JP5376552B2

JP5376552B2 - 通信システム、通信装置及び通信方法。

Info

Publication number: JP5376552B2
Application number: JP2007016368A
Authority: JP
Inventors: 智子浅野
Original assignee: Kyocera Corp
Current assignee: Kyocera Corp
Priority date: 2007-01-26
Filing date: 2007-01-26
Publication date: 2013-12-25
Anticipated expiration: 2027-01-26
Also published as: JP2008186048A

Description

本発明は、様々なサービスを提供する電子クーポンを扱うことができる電子クーポン配布システム、リーダ／ライタ装置、通信装置及び電子クーポン配布方法に関する。

近年、例えば店舗にクーポン配布装置が設置してあり、ユーザが携帯電話等の通信端末を利用してクーポン配布装置と通信を行い、電子クーポンを取得するようなサービスが、例えば特許文献１や２に開示されている。
電子クーポンは、提示することにより、例えばその店舗における割引等のサービスを受けることができるものであり、すなわち従来は紙媒体として配布されてきたクーポン券を通信端末に取り込むことを可能にしたサービスである。

電子クーポンは、取得した電子クーポンを容易に管理・使用することができるため、従来の紙媒体のクーポン券等と比較して管理が容易である。また、他のユーザの有する電子機器との間で電子クーポンをＥメールや赤外線通信等により簡単に交換や送受信を行うことができるため、従来のクーポン券等と比較して利便性が高い。
特開２００２−２３６８３８号公報特開２００２−２４５２２３号公報特開２００２−１７００２８号公報特開２００３−６４９９号公報

上述した各特許文献に開示されているように、各種電子クーポンを通信端末に取り込み利用する技術が既知となっているが、これら電子クーポンは不特定多数の通信端末に対して配布されているために、通信端末の所有者にふさわしくない内容の電子クーポンが配布されてしまうことがあった。すなわち、例えば、未成年者の所有する通信端末に酒類の値引き電子クーポンが配布されたり、女性限定の割引クーポンが男性所有の通信端末に配布されたり、といった事態が起こりえた。こうした場合には、通信端末のメモリがその所有者にとって不要な電子クーポンに占有されてしまう、という不利益があった。

本発明は、上述した不利益を解消するために、通信端末の所有者のプロフィールに応じた電子クーポンを配布する電子クーポン配布システム、リーダ／ライタ装置、通信装置及び電子クーポン配布方法を提供することを目的とする。

上述した目的を達成するために、第１の発明の通信システムは、リーダ／ライタ装置と、前記リーダ／ライタ装置と近距離無線通信を行い電子クーポンを取得する通信装置と、を有する通信システムであって、前記通信装置は、プロフィール情報を記憶し、前記プロフィール情報を前記リーダ／ライタ装置に送信し、当該送信したプロフィール情報に応じた電子クーポンを前記リーダ／ライタ装置から受信し、前記リーダ／ライタ装置は、前記通信装置に前記プロフィール情報に応じた電子クーポンを送信した後、前記プロフィール情報を削除する。

第２の発明のリーダ／ライタ装置は、通信装置に記憶され、当該通信装置から近距離無線通信によって送信されたプロフィール情報に応じた電子クーポンを近距離無線通信によって前記通信装置に送信し、当該プロフィール情報を削除する。

第３の発明の通信装置は、プロフィール情報を記憶し、前記プロフィール情報をリーダ／ライタ装置に近距離無線通信によって送信し、当該送信したプロフィール情報に応じた電子クーポンを前記リーダ／ライタ装置から近距離無線通信によって受信し、当該送信したプロフィール情報が前記リーダ／ライタ装置によって削除される。

第４の発明の通信装置は、通信装置が、当該通信装置に記憶されたプロフィール情報をリーダ／ライタ装置に近距離無線通信によって送信し、当該送信したプロフィール情報に応じた電子クーポンを前記リーダ／ライタ装置から近距離無線通信によって受信し、前記リーダ／ライタ装置が、前記通信装置から送信された前記プロフィール情報を削除する。

本発明によれば、通信端末の所有者のプロフィールに応じた電子クーポンを配布する電子クーポン配布システム、リーダ／ライタ装置、通信装置及び電子クーポン配布方法を提供することができる。

＜第１実施形態＞
以下、本発明の電子クーポン配布システムの具体例として、リーダ／ライタ装置１と通信装置２とで構成される電子クーポン配布システム１００について説明する。
図１は電子クーポン配布システム１００の構成を示すブロック図である。
図１に示すように、電子クーポン配布システム１００はリーダ／ライタ装置１と通信装置２とを有する。なお、本実施形態では説明の簡略化のために通信装置２が１台の場合について説明するが、本発明の電子クーポン配布システムでは１台のリーダ／ライタ装置に対して複数の通信装置２が接続可能である。

まず、リーダ／ライタ装置１の構成について説明する。
図２は、リーダ／ライタ装置１の構成例を示すブロック図である。
図２に示すように、リーダ／ライタ装置１は、通信部１１（本発明の第１通信部に対応）、記憶部１２（本発明の第１記憶部に対応）、制御部１３（本発明の第１制御部に対応）を有する。

通信部１１は、無線通信により後述する通信装置２と通信を行う。通信部１１と通信装置２との通信方法は、ＦｅｌｉＣａ（登録商標）の通信方式をベースにしたＮＦＣ（Near Field Communication）や、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩｒＤＡ（Infrared Data Association）等の近距離無線通信により実施可能である。

記憶部１２は、通信装置２に配布する電子クーポンデータを記憶している。
電子クーポンとは、例えば店舗等がサービス等を提供するために各通信装置２に対して配布するものであり、例えばユーザはリーダ／ライタ装置１から取得した電子クーポンを利用することにより、所定のサービス（例えば、金額オフや、粗品の配布等）を受けることができるようになる。
電子クーポンデータは、例えば、電子クーポンのバージョン情報、電子クーポンのタイトル等の電子クーポンのヘッダ情報と、内容に関するデータ等を有する。内容に関するデータとは、例えば電子クーポンを取得した通信装置２に表示される文字列を含む。
制御部１３は、リーダ／ライタ装置１の各動作を統括的に制御する。

次に、通信装置２の構成について説明する。
図３は、通信装置２の構成の一例を示すブロック図である。
図３に示すように、通信装置２は、通信部２１（本発明の第２通信部に対応）、記憶部２２（本発明の第２記憶部に対応）、表示部（本発明の表示部に対応）２３、入力部２４（本発明の入力部に対応）、制御部２５（本発明の第２制御部）を有する。

通信部２１は、無線通信により通信ネットワークを介して各種データの送受信を行う。
各種データとは、例えば、音声通話やメール等のデータ、動画データや音楽データ等のデータである。また、通信部２１は、上述したリーダ／ライタ装置１と電子クーポンデータに関する無線通信（上述したＮＦＣ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＩｒＤＡ等の近距離無線通信）を行う。
記憶部２２は、通信装置２の各動作に使用される各種データを記憶する。各種データとは、例えば、通信部２１が通信ネットワークを介して受信したメールや、音声データ、画像データ、動画データ、また通信装置２上で動作するアプリケーション等のプログラムや動作に必要なデータの類、或いは電子クーポンデータである。

また、記憶部２２はあらかじめユーザが後述する入力部２４等を介して入力したプロフィール情報を記憶している。
プロフィール情報とは、例えば通信装置２の電話番号、Ｅメールアドレス、ユーザの名前、その読み方、住所、性別、血液型、生年月日等、複数の項目からなる通信装置２の所有者に関する情報であり、例えばあらかじめ通信装置２の購入時等に入力部２４を介してユーザが入力した情報がプロフィール情報として記憶されている。なお、プロフィール情報が有する項目については本発明では限定しない。

表示部２３は、例えば液晶や有機ＥＬ（Electro-Luminescence）等のディスプレイを有する表示デバイスであり、通信装置２の動作に関する様々な表示を行う。表示部２３が表示する画面は、例えば、メールや音声着信、音声着信の発信先・着信元の電話番号等の通知画面である。また、表示部２３は、ユーザの入力部２４を介した所定の入力に従って電子クーポンに関する各種表示を行う。
入力部２４は、テンキーやボタン、スイッチ等の入力デバイスであり、通信装置２の各種動作時のユーザの入力を受け付ける。

制御部２５は、通信装置２の動作を統括的に制御する。すなわち、通信装置２の各種動作時には通信装置２の各構成を制御してその動作を行わせる処理を実行する。

図４は、通信装置２の外観の一例を示す図である。
図４に示すように、通信装置２は、上部筐体２０１と下部筐体２０２とがヒンジ部２０３によって開閉可能に接続されている。
図４（ａ）は通信装置２の筐体が開かれた状態を、図４（ｂ）は通信装置２の筐体が閉じられた状態を示している。
上部筐体２０１は、表示部２３を有する。
下部筐体２０２は、テンキーや十字キー等の入力部２４を有する。

次に、電子クーポンデータの通信時にリーダ／ライタ装置１と通信装置２それぞれにおいて行われる処理について説明する。
図５は、電子クーポンデータの通信時におけるリーダ／ライタ装置１と通信装置２の処理を示すシーケンス図である。
ステップＳＴ１：
リーダ／ライタ装置１と通信装置２との間で無線通信が開始される。

ステップＳＴ２：
ステップＳＴ１において、リーダ／ライタ装置１と通信装置２との間の無線通信が開始されたことを条件に、通信装置２の表示部２３は、プロフィール情報がリーダ／ライタ装置１から要求されていることをユーザに通知する要求通知画面を表示する。なお、この際、リーダ／ライタ装置１の制御部１３が記憶部１２に記憶されている電子クーポンの一覧を通信部１１から通信装置２の通信部２１へ送信させ、当該電子クーポンの一覧を通信装置２の表示部２３へ表示させると同時に、入力部２４からの入力によってユーザへ所望するクーポンを選択させる処理を追加してもよい。
図６に要求通知画面の一例を示す。要求通知画面は、図６（ａ）に示すように、「プロフィール情報を送信します」というメッセージが表示された画面である。また、通信装置２の表示部２３は、図６（ａ）に示す要求通知画面の代わりに図６（ｂ）に示す選択画面を表示し、ユーザにプロフィール情報をリーダ／ライタ装置１に送信してもよいか否かを選択させてもよい。このように、選択画面を要求通知画面の代わりに用いることにより、外部の情報媒体であるリーダ／ライタ装置１へ個人情報であるプロフィール情報を送信してもよいか否かをユーザに選択させることが可能となる。従ってこの結果、個人情報の漏洩を恐れて外部媒体にプロフィール情報を送りたくないユーザには、プロフィール情報をリーダ／ライタ装置１に送信しない選択肢を与えるという効果を奏することができる。
選択画面は、図６（ｂ）に示すように、「プロフィール情報が要求されています。送信しますか？Ｙｅｓ／Ｎｏ」というメッセージを含む画面であり、ユーザの入力部２４を介した入力によるＹｅｓとＮｏのいずれかの選択に応じて、通信装置２の制御部２５は、以降のステップにおいてプロフィール情報をリーダ／ライタ装置に送信するか否かを決定する。

ステップＳＴ３：
通信装置２の制御部２５は、通信部２１を介して記憶部２２内のプロフィール情報をリーダ／ライタ装置１に送信する。なお、ステップＳＴ２において表示部２３が選択画面を表示し、ユーザに入力部２４を介した選択をさせた場合には、制御部２５は選択画面においてＹｅｓが選択された時はプロフィール情報を送信し、Ｎｏが選択された時はプロフィール情報を送信せず、処理を終了する。
ステップＳＴ４：
表示部２３は、プロフィール情報送信中は送信が完了するまでプロフィール情報の送信中であることを示す送信中通知画面を表示する。図６（ｃ）に送信中通知画面の一例を示す。図６（ｃ）に示すように、送信中通知画面は、例えばプロフィール情報全体に対する送信済みデータの割合を棒グラフ等で表示するようにしてもよい。
ステップＳＴ５：
リーダ／ライタ装置１の記憶部１２は、ステップＳＴ３において通信装置２から送信されたプロフィール情報を記憶する。

ステップＳＴ６：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、記憶部１２に記憶されている電子クーポンデータ内（特に内容に関するデータ内）の文字列を所定のキーワードで検索する。所定のキーワードの一例を図７に示す。
図７は、リーダ／ライタ装置１の記憶部１２に記憶されるテーブルであり、キーワード、対応するプロフィール項目（後に詳述）、取得条件（後に詳述）、クーポンＩＤからなる。キーワードは、記憶部１２に保存されている電子クーポンから抽出されたキーワードが格納される。クーポンＩＤは、記憶部１２に記憶されている電子クーポンを識別するための番号であり、記憶部１２に記憶されている電子クーポンすべてに制御部１３が固有の番号を割り当てている。なお、図７に示すテーブルは、電子クーポン１つが記憶部１２に登録されるたびに内容を１行加えていく、という作成方法で作成及び更新されてもよい。
所定のキーワードは、図７に示すように、電子クーポンを配布するべき人物を特定できるようなキーワードである。また、図７に示すように、各キーワードにはそれぞれ対応するプロフィール項目と、取得条件とが設定されている。対応するプロフィール項目と取得条件とについては後に説明する。対応するプロフィール項目とは、そのキーワードに対応する、ステップＳＴ５において記憶部１２に記憶されたプロフィール情報内の項目である。取得条件とは、対応するプロフィール情報が満たしているべき条件であり、取得条件を満たしていないプロフィール情報を送信してきた通信装置２には、制御部１３は電子クーポンを送信しないようになっている。

ステップＳＴ７：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、ステップＳＴ６において検索された結果、電子クーポン内に存在した各キーワードのそれぞれに対して、ステップＳＴ５において記憶部１２に記憶された通信装置２のプロフィール情報のうち、対応するプロフィール項目が取得条件を満たしているか否かの判定を行う。
すなわち、例えば、記憶部１２内の電子クーポンが「女性限定」というキーワードを含んでいた場合は、図７に示すようにキーワード「女性限定」を含む電子クーポンは、対応するプロフィール項目「性別」が取得条件「女性」を満たしている場合にそのプロフィール情報を送信してきた通信装置２に対して送信される。同様に、キーワード「２０歳以上限定」を含む電子クーポンは、対応するプロフィール項目「生年月日」から算出される年齢が取得条件「２０歳以上」を満たしている場合にそのプロフィール情報を送信してきた通信装置２に対して送信される。
このように、リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、電子クーポン内に検出されたキーワードに対応するプロフィール項目が取得条件を満たしているプロフィール情報を送信してきた通信装置２に対してはその電子クーポンを送信する決定を下し、取得条件を満たしていないプロフィール情報を送信してきた通信装置２に対してはその電子クーポンを送信しない決定を下す。なお、電子クーポンデータ内に複数のキーワードが検出された場合には、制御部１３は、それらのキーワードに対応するプロフィール項目がすべての取得条件を満たしているプロフィール情報を送信してきた通信装置２に対してのみ電子クーポンを送信する。
また、上述したとおり、本発明の電子クーポン配布システム１００では、ユーザの所望するクーポンをユーザに選択させる処理が行われるので、リーダ／ライタ装置１は選択されたクーポンのみを通信装置２に送信してもよいし、ユーザによりクーポンが選択されなかった場合には、条件に合致した電子クーポンをすべて送信してもよい。

ステップＳＴ８：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、以下説明する特定の場合に、通信部１１を介して通信装置２に対して電子クーポンを送信する。特定の場合とは、ステップＳＴ７において電子クーポン内に存在したキーワードに対して、すべてのプロフィール項目が取得条件を満たすと判定された場合である。
なお、リーダ／ライタ装置１から通信装置２に電子クーポンが送信されている間には、通信装置２の表示部２３は、電子クーポンを受信中であることを示す受信中画面（図示しない）を表示してもよい。
また、取得条件を満たすプロフィール項目が１つもない場合には、リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、通信部１１を介して通信装置２に送信不可情報を送信する。

ステップＳＴ９：
ステップＳＴ８において、リーダ／ライタ装置１から通信装置２への電子クーポンの送信が完了した際、通信装置２の制御部２５は、電子クーポンを取得できたことを示す取得通知画面を表示部２３に表示させる。また、取得条件を満たすプロフィール項目が１つもなく送信不可情報を受信した場合には、電子クーポンを受けとることができない制御部２５は電子クーポンを受け取ることができない旨の表示がなされた取得不可通知画面を表示部２３に表示させる。
ステップＳＴ１０：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、ステップＳＴ８における電子クーポンの送信が完了したら、電子クーポンを送信した通信装置２のプロフィール情報を記憶部１２から消去する。更に、ステップＳＴ７において電子クーポン内のキーワードに対応するプロフィール項目が取得条件を満たさず、電子クーポンが送信不可であると判定された通信装置２のプロフィール情報も記憶部１２から消去する。同様に、ステップＳＴ８において通信の断絶等により通信装置２が電子クーポンデータの取得に失敗した場合にも、通信が断絶した時点で電子クーポンデータを送信していた通信装置２のプロフィール情報を記憶部１２から消去する。これによって、通信装置２のプロフィール情報がリーダ／ライタ装置１に残ってしまい、プライバシが漏洩するという問題が生じることがない。

なお、上述したステップＳＴ９において、通信装置２が電子クーポンデータの取得に失敗した場合には、ステップＳＴ１０において説明したように通信装置２のプロフィール情報は消去され、当該通信装置２に関する情報はなんらリーダ／ライタ装置１側には残らないため、再度ステップＳＴ１から始めればよい。

また、上述したキーワード、そのキーワードに対応するプロフィール情報及び取得条件は、例えばリーダ／ライタ装置１の設置時に自由に設定できるようにしてもよい。すなわち、例えば、酒類を扱う店舗にリーダ／ライタ装置１を設置し、酒類割引の電子クーポンを配布する際等には、キーワード「２０歳以上限定」を含む電子クーポンデータを記憶部１２内に用意し、同時に、キーワード「２０歳以上限定」に対応するプロフィール情報を「生年月日」、取得条件を「２０歳以上」であるように設定しておくことによって、酒類を購入可能な２０歳以上のユーザが有する通信装置２にのみ酒類割引電子クーポンを送信することが可能になる。さらに、例えば女性限定のカクテル類の割引フェアを行う場合等には、新たにキーワード「女性限定」及び「２０歳以上」を含む電子クーポンデータを記憶部１２に用意し、同時にキーワード「女性限定」に対応するプロフィール情報を「性別」、取得条件を「女性」と設定することによって、２０歳以上の女性ユーザが有する通信装置２にのみカクテル類割引電子クーポンを送付することが可能になる。なお、設定された情報は、記憶部１２に記憶するようにすればよい。

以上説明したように、本第１実施形態の電子クーポン配布システム１００によれば、リーダ／ライタ装置１と通信装置２との通信開始時に、通信装置２がリーダ／ライタ装置１にプロフィール情報を送信し、リーダ／ライタ装置１は、電子クーポン内に含まれる所定のキーワードを検索し、検出されたキーワードに対応するプロフィール項目が取得条件を満たしているプロフィール情報を送信した通信装置２に対してのみ電子クーポンを送信するので、通信装置２の所有者のプロフィールに合致しない電子クーポンは送信されないので、通信装置２の記憶部２２内に所有者が利用することができない電子クーポンが記憶され、記憶部２２の容量を無駄に消費してしまう事態を回避することができる。

＜第２実施形態＞
本第２実施形態では、リーダ／ライタ装置１と通信装置２とが通信開始後、リーダ／ライタ装置１が必要なプロフィール項目のみプロフィール情報を通信装置２に要求し、通信装置２は要求された項目のプロフィール情報のみをリーダ／ライタ装置１に送信する電子クーポン配布システム１００について説明する。
本第２実施形態における電子クーポン配布システム１００のリーダ／ライタ装置１及び通信装置２の各構成については、上述した第１実施形態と同様であるため説明を省略する。

第２実施形態における電子クーポン配布システム１００の電子クーポンデータの通信時におけるリーダ／ライタ装置１と通信装置２の処理を図８に示す。
図８は、第２実施形態における電子クーポンデータの通信時におけるリーダ／ライタ装置１と通信装置２の処理を示すシーケンス図である。
ステップＳＴ１１：
リーダ／ライタ装置１と通信装置２との間で無線通信が開始される。
ステップＳＴ１２：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、記憶部１２に記憶されている電子クーポンデータの内容に関するデータ内の文字列を所定のキーワードで検索する。所定のキーワードは第１実施形態において説明したものと同様であるためここでは説明を省略する。

ステップＳＴ１３：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、ステップＳＴ１２において検出されたキーワードに対応する項目のみ、プロフィール情報を通信装置２に要求する要求信号を送信する。
ステップＳＴ１４：
リーダ／ライタ装置１から要求信号を受信した通信装置２の制御部２５は、プロフィール情報がリーダ／ライタ装置１から要求されていることをユーザに通知する要求通知画面を表示部２３に表示させる。要求通知画面については第１実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、第１実施形態と同様、制御部２５は要求通知画面の代わりに選択画面を表示部２３に表示させてユーザに入力部２４を介し、プロフィール情報を送信するか否かの選択をさせてもよい。選択画面についても、第１実施形態において説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。

ステップＳＴ１５：
通信装置２の制御部２５は、ステップＳＴ１３において要求された項目のみ、記憶部２２内のプロフィール情報をリーダ／ライタ装置１に送信する。なお、ステップＳＴ１４において表示部２３が選択画面を表示し、ユーザに入力部２４を介した選択をさせた場合には、制御部２５は選択画面においてＹｅｓが選択された時はプロフィール情報を送信し、Ｎｏが選択された時はプロフィール情報を送信せず、処理を終了する。
ステップＳＴ１６：
表示部２３は、プロフィール情報送信中は送信が完了するまでプロフィール情報の送信中であることを示す送信中通知画面を表示する。送信中通知画面については第１実施形態と同様であるため説明を省略する。

ステップＳＴ１７：
リーダ／ライタ装置１の記憶部１２は、ステップＳＴ１５において通信装置２から送信されたプロフィール情報を記憶する。
ステップＳＴ１８：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、ステップＳＴ１２において検索された結果、電子クーポン内に存在した各キーワードのそれぞれに対して、ステップＳＴ１７において記憶部１２に記憶された通信装置２のプロフィール情報のうち、対応するプロフィール項目が取得条件を満たしているか否かの判定を行う。
取得条件を満たすか否かの判定については第１実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。

ステップＳＴ１９：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、ステップＳＴ１２において検出されたキーワードに対応するすべてのプロフィール項目が取得条件を満たしたプロフィール情報を送信してきた通信装置２に対して、通信部１１を介して電子クーポンを送信する。
なお、リーダ／ライタ装置１から通信装置２に電子クーポンが送信されている間には、通信装置２の表示部２３は、電子クーポンを受信中であることを示す受信中画面（図示しない）を表示してもよい。
また、取得条件を満たすプロフィール項目が１つもない場合には、リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、通信部１１を介して通信装置２に対して送信不可情報を送信する。
ステップＳＴ２０
ステップＳＴ１９において、リーダ／ライタ装置１から通信装置２への電子クーポンの送信が完了した際、通信装置２の制御部２５は、電子クーポンを取得できたことを示す取得通知画面を表示部２３に表示させる。また、取得条件を満たすプロフィール項目が１つもなく、送信不可情報をリーダ／ライタ装置１から受信した場合には、通信装置２の制御部２５は電子クーポンを受け取ることができない旨の表示がなされた取得不可通知画面を表示部２３に表示させる。

ステップＳＴ２１：
リーダ／ライタ装置１の制御部１３は、ステップＳＴ１９における電子クーポンの送信が完了したら、或いは、ステップＳＴ１８において電子クーポン内のキーワードに対応するプロフィール項目が取得条件を満たさず、電子クーポンが送信不可であると判定されたら、或いは、ステップＳＴ１９において通信の断絶等により通信装置２が電子クーポンデータの取得に失敗した場合には、通信装置２のプロフィール情報を記憶部１２から消去する。これによって、通信装置２のプロフィール情報がリーダ／ライタ装置１に残ってしまい、プライバシが漏洩するという問題が生じることがない。

以上説明したように、本実施形態の電子クーポン配布装置によれば、リーダ／ライタ装置１があらかじめ電子クーポン内に存在するキーワードを検索し、検出されたキーワードに対応するプロフィール項目のみプロフィール情報を通信装置２に要求し、通信装置２は要求された項目のプロフィール情報のみをリーダ／ライタ装置１に送信するため、プロフィール情報の送信に必要なデータ量及び時間を節約することができる。

本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。

上述した第１及び第２実施形態では、あらかじめユーザが設定したプロフィール情報が通信装置２の記憶部２２に記憶されているとしたが、本発明はこれには限定されない。すなわち、例えば、第１実施形態の図５に示すシーケンス図において、ステップＳＴ２で通信装置２の制御部２５が要求通知画面を表示部２３に表示させた後、プロフィール情報が記憶部２２に記憶されていない場合には、表示部２３にプロフィール入力画面を表示させ、ユーザに入力部２４を介してプロフィールの入力を行わせるようにしてもよい。或いは、第２実施形態の図８に示すシーケンス図において、ステップＳＴ１４で通信装置２の制御部２５が要求通知画面を表示部２３に表示させた後、プロフィール情報が記憶部２２に記憶されていない場合には、表示部２３にリーダ／ライタ装置１に要求された項目のみのプロフィール入力画面を表示させ、ユーザに入力部２４を介してプロフィールの入力を行わせてもよい。

図１は電子クーポン配布システム１００の構成を示すブロック図である。図２は、リーダ／ライタ装置１の構成例を示すブロック図である。図３は、通信装置２の構成の一例を示すブロック図である。図４は、通信装置２の外観の一例を示す図である。図５は、第１実施形態における電子クーポンデータの通信時におけるリーダ／ライタ装置１と通信装置２の処理を示すシーケンス図である。図６は、要求通知画面及び選択画面の一例を示した図である。図７は、所定のキーワード、各キーワードに対応するプロフィール項目、取得条件およびクーポンＩＤの関係を示したテーブルの一例を示した図である。図８は、第２実施形態における電子クーポンデータの通信時におけるリーダ／ライタ装置１と通信装置２の処理を示すシーケンス図である。

符号の説明

１００…電子クーポン配布システム、１…リーダ／ライタ装置、１１…通信部、１２…記憶部、１３…制御部、２…通信装置、２１…通信部、２２…記憶部、２３…表示部、２４…入力部、２５…制御部、２０１…上部筐体、２０２…下部筐体、２０３…ヒンジ部

Claims

リーダ／ライタ装置と、前記リーダ／ライタ装置と近距離無線通信を行い電子クーポンを取得する通信装置と、を有する通信システムであって、
前記通信装置は、
プロフィール情報を記憶し、
前記プロフィール情報を前記リーダ／ライタ装置に送信し、当該送信したプロフィール情報に応じた電子クーポンを前記リーダ／ライタ装置から受信し、
前記リーダ／ライタ装置は、
前記通信装置に前記プロフィール情報に応じた電子クーポンを送信した後、前記プロフィール情報を削除する
通信システム。
通信装置に記憶され、当該通信装置から近距離無線通信によって送信されたプロフィール情報に応じた電子クーポンを近距離無線通信によって前記通信装置に送信し、当該プロフィール情報を削除する
リーダ／ライタ装置。
プロフィール情報を記憶し、
前記プロフィール情報をリーダ／ライタ装置に近距離無線通信によって送信し、当該送信したプロフィール情報に応じた電子クーポンを前記リーダ／ライタ装置から近距離無線通信によって受信し、当該送信したプロフィール情報が前記リーダ／ライタ装置によって削除される
通信装置。
通信装置が、当該通信装置に記憶されたプロフィール情報をリーダ／ライタ装置に近距離無線通信によって送信し、当該送信したプロフィール情報に応じた電子クーポンを前記リーダ／ライタ装置から近距離無線通信によって受信し、
前記リーダ／ライタ装置が、前記通信装置から送信された前記プロフィール情報を削除する
通信方法。