ閉じた状態に維持してもよく、これら3つの弁のうち、空気流出入管221の弁222および排気管216の弁218をそれぞれ開放し、シリカゲルの乾燥再生を行えるようにしてもよい。また、2つの系列の吸湿呼吸器を所定の時間間隔で吸湿、乾燥再生を切り換えて運転するようにしてもよい。
吸湿呼吸器101を長期間使用すると、湿度調節器37は、2つの湿度センサー31、35で計測される外気湿度と空気配管46内の空気の湿度との差が予め設定した湿度差条件を満たしたと判定するようになる。その場合、湿度調節器37は、吸湿呼吸器201側の弁217、222を開放するとともに、排気管216の弁218を閉じ、当該吸湿呼吸器201側にて外気からコンサベータ内に流入する空気の吸湿を行わせる。それとともに、吸湿呼吸器101側のそれまで開放していた弁117を閉じ、排気管116の弁118を開放するように制御する。このように制御することで、吸湿呼吸器101の系列と吸湿呼吸器201の系列との切換が可能となる。
以上説明したように、本発明の吸湿呼吸器は、これを二重構造とし、シリカゲルなどの吸湿剤が収容された内部容器(吸湿剤収容室)を太陽光エネルギーによって加熱して外シリカゲルの乾燥再生を行うことができるものである。そして、変圧器の負荷の推移に応じて弁を開閉操作することで、1台でシリカゲルによる吸湿とともにシリカゲルの乾燥再生が可能となる。これにより、シリカゲルの交換を不要にでき、あるいは仮にシリカゲルが吸湿、乾燥再生を繰り返すことでその吸湿性能が低下するとしても、その交換までの期間を従来よりも伸ばすことができ、シリカゲル交換に要する手間や人件費その他の費用の削減が可能となる。
また、本発明の吸湿呼吸器は、前記したように、これを少なくとも2台組み合わせて吸湿呼吸装置として構成することもできる。この場合、本発明の吸湿呼吸器を用いる場合よりもシリカゲルによる吸湿、シリカゲルの乾燥再生を確実に行うことができ、さらに少なくとも2台を交互に使用することで、さらにシリカゲル交換を不要にし、その交換の手間や費用の著しい削減が可能となる。さらに、吸湿呼吸装置に湿度制御を組み合わせることで、さらに作業者による巡視点検などを不要にし、省力化にも大きく貢献することが期待できるようになる。
なお、本明細書では、前記のとおり、本発明の吸湿呼吸装置にのみ湿度制御を組み合わせる点を説明したが、前記で説明した湿度センサー、湿度調節器などの制御機器を前記と同様にして本発明の吸湿呼吸器にも適用することができる。この場合、変圧器の負荷が上昇する昼間にコンサベータ内から放出される乾燥空気とともに、シリカゲルの放湿分が外気に放出されることになる。
1 吸湿呼吸器
10 内部容器
11 吸湿剤収容室
12 空気流案内室
13 仕切り部
14 吸湿剤(シリカゲル)
15 空気流出入管
15a 接続配管
16 排気管
17、18、22 弁
19 油溜め
20 絶縁油
21 空気流出入管
24 透明外部容器
25〜27 開口
31、33,35 湿度センサー
32,34,36 出力信号線
37 湿度調節器
38,39,40,41 制御出力線
46 コンサベータ空気配管

Claims (2)

  1. コンサベータに付属する吸湿呼吸器であって、
    内部に吸湿剤収容室を有するとともに、前記コンサベータ及び外気にそれぞれ通じる2つの空気流出入管、並びに前記吸湿剤収容室の排気のための排気管を備える内部容器と、
    前記各空気流出入管及び前記排気管を外部に引き出す貫通孔をそれぞれ有し、前記内部容器との間に空気層を介在させて当該内部容器の一部または全部を覆う透明な外部容器と、
    前記各貫通孔を通して引き出される前記各空気流出入管及び排気管の途中にそれぞれ取り付けられる弁とを備えており、
    前記コンサベータに通じる空気流出入管及び前記排気管に設けられた前記各弁は当該コンサベータ内の圧力の監視結果に基づいて互いに反対の開閉動作をするようにされたことを特徴とする吸湿呼吸器。
  2. 前記外部容器は、少なくともその一部に前記内部容器に向けて集光作用をもたらす形状を備えてなる請求項1に記載の吸湿呼吸器。
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