JP5374807B2 - 太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
太陽電池素子は単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製することが多い。このため太陽電池素子は物理的衝撃に弱く、また屋外に太陽電池を取り付けた場合に雨などからこれを保護する必要がある。また、太陽電池素子1枚では発生する電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を直並列に接続して、実用的な電気出力が取り出せるようにする必要がある。このため複数の太陽電池素子を接続し透明基板および充填材で封入して太陽電池モジュールを作製することが通常行われている。一般に太陽電池モジュールは、透明前面基板、表面充填材層、太陽電池素子、裏面充填材層および裏面保護シート等を順次積層し、これらを真空吸引して加熱圧着するラミネーション法等を利用して製造される。
まず、本発明の太陽電池モジュールについて説明する。本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池素子と、上記太陽電池素子の少なくとも一方の表面に形成され、エチレン性不飽和シラン化合物および重合用ポリエチレンを重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂を含有する充填材層と、を有する太陽電池モジュールであって、上記充填材層を厚み600μmとした場合のHAZE(曇度)が、5%以下であることを特徴とするものである。
以下、本発明の太陽電池モジュールについて、構成ごとに説明する。
まず、本発明に用いられる充填材層について説明する。本発明に用いられる充填材層は、後述する太陽電池素子の少なくとも一方の表面に形成され、エチレン性不飽和シラン化合物および重合用ポリエチレンを重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂を含有するものである。
以下、本発明に用いられる充填材用樹脂、および必要に応じて添加される添加剤等について説明する。
本発明に用いられる充填材用樹脂は、エチレン性不飽和シラン化合物と重合用ポリエチレンとを重合させてなるシラン変性樹脂を含有するものである。本発明においては、中でも、充填材用樹脂が、さらに添加用ポリエチレンを含有することが好ましい。すなわち、充填材用樹脂がシラン変性樹脂と添加用ポリエチレンとを含有することが好ましい。上記シラン変性樹脂はコストが高いため、添加用ポリエチレンを併用することにより、コスト低減を図ることができる。
次に、充填材用樹脂に含有されるシラン変性樹脂について説明する。上記シラン変性樹脂は、エチレン性不飽和シラン化合物と重合用ポリエチレンとを重合させてなるものである。また、上記シラン変性樹脂は、具体的には、エチレン性不飽和シラン化合物と重合用ポリエチレンとラジカル発生剤とを混合し、高温で溶融、混練し、エチレン性不飽和シラン化合物を重合用ポリエチレンにグラフト重合させることにより得ることができる。
一方、本発明に用いられる充填材層中のエチレン性不飽和シラン化合物の含有量は、4000ppm以下が好ましく、より好ましくは3000ppm以下である。上記値を超える場合は、透明前面基板や裏面保護シートとの接着性は変わらずコストが高くなるからである。
次に、充填材用樹脂に含有される添加用ポリエチレンについて説明する。上記添加用ポリエチレンとしては、上記シラン変性樹脂に用いられる重合用ポリエチレンと同様なものを挙げることができる。本発明においては、添加用ポリエチレンが上記重合用ポリエチレンと同一のポリエチレンであることが特に好ましい。同一のポリエチレンを用いることにより、コストの低減を図ることができるからである。
本発明に用いられる充填材用樹脂は、190℃でのメルトマスフローレートが0.5〜10g/10分であることが好ましく、1〜8g/10分であることがより好ましい。充填材シートの成形性、および透明前面基板や裏面保護シートとの接着性等に優れるからである。
本発明に用いられる充填材層は、必要に応じて、熱安定化剤、光安定化剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有していても良い。これらの添加剤を添加することで、長期にわたり安定した機械強度、接着強度、黄変防止、ひび割れ防止、優れた加工適性を得ることができるからである。
本発明に用いられる充填材層は、後述する太陽電池素子の少なくとも一方の表面に形成され、上述した充填材用樹脂を含有するものである。また、上記充填材層は、具体的には、表面充填材層または裏面充填材層として用いられるものである。上記充填材層を用いた太陽電池モジュールの構成については、「5.太陽電池モジュールの構成」で詳細に説明する。
試験機:エー・アンド・ディー(A&D)株式会社製の引っ張り試験機〔機種名:テンシロン〕
測定角度:180°剥離
剥離速度:50mm/min
次に、本発明に用いられる太陽電池素子について説明する。本発明に用いられる太陽電池素子としては、太陽電池素子として一般に用いられるものを使用することができる。例えば、多(単)結晶シリコン系太陽電池素子、シングル接合型あるいはタンデム構造型等からなるアモルファスシリコン系太陽電池素子、ガリウムヒ素(GaAs)やインジウム燐(InP)等のIII−V族化合物半導体太陽電池素子、カドミウムテルル(CdTe)、銅−インジウム−セレン系(CIS系)、銅−インジウム−ガリウム−セレン系(CIGS系)等のII−VI族化合物半導体太陽電池素子、色素増感型太陽電池素子、有機太陽電池素子等を使用することができる。中でも、本発明においては、上記太陽電池素子が、アモルファスシリコン系太陽電池素子であることが好ましい。
次に、本発明に用いられる透明前面基板について説明する。本発明に用いられる透明前面基板としては、太陽光の透過性、電気絶縁性等を有し、かつ、機械的あるいは化学的ないし物理的強度に優れているものであれば特に限定されるものではなく、一般的に太陽電池モジュールの透明前面基板として用いられているものを使用することができる。具体的には、ガラス板、並びに、フッ素系樹脂シート、ポリ(メタ)アクリル系樹脂シートおよびポリエステル系樹脂シート等の樹脂シートを挙げることができる。これらの中でも、本発明における透明前面基板としては、ガラス板もしくはフッ素系樹脂シートを用いるのが好ましい。ガラス板は、透明性、耐熱性、耐候性に優れており、フッ素系樹脂シートを用いた場合は、太陽電池モジュールにフレキシブル性を付与することもできる。
次に、本発明に用いられる裏面保護シートについて説明する。本発明に用いられる裏面保護シートとしては、上述した透明前面基板と同様の樹脂、添加剤等を用いることができる。さらに、上記裏面保護として、ポリエチレンテレフターレート(PET)、塩化ビニル樹脂およびポリオレフィンからなる樹脂シート等を用いることもできる。
次に、本発明の太陽電池モジュールの構成について説明する。本発明の太陽電池モジュールは、通常、太陽電池素子と、上記太陽電池素子の一方の表面上に形成された表面充填材層と、上記表面充填材層上に形成された透明前面基板と、上記太陽電池素子の他方の表面上に形成された裏面充填材層と、上記裏面充填材層上に形成された裏面保護シートと、を有する。従って、本発明においては、上記充填材層が表面充填材層および裏面充填材層の少なくとも一方に用いられ、中でも、上記充填材層が表面充填材層および裏面充填材層の両方に用いられることが好ましい。
次に、本発明の太陽電池モジュールの製造方法について説明する。本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、エチレン性不飽和シラン化合物および重合用ポリエチレンを重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂を含有する充填材シートを、太陽電池素子の少なくとも一方の表面に配置し、太陽電池モジュール形成用積層体を形成する積層体形成工程と、上記充填材シートの融点をTmとした場合に、上記太陽電池モジュール形成用積層体を(Tm−3)℃〜(Tm+25)℃の範囲内の温度で加熱圧着する加熱圧着工程と、を有することを特徴とするものである。
以下、本発明の太陽電池モジュールの製造方法について、工程ごとに説明する。
まず、本発明における積層体形成工程について説明する。本発明における積層体形成工程は、エチレン性不飽和シラン化合物および重合用ポリエチレンを重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂を含有する充填材シートを、太陽電池素子の少なくとも一方の表面に配置し、太陽電池モジュール形成用積層体を形成する工程である。
まず、本発明に用いられる充填材シートについて説明する。本発明に用いられる充填材シートは、エチレン性不飽和シラン化合物および重合用ポリエチレンを重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂を含有するものである。なお、上記充填材用樹脂等については、「A.太陽電池モジュール」に記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる太陽電池素子等については、上記「A.太陽電池モジュール」に記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、本工程により得られる太陽電池モジュール形成用積層体は、少なくとも充填材シートおよび太陽電池素子を有するものであるが、目的とする太陽電池モジュールの構成により、必要に応じて、透明前面基板や裏面保護シート等を有していても良い。なお、太陽電池モジュールの構成については、上記「A.太陽電池モジュール 5.太陽電池モジュールの構成」に記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明における加熱圧着工程について説明する。本発明における加熱圧着工程は、上記充填材シートの融点をTmとした場合に、上記太陽電池モジュール形成用積層体を(Tm−3)℃〜(Tm+25)℃の範囲内の温度で加熱圧着する工程である。
本発明の太陽電池モジュールの製造方法においては、通常、上記加熱圧着工程後に、加熱圧着された太陽電池モジュール形成用積層体から熱を逃がす放熱を行う。上記放熱を行う放熱工程は、加熱圧着された太陽電池モジュール形成用積層体を急冷する急冷工程であっても良く、加熱圧着された太陽電池モジュール形成用積層体を徐冷する徐冷工程であっても良いが、中でも、本発明においては、上記加熱圧着工程後に急冷を行うことが好ましい。太陽電池モジュール形成用積層体を急冷することにより、HAZEが低い充填材層を得ることができるからである。なお、太陽電池モジュール形成用積層体を急冷しない場合には、充填材層中に、充填材用樹脂の球晶が生じ、その球晶が結晶成長することにより、HAZEが上昇する可能性がある。
(シラン変性樹脂の調製)
メタロセン直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に対し、ビニルトリメトキシシラン2.5重量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.1重量部とを混合し、200℃で溶融、混練し、融点80℃のシラン変性樹脂を得た。
メタロセン直鎖状低密度ポリエチレンを粉砕したパウダー100重量部に対して、ベンゾフェノール系紫外線吸収剤3.8重量部と、ヒンダードアミン系光安定化剤5重量部と、リン系熱安定化剤0.5重量部とを混合して溶融、加工し、ペレット化した、融点80℃の耐候性マスターバッチを得た。
上記シラン変性樹脂20重量部に対して、上記耐候性マスターバッチ5重量部と、添加用ポリエチレンとしての融点90℃のメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン80重量部とを混合し、Tダイを有するフィルム成形機を用いて、総厚600μmの充填材シートを作製した。作製した充填材シートの融点は89℃であった。
厚み3mmのガラス板(透明前面基板)と、上述した厚み600μmの充填材シート(表面充填材シート)と、多結晶シリコンからなる太陽電池素子と、上述した厚み600μmの充填材シート(裏面充填材シート)と、厚み38μmのポリフッ化ビニル系樹脂シート(PVF)、厚み30μmのポリエチレンテレフタレートシートおよび厚み38μmのポリフッ化ビニル系樹脂シート(PVF)からなる積層シート(裏面保護シート)と、をこの順に積層し、太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータの熱板温度を100℃に設定し、積層したモジュールを透明前面基板を下にして熱板上に置き、チャンバー内の真空引きを5分行い、チャンバー内上部を大気圧開放した後、真空加熱圧着を7分行い、太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールの外観は透明であった。
HAZE0.3%、全光線透過率91%の厚み3.2mmの青板フロートガラスと、上述した厚み600μmの充填材シートと、上記青板フロートガラスとをこの順に積層し、太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータの熱板温度を100℃に設定し、積層したHAZE測定用サンプルを透明前面基板を下にして熱板上に置き、チャンバー内の真空引きを5分行い、チャンバー内上部を大気圧開放した後、真空加熱圧着を7分行い、室温(25℃)で放置することにより冷却して、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、スガ試験機(株)製 SMカラーコンピュータ(SM−C)によりHAZE(%)を測定した結果、1.5%であった。
(太陽電池モジュールの作製)
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を114℃としたこと以外は実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールの外観は透明であった。
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を114℃としたこと以外は実施例1と同様にして、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、実施例1と同様にしてHAZE(%)を測定した結果、3.2%であった。
(充填材シートの作製)
添加用ポリエチレンとしての融点90℃のメタロセン直鎖状低密度ポリエチレンの代わりに、融点100℃のメタロセン直鎖状低密度ポリエチレンを使用したこと以外は実施例1と同様にして総厚600μmの充填材シートを作製した。作製した充填材シートの融点は、97℃であった。
上記で得られた充填材シートを用いたこと、および太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を100℃としたこと以外は実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールの外観は透明であった。
上記で得られた充填材シートを用いたこと、および太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を100℃としたこと以外は実施例1と同様にして、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、実施例1と同様にしてHAZE(%)を測定した結果、1.9%であった。
(充填材シートの作製)
実施例1と同様にして調整したシラン変性樹脂20重量部に対して、実施例1と同様にして調整した耐候剤マスターバッチ5重量部と、実施例1で用いた添加用ポリエチレンとしてのメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン80重量部とをタンブラーミキサーでドライブレンドした(このドライブレンド物を「ドライブブレンド物A」とする。)。
実施例1と同様にして調整した耐候剤マスターバッチ5重量部と、実施例1で用いた添加用ポリエチレンとしてのメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン100重量部とをタンブラーミキサーでドライブレンドした(このドライブレンド物を「ドライブブレンド物B」とする。)。
これらのドライブレンド物を多層のTダイ押し出し成型機に、ドライブブレンド物Aが外層、ドライブブレンド物Bが内層となるように供給し、シート化し、総厚600μmの充填材シートを作製した。作製した充填材シートの融点は、90℃であった。
上記で得られた充填材シートを用いたこと以外は実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールの外観は透明であった。
上記で得られた充填材シートを用いたこと以外は実施例1と同様にして、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、実施例1と同様にしてHAZE(%)を測定した結果、1.0%であった。
(太陽電池モジュールの作製)
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータの真空加熱圧着時間を5分に変更したこと以外は実施例3と同様にして、太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールの外観は透明であった。
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータの真空加熱圧着時間を5分に変更したこと以外は実施例3と同様にして、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、実施例1と同様にしてHAZE(%)を測定した結果、1.8%であった。
(太陽電池モジュールの作製)
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータの真空加熱圧着時間を1分に変更したこと以外は実施例3と同様にして、太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールの外観は透明であった。
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータの真空加熱圧着時間を1分に変更したこと以外は実施例3と同様にして、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、実施例1と同様にしてHAZE(%)を測定した結果、2.1%であった。
(太陽電池モジュールの作製)
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を125℃としたこと以外は実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを作製した。作製した太陽電池モジュールの外観はやや白濁していた。
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を125℃としたこと以外は実施例1と同様にして、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、実施例1と同様にしてHAZE(%)を測定した結果、15%であった。
(太陽電池モジュールの作製)
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を85℃としたこと以外は実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを作製した。しかし、ガラスと表面充填材層との間、および裏面保護シートと裏面充填材層との間が接着せず太陽電池モジュールを作製することができなかった。
太陽電池モジュール製造用の真空ラミネータ温度を85℃としたこと以外は実施例1と同様にして、HAZE測定用サンプルを作製した。
作製したHAZE測定用サンプルについて、実施例1と同様にしてHAZE(%)を測定した結果、1.5%であった。
実施例1〜6および比較例1、2の結果を表1に示す。
2 … 表面充填材層
3 … 透明前面基板
4 … 裏面充填材層
5 … 裏面保護シート
6 … 太陽電池モジュール形成用積層体
7 … 圧力
10 … 太陽電池モジュール
Claims (4)
- 太陽電池素子と、前記太陽電池素子の少なくとも一方の表面に形成され、エチレン性不飽和シラン化合物および重合用ポリエチレンを重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂を含有する充填材層と、を有する太陽電池モジュールであって、
前記充填材層を厚み600μmとした場合のHAZE(曇度)が、4%以下であり、
前記充填材層の融点が89℃〜97℃の範囲内であり、
前記充填材層が、前記太陽電池素子と、透明前面基板および裏面保護シートの少なくとも一方と、の間に配置され、
前記太陽電池素子との間で前記充填材層を挟持する前記透明前面基板および前記裏面保護シートとの前記充填材層の25℃雰囲気下における180°剥離試験において測定される剥離強度が、1N/15mm幅〜150N/15mm幅の範囲内であることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 前記充填材層が、前記太陽電池素子と透明前面基板との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
- 前記充填材層が、前記太陽電池素子と裏面保護シートとの間に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
- エチレン性不飽和シラン化合物および重合用ポリエチレンを重合させてなるシラン変性樹脂を含む充填材用樹脂を含有する充填材シートを、太陽電池素子の少なくとも一方の表面に配置し、太陽電池モジュール形成用積層体を形成する積層体形成工程と、
前記充填材シートの融点をTmとした場合に、前記太陽電池モジュール形成用積層体を(Tm+3)℃〜(Tm+25)℃の範囲内の温度で加熱圧着する加熱圧着工程と、
を有し、
前記充填材シートの融点が89℃〜97℃の範囲内であり、
前記太陽電池モジュール形成用積層体は、前記充填材シートが、前記太陽電池素子と、透明前面基板および裏面保護シートの少なくとも一方と、の間に配置されているものであることを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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