JP5373463B2 - 透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置 - Google Patents
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Description
1)高倍率での調整が困難である。これは、倍率が高すぎると像のズレ量が大きすぎるため、像がCCDカメラの視野外になる場合があり、その場合、像の正確なパターンマッチングができない。
2)パターンマッチングを行なうため、パターンマッチングに適さない観察構造物では精度が得られにくい。
(1)請求項1記載の発明は、電子線源から出射された電子線を集束する照射系レンズ群と、試料を照射する電子線を偏向させる偏向器と、試料を透過した電子線による透過電子線像の焦点を調整する対物レンズと、該対物レンズの後段に配置され、透過電子線像を蛍光板に拡大結像させる結像系レンズ群と、前記蛍光板に結像された透過電子線像を撮像するカメラと、該カメラで撮像された透過電子線像を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された透過電子線像を読み出して所定の画像処理を行なう画像処理装置を有する透過型電子顕微鏡において、前記画像処理装置は、対物レンズの励磁の設定値を異ならせて撮像した複数の透過電子線像を前記記憶手段から読み出して、それぞれの透過電子線像についてエッジ評価値を算出し、算出した複数のエッジ評価値のプロットに基づいてフィッティング関数f(x)を求め、そのフィッティング関数f(x)を1次微分し、その1次微分した関数f’(x)の最小極小値と最大極大値の範囲を真の合焦点位置の範囲として絞り込み、その範囲内でフィッティング関数f(x)が傾き0である位置を最適合焦点位置とすることを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、電子線源から出射された電子線を集束する照射系レンズ群と、試料を照射する電子線を偏向させる偏向器と、試料を透過した電子線による透過電子線像の焦点を調整する対物レンズと、該対物レンズの後段に配置され、透過電子線像を蛍光板に拡大結像させる結像系レンズ群と、前記蛍光板に結像された透過電子線像を撮像するカメラと、該カメラで撮像された透過電子線像を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された透過電子線像を読み出して所定の画像処理を行なう画像処理装置を有する透過型電子顕微鏡において、 前記画像処理装置は、対物レンズの励磁の設定値を異ならせて撮像した複数の透過電子線像を前記記憶手段から読み出して、それぞれの透過電子線像についてエッジ評価値を算出し、算出した複数のエッジ評価値のプロットに基づいてフィッティング関数f(x)を求め、そのフィッティング関数f(x)を1次微分し、その1次微分した関数f’(x)を更に微分して関数f’’(x)を求め、求めた関数f’’(x)の極大値をとる位置を最適合焦点位置とすることを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、画像処理装置が対物レンズの励磁の設定値を異ならせて撮像した複数の透過電子線像を前記記憶手段から読み出して、それぞれの透過電子線像についてエッジ評価値を算出し、算出した複数のエッジ評価値のプロットに基づいてフィッティング関数f(x)を求め、そのフィッティング関数f(x)を1次微分し、その1次微分した関数f’(x)の最小極小値と最大極大値の範囲を真の合焦点位置の範囲として絞り込み、その範囲内でフィッティング関数f(x)が傾き0である位置を最適合焦点位置とすることで、最適合焦点位置を確実に検出することができる透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置を提供することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、画像処理装置が対物レンズの励磁の設定値を異ならせて撮像した複数の透過電子線像を前記記憶手段から読み出して、それぞれの透過電子線像についてエッジ評価値を算出し、算出した複数のエッジ評価値のプロットに基づいてフィッティング関数f(x)を求め、そのフィッティング関数f(x)を1次微分し、その1次微分した関数f’(x)を更に微分して関数f’’(x)を求め、求めた関数f’’(x)の極大値をとる位置を最適合焦点位置とすることで、透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置を提供することができる。
(実施例1)
図5に示す透過型電子顕微鏡の全体構成図を用いて本発明を説明する。図示しないが、試料は精密ステージと試料を固定するホルダによりX,Y,Z,回転,2軸傾斜を行なうこともできる。試料移動は、計算機16により制御可能である。ユーザは、トラッカボールや計算機のGUIから任意の位置に試料を移動することができる。
エッジ部分が多い透過電子線像はこの評価値が大きくなり、逆にエッジが少ない場合は、評価値が小さくなる。最適合焦点位置の算出精度向上のために、エッジ量の評価もX方向,Y方向の両方を行なうこともできる。これは(1)式の計算方向を変更するだけで、算出することができる。ここで、エッジ評価値は、取得した画像全てに対して算出する。上述の処理は、透過電子線像を取得する処理(対物レンズの制御を含む)と画像処理を平行処理し、短時間処理を行なうことも可能である。
(実施例2)
図示しないが、試料7は精密ステージと試料を固定するホルダによりX,Y,Z,回転,2軸傾斜を行なうこともできる。試料移動は、計算機16により制御可能である。ユーザはトラッカボールや計算機のGUIから任意の位置に試料を移動することができる。
1)観察倍率に関係なく高精度で自動合焦点調整が可能である。その理由は、透過電子線像に何らかの構造物があれば合焦点調整が可能であり、高倍率観察時の位相コントラストなどの影響を受けにくいためである。
2)対物レンズの励磁変化などに基づく輝度変化による偽合焦点が発生する場合でも、高精度で自動合焦点調整が可能である。その理由は、エッジ評価値をフィッティング後、微分計算を用いることにより、偽合焦点調整位置を探索範囲から除外し、真の合焦点を導くことができるためである。
2 加速管
3 照射系レンズ群
4 第1偏向器
5 第2偏向器
6 2次電子検出器
7 試料
8 対物レンズ
9 制限視野絞り
10 結像系レンズ群
11 明暗視野走査像検出器
12 蛍光板
13 ミラー
14 CCDカメラ
15 画像信号処理ユニット
16 計算機
16a メモリ
17 モニタ
18 操作部
19 レンズ制御部
20 レンズ電源
EB 電子線
EB’ 透過電子線
Claims (2)
- 電子線源から出射された電子線を集束する照射系レンズ群と、試料を照射する電子線を偏向させる偏向器と、試料を透過した電子線による透過電子線像の焦点を調整する対物レンズと、該対物レンズの後段に配置され、透過電子線像を蛍光板に拡大結像させる結像系レンズ群と、前記蛍光板に結像された透過電子線像を撮像するカメラと、該カメラで撮像された透過電子線像を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された透過電子線像を読み出して所定の画像処理を行なう画像処理装置を有する透過型電子顕微鏡において、
前記画像処理装置は、対物レンズの励磁の設定値を異ならせて撮像した複数の透過電子線像を前記記憶手段から読み出して、それぞれの透過電子線像についてエッジ評価値を算出し、
算出した複数のエッジ評価値のプロットに基づいてフィッティング関数f(x)を求め、
そのフィッティング関数f(x)を1次微分し、その1次微分した関数f’(x)の最小極小値と最大極大値の範囲を真の合焦点位置の範囲として絞り込み、その範囲内でフィッティング関数f(x)が傾き0である位置を最適合焦点位置とする
ことを特徴とする透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置。 - 電子線源から出射された電子線を集束する照射系レンズ群と、試料を照射する電子線を偏向させる偏向器と、試料を透過した電子線による透過電子線像の焦点を調整する対物レンズと、該対物レンズの後段に配置され、透過電子線像を蛍光板に拡大結像させる結像系レンズ群と、前記蛍光板に結像された透過電子線像を撮像するカメラと、該カメラで撮像された透過電子線像を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された透過電子線像を読み出して所定の画像処理を行なう画像処理装置を有する透過型電子顕微鏡において、
前記画像処理装置は、対物レンズの励磁の設定値を異ならせて撮像した複数の透過電子線像を前記記憶手段から読み出して、それぞれの透過電子線像についてエッジ評価値を算出し、
算出した複数のエッジ評価値のプロットに基づいてフィッティング関数f(x)を求め、
そのフィッティング関数f(x)を1次微分し、その1次微分した関数f’(x)を更に微分して関数f’’(x)を求め、求めた関数f’’(x)の極大値をとる位置を最適合焦点位置とする
ことを特徴とする透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置。
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JP2009099505A JP5373463B2 (ja) | 2009-04-16 | 2009-04-16 | 透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009099505A JP5373463B2 (ja) | 2009-04-16 | 2009-04-16 | 透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置 |
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JP2010251128A JP2010251128A (ja) | 2010-11-04 |
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Family
ID=43313238
Family Applications (1)
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JP2009099505A Active JP5373463B2 (ja) | 2009-04-16 | 2009-04-16 | 透過型電子顕微鏡の自動最適合焦点調整装置 |
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2009
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