JP5372475B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルセパレータで分離したオイルを圧縮機に戻す空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置においては、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、圧縮機から吐出された冷媒から潤滑用のオイルを分離するオイルセパレータとを備え、オイルセパレータで分離したオイルをオイル戻し管で圧縮機の吸込側に戻すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−055488号公報
しかしながら、上記従来の空気調和装置では、オイルセパレータによって分離されたオイルが圧縮機の吸込側に常時戻されているので、冷媒と一緒に圧縮されるオイルの量が多くなり、圧縮機の効率が低下してしまうといった問題点があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、圧縮機に戻すオイル量を調節して、圧縮機の効率を向上させることのできる空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の空気調和装置は、圧縮機とオイルセパレータとを有し、このオイルセパレータで分離したオイルを前記圧縮機に戻すオイル戻し管を備えた空気調和装置において、前記オイル戻し管に電動弁を設け、前記電動弁の弁開度を制御する弁開度制御手段を備え、前記圧縮機は、前記圧縮機の回転数に応じて変化する、当該圧縮機の効率が最大となる適正オイル循環率を有し、前記適正オイル循環率と圧縮機の効率との関係から取得した、適正オイル循環率になる電動弁開度と圧縮機の回転数との対応関係を示す情報を備え、前記弁開度制御手段は、前記圧縮機の回転数を取得し、前記情報に基づき、取得した圧縮機の回転数に対応する電動弁開度を特定し、この特定した電動弁開度となるように前記電動弁の弁開度を制御することを特徴とする。
上記構成によれば、圧縮機の回転数に応じて圧縮機に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機の効率を向上させることができる。
また、上記構成によれば、所定の圧縮機回転数において最も高い圧縮機効率に対応するオイル循環率になるように、圧縮機の回転数毎に圧縮機に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機の効率を向上させることができる。
本発明は、上記の空気調和装置において、前記圧縮機の効率が、動力効率及び体積効率の少なくともいずれかであることを特徴とする。
上記構成によれば、所定の圧縮機回転数において圧縮機の動力効率及び体積効率の少なくともいずれかが最も高くなるオイル循環率になるように、圧縮機の回転数毎に圧縮機に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機の効率を向上させることができる。
本発明は、上記の空気調和装置において、前記弁開度制御手段により制御される前記電動弁の弁開度が、前記圧縮機の温度及び圧力の少なくともいずれかによって補正されることを特徴とする。
上記構成によれば、圧縮機の温度及び圧力の少なくともいずれかに応じて、圧縮機に戻すオイル量をより適正に調節できるので、圧縮機の効率をより向上させることができる。
本発明は、上記の空気調和装置において、前記オイル戻し管に並行して配置され、キャピラリーチューブを有し、前記オイルセパレータで分離したオイルを前記圧縮機に戻す常時オイル戻し管を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、少量のオイルが圧縮機に常時戻されているので、電動弁の異常時においても、圧縮機を正常に駆動することができる。
本発明は、上記の空気調和装置において、前記圧縮機がエンジンによって駆動され、前記エンジンの運転時に、前記電動弁の弁開度を制御することを特徴とする。
上記構成によれば、エンジンの運転時に、圧縮機の回転数に応じて圧縮機に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機の効率を向上させることができる。
本発明によれば、オイルセパレータで分離したオイルを圧縮機に戻すオイル戻し管に電動弁を設け、電動弁の弁開度を圧縮機の回転数に応じて制御する弁開度制御手段を備えたことにより、圧縮機の回転数に応じて圧縮機に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機の効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
〔第一の実施の形態〕
図1は、本発明の第一の実施の形態に係るガスヒートポンプ(GHP)式空気調和装置における冷媒回路を示す回路図である。
空気調和装置10は、室外機11、複数台(例えば5台)の室内機12A〜12E、及び制御装置(弁開度制御手段)100を有し、室外機11の室外冷媒配管13と室内機12A〜12Eの各室内冷媒配管14A〜14Eとが連結されている。
室外機11は室外に設置され、室外冷媒配管13には圧縮機15が順次配設されるとともに、この圧縮機15の吸込側にアキュムレータ16が、吐出側にオイルセパレータ17を介して四方弁18がそれぞれ配設され、この四方弁18側に室外熱交換器19、室外膨張弁20、ドライコア21が順次配設されて構成される。室外熱交換器19には、この室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン22が隣接して配置されている。また、圧縮機15は、圧縮機15側のプーリ(不図示)と、ガスエンジン30側のプーリ(不図示)との間に掛け渡されるVベルト30Aを介してガスエンジン(エンジン)30に連結され、このガスエンジン30により駆動される。なお、圧縮機15側のプーリの大きさと、ガスエンジン30側のプーリの大きさとの比がプーリ比Rとなる。
オイルセパレータ17と冷媒低圧側(図示の例ではアキュムレータ16の手前)との間には、オイル戻し管23が接続されている。オイル戻し管23は、オイルセパレータ17で取り除いたオイルを圧縮機15の吸込側に戻すためのものであり、このオイル戻し管23には、弁開度が調節可能な電動弁23Aが設けられている。また、冷媒高圧側(圧縮機15の吐出側)と上記冷媒低圧側との間には、バイパス弁24が接続されている。
さらに、室外冷媒配管13には、閉鎖弁25A、25Bが設けられている。室外冷媒配管13を流れる液冷媒をアキュムレータ16の手前に適宜供給するためのリキッド管26が設けられ、このリキッド管26にリキッド弁26Aが設けられている。これに加え、室外冷媒配管13には、圧力スイッチ81、高圧側の圧力センサ82、低圧側の圧力センサ83、及び温度センサ84が設けられている。圧力センサ83は、例えば圧縮機15の吸込側における冷媒の吸込圧力Pを検出するもので、温度センサ84は、例えば圧縮機15の吸込側における冷媒の吸込温度Tを検出するものである。
一方、室内機12A〜12Eはそれぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管14A〜14Eに室内熱交換器27A〜27Eが配設されるとともに、室内冷媒配管14A〜14Eのそれぞれにおいて室内熱交換器27A〜27Eの近傍に室内膨張弁28A〜28Eが配設されて構成される。室内熱交換器27A〜27Eには、これらの室内熱交換器27A〜27Eへ送風する室内ファン29A〜29Eが隣接して配置されている。
また、上記制御装置100は室外機11に設置され、室外機11及び室内機12A〜12Eの運転を制御する。具体的には、制御装置100は、室外機11におけるガスエンジン30(即ち圧縮機15)、四方弁18、室外ファン22及び室外膨張弁20、並びに室内機12A〜12Eにおける室内膨張弁28A〜22E、及び室内ファン29A〜29Bをそれぞれ制御する。
制御装置100により四方弁18が切り換えられることにより、空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置100が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交換器27A〜27Eが蒸発器になって冷房運転状態となり、各室内熱交換器27A〜27Eが室内を冷房する。また、制御装置100が四方弁18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の如く流れ、室内熱交換器27A〜27Eが凝縮器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、各室内熱交換器27A〜27Eが室内を暖房する。
また、冷房運転時には、制御装置100は、室内膨張弁28A〜28Eのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。暖房運転時には、制御装置100は、室外膨張弁20及び室内膨張弁28A〜28Eのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。
一方、圧縮機15を駆動するガスエンジン30の燃焼室には、エンジン燃料供給装置31から燃料と空気との混合気が供給される。このエンジン燃料供給装置31は、燃料供給配管32に、燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びスロットル36が順次配設され、この燃料供給配管32のスロットル36側端部がガスエンジン30の上記燃焼室に接続されて構成される。
燃料遮断弁33は、閉鎖型の燃料遮断弁機構を構成し、燃料遮断弁33が全閉または全開し、燃料ガスの漏れのない遮断と連通とを択一に実施する。
ゼロガバナ34は、燃料供給配管32内における当該ゼロガバナ34の前後の1次側燃料ガス圧力(一次圧a)と2次側燃料ガス圧力(二次圧b)とのうち、一次圧aの変動によっても二次圧bを一定の所定圧に調整して、ガスエンジン30の運転を安定化させる。
燃料調整弁35は、スロットル36の上流側から空気が導入されることで生成される混合気の空燃比を最適に調整するものである。このスロットル36の上流側にエンジンユニット外から空気を吸入する空気供給配管37が接続されている。この空気供給配管37の吸込口にはエアフィルタ38が配設されている。
また、ガスエンジン30には、ガスエンジン30のエンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ85が設けられており、スロットル36は、ガスエンジン30の燃焼室へ供給される混合気の供給量を調整して、ガスエンジン30のエンジン回転数Neを制御する。
ガスエンジン30には、エンジンオイル供給装置39が接続されている。このエンジンオイル供給装置39は、オイル供給配管40にオイルレベルスイッチ41Aを内蔵した常時オイルパン41及びオイル供給ポンプ42が配設されたものであり、ガスエンジン30へエンジンオイルを適宜供給する。
また、ガスエンジン30は、エンジン冷却装置43内を循環するエンジン冷却水により冷却される。このエンジン冷却装置43は、冷却水配管44を備え、この冷却水配管44には、ワックス三方弁45が配設されている。このワックス三方弁45の入口45Aには、冷却水配管44におけるガスエンジン30が接続され、ワックス三方弁45の一方の出口45Bには、循環ポンプ46とガスエンジン30に付設の排気ガス熱交換器30Bとが順次接続されている。循環ポンプ46は、稼働時にエンジン冷却水を昇圧して、このエンジン冷却水を冷却水配管44内で循環させる。排気ガス熱交換器30Bは、エンジン冷却装置43の冷却水配管44を流れるエンジン冷却水と、ガスエンジン30の排気ガス間で熱交換する熱交換器であり、この排気ガス熱交換器30Bには、排気ガスを処理するための、マフラ51、排気トップ52、及び、中和装置60が接続されている。
また、ワックス三方弁45の他方の出口45Cには、冷却水三方弁47の入口47Aが接続されている。冷却水三方弁47の一方の出口47Bには、冷却水配管44におけるプレート熱交換器48が接続され、また、冷却水三方弁47の他方の出口47Cには、冷却水配管44におけるラジエータ49が接続されている。プレート熱交換器48は、冷媒配管14の冷媒と冷却水配管44内の冷却水との間で熱交換を行い、冷却水を冷却すると共に冷媒を加熱するものである。また、ラジエータ49は、冷却水を冷却させるものであり、室外ファン22の送風空気が供給されるように、この室外ファン22に隣接して配置されている。
また、冷却水配管44には、リザーブタンク50が配設されており、リザーブタンク50は、冷却水配管44内の冷却水が水漏れ等で減少すると、冷却水配管44の内圧が冷却水を重力により自動的に補充するように調整されている。
ガスエンジン30の制御は、具体的には、エンジン燃料供給装置31の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びスロットル36、並びにエンジンオイル供給装置39のオイル供給ポンプ42、エンジン冷却装置43の循環ポンプ46、及びエンジン回転数センサ85を制御装置100が制御することによってなされる。
図2は、オイル循環率(OCR:Oil Circulation Rate)と圧縮機15(図1参照)の動力効率及び体積効率との関係を示す図である。
ここで、オイル循環率とは、圧縮機15の吸込冷媒に溶け込むオイル量と、このオイル量及び吸込冷媒中の冷媒量の合計量との比をいう。
なお、図2は、横軸にオイル循環率を示し、縦軸に両効率の変化率を示している。
圧縮機15には、所定の回転数において、圧縮機15の動力効率、体積効率が最大となる適正オイル循環率が存在する。図2に示す円M1は圧縮機15が低回転の時、円M2は圧縮機15が中回転の時、円M3は圧縮機15が高回転の時の適正オイル循環率を示している。動力効率の適正オイル循環率と、体積効率の適正オイル循環率とは近似しているため、図2では、両効率を1つの縦軸に示している。
適正オイル循環率と動力効率及び体積効率との関係は、円M1〜M3に示すように、圧縮機15の回転数に応じて変化しており、適正オイル循環率は、圧縮機15の回転数が高くなるほど低くなっている。
一般に、圧縮機15でのオイル循環率が低くなるほど、圧縮機15内を潤滑するオイル量が少なくなるので、潤滑不足により圧縮機15内で摺動摩擦が増加し、その結果、圧縮機15の動力効率が低下する。また、この潤滑不足によって圧縮機15内で油膜切れ等が生じ、圧縮機15内のシール性が低下し、その結果、圧縮機15の体積効率が低下する。
一方、圧縮機15でのオイル循環率が高くなるほど、圧縮機15で圧縮するオイル量が増えるので、圧縮機15の冷媒を圧縮する動力が増大し、その結果、圧縮機15の動力効率が低下する。また、圧縮機15の吸込側に戻される高温のオイル量が増加するので、圧縮機15に流入する冷媒が加熱されて冷媒の体積が膨張し、圧縮機15に流入する冷媒の密度が低下し、その結果、圧縮機15の体積効率が低下する。
すなわち、圧縮機15は、オイル循環率と圧縮機15の動力効率との関係において、圧縮機15の動力効率が最大となる適正オイル循環率を有している。また、圧縮機15は、オイル循環率と圧縮機15の体積効率との関係において、圧縮機15の体積効率が最大となる適正オイル循環率を有している。適正オイル循環率は、上述したように、圧縮機15の回転数が高くなるほど低くなる。したがって、所定の圧縮機回転数において最も高い動力効率又は体積効率に対応するオイル循環率になるように、圧縮機15の回転数に応じて圧縮機15の吸込冷媒中のオイル量を調節するのが望ましい。
なお、動力効率の適正オイル循環率と、体積効率の適正オイル循環率とは、近似しているため、動力効率が最も高くなるオイル循環率となるように、圧縮機15の吸込冷媒中のオイル量を調節してもよいし、体積効率が最も高くなるオイル循環率となるように、圧縮機15の吸込冷媒中のオイル量を調節してもよい。
本実施の形態では、図1に示すように、圧縮機15にオイルを戻すオイル戻し管23に電動弁23Aを設け、制御装置100によって電動弁23Aの弁開度を制御し、圧縮機15に戻すオイル量を調節することで、動力効率及び体積効率の少なくともいずれかが高くなるオイル循環率に調節している。
以下、電動弁23Aの弁開度設定処理について詳細に説明する。
図3は、電動弁23Aの弁開度設定処理の手順を示すフローチャートである。以下の説明において、電動弁23Aの最大弁開度が480stepの場合を例に説明する。
制御装置100は、ガスエンジン30が運転(完爆)状態か否か判別する(ステップS1)。ガスエンジン30が完爆状態でない場合(ステップS1:No)、制御装置100は、弁開度H2を最大弁開度である480stepに設定し(ステップS2)、処理をステップS1に戻す。
ステップS1の判別において、ガスエンジン30が完爆状態の場合(ステップS1:Yes)、制御装置100は、エンジン回転数センサ85からエンジン回転数Neを取得し、このエンジン回転数Neに基づき、圧縮機回転数Ncを算出する(ステップS3)。ここで、圧縮機回転数Ncは、エンジン回転数Ne及び上記プーリ比Rを用いて下記に示す圧縮機回転数算出式(1)により算出される。
Nc=Ne×P・・・(1)
このように、既存のエンジン回転数センサ85で検出したエンジン回転数Neに基づいて圧縮機回転数Ncを算出することにより、圧縮機15の回転数を検出するセンサ等を設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。
次いで、制御装置100は、算出した圧縮機回転数Ncに基づいて、電動弁23Aの初期弁開度Dを設定する(ステップS4)。この初期弁開度Dは、上述したオイル循環率と動力効率及び体積効率との関係から、所定の圧縮機回転数において動力効率及び体積効率の少なくともいずれか(以下、単に効率と言う)が高くなるオイル循環率になるように、圧縮機回転数Ncに応じて10〜480stepに設定される。
所定の圧縮機回転数において最も高い圧縮機効率に対応するオイル循環率になる電動弁開度と圧縮機回転数との対応関係を示す情報は、予め実験等によって取得されており、制御装置100は、この情報に基づいて、算出した圧縮機回転数Ncに対応する初期弁開度Dを特定する。例えば、圧縮機回転数Ncが0〜1000rpmのとき、初期弁開度Dは、最大弁開度の480stepに設定され、圧縮機回転数Ncが1000rpm〜1200rpmのとき、初期弁開度Dは、390stepに設定される。そして、圧縮機回転数Ncが高くなるほど初期弁開度Dも小さく設定され、圧縮機回転数Ncが3400rpm〜3600rpmのとき、初期弁開度Dは10stepに設定される。
この初期弁開度Dは、圧縮機15の吸込側における冷媒の吸込温度Tが所定の温度規定値Tである場合の上記情報から設定されており、吸込温度Tが温度規定値Tから離れるほど、誤差が大きくなる。したがって、制御装置100は、温度センサ84から吸込温度Tを取得し、設定した初期弁開度Dを吸込温度Tに応じて補正して、補正弁開度H1を算出する(ステップS5)。ここで、補正弁開度H1は、初期弁開度D、吸込温度T、及び温度規定値Tを用いて下記に示す補正弁開度算出式(2)により算出される。
H1=D×T/T・・・(2)
また、上記初期弁開度Dは、圧縮機15の吸込側における冷媒の吸込圧力Pが所定の圧力規定値Pである場合の上記情報から設定されており、吸込圧力Pが圧力規定値Pから離れるほど、誤差が大きくなる。したがって、制御装置100は、圧力センサ83から吸込圧力Pを取得し、算出した補正弁開度H1を吸込圧力Pに応じてさらに補正して、弁開度H2を算出し(ステップS6)、処理をステップS1に戻す。ここで、弁開度H2は、算出した補正弁開度H1、吸込圧力P、及び圧力規定値Pを用いて下記に示す弁開度算出式(3)により算出される。
H2=H1×P/P・・・(3)
このように、ガスエンジン30の運転が開始に伴い、電動弁23Aの弁開度が制御され、圧縮機15の回転数が低い場合には、電動弁23Aの弁開度が大きく設定され、圧縮機15の吸込側に比較的多量のオイルが戻される。そして、圧縮機15の回転数が高くなるほど、電動弁23Aの弁開度が小さく設定され、圧縮機15の吸込側に比較的少量のオイルが戻される。したがって、圧縮機15の回転数に応じて圧縮機15に戻されるオイル量が適正に調節され、圧縮機15の効率が向上する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、オイル戻し管23に電動弁23Aを設け、電動弁23Aの弁開度を圧縮機15の回転数に応じて制御する制御装置100を備えたことにより、圧縮機15の回転数に応じて、圧縮機15に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機15の効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、圧縮機15の回転数に応じて変化するオイル循環率と圧縮機15の効率との関係から、所定の圧縮機回転数において最も高い圧縮機効率に対応するオイル循環率になる電動弁開度と圧縮機回転数との対応関係を示す情報を取得し、制御装置100が、その情報に基づき、圧縮機15の回転数に対応する電動弁開度を特定し、この特定した電動弁開度となるように電動弁23Aの弁開度を制御することにより、所定の圧縮機回転数において最も高い圧縮機効率に対応するオイル循環率になるように、圧縮機15の回転数毎に圧縮機15に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機15の効率を向上させることができる。ここで、圧縮機15の効率は、動力効率及び体積効率の少なくともいずれかである。
また、本実施の形態によれば、制御装置100により制御される電動弁23Aの弁開度を、圧縮機15の温度又は圧力の少なくともいずれかよって補正することにより、圧縮機15の温度又は圧力の少なくともいずれかに応じて、圧縮機15に戻すオイル量をより適正に調節できるので、圧縮機15の効率をより向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、圧縮機15がガスエンジン30によって駆動され、ガスエンジン30の運転時に、電動弁23Aの弁開度を制御することにより、ガスエンジン30の運転時に、圧縮機15の回転数に応じて圧縮機15に戻すオイル量を適正に調節できるので、圧縮機15の効率を向上させることができる。
〔第二の実施の形態〕
次に、第二の実施の形態を説明する。
第一の実施の形態における空気調和装置10では、冷媒高圧側と冷媒低圧側との間にオイル戻し管23が設けられていたが、第二の実施の形態に係るガスヒートポンプ(GHP)式空気調和装置200では、オイル戻し管23に並行して常時オイル戻し管123が設けられている。
但し、空気調和装置200は、常時オイル戻し管123を備える以外は、第一の実施の形態で説明した空気調和装置10と略同様の構成を有するため、ここでは、空気調和装置10と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、第二の実施の形態に係る空気調和装置200における冷媒回路を示す回路図である。
常時オイル戻し管123は、オイル戻し管23に並行して、オイルセパレータ17と圧縮機15の吸込側との間に設けられており、オイルセパレータ17で取り除いたオイルを圧縮機15の吸込側に戻すためのものである。常時オイル戻し管123は、キャピラリーチューブ123Aを有しており、圧縮機15に戻すオイルに流路抵抗を掛けて、圧縮機15内の潤滑に必要な分のオイル量だけを圧縮機15に供給するように構成されている。
これにより、圧縮機15の吸込側には少量のオイルが常に供給されているので、例えば電動弁23Aが閉じて固着し、オイル戻し管123から圧縮機15にオイルが供給されないという異常時においても、圧縮機15内の摺動磨耗等を防止して、圧縮機15を正常に駆動することができる。
このように、本実施の形態によれば、オイル戻し管23に並行して配置され、キャピラリーチューブ123Aを有し、オイルセパレータ17で分離したオイルを圧縮機15に戻す常時オイル戻し管123を備えたことにより、少量のオイルが圧縮機15に常時戻されているので、電動弁23Aの異常時においても、圧縮機15を正常に駆動することができる。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、本発明をガスヒートポンプ(GHP)式の空気調和装置10、200に適用する場合を説明したが、これに限らず、本発明を他の空気調和装置等に適用してもよい。
また、上記実施の形態では、吸込温度Tの温度規定値T0からのずれと、吸込圧力Pの圧力規定値P0からのずれとに基づいて電動弁23Aの弁開度を補正していたが、例えば、初期弁開度と、吸込温度と、吸込圧力との対応関係を記述したマップデータを取得し、制御装置がそのマップデータに基づいて、電動弁23Aの弁開度を補正するようにしてもよい。
本発明の第一の実施の形態に係る空気調和装置における冷媒回路を示す回路図である。 オイル循環率と圧縮機の動力効率及び体積効率との関係を圧縮機の回転数毎に示す図である。 電動弁の弁開度制御の処理を示すフローチャートである。 第二の実施の形態に係る空気調和装置における冷媒回路を示す回路図である。
符号の説明
10 空気調和装置
15 圧縮機
17 オイルセパレータ
23 オイル戻し管
23A 電動弁
30 ガスエンジン(エンジン)
100 制御装置(弁開度制御手段)
123 常時オイル戻し管
123A キャピラリーチューブ
200 空気調和装置
83 圧力センサ
84 温度センサ
85 エンジン回転数センサ

Claims (5)

  1. 圧縮機とオイルセパレータとを有し、このオイルセパレータで分離したオイルを前記圧縮機に戻すオイル戻し管を備えた空気調和装置において、
    前記オイル戻し管に電動弁を設け、
    前記電動弁の弁開度を制御する弁開度制御手段を備え
    前記圧縮機は、前記圧縮機の回転数に応じて変化する、当該圧縮機の効率が最大となる適正オイル循環率を有し、
    前記適正オイル循環率と圧縮機の効率との関係から取得した、適正オイル循環率になる電動弁開度と圧縮機の回転数との対応関係を示す情報を備え、
    前記弁開度制御手段は、前記圧縮機の回転数を取得し、前記情報に基づき、取得した圧縮機の回転数に対応する電動弁開度を特定し、この特定した電動弁開度となるように前記電動弁の弁開度を制御することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記圧縮機の効率が、動力効率及び体積効率の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項に記載の空気調和装置。
  3. 前記弁開度制御手段により制御される前記電動弁の弁開度が、前記圧縮機の温度及び圧力の少なくともいずれかによって補正されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記オイル戻し管に並行して配置され、キャピラリーチューブを有し、前記オイルセパレータで分離したオイルを前記圧縮機に戻す常時オイル戻し管を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  5. 前記圧縮機がエンジンによって駆動され、
    前記エンジンの運転時に、前記電動弁の弁開度を制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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