JP5371639B2 - ペーパーホルダー - Google Patents

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Description

本発明は,ミシン目等の直線状の切り取り部を有するロール状ペーパーを保持するペーパーホルダーに関する。主として,ペーパーをミシン目等の切り取り部から片手で切り取ることができるペーパーホルダーに関するものである。
従来のペーパーホルダーとして,例えば特許文献1に見られるようなペーパーホルダーが知られている。同文献の符号を借りて説明すると,このペーパーホルダーは,直線状の切り取り部(m)を有するロール状ペーパー(t)を縦置き状態で回転可能に支持する支持部(1,2,3,5等)と,この支持部で支持されたロール状ペーパ(t)を引き出すための引き出しスペース(ロッド2,2間のスペース)と,この引き出しスペースの一部を構成するとともに引き出しスペースから引き出されてロールの巻き方向と反対方向へ方向転換されたペーパーと当接することによりペーパーを前記切り取り部(m)で切断する切断部(ロッド)2とを備えている。
この特許文献1記載のペーパーホルダーでは,同文献第3図に示すロール状ペーパー(t)を縦置き状態で回転可能に支持する支持部(1,2,3,5等)における,ロール状ペーパー(t)の上面がエンドプレート(1)で塞がれている構造であるので,支持部へのロール状ペーパー(t)の装着が煩雑である。同文献第4図および第5図に記載されているペーパーホルダーはロール状ペーパー(t)の上面が開放されているから,支持部へのロール状ペーパー(t)の装着は容易である。しかし,このものは,同文献における「考案が解決しようとする課題」の欄に記載されているように,切裂きガイドロッドrは,その下端部を水平円板dの縁部に設けた穴に遊嵌されているにすぎない構造であって、不安定であることから、ペーパータオルtを、確実にして容易に、かつ円滑に切断するためには、一方の手でペーパータオルtの先端部を把持する一方、他方の手で、ペーパータオルtの残部を保持することが必要になるという煩わしさがある。
同文献第3図のペーパーホルダーは片手を使用するだけで、ペーパータオルを円滑かつ容易に切断できるようにすることを目的の一つとしてなされたものである。
しかし,切断部は単なるロッド(2)で構成されているに過ぎないため,やはり依然として,片手だけでペーパーを切断することは困難である。
また,従来のペーパーホルダーとして,例えば特許文献2に見られるようなペーパーホルダーが知られている。同文献の符号を借りて説明すると,このペーパーホルダーは,直線状の切り取り部を有するロール状ペーパーを縦置き状態で回転可能に支持する支持部(6,7,15等)と,この支持部で支持されたロール状ペーパを引き出すためのスリット(2)と,このスリット(2)の一部を構成するとともにスリット(2)から引き出されたペーパーを切断する,スリット(2)の縁部からなる切断部とを備えている。
この特許文献2のペーパーホルダーは,ロール状ペーパーがケース本体(1)で覆われる構造であるから,支持部へのロール状ペーパーの装着が煩雑である。
また,ペーパーをスリット(2)から引き出した後,操作部(9)を押圧して押圧片(10)でロール状ペーパーの回動を規制して,スリット(2)の縁部でペーパーを切断する構成であるから,片手だけでペーパーを切断することはできない。
実公平7−7838号公報 実公平3−30077号公報
本発明が解決しようとする課題は,ロール状ペーパーの装着が容易でしかも片手だけでペーパーを切断することができるペーパーホルダーを提供することである。
上記課題を解決するために本発明のペーパーホルダーは,切り取り部を有するロール状ペーパーを縦置き状態で回転可能に支持する支持部と,この支持部で支持されたロール状ペーパを引き出すための引き出しスペースと,この引き出しスペースの一部を構成するとともに引き出しスペースから引き出されてロールの巻き方向と反対方向へ方向転換されたペーパーと当接することによりペーパーを前記切り取り部で切断する切断部とを備えたペーパーホルダーであって,
前記支持部は,該支持部で支持されたロール状ペーパーの上面を完全に開放した形状とし,
前記切断部は,前記支持部で支持されたロール状ペーパーの上下方向における中央部分または中央部分近くで前記引き出しスペースを狭めるように該スペースに向けて突出していて前記ペーパーの切り取り部での切断開始部を形成する突出部を有していることを特徴とする。
このペーパーホルダーによれば,支持部におけるロール状ペーパーの上面が完全に開放されているので,支持部へのロール状ペーパーの装着が容易である。
また,前記切断部は,前記支持部で支持されたロール状ペーパーの上下方向における中央部分または中央部分近くで前記引き出しスペースを狭めるように該スペースに向けて突出していて前記ペーパーの切り取り部での切断開始部を形成する突出部を有しているので,ペーパーを指で摘んで引き出しスペースから引き出してロールの巻き方向と反対方向へ方向転換すると,指で摘んでいる部分と前記突出部との間でペーパーに集中的な張力増大部分が形成され,この張力増大部分において前記切り取り部分での切断が開始されることとなる。すなわち切断開始部が形成される。この張力増大部分における切断は前記直線状切り取り部のその直線方向へ連鎖的に広がるから,最終的にペーパーは前記直線状切り取り部で切断されてロールから切り離されることとなる。このような切断作用を生じさせるための操作は,ペーパーを指で摘んで引き出してから方向転換させて前記突出部との間に張力増大部分を形成するだけでよいから,片手だけで容易に行うことができる。
すなわちこの発明のペーパーホルダーによれば,ロール状ペーパーの装着が容易でしかも片手だけでペーパーを切断することができる。
望ましくは,前記切断部を左右一対設けるとともに,前記支持部の左右両側には,ラップを縦置き状態で支持することのできるラップ支持部を一体的に設け,それらラップ支持部の背面にラップ支持部を前記ロール状ペーパーの支持部とともに固定構造体へ取り付ける取付手段を設けた構成とする。
このようにすると,ペーパの引き出しおよび切断を左右どちら側においても行うことができるようになる。また,ロール状ペーパーの両側にラップを縦置きすることができる。
そして,ロール状ペーパーの支持部の両側に位置するラップ支持部の背面に,固定構造体への取付手段を設けたので,ペーパの引き出しおよび切断を左右のどちら側で行う場合でも,左右に位置する取り付け手段の一方にのみ過度に力が作用するという事態を防止することができる。したがって,取り付け手段等を必要以上に強固に構成する必要が無くなり,ペーパーホルダーの軽量化を図ることが可能となる。
さらに望ましくは,前記突出部の先端部分にのみ,ペーパーに対する摩擦係数の高い高摩擦部材を設けた構成とする。
このようにすると,上記張力増大部分が形成されやすくなるので,ペーパーを一層良好に切断することが可能となる。
本発明に係るペーパーホルダーの一実施の形態を示す図で,(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は側面図。 (a)は図1(b)におけるA−A断面図,(b)は図1(b)におけるB−B断面図,(c)は図1(b)におけるC−C拡大端面図,(d)は突出部の部分省略正面図,(e)はカバー(滑り止め)の正面図。 (a)は上記ペーパーホルダーの背面図,(b)は底面図である。 (a)は使用状態を示す平面図,(b)は同じく正面図。 (a)は使用状態を示す平面図,(b)は同じく正面図。 (a)は使用状態を示す平面図,(b)は同じく正面図。 使用状態を示す正面図。 (a)(b)はそれぞれ作用を説明するための平面図。 (a)〜(e)はそれぞれ変形例を示す図。 変形例を示す正面図。
以下,本発明に係るペーパーホルダーの実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように,このペーパーホルダー10は,切り取り部Pb(図5参照)を有するロール状ペーパーRPを縦置き状態で回転可能に支持する支持部20と,この支持部20で支持されたロール状ペーパーRPを引き出すための引き出しスペース20sと,この引き出しスペース20sの一部を構成するとともに引き出しスペース20sから引き出されてロールの巻き方向と反対方向へ方向転換されたペーパーP1(図6参照)と当接することによりペーパーP1を前記切り取り部Pbで切断する切断部21とを備えている。
支持部20は,該支持部20で支持されたロール状ペーパーRPの上面を完全に開放した形状となっている。
切断部21は,支持部20で支持されたロール状ペーパーRP(図4参照)の上下方向における中央部分または中央部分近くで引き出しスペース20sを狭めるようにスペース20sに向けて突出していてペーパーの切り取り部Pbでの切断開始部Pbc(図6参照)を形成する突出部22を有している。
この実施の形態では,切断部21を左右一対設けるとともに,支持部20の左右両側に,ラップWを縦置き状態で支持することのできるラップ支持部30,40を一体的に設け,それらラップ支持部30,40の背面にラップ支持部をロール状ペーパーの支持部20とともに固定構造体Bへ取り付ける取付手段50,50を設けてある。
以下,各部について詳しく説明する。
支持部20および左右のラップ支持部30,40は,合成樹脂(例えば,ポリプロピレン,スチロール,ABS樹脂,等の熱可塑性樹脂)からなる一体成型品で構成することができる。これら支持部20および左右のラップ支持部30,40は,全体としてみれば上部が開放された一つの箱状体である。
支持部20は,底板23と,この底板23の中央から一体的に上方に向かって伸びていて上方に行くにしたがって小径となる軸23bと,底板23の左右から起立し,ラップ支持部30,40との間を仕切る起立板24,24と,これら起立板24,24からそれぞれ前方へ円弧状に伸びる半円筒部25,25とを有している。
ロール状ペーパーRPは,その筒状の中心穴RPhに支持部20の軸23bを挿入するようにして,支持部20上にセットされる。軸23bの外周面には,ロール状ペーパーRPの内周面(RPh)との接触面積を低減してロール状ペーパーRPの回転を円滑にするための,平面視で円弧状のリブ23rが3本設けられている。
左右の半円筒部25,25は,平面視で前記軸23bと同心状に形成されている。左右の半円筒部25,25の対向縁25b,25bは,図1(b)に示すように,前方から見て下方に向かって広がるテーパ状に形成されており,これら対向縁25b,25bの間の空間が,前記引き出しスペース20sを形成している。
対向縁25b,25bが前方から見て下方に向かって広がるテーパ状に形成されている結果として,対向縁25bと半円筒部25の上縁25dとで形成される角部25cは,引き出しスペース20sを狭めるようにスペース20sに向けて突出した上記突出部22の先端部分を形成する。
図2(c)(d)に示すように,突出部22の先端部分を構成する角部25cは,半円筒部25の他の部位に比べて扇状の薄肉に形成されており,その扇状薄肉部の中央部に穴25hが設けられている。この薄肉の角部25cに、同じく正面視扇状のカバー25f(図2(e)参照)が装着されている。カバー25fの奥側の内面には突起25pが設けられており,この突起25pが,上記角部25cの穴25hに嵌り合うことでカバー25fが角部25cを覆うようにして角部25cに装着されている。
カバー25fは,支持部20本体を形成する合成樹脂に比べて軟質でペーパーに対する摩擦係数の高い高摩擦部材(例えば,天然ゴム,合成ゴム,エラストマー樹脂,EVA樹脂等)で構成する。すなわち,この実施の形態では,前記突出部22の先端部分(25c)にのみ,ペーパーに対する摩擦係数の高い高摩擦部材(25f)が設けられている。
図1に示すように,正面視で左側に位置するラップ支持部30は,右側に位置するラップ支持部40に比べて幅広に構成されている。ラップ支持部40が1本のラップWを保持できるのに対し,ラップ支持部30は2本のラップWを保持することができる。31はそのための仕切板である。
図2,図3に示すように,固定構造体Bへ取り付ける取付手段50,50は,ラップ支持部30,40の背面上部に設けた磁石51と,ラップ支持部30,40の背面下部に設けた吸盤52とを備えている。
したがってこのペーパーホルダー10は,その背面上部両端を磁石51で磁性体からなる壁面を有する固定構造体B(例えば冷蔵庫等)に固定し,背面下部両端を吸盤52で吸着可能な壁面を有する固定構造体B(例えば冷蔵庫等)に固定して使用することができる。
このペーパーホルダー10を使用するには,上記のようにして,図4(a)(b)に示すように固定構造体Bに固定し,支持部20にロール状ペーパーRPをセットする。なお,前述したように,突出部22は,支持部20で支持されたロール状ペーパーRPの上下方向における中央部分または中央部分近くで引き出しスペース20sを狭めるようにスペース20sに向けて突出していればよいが,この実施の形態では,図4(b)に示すように,突出部22は,支持部20で支持されたロール状ペーパーRPの上下方向における中央部分Cよりも多少上方の位置C2において突出させている。
ペーパーを切り取る際には,図5(a)(b)に示すように,ロール状ペーパーRPから引き出すペーパーP1の先端P1bを摘んでペーパーP1の切り取り部Pbが突出部22,22間を多少通過するまでペーパーP1を引き出す。
その後,ペーパーP1の先端P1bを摘んだまま,図6(a)(b)に示すように,ロールの巻き方向と反対方向へ方向転換すると,図6(b)に示すように,指で摘んでいる部分P1fと突出部22との間でペーパーP1の上下方向中程に,集中的な張力増大部分Tが形成され,この張力増大部分Tにおいて前記切り取り部分Pbでの切断Pbcが開始されることとなる。この上下方向中程において生じた張力増大部分Tにおける切断Pbcは直線状切り取り部Pbのその直線方向(図6(b)において上下方向)へ連鎖的に広がるから,最終的にペーパーP1は直線状切り取り部Pbでロール側のペーパーP2から切断されてロールから切り離されることとなる。このような切断作用を生じさせるための操作は,ペーパーP1を指で摘んで引き出してから方向転換させて突出部22との間に張力増大部分Tを形成するだけでよいから,片手だけで容易に行うことができる。
この実施の形態では,突出部22は,図4(b)に示すように,支持部20で支持されたロール状ペーパーRPの上下方向における中央部分Cよりも多少上方の位置C2において突出しており,かつその上方は開放されているので,図7に示すように,ペーパーP1の先端上部を摘んで引き出した後,方向を転換させながら摘み部P1fを斜め下方に引き下げて,突出部22がペーパーに対して強く食い込むようにすると,一層良好にペーパーP1をロール側のペーパーP2から切断することができる。
なお,ペーパーP1の引き出し方向および反転方向は,ロール状ペーパーRPの天地を逆にセットした場合には,逆になり,ペーパーを当接させる突出部22も左右逆になる(図5,図6,図7に示した状態と左右対称状態となる)。
この実施の形態のペーパーホルダー10によれば,次のような作用効果が得られる。
(a)支持部20におけるロール状ペーパーRPの上面が完全に開放されているので,支持部20へのロール状ペーパーの装着が容易である。
また,切断部21は,支持部20で支持されたロール状ペーパーRPの上下方向における中央部分または中央部分近くで引き出しスペース20sを狭めるように該スペース20sに向けて突出していてペーパーの切り取り部PBでの切断開始部を形成する突出部22を有しているので,ペーパーP1を指で摘んで引き出しスペース20sから引き出してロールの巻き方向と反対方向へ方向転換すると,指で摘んでいる部分P1fと突出部22との間でペーパーに集中的な張力増大部分Tが形成され,この張力増大部分Tにおいて切り取り部分Pbでの切断が開始されることとなる。すなわち切断開始部が形成される。この張力増大部分Tにおける切断は直線状切り取り部Pbのその直線方向へ連鎖的に広がるから,最終的にペーパーP1は直線状切り取り部Pbで切断されてロールから切り離されることとなる。このような切断作用を生じさせるための操作は,ペーパーを指で摘んで引き出してから方向転換させて突出部22との間に張力増大部分Tを形成するだけでよいから,片手だけで容易に行うことができる。
すなわちこのペーパーホルダー10によれば,ロール状ペーパーの装着が容易でしかも片手だけでペーパーを切断することができる。
(b)切断部21を左右一対設けるとともに,支持部10の左右両側には,ラップを縦置き状態で支持することのできるラップ支持部30,40を一体的に設け,それらラップ支持部30,40の背面にラップ支持部30,40をロール状ペーパーの支持部20とともに固定構造体Bへ取り付ける取付手段50,50を設けたので,ペーパーP1の引き出しおよび切断を左右どちら側においても行うことができるようになる。また,ロール状ペーパーRPの両側にラップWを縦置きすることができる。
そして,ロール状ペーパーの支持部20の両側に位置するラップ支持部30,40の背面に,固定構造体Bへの取付手段50,50を設けたので,ペーパーP1の引き出しおよび切断を左右のどちら側で行う場合でも,左右に位置する取り付け手段50,50の一方にのみ過度に力が作用するという事態を防止することができる。
この点について図8(a)(b)を参照して説明する。
図8(a)に示すように,平面視で左方にペーパーP1を引き出して切断する場合,ペーパーホルダー10にはペーパーP1に生じる張力T1に起因するモーメントMおよび,そのモーメント成分に関する反力R1,R2が作用する。
また,図8(b)に示すように,平面視で右方にペーパーP1を引き出して切断する場合,ペーパーホルダー10にはペーパーP1に生じる張力T1に起因するモーメントM’および,そのモーメント成分に関する反力R1’,R2’が作用する。
図8(a)(b)を比較すれば分かるように,図8(a)の場合の張力T1の作用点である突出部22から反力R1,R2の作用点までの距離と,図8(b)の場合の張力T1の作用点である突出部22から反力R1’,R2’の作用点までの距離とが大きくは異ならないことから,ペーパーP1の引き出しおよび切断を左右のどちら側で行う場合でも,左右に位置する取り付け手段50,50の一方にのみ過度に力が作用するという事態を防止することができる。
これに対し,例えば図8(a)においてラップ支持部40を設けることなく仮想線50’で示す位置に取付手段を設けた場合の反力R1’’は上記反力R1に比べて大きくなる。また,図8(b)においてラップ支持部30を設けることなく仮想線50’’で示す位置に取付手段を設けた場合の反力R2’’は上記反力R2’に比べて大きくなる。なお,ラップ支持部30,40を両方とも設けずに支持部20の背部に取付手段50’,50’’を設けた場合,上記モーメントM(M’)成分に関する反力はいずれも大きなものとなる。
以上から明らかなように,この実施の形態のペーパーホルダー10によれば,左右に位置する取り付け手段50,50の一方にのみ過度に力が作用するという事態を防止することができることとなる。
したがって,取り付け手段50等を必要以上に強固に構成する必要が無くなり,ペーパーホルダー10の軽量化を図ることが可能となる。
(c)このペーパーホルダー10によると,突出部22の先端部分にのみ,ペーパーに対する摩擦係数の高い高摩擦部材25fを設けたので,上記張力増大部分Tが形成されやすくなり,ペーパーを一層良好に切断することが可能となる。
<変形例>
図9(a)〜(e)はそれぞれ突出部22の変形例を示す図で,(a)(b)(c)はそれぞれ正面図,(d)(e)はそれぞれ図1(b)のC−C端面に相当する図である。
突出部22は,図9(a)または(b)に示すように,先鋭部22bを設けてペーパーが掛かりやすくすることができる。また,図9(c)に示すようにギザ形状22cにしてペーパーが掛かりやすくすることができる。また,図9(d)に示すように断面先端形状を鋭利にしてペーパーが掛かりやすくすることができる。また,図9(e)に示すように断面先端形状を凹凸にしてペーパーが掛かりやすくすることができる。
以上,本発明の実施の形態および変形例について説明したが,本発明は上記の実施の形態および変形例に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば,ラップ支持部30,40は必ずしも設ける必要はなく,支持部20のみでペーパーホルダーを構成することができる。取付手段50はペーパーホルダーの背面にではなく底面に設けることもできる。取付手段50自体を設けない構成とすることもできる。その場合,ペーパーホルダーの自重を大きくして片手でのペーパーの引き裂きを可能とするだけの重量とする。図10に示すように,切断部21は上方にも設け,対向縁25bでペーパーの切断を補助する構成とすることもできる。
Pb 切り取り部
RP ロール状ペーパー
10 ペーパーホルダー
20 支持部
20s 引き出しスペース
21 切断部
22 突出部
30,40 ラップ支持部
50 取付手段

Claims (3)

  1. 切り取り部を有するロール状ペーパーを縦置き状態で回転可能に支持する支持部と,この支持部で支持されたロール状ペーパを引き出すための引き出しスペースと,この引き出しスペースの一部を構成するとともに引き出しスペースから引き出されてロールの巻き方向と反対方向へ方向転換されたペーパーと当接することによりペーパーを前記切り取り部で切断する切断部とを備えたペーパーホルダーであって,
    前記支持部は,該支持部で支持されたロール状ペーパーの上面を完全に開放した形状とし,
    前記切断部は,前記支持部で支持されたロール状ペーパーの上下方向における中央部分または中央部分近くで前記引き出しスペースを狭めるように該スペースに向けて突出していて前記ペーパーの切り取り部での切断開始部を形成する突出部を有していることを特徴とするペーパーホルダー。
  2. 前記切断部を左右一対設けるとともに,前記支持部の左右両側には,ラップを縦置き状態で支持することのできるラップ支持部を一体的に設け,それらラップ支持部の背面にラップ支持部を前記ロール状ペーパーの支持部とともに固定構造体へ取り付ける取付手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のペーパーホルダー。
  3. 前記突出部の先端部分にのみ,ペーパーに対する摩擦係数の高い高摩擦部材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のペーパーホルダー。
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