以下、添付図面を参照して、本発明の様々な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る情報提供システム1の応用の一例を示す図である。
情報提供システム1と、携帯端末5と、店舗電話機6と、店舗端末7とは、通信ネットワークを介して相互に接続され、例えば、基地局80、移動体通信網81、ゲートウェイ82、インターネット83、及び電話通信網84を介して相互に接続される。
情報提供システム1は、店舗情報配信サーバ2、電話転送サーバ3、店舗情報データベース4、及びルータ85が相互に通信可能に接続されて構成されている。また、店舗情報配信サーバ2、電話転送サーバ3、及び店舗情報データベース4は、ルータ85を介してインターネット83に接続されている(図1参照)。
店舗情報配信サーバ2は、携帯端末5からの要求に応じて、店舗の検索処理、店舗ページの閲覧処理、及びリマインド情報の配信処理を行う。そのために、店舗情報配信サーバ2は、サーバ通信部21と、サーバ記憶部22と、サーバ処理部23とを有する。
サーバ通信部21は、店舗情報配信サーバ2を外部に接続するための通信インターフェース回路を備え、外部と通信を行う。サーバ通信部21は、電話転送サーバ3、店舗情報データベース4、携帯端末5、店舗電話機6、及び店舗端末7等から受信したデータを、サーバ処理部23に供給する。また、サーバ通信部21は、サーバ処理部23から供給されたデータを、電話転送サーバ3、店舗情報データベース4、及び携帯端末5等に送信する。
サーバ記憶部22は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。サーバ記憶部22は、サーバ処理部23での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。サーバ記憶部22は、データとして、リマインド情報の配信条件を管理する配信条件テーブル(図9)、店舗検索の履歴を管理する検索履歴テーブル(図10)、店舗ページの閲覧の履歴を管理する閲覧履歴テーブル(図11)、リマインド情報画面のデータ(図15)等を記憶する。
サーバ処理部23は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部23は、店舗情報配信サーバ2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。サーバ処理部23は、店舗情報配信サーバ2の各種処理がサーバ記憶部22に記憶されているプログラム等に応じて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部21等の動作を制御する。サーバ処理部23は、サーバ記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部23は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
サーバ処理部23は、主に店舗の検索処理、及び店舗ページの閲覧処理を実行する検索管理部231と、主にリマインド情報の配信処理を実行するリマインド管理部232とを有する。
検索管理部231は、検索処理部231Aと、検索結果配信部231Bと、店舗ページ閲覧処理部231Cと、店舗ページ配信部231Dとを有する。これらの各部は、サーバ処理部23が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして店舗情報配信サーバ2に実装されてもよい。
検索処理部231Aは、携帯端末5からユーザID及び検索条件等を含む検索要求を受信して、店舗情報データベース4に格納された店舗情報テーブルを参照し、検索条件に合致する検索結果データを抽出する。検索処理部231Aは更に、サーバ記憶部22に記憶された検索履歴テーブルを更新し、検索に係る各種情報を記録する。検索結果配信部231Bは、検索結果データを携帯端末5に配信する。
店舗ページ閲覧処理部231Cは、サーバ通信部21を介して店舗情報データベース4に格納された店舗情報テーブルを参照し、所望の店舗ページデータを抽出する。店舗ページ閲覧処理部231Cは更に、サーバ記憶部22に記憶された閲覧履歴テーブルを更新し、閲覧に係る各種情報を記録する。店舗ページ配信部231Dは、店舗ページデータを携帯端末5に配信する。
リマインド管理部232は、配信処理部232Aと、リマインド情報配信部232Bとを有する。これらの各部は、サーバ処理部23が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして店舗情報配信サーバ2に実装されてもよい。
配信処理部232Aは、リマインド情報の配信条件の判定処理をする。また、配信処理部232Aは、店舗情報テーブルを参照し、店舗IDに係る店舗のリマインド情報データを抽出する。また、配信処理部232Aは、リマインド情報データをサーバ記憶部22に格納する。リマインド情報配信部232Bは、リマインド情報データを携帯端末5に送信する。
図2は、電話転送サーバ3の概略構成の一例を示す図である。
電話転送サーバ3は、携帯端末5からの要求に応じて、携帯端末5と店舗電話機6との間の通話処理を行う。そのために、電話転送サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ記憶部32と、サーバ処理部33とを有する。電話転送サーバ3は、情報提供システムの通信部の一例である。
サーバ通信部31は、電話転送サーバ3を外部に接続するための通信インターフェース回路を備え、外部と通信を行う。サーバ通信部31は、店舗情報配信サーバ2、店舗情報データベース4、携帯端末5、店舗電話機6及び店舗端末7等から受信したデータを、サーバ処理部33に供給する。また、サーバ通信部31は、サーバ処理部33から供給されたデータを、店舗情報配信サーバ2、店舗情報データベース4、及び携帯端末5等に送信する。
サーバ記憶部32は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。サーバ記憶部32は、サーバ処理部33での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。サーバ記憶部32は、データとして、ユーザの情報を管理するユーザ情報テーブル(図4)、通話処理のための店舗の個別ID等を管理する電話転送テーブル(図5)、通話の履歴を管理する通話履歴テーブル(図10)等を記憶する。
サーバ処理部33は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部33は、電話転送サーバ3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部33は、電話転送サーバ3の各種処理がサーバ記憶部32に記憶されているプログラム等に応じて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部31等の動作を制御する。サーバ処理部33は、サーバ記憶部32に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部33は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
サーバ処理部33は、架電処理部331と、電話転送処理部332と、電話機能処理部333とを有する。これらの各部は、サーバ処理部33が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして電話転送サーバ3に実装されてもよい。
架電処理部331は、ユーザが携帯端末5で起動したアプリケーションプログラムで店舗の情報を閲覧し、架電をすることを希望する場合、携帯端末5からユーザID、店舗IDなどの各種の識別情報を含む通話要求を受け取る。そして受け取った各種の識別情報に基づいて、通話先となる店舗を特定し、サーバ記憶部32に記憶された電話転送テーブルを参照して、その店舗に対して付与された個別IDを抽出する。抽出した個別IDに基づいて、携帯端末5と電話転送サーバ3との間でインターネット電話の回線を確立する。
電話転送処理部332は、サーバ記憶部32に記憶した当該店舗の電話番号を抽出し、携帯端末5と電話転送サーバ3との間で確立しているインターネット電話を、当該店舗の電話番号に転送することで、携帯端末5と店舗電話機6との間での電話回線を確立する。電話転送処理部332の一例としてはSIPサーバがあるが、それに限定されない。
電話機能処理部333は、携帯端末5と店舗電話機6との間の通話状態を監視し、通話が切断された場合に、それを検出する。そして、ユーザID、店舗ID、店舗の個別ID、通話開始時刻、及び通話終了時刻等の通話情報をサーバ記憶部32に送信し、サーバ記憶部32に記憶されている通話履歴テーブルを更新する。電話機能処理部333は更に、上記通話情報を店舗情報配信サーバ2へ送信する。
図3は、携帯端末5の概略構成の一例を示す図である。
携帯端末5は、基地局80、移動体通信網81、ゲートウェイ82、及びインターネット83を介して情報提供システム1に接続し、情報提供システム1と通信を行う。また、携帯端末5は、基地局80、移動体通信網81、ゲートウェイ82、インターネット83、及び電話通信網84を介して店舗電話機6に接続し、店舗電話機6と通信を行う。携帯端末5は、端末通信部51と、端末記憶部52と、操作部53と、表示部54と、端末処理部55とを備える。
なお、本実施形態では、携帯端末5として、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)を想定するが、本発明はこれに限定されるものではない。携帯端末5は、本発明が適用可能であればよく、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレットPC等でもよい。
端末通信部51は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を備え、携帯端末5を無線通信ネットワークに接続する。端末通信部51は、基地局80により割り当てられるチャネルを介して、基地局80との間でWCDMA(Wideband Code Division Multiple アクセス)(登録商標)方式等による無線信号回線を確立し、基地局80との間で通信を行う。端末通信部51は、端末処理部55から供給されたデータを店舗情報配信サーバ2及び電話転送サーバ3等に送信する。また、端末通信部51は、店舗情報配信サーバ2及び電話転送サーバ3等から受信したデータを端末処理部55に供給する。
端末記憶部52は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。端末記憶部52は、端末処理部55での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部52は、ドライバプログラムとして、操作部53を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部54を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部52は、アプリケーションプログラムとして、ゲームの進行に係る表示データの取得及び表示を行うプログラム等を記憶する。また、端末記憶部52は、データとして、ゲームの進行に係る表示データ、映像データ、画像データ等を記憶する。さらに、端末記憶部52は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
操作部53は、携帯端末5の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパッド、キーボード等である。ユーザは、操作部53を用いて、文字、数字等を入力することができる。操作部53は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、ユーザの指示として、端末処理部55に供給される。
表示部54も、映像、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。表示部54は、端末処理部55から供給された映像データに応じた映像、画像データに応じた画像等を表示する。
端末処理部55は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部55は、携帯端末5の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。端末処理部55は、携帯端末5の各種処理が端末記憶部52に記憶されているプログラム、操作部53の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、端末通信部51、表示部54等の動作を制御する。端末処理部55は、端末記憶部52に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部55は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
端末処理部55は、店舗検索部551、通話部552、チャット部553、メール部554、及びSMS部555等を備える。店舗検索部551、通話部552、チャット部553、メール部554、及びSMS部555は、端末処理部55が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、店舗検索部551、通話部552、チャット部553、メール部554、及びSMS部555等は、ファームウェアとして携帯端末5に実装されてもよい。
店舗検索部551は、店舗の検索に係るデータ及び店舗ページに係るデータの取得及び表示を行う。即ち、店舗検索部551は、端末記憶部52に記憶されている表示データに基づいて、表示部54に検索条件入力画面を表示する。また、店舗検索部551は、ユーザID及び検索条件等の情報を含む検索要求を端末通信部51を介して店舗情報配信サーバ2へ送信する。また、店舗検索部551は、受信した検索結果データに基づいて、表示部54に、検索結果画面 を表示する。また、店舗検索部551は、店舗ID等を含む店舗ページ閲覧要求を、端末通信部51を介して店舗情報配信サーバ2へ送信する。また、店舗検索部551は、受信した店舗ページデータに基づいて、表示部54に店舗ページ画面を表示する。
通話部552は、通話に係る信号及びデータの送受信等を行う。例えば、通話部552は、ユーザが表示部54に表示された店舗ページ上で店舗への通話を選択すると、ユーザID及び店舗ID等を含んだ通話要求を電話転送サーバ3へ送信する。また、通話部552は、ユーザが携帯端末5に実装されるデフォルトの通話アプリ上で通話を選択すると、通話要求を電話転送サーバ3へ送信する。
チャット部553は、携帯端末5に実装されるチャットアプリ(リアルタイムに文字ベースの会話を行うアプリケーションプログラム)に係るデータの取得及び表示を行う。
メール部554は、携帯端末5に実装される電子メールアプリに係るデータの取得及び表示等を行う。
SMS部555は、携帯端末5に実装されるSMS(ショートメッセージサービス)アプリに係るデータの取得及び表示等を行う。
図4は、ユーザ情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
ユーザ情報テーブルは、例えば、電話転送サーバ3のサーバ記憶部32に記憶される。ユーザ情報テーブルは、各ユーザについて、当該ユーザの識別子(ID)、電話番号、性別、生年月日、及び選択ジャンル等を記憶する。選択ジャンルは、所定の項目から選択するなどして、ユーザが任意に設定できる店舗のジャンルである。「選択ジャンル」には、例えば飲食店が含まれる。飲食店は更に、和食、寿司、焼肉、イタリアン、フレンチ、バイキング、カレー、中華、ラーメン、バー、カフェ、ファミレス等に細分されてもよい。「選択ジャンル」には、それ以外にも、美容院、病院、マッサージ店、映画館、カラオケ店等、予約が必要な店舗のカテゴリーが含まれてもよい。当該選択ジャンルは、例えば、後述のリマインド情報の配信判定に用いられる。
図5は、電話転送テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
電話転送テーブルは、例えば、電話転送サーバ3のサーバ記憶部32に記憶される。電話転送テーブルでは、店舗IDと、店舗に対してインターネット電話による通話を行うための個別ID、たとえば店舗に対して割り当てられたインターネット電話番号と、その店舗の電話番号とが対応づけられている。このインターネット電話番号は「050」で始まる電話番号である。なお、個別IDとしてインターネット電話番号ではなく、当該店舗を一意に識別し得る情報であれば如何なるものであっても良い。
図6は、店舗情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
店舗情報テーブルは、例えば、店舗情報データベース4に記憶される。店舗情報テーブルは、各店舗について、当該店舗のID、住所、電話番号、店舗ジャンル、平均予算、空席状況、営業時間、及びメニュー等を記憶する。「店舗ジャンル」には、例えば飲食店が含まれる。飲食店は更に、和食、寿司、焼肉、イタリアン、フレンチ、バイキング、カレー、中華、ラーメン、バー、カフェ、ファミレス等に細分されてもよい。「店舗ジャンル」には、それ以外にも、美容院、病院、マッサージ店、映画館、カラオケ店等、予約が必要な店舗のカテゴリーが含まれてもよい。
図7は、配信条件テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
配信条件テーブルは、例えば、店舗情報配信サーバ2のサーバ記憶部22に記憶される。配信条件テーブルは、各店舗について、当該店舗のID及び配信条件となる最低通話時間等を記憶する。
図8は、検索履歴テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
検索履歴テーブルは、例えば、店舗情報配信サーバ2のサーバ記憶部22に記憶される。検索履歴テーブルでは、検索毎に割り振られた検索IDに、検索に係る各種の情報、例えばユーザID、検索日時、検索条件、検索結果などが対応付けられている。ここで、検索結果は、検索条件に合致する店舗の店舗IDの集合である。
図9は、閲覧履歴テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
閲覧履歴テーブルは、例えば、店舗情報配信サーバ2のサーバ記憶部22に記憶される。閲覧履歴テーブルでは、店舗ページの閲覧毎に割り振られた閲覧IDに、閲覧に係る各種の情報、例えばユーザID、店舗ID、閲覧情報種別、閲覧開始時刻、閲覧終了時刻などが対応付けられている。
図10は、通話履歴テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
通話履歴テーブルは、例えば店舗情報配信サーバ2のサーバ記憶部22に記憶される。通話履歴テーブルでは、ユーザと店舗との通話毎に割り振られた通話IDに、通話に係る各種の情報、例えばユーザID、店舗ID、店舗の個別ID、通話開始時刻、通話終了時刻などが対応付けられている。
図11は、店舗検索及び店舗ページ閲覧に係る処理のフローの一例を示す図である。
なお、以下に説明するフローチャートは、予め店舗情報配信サーバ2、店舗情報データベース4及び携帯端末5に記憶されているプログラムに基づいて、主に店舗情報配信サーバ2、店舗情報データベース4及び携帯端末5の各要素が協働して実行される。
まず、携帯端末5の店舗検索部551は、端末記憶部52に記憶されている表示データに基づいて、表示部54に検索条件入力画面を表示する(ステップS700)。ここで、検索条件入力画面は、キーワードを入力する、又は項目を選択するなどの方法により、ユーザが検索条件を入力するための画面である。検索条件入力画面の詳しい説明については後述する。
ユーザが検索条件入力画面上で検索条件を入力し、検索実行を指示すると、携帯端末5の店舗検索部551は、ユーザID及び検索条件等の情報を含む検索要求を端末通信部51を介して店舗情報配信サーバ2へ送信する(ステップS701)。
サーバ通信部21を介して検索要求を受信すると、店舗情報配信サーバ2の検索処理部231Aは、店舗情報データベース4に格納された店舗情報テーブルを参照し、検索条件に合致する店舗の店舗ID等を含む検索結果データを抽出する(ステップS702)。サーバ通信部21を介して検索結果データを取得すると、店舗情報配信サーバ2の検索結果配信部231Bは、検索結果データを携帯端末5に配信する(ステップS703)。次に、検索処理部231Aは、サーバ記憶部22に記憶された検索履歴テーブルを更新し、検索に係る各種情報を検索対象識別情報として記録する(ステップS704)。
端末通信部51を介して検索結果データを受信すると、携帯端末5の店舗検索部551は、受信した検索結果データに基づいて、表示部54に検索結果画面を表示する(ステップS705)。ここで、検索結果画面は、検索条件に合致する店舗を示した画面である。検索結果画面の詳しい説明については後述する。
次に、ユーザが、表示部54に表示された検索結果画面上で、特定の店舗ページの閲覧を選択すると、携帯端末5の店舗検索部551は、店舗ID等を含む店舗ページ閲覧要求を、端末通信部51を介して店舗情報配信サーバ2へ送信する(ステップS706)。
サーバ通信部21を介して店舗ページ閲覧要求を受信すると、店舗情報配信サーバ2の店舗ページ閲覧処理部231Cは、サーバ通信部21を介して店舗情報データベース4に格納された店舗情報テーブルを参照し、所望の店舗ページデータを抽出する(ステップS707)。サーバ通信部21を介して店舗ページデータを抽出すると、店舗情報配信サーバ2の店舗ページ配信部231Dは、店舗ページデータを携帯端末5に配信する(ステップS708)。次に、店舗ページ閲覧処理部231Cは、サーバ記憶部22に記憶された閲覧履歴テーブルを更新し、閲覧に係る各種情報を記録する(ステップS709)。
なお、ステップS704では、検索に係る各種情報を検索対象識別情報として記録するとした。しかしながら、ステップS709において、検索結果に含まれる情報(検索結果そのものに含まれる情報の他、店舗ページ等の、検索結果画面を経て表示される情報を含む。)の閲覧に係る各種情報を検索対象識別情報として記録してもよい。ユーザの嗜好や興味は、検索に係る各種情報よりも検索結果に含まれる情報の閲覧に係る各種情報の方により強く表れる場合が多い。そのため、検索結果に含まれる情報の閲覧に係る各種情報を検索対象識別情報として記録する場合、ユーザ端末に送信する情報におけるユーザの必要性についての精度が向上する。
端末通信部51を介して店舗ページデータを受信すると、携帯端末5の店舗検索部551は、受信した店舗ページデータに基づいて、表示部54に店舗ページ画面を表示する(ステップS710)。ここで、店舗ページ画面は店舗の基本情報を示す画面であり、例えば、店舗の名称、住所、地図等の店舗に係る基本的な情報の他、店舗への通話を選択するためのアイコン等が表示される。店舗ページ画面の詳しい説明については後述する。以上で、情報提供システム1による店舗の検索及び閲覧に係る処理が終了する。
図12は、通話及びリマインド情報配信に係る処理のフローの一例を示す図である。
なお、以下に説明するフローチャートは、予め店舗情報配信サーバ2、電話転送サーバ3、店舗情報データベース4及び携帯端末5に記憶されているプログラムに基づいて、主に店舗情報配信サーバ2、電話転送サーバ3、店舗情報データベース4及び携帯端末5の各要素が協働して実行される。
携帯端末5の通話部552は、ユーザが表示部54に表示された店舗ページ上で店舗への通話を選択すると、ユーザID及び店舗ID等を含んだ通話要求を電話転送サーバ3へ送信する(ステップS800)。次いで、通話部552は、表示部54に、通話画面を表示する(ステップS801)。ここで、通話画面は、ユーザが店舗へ通話をしていることを示す画面であり、例えば店舗の個別ID等が表示される。通話画面の詳しい説明については後述する。
サーバ通信部31を介して通話要求を受信すると、電話転送サーバ3の架電処理部331は、電話転送テーブルを参照して通話先店舗の個別IDを抽出し、携帯端末5と電話転送サーバ3との間でインターネット電話の接続を確立する(ステップS802)。次に、電話転送サーバ3の電話転送処理部332は、電話転送テーブルから店舗の電話番号を抽出し、インターネット電話を、当該店舗の電話番号に転送することで、携帯端末5と店舗電話機6との間での電話回線を確立する(ステップS803)。
電話回線が確立されると、携帯端末5と店舗電話機6との間で通話が開始される(ステップS804)。通話が開始されると、電話機能処理部333は、発信元情報としてのユーザID及び発信先情報としての店舗ID等を含んだ通話開始信号を、店舗情報配信サーバ2へ送信する(ステップS805)。通話開始信号をサーバ通信部21を介して受信すると、店舗情報配信サーバ2のリマインド管理部232は、リマインド情報データ抽出処理を実行する(ステップS806)。リマインド情報データ抽出処理については後述する。
携帯端末5の通話部552は、ユーザが通話画面上で通話の終了を選択すると、セッション終了通知を電話転送サーバ3へ送信する(ステップS807)。なお、店舗電話機6がセッション終了通知を電話転送サーバ3へ送信する場合もあるが、この場合には、ステップS807は行われない。
サーバ通信部31を介してセッション終了通知を受信すると、電話機能処理部333は、通話終了の処理を行う(ステップS808)。通話が終了すると、電話機能処理部333は、サーバ記憶部32に記憶された通話履歴テーブルを更新し、通話に係る各種情報を記録する(ステップS809)。なお、上述の様に携帯端末5と店舗電話機6との間での電話回線が確立(ステップS804)された直後に、通話履歴テーブルを更新し、通話終了に係る情報(通話終了時刻等)を除いた各種通話情報を記録してもよい。その場合、当該ステップS809における通話履歴テーブルの更新時には、通話終了に係る情報のみ、又は通話終了に係る情報を含んだ各種通話情報を記録する。
次に、電話機能処理部333は、発信元情報としてのユーザID及び発信先情報としての店舗ID等を含んだ通話終了信号を、店舗情報配信サーバ2へ送信する(ステップS810)。サーバ通信部21を介して通話終了信号を受信すると、リマインド情報配信部232Bは、サーバ通信部21を介して検索対象識別情報に対応した検索対象に関する情報としてのリマインド情報データを携帯端末5に送信する(ステップS811)。このとき、リマインド情報データは、携帯端末5のチャット部553によって表示するためのデータ、メール部554によって表示するためのデータ、又はSMS部555によって表示するためのデータのいずれであってもよい。なお、後述するリマインド情報データ抽出処理のステップS902において、リマインド情報データがサーバ記憶部22に格納されなかった場合には、ステップS811においてリマインド情報データを携帯端末5に送信しないことは言うまでもない。
端末通信部51を介してリマインド情報データを受信すると、例えば携帯端末5のチャット部553が、受信したリマインド情報データに基づいて、表示部54にリマインド情報画面を表示する(ステップS812)。しかしながら、リマインド情報データの種類に応じて、携帯端末5のメール部554が、表示部54にリマインド情報画面を表示してもよい。或いは、リマインド情報データの種類に応じて、携帯端末5のSMS部555が、表示部54にリマインド情報画面を表示してもよい。ここで、リマインド情報画面は、店舗の基本情報を示す画面であり、例えば、店舗の名称、店舗への行き方、地図等の店舗に係る基本的な情報等が表示される。リマインド情報画面の詳しい説明については後述する。以上で、情報提供システム1による通話及びリマインド情報配信に係る処理が終了する。
図13は、リマインド情報データ抽出処理のフローの一例を示す図である。
リマインド情報データ抽出処理が開始すると、店舗情報配信サーバ2の配信処理部232Aは、以下の様な判定処理を行う(ステップS900)。すなわち、配信処理部232Aは、検索履歴テーブルを参照して、照合処理が終了しておらず、且つ、ステップS805で受信した通話開始信号に含まれる発信元としてのユーザIDと同一のユーザIDを含む検索に係る検索IDを抽出する。次いで、抽出された検索IDに係る検索結果に、ステップS805で受信した通話開始信号に含まれる発信先としての店舗IDが含まれるか否かを判定する。
抽出された検索IDの検索結果に、ステップS805で受信した通話開始信号に含まれる発信先としての店舗IDが含まれない場合(ステップS900;N)、リマインド情報データ抽出処理は終了する。
一方、抽出された検索IDの検索結果に、ステップS805で受信した通話開始信号に含まれる発信先としての店舗IDが含まれる場合(ステップS900;Y)、ステップS901に進む。ステップS901において、配信処理部232Aは、サーバ通信部21を介して店舗情報データベース4に格納された店舗情報テーブルを参照し、上記店舗IDに係る店舗のリマインド情報データを抽出する(ステップS901)。
サーバ通信部21を介してリマインド情報データを受信すると、店舗情報配信サーバ2の配信処理部232Aは、リマインド情報データをサーバ記憶部22に格納する(ステップS902)。以上で、リマインド情報データ抽出処理が終了する。
以上の通り、情報提供システム1においては、通話開始信号が契機となりリマインド情報データ抽出処理が実行され(ステップS806)、通話終了信号が契機となりリマインド情報データの送信が行われる(ステップS811)。したがって、ユーザは予約等のための通話が終了してからすぐにリマインド情報を手にすることができるため、ユーザに対してリマインド情報を適切なタイミングで提供することが可能となる。
次に、図14(a)〜(d)により、携帯端末5の表示画面の一例を説明する。
図14(a)は、検索条件入力画面600の一例を示す図である。
検索条件入力画面600は、ユーザが検索条件を入力する画面である。検索条件入力画面600は、携帯端末5の店舗検索部551によって、端末記憶部52に記憶されている表示データに基づいて、表示部54に表示される。検索条件入力画面600は、キーワード入力部601、選択部602a〜602c、及び「この条件で検索」アイコン603等を含む。
キーワード入力部601は、所謂キーワード検索用のキーワードを入力するための入力部である。すなわち、ユーザがキーワード入力部601に任意のテキストを入力すると、店舗情報テーブル(図6)の「キーワード」に当該テキストを含む店舗が検索結果として抽出されるよう、検索条件を指定できる。なお、検索の方式には、完全一致検索、部分一致検索、前方一致検索、後方一致検索等の任意の方式を用いることができる。
選択部602aは、検索条件として、特定の「場所」を選択することができる。選択部602aを選択すると、ドロップダウンメニュー等によって所定の住所や駅名が提示される。ユーザがそれらから特定の住所や駅名を選択すると、店舗情報テーブルにおいて当該住所や駅名を含む店舗が検索結果として抽出されるよう、検索条件が指定される。
同様にして、選択部602bは特定の「店舗ジャンル」を、検索条件として選択することができる。ここで、「店舗ジャンル」とは、店舗情報テーブル(図6参照)に含まれる項目としての「店舗ジャンル」と同義であってよい。また、選択部602cは特定の「こだわり・クーポン」を、検索条件として選択することができる。なお、選択部の上記項目は一例であり、他に平均予算、空席状況、営業時間、メニュー等、任意の項目を設定することができる。
携帯端末5の店舗検索部551は、「この条件で検索」アイコン603が選択されると、キーワード入力部601や選択部602b〜602c等で指定した検索条件による検索要求を、端末通信部51を介して店舗情報配信サーバ2へ送信する。
図14(b)は、検索結果画面610の一例を示す図である。
検索結果画面610は、検索条件に合致する店舗のリストを示す画面である。検索結果画面610は、検索結果画面610は、携帯端末5の店舗検索部551によって、店舗情報配信サーバ2が生成する検索結果データに基づいて、表示部54に表示される。検索結果件数部611、画像612、店舗名及びエリア情報613、「詳細」アイコン614等を含む。
検索結果件数部611は、検索結果に含まれる店舗の数を示している。画像612は、一例として、提供される料理の写真である。しかしながら、画像612は、店内風景や、店舗の外装、従業員等の写真であってもよい。店舗名及びエリア情報613は、店舗名と簡単な店舗所在地を示す。「詳細」アイコン614を選択することにより、後述の店舗ページ画面620が表示される。
図14(c)は、店舗ページ画面620の一例を示す図である。
店舗ページ画面620は、特定の店舗の詳細情報を示す画面である。店舗ページ画面620は、携帯端末5の店舗検索部551によって、店舗情報配信サーバ2が生成する店舗ページデータに基づいて、表示部54に表示される。店舗ページ画面620は、画像621、店舗名及びエリア情報622、「メニュー」アイコン623a、「写真」アイコン623b、「クーポン」アイコン623c等を含む。また、店舗ページ画面620は、「電話する」アイコン624、「地図」アイコン625、空席状況626、「予約する」アイコン627等を含む。
画像621は、一例として、提供される料理の写真である。しかしながら、画像621は、店内風景や、店舗の外装、従業員等の写真であってもよい。店舗名及びエリア情報622は、店舗名と簡単な店舗所在地を示す。「メニュー」アイコン623aを選択すると、店舗のメニューを表示する画面に移動する。「写真」アイコン623bを選択すると、料理、店内風景又は店舗外装等の写真を表示する画面に移動する。「クーポン」アイコン623cを選択すると、店舗が提供する割引やキャンペーン等を表示する画面に移動する。
「電話する」アイコン624を選択すると、店舗との通話要求を、電話転送サーバ3へ送信することができる。また、「電話する」アイコン624を選択すると、後述の通話画面630が表示される。「地図」アイコン625を選択すると、店舗の地図が表示される。
空席状況626は、例えば直近の5日分の日付毎に、予約がされていない利用可能な座席の数が表示される。また、利用可能な座席数に応じて、利用可能な座席が無いことを示す「×」のマーク、利用可能な座席が残り少ないことを示す「△」のマーク、又は利用可能な座席が充分にあることを示す「○」のマークが、利用可能な座席数と共に表示される。「予約する」アイコン627を選択すると、座席等の予約を申し込むための画面に移動する。
図14(d)は、通話画面630の一例を示す図である。
通話画面630は、ユーザと店舗等との通話の状態を示す画面である。通話画面630は、携帯端末5の通話部552によって、端末記憶部52に記憶されている表示データに基づいて、表示部54に表示される。通話画面630は、ステータス631、通話時間632、発信先633、「通話を終了」アイコン634等を含む。
ステータス631は通話の状態を示しており、通話の状態に応じて、「通話中」や「呼び出し中」等の文字が表示される。通話時間632は、通話時間(発信先が通話に応じてからの経過時間)を示す。発信先633には、例えば発信先の店舗の電話番号や個別IDが表示される。携帯端末5の通話部552は、「通話を終了」アイコン634が選択されると、セッション終了通知を、端末通信部51を介して電話転送サーバ3へ送信する。
図14(e)は、リマインド情報画面640の一例を示す図である。
リマインド情報画面640は、一例として携帯端末5のチャット部553によって、店舗情報配信サーバ2が生成するリマインド情報データに基づいて、表示部54に表示される。リマインド情報画面640には、例えば、店舗名641、店舗アイコン642、画像643、店舗名及びエリア情報644、「メニュー」アイコン645a、「写真」アイコン645b、「クーポン」アイコン645c等が表示される。また、リマインド情報画面640には、例えば、お店への行き方646、地図647等が表示される。リマインド情報画面640には、上記したもの以外に、店舗の電話番号、住所、及び営業時間等の情報が含まれてもよい。また、リマインド情報画面640には、上記したもの以外に、時間帯毎の空席状況、予約ページへのショートカットアイコン、及び店舗ホームページのURL等の、店舗に係る任意の情報が含まれてもよい。
ユーザは、リマインド情報画面を確認することにより、ユーザが電話した店舗についての情報を忘れていた場合であっても、当該情報を思い出すことができる。すなわち、ユーザが店舗への行き方を忘れていた場合、お店への行き方646や地図647を参照することによって、当該店舗への行き方を確認することができる。
リマインド情報画面640は、上記例では、チャット部553によって表示される画面、すなわち、チャット部553が処理するチャットアプリ上で表示される画面であるとした。しかしながら、リマインド情報画面は、リマインド情報データの種類に応じて、メール部554によって、メール部554が実行するメールアプリ上で表示されてもよいし、SMS部555が実行するSMSアプリ上で表示されてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態では、ユーザと店舗との通話において、所定のキーワードが検知されることが、リマインド情報の配信条件として更に加わる。以下では、第1実施形態と同様の点は適宜その説明を省略する。
図15は、電話転送サーバ3’の概略構成の一例を示す図である。
電話転送サーバ3’は、サーバ通信部31’と、サーバ記憶部32’と、サーバ処理部33’とを有する。サーバ処理部33’は、架電処理部331’、電話転送処理部332’、及び電話機能処理部333’の他、音声検出部334’を有する。これらの各部は、サーバ処理部33が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして電話転送サーバ3に実装されてもよい。
音声検出部334’は、携帯端末5と店舗電話機6との間の通話を監視し、通話中に所定のキーワードが発話されたことを検出する。音声検出部334’は更に、所定のキーワードが発話されたことを検出すると、検出通知を店舗情報配信サーバ2に送信する。このように、音声検出部334’は、ユーザと店舗との通話においてユーザの店舗の予約に関連するキーワードを検出することで検出通知を店舗情報配信サーバ2に送信する。
図16は、電話転送テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
第2実施形態に係る電話転送テーブルでは、店舗毎に設定された音声キーワードの項目が含まれる。ユーザと店舗との通話中に当該音声キーワードが検知されると、リマインド情報が配信される。当該音声キーワードは、例えば店舗端末7によりインターネット83を介して情報提供システム1の電話転送サーバ3にアクセスすることにより、任意に設定することができる。
図17は、通話履歴テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
第2実施形態における通話履歴テーブルでは、通話中に、音声キーワードが検知されたか否かが記録される。例えば図17において、通話c0001の様に、「キーワードの検出」が「あり」であれば、通話中に音声キーワードが検知されたことになる。反対に、通話c0002の様に、「キーワードの検出」が「なし」であれば、通話中に音声キーワードが検知されなかったこととなる。
図18は、通話及びリマインド情報配信に係る処理のフローの一例を示す図である。
携帯端末5の通話部552は、ユーザが表示部54に表示された店舗ページ上で店舗への通話を選択すると、ユーザID及び店舗ID等を含んだ通話要求を電話転送サーバ3へ送信する(ステップS800’)。次いで、通話部552は、表示部54に、通話画面を表示する(ステップS801’)。
サーバ通信部31’を介して通話要求を受信すると、電話転送サーバ3’の架電処理部331’は、電話転送テーブルを参照して通話先店舗の個別IDを抽出し、携帯端末5と電話転送サーバ3との間でインターネット電話の接続を確立する(ステップS802’)。次に、電話転送サーバ3の電話転送処理部332は、電話転送テーブルから店舗の電話番号を抽出し、インターネット電話を、当該店舗の電話番号に転送することで、携帯端末5と店舗電話機6との間での電話回線を確立する(ステップS803’)。
電話回線が確立されると、携帯端末5と店舗電話機6との間で通話が開始される(ステップS804’)。通話が開始されると、音声検出部334’は、通話の音声を検出する(ステップS805’)。当該音声検出は、通話中、常に実行される。
携帯端末5の通話部552は、ユーザが通話画面上で通話の終了を選択すると、セッション終了通知を電話転送サーバ3’へ送信する(ステップS806’)。なお、店舗電話機6がセッション終了通知を電話転送サーバ3’へ送信する場合もあるが、この場合には、ステップS806’は行われない。
サーバ通信部31’を介してセッション終了通知を受信すると、電話機能処理部333は、通話終了の処理を行う(ステップS807’)。通話が終了すると、電話機能処理部333は、サーバ記憶部32’に記憶された通話履歴テーブルを更新し、通話に係る各種情報を記録する(ステップS808’)。
次に、電話機能処理部333は、発信元情報としてのユーザID、発信先情報としての店舗ID、及びキーワードの検出の有無等を含んだ通話終了信号を、店舗情報配信サーバ2へ送信する(ステップS809’)。通話終了信号をサーバ通信部21を介して受信すると、店舗情報配信サーバ2のリマインド管理部232は、リマインド情報データ抽出処理を実行する(ステップS810’)。リマインド情報データ抽出処理については後述する。
リマインド情報データ抽出処理が終了すると、店舗情報配信サーバ2のリマインド情報配信部232Bは、サーバ通信部21を介してリマインド情報データを携帯端末5に送信する(ステップS811’)。
端末通信部51を介してリマインド情報データを受信すると、携帯端末5のチャット部553は、受信したリマインド情報データに基づいて、表示部54にリマインド情報画面を表示する(ステップS812’)。
図19は、リマインド情報データ抽出処理のフローの一例を示す図である。
リマインド情報データ抽出処理が開始すると、店舗情報配信サーバ2の配信処理部232Aは、以下の様な判定処理を行う(ステップS900’)。すなわち、配信処理部232Aは、検索履歴テーブルを参照して、照合処理が終了しておらず、且つ、ステップS809’で受信した通話終了信号に含まれる発信元としてのユーザIDと同一のユーザIDを含む検索に係る検索IDを抽出する。次いで、抽出された検索IDに係る検索結果に、ステップS809’で受信した通話終了信号に含まれる発信先としての店舗IDが含まれるか否かを判定する。
抽出された検索IDの検索結果に、ステップS809’で受信した通話終了信号に含まれる発信先としての店舗IDが含まれない場合(ステップS900’;N)、リマインド情報データ抽出処理は終了する。一方、抽出された検索IDの検索結果に、ステップS809’で受信した通話終了信号に含まれる発信先としての店舗IDが含まれる場合(ステップS900’;Y)、ステップS901’に進む。
ステップS901’において、ステップS809’で受信した通話終了信号に含まれるキーワードの検出の有無が「なし」の場合(ステップS901’;N)、リマインド情報データ抽出処理は終了する。一方、ステップS809’で受信した通話終了信号に含まれるキーワードの検出の有無が「あり」の場合(ステップS901’;Y)、ステップS902’に進む。
ステップS902’において、配信処理部232Aは、サーバ通信部21を介して店舗情報データベース4に格納された店舗情報テーブルを参照し、上記店舗IDに係る店舗のリマインド情報データを抽出する(ステップS902’)。
サーバ通信部21を介してリマインド情報データを受信すると、店舗情報配信サーバ2の配信処理部232Aは、リマインド情報データをサーバ記憶部22に格納する(ステップS903’)。以上で、リマインド情報データ抽出処理が終了する。
第2実施形態においては、ユーザと店舗との通話において、所定のキーワードが検知されることが、リマインド情報の配信条件として更に加わる。したがって、通話の内容に応じてリマインド情報が配信されるため、ユーザにとってのリマインド情報の必要性についての精度を向上することができる。
[第3実施形態]
第1実施形態では、発信元及び発信先をユーザID及び店舗IDにより特定していたが、第3実施形態では、発信元及び発信先をユーザの電話番号及び店舗のインターネット電話番号(店舗の個別ID)により特定する。以下では、第1実施形態と同様の点は適宜その説明を省略する。すなわち、ステップS800’、802’、803’、805’、900’を以下に説明し、その他のステップは、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
携帯端末5の通話部552は、発信元のユーザの電話番号及び発信先の店舗のインターネット電話番号を含んだ通話要求を電話転送サーバ3へ送信する(ステップS800’)。
サーバ通信部31を介して通話要求を受信すると、電話転送サーバ3の架電処理部331は、店舗のインターネット電話番号を用いて、携帯端末5と電話転送サーバ3との間でインターネット電話の接続を確立する(ステップS802’)。次に、電話転送サーバ3の電話転送処理部332は、電話転送テーブルから店舗の電話番号を抽出し、インターネット電話を、当該店舗の電話番号に転送することで、携帯端末5と店舗電話機6との間での電話回線を確立する(ステップS803’)。
通話が開始されると、電話機能処理部333は、発信元情報としての電話番号及び発信先情報としての電話番号等を含んだ通話開始信号を、店舗情報配信サーバ2へ送信する(ステップS805’)。
配信処理部232Aは、ユーザ情報テーブルを参照し、発信元情報の電話番号に対応するユーザIDを特定する。また、配信処理部232Aは、電話転送テーブルを参照し、発信先情報の電話番号に対応する店舗IDを特定する。そして、配信処理部232Aは、検索履歴テーブルを参照して、照合処理が終了しておらず、且つ、ステップS805‘で受信した通話開始信号に含まれる発信元としての電話番号に対応するユーザIDと同一のユーザIDを含む検索に係る検索IDを抽出する。次いで、抽出された検索IDに係る検索結果に、ステップS805’で受信した通話開始信号に含まれる発信先としてのインターネット電話番号に対応する店舗IDが含まれるか否かを判定する(ステップS900’)。
第3実施形態においては、携帯端末のデフォルトの通話部で店舗のインターネット電話番号を入力することで通話開始した場合であってもリマインド情報を配信できる。
[その他の実施形態]
第1の実施形態では、情報提供システム1は、店舗情報配信サーバ2、電話転送サーバ3、店舗情報データベース4、及びルータ85が相互に通信可能に接続されて構成されているが、情報提供システム1の外で、店舗情報データベースとインターネットを介して通信可能に接続されて構成されてもよい。これにより、外部の提携した店舗情報データベースから店舗データを抽出できる。
また、第1の実施形態では、通信先は検索結果に含まれるか否かをリマインド情報の配信条件とした。しかしながら、店舗情報配信サーバ2が電話転送サーバ3から通話履歴を受信し、配信処理部232Aが配信条件テーブルを参照し、通話先店舗の最低通話時間以上の通話履歴を検知することが、リマインド情報の配信条件として更に加わってもよい。これにより、通話することなく電話を切る場合や通話時間が短い間違い電話の場合にリマインド情報が配信されることを防止できる。
また、第1の実施形態では、通信先は検索結果に含まれるか否かをリマインド情報の配信条件としたが、通信先は閲覧履歴に含まれるか否かをリマインド情報の配信条件としてもよい。
また、第1の実施形態では、通信先は検索結果に含まれるか否かをリマインド情報の配信条件とした。しかしながら、検索をしたユーザIDに係る「選択ジャンル」(図4参照)と、通信先の店舗の「店舗ジャンル」(図6参照)とが一致することが、リマインド情報の配信条件として更に加わってもよい。ここで、「選択ジャンル」と「店舗ジャンル」とが一致するとは、「選択ジャンル」に含まれる要素の少なくとも1つが、「店舗ジャンル」に含まれる任意の要素に一致する場合をいう。
また、リマインド情報画面の項目やレイアウトは、例えば店舗情報配信サーバ2が、閲覧履歴テーブルを参照し、閲覧履歴の内容に応じて変更してもよい。すなわち、例えば閲覧履歴テーブルの閲覧情報種別の項目に含まれない項目をリマインド情報画面に表示するようして、ユーザが閲覧していない情報を優先的にリマインド情報画面に含めてもよい。このようにすれば、ユーザの志向や興味に合った情報をリマインド情報画面に含むことができる。
また、サーバ処理部23、サーバ処理部33及び端末処理部55が備える各機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録された形で提供されてもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であり、実施形態を適宜組み合わせてもよいことを理解されたい。