JP5376954B2 - 太陽電池モジュール、積層体及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール、積層体及び太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール、積層体及び太陽電池モジュールの製造方法に関する。
従来、太陽電池モジュールは、屋外に設置されるものであるため、その周囲を耐候性、耐湿性、耐衝撃性、耐熱性等に優れた保護シートにより保護する必要があった。このような保護シートとしては、フッ素樹脂フィルムが好適に使用されている。このようなフッ素樹脂フィルムを使用した太陽電池モジュールの一般的な構造としては、表面に表面支持体としてガラス板のような透明材料を、裏面にはフッ素樹脂フィルムからなる裏面保護シートを配置し、その中間に充填剤、例えば架橋エチレン酢酸ビニル共重合体等により封入された太陽電池素子を挟んだものがよく知られている。
しかしながら、フッ素樹脂はその優れた非粘着性がゆえに、フッ素樹脂成形体同士又は異種材料との接着性に劣るという欠点があった。そのため、上述のような太陽電池モジュールを形成した際にも、層間の接着性が不充分であるために良好な耐候性、耐湿性等を維持することが困難であった。
特許文献1には、プラズマ処理したポリクロロトリフルオロエチレンシート単層、又は、プラズマ処理したポリクロロトリフルオロエチレンシート、接着剤層及び白色プラスチックシートからなる積層体を保護シートとした太陽電池モジュールが開示されている。しかしながら、このような保護シートは、高温時の耐熱性には優れるものの、高温高湿試験でラミネートの剥離が生じ、優れた耐久性を有するものではなかった。
また、特許文献2には、フッ素樹脂フィルムの片面を反応性有機化合物を用いて放電処理を行い、フッ素樹脂表層の炭素原子数に対するフッ素原子数の比F/C及び炭素原子数に対する酸素原子数の比O/Cの範囲を特定することにより接着強度を高めたフッ素樹脂成形体が開示されている。しかしながら、このフッ素樹脂成形体は、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)を対象としたものではなかった。
特開2001−127320号公報 国際公開第00/20489号パンフレット
本発明は、上記現状に鑑み、PCTFEフィルムを表面透光層及び/又は裏面保護シートとして有し、層間接着性に優れた太陽電池モジュールを提供することを目的とするものである。
本発明は、表面透光層、充填剤により封入された太陽電池素子、及び、裏面保護シートからなる太陽電池モジュールであって、上記表面透光層及び上記裏面保護シートのうち少なくとも一方が反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)であり、上記表面処理層が太陽電池素子側に配置されたことを特徴とする太陽電池モジュールである。
また、本発明は、表面透光層、充填剤により封入された太陽電池素子、及び、裏面保護シートからなる太陽電池モジュールであって、上記裏面保護シートは、反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)及びフッ素非含有樹脂シート(C)が積層されてなり、上記表面処理層がフッ素非含有樹脂シート(C)側に配置されたことを特徴とする太陽電池モジュールでもある。
また、本発明は、反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)及びフッ素非含有樹脂シート(C)が積層されてなり、上記フッ素非含有樹脂シート(C)がポリエステル樹脂(C1)からなり、上記表面処理層が上記ポリエステル樹脂(C1)側に配置されたことを特徴とする積層体でもある。
また、本発明は、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)を0.1〜3.0容量%の反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより表面処理層を形成する工程を含むことを特徴とする上述の太陽電池モジュールの製造方法でもある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の太陽電池モジュールは、PCTFEフィルム(A)を表面透光層及び/又は裏面保護シートとして使用したものである。上記PCTFEフィルム(A)を表面透光層及び/又は裏面保護シートとすることにより、特に優れた耐候性、耐湿性を発揮することができる。更に、上記PCTFEフィルム(A)は、片面に反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するものであるが、上記表面処理層は、放電処理によってPCTFE(A)の表層が改質され、良好な接着性が付与されたものである。本発明の太陽電池モジュールは、上記PCTFEフィルム(A)の表面処理層を太陽電池素子側に配置したものであるため、高い接着性が得られ、高温高湿下でも良好な耐久性を発揮することができるものである。
本発明の太陽電池モジュールは、表面透光層、充填剤により封入された太陽電池素子、及び、裏面保護シートをこの順に積層したものである。本発明の第一の太陽電池モジュールは、上記表面透光層及び上記裏面保護シートのうち少なくとも一方が上記PCTFEフィルム(A)を使用するものである。いずれの場合においても、上記表面処理層は、太陽電池素子側に配置される。
上記PCTFEフィルム(A)は、片面のみに上記表面処理層を有するものであり、上記表面処理層を太陽電池素子側に配置するものである。すなわち、大気側に未処理層を配置することにより、PCTFEフィルムの特性である優れた耐候性及び耐湿性が得られ、上記表面処理層を太陽電池素子側に配置することにより、充填材と強固に接着することができる。これにより、高温高湿下でも耐久性に優れ、保護シートとして要求される耐候性及び耐湿性を維持することができる。
上記PCTFEフィルム(A)は、クロロトリフルオロエチレン単独重合体からなるものである。クロロトリフルオロエチレン系共重合体は、防湿性が劣る為、単独重合体を使用することが必要とされる。
上記PCTFEフィルム(A)は、反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するものである。上記放電処理を行うことにより、PCTFEフィルム(A)の表層が改質され、接着性を改善することができる。
上記反応性有機化合物としては酸素原子を含有する重合性又は非重合性有機化合物であれば特に限定されないが、例えば、酢酸ビニル、ギ酸ビニル等のビニルエステル類;グリシジルメタクリレート等のアクリル酸エステル類;ビニルエチルエーテル、ビニルメチルエーテル、グリシジルメチルエーテル等のエーテル類;酢酸、ギ酸等のカルボン酸類;メチルアルコール、エチルアルコール、フェノール、エチレングリコール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、ギ酸エチル等のカルボン酸エステル類;アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸類等を挙げることができる。これらのうち改質された表面が失活しにくい(寿命が長い)点、安全性の面で取り扱いが容易な点から、ビニルエステル類、アクリル酸エステル類、ケトン類が好ましく、特に酢酸ビニル、グリシジルメタクリレートが好ましい。
上記不活性ガスとしては特に限定されず、通常放電処理に用いられるものを挙げることができる。具体的には、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、メタンガス等が挙げられる。
上記放電処理は、上記不活性ガスに上記反応性有機化合物を混合した状態で行うものである。上記反応性有機化合物は、上記混合状態において、ガス状(蒸気)で存在する必要がある。上記混合状態における反応性有機化合物の濃度としては特に限定されず、反応性有機化合物の種類等によって異なるが、0.1〜3.0容量%が好ましく、0.1〜1.0容量%がより好ましい。
上記放電処理は、コロナ放電、グロー放電、プラズマ放電等の各種の放電方法により実施することができるが、装置内を減圧しなくてもよい点、片面だけの処理が容易である点、電極近傍の雰囲気ガスの影響が小さく安定した放電が得やすい点からコロナ放電処理が好ましい。
放電条件は、反応性有機化合物の種類や濃度などによって適宜選定すればよい。通常、荷電密度が0.3〜9.0W・sec/cm、好ましくは3.0W・sec/cm未満の範囲で放電処理する。処理温度は下限0℃、上限100℃の範囲の任意の温度で行うことができる。
本発明において、上記PCTFEフィルム(A)は、片面のみを放電処理することが好ましい。片面だけに放電処理を施すことにより、他方の面にフッ素樹脂の特性を残しておくことができる。
片面のみを放電処理する方法としては特に限定されず、例えば、接地電極をロール状としPCTFEフィルム(A)をそのロール状接地電極に添わせてコロナ放電処理する方法等を挙げることができる。
本発明の第一の太陽電池モジュールは、上記表面透光層及び上記裏面保護シートのうち少なくとも一方が上記PCTFEフィルム(A)である。上記PCTFEフィルム(A)は、透明性、耐衝撃性等に優れるため、表面透光層としても良好に作用する。第一の太陽電池モジュールとしては、上記表面透光層及び上記裏面保護シートの両方が上記PCTFEフィルム(A)であることが好ましい。
上記表面透光層としては、従来公知の表面透光層を使用することもできる。上記表面透光層としては特に限定されず、例えば、ガラス板のような透明材料等を挙げることができる。
上記太陽電池モジュールにおいて、上記太陽電池素子は充填材に封入されて上記表面透光層と上記裏面保護シートとの中間に配置されている。上記充填材としては特に限定されず、エチレン/酢酸ビニル共重合体〔EVA〕等の従来公知の充填材を使用することができる。
本発明は、表面透光層、充填剤により封入された太陽電池素子、及び、裏面保護シートからなる太陽電池モジュールであって、上記裏面保護シートは、反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)及びフッ素非含有樹脂シート(C)が積層されてなり、上記表面処理層がフッ素非含有樹脂シート(C)側に配置された太陽電池モジュールでもある(第二の太陽電池モジュール)。
上記第二の太陽電池モジュールは、必要に応じて上記ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)と上記フッ素非含有樹脂シート(C)との間に接着剤層(B)を設けてもよい。特に、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のように、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)との接着性に劣る樹脂をフッ素非含有樹脂シート(C)として使用する場合は、接着剤層(B)を設けることが好ましい。
上記接着剤層(B)を構成する接着剤は、特に限定されないが、ポリエステル系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ナイロン系接着剤、エチレン−酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤よりなる群から選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。
上記接着剤層(B)を構成する接着剤としては、耐熱性、加工性の点で、ウレタン系接着剤、スチレンゴム系接着剤等がより好ましい。
上記フッ素非含有樹脂シート(C)を構成するフッ素非含有樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート〔PET〕、ポリエチレンナフタレート〔PEN〕等のポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、環状ポリオレフィン、スチレン系共重合体等が挙げられるが、なかでも、耐侯性、耐衝撃性,耐熱性等の点で、ポリエステル樹脂が好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。さらにその中でも反射率の高い白色や耐加水分解性のある耐熱低オリゴマータイプのポリエチレンテレフタレートが良い。
本発明の太陽電池モジュールにおいて、上記PCTFEフィルム(A)の好ましい厚みは、第一の太陽電池モジュール及び第二の太陽電池モジュールにより異なる。第一の太陽電池モジュールの場合、すなわち、表面透光層及び/又は裏面保護シートがPCTFEフィルム(A)単層である場合、厚みが0.025〜0.5mmであることが好ましく、0.05〜0.3mmであることがより好ましい。
第二の太陽電池モジュールの場合、すなわち、裏面保護シートが複層である場合、上記PCTFEフィルム(A)の厚みは、5〜200μmであることが好ましい。上記厚みが5μm未満である場合、取り扱い性が悪化したり、歩留まりが低下したりすることがあり、上記厚みが200μmを超えると、コストが高くなることがある。上記厚みは、より好ましい下限が12μmであり、より好ましい上限が50μmである。
また、上記第二の太陽電池モジュールにおいて、上記接着剤層(B)の厚みは、1〜60μmであることが好ましく、5〜40μmであることがより好ましい。上記フッ素非含有樹脂シート(C)の厚みは、30μm〜0.4mmであることが好ましく、より好ましくは、50μm〜0.25mmである。単層である場合も、複層である場合も、裏面保護シートとしての厚みが0.05〜0.5mmであることが好ましく、0.07〜0.3mmであることがより好ましい。
なお、本明細書において、各層の厚みは、マイクロゲージを用いて測定したものである。
本発明は、上記第一及び第二の太陽電池モジュールの製造方法でもある。第一の太陽電池モジュールの製造方法及び第二の太陽電池モジュールの製造方法のいずれにおいても、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)を反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより表面処理層を形成する工程を含むことを特徴とするものである。上記表面処理層を形成する工程は、上述の反応性有機化合物、不活性ガス等を用いて、上述の条件により放電処理することにより行うことができる。
本発明の太陽電池モジュールは、上記工程により得られた表面処理層を有するPCTFEフィルム(A)と各層とを重ね、圧着ラミネートを行うことにより得ることができる。上記第一の太陽電池モジュールの場合、例えば、表面透光層としてのガラス板の上に、充填剤により封入された太陽電池素子を配置し、更にこの上に裏面保護シートとしてのPCTFEフィルム(A)を配置して真空加熱により圧着ラミネートすることにより得ることができる。
上記第二の太陽電池モジュールの場合、例えば、
(1)PCTFEフィルム(A)とフッ素非含有樹脂シート(C)との間に、予め作成した接着剤層(B)フィルムを挟むようにして重ね、圧着ラミネートを行い、積層体を形成する。更に、表面透光層としてのガラス板の上に、充填剤により封入された太陽電池素子を配置し、更にこの上に得られた積層体を配置して真空加熱により圧着ラミネートする、
(2)接着剤からなる塗工液を、PCTFEフィルム(A)上の表面処理層及びフッ素非含有樹脂シート(C)に塗布し、乾燥させた後に、PCTFEフィルム(A)及びフッ素非含有樹脂シート(C)の上記各塗布面が接するように圧着ラミネートを行い、積層体を形成する。得られた積層体を用いて、上記(1)と同様にして真空加熱により圧着ラミネートする、
等の方法を用い、各層を積層させることにより作成することができる。
上記真空加熱による圧着ラミネートは、使用する各層の種類、厚み等に応じて適宜条件を選択して行うことができるが、一般に130〜170℃の温度下で行うことが好ましい。
上記真空加熱による圧着ラミネートは、更に、好ましくは15〜10000Paの圧力下で行うことが好ましい。
上記真空加熱による圧着ラミネートは、一般に15〜60分間行う。
本発明は、反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)、接着剤層(B)及びフッ素非含有樹脂シート(C)が積層されてなり、フッ素非含有樹脂シート(C)がポリエステル樹脂(C1)からなり、上記表面処理層が上記ポリエステル樹脂(C1)側に配置されてなる積層体でもある。上記積層体は、上述のように、太陽電池モジュールの裏面保護シートとして好適に用いられる他に、建材防水シート、壁紙等としても好適に用いることができる。
本発明の積層体は、上記太陽電池モジュールの製造方法において述べた手段により製造することができる。
本発明により得られる第一、第二の太陽電池モジュール及び積層体は、層間接着性に優れたものである。上記層間接着強度は、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)が破断するときの強度である。例えば、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)及びフッ素非含有樹脂シート(C)と、必要に応じて接着剤層(B)とからなる本発明の積層体において、接着強度は、3N/cm以上であることが好ましい。上記層間接着強度が上記範囲内であれば、太陽電池保護シート、建材シート等の屋外の使用時にも充分な耐久性を示すことができる。
本発明の積層体は、耐侯性に優れており、促進耐侯試験を後述の条件で1000時間行った後でも、上記層間接着強度を促進耐侯試験前の値の85%以上維持することができる。
上記層間接着強度は、(株)オリエンテック製の万能材料試験機RTC−1225Aを使用し、ASTM D882に基づいて測定したものである。
本発明により、層間接着性に優れ、良好な耐候性、耐湿性を維持することができる太陽電池モジュールを得ることができる。
以下、本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」、「%」は特に断りのない限り「質量部」、「質量%」を意味する。
実施例1
コロナ放電装置の放電電極とロール状接地電極(60℃)の近傍に酢酸ビニルを0.3容量%含む窒素ガスを流しながら、厚さ0.025mmのPCTFEフィルムをロール状接地電極に添わせながら連続的に通過させ、片面をコロナ放電処理した。
ついで処理済みPCTFEフィルムの処理面に2液ウレタン系接着剤(東洋インキ製、エステル系主剤15部、イソシアネート系硬化剤1部)を10μmの厚みに塗布し、得られた接着剤層上に厚さ188μmのPETフィルム(東レ製×10S)を配置し、全体を70℃でラミネートした。得られた積層体を1000hrの高温高湿試験(85℃×85%)に供し、試験前後の接着性を上述の接着強度の測定方法に基づき測定し、耐久性を評価した。結果を表1に示す。結果、試験前の接着強度は4.0N/cmであったのに対し、試験後の接着強度は3.5N/cmと、接着強度の低下はわずかであった。試験前後ともに接着剤層がPCTFEフィルムとPETフィルムとの双方に残るいわゆる接着剤層の凝集破壊であった。
実施例2
酢酸ビニルをグリシジルメタクリレートに代えたこと以外は、実施例1と同様にして積層体を形成し、耐久性を評価した。結果を表1に示す。
実施例3
接着剤をスチレンゴム系接着剤(日立化成ポリマー社製、ハイボンYA211−2)に代え、ラミネート温度を25℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして積層体を形成し、耐久性を評価した。結果を表1に示す。
実施例4
相手基材を厚さ0.4mmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井化学ファブロ製、ソーラーEVA)に代え、真空加熱圧着式のラミネーターを用いて、150℃、30分間加熱ラミネートしたこと以外は、実施例1と同様にして積層体を形成し、耐久性を評価した。結果を表1に示す。高温高湿試験の前後で、PCTFEフィルムが破断するほどの接着力であった。
実施例5
PCTFEフィルムを厚さ0.1mmのPCTFEフィルムに代え、更に、酢酸ビニルをグリシジルメタクリレートに代えたこと以外は、実施例4と同様にして積層体を形成し、耐久性を評価した。結果を表1に示す。
比較例1〜4
反応性有機化合物を使用しないコロナ処理、特開昭59−217731号公報記載の方法に基づくアルゴンと水素の混合ガスを用いたプラズマ処理、又は、特開平04−349672号公報記載の方法に基づくアンモニアを用いたプラズマ処理のいずれかの方法により、PCTFEフィルムに片面に処理を行ったこと以外は、実施例1又は3と同様にして積層体を形成し、耐久性を評価した。結果を表1に示す。得られた積層体は、試験前は実施例と同等の接着力があるが、試験後では容易に剥離でき接着力がほとんどなかった。
比較例5〜9
反応性有機化合物を使用しないコロナ処理、特開昭59−217731号公報記載の方法に基づくアルゴンと水素の混合ガスを用いたプラズマ処理、又は、特開平04−349672号公報記載の方法に基づくヘリウムと酸素の混合ガス、ヘリウムとメタンの混合ガス若しくはアンモニアを用いたプラズマ処理のいずれかの方法により、PCTFEフィルムに片面に処理を行ったこと以外は、実施例4と同様にして積層体を形成し、耐久性を評価した。結果を表1に示す。反応性有機化合物を使用しないコロナ処理を行った比較例5の積層体及びアンモニアを用いてプラズマ処理を行った比較例9の積層体以外は、試験前の接着力が低く、かつ、試験後容易に剥離できた。また、比較例5及び比較例9の積層体も、試験後の接着力低下が大きかった。
Figure 0005376954
表1より、本発明の積層体は、試験前には良好な接着力を有し、試験後も接着力の低下はほとんどみられず、良好な耐久性を有することが示された。一方、比較例により得られた積層体は、試験前から接着力が低く、又は、試験前には実施例と同等の接着力を有していても、試験後に接着力が大きく低下していた。
本発明の太陽電池モジュールは、上述の構成よりなるので、耐候性、耐湿性、耐久性等に優れ、長期にわたって安定的に使用することができるものである。また、本発明の積層体は、上述の構成よりなるので、太陽電池モジュールの保護シートとしてだけでなく、建材防水シート、壁紙等としても好適に用いることができる。
本発明の太陽電池モジュールの一例を示す断面図である。 本発明の太陽電池モジュールの一例を示す断面図である。
符号の説明
1 表面透光層
2 充填材
3 裏面保護シート
4 連結線
5 太陽電池素子
6 接着剤層
7 フッ素非含有樹脂シート

Claims (3)

  1. 表面透光層、充填剤により封入された太陽電池素子、及び、裏面保護シートからなる太陽電池モジュールであって、
    前記裏面保護シートは、反応性有機化合物を含む不活性ガス中で放電処理することにより得られる表面処理層を有するポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)、接着剤層(B)及びフッ素非含有樹脂シート(C)が積層されてなり、
    前記反応性有機化合物は、酢酸ビニル及び/又はグリシジルメタクリレートであり、
    太陽電池素子、フッ素非含有樹脂シート(C)、接着剤層(B)及びポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)がこの順に積層されており、前記表面処理層がフッ素非含有樹脂シート(C)側に配置されたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 充填剤は、エチレン/酢酸ビニル共重合体である請求項記載の太陽電池モジュール。
  3. 請求項1又は2記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、
    ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)を0.1〜3.0容量%の酢酸ビニル及び/又はグリシジルメタクリレートを含む不活性ガス中で放電処理することにより表面処理層を形成する工程
    前記表面処理層がフッ素非含有樹脂シート(C)側に配置されるように、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)とフッ素非含有樹脂シート(C)との間に、予め作成した接着剤層(B)フィルムを挟むようにして重ね、圧着ラミネートを行うか、又は、接着剤からなる塗工液を、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)上の表面処理層及びフッ素非含有樹脂シート(C)に塗布し、乾燥させた後に、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)及びフッ素非含有樹脂シート(C)の各塗布面が接するように圧着ラミネートを行うことにより、ポリクロロトリフルオロエチレンフィルム(A)、接着剤層(B)及びフッ素非含有樹脂シート(C)からなる積層体を形成する工程、
    表面透光層の上に、充填剤により封入された太陽電池素子を配置する工程、並びに、
    前記太陽電池素子の上に、前記積層体を配置して真空加熱により圧着ラミネートする工程を含ことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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