JP2001127320A - 太陽電池モジュール - Google Patents
太陽電池モジュールInfo
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- cell module
- sheet
- film
- polychlorotrifluoroethylene
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】太陽電池モジュールであって、特にその裏面保
護シートが、アルミニウム箔を使用せず絶縁性に優れ、
製造コストが嵩まず防湿性に優れた太陽電池モジュール
の提供にある。 【解決手段】表面支持体２０と裏面保護シート１０によ
り太陽電池素子４０を内部に収納、封止された太陽電池
モジュール１において、前記裏面保護シート１０もしく
はその最外層がポリクロロトリフルオロエチレンシート
からなる太陽電池モジュール１とするものである。
護シートが、アルミニウム箔を使用せず絶縁性に優れ、
製造コストが嵩まず防湿性に優れた太陽電池モジュール
の提供にある。 【解決手段】表面支持体２０と裏面保護シート１０によ
り太陽電池素子４０を内部に収納、封止された太陽電池
モジュール１において、前記裏面保護シート１０もしく
はその最外層がポリクロロトリフルオロエチレンシート
からなる太陽電池モジュール１とするものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池モジュー
ルに関するものであり、特に高温多湿下における太陽電
池素子の劣化の少ない太陽電池モジュールに関する。
ルに関するものであり、特に高温多湿下における太陽電
池素子の劣化の少ない太陽電池モジュールに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、太陽電池、ＥＬディスプレイ、Ｌ
ＣＤ表示体等のモジュールは、屋外に設置するため耐候
性や防湿性を高める必要があり、そのため、それらのモ
ジュールの保護材としてガラスやフッ素樹脂フィルム等
が用いられている。
ＣＤ表示体等のモジュールは、屋外に設置するため耐候
性や防湿性を高める必要があり、そのため、それらのモ
ジュールの保護材としてガラスやフッ素樹脂フィルム等
が用いられている。
【０００３】上記モジュールのうちの太陽電池モジュー
ルの一般的な構造は、表面に表面支持体としてガラス板
のような透明材料、裏面には裏面保護シートとして鋼板
やアルミニウムシート等を絶縁材でカバーしたものを配
置し、その中間に太陽電池素子を挟んで前記表面支持体
と前記太陽電池素子間及び、裏面保護シートと太陽電池
素子間に充填剤、例えば架橋エチレン酢酸ビニル共重合
体等を充填して防湿性をはじめ物理的衝撃や振動等から
太陽電池素子を保護している。
ルの一般的な構造は、表面に表面支持体としてガラス板
のような透明材料、裏面には裏面保護シートとして鋼板
やアルミニウムシート等を絶縁材でカバーしたものを配
置し、その中間に太陽電池素子を挟んで前記表面支持体
と前記太陽電池素子間及び、裏面保護シートと太陽電池
素子間に充填剤、例えば架橋エチレン酢酸ビニル共重合
体等を充填して防湿性をはじめ物理的衝撃や振動等から
太陽電池素子を保護している。
【０００４】また、太陽電池は、太陽光を電気エネルギ
ーに変換する装置なので上記のガラス面で受光する太陽
光を出来るだけロスなく通過するような構造や材料でモ
ジュール化する必要がある。
ーに変換する装置なので上記のガラス面で受光する太陽
光を出来るだけロスなく通過するような構造や材料でモ
ジュール化する必要がある。
【０００５】そこで従来の上記裏面保護シートとして
は、例えばポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニルデン、
ポリ塩化３フッ化ビニル等フッ素樹脂フイルムが一般的
に用いられているが、更に防湿性の向上をはかる手段と
して、比較的厚手のアルミニウム箔を積層したものが用
いられていた。
は、例えばポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニルデン、
ポリ塩化３フッ化ビニル等フッ素樹脂フイルムが一般的
に用いられているが、更に防湿性の向上をはかる手段と
して、比較的厚手のアルミニウム箔を積層したものが用
いられていた。
【０００６】さらに、太陽電池素子の裏面の充填材や接
着性フィルムは入射した太陽光を吸収せず電池素子側に
反射が繰り返し効率よく起こるように白色系色材や反射
率の高い材料をコートするかあるいは練り込んだものも
使用されている。
着性フィルムは入射した太陽光を吸収せず電池素子側に
反射が繰り返し効率よく起こるように白色系色材や反射
率の高い材料をコートするかあるいは練り込んだものも
使用されている。
【０００７】しかしながら、特に上記のような構成の裏
面保護シートとして、例えばポリフッ化ビニル等フッ素
樹脂フィルムのみでは、季節により８０℃以上の高温に
なる場合があり、この高温時における防湿性に劣り、ま
たこのポリフッ化ビニルフィルム等に厚手のアルミニウ
ム箔がサンドされ積層されたものでは、裏面保護シート
に傷が着いたりすると短絡等の危惧があり、かつアルミ
ニウム箔素材の価格やその積層工程等で製造コストが嵩
むなどの問題もあった。
面保護シートとして、例えばポリフッ化ビニル等フッ素
樹脂フィルムのみでは、季節により８０℃以上の高温に
なる場合があり、この高温時における防湿性に劣り、ま
たこのポリフッ化ビニルフィルム等に厚手のアルミニウ
ム箔がサンドされ積層されたものでは、裏面保護シート
に傷が着いたりすると短絡等の危惧があり、かつアルミ
ニウム箔素材の価格やその積層工程等で製造コストが嵩
むなどの問題もあった。
【０００８】なお上記裏面保護シートに求められる標準
的な条件としては、８５℃、９０％ＲＨにおいて水蒸気
透過度が０．８ｇ／ｍ2 ／ｄａｙ／ａｔｍ以下の高防湿
性を有していること（これはアモルファスシリコン等ど
のような電池に対してもほとんど出力低下が見られない
からである）、かつ傷等に耐え得るものでなければなら
ない。
的な条件としては、８５℃、９０％ＲＨにおいて水蒸気
透過度が０．８ｇ／ｍ2 ／ｄａｙ／ａｔｍ以下の高防湿
性を有していること（これはアモルファスシリコン等ど
のような電池に対してもほとんど出力低下が見られない
からである）、かつ傷等に耐え得るものでなければなら
ない。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、太陽電池モジュールの裏面保護シートが、アル
ミニウム等の金属箔を使用せず絶縁性で高温での防湿性
に優れ、かつ製造コストが嵩まないもので、高温多湿下
でも太陽電池素子の劣化を減少させる太陽電池モジュー
ルを提供することにある。
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、太陽電池モジュールの裏面保護シートが、アル
ミニウム等の金属箔を使用せず絶縁性で高温での防湿性
に優れ、かつ製造コストが嵩まないもので、高温多湿下
でも太陽電池素子の劣化を減少させる太陽電池モジュー
ルを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項１の発明では、表面支持
体と裏面保護シートにより太陽電池素子を内部に収納、
封止された太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護
シートは、ポリクロロトリフルオロエチレンシート単層
からなることを特徴とする太陽電池モジュールとしたも
のである。
を達成するために、まず請求項１の発明では、表面支持
体と裏面保護シートにより太陽電池素子を内部に収納、
封止された太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護
シートは、ポリクロロトリフルオロエチレンシート単層
からなることを特徴とする太陽電池モジュールとしたも
のである。
【００１１】上記請求項１の発明によれば、裏面保護シ
ートとして耐候性と高温防湿性に優れたポリクロロトリ
フルオロエチレンシートを用い、アルミニウム箔等の金
属箔が積層されていないので、傷等による短絡がなく、
製造コストが嵩まず、かつ高温防湿性に優れた、即ち高
温多湿下でも太陽電池素子の劣化を減少させる太陽電池
モジュールとすることができる。
ートとして耐候性と高温防湿性に優れたポリクロロトリ
フルオロエチレンシートを用い、アルミニウム箔等の金
属箔が積層されていないので、傷等による短絡がなく、
製造コストが嵩まず、かつ高温防湿性に優れた、即ち高
温多湿下でも太陽電池素子の劣化を減少させる太陽電池
モジュールとすることができる。
【００１２】また、請求項２の発明では、表面支持体と
裏面保護シートにより太陽電池素子を内部に収納、封止
された太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護フィ
ルムは、最外層がポリクロロトリフルオロエチレン層
で、その内側に白色プラスチックフィルムが積層されて
なることを特徴とする太陽電池モジュールとしたもので
ある。
裏面保護シートにより太陽電池素子を内部に収納、封止
された太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護フィ
ルムは、最外層がポリクロロトリフルオロエチレン層
で、その内側に白色プラスチックフィルムが積層されて
なることを特徴とする太陽電池モジュールとしたもので
ある。
【００１３】上記請求項２の発明によれば、裏面保護シ
ートの最外層に耐候性と防湿性に優れたポリクロロトリ
フルオロエチレンフィルムを用い、アルミニウム箔等の
金属箔が積層されていないので、傷等による短絡がな
く、高温防湿性に優れた、即ち高温多湿下でも太陽電池
素子の劣化を減少させる太陽電池モジュールとなり、ま
たその内側に白色プラスチックフィルムが積層されてい
るので反射による発電効率を高める太陽電池モジュール
とすることができる。
ートの最外層に耐候性と防湿性に優れたポリクロロトリ
フルオロエチレンフィルムを用い、アルミニウム箔等の
金属箔が積層されていないので、傷等による短絡がな
く、高温防湿性に優れた、即ち高温多湿下でも太陽電池
素子の劣化を減少させる太陽電池モジュールとなり、ま
たその内側に白色プラスチックフィルムが積層されてい
るので反射による発電効率を高める太陽電池モジュール
とすることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明の太陽電池モジュールは、図１の積層側断面
図に示すように、例えば、ガラス板でなる表面支持体
（２０）と裏面保護シート（１０）の間に、太陽電池素
子（４０）を接着性フィルム（３０）を介して収納、封
止された太陽電池モジュール（１）であって、その裏面
保護シート（１０）が防湿性に優れたポリクロロトリフ
ルオロエチレンシート単層であることを特徴とするもの
である。
る。本発明の太陽電池モジュールは、図１の積層側断面
図に示すように、例えば、ガラス板でなる表面支持体
（２０）と裏面保護シート（１０）の間に、太陽電池素
子（４０）を接着性フィルム（３０）を介して収納、封
止された太陽電池モジュール（１）であって、その裏面
保護シート（１０）が防湿性に優れたポリクロロトリフ
ルオロエチレンシート単層であることを特徴とするもの
である。
【００１５】上記のポリクロロトリフルオロエチレンシ
ートの厚さは、水蒸気バリアー性（防湿性）より、７０
μｍ以上が好ましく、１００μｍ以上であればより好ま
しい。さらにこのポリクロロトリフルオロエチレンシー
トに、例えば酸化チタンやカーボンブラック等を添加し
て着色し、発電効率を上げることもできる。
ートの厚さは、水蒸気バリアー性（防湿性）より、７０
μｍ以上が好ましく、１００μｍ以上であればより好ま
しい。さらにこのポリクロロトリフルオロエチレンシー
トに、例えば酸化チタンやカーボンブラック等を添加し
て着色し、発電効率を上げることもできる。
【００１６】以上のように、裏面保護シート（１０）に
アルミニウム箔を用いず、耐候性と防湿性に優れたポリ
クロロトリフルオロエチレンシートを単層として用いる
ことによって、傷等による短絡の危惧のない太陽電池モ
ジュールとすることができ、かつ積層工程等を簡略化す
ることができるので安価な太陽電池モジュール（１）の
提供ができる。さらに積層のための接着剤の物性劣化に
よる接着強度の低下、剥離等の危惧のない裏面保護フィ
ルム（１０）を提供できる。
アルミニウム箔を用いず、耐候性と防湿性に優れたポリ
クロロトリフルオロエチレンシートを単層として用いる
ことによって、傷等による短絡の危惧のない太陽電池モ
ジュールとすることができ、かつ積層工程等を簡略化す
ることができるので安価な太陽電池モジュール（１）の
提供ができる。さらに積層のための接着剤の物性劣化に
よる接着強度の低下、剥離等の危惧のない裏面保護フィ
ルム（１０）を提供できる。
【００１７】また、請求項２の発明では、図２の積層側
断面図に示すように、例えば、表面支持体（２０）と裏
面保護シート（１０）の間に、太陽電池素子（４０）を
接着性フィルム（３０）を介して収納、封止された太陽
電池モジュールであって、最外層が防湿性に優れたポリ
クロロトリフルオロエチレン層（１２）でその内側に白
色プラスチックフィルム（１４）が積層された裏面保護
シート（１０）とするものである。
断面図に示すように、例えば、表面支持体（２０）と裏
面保護シート（１０）の間に、太陽電池素子（４０）を
接着性フィルム（３０）を介して収納、封止された太陽
電池モジュールであって、最外層が防湿性に優れたポリ
クロロトリフルオロエチレン層（１２）でその内側に白
色プラスチックフィルム（１４）が積層された裏面保護
シート（１０）とするものである。
【００１８】上記白色プラスチックフィルム（１４）と
して、例えば白色ポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）フィルムや、白色ポリフッ化ビニル（ＰＶＦ）フィ
ルム、白色ポリフッ化ビニルデン（ＰＶＤＦ）フィル
ム、白色エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体
（ＥＴＦＥ）フィルム等が挙げられ、ポリクロロトリフ
ルオロエチレンフィルム（１２）にドライラミネーショ
ン用接着剤（例えばウレタン系接着剤）を介して上記白
色プラスチックフィルム（１４）がラミネートされて裏
面保護シート（１０）とすることができる。
して、例えば白色ポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）フィルムや、白色ポリフッ化ビニル（ＰＶＦ）フィ
ルム、白色ポリフッ化ビニルデン（ＰＶＤＦ）フィル
ム、白色エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体
（ＥＴＦＥ）フィルム等が挙げられ、ポリクロロトリフ
ルオロエチレンフィルム（１２）にドライラミネーショ
ン用接着剤（例えばウレタン系接着剤）を介して上記白
色プラスチックフィルム（１４）がラミネートされて裏
面保護シート（１０）とすることができる。
【００１９】上記請求項２の発明事例においても、裏面
保護フィルム（１０）にアルミニウム箔を用いていない
ので、傷等による短絡の危惧のなく比較的安価で発電効
率のよい太陽電池モジュール（１）の提供を可能にする
ものである。
保護フィルム（１０）にアルミニウム箔を用いていない
ので、傷等による短絡の危惧のなく比較的安価で発電効
率のよい太陽電池モジュール（１）の提供を可能にする
ものである。
【００２０】
【実施例】次に実施例により、本発明を具体的に説明す
る。 〈実施例１〉図１に示すように、裏面保護シート（１
０）として予めプラズマ処理した厚さ８０μｍの透明ポ
リクロロトリフルオロエチレンシートを用いた。
る。 〈実施例１〉図１に示すように、裏面保護シート（１
０）として予めプラズマ処理した厚さ８０μｍの透明ポ
リクロロトリフルオロエチレンシートを用いた。
【００２１】一方で図１に示す透明表面支持体（２０）
として、厚さ４ｍｍ、サイズ５００ｍｍ×６００ｍｍの
のガラス板を用い、この上に厚さ２００μｍの紫外線吸
収剤入りエチレン酢酸ビニルフィルムを接着性樹脂層
（３０）として積層し、次いで結合線（４２）で結合さ
れたＰＩＮ型太陽電池素子（４０）を配置し、さらにこ
の上に厚さ８０μｍの紫外線吸収剤入りエチレン酢酸ビ
ニルフィルムでなる接着性樹脂層（３０）を積層し、次
いでこの上に上記裏面保護シートを重ね合わせ、１５０
℃、３０分、１ｔｏｒｒの真空加熱によりラミネートし
て太陽電池モジュール（１）の試験用資料とした。
として、厚さ４ｍｍ、サイズ５００ｍｍ×６００ｍｍの
のガラス板を用い、この上に厚さ２００μｍの紫外線吸
収剤入りエチレン酢酸ビニルフィルムを接着性樹脂層
（３０）として積層し、次いで結合線（４２）で結合さ
れたＰＩＮ型太陽電池素子（４０）を配置し、さらにこ
の上に厚さ８０μｍの紫外線吸収剤入りエチレン酢酸ビ
ニルフィルムでなる接着性樹脂層（３０）を積層し、次
いでこの上に上記裏面保護シートを重ね合わせ、１５０
℃、３０分、１ｔｏｒｒの真空加熱によりラミネートし
て太陽電池モジュール（１）の試験用資料とした。
【００２２】〈実施例２〉図１に示すように、裏面保護
シート（１０）として予めプラズマ処理した厚さ１００
μｍの白色ポリクロロトリフルオロエチレンシートとし
た以外は、実施例１と同様にして太陽電池モジュール
（１）の試験用資料を得た。
シート（１０）として予めプラズマ処理した厚さ１００
μｍの白色ポリクロロトリフルオロエチレンシートとし
た以外は、実施例１と同様にして太陽電池モジュール
（１）の試験用資料を得た。
【００２３】〈実施例３〉図２に示すように、最外層が
予めプラズマ処理した厚さ１００μｍの白色ポリクロロ
トリフルオロエチレンシート（１２）にウレタン系接着
剤ＡＤ−７６Ｐ−１、ＣＡＴ−１０（東洋モートン社
製）を介して、白色プラスチックフィルム（１４）とし
て厚さ５０μｍの白色ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを通常のドライラミネート法でラミネートして裏面
保護シート（１０）とし、この白色プラスチックフィル
ム（１４）面に実施例１と同様にして接着性樹脂層（３
０）を形成し、以下実施例１と同様にして太陽電池モジ
ュール（１）の試験用資料を得た。
予めプラズマ処理した厚さ１００μｍの白色ポリクロロ
トリフルオロエチレンシート（１２）にウレタン系接着
剤ＡＤ−７６Ｐ−１、ＣＡＴ−１０（東洋モートン社
製）を介して、白色プラスチックフィルム（１４）とし
て厚さ５０μｍの白色ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを通常のドライラミネート法でラミネートして裏面
保護シート（１０）とし、この白色プラスチックフィル
ム（１４）面に実施例１と同様にして接着性樹脂層（３
０）を形成し、以下実施例１と同様にして太陽電池モジ
ュール（１）の試験用資料を得た。
【００２４】〈比較例１〉図１に示すように、裏面保護
シート（１０）として厚さ１００μｍの白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムとした以外は、実施例１と同
様にして太陽電池モジュール（１）の試験用資料とし
た。
シート（１０）として厚さ１００μｍの白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムとした以外は、実施例１と同
様にして太陽電池モジュール（１）の試験用資料とし
た。
【００２５】〈比較例２〉図３に示すように、最外層が
予めプラズマ処理した厚さ３８μｍの白色ポリフッ化ビ
ニルフィルム（１６）とし、その内側にウレタン系接着
剤ＡＤ−７６Ｐ−１、ＣＡＴ−１０（東洋モートン社
製）を介して、厚さ２０μｍのアルミニウム箔（１５）
をラミネートし、さらに同じウレタン系接着剤を介して
厚さ３８μｍの白色ポリフッ化ビニルフィルム（１６）
をラミネートして裏面保護シート（１０）とした以外
は、実施例１と同様にして太陽電池モジュール（１）の
試験用資料を得た。
予めプラズマ処理した厚さ３８μｍの白色ポリフッ化ビ
ニルフィルム（１６）とし、その内側にウレタン系接着
剤ＡＤ−７６Ｐ−１、ＣＡＴ−１０（東洋モートン社
製）を介して、厚さ２０μｍのアルミニウム箔（１５）
をラミネートし、さらに同じウレタン系接着剤を介して
厚さ３８μｍの白色ポリフッ化ビニルフィルム（１６）
をラミネートして裏面保護シート（１０）とした以外
は、実施例１と同様にして太陽電池モジュール（１）の
試験用資料を得た。
【００２６】上記実施例１から３および比較例１、２で
得られた太陽電池モジュール（１）を構成する裏面保護
シート（１０）の８５℃、９０％ＲＨでの水蒸気透過度
（ｇ／ｍ2 ／ｄａｙ／ａｔｍ）とその雰囲気下で５００
時間後における太陽電池モジュール（１）の電池出力試
験の結果を表１に示した。
得られた太陽電池モジュール（１）を構成する裏面保護
シート（１０）の８５℃、９０％ＲＨでの水蒸気透過度
（ｇ／ｍ2 ／ｄａｙ／ａｔｍ）とその雰囲気下で５００
時間後における太陽電池モジュール（１）の電池出力試
験の結果を表１に示した。
【００２７】
【表１】
【００２８】表１より、実施例１、２、３で得られた裏
面保護シート（１０）にポリクロロトリフルオロエチレ
ンシートを用いたいずれの太陽電池モジュール（１）に
おいても、電池の出力低下はみられなかった。また比較
例２で得られた従来の厚手のアルミニウム箔が積層され
た裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールでは、電
池の出力低下はないものの、短絡の危惧と積層フィルム
の製造にコスト上の難点のあるものであった。
面保護シート（１０）にポリクロロトリフルオロエチレ
ンシートを用いたいずれの太陽電池モジュール（１）に
おいても、電池の出力低下はみられなかった。また比較
例２で得られた従来の厚手のアルミニウム箔が積層され
た裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールでは、電
池の出力低下はないものの、短絡の危惧と積層フィルム
の製造にコスト上の難点のあるものであった。
【００２９】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、ガラスでなる表面支持体と
裏面保護シートにより太陽電池素子を内部に収納、封止
された太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護シー
トを耐候性と防湿性に富むポリクロロトリフルオロエチ
レンシート単層としたので、電池の出力低下がなく、か
つアルミニウム箔が積層されていないので、傷等による
短絡の危惧と積層等製造コストが嵩むという問題のない
太陽電池モジュールを提供することができる。
示す如き効果がある。即ち、ガラスでなる表面支持体と
裏面保護シートにより太陽電池素子を内部に収納、封止
された太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護シー
トを耐候性と防湿性に富むポリクロロトリフルオロエチ
レンシート単層としたので、電池の出力低下がなく、か
つアルミニウム箔が積層されていないので、傷等による
短絡の危惧と積層等製造コストが嵩むという問題のない
太陽電池モジュールを提供することができる。
【００３０】また、表面支持体と裏面保護シートにより
太陽電池素子を内部に収納、封止された太陽電池モジュ
ールにおいて、前記裏面保護シートは最外層がポリクロ
ロトリフルオロエチレン層で、その内側に白色プラスチ
ックフィルムが積層されているので、耐候性と防湿性に
加え発電効率を高くし、さらに裏面保護フィルムにアル
ミニウム箔が積層されていないので傷等による短絡の危
惧のない太陽電池モジュールとすることができる。
太陽電池素子を内部に収納、封止された太陽電池モジュ
ールにおいて、前記裏面保護シートは最外層がポリクロ
ロトリフルオロエチレン層で、その内側に白色プラスチ
ックフィルムが積層されているので、耐候性と防湿性に
加え発電効率を高くし、さらに裏面保護フィルムにアル
ミニウム箔が積層されていないので傷等による短絡の危
惧のない太陽電池モジュールとすることができる。
【００３１】従って本発明は、特に太陽電池素子の劣化
を減少させる太陽電池モジュールとして、優れた実用上
の効果を発揮する。
を減少させる太陽電池モジュールとして、優れた実用上
の効果を発揮する。
【図１】本発明の太陽電池モジュールの一実施の形態を
側断面で表した概略説明図である。
側断面で表した概略説明図である。
【図２】本発明の太陽電池モジュールの他の実施の形態
を側断面で表した概略説明図である。
を側断面で表した概略説明図である。
【図３】従来の太陽電池モジュールの一事例の形態を側
断面で表した概略説明図である。
断面で表した概略説明図である。
１‥‥太陽電池モジュール １０‥‥裏面保護シート １２‥‥ポリクロロトリフルオロエチレンシート １４‥‥白色プラスチックフィルム １５‥‥アルミニウム箔 ２０‥‥表面支持体 ３０‥‥接着剤樹脂層 ４０‥‥太陽電池素子 ４２‥‥連結線
Claims (2)
- 【請求項１】表面支持体と裏面保護シートにより太陽電
池素子を内部に収納、封止された太陽電池モジュールに
おいて、前記裏面保護シートはポリクロロトリフルオロ
エチレンシート単層からなることを特徴とする太陽電池
モジュール。 - 【請求項２】表面支持体と裏面保護シートにより太陽電
池素子を内部に収納、封止された太陽電池モジュールに
おいて、前記裏面保護シートは、最外層がポリクロロト
リフルオロエチレン層で、その内側に白色プラスチック
シートが積層されてなることを特徴とする太陽電池モジ
ュール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30970699A JP2001127320A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 太陽電池モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30970699A JP2001127320A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 太陽電池モジュール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001127320A true JP2001127320A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17996318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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