JP5372401B2 - 脂肪酸アルキルエステルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応を利用する脂肪酸アルキルエステルの製造方法に関するものである。
植物油あるいは飲食店や一般家庭から回収した廃食用油などの油脂を、脂肪族アルコールとエステル交換反応させて、脂肪酸アルキルエステルとして利用することが行なわれている。特に、油脂とメタノールとのエステル交換反応によって得られる脂肪酸メチルエステルは、バイオディーゼル燃料とも呼ばれ、石油系燃料と比べて硫黄分や芳香族分の混入が少ないことから、環境への負荷が小さい燃料として注目されている。
油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応に際して用いる触媒としては、油脂や脂肪族アルコールに対する溶解性が高いアルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)やアルカリ金属アルコキシド(ナトリウムメトキシド等)が知られている。しかし、これらを触媒に用いた場合には、生成した脂肪酸アルキルエステルにこれらの触媒が混入するため、脂肪酸アルキルエステルを洗浄して触媒を除去する必要があること、さらに洗浄によって発生するアルカリ排水の処理が必要となるという問題がある。このため、エステル交換反応用触媒として油脂や脂肪族アルコールに対する溶解性が低い固体触媒を用いることが検討されている。
油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応用の固体触媒として、酸化カルシウムやカルシウムメトキシドなどのカルシウム含有固体触媒が知られている。カルシウム含有固体触媒として、特許文献1には塩基強度が15以上の酸化カルシウムが記載されている。また特許文献2には、メタノール中での撹拌処理によって活性化した酸化カルシウム、及びカルシウムメトキシドが記載されている。
特許文献1にはさらに、エステル交換反応用固体触媒に酸化カルシウムを用いた場合でも、エステル交換反応後の反応液中に、酸化カルシウムの一部がメトキシドに転化し、溶解する恐れがあることなどから、バイオディーゼル油の仕様を満足する脂肪酸メチルエステルを得るためには、活性炭、活性アルミナ、活性白土などを吸着材に用いた吸着処理を行なうことが望ましい旨が記載されている(段落[0027])。
国際公開第2006/134845号パンフレット 国際公開第2007/088702号パンフレット
前記特許文献1に記載があるように、酸化カルシウムなどのカルシウム含有固体触媒を用いて製造した脂肪酸アルキルエステルにはカルシウム化合物が混入することがある。従って、カルシウム含有固体触媒を触媒に用いて脂肪酸アルキルエステルを工業的に製造するには、脂肪酸アルキルエステルに混入したカルシウム化合物を効率よく除去することができる方法の開発が必要となる。
本発明者は、カルシウム化合物が混在した脂肪酸アルキルエステルに、含水率が20〜60質量%の範囲にあり、pHが3.0以上で、7.0未満の範囲にある含水酸性活性炭を接触させると、含水酸性活性炭がカルシウム化合物を効率よく吸着除去して、脂肪酸アルキルエステル中のカルシウム化合物量が顕著に低減することを見出して、本発明を完成した。
従って本発明は、下記の(1)〜(3)の工程からなる脂肪酸アルキルエステルの製造方法にある。
(1)油脂と脂肪族アルコールとをカルシウム含有固体触媒の存在下にてエステル交換反応をさせて、脂肪酸アルキルエステル、グリセリン及びカルシウム化合物を含む反応混合物を生成する工程。
(2)該反応混合物から脂肪酸アルキルエステルを取り出す工程。
(3)該脂肪酸アルキルエステルに、含水率が20〜60質量%の範囲にあり、pHが3.0以上で、7.0未満の範囲にある含水酸性活性炭を接触させることによって、該脂肪酸アルキルエステル中に混入したカルシウム化合物を該含水酸性活性炭に吸着させて除去する工程。
本発明はまた、カルシウム化合物が混在した脂肪酸アルキルエステルに、含水率が20〜60質量%の範囲にあり、pHが3.0以上で、7.0未満の範囲にある含水酸性活性炭を接触させることによって、上記のカルシウム化合物を該含水酸性活性炭に吸着させて除去することからなる脂肪酸アルキルエステルの精製方法にもある。
本発明の好ましい実施態様は次の通りである。
(1)含水酸性活性炭の含水率が25〜55質量%の範囲にある。
(2)含水酸性活性炭のpHが4.0〜6.5の範囲にある。
本発明の脂肪酸アルキルエステルの製造方法を利用することによって、エステル交換反応用触媒としてカルシウム含有固体触媒を用いても、カルシウム化合物の混入量の少ない脂肪酸アルキルエステルを工業的に有利に製造することができる。また、本発明の脂肪酸アルキルエステルの精製方法を利用することによって、脂肪酸アルキルエステルに混入したカルシウム化合物を工業的に有利に除去することができる。
含水酸性活性炭との接触によってカルシウム化合物の混入量が低減された脂肪酸アルキルエステルは、バイオディーゼル燃料として有効に利用することができる。
本発明では、カルシウム化合物が混入している脂肪酸アルキルエステルに、含水酸性活性炭を接触させることによって、カルシウム化合物を含水酸性活性炭に吸着させて除去する。
本発明において用いる含水酸性活性炭は、pHが3.0以上で、7.0未満の範囲、好ましくは4.0〜6.5の範囲、更に好ましくは4.0〜6.0の範囲にある。含水酸性活性炭のpHは、JIS−K−1474(活性炭試験法)に規定されている方法により測定した値である。
含水酸性活性炭の含水率は20〜60質量%の範囲、好ましくは25〜55質量%の範囲、更に好ましくは30〜50質量%の範囲にある。含水酸性活性炭の含水率は、測定対象の含水酸性活性炭を180℃の温度で1時間加熱乾燥した後の質量減量から求めた値である。
含水率が上記の範囲にある含水酸性活性炭は、酸性活性炭に水あるいは水蒸気を接触させる方法によって調製することができる。ここで用いる水は純水であることが好ましい。
本発明のカルシウム化合物が混入している脂肪酸アルキルエステルからカルシウム化合物を除去する工程において、脂肪酸アルキルエステルを含水酸性活性炭に接触させる時間は、脂肪酸アルキルエステル中のカルシウム化合物の量などの要因によっても異なるが、通常は10分〜2時間の範囲である。また、この接触の際の温度は、通常は室温付近(10〜30℃)であればよいが、必要に応じて高い温度(例えば、35〜60℃)とすることもできる。
脂肪酸アルキルエステルに含水酸性活性炭を接触させる操作は、バッチ操作で行なってもよいし、連続操作で行なってもよい。
バッチ操作により脂肪酸アルキルエステルを含水酸性活性炭に接触させる方法としては、撹拌機付き容器に脂肪酸アルキルエステルと含水酸性活性炭とを投入し、両者を撹拌混合した後、ろ過や遠心分離などの公知の固液分離法により、脂肪酸アルキルエステルと含水酸性活性炭とを分離する方法を用いることができる。含水酸性活性炭の使用量は、脂肪酸アルキルエステル1kgに対する非含水の酸性活性炭量として5〜50gの範囲にあることが好ましく、10〜50gの範囲にあることがより好ましく、20〜40gの範囲にあることが特に好ましい。なお、ここで、非含水の酸性活性炭量とは、含水酸性活性炭の量からその含水量を差し引いた活性炭の量を表す。
連続操作により脂肪酸アルキルエステルを含水酸性活性炭に接触させる方法としては、含水酸性活性炭をカラムに充填して、そのカラム内に脂肪酸アルキルエステルを通液する方法を用いることができる。
次に、本発明の脂肪酸アルキルエステルの製造方法について説明する。
本発明では、先ず油脂と脂肪族アルコールとをカルシウム含有固体触媒の存在下にてエステル交換反応をさせて、脂肪酸アルキルエステル、グリセリン及びカルシウム化合物を
含む反応混合物を生成する。反応混合物に含まれるカルシウム化合物には、カルシウム含有固体触媒の他、カルシウム石鹸などのカルシウム含有固体触媒に由来するものが含まれる。
脂肪酸アルキルエステルの製造に際して用いる油脂の例としては、植物油脂、動物油脂及びこれらの混合物を挙げることができる。植物油脂の例としては、米油、菜種油、胡麻油、大豆油、玉蜀黍油、向日葵油、パーム油、パーム核油、椰子油、綿実油、落花生油、椿油、亜麻仁油、桐油、大風子油、オリーブ油、サフラワー油、アーモンドナッツ油を挙げることができる。動物油脂の例としては、牛脂、馬脂、羊脂、豚脂、鶏油、魚油、鯨油、イルカ油、サメ類肝油を挙げることができる。油脂は、廃油脂又は廃食用油であってもよい。
油脂とエステル交換反応をさせる脂肪族アルコールとしては、炭素原子数が1〜6の範囲、特に1〜4の範囲にある脂肪族アルコールを用いることができる。脂肪族アルコールは、メタノール又はエタノールであることが好ましく、メタノールであることが特に好ましい。
カルシウム含有固体触媒は油脂と脂肪族アルコールとのエステル交換反応の触媒として作用するものであれば、特に制限はない。カルシウム含有固体触媒としては、例えば、酸化カルシウム、カルシウムメトキシド等のカルシウムのアルコキシド、Ca(OH)(OCH3)等のカルシウムアルコキシドの水和物などを挙げることができる。酸化カルシウムとしては、前記特許文献に記載されている高塩基強度の酸化カルシウムやメタノール中での撹拌処理によって活性化した酸化カルシウムを用いることができる。
油脂と脂肪族アルコールとの割合は、油脂1モルに対して、脂肪族アルコールが4〜150モル、更には5〜50モルの範囲となる割合であることが好ましい。カルシウム含有固体触媒の使用量は、油脂1kgに対する酸化カルシウム換算量として0.5〜30gの範囲にあることが好ましい。反応温度は30℃以上であればよく、例えば常圧下では30℃(好ましくは50℃)からメタノールの沸点までの範囲とすることができる。勿論、加圧下でも反応は可能である。
次に、上記のようにして得られた反応混合物から脂肪酸アルキルエステルを取り出す。
反応混合物から脂肪酸アルキルエステルを取り出す方法としては、反応混合物を脂肪酸アルキルエステルや未反応の脂肪族アルコールを含む軽液部と、グリセリンやカルシウム化合物を含む重液部とに相分離し、軽液部を取り出し、次いで軽液部に含まれている脂肪族アルコールを留去する方法を用いることができる。反応混合物を軽液部と重液部とに相分離する方法としては、比重差を利用した静置分離法や遠心分離法を用いることができる。
上記のようにして、反応混合物から取り出した脂肪酸アルキルエステルには、通常は、カルシウム量に換算して、10〜2000質量ppmの範囲のカルシウム化合物が混入している。そこで、本発明では、前述のように、脂肪酸アルキルエステルを含水酸性活性炭に接触させることによって、脂肪酸アルキルエステル中に混入しているカルシウム化合物を含水酸性活性炭に吸着させて除去する。
[実施例1]
500mL容セパラブルフラスコに、菜種油300g、メタノール98.2g及び酸化カルシウム0.6gを入れ、撹拌下、エステル交換反応を60℃で2時間行なった。次いで、得られた反応混合液を軽液部と重液部とに相分離し、その軽液部からメタノールを留去して脂肪酸メチルエステルを得た。
上記のようにして得られた脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量をICP発光分光分析法により測定したところ277質量ppmであった。
容量100mLのビーカーに、上記の脂肪酸メチルエステル40gを投入し、これに下記のようにして調製した含水率49.3質量%の含水酸性活性炭2.37g(脂肪酸メチルエステル1kgに対する非含水酸性活性炭量として30g)を添加し、マグネチックスターラーを用いて25℃の温度で30分間撹拌混合した。撹拌終了後、混合液をろ紙(5C)にてろ過し、ろ液(活性炭接触後の脂肪酸メチルエステル)中のカルシウム量を測定して、下記の式によりカルシウム除去率を算出した。その結果を下記の表1に示す。
カルシウム除去率(%)=100×(活性炭接触前の脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量−活性炭接触後の脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量)/活性炭接触前の脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量
[含水酸性活性炭の調製]
市販の酸性活性炭(K−W50、二村化学工業(株)製、pH=5.7)を180℃の温度で1時間乾燥した後、室温まで放冷した。水分率測定計(最高温度180℃)にて、放冷後の酸性活性炭の含水率を測定したところ2.3質量%であった。放冷後、酸性活性炭と純水とを質量比で1:0.95の割合でビニール袋に入れて密封した後、酸性活性炭と純水とを混合した。
[実施例2]
含水率49.3質量%の含水酸性活性炭の代わりに、含水率28.3質量%の含水酸性活性炭1.67g(脂肪酸メチルエステル1kgに対する非含水酸性活性炭量として30g)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、脂肪酸メチルエステルに含水酸性活性炭を接触させ、活性炭接触後の脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量を測定して、カルシウム除去率を算出した。その結果を下記の表1に示す。
なお、含水率28.3質量%の含水酸性活性炭は、180℃の温度で乾燥した酸性活性炭と純水とを質量比で1:0.38の割合で混合したこと以外は、実施例1と同様にして調製した。
[比較例1]
含水率49.3質量%の含水酸性活性炭の代わりに、含水率2.3質量%の含水酸性活性炭1.23g(脂肪酸メチルエステル1kgに対する非含水酸性活性炭量として30g)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、脂肪酸メチルエステルに含水酸性活性炭を接触させ、活性炭接触後の脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量を測定して、カルシウム除去率を算出した。その結果を下記の表1に示す。
なお、含水率2.3質量%の含水酸性活性炭は、前記の市販の酸性活性炭を180℃の温度で乾燥して調製した。
[比較例2]
菜種油100g、メタノール32.7g及び酸化カルシウム0.25gを用いたこと以外は、実施例1と同様にして脂肪酸メチルエステルを得た。
上記のようにして得られた脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量をICP発光分光分析法により測定したところ354質量ppmであった。
容量100mLのビーカーに、上記の脂肪酸メチルエステル30gを投入し、これに下記のようにして調製した含水率49.7質量%の含水塩基性活性炭1.79g(脂肪酸メチルエステル1kgに対する非含水塩基性活性炭量として30g)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、脂肪酸メチルエステルに含水塩基性活性炭を接触させ、活性炭接触後の脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量を測定して、カルシウム除去率を算出した。その結果を下記の表1に示す。
[含水塩基性活性炭の調製]
塩基性活性炭(P−W50、二村化学工業(株)製、pH=9.0)を180℃の温度で1時間乾燥した後、室温まで放冷した。放冷後、塩基性活性炭と純水とを質量比で1:0.95の割合でビニール袋に入れて密封した後、塩基性活性炭と純水とを混合した。
[比較例3]
含水率49.7質量%の含水塩基性活性炭の代わりに、含水率30.3質量%の含水塩基性活性炭1.29g(脂肪酸メチルエステル1kgに対する非含水塩基性活性炭量として30g)を用いたこと以外は比較例2と同様にして、脂肪酸メチルエステルに含水塩基性活性炭を接触させ、活性炭接触後の脂肪酸メチルエステル中のカルシウム量を測定して、カルシウム除去率を算出した。その結果を下記の表1に示す。
なお、含水率30.3質量%の含水塩基性活性炭は、180℃の温度で乾燥した塩基性活性炭と純水とを質量比で1:0.38の割合で混合したこと以外は比較例2と同様にして調製した。
表1
────────────────────────────────────────
含水活性炭
──────────────────── カルシウム除去率
活性炭の種類 含水率(質量%) (質量%)
────────────────────────────────────────
実施例1 酸性活性炭 49.3 99.3
実施例2 酸性活性炭 28.3 97.1
────────────────────────────────────────
比較例1 酸性活性炭 2.3 71.3
────────────────────────────────────────
比較例2 塩基性活性炭 49.7 52.3
比較例3 塩基性活性炭 30.3 41.5
────────────────────────────────────────
表1の結果から、含水率が所定の範囲にある含水酸性活性炭は脂肪酸メチルエステルに混入しているカルシウム化合物の除去効率が著しく高いことが分かる。

Claims (4)

  1. 下記の工程からなる脂肪酸アルキルエステルの製造方法:
    (1)油脂と脂肪族アルコールとをカルシウム含有固体触媒の存在下にてエステル交換反応をさせて、脂肪酸アルキルエステル、グリセリン及びカルシウム化合物を含む反応混合物を生成する工程;
    (2)該反応混合物から脂肪酸アルキルエステルを取り出す工程;そして、
    (3)該脂肪酸アルキルエステルに、含水率が20〜60質量%の範囲にあり、pHが3.0以上で、7.0未満の範囲にある含水酸性活性炭を接触させることによって、該脂肪酸アルキルエステル中に混入したカルシウム化合物を該含水酸性活性炭に吸着させて除去する工程。
  2. 含水酸性活性炭の含水率が25〜55質量%の範囲にある請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  3. 含水酸性活性炭のpHが4.0〜6.5の範囲にある請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステルの製造方法。
  4. カルシウム化合物が混在した脂肪酸アルキルエステルに、含水率が20〜60質量%の範囲にあり、pHが3.0以上で、7.0未満の範囲にある含水酸性活性炭を接触させることによって、上記のカルシウム化合物を該含水酸性活性炭に吸着させて除去することからなる脂肪酸アルキルエステルの精製方法。
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